保育の心理学一覧

H29後:保育の心理学⑫

平成29年度後期試験 保育の心理学 問 12
 次の文は、自我の発達に関する記述である。(A)~(D)にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
 2歳頃に、「自分でやりたい」「イヤ」というような(A 自己主張)が始まる。これはまわりの大人からすると、わがままを言っているように受け止められるが、自分でやりたいという自我が発達した証である。
その後、自分の思いを主張するだけでなく、集団の中で相手にあわせて自分の気持ちを抑える(B 自己抑制)が伸びていく。このような力には、相手の気持ちを推測し、理解して、自分の気持ちを調節する(C 情動調整)や、ルールに気づき、守ろうとする(D 規範意識)が関連している。
【語群】
ア 規範意識  イ 自己抑制  ウ 共感  エ 情動調整  オ 連帯意識  カ 自己主張
正答:5 カ イ エ ア


H29後:保育の心理学⑬

平成29年度後期試験 保育の心理学 問 13
 次の文は、保育所における発達の援助に関する記述である。保育士の援助として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
   

  1. 子どもが苦手な活動に取り組む場合には、「できないこと」に注目し、それが必ずできるように働きかけることが重要である。 →×
  2. 「○○したらいいよ」と、やり方を具体的に示したり、見通しが持てるように働きかけることは重要である。 →
  3. 新しい活動に取り組む際は、運動や言語、社会性など各領域の発達の様相に配慮することが大切である。 →
  4. 「気になる行動」を通して子どもが何を訴えているのかを探り、その行動の意味を理解することが重要である。 →

正答:3 × ○ ○ ○


H29後:保育の心理学⑭

平成29年度後期試験 保育の心理学 問 14
 次の文は、幼児期の人とのかかわりに関する記述である。この記述の内容を表す用語として正しいものを一つ選びなさい。
幼い子どもは、不安や恐怖を感じたときに、保育者への接近・接触によって安心感を得る。そうした経験を積み重ねると、保育者がその場にいなくても、保育者のイメージを思い浮かべて、安心するようになる。この経験がその後の人との関係性の基盤になる。

  1. エントレインメント
  2. 象徴機能
  3. 三項関係
  4. 内的ワーキング・モデル
  5. 観察学習

正答:4


H29後:保育の心理学⑮

平成29年度後期試験 保育の心理学 問 15
 次の文は、保育所と小学校との連携についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 指導計画の作成に当たっては、乳幼児期を基盤とする生涯発達という観点を持って、保育所での育ちがそれ以降の生活や学びへとつながっていくよう保育の内容の工夫を図るようにする。 →
  2. 小学校での生活や学びにつながる保育とは、基礎学力を培う読み、書き、計算する等の活動を中心として充実させることである。 →×
  3. 子どもが小学校生活に対して見通しや期待感を持てるように、子どもが小学校を訪問したり、小学生と交流する機会を設けるなどの連携をする。 →
  4. 保育所児童保育要録は、小学校における基礎学力の資料として保育における養護及び教育に関わる5領域の視点を踏まえ、一人一人の子どもの良さや全体像が伝わるよう工夫して記す。 →×

正答:3 ○ × ○ ×


H29後:保育の心理学⑯

平成29年度後期試験 保育の心理学 問 16
 次の文は、保育実践のプロセスに関する記述である。(A)~(D)にあてはまる語句の最も適切な組み合わせ一つ選びなさい。
 保育の計画に基づく実践のプロセスは、(A 幼児理解)から始まる。それに基づいてクラス等の保育方針、重点目標を指導計画として作成する。次に計画に基づく(B 保育の展開)、保育活動の実施状況における(C 反省・評価)、その結果から指導計画に関する(D  改善)に結びつけると、(A 幼児理解)が深まる。
(組み合わせ)
    A     B     C     D
1  幼児理解   改善   反省・評価 保育の展開
2 保育の展開 反省・評価   改善   幼児理解
3  幼児理解  保育の展開   改善   反省・評価
4  幼児理解  保育の展開 反省・評価   改善
5   改善   反省・評価  幼児理解  保育の展開
正答:4


H29後:保育の心理学⑰

平成29年度後期試験 保育の心理学 問 17
 次の文は、定型発達の子どもの攻撃性に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 2歳以前には身体的攻撃よりも言葉による攻撃が多く見られる。 →×
  2. 6~7歳を過ぎると、相手を侮辱するなどの目的をもった対人的、報復的な性質の攻撃性が増加する。 →
  3. 攻撃的衝動は小学生頃になると、スポーツ、社会活動、学習などの活動に向けられるようになる。 →

正答:4 × ○ ○


H29後:保育の心理学⑱

平成29年度後期試験 保育の心理学 問 18
 次の文は、子どもに用いられる心理検査に関する記述である。検査名とその説明として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 新版K式発達検査は、子どもの発達の水準や偏りを「姿勢・運動」、「認知・適応」、「言語・社会」の3領域から評価する。 →
  2. WPPSI知能診断検査は、言語性IQ、動作性IQ、全検査IQの3種類のIQが測定できる。 →
  3. P-Fスタディは、欲求不満状況に対する反応傾向に基づいて、被験者のパーソナリティを評価する検査である。 →
  4. バウムテストは、被験者に樹木を描かせて、被験者の感情、情緒の状態を評価するのに有効である。 →

正答:1 ○ ○ ○ ○


H29後:保育の心理学⑲

平成29年度後期試験 保育の心理学 問 19
 次の文は、小児期のトラウマ反応についての記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 迷子になることが心理的に大きな傷になることもある。 →
  2. トラウマ反応の一つに攻撃性の亢進がある。 →
  3. 虐待によって繰り返されるトラウマによる反応は、交通事故等の単回性のトラウマによる反応と同様である。 →×
  4. 子どもに起きやすいトラウマ反応として、退行がある。 →
  5. 成人に起こるトラウマ反応であるフラッシュバックは、小児期にも起こる。 →

正答:3


H29後:保育の心理学⑳

平成29年度後期試験 保育の心理学 問 20
 次の文は、DSM-5の「反応性アタッチメント障害/反応性愛着障害」に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. この障害の行動上の特徴は、どの大人とも相互的に最小限にしか関われず、特に苦痛時に慰めを求めることができないことである。また、陽性の情緒の表出が極端に少ない。 →
  2. 施設養育で育てられた子どもにのみ、この障害がある子どもが見出される。 →×
  3. この障害の主な病因は、重度の身体的虐待である。 →×
  4. この障害がある子どものほとんどは、選択的な愛着対象(アタッチメント対象)を持っていない。 →

正答:2 ○ × × ○


H29前:保育の心理学①

平成29年度前期試験 保育の心理学 問1
 次の文は、「保育所保育指針」第2章「子どもの発達」の一部である。(A)~(D)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

特に大切なのは、人との関わりであり、愛情豊かで思慮深い大人による(A 保護や世話)などを通して、大人と子どもの相互の関わりが十分に行われることが重要である。この関係を起点として、次第に他の子どもとの間でも相互に働きかけ、関わりを深め、人への信頼感と(B 自己の主体性)を形成していくのである。
これらのことを踏まえ、保育士等は、次に示す子どもの発達の特性や(C 発達過程)を理解し、発達及び生活の(D 連続性)に配慮して保育しなければならない。(後略)

【語群】
ア 教育的働きかけ  イ 保護や世話  ウ 自己の主体性  エ 発達段階
オ 自己への信頼感  カ 発達過程   キ 一貫性     ク 連続性

正答:5 イ ウ カ ク


H29前:保育の心理学②

平成29年度前期試験 保育の心理学 問2
 次の記述によって説明される用語として最も適切なものを一つ選びなさい。出生から死に至る過程において、人が一定の段階をたどり、次世代に生命を受け継いでいくことを意味する。
1 ライフレビュー
2 ライフサイクル
3 発達課題
4 ライフコース
5 発達過程
正答:2


H29前:保育の心理学③

平成29年度前期試験 保育の心理学 問3
 次の記述に該当する人物として正しいものを一つ選びなさい。

  • 人間の発達では、初めに社会的関係があり、それが内面化すると考えた。
  • 他者とのコミュニケーションに用いる言葉を外言とした。
  • 子どもの独語は、自分の思考のための言葉になる移行過程であると捉えた。

1 ワロン(Wallon, H.)  
2 ボウルビィ(Bowlby, J.)
3 ガードナー(Gardner, H.)
4 ロスバート(Rothbart, M.K.)  
5 ヴィゴツキー(Vygotsky, L.S.)
正答:5 


H29前:保育の心理学④

平成29年度前期試験 保育の心理学 問4
 次の文は、仲間同士の関わりについての記述である。(A)~(C)にあてはまる用語を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
友だちと一緒に遊ぶようになると、子どもは、自分のやりたいことと相手がやりたいことがぶつかり合い、いざこざやトラブルを経験するようになる。子どもは他者との関係のなかで、自分の欲求をぶつけ、実現しようとする(A 自己主張)と、欲求を我慢しようとする(B 自己抑制)の両方を求められる。友だちとの関係を築くためには、この両者のバランスを調整する(C 自己制御)が必要になる。
【語群】
ア 攻撃性     イ 自己主張  ウ 自己抑制  エ 抑圧  オ 欲求不満耐性  カ 自己制御
正答:4 イ ウ カ


H29前:保育の心理学⑤

平成29年度前期試験 保育の心理学 問5
 次の文は、乳児の身体・運動の発達に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 乳児の運動機能の発達は、頭部から足部へ、身体の中心部から末梢へ、粗大運動から微細運動へという方向性と順序がある。 →
  2. 一般的に、平均体重は 2 , 900 ~ 3 , 000g 前後、平均身長は 49cm 前後で生まれるが、生後1年で体重は約3倍、身長は約 1 . 5 倍になる。 →< /li>
  3. 生後 8 か月頃になると、物と物を打ち合わせる、物を容器に入れる、小さい積木を高く積みあげることができるようになる。 →×
  4. 手に触れたものを握ろうとする把握反射が新生児にみられ、生後3か月になると指さしが出現する。 →×

正答:2 ○ ○ × ×


H29前:保育の心理学⑥

平成29年度前期試験 保育の心理学 問6
 次の文は、「保育所保育指針」第3章「保育の内容」のイ「人間関係」の一部である。
(A)~(D)にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • (A 友達)と積極的に関わりながら喜びや悲しみを共感し合う。
  • (B 外国人)など、自分とは異なる文化を持った人に親しみを持つ。
  • 友達の良さに気付き、(C 一緒に活動する)楽しさを味わう。
  • 良いことや悪いことがあることに気付き、(D 考えながら)行動する。

【語群】
ア 保育士  イ 友達  ウ 外国人  エ 異年齢の友達   オ 一緒に活動する  カ 協力してやり遂げる  キ 決まりどおりに  ク 考えながら
正答:4 イ ウ オ ク


H29前:保育の心理学⑦

平成29年度前期試験 保育の心理学 問7 次の文は、学童期の知的発達についての記述である。次の下線部(A)~(D)に該当する用語を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
ピアジェ(Piaget, J.)は、子どもの知的発達のなかで、(A 具体的操作期)数、重さ、体積などの保存が獲得される時期を示した。例えば、(B 重さの保存)子どもが見ている前で、球状の粘土をソーセージ形などに変える実験を行った。
この時期には様々な思考活動に可逆性や相補性が加わり、(C 群性体)物の分類、順序づけに必要な操作が発達し、次に、(D 形式的操作期)抽象的・論理的な操作が可能となる時期へと向かう。
【語群】
ア 形式的操作期  イ 具体的操作期  ウ 密度の保存  エ 重さの保存   オ 群性体     カ 同化
正答:5 イ エ オ ア


H29前:保育の心理学⑧

平成29年度前期試験 保育の心理学 問8 次の文は、乳児の知覚の実験についての記述である。この実験で用いられている測定法の名称として正しいものを一つ選びなさい。
乳児に、ある視覚刺激を繰り返し提示すると、最初のうちは長く注視するが、回数を重ねるにつれて注視時間が短くなった。そこで別の視覚刺激に変えて提示すると、注視時間が回復し長くなった。このような測定結果の場合、乳児は最初の刺激と次の刺激とを区別していることが明らかになる。
1 選好注視法
2 馴化・脱馴化法
3 ソーシャル・リファレンシャル法
4 視覚走査法
5 ストレンジ・シチュエーション法
正答:2


H29前:保育の心理学⑨

平成29年度前期試験 保育の心理学 問9 次の文は、学童期の仲間関係についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 仲間は、観察学習のモデルとして相互に影響を及ぼし合う存在である。 →
  2. 学童期の初めでは特に、学級内での役割分担が仲間形成の要因になりやすい。 →×
  3. 学童期の初めには、閉鎖性の強いギャング・グループが生まれやすい。 →×
  4. 学童期の終わり頃になると、興味・関心や価値観などの内面的な特性による結びつきが強くなる。 →

正答:3 ○ × × ○


H29前:保育の心理学⑩

平成29年度前期試験 保育の心理学 問 10 次の文は、乳児の生理的反応についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 大脳皮質が成熟、発達してくると随意運動が原始反射に取って代わるようになる。 →
  2. 消失すべき時期になっても原始反射が持続する場合、発達の遅れ等が疑われる。 →
  3. 乳児期初期の泣きや微笑は生理的であっても、養育行動を引き出す特性がある。 →
  4. 反射に顕著な左右差があるときには、部分的な運動・感覚機能の異常が疑われる。 →

正答:1 ○ ○ ○ ○


H29前:保育の心理学⑪

平成29年度前期試験 保育の心理学 問 11
 次の文は、「保育所保育指針」第2章「子どもの発達」の(6)「おおむね4歳」の一部である。(A)~(D)にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
全身の(A バランスを取る能力)が発達し、体の動きが巧みになる。(中略)目的を持って行動し、つくったり、かいたり、試したりするようになるが、自分の(B 行動やその結果)を予測して不安になるなどの葛藤も経験する。仲間との(C つながり)が強くなる中で、けんかも増えてくる。その一方で、決まりの大切さに気付き、守ろうとするようになる。感情が豊かになり、身近な人の気持ちを察し、少しずつ自分の(D 気持ちを抑えられ)たり、我慢ができるようになってくる。
【語群】
ア バランスを取る能力  イ 協応動作      ウ 得意や不得意  エ 行動やその結果    オ 競争心       カ つながり  キ 要求伝達を高め    ク 気持ちを抑えられ
正答:3 ア エ カ ク


H29前:保育の心理学⑫

平成29年度前期試験 保育の心理学 問 12
 次の文は、子どもの生活における片づけについての記述である。(A)~(D)にあてはまる語句の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
片づけは、保育所での生活を過ごしやすくするために必要な(A 生活行動)の一つである。2・3歳児クラスではまず保育士が声をかけ、(B モデル)を示すなどして取り組まれていく。
そして、一つの遊びから次の遊びに移る前には片づけることを繰り返し促したり、子どもの(C 認知発達)に伴って、玩具の片づけ方を図示したりして片づけの(D スクリプト)が獲得されるよう配慮していく。
(組み合わせ)
    A     B     C      D
1 意識行動 モデル 認知発達 フレーミング
2 生活行動  指示  身体発達 フレーミング
3 生活行動 モデル 認知発達  スクリプト
4 意識行動  指示  身体発達 フレーミング
5 意識行動 モデル 身体発達  スクリプト
正答:3


H29前:保育の心理学⑬

平成29年度前期試験 保育の心理学 問 13
 次の記述に該当する用語として正しいものを一つ選びなさい。

  • 環境自体が人の関わり方の手がかりをもっている、と捉えている。
  • 環境を通して行う保育においては、子どもが自然と「~したくなる要素」をもっていることを意味する。
  • アメリカの知覚心理学者であるギブソン(Gibson, J.J.)によって提唱された。
  1. アルゴリズム
  2. インクルージョン
  3. エンパワメント
  4. アドボカシー
  5. アフォーダンス

正答:5


H29前:保育の心理学⑭

平成29年度前期試験 保育の心理学 問 14
 次の文は、子どもの自立に関する記述である。(A)~(D)にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
社会化の過程の初期段階に(A 基本的生活習慣)の確立が位置づけられる。食事・排泄・睡眠といった人間の生理的活動を(B 社会的に承認される様式)に統制することを学ぶ。身辺自立の過程は、手の技能、認知の発達、(C 自我の発達)、生活経験のあり方などと深く関わる。その基盤となるのは、大人との間の信頼関係、適切な行動モデルの観察によるため、子どもの(D 自発性や自尊心)を尊重してこそ、自立への歩みとなる。
【語群】
ア 他者との社会的相互作用  イ 基本的生活習慣    
ウ 社会的に承認される様式  エ 生体リズムに対応した様式
オ 仲間関係の発達      カ 自我の発達
キ 自発性や自尊心      ク 手指の巧緻性や協応性
正答:4 イ ウ カ キ


H29前:保育の心理学⑮

平成29年度前期試験 保育の心理学 問 15
 次の文は、レディネスに関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を ×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. レディネスとは、学習の成立にとって必要な個体の発達的素地、心身の準備性を意味する。 →
  2. レディネスの形成には、成熟要因と学習要因の両者がともに関連すると考えられるようになってきている。 →
  3. ゲゼル(Gesell, A.L.)による成熟優位説のレディネス観は、かつての「待ちの教育」に影響を及ぼした。 →
  4. 教育の力でレディネスそのものをつくりだすためには、教育は早ければ早いほど良いと考えられている。 →×

正答:2 ○ ○ ○ ×


H29前:保育の心理学⑯

平成29年度前期試験 保育の心理学 問 16
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
   
【事例】
最近4歳児クラスに入所してきたPちゃん(女児)が自由遊びの時間に、破れた折り紙を手に持って、保育室の隅で小さい声で泣き始めた。同じクラスのH君(男児)はPちゃんが泣いていることに気づいて、自分のお絵描き遊びの手を止めて「どうしたの?」と近づき、自分のポケットティッシュを取り出しPちゃんに渡すと、Pちゃんは涙を拭いた。
H君が「折り紙ほしいの?」とたずねると、Pちゃんはうなずいたので、H君は保育室の子ども用の道具棚から折り紙を取り出し、「ここから出して使うんだよ」と優しくPちゃんに教えて、折り紙を渡した。そのあとH君は自分のお絵描き遊びに戻っていった。
【設問】
PちゃんへのH君の行動に関する用語として、最も適切なものを一つ選びなさい。

  1. 間主観的行動
  2. レジリエンス
  3. 情動抑制行動
  4. 向社会的行動
  5. アサーション

正答:4


H29前:保育の心理学⑰

平成29年度前期試験 保育の心理学 問 17
 次の文は、乳幼児と親の関係性のアセスメントについての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 子どもが発達障害の場合、親子関係のアセスメントは不要となる。 →×
  2. 親が子どもをどのように捉え、感じているかについて、アセスメントすることが求められる。 →< /li>
  3. アタッチメント(愛着)関係のみをアセスメントすれば十分である。 →×
  4. 母親との愛着関係は、父親との愛着関係と同一であると考えて良い。 →×

正答:4 × ○ × ×


H29前:保育の心理学⑱

平成29年度前期試験 保育の心理学 問 18 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
保育所に通所しているR君(6歳、男児)。昼間の排泄は自立しているが、夜尿が続いている。このことについて悩んでいるR君の母親から担当保育士に相談があった。
【設問】
担当保育士が取るべき対応として適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 母親の気持ちを共感しつつ、「子どもの発達の過程はさまざまなので、焦らずに一緒に考えていきましょう」と伝える。 →
  2. 実行に移せる対応方法を母親と共に考え、保育所と家庭で実践していく。 →
  3. 就学までには夜尿を改善しなければならないため、医療機関で薬を処方してもらうよう勧める。 →×
  4. 母親の話を聴くにとどめる。 →×

正答:2 ○ ○ × ×


H29前:保育の心理学⑲

平成29年度前期試験 保育の心理学 問 19
 次の文は、児童虐待についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を ×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 被虐待体験は、心的外傷とはなり得ない。 →×
  2. 被虐待体験は、社会・情緒的問題を生むが、脳に器質的・機能的な影響を与えない。 →×
  3. 発達障害は、虐待を受ける危険因子の一つである。 →
  4. 一般に被虐待児への支援は、多機関による連携が求められる。 →

正答:4 × × ○ ○


H29前:保育の心理学⑳

平成29年度前期試験 保育の心理学 問 20
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
自閉症と診断されている3歳2か月の男児が、次年度から保育所に入所してくることになった。
【設問】
次のうち、この保育所での対応として適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 保護者から本児の行動の特徴を詳しく聴いた。 →
  2. 本児が利用できる社会資源について調べた。 →
  3. 保護者面談では、育児の大変さを訴える保護者の話に耳を傾けた。 →
  4. ストレスを与えないようにと、入所まで保育所に本児を来させないように保護者に伝えた。 →×
  5. 本児が保育所の様子を事前に知ることができるように、保育所内の様子を写真に撮って保護者に渡した。 →

正答:1 ○ ○ ○ × ○


H28後:保育の心理学①

平成28年度後期試験 保育の心理学 問1
 次の説を提唱した人物として正しいものを一つ選びなさい。

生涯発達心理学とは、受胎から死に至る過程における行動の一貫性と変化を研究するものである。研究の目的は、生涯発達の一般的原理、発達における個人間の差異性と類似性、発達の可塑性とその限界等を明らかにすることである。

  1. マーラー(Mahler, M.S.)
  2. レヴィン(Lewin, K.)
  3. メルツォフ(Meltzoff, A.)
  4. バルテス(Baltes, P.B.)
  5. ハヴィガースト(Havighurst, R.J.)

正答:4