H27本:保育の心理学⑲【事例】自閉症児の対応

平成27年度本試験 保育の心理学 問 19 
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
服が濡れたり、汚れたりするのが嫌いな自閉症のJさん(6歳)。時には、少し濡れただけで泣き叫んだり、自分の手をかんだり、頭を壁に打ち付けたりするほど動揺してしまう。

【設問】
この子どもに対する配慮として適切なものを○、不適切なものを × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. Jさんが激しく動揺してしまった時は、Jさんを別室に移し、気持ちが落ち着くのを待つ。→
  2. Jさんの服をわざと濡らして、我慢できるようにする。→×
  3. 服が濡れたときのためにJさん専用の乾いたタオルを用意しておき、自分で拭いて対処した時は褒める。→
  4. 頭を壁に打ち付けている最中に、「頭を打ち付けるのは良くない」とJさんを説得する。→×

正答:3 ○ × ○ ×


H27本:保育の心理学⑳【事例】発達の遅れの見られる5歳児

平成27年度本試験 保育の心理学 問 20 
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
5歳の女児。発達の状況としては、首が座ったのが生後6か月、ハイハイが1歳0か月、つかまり立ちが1歳4か月、歩行開始が1歳8か月、始語が2歳0か月、二語文の表出が3歳6か月であった。保育所では動きが緩慢で、保育士が子どもたち全体へ声をかけるだけでは活動しない。他の子どもが遊んでいると一緒に遊ぼうとするが、他児のオモチャを取り上げてしまうため、他児をよく怒らせてしまい、トラブルになる。「それは棚の上に置いてね」などの口頭指示は、まだ理解できていない様子である。

【設問】
この子どもの精神医学的問題について、保育士として検討しておくべきこととして適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 地域の保健センターとの情報共有→
  2. 医療機関への受診→
  3. 保護者との面接→
  4. 職員間での情報共有→

 

正答:1 ○ ○ ○ ○


H27本:子どもの保健①【統計】日本の人口動態統計

平成27年度本試験 子どもの保健 問1 
 次の文は、2012(平成 24)年までの日本の人口動態統計に関する記述である。適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 合計特殊出生率は、2005(平成 17)年以降、ほぼ毎年増加し続けた。→
  2. 死亡率は、2005(平成 17)年以降、ほぼ毎年減少し続けた。→×
  3. 乳児死亡率は、1995(平成 7)年以降、ほぼ毎年減少し続けた。→
  4. 出生数は、1995(平成 7)年以降、ほぼ変わらない。→×
  5. 人口は、1995(平成 7)年以降、ほぼ毎年減少し続けた。→×

正答:2 A C


H27本:子どもの保健②子どもの健康に関する情報の収集

平成27年度本試験 子どもの保健 問2 
 次の文は、子どもの健康に関する情報の収集についての記述である。適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 子どもから、ことばによって情報収集できる場合は、保護者からの情報は不要である。→×
  2. 親はどんな場合でも祖父母より重要な情報源である。→×
  3. 子どもの示す様々な訴えや仕草は重要な情報である。→
  4. 情報の内容と同時に、収集時の状況も重要な情報である。→
  5. 情報収集、分析にあたっては、自分の考え方や価値観にとらわれないようにする。→

正答:5 C D E


H27本:子どもの保健③【事例】褐色性母斑と保護者対応

平成27年度本試験 子どもの保健 問3 
 次の文は、褐色性母斑がたくさんある3歳児に関する記述である。
 保護者から「調べたらレックリングハウゼン病というのを知った。心配である」と言われた。保育所の健診で嘱託医から「レックリングハウゼン病の可能性はなく、普通に保育して良いし、親に心配を与えないようにして下さい」と言われた。
 次のうち、保育士として不適切な行動の記述の組み合わせを一つ選びなさい。

  1. レックリングハウゼン病とは、どのような病気か良くわからないので、書物等を調べてみる。→
  2. インターネットによる検索では、「優性遺伝病であり、知的障害が生じることがある」と書いてあったので、心配になり精密検査を勧める。→×
  3. 保護者には、「あまり心配しないで、普通に育てて下さい」と伝える。→
  4. 保護者には、嘱託医から「心配しないように」と言われたが、かかりつけの小児科医を受診する際に、聞いてみると良いかもしれませんと伝える。→
  5. 念のため他の園児に感染しないように、隔離して保育する。→×

正答:4 B E


H27本:子どもの保健④日本の乳児の死亡原因

平成27年度本試験 子どもの保健 問4 
 次のうち、2012(平成 24)年、日本の1~4歳児の死亡原因の第1位~第3位として正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 不慮の事故→
  2. 心疾患(高血圧性を除く)→×
  3. 悪性新生物→
  4. 腸管感染症→×
  5. 先天奇形、変形及び染色体異常→

正答:3 A C E


H27本:子どもの保健⑤乳幼児の発育(成長)・発達とその評価

平成27年度本試験 子どもの保健 問5 
 次の文は、乳幼児の発育(成長)・発達やその評価に関する記述である。不適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 1~2歳の子どもで、体重計測時に動いて測れない場合には、大人が抱いて測りその後大人の体重を差し引いてもよい。→
  2. 身体測定で得られた数値の評価の基準となるのは、「乳幼児身体発育値」である。→
  3. 発達は、直線的かつ連続的に進む現象である。→×
  4. 発達の評価では、通常、その項目について 75%の子どもが可能になる時期までにできるようになれば「正常発達」と考える。→×
  5. 通常「はいはい」の後に「つかまりだち」が見られるようになり、逆の場合には運動発達に問題が見られるようになることが多い。→×

正答:5 C D E


H27本:子どもの保健⑥原始反射

平成27年度本試験 子どもの保健 問6 
 次の文は、原始反射についての記述である。適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 原始反射とは、未熟児にみられ、成熟児にはみられない。→×
  2. 原始反射には、探索・吸啜反射、把握反射、自動歩行などがある。→
  3. 緊張性頸反射は、原始反射であるが生後1歳頃までみられる。→×
  4. モロー反射が生後 10 か月まであると、中枢神経系の異常が疑われる。→
  5. バビンスキー反射は生後8か月頃に消失する。→×

正答:4 B D


H27本:子どもの保健⑦疾患と感染症

平成27年度本試験 子どもの保健 問7 
 次の疾患は、子どもが罹りうる疾患である。このうちヒトからヒトに直接、感染する感染症の組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 麻しん→
  2. 水痘(みずぼうそう)→
  3. 川崎病→×
  4. 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)→
  5. 糖尿病→×

正答:1 A B D


H27本:子どもの保健⑧虐待と通告

平成27年度本試験 子どもの保健 問8 家庭での子どもへの虐待が疑われる場合には、速やかに児童相談所等へ通告する必要がある。
 次の文は、通告にあたっての留意事項である。適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「疑い」の段階では行ってはならない。→×
  2. 通告は、必ず書面で行う。→×
  3. 担当の保育士の判断だけでなく、必ずず組織としての判断が必要である。→×
  4. 写真等の虐待を証明する資料はある方が望ましいが、必ず必要なものではない。→
  5. 通告は、守秘義務に違反するものではない。→

正答:5 D E


H27本:子どもの保健⑨【保育所保育指針】健康及び安全

平成27年度本試験 子どもの保健 問9 
 次の文は、「保育所保育指針」第5章「健康及び安全」に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 子どもの健康及び安全は、子どもの生命の保持と健やかな生活の基本である。→
  2. 保育所では、一人一人の子どもの健康の保持及び増進並びに安全の確保に努めなければならない。→
  3. 保育所では、子ども集団全体の健康及び安全の確保に努めなければならない。→
  4. 保育所では、子どもの状態を観察し、何らかの疾病が疑われる時は、常に嘱託医に連絡し治療の指示を受けなければならない。→×
  5. 保育所では、感染症の発生が疑われる時は、直ちに保健所へ届け出なければならない。→×

正答:2 ○ ○ ○ × ×


H27本:子どもの保健⑩【事例】健診と保護者対応

平成27年度本試験 子どもの保健 問 10 
 次の文は、保育所での定期健診で担当する3歳児に関する記述である。
 嘱託医より「聴診で心臓に弱い雑音が聴かれる。問題のない雑音であるので、様子を見て、次の健診の際に、また、注意して診察してみましょう」と言われた。
 次のうち、この3歳児の担当保育士として行うべき行動の記述の組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 保護者に健診で心雑音がみつかったので、すぐに小児の心臓専門医に診てもらうように勧める。→×
  2. 保護者に健診で問題のない心雑音がみつかったので、かかりつけの小児科医を受診する際に、確認するように勧める。→
  3. 保育所で、その3歳児の行動を普段通り見守っていればよい。→
  4. その3歳児は、先天性心疾患をもっている可能性があるので、その行動を制限する。→×
  5. その3歳児に関して、気になる行動があったら、園長に相談する。→

正答:4 B C E


H27本:子どもの保健⑪発達障害・精神医学的問題とその症状

平成27年度本試験 子どもの保健 問 11 
 次のA~Eのうち、障害名及び疾患名とその症状として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 知的障害      ― 精神の発達不全→
  2. アスペルガー症候群 ― 言語の遅れ→×
  3. AD/HD      ― 興味の限局→×
  4. 学習障害      ― 汚言症→×
  5. チック障害     ― 運動麻痺→×

正答:3 ○ × × × ×


H27本:子どもの保健⑫解離性(転換性)障害

平成27年度本試験 子どもの保健 問 12 
 次の文は、解離性(転換性)障害に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 青年期では、男子より女子で多くみられる。→
  2. 症状の一つとして、無感覚、錯感覚、視力障害などの感覚系の症状がみられる。→
  3. 症状の一つとして、失立、失歩、半側眼瞼下垂、けいれんなどの運動系の症状がみられる。→
  4. 症状の一つとして、急性尿閉塞、想像妊娠、しゃっくりなどの内臓系の症状がみられる。→

正答:1 ○ ○ ○ ○


H27本:子どもの保健⑬【事例】精神医学的問題、会話と言語の特異的発達障害

平成27年度本試験 子どもの保健 問 13 
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
5歳男児。とても人懐っこく、保育所には仲の良い友達がおり、よくヒーローごっこをするなどして遊んでいる。母親との関係は良好であり、言いつけはよく守り、大人の指示をよく聞く。初めて意味のある言葉を話したのは3歳の時で、5歳の現在も二語文程度の発語である。

【設問】
この子どもで最も疑われる精神医学的問題を一つ選びなさい。

  1. 注意欠陥/多動性障害
  2. 母性剥奪
  3. 学習障害
  4. 会話と言語の特異的発達障害 →
  5. 広汎性発達障害

正答:4


H27本:子どもの保健⑭乳幼児の虐待

平成27年度本試験 子どもの保健 問 14 
 次の文は、乳幼児の虐待についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「子ども虐待による死亡事例等の検証結果等について(第 10 次報告)」(厚生労働省)によると、平成 24 年度に把握した心中以外の虐待死事例では、3歳未満が6割を超える。→
  2. 「代理人によるミュンヒハウゼン症候群」は、虐待の一つである。→
  3. いわゆる揺さぶられ症候群は、虐待により生じない。→×
  4. 愛着に関わる問題は、被虐待乳幼児に起こり得る精神的問題の一つである。→
  5. 被虐待体験は、乳幼児にとって心的外傷になり得る。→

正答:2 ○ ○ × ○ ○


H27本:子どもの保健⑮吃音症

平成27年度本試験 子どもの保健 問 15 
 次の文は、吃音症に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 音と音節の繰り返しがみられる。→
  2. 対人コミュニケーションの障害はみられない。→×
  3. 正常な会話の流暢さが著しく阻害されている。→
  4. 顔面などの身体部分の運動を伴うことがある。→

正答:2 ○ × ○ ○


H27本:子どもの保健⑯子どもの体のバランスとケガ

平成27年度本試験 子どもの保健 問 16 
 次の文は、子どもの身体のバランスに関する記述である。( A )~( E )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

子どもの身体のバランスは、成人と異なる。成人は一般に(A 7~8)頭身といわれるが、これは頭部を1としたときに(B 身長)全体がいくつになるかを指している。これに対し、子どもは、新生児期が(C )頭身、2~4歳児が(D )頭身など、成人に比べて頭部の占める割合が高い。そのため低年齢の子どもほど頭部が重く、その頭部を支える体幹や上肢・下肢が小さいため、(E 歩行)が安定せず転倒しやすい。

(組み合わせ)
   A    B   C  D   E
1  8   体重  3  4  歩行 
2  6   身長  4  5  精神
3 7~8  身長  4  5  歩行
4  8   体重  5  6  体重
5 7~8  身長  3  4  精神
正答:3


H27本:子どもの保健⑰予防接種と感染症

平成27年度本試験 子どもの保健 問 17 
 次の文は、わが国で実施されている予防接種に関する記述である。適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。

  1. ポリオワクチンは、不活化ワクチンで皮下注射によって接種する。→
  2. ロタウイルスワクチンは、生ワクチンで経口接種する。→
  3. 4種混合ワクチンとは、破傷風、百日咳、ポリオ、B型肝炎である。→×
  4. MRワクチンは、満1歳までに接種する。→×
  5. ワクチンの同時接種とは、複数のワクチンを混合して接種することである。→×

正答:1 A B


H27本:子どもの保健⑱乳幼児の発達、小児科受診の基準

平成27年度本試験 子どもの保健 問 18 
 次の文のうち、乳幼児の発達に関して異常の疑いがあり、早めに小児科の専門医を受診する方がよいものの正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 生後3か月児で、首が完全にはすわっていない。→×
  2. 生後6か月児で、支えなしにはおすわりできない。→×
  3. 生後 12 か月児で、何かにつかまって立っていられない。→
  4. 2歳児で、意味のある単語を言えない。→
  5. 5歳児で、名前を呼ばれても返事をしない。→

正答:5 C D E


H27本:子どもの保健⑲乳幼児の遊びと安全管理・健康管理・感染症

平成27年度本試験 子どもの保健 問 19 
 次の文は、乳幼児の遊びと健康に関する記述である。最も適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 水いぼにかかっている子どもは、完治するまでプール遊びは避けるようにする。→×
  2. 子どもを激しく揺すると、頭蓋内出血や眼底出血を起こすことがある。これをシャフリングベビーシンドロームという。→×
  3. 粘土や廃材を利用しての制作は子どもの創造性を養い手先の器用さを育てるが、粘土べら、はさみ、竹串、缶やビンは危険なので用いないようにするのがよい。→×
  4. 「長時間のテレビ・ビデオの視聴は、とくに運動発達を遅らせる」という調査結果がある。→×
  5. 金属製の髪飾りなどのアクセサリーはけがの原因になるので、保育の場には持ち込まないのがよい。→

正答:5


H27本:子どもの保健⑳子どものアレルギー疾患

平成27年度本試験 子どもの保健 問 20 
 次の文は、子どものアレルギー疾患に関する記述である。適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 幼児はスギ花粉症にかからない。→×
  2. 気管支喘息は、喘鳴を伴う呼吸困難の発作を繰り返すことが特徴である。→
  3. 室内塵中のダニに感作されることがアトピー性皮膚炎の原因である。→×
  4. 乳幼児の食物アレルギーの原因食物は、鶏卵であることが多い。→
  5. 乳幼児の食物アレルギーの主な症状は、アナフィラキシーショックである。→×

正答:3 B D


H27本:子どもの食と栄養①日本人の食事摂取基準

平成27年度本試験 子どもの食と栄養 問1 
 次の文は、「日本人の食事摂取基準(2015 年版)」の子どもの年代に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. たんぱく質の食事摂取基準は、乳児期では、0~5(月)、6~ 11(月)の2区分で示されている。→×
  2. カルシウムの推奨量(mg/ 日)は、1~2(歳)では、男性のほうが女性よりも多い。→
  3. 鉄は、1~2(歳)および3~5(歳)の年齢区分において、男性女性とも耐容上限量は示されていない。→×
  4. 推定エネルギー必要量(kcal/ 日)は、3~5(歳)では、男性女性とも同じである。→×

正答:4 × ○ × ×


H27本:子どもの食と栄養②【食事バランスガイド】

平成27年度本試験 子どもの食と栄養 問2 
 次の文は、「食事バランスガイド」(平成 17 年:厚生労働省・農林水産省)に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. コマの中に示されている料理・食品例を合わせると、おおよそ 1, 500kcal となる。→×
  2. サービング(SV:食事の提供量の単位)数が最も多いのは主食である。→
  3. 副菜は、野菜、きのこ、いも、大豆料理であり、3~5つ(SV)とされている。→×
  4. 「牛乳・乳製品」は、2つ(SV)とされている。→

正答:4 × ○ × ○ 


H27本:子どもの食と栄養③たんぱく質

平成27年度本試験 子どもの食と栄養 問3 
 次の文は、たんぱく質に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を ×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. たんぱく質は、アミノ酸が結合した化合物である。→
  2. 体内で合成することができず、食物から摂取しなければならないいアミノ酸を、非必須アミノ酸という。→×
  3. たんぱく質は、体内の酵素、ホルモン、免疫体の成分である。→
  4. たんぱく質は、エネルギー源として利用されない。→×

正答:3 ○ × ○ ×


H27本:子どもの食と栄養④ミネラル

平成27年度本試験 子どもの食と栄養 問4 
 次の文は、ミネラル(無機質)の生理作用に関する記述である。【Ⅰ群】の物質と【Ⅱ群】の内容を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】

  1. ナトリウム(Na)
  2. カリウム(K)
  3. カルシウム(Ca)
  4. 鉄(Fe)
  5. 亜鉛(Zn)

【Ⅱ群】
ア ヘモグロビンの成分であり、欠乏すると貧血の原因となる。
 →
イ 神経や筋肉の興奮伝導に関与する。野菜や豆類などに多く含まれる。
 →カリウム
ウ 多くの酵素の構成成分であり、欠乏の症状の一つに味覚障害がある。
 →亜鉛
エ 骨の成分であり、筋肉の収縮にも関与する。
 →カルシウム
オ 体液の浸透圧、酸・塩基平衡の調節に関与する。通常の食事をしていれば不足することはない。
 →ナトリウム
正答:4 オ イ エ ア ウ


H27本:子どもの食と栄養⑤発育と栄養状態の評価

平成27年度本試験 子どもの食と栄養 問5 
 次の文は、発育と栄養状態の評価に関する記述である。【Ⅰ群】の評価方法と【Ⅱ群】の内容を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】

  1. 乳幼児身体発育値
  2. カウプ指数
  3. ローレル指数
  4. 学校保健統計調査
  5. BMI(body mass index)

【Ⅱ群】
ア 体格を表す方法の一つ。日本肥満学会では 18 . 5 未満を低体重としている。→
イ 学童の栄養状態の評価には、この方法を用いる。→
ウ 乳幼児の栄養状態の評価には、この方法を用いる。→
エ 厚生労働省が 10 年ごとに調査を行い、その結果得られた子どもの体重、身長などの数値をパーセンタイル値で示したものである。→
オ 文部科学省が毎年実施する。身長・体重などが平均値で示されている。→
正答:3 エ ウ イ オ ア


H27本:子どもの食と栄養⑥授乳・離乳の支援ガイド

平成27年度本試験 子どもの食と栄養 問6 
 次の文は、「授乳・離乳の支援ガイド」(平成 19 年:厚生労働省)に示されている離乳に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 離乳の開始とは、果汁や野菜スープを初めて与えた時をいう。→×
  2. 離乳の開始時期は、生後3、4か月頃が適当である。→×
  3. 生後7、8か月頃からは、歯ぐきでつぶせる固さのものを与える。→×
  4. 生後9か月頃から、離乳食は1日2回にし、歯ぐきで噛める固さのものを与える。→×
  5. 離乳の完了とは、母乳または育児用ミルクを飲んでいない状態を意味するものである。→×

正答:5 × × × × ×


H27本:子どもの食と栄養⑦楽しく食べる子どもに 保育所食育

平成27年度本試験 子どもの食と栄養 問7 
 次の文は、「楽しく食べる子どもに~保育所における食育に関する指針~」(平成16 年:厚生労働省)に関する記述である。【Ⅰ群】の3歳以上児の食育のねらいの5つの項目と、【Ⅱ群】の内容を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】

  1. 「食と健康」
  2. 「食と人間関係」
  3. 「食と文化」
  4. 「いのちの育ちと食」
  5. 「料理と食」

【Ⅱ群】
ア 食材にも旬があることを知り、季節感を感じる。→「食と文化」
イ 食べたいものを考える。→「料理と食」
ウ 調理をしている人に関心を持ち、感謝の気持ちを持つ。→「食と人間関係」
エ 食事の際には、安全に気をつけて行動する。→「食と健康」
オ 食べものを皆で分け、食べる喜びを味わう。→「いのちの育ちと食」
正答:4 エ ウ ア オ イ


H27本:子どもの食と栄養⑧乳幼児期の食生活

平成27年度本試験 子どもの食と栄養 問8 
 次の文は、乳幼児期の食生活に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 幼児期では、間食を食事の一部と考え、間食でエネルギーや栄養素、水分の補給を行うことが望ましい。→
  2. 1歳児は、前歯と第一乳臼歯が生える時期であり、前歯を使って噛み切ることはできても、奥歯が生えそろわないため、硬いものや弾力のあるものをすりつぶすことはまだ難しい。→
  3. むし歯(う歯)は、歯垢の中に生息する細菌が糖分を餌にアルカリを生成し、そのアルカリで歯のエナメル質を溶かすことにより発生する。→×
  4. 「日本人の食事摂取基準(2015 年版)」において、3~5(歳)のたんぱく質の推奨量(g/ 日)は、男性女性とも 20 である。→×

正答:3 ○ ○ × ×