R4前保育の心理学一覧

R4前期:保育の心理学①

R4前期 保育の心理学 問1
 次の文は、子どもの社会性の発達に関する記述である。【Ⅰ群】の記述と、【Ⅱ群】の人物を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】

  1. 子どもの道徳的判断は、行動の規準が自分本位に決定され、社会的慣習を考慮しない水準から、他者の期待や社会的慣習に基づいて行動する水準に移行し、さらにそれらを超えて道徳的価値と自己の良心によって行動する水準に至るとした。 →〇イ コールバーグ(Kohlberg, L.)
  2. 向社会的行動の判断の理由づけは、自分の快楽に結びついた理由づけから、相手の立場に立った共感的な理由づけを経て、強く内面化された価値観に基づいた理由づけへと発達するとした。 →〇ア アイゼンバーグ(Eisenberg, N.)
  3. 子どもの道徳的判断は、「コップがあると知らずにコップを 15 個割った」場合と「お菓子を盗み食いしようとしてコップを1個割った」場合とでは、被害の大きい前者を悪いと判断する結果論的判断から、悪い意図のある後者を悪いと判断する動機論的判断へと発達するとした。 →〇ウ ピアジェ(Piaget, J.)
    【Ⅱ群】
    ア アイゼンバーグ(Eisenberg, N.)
    イ コールバーグ(Kohlberg, L.)
    ウ ピアジェ(Piaget, J.)
    (組み合わせ)
      A B C
    1 ア イ ウ
    2 ア ウ イ
    3 イ ア ウ →〇
    4 イ ウ ア
    5 ウ イ ア
    正答:3


R4前期:保育の心理学②

R4前期 保育の心理学 問2
 次のうち、運動発達に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. ギブソン(Gibson, J.J.)は、人間が運動するためには知覚が必要であり、知覚するためには運動が必要であると述べた。 →〇
  2. 運動発達には「頭部から脚部へ」「末梢から中枢へ」「粗大運動から微細運動へ」という方向性がある。 →×
  3. 物をつかむ運動の発達は、手の内側(親指の側)から外側(小指の側)に向かって進む。 →×
  4. 最初の移動運動である寝返りが達成されると、探索行動が活発になる。 →〇

正答:3 ○ × × ○


R4前期:保育の心理学③

R4前期 保育の心理学 問3
 次のうち、ピアジェ(Piaget, J.)の理論の前操作期に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 太いコップに入っていた水を細長いコップに入れ替えて水位が前より高くなっても、水の量は変わらないと判断する。 →×
  2. 水や風のような無生物にも生命があり、精神や意識を持つと考える。 →〇
  3. 積み木を車に見立てて走らせて遊ぶなど、あるものによって別のものを表象する。 →〇
  4. 子どもの前におもちゃを置き、そのおもちゃに布をかけて見えなくすると、おもちゃに対する関心は失われる。 →×

正答:3 × ○ ○ ×


R4前期:保育の心理学④

R4前期 保育の心理学 問4
 次の文は、子どもの読み書きに関する記述である。( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
( A  ウ リテラシー)とは読み書き能力、識字力のことであり、萌芽的( A )とは実際に読み書きができるようになる前の子どもが遊びの中で示す、あたかも読み書きができるように振る舞う様々な活動をさす。読み書きができるようになるには( B エ 音韻意識 )が必要となる。例えば、「くるま」の真ん中の音を取ると何になるかと聞かれて、「くま」と答えることができるのは( B )の表れである。( B )の発達は( C  イ しりとり)などの遊びを経験することによって促進される。日本語を母語とする子どもの場合、平仮名のそれぞれの文字が( D  ア 音節)に対応していることに気づくと急激に他の文字も読めるようになる。
【語群】
ア 音節    イ しりとり   ウ リテラシー  エ 音韻意識  オ 意味
カ 音声理解  キ ナラティブ  ク 統語     ケ ままごと
(組み合わせ)
  A B C D
1 ウ エ イ ア →〇
2 ウ カ ケ ク
3 カ エ ケ オ
4 キ カ イ ア
5 キ ク イ オ
正答:1


R4前期:保育の心理学⑤

R4前期 保育の心理学 問5
 次の文は、原因帰属に関する記述である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
同じように成功や失敗を経験したとしても、成功または失敗の原因をどのように捉えるかによってその後の動機づけが異なる。( A  ワイナー(Weiner, B.))はある出来事の原因を何に求めるかという原因帰属について、統制の位置と( B  安定性)という2つの次元から説明しようとした。一般に、失敗の原因を( C 努力 )に帰属させると動機づけが高まるといわれているが、行動しても期待した結果が得られない状態が続くと「何をやっても無駄だ」とやる気をなくしてしまうこともある。これを( D  セリグマン(Seligman, M.E.P.))は学習性無力感と呼んだ。
(組み合わせ)
A BC D
1 ワイナー(Weiner, B.) 安定性 運 セリグマン(Seligman, M.E.P.)
2 ワイナー(Weiner, B.) 安定性 努力 セリグマン(Seligman, M.E.P.) →〇
3 セリグマン(Seligman, M.E.P.) 安定性 能力 ワイナー(Weiner, B.)
4 セリグマン(Seligman, M.E.P.) 可塑性 努力 ワイナー(Weiner, B.)
5 セリグマン(Seligman, M.E.P.) 可塑性 能力 ワイナー(Weiner, B.)
正答:2


R4前期:保育の心理学⑥

R4前期 保育の心理学 問6
 次のうち、子どもの発達を促す関わりについての記述として、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「イヌ」という言葉をまだ知らない子どもが「ワンワン」と言った時に、「そうね、イヌがいるね」と言う。 →〇
  2. 数の認識が育っていないので、計算問題に取り組ませる。 →×
  3. 子どもが自分で衣類の着脱をしようとしている時に、保育士が衣類を着替えさせる。 →×
  4. 子どもがおもちゃを貸してほしいことを他児に伝えられない時に、保育士が子どもと一緒に「かして」と他児に言いに行く。 →〇

(組み合わせ)
1 A C
2 A D →〇
3 B C
4 B D
5 C D
正答:2


R4前期:保育の心理学⑦

R4前期 保育の心理学 問7
 次の文は、子どもの認知に関する記述である。( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
目標を達成するために、自分の遂行している認知過程の状態や方略を評価し、行動の調節や統制を行う過程は( A  ア モニタリング)と呼ばれる。この( A )および( A )に伴う感覚・感情、評価や調節に使用するために認識された知識を総称して( B エ メタ認知 )と呼ぶ。( B )の発達は、( C  ク 幼児期後半)頃から始まり、次第に自分の思考を振り返ることが可能となる。こうした力は学校教育における学習で求められ、例えば、自分で検算して間違いを見いだすことができるようになると、計算することが面白くなるといった( D ウ 内発的動機づけ )に結びついていく。
【語群】
ア モニタリング  イ メタ・コミュニケーション  ウ 内発的動機づけ
エ メタ認知    オ 外発的動機づけ       カ モデリング
キ 学童期後半   ク 幼児期後半
(組み合わせ)
  A B C D
1 ア イ ク オ
2 ア エ ク ウ →〇
3 カ イ キ ウ
4 カ イ ク オ
5 カ エ キ イ
正答:2


R4前期:保育の心理学⑧

R4前期 保育の心理学 問8
 次の文は、思春期に関する記述である。( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
思春期は心身ともに大きな変貌を遂げる時期であり、特に近年では発達加速現象と呼ばれるように身体的発達が促進されており、第二次性徴の発現が低年齢化する( A  ア 成熟前傾現象)がみられる。思春期における養育者からの( B イ 心理的 )分離の過程では、周囲の大人や社会に対して反抗的な行動が現れることがあり、この時期を( C ク 第二次 )反抗期という。反抗が起こる理由の一つとして、養育者などの周囲の大人からの自立と( D  カ 依存)という気持ちが共存することがあげられる。子どもと養育者は、「個」対「個」としての新たな関係を模索し、構築する時期である。
【語群】
ア 成熟前傾現象  イ 心理的  ウ 成長加速現象  エ 社会的
オ 第一次     カ 依存   キ 拡散      ク 第二次
(組み合わせ)
  A B C D
1 ア イ ク カ →〇
2 ア エ オ キ
3 ウ イ ク カ
4 ウ エ オ キ
5 ウ エ ク キ
正答:1


R4前期:保育の心理学⑨

R4前期 保育の心理学 問9
 次の文は、高齢期に関する記述である。下線部(a)~(d)に該当する用語を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
高齢期には、(a キ 英知(wisdom))人が生きていくことそのものに関わる問題についての賢さ、聡明さといった人生上の問題に対して実践的に役立つ知識が増すことがある。そこでは、人間や社会についての豊富な知識に裏打ちされた柔軟で明確な見識を持ちあわせていることが条件になる。
また高齢期では、(bエ サクセスフル・エイジング )加齢による衰えがありつつも、歳をとってもこうでありたいという自分を保持しながら「上手に歳をとる」といった加齢への向き合い方が重要になる。
バルテス(Baltes, P.B.)らは、こうした加齢変化に伴い自分の行動を制御する方略についての理論を提唱した。具体的には、(c カ 選択)自分の生活をより安全にするために、加齢による機能低下を見越して運転免許証の返納を決断する、そして、(d オ 補償)車を運転しないことにより買い物が不自由になるため、宅配サービスを利用するというように、新たな生活スタイルを作り上げて最適化を図る。それによりこれまでとは変わらない行動が維持されていくのである。
【語群】
ア センス・オブ・ワンダー   イ ライフサイクル  ウ 喪失
エ サクセスフル・エイジング  オ 補償       カ 選択
キ 英知(wisdom) ク 転移
(組み合わせ)
  a b c d
1 ア イ カ ウ
2 エ ア ウ ク
3 エ イ ク オ
4 キ エ ウ ク
5 キ エ カ オ →〇
正答:5


R4前期:保育の心理学⑩

R4前期 保育の心理学 問 10
 次の文は、ブロンフェンブレンナー(Bronfenbrenner, U.)が提唱した人の発達を取り巻く環境に関する記述である。( A )~( D )にあてはまる用語を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
ブロンフェンブレンナーは、( A  イ 生態学的システム論)を提唱した。保育所に通っている子どもが直接経験する環境である( B  オ マイクロシステム)は、主に保育所と家庭である。この保育所と家庭は相互に関係しあい、( C  カ メゾシステム)として機能する。例えば、子どもの父親の職場において、残業が当たり前で、定時には帰りづらいという雰囲気があると、父親の帰宅はいつも遅く、子どもが父親と過ごす時間が短くなるなど、父親の職場は間接的に子どもに影響するので、( D キ エクソシステム
)といえる。
【語群】
ア 正統的周辺参加論  イ 生態学的システム論  ウ クロノシステム
エ マクロシステム   オ マイクロシステム   カ メゾシステム
キ エクソシステム
(組み合わせ)
  A B C D
1 ア エ オ キ
2 ア オ キ エ
3 イ オ カ キ →〇
4 イ カ エ ウ
5 イ キ カ オ
正答:3


R4前期:保育の心理学⑪

R4前期 保育の心理学 問 11
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
4歳児クラスの担当保育士は動物の描かれたカードを紙袋に入れて持っている。保育士が「すべてのヒントを聞いてから手を挙げて答える」というルールを確認してから、「私は誰でしょう」のクイズが始まる。「ヒント1、私は動物です」「ヒント2、私は海ではなく陸に住んでいます」「ヒント3、私のからだの色は白と黒です」「ヒント4、私は笹の葉が大好きでよく食べます」。子どもたちはヒント1、ヒント2の段階からありとあらゆる知っている動物の名前を口に出してしまう。保育士は「ライオンかな、キリンかなと思っても、声を出さないで頭の中にしまっておこうね」と言うが、ヒント3の段階でも「しまうま!」「パンダ!」と叫んでいる子どもがいる。保育士は「しーっ!今の言葉も頭にしまっておこうね」と言う。最後のヒントでほとんどの子どもが分かるが、それを言葉に出さないのは難しい。
【設問】
次のうち、下線部の子どもの姿を説明する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 社会的比較を行っている。 →×
  2. 短期記憶を使用している。 →〇
  3. 自己抑制を行っている。 →×
  4. 意味記憶に含まれる情報を検索している。 →〇

正答:4 × ○ × ○


R4前期:保育の心理学⑫

R4前期 保育の心理学 問 12
 次のうち、子育てに関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 育児不安とは、親が育児に自信をなくし、育児の相談相手がいない孤立感や、何となくイライラするなど、育児へのネガティブな感情や育児困難な状態であることをいう。育児ノイローゼや育児ストレスという表現も用いられる。 →〇
  2. 産後うつ病は、いわゆるマタニティブルーズといわれるものであり、出産後急激に女性ホルモンが減少することによって情緒不安定になり、訳もなく涙が出る、不安感や抑うつ感などの精神症状や不眠などを示す一過性の症状である。 →×
  3. 養護性(ナーチュランス)とは、「小さくて弱いものを見ると慈しみ育もうという気持ち」になる心の働きをいう。養護性は性別に限らず誰もが持っている特性である。 →〇
  4. 親準備性とは、まだ乳幼児を育てた経験のない思春期・青年期の人に対する、子育てに関する知識や技能、子どもへの関心、親になる楽しみなど、親になるための心理的な準備状態や態度などをいう。 →〇

正答:2 ○ × ○ ○


R4前期:保育の心理学⑬

R4前期 保育の心理学 問 13
 次の文は、ヒトの出生時の特徴に関する記述である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
( A ポルトマン(Portmann, A.) )は、被毛の有無や感覚器官の発達の度合いとともに、成体とほぼ同様の姿勢保持・移動運動様式を備えて出生する、ヒト以外の霊長類も含めた高等哺乳類の出生を( B 離巣性 )とした。これに対して、ヒトは高等哺乳類でありながら( C 就巣性 )の種を想起させる未熟な発育・発達のまま出生するため、( A )はヒトの出生を( D 二次的就巣性 )と特徴づけた。
(組み合わせ)
A BC D
1 ローレンツ(Lorenz, K.) 就巣性 離巣性 二次的離巣性
2 ローレンツ(Lorenz, K.) 離巣性 就巣性 二次的就巣性
3 ポルトマン(Portmann, A.) 就巣性 離巣性 二次的就巣性
4 ポルトマン(Portmann, A.) 就巣性 離巣性 二次的離巣性
5 ポルトマン(Portmann, A.) 離巣性 就巣性 二次的就巣性 →〇
正答:5


R4前期:保育の心理学⑭

R4前期 保育の心理学 問 14
 次の文は、子ども同士の関わりについての記述である。下線部(a)~(d)に関連の深い語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
2~3歳頃では、(a オ 並行遊び)近くで同じような遊びをしていても、互いのやりとりはみられないことが多い。活発にやりとりして遊ぶようになると、(b カ 対人葛藤)自分がやりたいことと仲間のやりたいこととのぶつかり合いを経験することになる。その後、4~5歳になると、(c ウ 役割取得)相手の立場に立って、自分とは異なる相手の気持ちや考えを徐々に理解できるようになっていく。
したがって、保育士は子ども相互の気持ちや想いをつなぎ、子どもが(d ク 自己調整力)自分自身の気持ちをコントロールする力を身につけるように配慮する必要がある。
【語群】
ア 連合遊び  イ 対人拮抗  ウ 役割取得   エ 対人調整力  オ 並行遊び
カ 対人葛藤  キ 共感    ク 自己調整力
(組み合わせ)
  a b c d
1 ア イ キ エ
2 ア カ ウ エ
3 オ イ ウ ク
4 オ イ キ エ
5 オ カ ウ ク →〇
正答:5


R4前期:保育の心理学⑮

R4前期 保育の心理学 問 15
 次のうち、年度途中で新入所児を迎えた時の保育に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 入所時において、子どもは心の拠りどころとなる保護者からも、慣れ親しんだ家庭からも離れ、保育士等や他児と慣れない場所で生活することになる。保育士等は、こうした子どもの不安な思いを理解して、様々な保育士等が関わることで、人間関係を広げるよう努めることが大切である。 →×
  2. 入所時の子どもが自分の居場所を見いだし、好きな遊具で遊ぶなど、環境にじっくりと関わることができるよう援助することが大切である。 →〇
  3. 既に入所している子どもは保育所の生活になじんでいるので、新しい友達との出会いに不安を持つことはなく、環境の変化による動揺はみられない。 →×
  4. 保育士等は、既に入所している子どもと入所してきた子どもの双方と関わりながら、子ども同士が安定した関係を築けるように援助していくことが必要である。 →〇

正答:4 × ○ × ○


R4前期:保育の心理学⑯

R4前期 保育の心理学 問 16
 次のうち、「少子化社会対策大綱」(令和2年5月 29 日 閣議決定)に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 結婚は個人の自由な意思決定に基づくものであるので、地方公共団体が、出会いの機会・場の提供、結婚に関する相談・支援や支援者の養成、ライフプランニング支援などの総合的な結婚支援をすることはない。 →×
  2. 妊娠・出産への支援では、不妊治療への経済的負担軽減を図るための助成金、また、妊娠期から子育て期にわたるまでの様々なニーズに対して、切れ目のない支援体制の充実に取り組む。 →〇
  3. 男女ともに仕事と子育てを両立できる環境の整備として、就労希望者の潜在的な保育ニーズに対応し、就労しながら子育てをしたい家庭を支えるための待機児童解消、男性の家事・育児参画の促進を推進する。 →〇
  4. 地域社会による子育て支援としては、国が全国一律に子育て家庭に共通の困難やニーズを把握し、子ども・子育て支援の充実を図る。また、保護者の就労形態や就労の有無に応じた多様な保育・子育て支援を提供する。 →×

正答:4 × ○ ○ ×


R4前期:保育の心理学⑰

R4前期 保育の心理学 問 17
 次のうち、子どもの生活や遊びに関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 日常の出来事について時間的・空間的に系列化された知識はワーキングメモリと呼ばれ、それにより筋や流れのある遊びができるようになる。 →×
  2. ひとり遊びは幼児期前期に多くみられるが、5歳児でもひとり遊びをしているからといって発達が遅れているとは限らない。 →〇
  3. 子どもたちが集団に適応していく過程では、例えば、クラス対抗のリレーで力を合わせ、集団のルールに従うなど、自分は集団の一員であるという帰属意識を持つようになる。 →〇
  4. 他の子どもたちとの様々なやりとりを通して、状況を理解して相手の気持ちを考えることは、心の理論の獲得につながる。 →〇

正答:4 × ○ ○ ○


R4前期:保育の心理学⑱

R4前期 保育の心理学 問 18
 次の【図】は、厚生労働省委託調査「平成 30 年度 仕事と育児等の両立に関する実態把握のための調査研究事業報告書 労働者アンケート調査結果」における「末子妊娠判明当時の仕事を辞めた理由」「仕事と育児の両立の難しさで辞めた理由」について示したものである。以下の【設問】に答えなさい。
【図】
第1-1-24図 末子妊娠判明当時の仕事を辞めた理由
末子妊娠判明当時の仕事を辞めた理由(複数回答)

仕事と育児の両立の難しさで辞めた理由(複数回答)

資料:厚生労働省委託調査「平成 30 年度 仕事と育児等の両立に関する実態把握のための調査研究事業報告書 労働者アンケート調査結果」(複数回答)(2019 年)
 注:「非正社員」は有期契約社員・職員
【設問】
次のうち、【図】を説明する文として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 末子の妊娠判明当時に仕事を辞めた女性にその理由を尋ねたところ、正社員、非正社員でも、上位3位まで、その理由は同じ項目である。 →×
  2. 「仕事を続けたかったが、仕事と育児の両立の難しさで辞めた」と回答した女性にその理由を尋ねたところ、正社員では、「職場に両立を支援する雰囲気がなかった」が最も多い。 →×
  3. 「仕事を続けたかったが、仕事と育児の両立の難しさで辞めた」と回答した女性にその理由を尋ねたところ、非正社員では、「会社に産前・産後休業や育児休業の制度がなかった」が最も多い。 →〇

正答:5 × × ○


R4前期:保育の心理学⑲

R4前期 保育の心理学 問 19
 次のうち、乳幼児期から児童期の心的外傷(トラウマ)体験についての記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 1歳児は、トラウマの反応を示しはするが、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症することはない。 →×
  2. 夫婦間暴力の目撃は、乳幼児にとって心的外傷になりうる。 →〇
  3. 乳幼児期には、トラウマの内容として、性的虐待は含まれない。 →×
  4. 乳幼児期において、注意欠如は、トラウマ後の反応としてはみられないため、これがみられれば心的外傷後の反応である可能性は低い。 →×
  5. 乳幼児期に虐待をうけ、トラウマ反応がある場合、それは心理的、行動上の反応であるが、脳の機能的、器質的問題がその時点で進行している可能性はない。 →×

正答:4 × ○ × × ×


R4前期:保育の心理学⑳

R4前期 保育の心理学 問 20
 次のうち、障害を持つ子どもの家族への支援に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 医師が障害の診断を告知した後の支援方針の策定に際しては、教育、福祉等の医療以外の領域の専門家の関与が必要である。  →〇
  2. 家族の障害受容については、エリザベス・キュブラー・ロス等のステージ理論にあてはまらず、障害の肯定と否定を繰り返すこともある。 →〇
  3. 主たる養育者である母親の障害受容の程度については、子どもの障害の程度の強さが最も関与する。 →×
  4. 障害の状態や方針にかかわる正確な情報提供は、障害受容には関与しない。 →×
  5. 障害受容をしない家族に対して、支援者が怒りなどの陰性感情を抱くことがある。 →〇

正答:2 ○ ○ × × ○