保育原理一覧

H31前:保育原理⑪

平成31年度前期試験 保育原理 問 11 
次の表は、「保育所保育指針」第1章「総則」の2「養護に関する基本的事項」(2)「養護に関わるねらい及び内容」の一部である。(A )~(E )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  生命の保持 情緒の安定
ねらい ・一人一人の子どもが、健康で(A キ 安全)に過ごせるようにする。

・一人一人の子どもの(B ア 健康増進)が、積極的に図られるようにする。

・一人一人の子どもが、(C ケ 安定感)をもって過ごせるようにする。

・一人一人の子どもが、周囲から(D ウ 主体)として受け止められ、(Dウ 主体 )として育ち、自分を(E エ 肯定)する気持ちが育まれていくようにする。

【語群】
ア 健康増進  イ 安心感  ウ 主体    エ 肯定   オ 活発
カ 人     キ 安全   ク 成長発達  ケ 安定感  コ 受容
正答:4 キ ア ケ ウ エ


H31前:保育原理⑫

平成31年度前期試験 保育原理 問 12 
次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」の3「保育の計画及び評価」(4)「保育内容等の評価」の一部である。(A)~(E)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • 保育所は、保育の(A 質の向上)を図るため、保育の計画の展開や保育士等の自己評価を踏まえ、当該保育所の(B 保育の内容)等について、自ら評価を行い、その結果を(C 公表)するよう努めなければならない。
  • 保育所が自己評価を行うに当たっては、(D 地域の実情)や保育所の実態に即して、適切に評価の観点や項目等を設定し、全職員による(E 共通理解)をもって取り組むよう留意すること。

(組み合わせ)
A BC D E

  1. 質の向上 保育の内容 公表 地域の実情 共通理解
  2. 質の向上 保育の実践 公表 地域の実情 協働性
  3. 内容の改善 保育の実践 報告 地域の実情 協働性
  4. 内容の改善 保育の内容 報告 保護者の意見 共通理解
  5. 内容の改善 保育の内容 公表 保護者の意見 協働性

正答:1


H31前:保育原理⑬

平成31年度前期試験 保育原理 問 13 
次の文は、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 第2章「保育の内容」には、「ねらい」「内容」「内容の取扱い」が記載されている。 →〇
  2. 「乳児保育に関わるねらい及び内容」は、五つの領域ではなく、身体的発達に関する視点、社会的発達に関する視点の二つの視点で示されている。 →×
  3. 「1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容」は、五つの領域で示されている。 →〇
  4. 「1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容」における「ねらい」「内容」の記載は、「3歳以上児の保育に関するねらい及び内容」における「ねらい」「内容」と同一である。 →×
  5. 第2章「保育の内容」には、「基本的事項」が記載されており、そこでは、それぞれの時期における発達的特徴が記載されている。 →〇

正答:3 ○ × ○ × ○


H31前:保育原理⑭

平成31年度前期試験 保育原理 問 14 次の文は、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」の3「3歳以上児の保育に関するねらい及び内容」の一部である。(A)~(D)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選
びなさい。

子どもが、(A 遊び)の中で周囲の環境と関わり、次第に周囲の世界に好奇心を抱き、その意味や操作の仕方に関心をもち、(B 物事)の法則性に気付き、自分なりに考えることができるようになる(C 過程)を大切にすること。また、他の子どもの(D 考え)などに触れて新しい(D 考え)を生み出す喜びや楽しさを味わい、自分の(D 考え)をよりよいものにしようとする気持ちが育つようにすること。
(組み合わせ)
ABCD

  1. 生活 自然 活動 表現
  2. 遊び 自然 活動 考え
  3. 生活 自然 過程 表現
  4. 遊び 物事 過程 表現
  5. 遊び 物事 過程 考え

正答:5
※第2章3(2)ウ環境(ウ)内容の取扱い


H31前:保育原理⑮

平成31年度前期試験 保育原理 問 15 
次の文は、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」の4「保育の実施に関して留意すべき事項」(2)「小学校との連携」の一部である。次の文の(A)~(D)の下線部分が正しい記述を○、誤った記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • 保育所においては、保育所保育が、小学校以降の生活や学習の基盤の育成につながることに配慮し、幼児期に (A →×ふさわしい生活)育ってほしい姿を通じて、(B →〇)創造的な思考(C →〇)主体的な生活態度などの基礎を培うようにすること。
  • 子どもに関する (D →〇)情報共有に関して、保育所に入所している子どもの就学に際し、市町村の支援の下に、子どもの育ちを支えるための資料が保育所から小学校へ送付されるようにすること。

正答:3 × ○ ○ ○


H31前:保育原理⑯

平成31年度前期試験 保育原理 問 16 
次の文は、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」の4「保育の実施に関して留意すべき事項」の一部である。(A )~(E )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • 子どもの(A 入所時)の保育に当たっては、できるだけ(B 個別的)に対応し、子どもが安定感を得て、次第に保育所の(C 生活)になじんでいくようにするとともに、既に入所している子どもに不安や動揺を与えないようにすること。
  • 子どもの(D 国籍や文化)の違いを認め、互いに尊重する心を育てるようにすること。
  • 子どもの(E 性差)や個人差にも留意しつつ、性別などによる固定的な意識を植え付けることがないようにすること。

(組み合わせ)
A BC D E

  1. 入所時 応答的 生活 国籍や文化 性格
  2. 移行期 個別的 環境 伝統や習慣 性格
  3. 入所時 応答的 環境 国籍や文化 性差
  4. 入所時 個別的 生活 国籍や文化 性差
  5. 移行期 応答的 環境 伝統や習慣 性格

正答:4


H31前:保育原理⑰

平成31年度前期試験 保育原理 問 17 
次の文は、「保育所保育指針」第5章「職員の資質向上」の一部である。(A)~(E)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

保育所においては、保育の内容等に関する(A 自己評価)等を通じて把握した、保育の質の向上に向けた課題に(B 組織的に)対応するため、(C 保育内容)の改善や保育士等の役割分担の見直し等に取り組むとともに、それぞれの(D 職位)や職務内容等に応じて、各職員が必要な知識及び(E 技能)を身につけられるよう努めなければならない。

(組み合わせ)
A B C DE

  1. 自己評価 柔軟に 保育内容 能力 技能
  2. 研修 組織的に 保育方法 職位 技術
  3. 自己評価 組織的に 保育方法 職位 技術
  4. 研修 柔軟に 保育内容 能力 技術
  5. 自己評価 組織的に 保育内容 職位 技能

正答:5


H31前:保育原理⑱

平成31年度前期試験 保育原理 問 18 
次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
4月に入所してきた5歳児クラスのY児は、製作遊びや絵を描くことに戸惑いや自信のなさがみられる。Y児は入所当初から着替えなどが自分一人でできないので、保護者には生活習慣面の自立が課題であることを話していた。しかし、母親は「Yちゃん、こう言うのよ」「Yちゃん、次はこうするのよ」などY児の判断と行動を先回りする傾向があった。Y児は母親と離れた保育所の生活で、保育士や友だちの援助のもとに少しずつ自分で自分のことができるようになり、課題活動に取り組もうとする意欲も出てきた。
ある朝、空き箱製作のためにY児は家から空き箱をたくさん持ってきた。担当保育士は感謝し、Y児に大・中・小の大きさ別にして段ボール箱に入れるように伝えた。Y児は分類を始めたが、大きい箱か小さい箱か自分で決められず何度も保育士に聞きにくる。段ボール箱が一杯になりあふれそうになると、Y児はどうしてよいかわからず戸惑っていた。その様子を見ていた母親は、急いで保育室に入ってY児の代わりに自分で分類作業をし始めた。

【設問】
「保育所保育指針」第1章「総則」の1「保育所保育に関する基本原則」、第4章「子育て支援」に照らし、保育士の対応として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 入所するまで家庭でどのような生活を送ってきたのか、なぜ母親が先回りをするような接し方をするのかを理解しながら、子どもが自分で自分のことをしようとすることの大切さなど、保育所が育てようとしている内容について母親に伝える。 →〇
  2. 母親に「もう5歳なのだから、手伝ってはいけません。手伝っているといつまでも自立できません」と厳しく伝え、すぐに保育室から出るように促す。 →×
  3. Y児に対して「もう5歳なのだから、手伝ってもらってはいけない」ことを知らせ、Y児自身が母親に対して「手伝わないでほしい」と言わなければならないと伝える。 →×
  4. 箱を自ら分類しようとする母親にさりげなく話しかけてその場から離し、Y児が戸惑いながらも自分で分類しようとする姿に目を向け、一緒にそのことを待ち、喜びあうようにする。 →〇
  5. 保育士も母親の分類作業に参加しながら、Y児を誘い、Y児が自分で分類し始める姿に母親が気付くようにしていく。 →〇

正答:3 ○ × × ○ ○


H31前:保育原理⑲

平成31年度前期試験 保育原理 問 19 
次のA~Dの条約や宣言を年代順に並べた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。ただし、いずれも国際連盟または国際連合による総会での採択の年代順とする。

  1. 児童の権利に関するジュネーブ宣言
  2. 児童の権利に関する条約
  3. 児童権利宣言
  4. 世界人権宣言

正答:2 A→D→C→B


H31前:保育原理⑳

平成31年度前期試験 保育原理 問 20 
次の表は、認定こども園の数の推移を示したものである。この表の説明として不適切な記述を一つ選びなさい。

表 認定こども園数の推移(各年4月1日時点) 

年度 認定こども園数 (公私の内訳) (類型別の内訳)
公立 私立 幼保連携型 幼稚園型 保育所型 地方裁量型
H23 762 149 613 406 225 100 31
H24 909 181 728 486 272 121 30
H25 1099 220 879 595 316 155 33
H26 1360 252 1108 720 411 189 40
H27 2836 554 2282 1930 525 328 53
H28 4001 703 3298 2785 682 474 60
H29 5081 852 4229 3618 807 592 64

出典:内閣府「認定こども園に関する状況について(平成 29 年 10 月 18 日)」

  1. 認定こども園の数は年々増加しており、平成 29 年4月の認定こども園の数は、平成 23 年4月の数の6倍以上に増加している。
  2. 認定こども園の数が前年と比較して最も増加したのは、平成 28 年4月である。
  3. 認定こども園の数は、公立よりも私立が多く、平成 29 年4月では、私立が公立の5倍近くになっている。 →×
  4. 認定こども園の類型別の数では、幼保連携型が最も多く、幼稚園型、保育所型、地方裁量型と続く。
  5. 認定こども園の類型別の数では、幼保連携型が毎年の増加数が最も著しい。

正答:2


H30後:保育原理①

平成30年度後期試験 保育原理 問1
 次の文は、「保育所保育指針」(厚生労働省告示第 117 号平成 29 年3月 31 日)第1章「総則」の(4)「保育の環境」の一部である。(A )〜(E )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • 子ども自らが環境に関わり、(A 自発)的に活動し、様々な経験を積んでいくことができるよう配慮すること。
  • 子どもの活動が豊かに展開されるよう、保育所の設備や環境を整え、保育所の(B 保健)的環境や安全の確保などに努めること。
  • 保育室は、温かな親しみとくつろぎの場となるとともに、(C 生き生きと)活動できる場となるように配慮すること。
  • 子どもが(D )と関わる力を育てていくため、子ども自らが(E 周囲)の子どもや大人と関わっていくことができる環境を整えること。

【語群】
ア 人   イ 物   ウ 積極   エ 自発  オ 生き生きと
カ 周囲  キ 保健  ク 一人で  ケ 地域  コ 異年齢
正答:4 エ キ オ ア カ


H30後:保育原理②

平成30年度後期試験 保育原理 問2
 次の文は、「保育所保育指針」(厚生労働省告示第 117 号平成 29 年3月 31 日)に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 第1章「総則」には、「養護に関する基本的事項」が記載されている。 →〇
  2. 第1章「総則」には、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」が記載されている。 →〇
  3. 第2章「保育の内容」には、就学前の子どもの発達過程が8区分で記載されている。 →×
  4. 第3章「健康及び安全」には、「食育の推進」が記載されている。 →〇
  5. 第4章「子育て支援」には、「保育所を利用している保護者に対する子育て支援」の項目として3項目記載されており、それらは「保護者との相互理解」、「保護者の状況に配慮した個別の支援」、「不適切な養育等が疑われる家庭への支援」である。 →〇

正答:2 ○ ○ × ○ ○


H30後:保育原理③

平成30年度後期試験 保育原理 問3
 次の文は、「保育所保育指針」(厚生労働省告示第 117 号平成 29 年3月 31 日)第1章「総則」の3(1)「全体的な計画の作成」の一部である。(A )〜(E )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • 保育所は、(中略)保育の目標を達成するために、各保育所の保育の方針や目標に基づき、子どもの発達過程を踏まえて、保育の内容が組織的・計画的に構成され、保育所の(A 生活の全体)を通して、(B 総合的)に展開されるよう、(C 全体的な計画)を作成しなければならない。
  • (C 指導計画)は、保育所保育の全体像を包括的に示すものとし、これに基づく(D )、保健計画、食育計画等を通じて、各保育所が(E 創意工夫)して保育できるよう、作成されなければならない。

(組み合わせ)
A B C D E

  1. 生活の全体 総合的 全体的な計画 指導計画 創意工夫
  2. 教育活動 緻密 全体的な計画 人的配置 安心
  3. 教育活動 緻密 全体的な計画 指導計画 安心
  4. 生活の全体 総合的 保育課程 人的配置 創意工夫
  5. 生活の全体 総合的 保育課程 指導計画 創意工夫

正答:1


H30後:保育原理④

平成30年度後期試験 保育原理 問4
次の【Ⅰ群】は、ある保育所の園だよりに示された保育の目標である。「保育所保育指針」(厚生労働省告示第 117 号平成 29 年3月 31 日)第2章「保育の内容」に照らし、【Ⅰ群】の記述と
【Ⅱ群】の項目を結び付けた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】

  1. ・保育所の生活の仕方を知り、自分たちで生活の場を整えながら見通しをもって行動する。※第2章3(2)ア健康(イ)
    ・友達のよさに気付き、一緒に活動する楽しさを味わう。※第2章3(2)イ人間関係(イ)
     →3歳以上児の保育に関するねらい及び内容
  2. ・一人一人の生活のリズムに応じて、安心して十分に午睡をする。※第2章1(2)ア(イ)
    ・生活や遊びの中で、身近な人の存在に気付き、親しみの気持ちを表す。※第2章1(2)イ(イ)
     →乳児保育に関わるねらい及び内容
  3. ・身の回りを清潔に保つ心地よさを感じ、その習慣が少しずつ身に付く。※第2章2(2)ア健康(イ)
    ・保育者に助けられながら、他の子どもとの関わり方を少しずつ身に付ける。※第2章2(2)イ人間関係(イ)
     →1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容

【Ⅱ群】
ア 乳児保育に関わるねらい及び内容
イ 1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容
ウ 3歳以上児の保育に関するねらい及び内容
正答:4 ウ ア イ


H30後:保育原理⑤

平成30年度後期試験 保育原理 問5
 次の文は、「保育所保育指針」についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 1965(昭和 40)年の「保育所保育指針」では、保育の内容の区分において「6か月未満児」が設けられた。 →×
  2. 1965(昭和 40)年に「保育所保育指針」が出された後、1990(平成2)年に最初の改訂がなされた。 →〇
  3. 1990(平成2)年の改訂において、初めて、子育て支援に関連する章が設けられた。 →×
  4. 2008(平成 20)年の改定において、初めて、厚生労働大臣の告示となった。 →〇
  5. 2017(平成 29)年の改定において、職員の資質向上について、初めて、「キャリアパス」の言葉が用いられた。 →〇

正答:5 × ○ × ○ ○


H30後:保育原理⑥

平成30年度後期試験 保育原理 問6
 次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
4歳児クラスでは友達との遊びが楽しくなり、あちらこちらで「○○ちゃん、遊ぼう」と誘い合う声が聞かれる。その中で、L君は「ぼくだけ遊んでくれない」と担当保育士に言う。担当保育士がL君の話を聴くと、何度も頼んだけれどもMちゃんとNちゃんの仲間に入れなかったようである。Mちゃんにも話を聴くと、「Nちゃんと遊ぶ約束をしたから、L君とは遊べない」と担当保育士に強い口調で言う。担当保育士は、しばらくL君のやりたい遊びにつき合った。
その後、担当保育士はL君やMちゃんへの自分の対応を振り返った。

【設問】
「保育所保育指針」(厚生労働省告示第 117 号平成 29 年3月 31 日)に照らし、この場面でのL君やMちゃんへの担当保育士の対応に関する振り返りとして適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. みんなで遊ぶことが大切だから、MちゃんがL君を入れてあげるまで、Mちゃんに働きかけるべきだったのではないか。 →×
  2. しばらくL君のやりたい遊びにつき合ったことは、L君の仲間に入れてもらえなかった気持ちを受け止めることにつながったのではないか。 →〇
  3. L君やMちゃんへの対応について、主任保育士や同僚の保育士に相談して意見を聴いてみてはどうか。 →〇
  4. L君とMちゃんの話を個別に聴き取るだけではなく、お互いの気持ちに気付けるよう仲立ちしていくことも必要なのではないか。 →〇
  5. 今後は、違った友達との関わりや遊ぶ友達が広がる機会になるよう、活動内容や取り組むメンバーを工夫し配慮することが必要なのではないか。 →〇

正答:4 × ○ ○ ○ ○


H30後:保育原理⑦

平成30年度後期試験 保育原理 問7
 次の【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の人名を結び付けた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】

  1. 東京女子師範学校附属幼稚園の創設時の主任保姆として保姆たちの指導にあたり、日本の幼稚園教育の基礎を築いた。 →松野クララ
  2. わが国で最初の託児所を私塾「新潟静修学校」内につくり、貧しい子どもたちを幼い兄弟の子守りから解放し、勉学の道を開いた。 →赤沢鍾美
  3. 華族女学校附属幼稚園に勤めていたが、貧しい子どもたちを対象とする幼児教育の必要性を感じ、二葉幼稚園を設立した。 →野口幽香
  4. 岡山孤児院の創設者で、家族舎制度と里親制度の導入などさまざまな保護教育体制を整備するなどわが国の児童福祉事業に尽力した。 →石井十次

【Ⅱ群】
ア 倉橋惣三
イ 石井十次
ウ 赤沢鍾美
エ 野口幽香
オ 松野クララ
正答:5 オ ウ エ イ


H30後:保育原理⑧

平成30年度後期試験 保育原理 問8
 次の文は、「保育所保育指針」(厚生労働省告示第 117 号平成 29 年3月 31 日)第2章「保育の内容」の4(2)「小学校との連携」の一部である。(A )〜(D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

保育所保育において育まれた(A 資質・能力)を踏まえ、小学校教育が円滑に行われるよう、小学校教師との意見交換や合同の(B 研究)の機会などを設け、(中略)「幼児期の終わりまでに育って欲しい姿」を(C 共有)するなど連携を図り、保育所保育と小学校教育との円滑な(D 接続)を図るよう努めること。

【語群】
ア 資質・能力  イ 心情・意欲・態度  ウ 確認  エ 研修
オ 研究     カ 共有        キ 接続  ク 協働
正答:2 ア オ カ キ


H30後:保育原理⑨

平成30年度後期試験 保育原理 問9
 次の文は、わが国の保育の歴史に関する記述である。(A )〜(D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

大正時代は、子どものの個性や自発性を尊重する考え方が広まった時代である。たとえば、(A 土川五郎)の律動遊戯や(B 山本鼎)の自由画運動などが幼児の表現活動に新風を吹き込んだ。芸術家たちによる児童文化の創造も活発な展開をみせた。童話と童謡の月刊雑誌『赤い鳥』が(C 鈴木三重吉)によって創刊され、『おとぎの世界』、『コドモノクニ』などがこれに続いた。『赤い鳥』の創刊に参加した(D 北原白秋)は、『あめふり』、『からたちの花』などの童謡を作詞した。こうした活動は、保育の世界に豊かな文化財をもたらしただけでなく、純真無垢な子どもという子ども像を広範に広めることとなった。

(組み合わせ)
A B C D

  1. 土川五郎 竹久夢二 鈴木三重吉 北原白秋
  2. 東基吉 竹久夢二 西条八十 山田耕筰
  3. 東基吉 山本鼎 鈴木三重吉 山田耕筰
  4. 土川五郎 山本鼎 鈴木三重吉 北原白秋
  5. 土川五郎 山本鼎 西条八十 山田耕筰

正答:4


H30後:保育原理⑩

平成30年度後期試験 保育原理 問 10
 次の文は、「児童福祉法」及び「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和 23 年厚生省令第 63 号)についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」では、児童福祉施設において、入所している者に食事を提供するときは、その献立は、できる限り、変化に富み、入所している者の健全な発育に必要な栄養量を含有するものでなければならないとされている。 →〇
  2. 「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」では、児童福祉施設においては、避難及び消火に対する訓練を、少なくとも6か月に1回は行わなければならないとされている。 →×
  3. 「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」では、保育所には、保育士、嘱託医及び栄養士を置かなければならないと定められている。 →×
  4. 「児童福祉法」では、保育士の資格を持たない人でも、子育ての経験があれば保育士の名称を用いて保育の仕事をすることが認められている。 →×
  5. 「児童福祉法」では、乳児又は満2歳に満たない幼児を入所させる保育所には、乳児室又はほふく室、医務室、調理室、屋外遊戯場を設けることとされている。 →×

正答:3 ○ × × × ×


H30後:保育原理⑪

平成30年度後期試験 保育原理 問 11
 次の文は、保育所に勤める保育士のWさんが、養護と教育の一体的な保育を心がけて行っていることである。「保育所保育指針」(厚生労働省告示第 117 号平成 29 年3月 31 日)に照らし、不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. Wさんは、子どもを一人の人間として尊重し、その生命を守り、情緒の安定を図りつつ、乳幼児期にふさわしい経験が積み重ねられていくよう丁寧に援助している。
  2. Wさんは、子どもへの細やかで応答的な関わりのもと、子どもが安心感や信頼感の得られる生活の中で、身近な環境への興味や関心を高め、活動を広げていくように心がけている。
  3. Wさんは、子どもが安心して自分の思いや力を発揮できる環境を心がけ、子どもが遊びなど自発的な活動を通して、体験的に様々な学びを積み重ねていけるようにしている。
  4. Wさんは、保育所の生活の中では、子どもの年齢に応じて養護の時間と子どもの教育の時間をバランスよく配置し、子どもの一日の生活の中でそれぞれの内容が統合されるよう配慮している。 →×
  5. Wさんは、子どもが自分との信頼関係を拠りどころとしながら、日々の生活の中で主体性や生きることへの意欲を育んでいることを自ら常に心に留めて子どもと関わっている。

正答:4


H30後:保育原理⑫

平成30年度後期試験 保育原理 問 12
次の文は、「保育所保育指針」(厚生労働省告示第 117 号平成 29 年3月 31 日)第2章「保育の内容」の2「1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容」(1)「基本的事項」の一部である。

この時期においては、歩き始めから、歩く、走る、跳ぶなどへと、基本的な運動機能が次第に発達し、排泄の自立のための身体的機能も整うようになる。つまむ、めくるなどの指先の機能も発達し、食事、衣類の着脱なども、保育士等の援助の下で自分で行うようになる。発声も明瞭になり、語彙も増加し、自分の意思や欲求を言葉で表出できるようになる。

【設問】
「基本的事項」に照らし、この時期の保育のねらいとして適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 健康、安全な生活に必要な習慣に気付き、自分でしてみようとする気持ちが育つ。 →〇※第2章2(2)ア健康(ア)ねらい
  2. 言葉遊びや言葉で表現する楽しさを感じる。 →〇※第2章2(2)エ言葉(ア)ねらい
  3. 自分の体を十分に動かし、様々な動きをしようとする。 →〇※第2章2(2)ア健康(ア)ねらい
  4. 見る、聞く、触るなどの経験を通して、感覚の動きを豊かにする。 →〇※第2章2(2)ウ環境(ア)ねらい
  5. 保育所の生活を楽しみ、自分の力で行動することの充実感を味わう。 →× ※第2章2(2)イ人間関係(ア)ねらい「保育所の生活を楽しみ、身近な人と関わる心地よさを感じる」

正答:2 ○ ○ ○ ○ ×


H30後:保育原理⑬

平成30年度後期試験 保育原理 問 13
 次の文は、「保育所保育指針」(厚生労働省告示第 117 号平成 29 年3月 31 日)第2章「保育の内容」の3「3歳以上児の保育に関するねらい及び内容」(1)「基本的事項」の一部である。(A )〜(E )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

この時期においては、(A 運動機能)の発達により、基本的な動作が一通りできるようになるとともに、基本的な生活習慣もほぼ自立できるようになる。理解する(B 語彙数)が急激に増加し、(C 知的興味)や関心も高まってくる。仲間と遊び、仲間の中の一人という自覚が生じ、集団的な遊びや(D 協同的)な活動も見られるようになる。これらの発達の特徴を踏まえて、この時期の保育においては、個の成長と(E 集団としての活動)の充実が図られるようにしなければならない。
(組み合わせ)
A B C D E

  1. 運動機能 語彙数 知的興味 協同的 集団としての活動
  2. 認知機能 語彙数 知的興味 個人的 遊び
  3. 運動機能 語彙数 仲間遊び 協同的 集団としての活動
  4. 認知機能 能力 仲間遊び 個人的 集団としての活動
  5. 運動機能 能力 仲間遊び 協同的 遊び

正答:1


H30後:保育原理⑭

平成30年度後期試験 保育原理 問 14
 次の文は、「保育所保育指針」(厚生労働省告示第 117 号平成 29 年3月 31 日)第2章「保育の内容」の4「保育の実施に関して留意すべき事項」の一部である。(A )〜(E )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • 子どもの心身の発達及び(A 活動)の実態などの(B 個人差)を踏まえるとともに、一人一人の子どもの気持ちを受け止め、援助すること。
  • 子どもの健康は、(C 生理的・身体的)な育ちとともに、(D 自主性や社会性)、豊かな感性の育ちとがあいまってもたらされることに留意すること。
  • 子どもが自ら周囲に働きかけ、(E 試行錯誤)しつつ自分の力で行う活動を見守りながら、適切に援助すること。

(組み合わせ)
A B C D E

  1. 遊び 経験の違い 生理的・身体的 自発性や共同性 自己充実
  2. 活動 個人差 主体的・意欲的 自主性や社会性 試行錯誤
  3. 遊び 個人差 生理的・身体的 自発性や共同性 自己充実
  4. 活動 経験の違い 主体的・意欲的 自発性や共同性 試行錯誤
  5. 活動 個人差 生理的・身体的 自主性や社会性 試行錯誤

正答:5


H30後:保育原理⑮

平成30年度後期試験 保育原理 問 15
 次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
J君は2歳児クラスに進級し、3歳になったばかりである。担当保育士の交替や新しい友達が加わるなどの環境の変化があったが、朝の登園でも落ち着いて母親と保育室に入ってくる。保育室や園庭でも好きな遊びを見つけて遊んでいる。そして、最近は排泄についても意欲的な姿が見られている。
少し前まではトイレに誘ってみても「Jちゃん、すわらないの!」とトイレに近づこうとしなかったが、最近はトイレに座り、トイレでうまく排泄できることが増えてきた。うまくできたときに、担当保育士が認めると、J君も満足そうな表情を見せる。
J君は保育所でも家庭でも紙おむつを使っている。J君の母親から、家庭でトイレット・トレーニングを進めるために何かに取り組んでいるといった話はこれまでのところ特にない。担当保育士は、この機会にJ君の紙おむつを布のパンツに切り替えていきたいと思い、母親と話をすることにした。

【設問】
担当保育士のJ君の母親への話の内容として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. J君の保育所での排泄に変化が出てきたことを伝え、家庭でもトイレに誘うなど働きかけてみてはどうかと伝える。 →〇
  2. 保育所では紙おむつをはずし、布のパンツを使っていきたいことを伝える。 →〇
  3. J君のトイレット・トレーニングを、まずは家庭から進めてくださいと伝える。 →×
  4. クラスの他児の多くが布のパンツに切り替えていることを伝え、家庭で積極的に取り組むように伝える。 →×
  5. 布のパンツに替えて失敗すると濡れて着替えが必要になるので、しばらくはズボンなどの着替えを多めに用意するようにお願いする。 →〇

正答:2 ○ ○ × × ○


H30後:保育原理⑯

平成30年度後期試験 保育原理 問 16
 次の文は、コメニウス(Comenius, J.A.)についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 現在のチェコの中央部、モラヴィアの生まれで、大学で学んだのち、ボヘミア同胞教団の牧師となった。 →〇
  2. ルソーの思想に共鳴し、『隠者の夕暮』(1780 年)、『リーンハルトとゲルトルート』(1787 年)などを著した。 →×
  3. 主著である『大教授学』(1657 年)では、あらゆる人が学べる学校として統一学校構想が述べられ、6歳くらいまでの乳幼児を対象とする学校は「母親学校」として構想された。 →〇
  4. 『世界図絵』(1658 年)は世界初の絵入り教科書といわれ、その後の絵本や教科書に影響を与えた。 →〇

正答:3 ○ × ○ ○


H30後:保育原理⑰

平成30年度後期試験 保育原理 問 17
 次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
5歳児クラスでは、誕生日を迎えた子どもの保護者も一緒に誕生会に参加する。誕生日を迎えた子どもは自分の保護者が保育所に来てくれるその日をとても楽しみに待っている。また、クラス全体の前に出て自分が好きなものや将来の夢などを話し、友達が聞いてくれるのを楽しみにしている。K児は知的な遅れを伴う重度のダウン症で、4歳になってようやく座ることができるようになった。まだ自分で立って歩いたり会話したりすることは難しい。みんなの前で話すことが困難なK児の誕生会の日がやってきた。

【設問】
「保育所保育指針」(厚生労働省告示第 117 号平成 29 年3月 31 日)第1章「総則」に照らし、K児やクラスの子どもたちへの担当保育士の対応として不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 担当保育士は、K児の保育所での普段の様子や、好きなものや遊びについて話した。
  2. 担当保育士は、事前に母親からK児の家庭での様子や最近の変化などについて聴き取っておき、K児の代わりに話した。
  3. みんなの前で話すことがK児には困難なので、そのような場面はあえて作らず、さりげなく次のプログラムに移って誕生会を終えた。 →×
  4. 担当保育士は、K児を後ろから抱きかかえる母親と一緒に立ち、K児の気持ちを母親が代弁してクラスのみんなに伝えた。
  5. 担当保育士がK児を膝の上に抱きかかえると、クラスの友達が次々とK児について知っていることを話し出し、担当保育士はそれを見守った。

正答3


H30後:保育原理⑱

平成30年度後期試験 保育原理 問 18
 次の文は、「保育所保育指針」(厚生労働省告示第 117 号平成 29 年3月 31 日)第3章「健康及び安全」の4「災害への備え」に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「災害への備え」に関する内容は「施設・設備等の安全確保」、「災害発生時の対応体制及び避難への備え」、「地域の関係機関等との連携」の全3項目で構成されている。 →〇
  2. 災害の発生時に、保護者等への連絡及び子どもの引渡しを円滑に行うため、日頃から保護者との密接な連携に努め、連絡体制や引渡し方法等について確認をしておくこと。 →〇
  3. 避難訓練は、少なくとも6か月に1回定期的に実施するなど、必要な対応を図ること。 →×
  4. 防火設備、避難経路等の安全性が確保されるよう、定期的にこれらの安全点検を行うこと。 →〇
  5. 避難訓練については、地域の関係機関や保護者との連携の下に行うなど工夫すること。 →〇

正答:2 ○ ○ × ○ ○


H30後:保育原理⑲

平成30年度後期試験 保育原理 問 19
 次の文は、「保育所保育指針」(厚生労働省告示第 117 号平成 29 年3月 31 日)第5章「職員の資質向上」の(1)「保育所職員に求められる専門性」の一部である。(A )〜(E )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

子どもの最善の利益を考慮し、(A 人権)に配慮した保育を行うためには、職員一人一人の(B 倫理観)、人間性並びに保育所職員としての職務及び責任の理解と自覚が基盤となる。各職員は、(C 自己評価)に基づく課題等を踏まえ、保育所内外の(D 研修)等を通じて、保育士・看護師・調理員・栄養士等、それぞれの職務内容に応じた専門性を高めるため、必要な知識及び(E 技術)の修得、維持及び向上に努めなければならない。

(組み合わせ)
A B C D E

  1. 人権 倫理観 自己評価 研修 技能
  2. 環境 責任感 省察 研究 技術
  3. 人権 責任感 自己評価 研究 技術
  4. 人権 倫理観 自己評価 研修 技術
  5. 環境 倫理観 省察 研修 技能

正答:4


H30後:保育原理⑳

平成30年度後期試験 保育原理 問 20
 次の文は、日本の保育の現状と課題に関する記述である。(A )〜(D )の下線部分が正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • わが国にとって、保育の受け皿を増やし、待機児童を解消することは重要政策となっている。平成 25 年4月から (A)「待機児童解消加速化プラン」 に基づいて取組を進めた結果、保育の受け皿は、平成 25 〜 27 年度の3年間で約 31 万人分増えた。 →〇
  • 保育を必要とする子どもの人数も増えたことにより、待機児童数は2万人を超える水準で推移しているが、その約7割を占めているのは (B)3歳以上児である。
  • 平成 28 年度から始められた (C)企業主導型保育事業は、仕事と子育てとの両立を支援することを目的とした事業として、待機児童解消策の一つに位置づけられている。 →〇
  • 厚生労働省は、平成 29 年6月に (D)「子育て安心プラン」 を発表し、さまざまな施策を通じてさらに全国の待機児童解消に取り組むとしている。 →〇

正答:1 ○ × ○ ○