保育原理一覧

R7前期:保育原理①

R7前期 保育原理 問1
 次のうち、「保育所保育指針」第1章「総則」に照らし、「養護と教育の一体性」について、適切なものを2つ選びなさい。

  1. 養護と教育は切り離せないものではあるが、乳児期は心身ともに急速に発達する時期であることから、発達にあわせた教育の側面からの援助が最も重要となる。 →×
  2. 養護と教育は切り離せないものではあるが、幼児期にあっては子どもが自分自身で判断し、活動していくことを、保育士は養護の側面からのみ援助することが最も重要となる。 →×
  3. 保育における養護とは、子どもの生命の保持や情緒の安定を図るために保育士等が行う援助や関わりを指す。 →〇
  4. 養護と教育の視点を明確にもつことは、日々の子どもとの関わりの場面だけでなく、指導計画の作成においても重要である。 →〇
  5. 養護と教育の一体性を確保するために、特に養護の側面からは、全ての子どもに同一の援助や関わりを行うことが望ましい。 →×

正答:3.4


R7前期:保育原理②

R7前期 保育原理 問2
 次のうち、2023(令和5)年4月1日に施行された「こども基本法」に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 「こども基本法」における「こども」とは、満 18 歳に満たない者をいう。 →×
  2. 「こども基本法」は、全てのこどもが、将来にわたって幸福な生活を送ることができる社会の実現を目指し、こども政策を総合的に推進することを目的としている。 →〇
  3. 「こども基本法」の基本理念として、全てのこどもについて、その年齢及び発達の程度に応じて、その意見が尊重され、その最善の利益が優先して考慮されることが定められている。 →〇
  4. 「こども基本法」では、国民は、基本理念にのっとり、こども施策について関心と理解を深めるとともに、国又は地方公共団体が実施するこども施策に協力するよう努めるものとされている。 →〇

(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ × ○
2 ○ ○ × ×
3 × ○ ○ ○ →〇
4 × × ○ ×
5 × × × ○
正答:3


R7前期:保育原理③

R7前期 保育原理 問3
 次のうち、2012(平成 24)年8月に成立した子ども・子育て関連3法に基づく「子ども・子育て支援制度」の内容として、適切なものを3つ選びなさい。

  1. 幼稚園を、学校及び児童福祉施設として法的に位置づけた。 →×
  2. 都市部における待機児童解消とともに、子どもの数が減少傾向にある地域における保育機能の確保に対応するため、「公定価格」が創設された。 →×
  3. 市町村ごとに地域のニーズに基づき計画を策定し、給付や事業を実施することになった。 →〇
  4. 保育所などにおける質の高い人材の確保及び職員の職場への定着を目指し、給与等の処遇改善を進めることになった。 →〇
  5. 全ての子育て家庭を対象に、地域のニーズに応じた様々な子育て支援の充実を図ることになった。 →〇

正答:345


R7前期:保育原理④

R7前期 保育原理 問4
 次の文は、「保育所保育指針」第4章「子育て支援」2「保育所を利用している保護者に対する子育て支援」の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  •  保育の( A  →活動)に対する保護者の積極的な参加は、保護者の( B  →子育て)を自ら実践する力の向上に寄与することから、これを促すこと。
  • 保護者の就労と子育ての両立等を支援するため、保護者の多様化した保育の需要に応じ、( C  →病児保育)事業など多様な事業を実施する場合には、保護者の状況に配慮するとともに、子どもの( D  →福祉)が尊重されるよう努め、子どもの生活の連続性を考慮すること。

(組み合わせ)
A   B     C      D
1 活動 子育て 病児保育 福祉 →〇
2 活動 教育 休日保育 最善の利益
3 行事 教育 病児保育 最善の利益
4 行事 教育 休日保育 最善の利益
5 行事 子育て 病児保育 福祉
正答:1


R7前期:保育原理⑤

R7前期 保育原理 問5
 次のうち、「保育所保育指針」に照らし、保育内容等の評価に関する記述として、不適切なものを1つ選びなさい。

  1. 保育所の自己評価は、保育の質の向上に寄与するものである。 →〇
  2. 保育士等による自己評価は、保育士等の専門性の向上においても重要な意味をもつ。 →〇
  3. 保育士等は、ねらいと内容の達成状況を評価することを通して、子ども一人一人の育ちつつある様子を捉える。 →〇
  4. 保育所は、保育の内容等について自ら評価を行い、その結果を公表するよう努めなければならない。 →〇
  5. 保育所の自己評価は、「社会福祉法」に基づく第三者評価として位置づけられたものである。 →×

正答:5


R7前期:保育原理⑥

R7前期 保育原理 問6
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
Y保育所の5歳児クラスでは、毎日朝の集まりの時間を設けている。この集まりでは、その日どのように過ごすかということや、行事でどのようなことを行いたいかなどについて、子どもたちが話し合う機会となっている。
しかし、Z君は、この集まりに参加せず別の場所にいたり、参加していたとしても発言することはほとんどない。Z君は、皆と集まって話をするという状況が苦手のように見受けられ、声をかけても「集まりは嫌だ」と言うだけである。
【設問】
次のうち、担当保育士の対応として、「保育所保育指針」に照らし、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. Z君がなぜ「集まりは嫌だ」と言うのか、職員間で何か思い当たることがないかを確認し、対応を検討する。 →〇
  2. Z君が集まりに参加できない状況が続くのはよくないため、「Z君が参加できないから朝の集まりはやめることにした」とクラスの子どもたちに告げる。 →×
  3. Z君の保護者に「Z君が朝の集まりに参加しないことで、集まりがうまくいかずに困っているので家でもきちんと参加するように言い聞かせてください」と依頼する。 →×
  4. Z君に「みんなは楽しそうに参加しているんだから、参加しないとみんなから取り残されちゃうよ」と声をかける。 →×
  5. Z君は発達に課題がありそうなので、集まりに参加できないことは仕方のないことであるため、これ以上の対応はしない。 →×

正答:1


R7前期:保育原理⑦

R7前期 保育原理 問7
 次のうち、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」3「3歳以上児の保育に関するねらい及び内容」ア「健康」の一部として、正しいものを2つ選びなさい。

  1. 遊びの中では苦手なものにこそ積極的に取り組み、体を動かす。 →×
  2. 園庭や近隣の公園での遊びよりも、野原や川原などの戸外での遊びを優先する。 →×
  3. 一人で遊ぶことに発達上の意味はないため、友達と一緒に様々な活動に親しみ、楽しんで取り組む。 →×
  4. 身の回りを清潔にし、衣服の着脱、食事、排泄などの生活に必要な活動を自分でする。 →〇
  5. 保育所における生活の仕方を知り、自分たちで生活の場を整えながら見通しをもって行動する。 →〇

正答:45


R7前期:保育原理⑧

R7前期 保育原理 問8
 次のうち、「保育所保育指針」第1章「総則」、第2章「保育の内容」に照らし、保育における環境に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 5つの領域の1つとして、身近な環境との関わりに関する領域「環境」がある。 →〇
  2. 子どもの安全を第一に、どのような危険も全くない環境にする。 →×
  3. 保育の環境には、保育士等や子どもなどの人的環境、施設や遊具などの物的環境、更には自然や社会の事象などがある。 →〇第1章(4)保育の環境
  4. 子どもの生活のリズムを大切にし、健康、安全で情緒の安定した生活ができる環境や、自己を十分に発揮できる環境を整える。 →〇第1章(3)保育の方法イ

(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ○
3 ○ × ○ ○ →〇
4 × ○ × ○
5 × × ○ ×
正答:3


R7前期:保育原理⑨

R7前期 保育原理 問9
 次の文は、「保育所保育指針」第5章「職員の資質向上」の一部である。( A )~( E )にあてはまる語句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
子どもの最善の利益を考慮し、( A  →〇)に配慮した保育を行うためには、職員一人一人の( B →〇 )、人間性並びに保育所職員としての職務及び責任の理解と自覚が基盤となる。
各職員は、( C  →〇)に基づく課題等を踏まえ、保育所内外の( D  →〇)等を通じて、保育士・看護師・調理員・栄養士等、それぞれの職務内容に応じた専門性を高めるため、必要な知識及び( E  →〇)の修得、維持及び向上に努めなければならない。
(組み合わせ)
A B C DE
1 環境 倫理観 自己評価 研修 技能
2 人権 責任感 省察 研究 技術
3 人権 倫理観 自己評価 研修 技術 →〇
4 人権 責任感 自己評価 研究 技術
5 環境 倫理観 省察 研修 技能
正答:3


R7前期:保育原理⑩

R7前期 保育原理 問 10
 次の【Ⅰ群】の記述と、【Ⅱ群】の施設を結びつけた場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
【Ⅰ群】

  1. 橋詰良一は、家という建物の枠から子どもを解放することを提唱し、自然の中で子どもたちを自由に遊ばせる屋外保育を行った。 →〇ウ 家なき幼稚園
  2. 豊田芙雄は、日本初の保姆となり、松野クララとともにフレーベル主義の保育を展開した。 →〇オ 東京女子師範学校附属幼稚園
  3. 赤沢鍾美によって設立された私塾では、託児施設が設置されていた。 →〇ア 新潟静修学校
  4. 野口幽香と森島峰(美根)が 1900(明治 33)年に設立した施設で、貧しい家庭の子どもたちを対象に保育を行った。 →〇イ 二葉幼稚園

【Ⅱ群】
ア 新潟静修学校
イ 二葉幼稚園
ウ 家なき幼稚園
エ 子守学校
オ 東京女子師範学校附属幼稚園
(組み合わせ)
A B C D
1 イ ア エ ウ
2 イ オ ア エ
3 ウ イ エ ア
4 ウ オ ア イ →〇
5 ウ オ エ イ
正答:4


R7前期:保育原理⑪

R7前期 保育原理 問 11
 次の【Ⅰ群】の事項と、【Ⅱ群】の記述を結びつけた場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
【Ⅰ群】
A ヘッドスタート計画 →ウ
B レッジョ・エミリア・アプローチ →イ
C テ・ファリキ →エ
【Ⅱ群】
ア 1998 年、イギリスにおいて始まった経済的・社会的支援を必要とする地域への早期介入の補償保育・教育プログラム
イ プロジェクトと呼ばれるテーマ発展型の保育方法を特徴とし、教師、親、行政関係者、教育学の専門家等が支え合って子どもの活動を援助するイタリア北部の保育・幼児教育の実践
ウ 1965 年にアメリカで開始された、教育機会に恵まれない子どもを対象とした大がかりな就学準備教育
エ 1996 年に作成された、保育の原理と目標の方向性を定めるニュージーランドにおける共通の保育プログラム
オ 教師は仲介者に徹し、子ども自身が、「日常生活の訓練」「感覚訓練」「読み書きと算数」等の教具を選択して用い、深く集中して活動が継続するようにハンガリーで考案された教育法
(組み合わせ)
A B C
1 ア イ エ
2 ア オ イ
3 ウ ア イ
4 ウ イ エ →〇
5 オ イ ア
正答:4


R7前期:保育原理⑫

R7前期 保育原理 問 12
 次のうち、「保育所保育指針」第1章「総則」、第2章「保育の内容」に照らし、乳児保育に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 乳児保育のねらい及び内容は、「健やかに伸び伸びと育つ」「身近な人と気持ちが通じ合う」「身近なものと関わり感性が育つ」の3つの視点として示されている。 →〇
  2. 乳児期は、視覚、聴覚などの感覚や、座る、はう、歩くなどの運動機能が著しく発達し、特定の大人との応答的な関わりを通じて、情緒的な絆が形成されるといった特徴がある。 →〇
  3. 一人一人の生活リズムに応じて安全な環境の下で十分に午睡をし、おむつ交換や衣服の着脱などを通じて、清潔になることの心地よさを感じられるようにする。 →〇
  4. 食物アレルギーのある子どもへの対応については、保健所の指示や協力の下に適切に対応すること。 →×
  5. 指導計画の作成に当たっては、個の成長と子ども相互の関係が促されるように配慮し、個別的な計画までは求められない。 →×

(組み合わせ)
A B C D E
1 ○ ○ ○ × × →〇
2 ○ ○ × ○ ×
3 ○ × ○ × ○
4 × ○ ○ × ○
5 × × × ○ ○
正答:1


R7前期:保育原理⑬

R7前期 保育原理 問 13
 次のうち、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」2「1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容」の一部として、正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 食事、排泄、睡眠、衣類の着脱、身の回りを清潔にすることなど、生活に必要な基本的な習慣については、一人一人の状態に応じ、落ち着いた雰囲気の中で行うようにし、子どもが自分でしようとする気持ちを尊重すること。 →〇
  2. 子どもが自己を発揮し、保育士等や他の子どもに認められる体験をし、自分のよさや特徴に気付き、自信をもって行動できるようにすること。 →×3歳以上児
  3. 片言から、二語文、ごっこ遊びでのやり取りができる程度へと、大きく言葉の習得が進む時期であることから、それぞれの子どもの発達の状況に応じて、遊びや関わりの工夫など、保育の内容を適切に展開することが必要であること。 →〇
  4. 子どもの表現は、遊びや生活の様々な場面で表出されているものであることから、それらを積極的に受け止め、様々な表現の仕方や感性を豊かにする経験となるようにすること。 →〇

(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ × ○
2 ○ × ○ ○ →〇
3 ○ × ○ ×
4 × ○ × ○
5 × × ○ ×
正答:2


R7前期:保育原理⑭

R7前期 保育原理 問 14
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
夕方の延長保育の時間、0歳児クラスのSちゃん(生後9か月、女児)は1歳児クラスの男児、2歳児クラスの女児のそばで、二人が絵を描く様子をじっと見ている。担当保育士は、Sちゃんが興味をもっていると感じて、Sちゃんの席を用意して紙を渡す。
2歳児クラスの女児は、「こうやって描くんだよ」とSちゃんに描いて見せる。Sちゃんは、クレヨンにも手を伸ばすが、握る力が弱く、紙には薄く点がつく程度だった。
そこに、Sちゃんと同じクラスのMちゃん(生後 11 か月、女児)もやってきて、担当保育士から紙をもらう。Mちゃんは、担当保育士の膝に座るが、みんなが椅子に座っているのを見て、自分も椅子に座ると指を差して訴える。Mちゃんは、椅子に座って笑顔を見せる。
【設問】
次のうち、担当保育士の振り返りとして、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. Sちゃんには、クレヨンをしっかり握れるよう、もっと指導する必要があった。 →×
  2. Mちゃんは、年上の子どもたちと、一緒に座って満足したようだ。 →〇
  3. SちゃんやMちゃんには、年上の子どもとの交流は良かったが、年上の子どもの活動の展開の妨げになってしまった。 →×
  4. 低年齢児においては、年齢の違う子どもとの関わりは子どもの怪我につながる可能性があるため、関わらせないほうが良かった。 →×
  5. 年齢の違う子ども同士の交流では、生活や遊びの中で、周囲の子どもへの興味や関心をもち、関わる機会をもてるよう、配慮することが必要になる。 →〇

(組み合わせ)
A B C D E
1 ○ ○ ○ × ×
2 ○ × ○ ○ ×
3 × ○ ○ × ○
4 × ○ × × ○ →〇
5 × × × ○ ○
正答:4


R7前期:保育原理⑮

R7前期 保育原理 問 15
 次のうち、医療的ケア児に関する記述として、適切なものの組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律」において、「医療的ケア児」とは、日常生活及び社会生活を営むために恒常的に医療的ケアを受けることが不可欠である児童をいう。 →〇
  2. 医療的ケア児及びその家族に対し、専門的に相談に応じ、情報提供、助言その他の支援を行う施設として、「地域子育て支援センター」の設置が可能となった。 →×
  3. 一定の研修を受けた保育士等であれば、保育所において、喀痰(かくたん)吸引や経管栄養といった特定行為を実施することができる。 →〇
  4. 医療的ケア児の保育を行うため、「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律」において、保育所に医師あるいは看護師の配置を義務づけている。 →×

(組み合わせ)
1 A B
2 A C →〇
3 A D
4 B C
5 C D
正答:2


R7前期:保育原理⑯

R7前期 保育原理 問 16
 次のうち、「保育所保育指針」に照らし、障害児保育に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 障害のある子どもの保育については、一人一人の子どもの発達過程や障害の状態を把握し、適切な環境の下で成長できるよう、他の子どもとできるだけ分かれて生活することが求められる。 →×第1章3(2)キ
  2. 障害のある子どもの保育について、支援のための計画を個別に作成することは、合理的配慮の観点から望ましくない。 →×第1章3(2)キ
  3. 子どもに障害や発達上の課題が見られる場合には、市町村や関係機関と連携及び協力を図りつつ、保護者に対する個別の支援を行うことが求められる。 →〇第4章子育て支援2(2)
  4. 障害のある子どもが就学する際には、環境面での工夫や援助の配慮などを踏まえた支援の資料を作成し、支援が就学以降も継続していくようにする。 →〇

(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ○
3 ○ × ○ ○
4 × ○ × ×
5 × × ○ ○ →〇
正答:5


R7前期:保育原理⑰

R7前期 保育原理 問 17
 次のうち、「保育所保育指針」第4章「子育て支援」(1)「保護者との相互理解」に関する内容として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 保育参観や保育への参加の機会をなくし、保護者の負担を軽減する。 →×
  2. 児童虐待を防止するため積極的に家庭に介入し、状況等に応じて保護者の親権を制限するための働きかけを行うこと。 →×
  3. 保護者の最善の利益を考慮し、保護者の福祉を重視することが極めて重要である。 →×
  4. 保護者の就労や生活の形態は多様であるため、保護者が保育所の活動に参加できるよう活動の日程や時間に幅を持たせるなどの工夫が求められる。 →〇

(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ×
3 ○ × × ×
4 × × ○ ○
5 × × × ○ →〇
正答:5


R7前期:保育原理⑱

R7前期 保育原理 問 18
 次のうち、保育に関連する法律についての記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 2005(平成 17)年に制定された「食育基本法」では、子どもの保育を行うものは積極的に子どもの食育の推進に関する活動に取り組むことが求められている。 →〇
  2. 2000(平成 12)年に制定された「児童虐待の防止等に関する法律」では、「児童虐待」を「児童にかかわるすべてのものによる虐待行為」と定義している。 →×
  3. 1990(平成2)年に制定された「少子化社会対策基本法」は、「保育・幼児教育における全ての構成員が、相互に協力して子ども・子育て支援を行わなければならない」としている。 →×
  4. 2004(平成 16)年に制定された「発達障害者支援法」は、市町村は保育所における保育を行う場合は、「発達障害児の健全な発達が他の児童と共に生活することを通じて図られるよう適切な配慮をするものとする」としている。 →〇
  5. 2012(平成 24)年の「児童福祉法」改正により、保育所その他の施設に訪問し、そこに入所する障害児が他の子どもとの集団生活に適応するための専門的な支援などを行う保育所等訪問支援が創設された。 →〇

(組み合わせ)
A B C D E
1 ○ ○ × ○ ×
2 ○ × × ○ ○ →〇
3 × ○ × ○ ×
4 × × ○ × ○
5 × × ○ × ×
正答:2


R7前期:保育原理⑲

R7前期 保育原理 問 19
 「保育所保育指針」第1章「総則」3「保育の計画及び評価」では、「指導計画においては、保育所の生活における子どもの発達過程を見通し、生活の連続性、季節の変化などを考慮し、子どもの実態に即した具体的なねらい及び内容を設定すること」とされている。次のうち、その説明として適切なものを3つ選びなさい。

  1. 指導計画は、ある活動を保育士が一方的に子どもにさせるためのものではなく、子どもの育ちや内面の理解などに基づいて、作成する。 →〇
  2. 子ども一人一人の違いよりも、クラスやグループに共通する育ちに目を向け、集団としてのねらいや内容を見い出す。 →×
  3. 子どもの生活や遊びの状況、周囲の人との関係について、興味や関心をもっていることに着目し、さらに何が課題であるのかを明確にする。 →〇
  4. 子どもの実態の把握をもとに、発達過程を見通し、養護と教育の視点から子どもの体験する内容を具体的に設定する。 →〇
  5. 家庭生活との連続性や季節の変化、行事との関連性などを考慮し、特に行事は、保育所と家庭での日常の生活に変化と潤いをもたらすため、多少無理をしてでも多く設定する。 →×

正答:134


R7前期:保育原理⑳

R7前期 保育原理 問 20
次の表は、認定こども園に在籍している園児の支給認定別在籍園児数を示したものである。
この表を説明した記述として、誤ったものを1つ選びなさい。
表 支給認定別在籍園児数 令和4年4月1日現在(括弧内は令和3年4月1日時点の数)

(人)

類 型 1号認定子ども 2号認定子ども 3号認定子ども 合 計
幼保連携型 198,642

(199,198)

385,750

(367,968)

228,711

(219,263)

813,103

(786,429)

幼稚園型 104,463

(106,716)

46,130

(43,277)

12,389

(11,586)

162,982

(161,579)

保育所型 11,683

(10,443)

71,271

(62,547)

44,061

(37,452)

127,015

(110,442)

地方裁量型 1,423

(1,306)

2,408

(2,418)

1,249

(1,326)

5,080

(5,050)

合 計 316,211

(317,663)

505,559

(476,210)

286,410

(269,627)

1,108,180

(1,063,500)

出典:内閣府「認定こども園に関する状況について(令和4年4月1日現在)」(令和5年3月 24 日発表)

  1. 令和4年4月に認定こども園に在籍している園児の合計数は、110 万人を超えており、前年よりも増えている。 →〇
  2. 令和4年4月に認定こども園に在籍している園児の数は、幼保連携型が最も多く、地方裁量型が最も少ない。 →〇
  3. 令和4年4月に認定こども園に在籍している園児の数は、2号認定の子どもが最も多く、認定こども園に在籍しているすべての園児数の半分以上である。 →×
  4. 令和4年4月に認定こども園に在籍している園児の数は、幼保連携型の2号認定の子どもが最も多く、認定こども園に在籍しているすべての園児数の 1/3 を超えている。 →〇
  5. 令和4年4月に認定こども園に在籍している園児の数は、地方裁量型の3号認定の子どもが最も少なく、認定こども園に在籍しているすべての園児数の1%にも満たない。 →〇

正答:3


R6後期:保育原理①

R6後期 保育原理 問1 
次の文は、「保育所保育指針」第5章「職員の資質向上」の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
職員が日々の保育実践を通じて、必要な知識及び技術の修得、維持及び向上を図るとともに、保育の課題等への共通理解や( A  →エ 協働性)を高め、保育所全体としての保育の( B  →オ 質)の向上を図っていくためには、日常的に職員同士が( C  →ア 主体的)に学び合う姿勢と環境が重要であり、職場内での( D  →ク 研修)の充実が図られなければならない。
【語群】
ア 主体的   イ 同僚性   ウ 内容    エ 協働性
オ 質     カ 研究    キ 批判的   ク 研修
(組み合わせ)
A B C D
1 イ ウ ア カ
2 イ オ キ ク
3 エ ウ キ ク
4 エ オ ア ク →〇
5 エ オ キ カ
正答:4


R6後期:保育原理②

R6後期 保育原理 問2 
次のうち、保育士に関する記述として、適切なものを2つ選びなさい。

  1. 保育士資格は、「社会福祉法」に規定された国家資格である。 →×
  2. 保育士としての登録は市町村が行い、その後、保育士資格が交付される。 →×
  3. 保育士は、保育士の信用を傷つけるような行為をしてはならない。 →〇
  4. 保育士の業務を離れた後においても守秘義務を課される。 →〇
  5. 保育士資格取得後、7年以内に「保育士等キャリアアップ研修」の受講が義務づけられている。 →×

正答:3,4


R6後期:保育原理③

R6後期 保育原理 問3 
次のうち、認定こども園に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 幼保連携型認定こども園は学校であり、児童福祉施設ではない。 →×
  2. 幼保連携型認定こども園は、地域における子育て支援を行う機能を備えている。 →〇
  3. 幼保連携型認定こども園に入園できるものは、満1歳以上の児童である。 →×
  4. 幼保連携型認定こども園には、園長及び保育教諭を置かなければならない。 →〇
  5. 認定こども園でないものは、認定こども園という名称又はこれと紛らわしい名称を用いてはならない。 →〇

(組み合わせ)
A B C D E
1 ○ ○ × ○ ○
2 ○ ○ × × ×
3 × ○ × ○ ○ →〇
4 × × ○ ○ ×
5 × × ○ × ○
正答:3


R6後期:保育原理④

R6後期 保育原理 問4 
次の(a)~(e)の下線部分のうち、「保育所保育指針」第1章「総則」1「保育所保育に関する基本原則」の一部として、誤ったものを1つ選びなさい。
保育所における保育士は、(中略)(a)保育所の役割及び機能 →〇が適切に発揮されるように、(b)専門性 →×に裏付けられた(c)専門的知識、技術及び判断 →〇をもって、子どもを保育するとともに、(d)子どもの保護者 →〇に対する保育に関する(e)指導 →〇を行うものであり、その職責を遂行するための専門性の向上に絶えず努めなければならない。
1 a
2 b →〇
3 c
4 d
5 e
正答:2


R6後期:保育原理⑤

R6後期 保育原理 問5 
次のうち、「保育所保育指針」に照らし、保育所に第三者(外部)の視点を活用することについての記述として、不適切なものを1つ選びなさい。

  1. 保護者の苦情などに対し、保育所が独自に解決策を検討・判断せず、外部にその解決を委ねることが必要であり、そのため中立・公正な第三者を関与させなければならない。 →×
  2. 保育所において第三者評価が必要とされる根拠は、「社会福祉法」第 78 条において「社会福祉事業の経営者は、自らその提供するサービスの質の評価を行うこと」と規定されていることにある。 →〇
  3. 保育所における自己評価を行う際には、第三者評価基準の視点を導入するなど、既存の評価項目を参考にすることも、有効な方法の一つである。 →〇
  4. 第三者評価を受ける前の自己評価に職員一人一人が主体的に参画することで、職員の意識改革や協働性が高まることが期待できる。 →〇
  5. 第三者評価結果を保護者へ報告することによって、協働体制を構築することが期待できる。 →〇

正答:1


R6後期:保育原理⑥

R6後期 保育原理 問6
次の表は、「保育所保育指針」第1章「総則」4「幼児教育を行う施設として共有すべき事項」(2)「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」の一部から作成したものである。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

( A カ 社会生活との関わり

 

家族を大切にしようとする気持ちをもつとともに、地域の身近な人と触れ合う中で、人との様々な関わり方に気付き、相手の気持ちを考えて関わり、自分が役に立つ喜びを感じ、地域に親しみをもつようになる。また、保育所内外の様々な環境に関わる中で、遊びや生活に必要な情報を取り入れ、情報に基づき判断したり、情報を伝え合ったり、活用したりするなど、情報を役立てながら活動するようになるとともに、公共の施設を大切に利用するなどして、社会とのつながりなどを意識するようになる。
( B エ 自立心

 

身近な環境に主体的に関わり様々な活動を楽しむ中で、しなければならないことを自覚し、自分の力で行うために考えたり、工夫したりしながら、諦めずにやり遂げることで達成感を味わい、自信をもって行動するようになる。
( C ア 豊かな感性と表現

 

心を動かす出来事などに触れ感性を働かせる中で、様々な素材の特徴や表現の仕方などに気付き、感じたことや考えたことを自分で表現したり、友達同士で表現する過程を楽しんだりし、表現する喜びを味わい、意欲をもつようになる。
( D ウ 言葉による伝え合い

 

保育士等や友達と心を通わせる中で、絵本や物語などに親しみながら、豊かな言葉や表現を身に付け、経験したことや考えたことなどを言葉で伝えたり、相手の話を注意して聞いたりし、言葉による伝え合いを楽しむようになる。

ア 豊かな感性と表現
イ 道徳性・規範意識の芽生え
ウ 言葉による伝え合い
エ 自立心
オ 思考力の芽生え
カ 社会生活との関わり
キ 協同性
ク 健康な心と体
(組み合わせ)
A B C D
1 オ イ ア ウ
2 オ エ ク ウ
3 カ イ ア キ
4 カ エ ア ウ →〇
5 カ エ ク キ
正答:4


R6後期:保育原理⑦

R6後期 保育原理 問7 
次の文は、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」4「保育の実施に関して留意すべき事項」の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  • 子どもの心身の( A  →発達)及び活動の実態などの( B  →個人差)を踏まえるとともに、一人一人の子どもの気持ちを受け止め、援助すること。
  • 子どもの健康は、生理的・身体的な育ちとともに、自主性や社会性、豊かな( C  →感性)の育ちとがあいまってもたらされることに留意すること。
  • 子どもが自ら周囲に働きかけ、試行錯誤しつつ自分の力で行う活動を見守りながら、適切に( D  →援助)すること。

(組み合わせ)
A    B    C   D
1 発達  個人差  感性  援助 →〇
2 成長  成育歴  言葉  指導
3 発達  成育歴  言葉  援助
4 成長  個人差  感性  指導
5 成長  個人差  言葉  援助
正答:1


R6後期:保育原理⑧

R6後期 保育原理 問8 
次のうち、「保育所保育指針」第1章「総則」、第2章「保育の内容」に照らし、保育の「ねらい」及び「内容」として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 「ねらい」は、第1章「総則」に示された保育の目標をより具体化したものであり、子どもが保育所において、安定した生活を送り、充実した活動ができるように、保育を通じて育みたい資質・能力を、子どもの生活する姿から捉えたものである。 →〇
  2. 第1章は「養護」に関わる「ねらい」及び「内容」、第2章は「教育」に関わる「ねらい」及び「内容」を示しており、保育の実施において、養護と教育がそれぞれに展開されていく。 →×
  3. 「内容」は「ねらい」を達成するために、子どもの生活やその状況に応じて保育士等が適切に行う事項と、保育士等が援助して子どもが環境に関わって経験する事項を示したものである。 →〇
  4. 「乳児保育に関わるねらい及び内容」は、「健やかに伸び伸びと育つ」「身近な人と気持ちが通じ合う」「身近なものと関わり感性が育つ」の3つの視点が示されている。 →〇
  5. 「1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容」は、「3歳以上児の保育に関するねらい及び内容」と同じく5領域としてまとめ、示されている。 →〇

(組み合わせ)
A B C D E
1 ○ ○ × ○ ×
2 ○ ○ × × ○
3 ○ × ○ ○ ○ →〇
4 × ○ ○ × ×
5 × × × × ○
正答:3


R6後期:保育原理⑨

R6後期 保育原理 問9 
次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」(2)「指導計画の作成」の一部である。
( A )~( C )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
指導計画においては、保育所の生活における子どもの発達過程を見通し、生活の連続性、( A  →キ 季節)の変化などを考慮し、子どもの実態に即した具体的なねらい及び内容を設定すること。また、具体的なねらいが達成されるよう、子どもの( B  →ア 生活)する姿や発想を大切にして適切な( C  →カ 環境)を構成し、子どもが主体的に活動できるようにすること。
【語群】
ア 生活   イ 計画   ウ 遊び   エ 関係
オ 社会   カ 環境   キ 季節   ク 発達
(組み合わせ)
A B C
1 ウ ア イ
2 オ ク エ
3 オ ク カ
4 キ ア イ
5 キ ア カ →〇
正答:5


R6後期:保育原理⑩

R6後期 保育原理 問 10 
次のうち、日本の保育の歴史に関する記述として、適切なものを2つ選びなさい。

  1. 1926(大正 15)年に幼稚園に関する最初の勅令として「幼稚園令」が公布された。そこでは、幼稚園の目的を「家庭教育を補う」とし、特別な事情がない場合は5歳から尋常小学校就学前の子どもが入園できるとされた。 →×
  2. 1948(昭和 23)年に文部省は「保育要領」を発行した。これは幼稚園における教師に向けて書かれており、保育所などでの保育は想定されていなかった。 →×
  3. 1965(昭和 40)年に初めて「保育所保育指針」が策定され、保育所保育の理念や保育内容・方法等が体系的に示された。 →〇
  4. 1990(平成2)年に改訂された「保育所保育指針」では、保育内容について従来の6領域から5領域に整理された。 →〇
  5. 1999(平成 11)年に再度改訂された「保育所保育指針」では、体罰の禁止や乳幼児のプライバシーの確保など、子どもの人権を尊重するための具体的な事項が新たに明記された。 →×

正答:3,4