平成29年度前期試験 子どもの保健 問 12
次の文は、国際疾病分類第 10 版(ICD− 10)における常同運動障害についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 爪かみ、指しゃぶり、鼻ほじりは、この障害の症状に含まれる。 →×
- 常同的な自傷行為には、反復する頭打ち、顔叩き、目を突く行為などが含まれる。 →○
- 精神遅滞に伴って出現することが最も多い。 →○
正答:3 × ○ ○
「子どもの保健」一覧
H29前:子どもの保健⑬
平成29年度前期試験 子どもの保健 問 13
次の文は、注意欠如・多動症に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- アメリカ精神医学会が作成した診断基準(DSM-5)では、症状のうちいくつかが12 歳になる前から存在していたことが条件になる。 →○
- 症状の一つに衝動性がある。 →○
- 落ち着きのなさを保育者が頻繁に叱責することにより、自尊心が育ちづらくなる。 →○
- 注意欠如・多動症の症状に有効な薬物が存在する。 →○
正答:1 ○ ○ ○ ○
H29前:子どもの保健⑭
平成29年度前期試験 子どもの保健 問 14
次の文は、検査に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 侵襲的な検査には、血液検査、脳波検査、超音波検査などがある。 →×
- 抗てんかん薬のバルプロ酸やカルバマゼピンでは、定期的に血中濃度を測る。 →○
- 甲状腺機能低下症では、意欲低下、注意集中困難、思考の遅延がみられる。 →○
- てんかんなどのけいれん性疾患では、脳波検査で棘波、棘徐波が出現する。 →○
- 頭部のCT検査やMRI検査などにより、脳の画像診断を行う。 →○
正答:3 × ○ ○ ○ ○
H29前:子どもの保健⑮
平成29年度前期試験 子どもの保健 問 15
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
4歳のM君は、6か月前から保育所に通っている。M君の母親は、担当保育士にM君が危険な行動を頻繁にすることを訴えた。例えば家では高いところから飛び降りたり、ガラス戸に突進したり、外出時も車の方に駆け出すなどをするという。保育所では、現在までに訴えのような危険な行動は見られず、発達については特段の問題はないと捉えている。
【設問】
次のうち、担当保育士が行うべき対応について適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- お迎えの場面での母親に対する子どもの行動をよく観察する。 →○
- 母親に育児について他に困っていることがないかを尋ねる。 →○
- 現時点では地域の支援機関を検討する必要はない。 →×
- 保育所では問題行動がないので、危険な行動は気にしないように母親に伝える。 →×
正答:1 ○ ○ × ×
H29前:子どもの保健⑯
平成29年度前期試験 子どもの保健 問 16
次の文は、食物アレルギーに関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。
- 食物アレルギーとは、ある食物を経口摂取した後に不快な症状を呈するものをいう。 →×
- 平成 21 年度の日本保育園保健協議会での全国調査によると、食物アレルギーの有病率は約 20%であった。 →×
- 食物アレルギーの原因として保育所で除去されている食物のうち最も頻度の高いものは鶏卵であり、次いで乳製品である。 →○
- 食物アレルギーの症状で最も多いものは呼吸器症状である。 →×
- 食物アレルギーの治療は原因食物の除去であり、乳児期からの早期除去が望まれる。 →×
正答:3
H29前:子どもの保健⑰
平成29年度前期試験 子どもの保健 問 17
次の文は、幼児の発熱と保育所におけるその対応についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 熱が高いほど重症であるため、ただちに保護者に連絡する。 →×
- 幼児期は、環境温度によって体温が左右されやすい。 →○
- 幼児期は、熱性けいれんをおこしやすい。 →○
- 発熱を確認した場合は、すみやかに解熱剤を使用する。 →×
- 熱が高いときは、本人が暑がっている場合でも厚手の衣類、寝具にする。 →×
正答:4 × ○ ○ × ×
H29前:子どもの保健⑱
平成29年度前期試験 子どもの保健 問 18
次の文は、保育所における保健計画の作成に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。
- 計画作成には、全職員の共通理解を深め、協力体制づくりを行うことが必要である。 →○
- 計画作成に当たって、地域の保健医療の課題や動向を把握することも大切である。 →○
- 日々の保育に支障をきたさないよう、計画の実施・達成は専門的職員に任せる。 →×
- 具体的な活動の企画立案も、全体計画に携わった専門的職員が続けて担当するのが望ましい。 →○
- 計画は、子どもへの配慮をクラスごとや月齢別に作成する。 →○
正答:3
H29前:子どもの保健⑲
平成29年度前期試験 子どもの保健 問 19
次の文は、アナフィラキシーに関する記述である。最も適切な記述を一つ選びなさい。
- アナフィラキシーとは、アレルギー反応により、皮膚症状、消化器症状、呼吸器症状が、複数同時かつ急激に出現した状態をいう。 →×
- アナフィラキシーショックとは、アナフィラキシー症状の中で特に全身の皮膚の紅潮をいう。 →×
- アナフィラキシーが出現した場合でも、アドレナリン自己注射薬(エピペン® )をすぐに使用する必要はない。 →×
- 食物アレルギーの初発症状がアナフィラキシーであることはない。 →×
- アナフィラキシーが出現する時間は、食物摂取後およそ2時間以上経ってからである。 →○
正答:1
H29前:子どもの保健⑳
平成29年度前期試験 子どもの保健 問 20
次の文は、乳幼児突然死症候群(SIDS)に関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。
- SIDSは、原則として1歳未満の児に突然の死をもたらした症候群である。 →○
- SIDSの診断は剖検および死亡状況調査に基づいて行うが、やむをえず解剖がなされない場合でも状況から診断する。 →×
- 仰向け寝は、SIDS発症の危険因子である。 →×
- 母乳栄養は、SIDS発症の危険因子である。 →×
- SIDSは、窒息が死因である場合も含まれる。 →×
正答:1
H28後:子どもの保健①
平成28年度後期試験 子どもの保健 問1
次の文は、子どもの発達に関する記述である。「保育所保育指針」第2章「子どもの発達」の2「発達過程」に照らして考えた場合、適切な記述を一つ選びなさい。
- おおむね6か月未満では、著しい発達が見られ、寝返り、腹ばいなど全身の動きが活発になり、その後首がすわり、手足の動きが活発になる。→×
- おおむね6か月から1歳3か月未満では、座る、はう、立つ、つたい歩きといった運動機能が発達し、腕や手先を意図的に動かせるようになる。→○
- おおむね1歳3か月から2歳未満では、歩き始め、手を使い、言葉を話す意欲が出るが、まだ単語の発語のみである。→×
- おおむね2歳では、歩く、走る、跳ぶなどの基本的な運動機能が発達するが指先の機能は未熟であり、物をつまめない。→×
- おおむね3歳では、基本的な運動機能が伸び、それに伴い食事、衣類の着脱などはほぼ自立するが、排泄機能の自立はまだ困難である。→×
正答:2
H28後:子どもの保健②
平成28年度後期試験 子どもの保健 問2
次の文は、保育所における子どもの健康支援に関する記述である。「保育所保育指針」第5章「健康及び安全」に照らして考えた場合、適切な記述を◯、不適切な記述を ×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 子どもの発育および発達状態を、定期的・継続的に把握する。→○
- 保健計画を作成し、そのねらいや内容を明確にしながら、一人一人の子どもの健康の保持及び増進に努める。→○
- 子どもの疾病等に備えて救急用品を常備し、全職員が対応できるようにしておく。→○
- 災害や事故の際には、子どもの精神保保健面の対応に留意する。→○
正答:1 ○ ○ ○ ○ ○
H28後:子どもの保健③
平成28年度後期試験 子どもの保健 問3
次の症状や所見のうち、小児のネフローゼ症候群における診断規準としてあてはまらないものを一つ選びなさい。
- 浮腫→○
- タンパク尿→○
- 血尿→×
- 低タンパク血症→○
- 高コレステロール血症→○
正答:3
H28後:子どもの保健④
平成28年度後期試験 子どもの保健 問4
次の文は、「児童福祉法」における児童に関する記述である。適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。
- 児童とは、満 18 歳に満たない者をいう。→○
- 乳児とは、満 18 か月に満たない者をいう。→×
- 乳幼児とはおおむね3歳までをいう。→×
- 幼児とは、満1歳から、小学校就学の始期に達するまでの者をいう。→○
- 少年とは、小学校就学の始期から、中学校卒業までの者をいう。→×
正答:2 A D
H28後:子どもの保健⑤
平成28年度後期試験 子どもの保健 問5
次の文は、身体計測時の注意・配慮に関する記述である。誤ったものを一つ選びなさい。
- 冬期の室温は 20 ~ 22℃に整え、必要に応じて暖房を使用する。→○
- 年長児の場合は、羞恥心に配慮し、カーテンやスクリーンを用いる。→○
- 継続的な計測では、測定する時間帯を一定にする。→○
- 保護者に計測の日時と項目を前もって知らせる。→○
- 2歳未満児の身長計測では、担当者1名で乳児用身長計を用いて計測する。→×
正答:5
H28後:子どもの保健⑥
平成28年度後期試験 子どもの保健 問6
次の文は、世界保健機関(WHO)憲章の前文にある健康の定義(官報訳)である。
(A)~(D)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
健康とは、完全な(A 肉体的)、(B 精神的)及び(C 社会的)福祉の状態であり、単に(D 疾病)又は病弱の存在しないことではない。
(組み合わせ)
A B C D
1 経済的 精神的 宗教的 障害
2 肉体的 精神的 社会的 疾病
3 精神的 霊的 経済的 障害
4 肉体的 霊的 社会的 疾病
5 肉体的 精神的 経済的 障害
正答:2
H28後:子どもの保健⑦
平成28年度後期試験 子どもの保健 問7
次の文は、子どもの生活習慣の習得に関する記述である。(A)~(E)にあてはまる語句の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
人は、(A 家庭)という最も小さな単位の(B 社会)に生まれ、日々の生活を送る。そして、(A 家庭)の中で人やものとの関係を広げながら成長し、自立し、(B 社会)の一員として生活を営むようになる。
日々の生活の中で、習慣化して身につける行為を(C 基本的)生活習慣とよぶ。食事、睡眠、排泄、衣服の着脱、清潔などの(C 基本的)生活習慣は、子どもが日々の生活を繰り返し行う中で、(D 経験)を通して身につけていき、自然に生活の一部になっていく部分が大きい。
子どもの(C 基本的)生活習慣の習得には、家族や保育者の養護が必要である。まわりの大人の生活を手本にして、子どもはそれを(E 模倣)することで生活の仕方を学んでいく。(組み合わせ)
A B C D E
1 家族 集まり 生理的 しつけ 模倣
2 家庭 集団 基礎的 遊び 継承
3 家庭 社会 基本的 経験 模倣
4 家族 社会 基本的 遊び 学習
5 家族 集団 生理的 経験 学習
正答:3
H28後:子どもの保健⑧
平成28年度後期試験 子どもの保健 問8
次の項目は、発育評価に関するものである。通常、乳幼児期には行われない計測を一つ選びなさい。
- 身長→○
- 体重→○
- 下肢長→×
- 胸囲→○
- 頭囲→○
正答:3
H28後:子どもの保健⑨
平成28年度後期試験 子どもの保健 問9
次の文は、子どもの健康状態の把握に関する記述である。適切な記述を◯、不適切な記述を×とした場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
- 乳児期では、全身の観察に加えて哺乳量測定、体温測定が重要である。→○
- 幼児期では、体調に関して自らの言葉で表現できるようになるが、必ずしも正確ではない。→○
- 全身の様子として活発さ、機嫌の良さ、遊び具合などを観察する。→○
- 顔の観察では、顔色以外に眼の様子(白目の充血、目やにの有無など)、唇の色、口臭の有無にも注意する。→○
- 排泄については、排尿の回数、尿の量や色にも注意を払う。排便も同様であるが、色調、臭いの変化にも注意する。→○
正答:1 ◯ ◯ ◯ ◯ ◯
H28後:子どもの保健⑩
平成28年度後期試験 子どもの保健 問 10
次の文は、保育所における健康管理についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 昼寝の時間には、気持ちが落ち着くような雰囲気をつくるため、絵本を読んだり、音楽を流したりすることは避ける。→×
- 機嫌が悪い、元気がない場合は、気分を変えるために沐浴を行う。→×
- 歯磨きに興味を持ち、習慣をつけるために、食事後に歯ブラシをもたせて自由に遊ばせるとよい。→×
- 手洗いに用いる石鹸は、不潔になりやすい液体石鹸より固形の石鹸がよい。→×
- 排泄は、夜間より昼間の方が、また排尿より我慢しやすい排便の方が早く自立する。→×
正答:5 × × × × ×
H28後:子どもの保健⑪
平成28年度後期試験 子どもの保健 問 11
次の文のうち、適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 性染色体には、X染色体とY染色体とがある。→○
- 染色体の組み合わせでジェンダーは決定する。→×
- 性指向性と性別同一性は必ず一致する。→×
- ジェンダーの形成には生物学的要因だけでなく、心理社会的な要因が影響する。→○
正答:3 ○ × × ○
H28後:子どもの保健⑫
平成28年度後期試験 子どもの保健 問 12
次の文は、幼児期の心的外傷後ストレス障害(PTSD)についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 心的外傷的出来事のほぼ全てあるいは一部を、遊びで再演する場合がある。→○
- 両親間の暴力の目撃は、心的外傷とはなり得ない。→×
- 親が生命にかかわる事故に遭ったことを幼児が知ることは、その子どもの心的外傷となり得る。→○
- 幼児の場合、解離症状は起こらない。→×
正答:2 ○ × ○ ×
H28後:子どもの保健⑬
平成28年度後期試験 子どもの保健 問 13
次の文は、排泄障害に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 排泄障害には、夜尿症、昼間尿失禁、遺糞症などがある。→○
- 糖尿病、尿路感染症によるものが含まれる。→×
- 心理社会的な問題によるものが含まれる。→○
- 長期的な排泄の問題は、子どもの自尊心の低下を招かない。→×
正答:2 ○ × ○ ×
H28後:子どもの保健⑭
平成28年度後期試験 子どもの保健 問 14
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【事例】
K君(2歳1か月、男児)は、2か月前から保育所に通所している。K君は、保育所で明るい表情をほとんど見せず、どの保育士が関わろうとしても、拒絶するか、無視をしていた。K君のこれらの様子から、保育所は児童相談所に連絡した。その後の児童相談所の調査によると、K君は少なくとも 10 か月前から重度のネグレクトを受けており、食事は与えられ、清潔は維持されていたものの、日中、夜間ともにほとんど子ども部屋に一人で閉じ込められていた。【設問】
この子どもで最も疑われる精神医学的問題を一つ選びなさい。
- 脱抑制性愛着障害
- 反応性愛着障害
- 選択性緘黙
- 反抗挑戦性障害
- 哺育障害
正答:2
H28後:子どもの保健⑮
平成28年度後期試験 子どもの保健 問 15
次のA~Eのうち、障害名または疾患名とその症状として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 泣き入りひきつけ ―― 一時的呼吸停止→○
- 学習障害 ―― 綴字の困難→○
- 自閉スペクトラム症 ―― こだわり→○
- AD/HD ―― 不注意→○
- 機能的遺糞症 ―― 便秘→○
正答:1 ○ ○ ○ ○ ○
H28後:子どもの保健⑯
平成28年度後期試験 子どもの保健 問 16
次の文は、子どもに見られる疾患、症状に関する記述である。保育士の対応として最も適切な記述を一つ選びなさい。
- 咳はよく見られる症状である。咳そのものは、体の負担になるためすぐに咳止めを用いるよう、保護者に説明すると良い。→×
- 下痢は乳児ではよく見られる症状であるので、そのまま様子を見る。→×
- 嘔吐は細菌感染によるものなので、医師に抗菌薬を処方してもらうのが良いと保護者に伝える。→×
- 発熱とは平熱よりもおよそ1℃以上高い体温をいうが、平熱が 37℃以上の子どもが38℃を超えた場合は発熱と考えて対応する。→○
- 発熱して寒気のためふるえている子どもに対しては、頭だけでなく体幹部も冷やすと良い。→×
正答:4
H28後:子どもの保健⑰
平成28年度後期試験 子どもの保健 問 17 次の文は、生理機能の発達と保健に関する記述である。適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。
- 子どもは、低年齢なほど新陳代謝が盛んで運動も活発であるので、脈拍数や呼吸数は多く、体温は高めであり、尿量は多い。→×
- 循環機能すなわち血液の流れ方は、出生を境に胎児循環から成人型循環へ移行する。→○
- 胎児は、胎盤を通して酸素を吸収するが、新生児になると肺呼吸を開始する。→○
- 脳幹は、生命の維持に必要な心拍、呼吸、体温調節などの機能を担っており、出生時にほぼ完成している。→○
- 大脳新皮質は、人間を特色づける知性の中枢であり、出生時にほぼ完成している。→×
正答:4 B C D
H28後:子どもの保健⑱
平成28年度後期試験 子どもの保健 問 18
次の文は、「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」(厚生労働省)の「保育所におけるアレルギー疾患生活管理指導表」(生活管理指導表)に関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。
- 保護者は、入園面接時に生活管理指導表を提出しなければならない。
- 生活管理指導表は、保育所で新たに配慮が必要と思われた時は次年度の始めに保護者から提出してもらう。
- 生活管理指導表の記載は、アレルギー専門医が行う。
- 生活管理指導表をもとに、主治医が保育所での生活全般について具体的な指示をする。
- 生活管理指導表は、アレルギー疾患と診断された園児が、保育所の生活において特別な配慮や管理が必要となった場合に限って作成する。→○
正答:5
H28後:子どもの保健⑲
平成28年度後期試験 子どもの保健 問 19
次の文は、予防接種に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 予防接種とは、病原体やその産物を処理し、人体には害を与えないようにしながら免疫力を付与しようとするものである。→○
- 予防接種として実際に用いるものをワクチンという。→○
- ワクチンには、病原体を弱毒化して、体内で増殖はするものの発症はさせない生ワクチンがある。→○
- わが国では予防接種の制度上、定期接種をするものと任意接種であるものに分けられる。→○
- 乳幼児において、「予防接種法」で定められた予防接種は、義務接種である。→×
正答:2 ○ ○ ○ ○ ×
H28後:子どもの保健⑳
平成28年度後期試験 子どもの保健 問 20
次の文は、感染症の感染経路及び病原体に関する記述である。適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。
- 空気感染とは、病原体を含む飛沫が乾燥し、感染力を保ったままで空気の流れに乗って拡散し、そのため空気を吸い込むことで感染することをいう。黄色ブドウ球菌がこれに該当する。→×
- 飛沫感染とは、感染している人が咳やくしゃみをすると、口から病原体がたくさん含まれた水滴が飛ぶが、この飛沫を吸い込むことで感染することをいう。A群溶血性レンサ球菌、百日咳菌、インフルエンザ菌がこれに該当する。→○
- 接触感染とは、感染源となっている人に触れることで起こるもので、直接接触感染(握手、だっこ、キス等)と、病原体が付着したものを介して起こる間接接触感染(ドアノブ、手すり、遊具等)がある。腸管出血性大腸菌がこれに該当する。→○
- 経口感染とは、病原体を含んだ食物や水分を口で摂取することによって、病原体が消化管に達して感染が起こることをいう。フグによる食中毒はこの感染経路を取る感染症である。→×
正答:3 B C
H28前:子どもの保健①保育所の安全管理
平成28年度前期試験 子どもの保健 問1
次の文は、保育所の安全管理に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。
- 保育所で事故が起きたら、その様子や行った処置を記録し、必要に応じて事故報告書を作成する。→○
- 事故がなぜ起きたか、また、起きそうになったか、保育者間で情報や経験を共有し、話し合う機会をもつ。→○
- 保育者は、AED(自動体外式除細動器)について日頃から研修の機会を設けて訓練しておく。→○
- 「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和23年厚生省令第63号)の平成26年改正においてAED(自動体外式除細動器)は、保育所に設置することが義務付けられている。→×
- AED(自動体外式除細動器)は音声メッセージやランプによって手順を誘導してくれるため、保育所においても必要なときには躊躇せず使用する。→○
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