子どもの保健一覧

R3前期:子どもの保健②

R3前期 子どもの保健 問2
 次のうち、生命の保持に必要なヒトの体の構成要素として適切な記述を○、不適切な記述を×
とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. ヒトの体の構成要素の基本は細胞であり、細胞は細胞膜に包まれた細胞質と核からなる。 →〇
  2. 細胞には多種の成分があり、タンパク質、脂質も含まれている。 →〇
  3. タンパク質は、アミノ酸からなる。鉄などの金属を含むタンパク質もある。 →〇
  4. 細胞の機能的な集合を組織といい、皮膚も組織の一つである。 →〇

正答:1 ○ ○ ○ ○


R3前期:子どもの保健

R3前期 子どもの保健 問3
 次の文のうち、子どもの生理機能として、不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 子どもは年齢が低いほど、新陳代謝が盛んで運動も活発であるので、心拍数や呼吸数は多く、体温は高めである。 →〇
  2. 脳の重量は出生時に大人の約 25%であり、出生後急速に増加して3歳で約 80%、6歳で約 90%に達する。 →〇
  3. 乳歯は前歯から生えはじめ、その時期はおよそ生後 12 か月ころである。
  4. 乳児の便の色は、黄、緑、茶色等が正常である。異常な便は、白、黒、赤色、膿粘血便等である。 →〇
  5. 免疫グロブリン(IgG)は胎盤を介して胎児に移行して、生後約6か月間は種々の感染症を防止する。 →〇

正答:3


R3前期:子どもの保健④

R3前期 子どもの保健 問4
 次の文のうち、予防接種に関する記述として、適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 予防接種は、疾病の予防に有効であることが確認されているワクチンのみを接種することである。 →〇
  2. 予防接種を受けるとき、保護者は母子健康手帳を持参し、予防接種記録の記載を受けなければならない。  →×
  3. 児童福祉施設に入所している児童で、長期間保護者と連絡が取れない場合は、当該児童の児童福祉施設長の同意を必要とする。 →〇
  4. 予防接種前の体温は、接種場所の医療機関で測定し、37.5℃以上では明らかな発熱者として接種を中止する。 →〇
  5. 予防接種は、ワクチンの種類によって一定の間隔をあけて接種するが、生ワクチン製剤同士では20 日以上が目安である。  →×

正答:2 A C D


R3前期:子どもの保健⑤

R3前期 子どもの保健 問
5 次の文のうち、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 子どもの体調の変化を見るには、まず機嫌、睡眠、食欲を確認するが、乳児と年少幼児は言葉で伝えることが難しいため全身状態を観察し客観的評価をする必要がある。 →〇
  2. 保育中に体調の変化が認められた場合は、嘱託医に連絡し指示を受けなければならない。  →×
  3. 嘔吐、下痢がある場合、水分補給をすると嘔吐や下痢の症状が悪化するため、水分補給は控えるほうがよい。  →×
  4. 頭を打った後に嘔吐をしたり、意識がぼんやりしているときは、横向きに寝かせてしばらく様子をみる。  →×
  5. 卵を食べるとアレルギー症状がみられたため保育所で除去をしていたが、完全解除してよいと医師の指示があったので翌日から卵が食べられますと保護者が保育士に口頭で伝えたため、翌日から食べさせることとした。  →×

正答:3 ○ × × × ×


R3前期:子どもの保健⑥

R3前期 子どもの保健 問6
 次の文は、乳幼児突然死症候群(SIDS)に関する記述である。適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 多くの場合1歳未満の児に突然の死をもたらす症候群である。 →〇
  2. 睡眠中の原因不明の窒息が死亡原因である。  →×
  3. 主として睡眠中に発症し、日本での発症頻度はおおよそ出生 6,000 ~ 7,000 人に1人と推定される。 →〇
  4. 診断するためには、解剖所見と死亡状況調査が必要である。 →〇
  5. 昼寝の時に限って生じる疾患である。  →×

正答:2 A C D


R3前期:子どもの保健⑦

R3前期 子どもの保健 問7
 次の文のうち、不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 溶連菌感染症は感染してから2~4週間後に免疫学的機序により急性腎炎やリウマチ熱を合併することがある。 →〇
  2. 全身に発疹が生じる水痘と、神経の走行に沿って皮膚に発疹が生ずる帯状疱疹とは、全く異なるウイルスの感染によって起こる。  →×
  3. 乳児コリックは、通常生後3か月未満の乳児にみられ、急に腹痛が起こったかのように激しく泣きだす。 →〇
  4. 幼児は自分の具合の悪さ、不快感を表現するために「おなかが痛い(ポンポン痛い)」と言うことがある。 →〇
  5. 妊婦が妊娠前期に風疹ウイルスに感染すると、胎児が先天性風疹症候群になる可能性がある。 →〇

正答:2


R3前期:子どもの保健⑧

R3前期 子どもの保健 問8
 次の【Ⅰ群】の疾病と、【Ⅱ群】の内容を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】

  1. 腸重積症
  2. 胆道閉鎖症
  3. 川崎病
  4. (2型)糖尿病
  5. (先天性)心室中隔欠損症

【Ⅱ群】
ア 発症が緩慢であるために発見されにくい。家族にも同じような傾向があるが、過食や運動不足などに起因することが考えられており、日常生活習慣の見直しが予防・治療につながる。 →〇
イ 1歳前後の子どもに多く、発熱や発疹、口唇発赤、眼球結膜の充血などの症状がみられる。最も注意するのは、冠動脈に病的な変化を起こすことであり、後遺症が残る場合には長期の管理が必要となる。 →〇
ウ 間欠的腹痛(突然泣き出し、しばらく泣き続けた後いったん泣き止んでうとうとするなどの状況を繰り返す)、嘔吐、イチゴゼリー状の血便が見られ、時間経過とともに腸管の血流障害が進行する。 →〇
エ 新生児期から乳児早期に出現する黄疸と白色便が見られる。早期発見のため母子健康手帳にカラー印刷の便色カードが挿入されている。 →〇
オ 医師の診断により症状の程度が低いとされた場合は、経過観察しながら、健常児と同じような生活をさせてよい。う歯により歯根が炎症を起こすと感染の危険が増すのでう歯予防と治療が大切となる。 →〇
(組み合わせ)
  A B C D E

  1. ア ウ イ エ オ
  2. イ ウ エ ア オ
  3. イ エ ウ オ ア
  4. ウ エ イ ア オ →〇
  5. ウ エ イ オ ア

正答:4


R3前期:子どもの保健⑨

R3前期 子どもの保健 問9
 次のうち、保育所に通う子どもに食事の介助をする時の事故防止のための注意として、不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 食事時間がなるべく短く済むように心がける。  →×
  2. 食べ物を飲み込んだことを確認する(口の中に残っていないか注意する)。 →〇
  3. 汁物などの水分を適切に与える。 →〇
  4. 食事中に眠くなっていないか注意する。 →〇
  5. 座っている姿勢にも注意する。 →〇

正答:1


R3前期:子どもの保健⑩

R3前期 子どもの保健 問 10
 次の文は、「教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン【事故発生時の対応】~施設・事業者、地方自治体共通~」(平成 28 年3月 厚生労働省)の一部である。(A)~(C)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
教育・保育中の事故の場合、事故に遭った子ども以外の子どもを事故が発生した場所と別の(A 保育室 )等に移す。事故発生場所については、二次的な(B 事故)が発生する可能性がある場合を除き、片付け、物の移動等を(C 行わない)。
(組み合わせ)
   A    B    C

  1. 保育室  事故  行わない →〇
  2. 保育室  怪我   行う
  3. 職員室  事故   行う
  4. 職員室  怪我  行わない
  5. 職員室  事故  行わない

正答:1


R3前期:子どもの保健⑪

R3前期 子どもの保健 問 11
 次の文のうち、自閉スペクトラム症(ASD)に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 自閉スペクトラム症(ASD)は、社会的コミュニケ―ションと相互的な対人関係の持ち方に弱さがあることを特徴とする発達の障害である。 →〇
  2. 成人になってはじめて症状が明らかになる場合がある。 →〇
  3. 学校等において、周囲の理解や適切な支援が得られない場合にはいじめの対象になりやすい。 →〇
  4. 早期の特徴として、他者の指さしや注視の先を追うことが少ないことで示される共同注意の障害がある。 →〇
  5. 聴覚などの感覚過敏を伴うことが少なくない。 →〇

正答:1 ○ ○ ○ ○ ○


R3前期:子どもの保健⑫

R3前期 子どもの保健 問 12
 次の文のうち、トラウマ反応に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 子どもがトラウマの再演遊びをする場合、楽しさなどの陽性の情緒は示さない。  →×
  2. 心的外傷後ストレス障害の症状には、解離(例えば、短い時間呼びかけに全く反応せず、一点を見つめている)が含まれる。 →〇
  3. 心的外傷後ストレス障害の症状には、社会的な引きこもりが含まれる。 →〇
  4. 2歳の子どもは心的外傷的出来事を体験しても、まだ心的外傷後ストレス障害を発症することはない。  →×

正答:4 × ○ ○ ×


R3前期:子どもの保健⑬

R3前期 子どもの保健 問 13
 次の文のうち、分離不安症(分離不安障害)に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 1歳前後に人見知りがみられる場合、分離不安症(分離不安障害)と診断される。  →×
  2. 幼児期に分離不安症(分離不安障害)と診断された者のうち、80%以上が成人期に生活上機能障害を起こすような不安症状を示す。  →×
  3. 症状として、反復する頭痛や嘔吐などの身体症状を訴えることがある。 →〇
  4. 「母親が事故で死んでしまうかも知れない」と訴えることがある。 →〇
  5. 「人が自分の部屋をのぞき込む」「視線を感じる」などと異常な知覚体験を訴えることがある。 →〇

正答:5 × × ○ ○ ○


R3前期:子どもの保健

R3前期 子どもの保健 問 14
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
M君(3歳、男児)の家族は、2か月前に引っ越してきた。M君は保育所入所初日、母親と別れるや、母親を振り返ることもなく複数の保育士に駆け寄り、足にしがみついたり、後追いをした。そのため、それぞれの保育士は抱っこをしている必要があった。言葉の遅れはないようだが、あまり子どもらしくない言い回しを使うことがあった。園に慣れると他の子どもと楽しそうにやり取りをして遊ぶこともできるようになったが、たえず大人の視線や反応を気にしている様子がみられた。帰りの時間、他の子どもの父母が迎えに来たのを見かけると、自分から話しかけ、ついて行ってしまいそうになった。自分の母親が迎えに来ても、ブロック遊びを中断しなかった。
【設問】
次の文のうち、M君についての理解や対応として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. M君に、社交的で積極的な気質があることを評価して、その後の保育でその面を維持し、より伸ばす保育を心がける。  →×
  2. 緊急性はないのでM君の行動を今後半年程度、慎重に観察する。  →×
  3. M君は、新しい状況で緊張や不安が強いため、職員になだめを求めていると理解し、M君の職員への接近をできるだけ受け止めるようにする。  →×
  4. M君の背景として、社会的ネグレクトも考えられるため、園長も含め園内で児童相談所通報の選択も含めた議論を早急に行う。 →〇

正答:4 × × × ○


R3前期:子どもの保健⑮

R3前期 子どもの保健 問 15
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
生後1歳8か月の女児。妊娠 37 週目に経腟分娩で生まれ、出生時身長は 48.0cm、体重は 2,650 gであった。出生直後に酸素投与や光線療法などの医療処置は必要としなかった。
現在身長は 80cm、体重は 11kg である。つかまり立ちはできているが、一人で歩行することはできていない。意味のある言葉の発語はなく、保護者が声をかけても振り向かない。
【設問】
次の文のうち、この女児に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 出産の時期は、早産である。  →×
  2. 出生時の身長体重から、胎児発育遅延がみられる。  →×
  3. 現在は、身体発育遅延がみられる。  →×
  4. 現在は、運動発達遅延がみられる。 →〇
  5. 現在は、言語発達遅延がみられる。 →〇

正答:5 × × × ○ ○


R3前期:子どもの保健⑯

R3前期 子どもの保健 問 16
 次のうち、保育所における感染症予防として、不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. タオルの共用は絶対しないようにする。 →〇
  2. 感染症発生時には嘱託医に相談し関係機関へ報告するとともに、保護者への情報提供を適切に行う。 →〇
  3. 予防接種で予防可能な感染症が発生した場合は、子どもや職員の予防接種歴及び罹患歴を速やかに確認する。 →〇
  4. 乳幼児が長時間にわたり集団で生活する環境であることを踏まえ、周囲への感染拡大を防止することが重要である。 →〇
  5. 傷のない皮膚でも、接触によって体の表面に病原体が付着すると、感染が起こる。  →×

正答:5


R3前期:子どもの保健⑰

R3前期 子どもの保健 問 17
 次の文は、「保育所における感染症対策ガイドライン(2018 年改訂版)」に準じた保育所における消毒薬の種類と使用についての記述である。(A)~( D )の語句や数値が適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
消毒薬の種類には、塩素系消毒薬とアルコール類等がある。(A どちらも  →×)手指の消毒や遊具、室内環境の消毒に適している。(B アルコール類 →〇)は、一般細菌、真菌、ウイルスなどに有効であるが、(C ロタウイルス →〇)には効きにくい。塩素系消毒薬である次亜塩素酸ナトリウム(製品濃度約6%の場合)を衣類等の浸け置きに用いる場合の希釈濃度は 0.1%で、水1リットルに対して(D 約 10㎖  →×)である。
正答:4 × ○ ○ ×


R3前期:子どもの保健⑱

R3前期 子どもの保健 問 18
 次のA~Dは、「保育の場において血液を介して感染する病気を防止するためのガイドライン」におけるウイルス性肝炎(B型、C型)の感染経路や感染の可能性に関する Q & A を参考にした記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. (問)ウイルス性肝炎に感染した園児や職員と手をつなぐことで感染することはありますか?
    (答)一般的には感染する可能性はかなり低いと考えられます。 →〇
  2. (問)保育園にある玩具や学習用品を介して感染が起こることはありますか?
    (答)B型肝炎ウイルスの感染が玩具を介して起きる可能性があります。 →〇
  3. (問 )ウイルス性肝炎に感染した園児や職員と同じコップで回し飲みをしました。感染する可能性はありますか?
    (答 )飲み物で薄められるため、一般的には感染する可能性は低いと考えられます。しかし、飲み回しは極力回避すべき行為と考えられます。 →〇
  4. (問 )園児のおむつについた尿や大便からB型肝炎やC型肝炎ウイルスに感染することがありますか?
    (答 )B型肝炎キャリアの園児のおむつについた尿や便にはウイルスが含まれており、素手で触れた場合、手に傷があれば感染する可能性があります。 →〇

正答:1 ○ ○ ○ ○


R3前期:子どもの保健⑲

R3前期 子どもの保健 問 19
 次のうち、保育所におけるアレルギーに関する理解や対応について、不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 遺伝的にアレルギーになりやすい素質の人が、年齢を経るごとに次から次へとアレルギー疾患を発症する場合を「アナフィラキシー」という。 →×
  2. アレルギーの原因となる要因に対しての IgE 抗体を産生しやすい、本人もしくは親兄弟に気管支ぜん息やアトピー性皮膚炎、あるいはアレルギー性鼻炎などの疾患が見られることをアトピー素因という。 →〇
  3. 気管支ぜん息にかかっている園児に関しては、保護者との連携により治療状況を把握し、運動等の保育所生活について、事前に相談する必要がある。 →〇
  4. 食物アレルギーを有する子どもの食対応については、安全の配慮を重視し、できるだけ単純化し、「完全除去」か「解除」の両極で対応を開始することが望ましい。 →〇
  5. 食物アレルギーの対応にあたっては、職員、保護者、かかりつけ医、緊急対応機関が十分に連携する。 →〇

正答:1


R3前期:子どもの保健⑳

R3前期 子どもの保健 問 20
 次のうち、母子保健対策に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 母子健康手帳は妊娠の届け出をした者に交付されるもので、妊娠・出産や育児期の母子の健康記録のほか、必要な情報が掲載されている。 →〇
  2. 「母子保健法」では、乳幼児健康診査を受けた場合、保護者は母子健康手帳に必要事項の記載を受けなければならない。また、それを保育所入所時には持参することが義務付けられている。 →×
  3. 生後4か月までの乳児家庭全戸訪問事業は、育児不安への相談、養育環境の把握等のために行われている「児童福祉法」による事業であり、保育士も訪問ができる。 →〇
  4. 保育所で発育・発達等の健康状態について気がかりなことがある場合は、乳幼児健診の前に市町村に連絡し情報交換をすることがある。 →〇
  5. 児童虐待対応の一環として、乳幼児健康診査を受けなかった者には家庭訪問等により受診勧奨が行われている。 →〇

正答:2 ○ × ○ ○ ○


R2後期:子どもの保健①

令和2年度 後期試験 子どもの保健 問1 
次のうち、「母子保健法」で定められていないものを一つ選びなさい。

  1. 新生児訪問指導
  2. 予防接種 →×
  3. 健康診査
  4. 保健指導
  5. 母子健康手帳の交付

正答:2


R2後期:子どもの保健②

令和2年度 後期試験 子どもの保健 問2 
次のうち、保育所が子どもの健康の保持・増進のために整備すべき養育環境として、不適切なものを一つ選びなさい。

  1. 子どもが身体を十分に動かし、のびのびと行動できるようにする。 →〇
  2. 災害時に安全に避難できるようにする。 →〇
  3. 危険な場所がなく、安全に過ごせるようにする。 →〇
  4. 決まりを守り生活習慣が身に付けられるよう学べる。 →〇
  5. 危険を回避するため戸外遊びを控え、室内で遊べるようにする。 →×

正答:5


R2後期:子どもの保健③

令和2年度 後期試験 子どもの保健 問3 
次の文は、子どもの健康と環境に関する記述である。( A )~( D )にあてはまる適切な語句の組み合わせを一つ選びなさい。
子どもを取り巻く家庭、社会、自然といった環境は、子どもの生活に( A 相互的)に関わって、子どもの健康や発達に影響を与えている。
保育所では、仲間と一緒にできる、お手本がある、励まし合えるといった、( B 集団)であることによるメリットを生かした積極的な教育が可能である。
通常の条件下では危険ではないが、何らかの条件の変化で危険となって現れる危険を( C 潜在危険)という。
調理室やトイレ、手洗い場は( D 感染予防)の観点で、特に清潔の維持を意識した工夫、清掃、管理が必要になる。
(組み合わせ)
    A    B    C     D

  1. 相互的   集団  潜在危険  感染予防 →〇
  2. 一方向的  個人  潜在危険  事故予防
  3. 相互的   集団  顕在危険  感染予防
  4. 一方向的  個人  顕在危険  事故予防
  5. 相互的   個人  潜在危険  感染予防

正答:1


R2後期:子どもの保健④

令和2年度 後期試験 子どもの保健 問4 
次のA~Dのうち、子どもということばに関する説明を示したものとして、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「母子保健法」による新生児とは、出生後 30 日を経過しない乳児をいう。 →×
  2. 「母子保健法」による乳児とは、1歳に満たない者をいう。 →〇
  3. 「母子保健法」による幼児とは、満1歳から小学校就学前までをいう。 →〇
  4. 「児童福祉法」による児童とは、満 18 歳に満たない者をいう。 →〇

正答:4 × ○ ○ ○


R2後期:子どもの保健⑤

令和2年度 後期試験 子どもの保健 問5 
保育所の重大事故における対応として、子どもが意識を失って倒れていた場合、次のうちから適切なものを一つ選びなさい。

  1. 心臓マッサージを大人の場合の倍の速さで行った。 →×
  2. 胸部に吐物が付着していたが、蘇生を急ぐべきと考え、AED の電極をそのまま貼った。 →×
  3. 意識を失って倒れている子どもに駆け寄りながら、大声で人を呼んだ。 →〇
  4. 近くに人がいなかったので、AED をとりに、その場を離れた。 →×
  5. 保護者への連絡は状況が落ち着くまで控えた。 →×

正答:3


R2後期:子どもの保健⑥

令和2年度 後期試験 子どもの保健 問6 
次のうち、保育所や地域における子どもへの虐待防止や虐待対応について、適切でないものを一つ選びなさい。

  1. 虐待を通告した人の個人情報は法律によって守られる。 →〇
  2. 保護者との関係を壊さないことを優先し、通告は控える。
  3. 子どもへの虐待による死亡は、1歳未満が約半数を占める。 →〇
  4. 社会的に孤立し援助者が少ない場合、虐待は起こりやすい。 →〇
  5. 妊婦健診や乳幼児健診を受診していない場合、子どもを虐待していることが多い。 →〇

正答:2


R2後期:子どもの保健⑦

令和2年度 後期試験 子どもの保健 問7 
新生児に普通に見られる反射運動で、ある時期になると消えていくものを原始反射というが、次に示す反射と、その発現から消失時期の組み合わせで不適切なものを一つ選びなさい。
〈原始反射〉 〈発現~消失時期〉

  1. 大きな音でびっくりしたときや落ちると感じたときに起こる。腕は伸び、さらに抱きしめるような動きがある(モロー反射)
    ―――― 出生時 ~ 4か月ごろ →〇
  2. 頬や口のまわりを指で触れるとそちらに顔を向けて探し、口を開けたりする反射(探索反射)
    ―――― 出生時 ~ 4か月ごろ →〇
  3. 口唇に触れると乳を吸う動作をする(吸啜反射) ―――― 出生時 ~ 12 か月ごろ →×
  4. 背臥位のときに頭部を右もしくは左の方向(一つの方向)に向けると、顔の向いた側の手足は伸びて、反対側の手足は曲がっている姿勢(フェンシングの姿勢)をとる(緊張性頸反射)
    ―――― 出生時 ~ 5か月ごろ →〇
  5. 足の裏をペンなどで刺激すると、足の指は背屈し扇状にひろがる(バビンスキー反射)
    ―――― 出生時 ~ 24 か月ごろ →〇

正答:3


R2後期:子どもの保健⑧

令和2年度 後期試験 子どもの保健 問8 
次のA~Eのうち、子どもにみられる症状あるいは疾患について述べたものとして、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 発熱を判定する場合、その子どもの通常の体温(平熱)を把握している必要がある。 →〇
  2. 腹痛とは、腹部の痛みであるが、年少幼児では痛みの局在がはっきりとしないこともある。全身状態の観察が重要である。 →〇
  3. けいれんとは、意識消失とともに全身または体の一部の筋肉が、意志とは関係なく発作的に収縮することをいう。 →×
  4. 水痘は特徴的な発しんが重い場合は全身的に出現するが、頭皮にはみられないのが特徴である。 →×
  5. 麻しんは高熱を発して、顔面や頸部から出現した発しんが、下降的に広がり消退する時に色素沈着を残す。 →〇

正答:2 ○ ○ × × ○


R2後期:子どもの保健⑨

令和2年度 後期試験 子どもの保健 問9 
次の文は、子どもの病気を早期発見するための、いつもと違う子どものサインに気づくためのポイント(「保育所における感染症対策ガイドライン(2018 年改訂版)」参照)についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 親から離れず機嫌が悪い(ぐずる) →〇
  2. 睡眠中に泣いて目が覚める →〇
  3. 元気がなく顔色が悪い →〇
  4. きっかけがないのに吐いた →〇
  5. 便がゆるい →〇

正答:1 ○ ○ ○ ○ ○


R2後期:子どもの保健⑩

令和2年度 後期試験 子どもの保健 問 10 
次のA~Dは、保育所で子どもに薬を与える場合に関して、「保育所保育指針解説」(平成 30年3月 厚生労働省)第3章「健康及び安全」(3)「疾病等への対応」に示されている記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 医師の診断・指示によるものに限る。 →〇
  2. 保護者による与薬依頼書が必要である。 →〇
  3. 与薬依頼書には、薬の名前・種類、使用方法の記載が必須であるが、医師名は必要に応じて記載する。 →×
  4. 与薬の誤りがないように、決められた一人の保育士が行う。 →×

正答:1 ○ ○ × ×


R2後期:子どもの保健⑪

令和2年度 後期試験 子どもの保健 問 11 
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
Yさんは9歳の女児である。周産期、乳幼児健診で異常を指摘されたことはない。幼児期より内向的で保育所では友人は少なく登園渋りがあった。小学校に入学後、登校時に腹痛を来すようになり不登校となった。次第に母が外出しようとすると「お母さんが事故に遭って死んでしまったらどうしよう」と泣き出し留守番ができなくなった。
【設問】
次のうち、Yさんの主な精神医学的問題を、一つ選びなさい。

  1. パニック障害
  2. 分離不安障害 →〇
  3. 強迫性障害
  4. 自閉スペクトラム症
  5. 選択性緘黙

正答:2