子どもの保健一覧

R4前期:子どもの保健⑫

R4前期 子どもの保健 問 12
 次のうち、子どもの身体症状として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 感染症とは考えられない咳が続いている場合、音声チック症の可能性を考慮すべきである。 →〇
  2. 行動障害としての抜毛症は、子どもが容姿を気にして恥ずかしいと思うようになることにより解消することが多い。 →×
  3. 夜尿への対処としては、夜間の排尿誘導が推奨される。 →×
  4. DSM-5では、吃音も神経発達症の一部と考えられている。 →〇
  5. 身体の痛みは、精神的な要因によっては起こりえない。 →×

正答:2 ○ × × ○ ×


R4前期:子どもの保健⑬

R4前期 子どもの保健 問 13
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
5歳の男児。思い通りにならないとかんしゃくがひどく、他児とのトラブルを起こしがちで、言葉の遅れもありそうなことを心配した両親に連れられ、児童精神科を受診したところ、自閉スペクトラム症(ASD)と診断された。病院で施行された発達検査でIQは 95 で、結果には検査項目により大きな凸凹があったと説明された。
【設問】
次のうち、この男児に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. かんしゃくを起こさないように本人の思い通りにさせる。 →×
  2. IQが 95 と正常域にあるので、特別な配慮は必要ない。 →×
  3. かんしゃくに対しては本人に負けないような大きな声でその場で事情を説明する。 →×
  4. 一日のスケジュールがわかるような絵を描いて説明する。 →〇
  5. 友達とトラブルが多いので、仲良くするように指導する。 →×

正答:4 × × × ○ ×


R4前期:子どもの保健⑭

R4前期 子どもの保健 問 14
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
5歳の女児。3歳までの保健所の乳幼児健診では、発育発達の問題を指摘されたことはない。3歳から保育所に入所し、これまで保育中の日常の生活や友人関係に問題はなかった。5歳になった頃から保育所の遊具や玩具を「汚い」と言い、遊具や玩具に誰かが触れていないかと保育士に繰り返し確認したり、頻繁に手を洗ったりするようになった。明らかに不安で落ち着かない様子となり、友人とも遊ばなくなった。
【設問】
次のうち、この女児に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 自閉スペクトラム症(ASD)を発症したと考えられる。 →×
  2. 保育室の玩具を新しい物に交換することが望ましい。 →×
  3. 手洗いや確認することは無意味であることを説明して、制止するように指導する。 →×

正答:5 × × ×


R4前期:子どもの保健⑮

R4前期 子どもの保健 問 15
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
2歳児のS君は、保育所に入所してから 40 日目だが、児童相談所からネグレクトを受けている可能性があり、観察を求められている。保育所でのS君は、笑顔が全くなく、時として機嫌が悪そうに泣くが、保育士がなだめようとしても、無視をするか、押し返すなどの拒否的行動をした。
【設問】
担当保育士による、S君に対する配慮として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 母親が迎えに来た時のS君と母親の行動、様子をよく観察する。 →〇
  2. まだ入所 40 日であり、場所見知り・人見知りが強い可能性が高いため、S君の行動は特に注意してモニターする必要はない。 →×
  3. S君に関する保育所での行動の特徴を、児童相談所にできるだけ早く報告する。 →〇
  4. できるだけ1人の保育士がS君の保育を行うように配慮する。 →〇

正答:3 ○ × ○ ○


R4前期:子どもの保健⑯

R4前期 子どもの保健 問 16
 次のうち、保育所等での衛生管理に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 学校環境衛生基準によると教室の音は、窓を閉めている状態で等価騒音レベルが LAeq50dB 以下であることが望ましいとされている。目安としては「普通に会話できる」状態である。 →〇
  2. 糞便や嘔吐で汚れたぬいぐるみ、布類は、汚れを落とし、0.02%(200ppm)の次亜塩素酸ナトリウム液に十分に浸し、水洗いする。 →〇
  3. 蚊の発生予防対策として、水が溜まるような空き容器や植木鉢の皿、廃棄物等を撤去するなど、蚊の幼虫(ボウフラ)が生息する水場をなくすようにする。 →〇
  4. 保育室内のドアノブや手すりの消毒は、0.02%(200ppm)の次亜塩素酸ナトリウムか、濃度70%~ 80%の消毒用エタノールを状況に応じて使用する。 →〇

正答:1 ○ ○ ○ ○


R4前期:子どもの保健⑰

R4前期 子どもの保健 問 17
 次のうち、保育所等における災害への備えに関する記述として、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 施設の安全点検は、定期的に行う。 →〇
  2. 消防設備や火気使用設備は、消防署が行うため、保育所での点検は必要ない。 →×
  3. 施設の出入り口や廊下、非常階段等の近くには物を置かない。 →〇
  4. 「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和 23 年厚生省令第 63 号)では、保育所に対し、特に消防計画の作成について述べていない。 →×

(組み合わせ)
1 A B
2 A C →〇
3 A D
4 B C
5 C D
正答:2


R4前期:子どもの保健⑱

R4前期 子どもの保健 問 18
 次のうち、心肺蘇生に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 胸骨圧迫 50 回に対して人工呼吸を2回行う。 →×
  2. 布団の上では行わない。 →〇
  3. 呼吸が回復した場合は、AED の電極パッドを外し、AED の電源を切る。 →×
  4. 小児用電極パッドがない時は、大人用電極パッドを、それが重ならないように使用する。 →〇

正答:4 × ○ × ○


R4前期:子どもの保健⑲

R4前期 子どもの保健 問 19
 2020(令和2)年1月に世界的な流行(パンデミック)が明らかとなった新型コロナウイルス(SARS-Cov-2)感染症(COVID-19)について、厚生労働省は「新型コロナウイルス感染症の”いま”についての 10 の知識(2020 年 10 月時点)」を示している。保育者が自らの感染防止について留意しなければならない事柄の記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 大人数や長時間におよぶ飲食は、短時間の食事に比べて、感染リスクが高まる。  →〇
  2. マスクなしに近距離で会話をすることは、感染リスクが高まる。 →〇
  3. 狭い空間での共同生活は、長時間にわたり閉鎖空間が共有されるため、感染リスクが高まる。 →〇
  4. 仕事での休憩時間に入った時など、居場所が切り替わると、感染リスクが高まることがある。 →〇

正答:1 ○ ○ ○ ○


R4前期:子どもの保健⑳

R4前期 子どもの保健 問 20
 次のうち、慢性疾患のある子どもや医療的ケアを必要とする子どもを保育所等で受け入れる場合の、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 心臓の働きを強めたり、血圧を上げたり、気管・気管支など気管を拡張する作用のある「エピペン®」は保育所では使用してはならない。 →×
  2. 保育所等において医療的ケア児の受け入れが推進されているが、医療的ケア児には歩ける子どもも重症心身障害児も含まれており、個別的配慮が必要である。 →〇
  3. 車いすで過ごす子どもが入所した時に段差解消スロープを設置することは、合理的配慮の一つである。 →〇
  4. 慢性疾患の子どもの薬を預かる時は、保護者に医師名、薬の種類、服用方法等を具体的に記載した与薬依頼票を持参させる。 →〇
  5. 認定特定行為業務従事者である保育士等が医療的ケアを行う場合には、事前に保護者に具体的な内容や留意点、準備すべきこと等について確認し、主治医には事後に報告する。 →×

(組み合わせ)
1 A B C
2 A C E
3 A D E
4 B C D →〇
5 B C E
正答:4


R3後期:子どもの保健①

R3後 子どもの保健 問1
 次のうち、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「平成 30 年(2018)人口動態統計(確定数)の概況」(厚生労働省)によると、平成 30 年の出生数は、100 万人未満である。 →〇
  2. 「子ども虐待による死亡事例等の検証結果等について(第 14 次報告)」(厚生労働省)によると、虐待の死亡事例は、年間数百例である。 →×
  3. 「子ども虐待による死亡事例等の検証結果等について(第 14 次報告)」(厚生労働省)によると、虐待による死亡事例のうち、1歳以下のものはまれである。 →×
  4. 乳児死亡率は、出生千に対する乳児死亡数で表す。 →〇

正答:3 ○ × × ○


R3後期:子どもの保健②

R3後 子どもの保健 問2
 健康の定義は、世界保健機関(WHO)憲章(1948 年)の前文に述べられている。1951 年の官報記載の日本語訳は次のとおりである。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
健康とは、( A →〇完全な)肉体的、( B →〇精神的)および社会的福祉の状態であり、単に疾病または( C →〇病弱)の存在しないことではない。
(組み合わせ)
    A     B     C
1 一体的な  心理的   病弱
2  完全な   精神的  機能不全
3 一体的な  心理的  機能不全
4  完全な   精神的   病弱 →〇
5 一体的な  精神的  機能不全
正答:4


R3後期:子どもの保健③

R3後 子どもの保健 問3
 次のうち、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. カウプ指数は身長と腹囲の相対的な関係を示す指標である。 →×
  2. 母子健康手帳には、身体発育のかたよりを評価する基準の一つとして、体重、身長、頭囲それぞれの3パーセンタイルと 97 パーセンタイル曲線が図示されている。 →〇
  3. 新生児期の生理的体重減少においては通常、出生体重の 15%程度減少する。 →×
  4. モロー反射は出生時にみられるが、発達が進むとともに消失する。 →〇

(組み合わせ)
正答:5 × ○ × ○


R3後期:子どもの保健④

R3後 子どもの保健 問4
 次の【Ⅰ群】の疾病・症候と、【Ⅱ群】の器官を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
A ヒルシュスプルング病 →〇エ 消化器
B ネフローゼ症候群 →〇ア 腎臓
C ファロー四徴症 →〇イ 心臓
D クループ症候群 →〇ウ 喉頭
【Ⅱ群】
ア 腎臓
イ 心臓
ウ 喉頭
エ 消化器
(組み合わせ)
  A B C D
1 ア イ ウ エ
2 ウ ア イ エ
3 ウ イ ア エ
4 エ ア イ ウ →〇
5 エ ウ ア イ
正答:4


R3後期:子どもの保健⑤

R3後 子どもの保健 問5
 次の文は、気管支喘息のある幼児について、生活管理指導表の「保育所での生活上の留意点」の読み方や内容についての記述である。適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 寝具に関して、防ダニシーツ等の使用という指示があった。この防ダニシーツとは、繊維や織り方の工夫で、ダニの通過を困難にさせたもので、ダニに刺されないようにしたものである。 →×
  2. 動物との接触に関して、動物への反応が強いため不可(動物名はウサギ)との指示があった。この場合は保育所で飼育しているウサギの世話係にさせることは避けるが、保護者に確認の上、金魚の餌やりは構わないと考えた。 →〇
  3. 外遊び、運動に対する配慮に関して、管理不要とあった。秋の運動会の練習を行った際、リレーで走ったあと咳をして喘鳴もあったため、本番の参加については保護者に相談した。 →〇
  4. 外遊び、運動に対する配慮に関して、管理必要とあり、その管理内容は「鬼ごっこ不可」との記載であった。どの程度の外遊びが可能であるのか、保護者との面談を行って確かめた。 →〇

正答:4 × ○ ○ ○


R3後期:子どもの保健⑥

R3後 子どもの保健 問6
 乳幼児突然死症候群(SIDS)については、毎年 11 月に厚生労働省による対策強化月間としてキャンペーンが行われている。次の文は令和2年 10 月 23 日発出の「11 月は「乳幼児突然死症候群(SIDS)」の対策強化月間です」の記載に関するものである。( A )~( E )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
SIDS は、何の予兆や既往歴もないまま乳幼児が死にいたる、原因のわからない病気で、窒息などの事故とは異なります。令和元年には 78 名の乳幼児が SIDS で亡くなっており、乳児期の死亡原因としては( A  →〇第4位)となっています。
SIDS は、( B  →〇うつぶせ)、( C  →〇あおむけ)のどちらでも発症しますが、寝かせるときに( B )に寝かせたときの方が SIDS の発症率が高いということが研究者の調査からわかっています。
そのほか( D  →〇母乳)で育てられている赤ちゃんの方が SIDS の発症率が低く、( E  →〇たばこ)は SIDS発症の大きな危険因子です。
(組み合わせ)
   A     B     C     D     E
1 第1位  うつぶせ  あおむけ   母乳    たばこ
2 第4位  よこむき  うつぶせ  人工乳  アルコール
3 第4位  うつぶせ  あおむけ   母乳    たばこ →〇
4 第1位  よこむき  あおむけ  人工乳   たばこ
5 第1位  よこむき  うつぶせ   母乳   アルコール
正答:3


R3後期:子どもの保健⑦

R3後 子どもの保健 問7
 保育所において注意しなければならない事柄のうち、シラミがある。これに関する記述のうち、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 子どもの髪の毛に小さな白いものが付着していて、フケとは異なりすぐに取れなかったので、園長にケジラミが出たと報告した。 →×
  2. 子どもの髪の毛に櫛を入れていたところ、小さな虫のようなものがぴょんと跳ねて逃げたので、シラミが発生したと判断した。 →×
  3. 子どもの髪の毛に卵らしい白い塊が付着していて、取れなかった。保護者に頭を掻いてはいないと言われたのでシラミではないと判断した。 →×
  4. 保育所の複数の子どもたちにシラミが発生したので、保護者にはその旨を説明するとともに、よくシャンプーをして、衣服は高温で洗うよう依頼した。 →×

正答:5 × × × ×


R3後期:子どもの保健⑧

R3後 子どもの保健 問8
 次の文は、「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン(2019 年改訂版)」(厚生労働省)の中のアナフィラキシーに関する記述の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
( A  →〇アレルギー反応)により、蕁麻疹などの皮膚症状、腹痛や嘔吐などの消化器症状、ゼーゼー、息苦しさなどの呼吸器症状等が、( B  →〇複数)同時にかつ急激に出現した( C  →〇状態)をアナフィラキシーという。
その中でも、( D  →〇血圧)が低下し意識レベルの低下や脱力等を来すような場合を、特にアナフィラキシーショックと呼び、直ちに対応しないと生命にかかわる重篤な状態を意味する。
(組み合わせ)
     A      B   C   D
1  液性免疫反応   複数  疾患  血圧
2 アレルギー反応  複数  状態  血圧 →〇
3  液性免疫反応   二つ  状態  脈拍
4 アレルギー反応  二つ  疾患  脈拍
5 アレルギー反応  複数  疾患  血圧
正答:2


R3後期:子どもの保健⑨

R3後 子どもの保健 問9
 次のうち、消毒薬の管理、使用上の注意点として、不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 消毒薬は子どもの手の届かないところに保管する。 →〇
  2. 消毒を行うときは子どもを別室に移動させ、消毒を行う者はマスク、手袋を使用する。 →〇
  3. 血液や嘔吐物、下痢便等の有機物は汚れを十分に取り除いてから、消毒を行う。 →〇
  4. 消毒薬は使いやすいように希釈しておき、1週間に1度交換する。 →×
  5. 希釈するものについては、濃度、消毒時間を守り使用する。 →〇

正答:4


R3後期:子どもの保健⑩

R3後 子どもの保健 問 10
 次のうち、食事の際に重大事故が発生しやすい場面ごとの注意事項に関する記述として、不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. ゆっくり落ち着いて食べることができるよう、子どもの意志に合ったタイミングで与える。 →〇
  2. 1回で多くの量を詰め込みすぎないよう、子どもの口に合った量で与える。 →〇
  3. 口の中に食べ物が残っていないか注意する。 →〇
  4. 汁物などの水分は、食べた後に、まとめて与える。 →×
  5. 食事中に眠くなっていないか注意する。 →〇

正答:4


R3後期:子どもの保健⑪

R3後 子どもの保健 問 11
 次のうち、自閉スペクトラム症(ASD)の可能性を示唆する乳幼児期の行動として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 相手の行動を見てまねをしない。 →〇
  2. あるものを指さし示すことにより、それを取ってほしいと命令する。 →×
  3. 言語以外の手段(指さし、表情、視線など)をコミュニケーションとして使わない。 →〇
  4. 一旦出始めていた言葉が1歳後半から2歳頃出なくなる。 →〇
  5. 母親がいるときだけ情緒が安定する。 →×

正答:2 ○ × ○ ○ ×


R3後期:子どもの保健⑫

R3後 子どもの保健 問 12
 次のうち、注意欠如多動症(ADHD)に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 動きの多さ(多動)は必ずみられる症状である。 →×
  2. 自閉スペクトラム症(ASD)の症状があるケースは除外される。 →×
  3. 成人期には多動傾向は軽減し、不注意症状が優性となり、男女の比率も小児期に比べると差異が少なくなる。 →〇
  4. WISC などの発達検査はアセスメントをする上で補助的ツールとしての意味がある。 →〇
  5. 聴覚などの感覚過敏を必ず伴う。 →×

正答:4 × × ○ ○ ×


R3後期:子どもの保健⑬

R3後 子どもの保健 問 13
 次のうち、「こだわり」に関する記述として、不適切なものを一つ選びなさい。

  1. 自閉スペクトラム症(ASD)では、「こだわり」の対象に選択的に没頭する。 →〇
  2. 強迫性障害では、「こだわり」に対して不安や苦痛あるいはそうせざるを得ない感覚を伴わない。 →×
  3. 摂食障害の「こだわり」の対象は、体重や食べ物、体型である。 →〇
  4. うつ病では、悲観的・抑うつ的な考えに過剰にとらわれる。 →〇
  5. 定型発達児の成長過程で、「こだわり」はみられる。 →〇

正答:2


R3後期:子どもの保健⑭

R3後 子どもの保健 問 14
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
小学校3年生の男児。3歳から保育所に入所。小さい子の面倒をよくみる反面、他児を叩いたり、けがをさせるなどの苦情が絶えなかった。小学校では、授業中も集中せず離席が目立った。給食を取りに行く順番は一番でないと嫌がった。小学校でも暴力はみられ、注意をする教師に対して暴言を吐いた。落ち着いてから話を聞くと、泣きながら謝ることはできるが、少し経つとけろっとしている。
【設問】
次のうち、この男児に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. この年代の反抗的行動は定型発達児でよくみられる。 →×
  2. 子どもの成長という時間の流れの中で、加齢に伴う一連の破壊的行動障害の変遷を「DBD マーチ」という。 →〇
  3. 注意欠如多動症(ADHD)を高率に併存する。 →〇
  4. 自己評価の低さが影響している。 →〇

正答:3 × ○ ○ ○


R3後期:子どもの保健⑮

R3後 子どもの保健 問 15
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
F君(3歳)は保育所に入所してきたが、言葉がなかなか出ず、数か月しても他の園児とほとんど関わりを持つことができない。他児のすることに関心はあるようにも見えるが一緒に遊ぶことも少ない。
母親から家での様子を聞いてみると、母親は比較的リラックスできる家庭でも言葉が出にくいことを気にしており、また関わりづらさも感じていて、「学校にあがるまでに他の子と同じようになれるか心配」との言葉が聞かれた。
【設問】
次のうち、F君の精神医学的診断として、除外できるものを○、除外できないものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 自閉スペクトラム症(ASD) →×
B 反応性愛着障害 →×
C 知的障害 →×
D 分離不安症 →×
E 選択性緘黙 →〇
正答:5 × × × × ○


R3後期:子どもの保健⑯

R3後 子どもの保健 問 16
 次の文は、保育所の避難訓練に関する記述である。( A )~( C )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の適切な組み合わせを一つ選びなさい。
避難訓練の実施については、( A  →〇イ 消防法)で義務付けられ、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和 23 年厚生省令第 63 号)第6条第2項において、少なくとも( B  →〇ウ 月)1回は行わなくてはならないと規定されている。避難訓練は、( C  →〇カ 全職員)が実践的な対応能力を養うとともに、子ども自身が発達過程に応じて、災害発生時に取るべき行動や態度を身に付けていくことを目指して行われることが重要である。
【語群】
ア 建築基準法  イ 消防法  ウ 月  エ 年  オ 保育士  カ 全職員
(組み合わせ)
  A B C
1 ア ウ カ
2 ア エ オ
3 イ ウ オ
4 イ ウ カ →〇
5 イ エ カ
正答:4


R3後期:子どもの保健⑰

R3後 子どもの保健 問 17
 次のうち、気道異物による窒息の子どもを発見した場合の対応として、適切な組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 意識があり咳き込んでいる場合は、咳を止めるよう促す。 →×
  2. 苦しそうにして反応がある場合は、背部叩打法を開始する。 →〇
  3. 意識がなく呼吸をしていない場合は、直ちに心肺蘇生法を行う。 →〇
  4. 心肺蘇生の途中で口の中をのぞき込み、指を入れて異物を探る。 →×
  5. 異物が取れるか、反応がなくなるまで、背部叩打法や腹部突き上げ法を繰り返す。 →〇

(組み合わせ)
1 A B D
2 A C E
3 A D E
4 B C D
5 B C E →〇
正答:5


R3後期:子どもの保健⑱

R3後 子どもの保健 問 18
 次のうち、「保育所における感染症対策ガイドライン(2018 年改訂版)」(厚生労働省)の「保育所における感染症対策」に記載されている感染症の疑いのある子どもへの対応として、不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 保育中に感染症の疑いのある子どもに気付いたときには、病名が確定していない間は、保護者が迎えにくるまで、他の子どもと一緒に保育を行う。 →×
  2. 保育中に感染症の疑いのある子どもに気付いたときには、体温測定等により子どもの症状等を的確に把握し、体調の変化等について記録を行う。 →〇
  3. 保護者に連絡をとり、記録をもとに症状や経過を正確に伝えるとともに、適宜、嘱託医、看護師等に相談して指示を受ける。 →〇
  4. 子どもは感染症による発熱、下痢、嘔吐、咳、発しん等の症状により不快感や不安感を抱きやすいので、子どもに安心感を与えるように適切に対応する。 →〇
  5. 保護者に対して、地域や保育所内での感染症の発生状況等について情報提供する。また、保護者から、医療機関での受診結果を速やかに伝えてもらう。 →〇

正答:1


R3後期:子どもの保健⑲

R3後 子どもの保健 問 19
 医療技術が進歩する中で、医療的ケアを必要としながら育つ子どもが医療的ケア児と呼ばれるようになってきている。次のうち、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 医療的ケアの具体例として、喀痰吸引や経管栄養等があげられる。 →〇
  2. 2013 年以降、日本における医療的ケア児の数は、2,000 人程度となっている。 →×
  3. 一定の研修を修了し、業務の登録認定を受けた保育士は、認定特定行為業務従事者とされる。 →〇
  4. 緊急に医療的ケアが必要とされる場合は、医師の指示を待たずに実施するのが望ましい。 →×

正答:2 ○ × ○ ×


R3後期:子どもの保健⑳

R3後 子どもの保健 問 20
 次のうち、保育所が連携や協働する地域の関係機関に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「地域保健法」による保健所は、都道府県や指定都市など広域・専門的サービスを行い、市町村の保健センターは住民に身近な保健サービスを提供している。 →〇
  2. 「母子保健法」による乳幼児健康診査は、身近な市町村サービスである。 →〇
  3. 「児童福祉法」による保育所等訪問支援は、障害児通所支援の一つである。 →〇
  4. 妊娠期から子育て期のサービスを担う子育て世代包括支援センターは、市町村などに設置して身近な相談窓口になるように進められている。 →〇

正答:1 ○ ○ ○ ○


R3前期:子どもの保健①

R3前期 子どもの保健 問1
 次のうち、児童虐待に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 児童虐待は、「児童福祉法」によって定義がなされている。  →×
  2. 児童虐待とは、法律上は保護者が監護する児童について行う身体的虐待、性的虐待、ネグレクト、心理的虐待という行為である。 →〇
  3. 家庭内におけるしつけとは明確に異なり、懲戒権などの親権によって正当化されない。 →〇
  4. 児童虐待の通告の対象は、「児童虐待を受けたと思われる児童」である。 →〇

正答:4 × ○ ○ ○