H27本教育原理一覧

H27本:教育原理①【教育基本法】

平成27年度本試験 教育原理 問1
 次の文は、「教育基本法」の一部である。誤ったものを一つ選びなさい。

  1. 国及び地方公共団体は、障害のある者が、その障害の状態に応じ、十分な教育を受けられるよう、教育上必要な支援を講じなければならない。→
  2. 義務教育として行われる普通教育は、各個人の有する能力を伸ばしつつ社会において自立的に生きる基礎を培い、また、国家及び社会の形成者として必要とされる基本的な資質を養うことを目的として行われるものとする。→
  3. 法律に定める学校の教員は、自己の崇高な使命を深く自覚し、絶えず研究と修養に励み、その職責の遂行に努めなければならない。→
  4. 学校は、児童生徒一人一人の教育について第一義的責任を有するものであって、生活のために必要な習慣を身に付けさせるとともに、自立心を育成し、心身の調和のとれた発達を図るよう努めるものとする。→×
  5. 幼児期の教育は、生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なものであることにかんがみ、国及び地方公共団体は、幼児の健やかな成長に資する良好な環境の整備その他適当な方法によって、その振興に努めなければならない。→

正答:4


H27本:教育原理②【学校教育法】第24条

平成27年度本試験 教育原理 問2
 次の文は、「学校教育法」の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

第 24 条
幼稚園においては、第 22 条に規定する目的を実現するための(A 教育)を行うほか、幼児期の教育に関する各般の問題につき、保護者及び地域住民その他の関係者からの相談に応じ、必要な(B 情報)の提供及び(C 助言)を行うなど、家庭及び地域における幼児期の教育の(D 支援)に努めるものとする。

(組み合わせ)
   A   B   C   D
1 保育  資料  支援  進展
2 教育  情報  助言  支援
3 教育  情報  支援  発展
4 保育  資料  助言  進展
5 教育  情報  支援  進展
正答:2


H27本:教育原理③【日本国憲法】

平成27年度本試験 教育原理 問3
 次の文は、「日本国憲法」の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

すべて国民は、(A 個人)として尊重される。生命、(B 自由)及び幸福追求に対する国民の権利については、(C 公共の福祉)に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。

(組み合わせ)
   A   B     C
1 人間  自由   公共の福祉
2 人間  財産  法の下の平等
3 個人  自由   公共の福祉
4 個人  財産  法の下の平等
5 個人  自由  法の下の平等
正答:3


H27本:教育原理④超重要人物、ヴィゴツキー

平成27年度本試験 教育原理 問4
 次の文の著者として正しいものを一つ選びなさい。

教授-学習の問題に関する心理学研究は、これまでふつう子どもの知的発達の水準の解明に限られてきた。だが、子どもの発達状態をこの水準だけで決定するのでは不十分である。この水準はふつうどのように決定されているか? この決定の手段とされるものは、子どもが自主的に解いた問題である。これによって、子どもが今日できること、知っていることが分かる。なぜなら、そこでは子どもにより自主的に解かれた問題だけが考慮されているからである。明らかに、この方法によるとき、われわれは、今日子どもにすでに成熟しているものだけを明らかにすることができる。われわれは、子どもの現下の発達水準だけを決定する。だが、発達状態というものは、その成熟した部分だけで決定されるものでは決してない。自分の果樹園の状態を明らかにしようと思う園丁が、成熟した、実を結んでいるりんごの木だけでそれを評価しようと考えるのは間違っているのと同じように、心理学者も、発達状態を評価するときには、成熟した機能だけでなく、成熟しつつある機能を、現下の水準だけでなく、発達の最近接領域を考慮しなければならない。

  1. ブルーナー(Bruner, J.S.)
  2. ピアジェ(Piaget, J.)
  3. デューイ(Dewey, J.)
  4. エリクソン(Erikson, E.H.)
  5. ヴィゴツキー(Vygotsky, L.S.)

正答:5


H27本:教育原理⑤超重要人物、ルソー

平成27年度本試験 教育原理 問5
 次の文の著者として正しいものを一つ選びなさい。

この教育は、自然か人間か事物によってあたえられる。わたしたちの能力と器官の内部的発展は自然の教育である。この発展をいかに利用すべきかを教えるのは人間の教育である。わたしたちを刺激する事物についてわたしたち自身の経験が獲得するのは事物の教育である。

  1. コメニウス(Comenius, J.A.)
  2. ルソー(Rousseau, J.-J.)
  3. フレーベル(Fröbel, F.W.)
  4. モンテッソーリ(Montessori, M.)
  5. ペスタロッチ(Pestalozzi, J.H.)

正答:2


H27本:教育原理⑥本居宣長、広瀬淡窓

平成27年度本試験 教育原理 問6
 次の【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の人物を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】

  1. 伊勢国松坂に鈴屋という書斎をもった。日本の古典研究を通して「もののあはれ」を知ることが重要であると考えた。その共感的な態度のもと、「まづかの学のしなじなは、他よりしひて、それをとはいひがたし、大抵みづから思ひよれる方にまかすべき也」と、学ぶ者の主体性を大事にした。
    本居宣長
  2. 豊後国日田に咸宜園という私塾を開いた。「三奪の法」により、入塾生の年齢、入塾前の修学歴、身分(家柄)の三つを無視し、本人の入塾後の学問への努力に基づく達成度、実力を重視した。「鋭きも鈍きも共に捨てがたし 錐と槌とに使い分けなば」とよみ、門人一人一人の持ち味を尊重しようとした。
    広瀬淡窓

【Ⅱ群】
ア 荻生徂徠
イ 本居宣長
ウ 広瀬淡窓

正答:4 イ ウ


H27本:教育原理⑦キャリア教育・職業教育

平成27年度本試験 教育原理 問7
 次の文は、中央教育審議会答申「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について」(平成 23 年1月)に示された、キャリア教育と職業教育の3つの基本的方向性である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを選びなさい。

  1. 幼児期の教育から高等教育まで体系的にキャリア教育を進めること。その中心として、基礎的・(A 汎用的)能力を確実に育成するとともに、社会・職業との関連を重視し、実践的・体験的な活動を充実すること。
  2. 学校における職業教育は、基礎的な知識・技能やそれらを活用する能力、仕事に向かう意欲や(B 態度)等を育成し、専門分野と隣接する分野や関連する分野に応用・発展可能な広がりを持つものであること。職業教育においては実践性をより重視すること、また、職業教育の意義を再評価する必要があること。
  3. 学校は、生涯にわたり社会人・職業人としての(C キャリア形成)を支援していく機能の充実を図ること。

(組み合わせ)
   A    B     C
1 実用的  態度   職業観育成
2 実用的  態度  キャリア形成
3 実用的  関心  キャリア形成
4 汎用的  関心   職業観育成
5 →汎用的  態度  キャリア形成
正答:5


H27本:教育原理⑧教科カリキュラムと経験カリキュラム

平成27年度本試験 教育原理 問8
 次の【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の語句を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】

  1. 個人の興味関心が尊重できるが、習得する知識や技能に偏りができることがある。 →経験カリキュラム
  2. 系統的に教えることができるため、既習事項の把握を行いながら、効率的に多くのことを学ぶことができる。→教科カリキュラム
  3. 体験学習や問題解決学習が多く取り入れられる。 →経験カリキュラム

【Ⅱ群】
ア 教科カリキュラム
イ 経験カリキュラム

正答:4 イ ア イ


H27本:教育原理⑨【いじめ防止対策推進法】第2条

平成27年度本試験 教育原理 問9
 次の文は、「いじめ防止対策推進法」第2条の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

この法律において「いじめ」とは、児童等に対して、当該児童等が在籍する学校に在籍している等当該児童等と一定の(A 人的関係)にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為((B インターネット)を通じて行われるものを含む。)であって、当該行為の対象となった児童等が(C 心身)の苦痛を感じているものをいう。

(組み合わせ)
    A       B      C
1 友人関係  インターネット  心身
2 友人関係   電子メール   精神
3 人的関係  インターネット  心身
4 人的関係   電子メール   心身
5 人的関係  インターネット  精神
正答:3


H27本:教育原理⑩教育振興基本計画

平成27年度本試験 教育原理 問 10
 次の文は、平成 25 年6月に閣議決定された「教育振興基本計画」の前文の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

教育行政としては、このような社会、すなわち、改正教育基本法の理念を踏まえた「(A 教育立国)」の実現に向け、教育の再生を図り、何より、責任を持って教育成果の保証を図っていくことが求められる。このため、第2期計画においては、「①(B 社会を生き抜く)力の養成」、「②(C 未来への飛躍を実現する)人材の養成」、「③(D 学びのセーフティネット)の構築」、「④絆づくりと活力あるコミュニティの形成」を基本的方向性として位置付け、明確な成果目標の設定と、それを実現するための具体的かつ体系的な方策を示す。

(組み合わせ)
    A      B         C           D

  1. 共生社会 社会を生き抜く   グローバル   学びのセーフティネット
  2. 共生社会  未来を担う  未来への飛躍を実現する   学びの共同体
  3. 教育立国 社会を生き抜く    グローバル      学びの共同体
  4. 教育立国  未来を担う    グローバル   学びのセーフティネット
  5. 教育立国 社会を生き抜く 未来への飛躍を実現する 学びのセーフティネット

正答:5