子どもの保健一覧

H30後:子どもの保健⑳

平成30年度後期試験 子どもの保健 問 20 
次の文は、「児童虐待の防止等に関する法律」(児童虐待防止法)における児童虐待の定義に関する記述である。虐待を表すものとして適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 児童の身体に外傷が生じ、又は生じる恐れのある暴行を加えること。 →〇
  2. 児童にわいせつな行為をすること又は児童をしてわいせつな行為をさせること。 →〇
  3. 児童の心身の正常な発達を妨げるような著しい減食又は長時間の放置、保護者以外の同居人による虐待行為の放置その他の保護者としての監護を著しく怠ること。 →〇
  4. 児童に対する著しい暴言又は著しく拒絶的な対応、児童が同居する家庭における配偶者に対する暴力、その他の児童に著しい心理的外傷を与える言動を行うこと。 →〇

正答:1 ○ ○ ○ ○


H30前:子どもの保健①

平成30年度前期試験 子どもの保健 問1
 次の文は、平成28 年 10 月1日現在、日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュールに関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。

  1. インフルエンザ菌b型(ヒブ)ワクチンは、生後 12 か月以降に初回接種をする。 →×
  2. 4種混合ワクチン(DPT-IPV)は、生後6か月以降に初回接種をする。 →×
  3. 任意接種であるロタウイルスワクチンは、生後2か月から接種する。→
  4. BCG ワクチンは、アメリカ合衆国と同様にわが国でも任意接種であり、生後 12 か月以降に接種する。 →×
  5. ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンは、女児を対象として幼児期に2回接種する。 →×

正答:3


H30前:子どもの保健②

平成30年度前期試験 子どもの保健 問2
 次の文は、「保育所保育指針」第3章「保育の内容」の(1)「養護に関わるねらい及び内容」の一部である。(A)~(D)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • 一人一人の子どもが、快適に(A 生活)できるようにする。
  • 一人一人の子どもが、健康で(B 安全)に過ごせるようにする。
  • 一人一人の子どもの(C 生理的)欲求が、十分に満たされるようにする。
  • 一人一人の子どもの(D 健康)増進が、積極的に図られるようにする。

(組み合わせ)
   A    B    C    D
1 生活   安全   身体的  健康
2 生存  活動的  生理的  体力
3 生活  活動的  身体的  健康
4 生活   安全   生理的  健康
5 生存  活動的  身体的  体力
正答:4


H30前:子どもの保健③

平成30年度前期試験 子どもの保健 問3
 次の文は、子どもによく見られる症状に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 発熱とは、通常の体温(平熱)より高い状態をいうが、多くの場合平熱よりも 1.0℃以上高い場合をいう。 →
  2. 嘔吐とは、胃の内容物が勢いよく口から吐き出されることである。 →
  3. 下痢とは、泥状あるいは水様の便が出ることをいい、多くの場合食欲はある。 →×
  4. けいれんとは、全身の筋肉が発作的に収縮することをいう。 →×

正答:1 ○ ○ × ×


H30前:子どもの保健④

平成30年度前期試験 子どもの保健 問4
 次の文は、「2012 年改訂版 保育所における感染症対策ガイドライン」(厚生労働省)の一部である。(A)~(D)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
ウイルスや細菌などの(A 病原体)が宿主(人や動物など)の体内に侵入し、発育又は増殖することを「(B 感染)」といい、その結果、何らかの臨床症状が現れた状態を「(C 感染症)」といいます。(A 病原体)が体内に侵入してから症状が現れるまでにはある一定の期間があり、これを「(D 潜伏期間)」といいます。(D 潜伏期間)は(A 病原体)によって異なり、乳幼児がかかりやすい(C 感染症)の(D 潜伏期間)を知っておくことが必要です。
(組み合わせ)
   A     B     C     D
1 感染源   感染   感染症  孵卵期間
2 病原体   感染    発症   潜伏期間
3 病原体  感染症   発症   潜伏期間
4 感染源  感染症   発症   孵卵期間
5 病原体   感染   感染症  潜伏期間
正答:5


H30前:子どもの保健⑤

平成30年度前期試験 子どもの保健 問5
 次の文は、幼児の肥満に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 肥満の判定に用いる肥満度(%)は、幼児の体重と標準体重から導き出す。 →
  2. カウプ指数は、「体重」と「身長の2乗」の値を用いて導き出す。 →
  3. 食べすぎと運動不足は、肥満の主な要因となる。 →
  4. 肥満の解消に重要なのは、カロリー摂取制限によって体重を減らすことである。 →×
  5. 親の肥満傾向は、子どもの肥満に影響すると考えられている。 →

正答:4


H30前:子どもの保健⑥

平成30年度前期試験 子どもの保健 問6
 次の文は、身体障害や知的障害がある子どもとその対応に関する記述である。(A)~(C)にあてはまる語句の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
障害のある子どもへの対応としては、能力のいかんにかかわらずできるだけ多くの人が利用可能となるような(A ユニバーサルデザイン)の発想を大切にする。今できることの少しだけ上の目標設定を行い(B スモールステップ)で徐々に生活能力を向上させていき、適切な(C 環境設定)も心がける。
(組み合わせ)
       A         B      C
1  リハビリテーション   バリアフリー  環境設定
2  リハビリテーション  スモールステップ 栄養指導
3 ユニバーサルデザイン スモールステップ 栄養指導
4 ユニバーサルデザイン  バリアフリー  環境設定
5 ユニバーサルデザイン スモールステップ 環境設定
正答:5


H30前:子どもの保健⑦

平成30年度前期試験 子どもの保健 問7
 次の文は、保健に関わる専門用語の説明である。適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 「トキソプラズマ」とは、ワクチンの一種で、病原体がもつ毒素を処理して、毒素を無害化したものである。 →×
  2. 「グロブリン」とは、心臓に作用して血圧を上げ、気管支を広げる作用のあるホルモンである。 →×
  3. 「バイタルサイン」とは、窒息を起こした時に、両手を交差させてのど元をつかむような動作のことである。 →×
  4. 「ハイムリック法」とは、傷病者の搬送方法の一つである。 →×
  5. 「トリソミー」とは、染色体異常である染色体が一本多い場合をいう。 →

正答:5


H30前:子どもの保健⑧

平成30年度前期試験 子どもの保健 問8
 次の文は、感染症とその予防に関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 母親がウイルスによる感染症にかかっている場合、母乳を介して必ず子どもに感染する。 →×
  2. 幼児がインフルエンザで高熱を出すと、意識障害になりやすい。 →×
  3. B型肝炎は、出産時に母親から子どもに感染することがある。 →
  4. 4種混合ワクチンは、インフルエンザの流行時期には接種を避けなければならない。 →×
  5. 免疫グロブリンの IgA は、胎盤を通過する。 →×

正答:3


H30前:子どもの保健⑨

平成30年度前期試験 子どもの保健 問9
 次の文は、子どものアレルギーに関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 離乳食の早期開始が食物アレルギーの原因になるため、離乳の開始は標準より遅くするのがよい。 →×
  2. 乳児期にアナフィラキシーが起きた場合、次の検査までは、原因と思われる物質の摂取は避ける。 →
  3. アレルギーの血液検査で陽性が判明した食物を食べると、必ず食物アレルギー症状が見られる。 →×
  4. アトピー素因があると、日常生活で接する可能性のある抗原に対して、IgE 抗体をつくりやすい。 →

正答:3 × ○ × ○


H30前:子どもの保健⑩

平成30年度前期試験 子どもの保健 問 10
 次の文は、子どもの生活リズム等に関する記述である。適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。

  1. コルチゾールは早朝に分泌が多くなり、血圧の維持や血糖の代謝にかかわる。 →
  2. 多くの子どもの起床就寝時刻は、平日と休日の間で差はない。 →×
  3. メラトニンは昼間分泌され、身体活動の活発性に関与する。 →×
  4. 成長ホルモンは、主にレム睡眠の時に分泌される。 →
  5. 近年わが国では、子どもの外遊びの時間が減っているといわれている。 →×

正答:2 A E


H30前:子どもの保健⑪

平成30年度前期試験 子どもの保健 問 11
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
母親と二人暮らしの4歳の女児が、母親の体調不良を理由に保育所に登園しない日が続くようになった。母親と面接したところ、表情は精彩を欠き、小声でうつむき加減の応対であった。気分が落ち込んで意欲がなくなり、外出が億劫となり、家事もできなくなっていると言う。また、夜間床についても何度も目を覚まし、食欲も落ちて体重も減少したと言う。「子どもや保育所に迷惑をかけて申し訳ない」と涙ぐむ。
【設問】
この母親に対する保育士の対応に関する以下の記述で、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 母親に協力できる親戚や支援者がいるかどうかを確認する。 →
  2. 「気持ちの問題なので、頑張りましょう」と励ます。 →×
  3. 積極的に趣味に打ち込むように勧める。 →×
  4. 医療機関への受診を提案する。 →
  5. 保健所や子育て支援機関への相談を提案する。 →

正答:4 ○ × × ○ ○


H30前:子どもの保健⑫

平成30年度前期試験 子どもの保健 問 12
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
6歳の女児。周産期に問題はなく、発育発達で異常を指摘されたことはない。保育所での適応も問題はなかった。2か月前頃から、砂場で遊んだ後などに「汚れが落ちない」と言って頻繁に手を洗うようになった。また、母親や保育士に何回も執拗に手が汚れていないかと確認するようになった。母親や保育士が「手はきれいになっているよ」と答えても、本児は「手が汚れている」と納得せず、手を洗うことを繰り返すため、手荒れがひどくなった。
【設問】
この事例で最も疑われる精神医学的問題を一つ選びなさい。

  1. 身体表現性障害
  2. 広汎性発達障害
  3. 全般性不安障害
  4. 強迫性障害
  5. 統合失調症

正答:4


H30前:子どもの保健⑬

平成30年度前期試験 子どもの保健 問 13
 次の文は、知的障害についての記述である。適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 知的障害の評価は、知能指数のみで定義される。 →×
  2. 知的障害は、女児のほうが男児より多い。 →×
  3. 知的障害の原因に、胎児性アルコール症候群は含まれない。 →×
  4. 軽度の知的障害においても、ほとんど原因となる要因が明確である。 →×
  5. 知的障害は、自閉性障害の代表的な併存症である。→

正答:5


H30前:子どもの保健⑭

平成30年度前期試験 子どもの保健 問 14
 次の精神医学的問題のうち、5歳の時点で診断が可能なものを○、そうでないものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 統合失調症 →×
  2. 分離不安障害 →
  3. 反応性愛着障害 →
  4. 反社会性パーソナリティ障害 →×

正答:3 × ○ ○ ×


H30前:子どもの保健⑮

平成30年度前期試験 子どもの保健 問 15
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
保育所に通う5歳の男児。周産期に問題はなく、発育発達で異常を指摘されたことはない。食欲は旺盛で、普段は 20 時過ぎに就寝し、朝は6時頃に起床している。母親から、2か月程前から夜中に叫ぶことがあると相談を受けた。頻度は週2~3回で、22 時前後に、急激に両目を見開いて、恐怖の叫び声をあげることが数分間続く状態であった。心配した母親が安心させようと抱きしめても叫び続けた。朝起床後に母親が尋ねても、叫2び声をあげたことは覚えておらず、日中の行動には問題はない。
【設問】
次のうち、この子どもで疑われる精神医学的問題として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 症状はパニック発作で、治療は認知行動療法が有効である。 →×
  2. 小児に多く、成人では頻度が少ない。 →
  3. 頻脈、呼吸促迫、発汗、瞳孔散大などの自律神経徴候がみられる。 →
  4. 悪化する要因として日常生活上のストレスや、睡眠リズムの乱れがある。 →
  5. 脳波検査で、特有の異常波がみられる。 →×

正答:3 × ○ ○ ○ ×


H30前:子どもの保健⑯

平成30年度前期試験 子どもの保健 問 16
 次の文は、「2012 年改訂版 保育所における感染症対策ガイドライン」(厚生労働省)における感染症に罹患した子どもの出席停止の日数の数え方に関する記述である。(A)~(C)の下線部が正しいものを○、誤ったものを × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • 日数の数え方は、(a  →×)その現象が見られた日を第1日とする
  • 「解熱した後3日を経過するまで」の場合、例えば、解熱を確認した日が月曜日であった場合には、(b →×)月曜、火曜、水曜の3日間を休み、木曜日から登園許可ということになる。
  • インフルエンザにおいて「発症した後5日」の場合の「発症」とは、(c →×)全身倦怠感が現れたことを指す。

正答:5 × × ×


H30前:子どもの保健⑰

平成30年度前期試験 子どもの保健 問 17
 次の文のうち、「放課後児童クラブ運営指針」(平成 27 年 厚生労働省)における「衛生管理及び安全対策」の一部として正しいものを○、誤ったものを × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 手洗いやうがいを励行するなど、日常の衛生管理に努める。 →
  2. 必要な医薬品その他の医療品を備えるとともに、それらの管理を適正に行い、適切に使用する。 →
  3. 施設設備やおやつ等の衛生管理を徹底し、食中毒の発生を防止する。 →
  4. 感染症の発生や疑いがある場合は、必要に応じて市町村、保健所等に連絡し、必要な措置を講じて二次感染を防ぐ。 →

正答:1 ○ ○ ○ ○


H30前:子どもの保健⑱

平成30年度前期試験 子どもの保健 問 18
 次の文は、睡眠中の乳児における「窒息リスクの除去の方法」についての記述である。不適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 乳児にうつぶせ寝の習慣がある場合は、仰向けに寝かせる必要はない。 →×
  2. 定期的に子どもの呼吸・体位、睡眠状態を点検する。 →
  3. 睡眠中は、乳児を一人にしないこととされている。 →
  4. 乳児の窒息リスクの除去は、睡眠中にのみ行う。 →×

正答:2 A D


H30前:子どもの保健⑲

平成30年度前期試験 子どもの保健 問 19
 次の文は、予防接種を受ける時期に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 生ワクチンの接種後、別の種類のワクチンを受ける場合は、21 日(3週間)以内に接種する必要がある。 →×
  2. 不活化ワクチンの接種後は、中6日以上(1週間)空ける必要があることとされている。 →
  3. 医師が特に必要と認めた場合は、複数のワクチンを同時に接種することが可能である。 →
  4. 同じワクチンを複数回接種する場合は、免疫を獲得するために一番効果的な時期が標準的な接種間隔として定められているため、それをふまえて接種スケジュールを立てる必要がある。 →

正答:4 × ○ ○ ○


H30前:子どもの保健⑳

平成30年度前期試験 子どもの保健 問 20
 次の文は、「保育所保育指針」第5章「健康及び安全」の2「環境及び衛生管理並びに安全管理」の一部である。(A)~(D)の語句が正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

(1) 環境及び衛生管理
ア 施設の温度、湿度、換気、(A 抗菌 →×)、(B 防音 →×)などの環境を常に適切な状態に保持するとともに、施設内外の設備、用具等の衛生管理に努めること。
 (中略)

(2)事故防止及び安全対策
ア 保育中の事故防止のために、子どもの(C 健康 →×)の状態等を踏まえつつ、保育所内外の安全点検に努め、安全対策のために職員の(D 共同作業 →×)や体制作りを図るとともに、家庭や地域の諸機関の協力の下に安全指導を行うこと。

正答:5 × × × ×


H29後:子どもの保健①

平成29年度後期試験 子どもの保健 問1
 次の文は、わが国の予防接種制度に関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 水痘に対する予防接種は、平成 27 年 10 月から定期接種になった。 →×
  2. 第1期の麻疹・風疹(MR)混合ワクチンは、1歳の誕生日を過ぎてから2歳になるまでに接種することが推奨される。 →
  3. 乳幼児へのインフルエンザワクチン接種は、定期接種である。 →×
  4. 乳幼児への肺炎球菌ワクチン接種は、任意接種である。 →×
  5. 定期接種としてのB型肝炎ワクチン接種は、母子感染予防を目的としている。 →×

正答:2


H29後:子どもの保健②

平成29年度後期試験 子どもの保健 問2
 次の式は、人口動態統計を含む厚生労働統計において用いられる比率の解説である。正しいものを一つ選びなさい。

  1. 出生率 =   年間出生数   ×1,000
         10月1日現在日本人人口 
       →
  2. 乳児死亡率 =年間の2歳未満の死亡数×1,000
            年間出生数 
       →×
  3. 新生児死亡率 =年間の出生後 30日未満の死亡数×1,000
               年間出生数
       →×
  4. 周産期死亡率 =   年間の妊娠満 22 週以後の死産数   ×1,000
            年間出生数+年間の妊娠満 22 週以後の死産数
       →×
  5. 妊産婦死亡率 =   年間の妊産婦死亡数   ×1,000
           年間出産数(出生数+妊娠満 22 週以後の死産数)
       →×

正答:1


H29後:子どもの保健③

平成29年度後期試験 子どもの保健 問3
 次の文は、発熱をしていると思われる乳幼児に対する保育所での対応に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 生後8か月の男児で、体を触ると熱く感じられたため、電子体温計を用いて腋下の体温を測定した。 →
  2. 生後3か月の男児の体温が 39 . 0℃であったが、機嫌もよかったので、お迎えの時間まで4時間ほど様子を見た。 →×
  3. 2歳の男児である。登園時に母親が「起床時の体温が 37 . 5℃であったが、朝ごはんもしっかりと食べたので連れてきた」と言ったため、その場で改めて体温を測定し、確認した。 →
  4. 熱性けいれんの既往がある2歳の男児が、日頃に比べて不活発であったので体温を測定したところ、38 . 0℃であった。すぐに寝かせて毛布でくるみ、十分に温めた。 →×

正答:2 ○ × ○ ×


H29後:子どもの保健④

平成29年度後期試験 子どもの保健 問4
 次の文は、「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」(厚生労働省)の一部である。(A)~(D)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
保育園児がかかる主なアレルギー疾患には、乳児期から問題になるアトピー性皮膚炎、(A 食物アレルギー)、さらに幼児期から次第に増える(B アレルギー性鼻炎)、アレルギー性結膜炎および(C 気管支喘息)などがある。
これらのアレルギー疾患の中でも、(B アレルギー性鼻炎)、アレルギー性結膜炎および(C 気管支喘息)は、(D 主治医)の保育所生活における注意や指示が明確に示されれば、その指示に従って保育所生活を送ることには大きな問題は起こってこない。
(組み合わせ)
      A      B        C     D
1  気管支喘息   食物アレルギー  アレルギー性鼻炎 保護者
2 食物アレルギー  アレルギー性鼻炎   気管支喘息  主治医
3  食物アレルギー  気管支喘息   アトピー性湿疹  看護師
4  気管支喘息   アレルギー性鼻炎  食物アレルギー  主治医
5 アレルギー性鼻炎  気管支喘息   アトピー性湿疹  保護者
正答:2


H29後:子どもの保健⑤

平成29年度後期試験 子どもの保健 問5
 次の文は、子どもの健康問題および保育所での対応についての記述である。適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 誤飲とは、異物が気道に入ることである。 →×
  2. 子どもの嘔吐物の処理を行った場合、使用したエプロン、タオルなどは、そのまますぐに洗濯する。 →×
  3. 発熱は、感染源に対する防衛体制を作る手段でもあると言われている。 →
  4. 下痢の原因の多くは、アレルギーによるものである。 →×
  5. 保育所において、子どもに薬を与えるよう保護者から依頼された場合は、医師の指示に基づいた薬に限定する。 →

正答:4 C E


H29後:子どもの保健⑥

平成29年度後期試験 子どもの保健 問6
 次の文は、保育所等における保健活動についての保護者への説明や依頼である。不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 定期的に身体計測を行うので、身長の伸び方や体重の増え方をお知らせできます。 →
  2. 感染症対策として必要なので、お子さんの感染症罹患歴や予防接種歴を知らせてください。 →
  3. 保育所での健診は、市町村による乳幼児健診の代わりになります。 →×
  4. 保健活動の具体的な企画は、専門的職員が担当するよう努めます。 →
  5. お子さんの健康状態について説明し、日々の生活に活用していただけるよう努めます。 →

正答:3


H29後:子どもの保健⑦

平成29年度後期試験 子どもの保健 問7
 次の文は、身体発育に関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 子どもを寝かせて測った場合と立たせて測った場合、身長は同じ値で計測される。 →×
  2. 子どもの体重は、一般的に、出生直後から減ることなく増え続ける。 →×
  3. 脳性麻痺の子どもの頭囲は、正常より大きいことが多い。 →×
  4. 身体発育値は、母子健康手帳に示される発育曲線の帯の中に入っていることが望ましい。 →
  5. 身長別標準体重に比して肥満度 -10%はやせすぎといえる。 →×

正答:4


H29後:子どもの保健⑧

平成29年度後期試験 子どもの保健 問8
 次の組み合わせは、「平成 22 年乳幼児身体発育調査報告書」(厚生労働省)の一般調査による乳幼児の運動機能通過率に関するものである。乳幼児の運動機能と、90%以上が可能である年月齢として誤ったものを一つ選びなさい。
  【運動機能】     【90%以上が可能である年月齢】

  1. 首のすわり  ―― 生後4~5か月未満の乳児 →
  2. ねがえり   ―― 生後4~5か月未満の乳児 →×
  3. ひとりすわり ―― 生後9~ 10 か月未満の乳児 →
  4. はいはい   ―― 生後9~ 10 か月未満の乳児 →
  5. ひとり歩き  ―― 生後1年3~4か月未満の幼児 →

正答:2


H29後:子どもの保健⑨

平成29年度後期試験 子どもの保健 問9
 次の文のうち、不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 生後6か月未満は、それ以後より風邪などの感染症にかかりやすい。 →×
  2. 乳児が哺乳後に少量の乳を口からだらりと出すことを、溢乳という。 →
  3. 子どもがけいれんを起こした時は、顔を横向きにして寝かせる。 →
  4. 咳は生理作用であるため、咳止めをむやみに与えない。 →
  5. 声帯から上の気道が狭くなると、吸気性の喘鳴が起こる。 →

正答:1