平成29年度前期試験 保育原理 問8
次の文は、「保育所保育指針」第2章「子どもの発達」の1「乳幼児期の発達の特性」の一部である。(A)~(C)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 子どもは、大人によって生命を守られ、愛され、信頼されることにより、(A 情緒)が安定するとともに、人への信頼感が育つ。そして、身近な環境(人、自然、事物、出来事など)に興味や関心を持ち、自発的に働きかけるなど、次第に(B 自我)が芽生える。
- 子どもは、大人との(C 信頼関係)を基にして、子ども同士の関係を持つようになる。この相互の関わりを通じて、身体的な発達及び知的な発達とともに、情緒的、社会的及び道徳的な発達が促される。
(組み合わせ)
A B C
1 感情 自主性 愛着関係
2 情緒 自我 信頼関係
3 情緒 自我 愛着関係
4 情緒 自主性 愛着関係
5 感情 自我 信頼関係
正答:2
「保育原理」一覧
H29前:保育原理⑨
平成29年度前期試験 保育原理 問9
次の保育所での3歳児クラス(9月)の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
Sちゃんは一週間前に入所したばかりの男児である。廊下を走ったり、遊戯室に行ったりと、一人であちこちを走り回る状態が続いている。ある日の登所後、それぞれが好きな遊びをしているときに、Sちゃんは、広告の紙で作った棒をへびのように動かしながら他児の顔に近づけたり振りまわしたりしていて、まわりの子どもたちから迷惑そうな顔をされている。担当保育士に「Sちゃん」と声をかけられるとやめるが、同じように紙の棒を持った子を見つけるとまた棒を持って追いかけている。
【設問】
Sちゃんに対する担当保育士のその後の対応として、「保育所保育指針」第3章「保育の内容」の2「保育の実施上の配慮事項」に照らし、適切な記述を○、不適切な記述を ×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 紙の棒を持って他児を追いかけるのはいけないことだと言い、棒では遊ばせないようにする。 →×
- Sちゃんの他児と遊びたい気持ちを汲んで、保育士が仲立ちとなり他児との遊びに誘う。 →○
- 友達同士の人間関係が早くできるように、Sちゃんには自分から進んで他児に声をかけるように伝え、保育士は様子を見守る。 →×
- 身支度など様々な生活の場面で機会を見つけ、保育士との一対一の関わりを大切にする。 →○
正答:4 × ○ × ○
H29前:保育原理⑩
平成29年度前期試験 保育原理 問 10
次の文は、保育士を目指して学んでいる5人が、保育の環境について述べた意見である。A~Eを「保育所保育指針」第1章「総則」の(3)「保育の環境」の記述に照らし、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 保育所の保育の基本は、環境を通して行うことであるため、遊具や玩具、生活の道具を計画的に整えることが保育士の仕事で、人や物、場などの相互の関連は視野に入れない。 →×
- 保育所の保育の環境には、保育士等や子どもなどの人的環境や、自然や社会の事象も含まれる。 →○
- 保育所の保健的環境や安全の確保は、乳児にも幼児にも必要である。 →○
- 保育士は子ども自らが環境に関わり、自発的に活動し、様々な経験を積んでいけるようにするために、計画的な環境の構成は控えるようにする。 →×
- 子ども自らが周囲の子どもや大人と関わっていくことができる環境を整えることは、人と関わる力を育てるために必要である。 →○
正答:3 × ○ ○ × ○
H29前:保育原理⑪
平成29年度前期試験 保育原理 問 11
次の文のうち、「保育所保育指針」第3章「保育の内容」の(3)「3歳未満児の保育に関わる配慮事項」の一部として適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 特に感染症にかかりやすい時期であるので、体の状態、機嫌、食欲などの日常の状態の観察を十分に行うとともに、適切な判断に基づく保健的な対応を心がけること。 →○
- 探索活動が十分できるように、事故防止に努めながら活動しやすい環境を整え、主に指先を使う細かな遊びを取り入れること。 →×
- 子どもの自我の育ちを見守り、その気持ちを受け止めるために、保育士との一対一の関わりのみを重要視すること。 →×
- 情緒の安定を図りながら、子どもの自発的な活動を促していくこと。 →○
正答:2 ○ × × ○
H29前:保育原理⑫
平成29年度前期試験 保育原理 問 12
次の文は、「保育所保育指針」第4章「保育の計画及び評価」の(2)「指導計画」の一部である。(A)~(E)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 施設長、保育士などすべての職員による適切な役割分担と(A 協力体制)を整えること。
- 子どもが行う具体的な活動は、生活の中で様々に変化することに留意して、子どもが望ましい方向に向かって(B 自ら)活動を展開できるよう必要な援助を行うこと。
- 保育士等は、子どもの(C 実態)や子どもを取り巻く状況の変化などに即して保育の過程を(D 記録する)とともに、これらを踏まえ、指導計画に基づく保育の内容の(E 見直し)を行い、改善を図ること。
(組み合わせ)
A B C D E
1 協力体制 自由に 実態 振り返る 評価
2 勤務形態 自ら 実態 記録する 評価
3 協力体制 自由に 個性 振り返る 見直し
4 勤務形態 自ら 個性 記録する 評価
5 協力体制 自ら 実態 記録する 見直し
正答:5
H29前:保育原理⑬
平成29年度前期試験 保育原理 問 13
次の保育所での2歳児クラス(10 月)の衣服の着脱場面の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
子どもたちがTシャツの前と後ろを保育士に「どっち?」と聞き、「首が大きく開いている方が前だよ」と教えてもらって自分で着るなど、身辺自立に意欲的な姿が見られる。
テーブルの上でTシャツを広げて前を確認してから着る姿、前と後ろが逆になったときには直そうと頑張る姿も見られる。一方で、保育士に「やって」と甘えてくる子どももいる。
【設問】
保育士の子どもたちへの対応として、「保育所保育指針」第1章「総則」の(2)「保育の方法」、第2章「子どもの発達」、第3章「保育の内容」の2「保育の実施上の配慮事項」に照らし、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 服を着る、帽子を被る、などは自分でできる年齢であるから、子どもが「やって」と甘えてきても一切手伝わない。 →×
- Tシャツが首に引っかかって脱げないときなどは、子どもの意欲を認めながら手伝う。 →○
- 着替えが遅い子どもは、次の活動に支障がでないように、保育士が着脱のすべてを行う。 →×
- 「上手に着られたね」「自分でできたね」などの言葉をかけて、自分でできたことを子どもと一緒に喜ぶ。 →○
正答:3 × ○ × ○
H29前:保育原理⑭
平成29年度前期試験 保育原理 問 14
次の文のうち、「保育所保育指針」第4章「保育の計画及び評価」の(3)「指導計画の作成上、特に留意すべき事項」の一部として不適切な記述を一つ選びなさい。
- 異年齢で構成される組やグループでの保育においては、一人一人の子どもの生活や経験、発達過程などを把握し、適切な援助や環境構成ができるよう配慮すること。 →○
- 障害のある子どもの保育の展開に当たっては、職員の連携体制の中で個別の関わりを行いながら、指導計画通りに進めること。 →×
- 長時間にわたる保育については、子どもの発達過程、生活のリズム及び心身の状態に十分配慮して、保育の内容や方法、職員の協力体制、家庭との連携などを指導計画に位置付けること。 →○
- 子どもに関する情報共有に関して、保育所に入所している子どもの就学に際し、市町村の支援の下に、子どもの育ちを支えるための資料が保育所から小学校へ送付されるようにすること。 →○
- 障害のある子どもの保育については、一人一人の子どもの発達過程や障害の状態を把握し、適切な環境の下で、障害のある子どもが他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう、指導計画の中に位置付けること。 →○
正答:2
H29前:保育原理⑮
平成29年度前期試験 保育原理 問 15
次の文のうち、「全国保育士会倫理綱領」の内容として不適切な記述を一つ選びなさい。
- 子どもの最善の利益の尊重に関して記述されている。 →○
- プライバシーの保護に関して記述されている。 →○
- チームワークと自己評価に関して記述されている。 →○
- 社会的養護に関して記述されている。 →×
- 専門職としての責務に関して記述されている。 →○
正答:4
H29前:保育原理⑯
平成29年度前期試験 保育原理 問 16
次のA~Dは保育所の園だよりに紹介された各年齢クラスの子どもの姿である。年齢の低い順に並べた場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
- ままごとコーナーのガス台に鍋をのせ、料理を作って「はい、どーぞ」と鍋のままテーブルに出す。保育士が「お皿にいれてね」と伝えると、「いいよー」と盛り付ける。保育士が食べ終わってお皿を返すと、流しでスポンジを使い、ゴシゴシとお皿を洗うまねをする。
- みんなで意見を出し合って当番活動を始める。ペアになった二人組で助け合いながら頑張る姿が見られる。氷鬼で走り回ったり、ドッジボールで思い切りボールを投げたり、一人縄跳びに挑戦したりしている。
- 保育士の押すベビーカーに乗って園庭を散歩したり、ゴザの上に座ったり、靴を履かせてもらい、保育士と手をつないで歩いたりしている。周囲に興味を示し、遊んでいる他の子たちの姿を目で追ったり、葉や砂に触れて「何かな?」という表情をする。
- 着替えが一人でできるようになり、はりきって自分で服を脱いだり着たり、たたんだりする。引き出しから服を出して、「どれにしようかな」「これすきなんだ」とお気に入りの服を選んで着替える。脱いだ服を汚れもの袋にしまうのも自分で頑張っている。
正答:4 C→A→D→B
H29前:保育原理⑰
平成29年度前期試験 保育原理 問 17
次の保育所での0歳児クラス(9月)の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
Nちゃん(10 か月)は活発で、ハイハイやつたい歩きであちこちへ行きたがる。あるとき、転んだはずみにすり傷を負った。担当保育士はNちゃんの保護者にお詫びを伝えたところ、Nちゃんの保護者は、これ以上Nちゃんにけがをさせないよう、保育士のそばにおき、目を離さないことを強く求めてきた。
【設問】
その後の対応として、「保育所保育指針」第5章「健康及び安全」、第6章「保護者に対する支援」に照らし、適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 保護者の意向に沿って、Nちゃんがやりたいことであっても、けがにつながりそうなことは一切させないと担当保育士が保護者に伝える。 →×
- 担当保育士が、保護者から家庭での様子を聞いて保護者の思いを十分に受け止める。 →○
- 保育室の環境の見直しや改善を行っていくことについて保育士間で話し合う。 →○
- 保護者会などで、子どもの発達特性と保育所で起こりやすいけがとの関わりについて施設長が伝える。 →○
正答:4 × ○ ○ ○
H29前:保育原理⑱
平成29年度前期試験 保育原理 問 18
次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
Tちゃん(4歳)は、保育士への甘えが強く、保育所では同じクラスの子どもにやきもちを焼いてすねたり、年下の子どもへの乱暴が目立つ。保護者面談で、担当保育士と母親
が話をした際に、両親ともにしつけに厳しく、Tちゃんが指示に従わないと叱りつけることから、Tちゃんは家庭ではおとなしく両親の指示に従っている様子が母親の話からうかがわれた。担当保育士は、家庭での姿とは違う保育所でのTちゃんの様子を母親に話したが、母親は「家庭では困っておらず問題はない」と担当保育士に答えた。
【設問】
保護者面談後の保育所の対応として、「保育所保育指針」第6章「保護者に対する支援」に照らし、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 「両親が威圧的なので、保育所では気持ちを発散するためトラブルが多くなっていると思います」と施設長から母親に伝えてもらう。 →×
- 保育所の職員全体で、保護者の子育てへの考え方について情報共有するが、Tちゃんへの対応の方針や方法については担当保育士に任せる。 →×
- 担当保育士から「Tちゃんのことで困ったり心配なことがあったらいつでも話しに来てください」と母親に伝える。 →○
- Tちゃんの家庭の問題なので、保育所としては特に対応しない。 →×
- 保護者が参加できる行事の際には、Tちゃんの保護者に参加してもらうよう促す。 →○
正答:4 × × ○ × ○
H29前:保育原理⑲
平成29年度前期試験 保育原理 問 19
次の文は、ヘッド・スタート・プログラムに関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。
- アメリカのリンドン・ジョンソン(Johnson, L.B.)大統領によって、1965 年から展開された保育施策である。 →○
- 貧困家庭の幼児の保育に対して、特別な支援を提供することで、子どもの学校や社会への適応力を高めることをめざす保育施策である。 →○
- 子どもの小学校入学後の学習効果を促進させることを意図する補償教育プログラムである。 →○
- ヘッド・スタート・プログラムの目標には、子どもの健やかな成長のみならず、保護者を支援し、家庭の教育機能を高めることも含まれている。 →○
- ヘッド・スタート・プログラムのための補助金を交付されている保育施設は、それぞれ独自のプログラムにより、子どもが学校や社会で成功するチャンスを高めるための訓練を実施している。 →×
正答:5
H29前:保育原理⑳
平成29年度前期試験 保育原理 問 20
次の文は、わが国の保育行政に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和 23 年厚生省令第 63 号)第 36 条では、「保育所の長は、常に入所している乳幼児の保護者と密接な連絡をとり、保育の内容等につき、その保護者の理解及び協力を得るよう努めなければならない」とされている。 →○
- 保育士資格について、「保育士でない者は、保育士又はこれに紛らわしい名称を使用してはならない」とされており、これは名称独占資格と呼ばれている。 →○
- 「保育所保育指針」に用いられている「子どもの最善の利益」は、1989(平成元)年に国連で採択され、日本政府が 1994(平成6)年に批准した「児童の権利に関する条約」の理念に基づいている。 →○
- 「児童福祉法」においては、「児童福祉施設の職員は、常に自己研鑽に励み、法に定めるそれぞれの施設の目的を達成するために必要な知識及び技能の修得、維持及び向上に努めなければならない」とされている。 →×
正答:2 ○ ○ ○ ×
H28後:保育原理①
平成28年度後期試験 保育原理 問1
次の文のうち、「保育所保育指針」第1章「総則」の(1)「保育の目標」の一部として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 人との関わりの中で、人に対する愛情と信頼感、そして人権を大切にする心を育てるとともに、自主、自立及び協調の態度を養い、道徳性の芽生えを培うこと。 →○
- 十分に養護の行き届いた環境の下に、生命の保持に特化して保育すること。 →×
- 入所する子どもの保護者に対し、その意向を受け止め、子どもと保護者の安定した関係に配慮し、保育所の特性や保育士等の専門性を生かして、その援助に当たらなければならない。 →○
- 子どもがその生活時間の大半を過ごす場であるため、くつろいだ雰囲気の中で子どもの様々な欲求を満たすとともに、就学に向けての教科教育を進めること。 →×
- 子どもが現在を最も良く生き、望ましい未来をつくり出す力の基礎を培うために、子ども一人一人の状況よりも集団行動と規律に配慮して保育すること。 →×
正答:4 ○ × ○ × ×
B:「ア(ア)十分に養護の行き届いた環境の下に、くつろいだ雰囲気の中で子どもの様々な欲求を満たし、生命の保持及び情緒の安定を図ること。」
D:「ア(ア)十分に養護の行き届いた環境の下に、くつろいだ雰囲気の中で子どもの様々な欲求を満たし、生命の保持及び情緒の安定を図ること。」
E:×子ども一人一人の状況よりも集団行動と規律に配慮して保育すること
H28後:保育原理②
平成28年度後期試験 保育原理 問2
次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」の2「保育所の役割」の一部である。
(A)~(C)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
保育所における保育士は、(中略)保育所の役割及び機能が適切に発揮されるように、(A 倫理観)に裏付けられた専門的知識、技術及び(B 判断)をもって、子どもを保育するとともに、子どもの保護者に対する(C 保育)に関する指導を行うものである。
(組み合わせ)
A B C
1 人間性 計画性 教育
2 倫理観 判断 保育
3 人間性 実践力 しつけ
4 人間性 判断 養育
5 倫理観 計画性 育児
正答:2
改定にあたり穴埋め箇所の文言に変更はありません。
☆新保育所保育指針 第1章総則 1保育所保育に関する基本原則 (1)保育所の役割
穴埋め箇所もとても重要な部分なので、しっかり覚えましょう☆
エ 保育所における保育士は、児童福祉法第18条の4の規定を踏まえ、保育所の役割及び機能が適切に発揮されるように、倫理観に裏付けられた専門的知識、技術及び判断をもって、子どもを保育するとともに、子どもの保護者に対する保育に関する指導を行うものであり、その職責を遂行するための専門性の向上に絶えず努めなければならない。
H28後:保育原理③
平成28年度後期試験 保育原理 問3
次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」の4「保育所の社会的責任」の一部である。(A)~(D)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 保育所は、子どもの人権に十分配慮するとともに、子ども一人一人の(A 人格)を尊重して保育を行わなければならない。
- 保育所は、地域社会との交流や連携を図り、保護者や地域社会に、当該保育所が行う(B 保育の内容)を適切に説明するよう努めなければならない。
- 保育所は、入所する子ども等の(C 個人情報)を適切に取り扱うとともに、保護者の(D 苦情)などに対し、その解決を図るよう努めなければならない。
(組み合わせ)
A B C D
1 個性 行事の計画 児童票 意向
2 人格 保育の計画 個人情報 要望
3 人格 保育の方針 児童票 課題
4 個性 連携の成果 児童票 通報
5 人格 保育の内容 個人情報 苦情
正答:5
H28後:保育原理④
平成28年度後期試験 保育原理 問4
次の【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の人名を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
- 東京女子師範学校を卒業後、同校附属幼稚園の保母となり、後に二葉幼稚園を創設して、フレーベルの精神を基本とする保育を行った。 →野口幽香
- 1922(大正 11)年、園舎を持たず、野外で行う保育を特徴とした、家なき幼稚園を創設した。 →橋詰良一
- 大正期に、リズミカルな歌曲に動作を振り付けた「律動遊戯」を創作し、発表した。 →土川五郎
【Ⅱ群】
ア 土川五郎
イ 橋詰良一
ウ 倉橋惣三
エ 野口幽香
正答:4 エ イ ア
H28後:保育原理⑤
平成28年度後期試験 保育原理 問5
次の各出来事を年代順に並べた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 最初の「保育所保育指針」の通知 →○
- 文部省初等中等教育局長・厚生省児童局長連名「幼稚園と保育所との関係について」の通知 →○
- 「保育要領」の刊行 →○
正答:5 C→B→A
H28後:保育原理⑥
平成28年度後期試験 保育原理 問6
次の【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の人名を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
- ドイツの思想家で、その著書『人間の教育』(1826 年)には、「かれらと共に生きよう。かれらをわれわれと共に生きさせよう。」の言葉が出てくる。 →フレーベル
- フランスの思想家で、『エミール』(1762 年)を著し、その中で、人間の本性を善とみて、「自然」を重視した教育論を主張した。 →ルソー
- モラヴィア出身の思想家で、子どものラテン語教育のための挿し絵付きの本『世界図絵』(1658 年)を著した。 →コメニウス
【Ⅱ群】
ア コメニウス(Comenius, J.A.)
イ フレーベル(Fröbel, F.W.)
ウ デューイ(Dewey, J.)
エ ルソー(Rousseau, J.-J.)
正答:3 イ エ ア
H28後:保育原理⑦
平成28年度後期試験 保育原理 問7
次の文は、保育をめぐる世界の動向に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- OECD(経済協力開発機構)は、2001(平成 13)年より継続的に “StartingStrong” を刊行し、経済効果や将来投資の実証を踏まえながら、就学前の教育・保育のあり方について提言を行っている。 →○
- 「児童の権利に関する条約」は、イギリスからの提案を元に 1989(平成元)年に国際連合で採択され、20 歳未満の児童が有する権利について包括的・網羅的に規定する条約となった。 →×
- 2006(平成 18)年に国際連合で採択され、わが国が 2014(平成 26)年に批准した「障害者の権利に関する条約」は、障害者の人権及び基本的自由の享有を確保し、障害者の固有の尊厳の尊重を促進することを目的として、障害者の権利の実現のための措置等について定めている。 →○
正答:2 ○ × ○
H28後:保育原理⑧
平成28年度後期試験 保育原理 問8
次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」の(3)「保育の環境」に述べられている留意点の一部である。【Ⅰ群】の記述に続く文として【Ⅱ群】の記述を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
- 子ども自らが環境に関わり、 →自発的に活動し、様々な経験を積んでいくことができるよう配慮すること。
- 保育室は、温かな親しみとくつろぎの場となるとともに、 →生き生きと活動できる場となるように配慮すること。
- 子どもが人と関わる力を育てていくため、 →子ども自らが周囲の子どもや大人と関わっていくことができる環境を整えること。
【Ⅱ群】
ア 生き生きと活動できる場となるように配慮すること。
イ 子ども自らが周囲の子どもや大人と関わっていくことができる環境を整えること。
ウ 保育所の設備や環境を整え、保育所の保健的環境や安全の確保などに努めること。
エ 自発的に活動し、様々な経験を積んでいくことができるよう配慮すること。
正答:4 エ ア イ
H28後:保育原理⑨
平成28年度後期試験 保育原理 問9
次の保育所での3歳児クラス(10 月)の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
J君は消防車、K君はパトカーを持って、カーペットに描いてある道路を走らせている。
J君がウレタン製のブロックを建物に見立てて火を消すまねをしはじめると、K君はJ君の消防車がうらやましくなり、J君に「貸して」と頼む。J君は、自分の消防車が気に入っており、「使っているんだからだめ」とまったく貸す様子はない。
【設問】
「保育所保育指針」第2章「子どもの発達」、第3章「保育の内容」の(4)「3歳以上児の保育に関わる配慮事項」に照らし、J君とK君への担任の保育士の対応として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- J君に「貸してあげなさい」と言う。 →×
- K君の使いたい気持ちを受け止め、「K君も使いたいよね」とK君に言う。 →○
- J君に「K君も消防車を使いたいんだって」と伝える。 →○
- J君とK君に「この消防車もパトカーも保育所のものなのだから」と言って、二人から取り上げる。 →×
- 今は二人とも泣いたり取取り合いをしたりしていないので、しばらく様子を見守る。 →○
正答:4 × ○ ○ × ○
H28後:保育原理⑩
平成28年度後期試験 保育原理 問 10
次の文は、「保育所保育指針」第3章「保育の内容」の1「保育のねらい及び内容」の一部である。【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の語句を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
- 明るく伸び伸びと行動し、充実感を味わう。 →健康
- 一人一人の子どもの心身の疲れが癒されるようにする。 →情緒の安定
- いろいろな物の美しさなどに対する豊かな感性を持つ。 →表現
- 保育所生活を楽しみ、自分の力で行動することの充実感を味わう。 →人間関係
【Ⅱ群】
ア 情緒の安定
イ 人間関係
ウ 健康
エ 表現
正答:4 ウ ア エ イ
H28後:保育原理⑪
平成28年度後期試験 保育原理 問 11
次の文は、保育課程に関する記述である。「保育所保育指針」第4章「保育の計画及び評価」の(1)「保育課程」に照らして、適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 保育課程は、保育所及び幼稚園、認定こども園における保育の計画を指す総称である。 →×
- 保育課程は、子どもの生活の連続性や発達の連続性に留意し、各保育所が創意工夫し
て保育できるよう、編成されるものである。 →○- 保育課程は、各保育所の保育の方針や目標に基づき、子どもの発達過程を踏まえ、保育のねらい及び内容が保育所生活の全体を通して、総合的に展開されるよう、編成されるものである。 →○
- 保育課程は、指導計画の下に編成される保育の計画であり、指導計画に基づいて子どもの生活や発達を見通した短期的な計画である。 →×
- 保育課程は、子どもの育ちに関する長期的見通しを持って適切に編成されるものである。 →○
正答:3 × ○ ○ × ○
H28後:保育原理⑫
平成28年度後期試験 保育原理 問 12
次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
園庭には大きな築山があり、そのまわりでは毎日のようにどろんこ遊びが繰り広げられている。遊んだ後に子どもたちは足を洗ったり着替えをするが、子どもたちが持ち帰る衣類の泥汚れについて、一部の保護者が困っていることが担任の保育士に伝わってきた。
【設問】
「保育所保育指針」第6章「保護者への支援」に照らし、保育所の保護者への対応とし
て適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 保護者会等の機会にどろんこ遊びについて保育所の方針を説明し、保護者から意見を聞く。 →○
- 一部の保護者の意見なので、そのままどろんこ遊びを続ける。 →×
- どろんこ遊びでの生き生きとした子どもたちの様子を伝え、保護者の理解を求める。 →○
正答:3 ○ × ○
H28後:保育原理⑬
平成28年度後期試験 保育原理 問 13
次の文のうち、「保育所保育指針」第3章「保育の内容」の(1)「養護に関わるねらい及び内容」の一部として適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 保育士等との信頼関係を基盤に、一人一人の子どもが主体的に活動し、自発性や探索意欲などを高めるとともに、自分への自信を持つことができるよう成長の過程を見守り、適切に働きかける。 →○
- 家庭との連絡を密にし、嘱託医等との連携を図りながら、子どもの疾病や事故防止に関する認識を深め、保健的で安全な保育環境の維持及び向上に努める。 →○
- 清潔で安全な環境を整え、適切な援助や応答的な関わりを通して、子どもの生理的欲求を満たしていく。また、家庭と協力しながら、子どもの発達過程等に応じた適切な生活リズムが作られていくようにする。 →○
- 子どもの発達過程等に応じて、適度な運動と休息を取ることができるようにする。また、食事、排泄、睡眠、衣類の着脱、身の回りを清潔にすることなどについて、子どもが早く身につけていけるよう適切に援助する。 →×
正答:1 ○ ○ ○ ×
H28後:保育原理⑭
平成28年度後期試験 保育原理 問 14
次の文は、「保育所保育指針」第4章「保育の計画及び評価」の一部である。(A)~(D)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 保育所の生活における子どもの発達過程を見通し、(A 生活)の連続性、季節の変化などを考慮し、子どもの実態に即した具体的なねらい及び内容を設定すること。
- 具体的なねらいが達成されるよう、子どもの生活する姿や発想を大切にして適切な環境を構成し、子どもが(B 主体)的に活動できるようにすること。
- 保育士等は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化などに即して保育の過程を記録するとともに、これらを踏まえ、指導計画に基づく保育の内容の見直しを行い、(C 改善)を図ること。
- 自らの保育実践の振り返りや職員相互の話し合い等を通じて、専門性の向上及び保育の質の向上のための(D 課題)を明確にするとともに、保育所全体の保育の内容に関する認識を深めること。
(組み合わせ)
A B C D
1 保育 自発 推進 目標
2 活動 意欲 変革 問題
3 遊び 能動 修正 方法
4 生活 主体 改善 課題
5 発達 積極 調整 意識
正答:4
H28後:保育原理⑮
平成28年度後期試験 保育原理 問 15
次の文は、「保育所保育指針」第4章「保育の計画及び評価」の(3)「指導計画の作成上、特に留意すべき事項」の一部である。【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の語句を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
- 個の成長と、子ども相互の関係や協同的な活動が促されるよう配慮すること。 →発達過程に応じた保育(3歳以上児)
- 一人一人の子どもの生育歴、心身の発達、活動の実態等に即して、個別的な計画を作
成すること。 →発達過程に応じた保育(3歳未満児) - 一人一人の子どもの生活や経験、発達過程などを把握し、適切な援助や環境構成ができるよう配慮すること。 →発達過程に応じた保育(異年齢で構成される組やグループ)
- 専門機関との連携を図り、必要に応じて助言等を得ること。 →障害のある子どもの保育
【Ⅱ群】
ア 障害のある子どもの保育
イ 発達過程に応じた保育(異年齢で構成される組やグループ)
ウ 発達過程に応じた保育(3歳未満児)
エ 発達過程に応じた保育(3歳以上児)
正答:5 エ ウ イ ア
H28後:保育原理⑯
平成28年度後期試験 保育原理 問 16
次の文は、「保育所保育指針」第7章「職員の資質向上」の一部である。(A)~(E)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 職員同士の信頼関係とともに、職員と子ども及び職員と保護者との信頼関係を形成していく中で、常に自己研鑚に努め、喜びや(A 意欲)を持って保育に当たること。
- 職員は、子どもの保育及び保護者に対する保育に関する(B 指導)が適切に行われるように、(C 自己評価)に基づく課題等を踏まえ、保育所内外の(D 研修)等を通じて、必要な知識及び技術の修得、維持及び(E 向上)に努めなければならない。
(組み合わせ)
A B C D E
1 向上心 援助 自己評価 研修 改善
2 意欲 助言 省察 事例検討 向上
3 公平性 支援 省察 研究 充実
4 意欲 指導 自己評価 研修 向上
5 向上心 配慮 省察 事例検討 改善
正答:4
H28後:保育原理⑰
平成28年度後期試験 保育原理 問 17
次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
2歳児クラスのH君(3歳1か月)の保護者から、次のような相談が担任の保育士にあった。
H君は家庭では食事を保護者に食べさせてもらうことが多く、野菜は食べない。また靴下や靴も履かせてもらい、階段は抱っこしてほしいとずいぶん甘えている。ところが、保育所ではH君は食事を自分で食べ、着替えや靴を履くなど身のまわりのことを自分でしようとする姿を連絡帳や担任の保育士から伝えられている。保護者は、H君の保育所と家庭での様子の違いについて、家庭でこのまま甘えさせていいのだろうか、それとももっと自分でやるようにしていくことが必要なのかと迷いが生じている。
【設問】
「保育所保育指針」第2章「子どもの発達」の(4)「おおむね2歳」・(5)「おおむね3歳」、第3章「保育の内容」の(1)「保育に関わる全般的な配慮事項」、第6章「保護者に対する支援」に照らし、担任の保育士の保護者への対応として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 保護者の迷いや悩みに共感し、ゆっくり話を聞く機会を設けることを提案する。 →○
- 保育所と家庭で同じようにできるよう、家庭では甘やかさないでくださいと保護者に伝える。 →×
- 特に問題があるとは思えないので、何も対応しない。 →×
- 自立に向かう時期の子どもの発達の特徴や甘えについての考え方を保護者に伝える。 →○
- 保護者会等で、保護者同士が家庭での様々な対応について情報交換ができるような時
間を設ける。 →○正答:3 ○ × × ○ ○