H28前:保育の心理学⑳【事例】てんかん、保育所の対応

平成28年度前期試験 保育の心理学 問 20
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
N君(4歳、男児)は、3歳の時にけいれん発作を起こし、小児科を受診して、てんかんと診断された。現在は、抗てんかん薬を朝夕2回服用している。服用開始直後から、日中に眠気が強く、お昼寝の時間以外にも眠ってしまう状態が続いている。このことについて母親は、「主治医には相談していないが、昼間に長時間寝てしまうため、夜寝ないので困っています。保育所では、なるべく起こしておいてください」と要望している。てんかん発作は薬の服用後は起きていない。
【設問】
N君への保育所の対応として適切なものを○、不適切なものを × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. N君の睡眠の状態について、母親と確認し合う。→
  2. 薬が強いと判断し、朝の薬を中止するよう母親に提案する。→×
  3. 保育所の判断で、担当保育士が直接主治医に連絡して相談する。→×
  4. 母親の要望に沿い、日中起こしておくようにする。→×

正答:3 ○ × × ×


H28前:子どもの保健①保育所の安全管理

平成28年度前期試験 子どもの保健 問1
 次の文は、保育所の安全管理に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 保育所で事故が起きたら、その様子や行った処置を記録し、必要に応じて事故報告書を作成する。→
  2. 事故がなぜ起きたか、また、起きそうになったか、保育者間で情報や経験を共有し、話し合う機会をもつ。→
  3. 保育者は、AED(自動体外式除細動器)について日頃から研修の機会を設けて訓練しておく。→
  4. 「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和23年厚生省令第63号)の平成26年改正においてAED(自動体外式除細動器)は、保育所に設置することが義務付けられている。→×
  5. AED(自動体外式除細動器)は音声メッセージやランプによって手順を誘導してくれるため、保育所においても必要なときには躊躇せず使用する。→

4


H28前:子どもの保健②感染性胃腸炎の嘔吐処理

平成28年度前期試験 子どもの保健 問2
 次の文は、乳幼児が感染性胃腸炎で嘔吐した場合の処理に関する記述である。最も適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 嘔吐物には感染症の原因となるウイルスが含まれている場合があるので取り扱いには注意する。→
  2. 消毒には酸素系洗剤を薄めて使用する。→×
  3. 嘔吐物を処理するときは、においやウイルスなどが拡散しないように保育室のドアを閉めて密閉する。→×
  4. 処理後は、使用したエプロン・マスク・手袋などを消毒せず、すぐに洗濯する。→×
  5. 嘔吐した子どもが、からかわれたりしないように、すぐに日常保育に復帰させる。→×

1


H28前:子どもの保健③ヒトの体の構成成分

平成28年度前期試験 子どもの保健 問3
 次の文は、ヒトの体の構成成分についての記述である。正しいものの組み合わせを一つ選びなさい。

  1. ヒトの体には、鉄、銅、亜鉛、青銅などの金属が存在する。→×
  2. ヒトの血液には、血球としてリンパ球、好中球、好塩基球、好酸球などがある。→
  3. 生命の保持にはエネルギーが必要であるが、エネルギー代謝にはリンが必須である。→
  4. 肺では酸素を吸収し、一酸化炭素を放出している。→×

3 B C


H28前:子どもの保健④保育所における衛生・安全管理

平成28年度前期試験 子どもの保健 問4
 次の文は、保育所等における衛生・安全管理の具体的な対策に関する記述である。誤ったものを一つ選びなさい。

  1. 日頃から清掃、消毒等に関するマニュアルを活用し、常に清潔な保育環境を保つようにする。→
  2. 動物を飼育している場合、世話の後、手洗いを徹底する。→
  3. 子どもの環境における安全点検表を作成し、施設、設備、遊具、玩具、用具、園庭等を定期的に点検する。→
  4. 火災や地震等の災害発生に備え、避難訓練計画、職員の役割分担の確認、緊急時の対応等についてマニュアルを作成する。→
  5. あと一歩で事故になるところであったというヒヤリ・ハット(出来事)を記録し分析する必要はない。→×

5


H28前:子どもの保健⑤幼児期運動指針

平成28年度前期試験 子どもの保健 問5
 次の文は、「幼児期運動指針」(平成24年 文部科学省)の4「幼児期の運動の在り方」の一部である。( A )~( E )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
幼児期は、生涯にわたって必要な多くの運動の基となる多様な動きを幅広く獲得する非常に大切な時期である。動きの獲得には、「動きの(A 多様化)」と「動きの(B 洗練化)」の二つの方向性がある。
「動きの(A 多様化)」とは、年齢とともに獲得する動きが増大することである。幼児期において獲得しておきたい基本的な動きには、立つ、座る、寝ころぶ、起きる、回る、転がる、渡る、ぶら下がるなどの「体の(C バランスをとる)動き」、歩く、走る、はねる、跳ぶ、登る、下りる、這(は)う、よける、すべるなどの「体を(D 移動する)動き」、持つ、運ぶ、投げる、捕る、転がす、蹴る、積む、こぐ、掘る、押す、引くなどの「用具などを(E 操作する)動き」が挙げられる。通常、これらは、体を動かす遊びや生活経験などを通して、易しい動きから難しい動きへ、一つの動きから類似した動きへと、多様な動きを獲得していくことになる。
「動きの(B 洗練化)」とは、年齢とともに基本的な動きの運動の仕方(動作様式)がうまくなっていくことである。幼児期の初期(3歳から4歳ごろ)では、動きに「力み」や「ぎこちなさ」が見られるが、適切な運動経験を積むことによって、年齢とともに無駄な動きや過剰な動きが減少して動きが滑らかになり、目的に合った合理的な動きができるようになる。4
(組み合わせ)
   A    B     C      D    E
1 多様化  本格化   なめらかな   支える  操作する
2 洗練化  多様化  バランスをとる  操作する  支える
3 本格化  洗練化   なめらかな   移動する  支える
4 多様化  洗練化  バランスをとる  移動する  操作する
5 本格化  多様化    強い    操作する  移動する


H28前:子どもの保健⑥予防接種

平成28年度前期試験 子どもの保健 問6
 次の文は、子どもの疾病の予防と適切な対応に関する記述である。正しいものを一つ選びなさい。

  1. わが国の予防接種は、定期接種と任意接種に分けられる。→
  2. ワクチンは、生ワクチンと、合成ワクチンに大別できる。→×
  3. インフルエンザ菌に対するワクチンによって、インフルエンザは軽症化が期待できる。→×
  4. 23価の肺炎球菌ワクチンは、乳児への接種が推奨される。→×
  5. 麻疹ワクチンは効果が高いため、1回の接種で終生免疫が得られる。→×1

H28前:子どもの保健⑦児童虐待

平成28年度前期試験 子どもの保健 問7
 次の文は、児童虐待に関する記述である。誤ったものを一つ選びなさい。

  1. 身体的虐待とは、身体に外傷が生じたり、生じるおそれがある暴行を加えることを指す。→
  2. 性的虐待とは、子どもにわいせつな行為をしたり、わいせつな行為をさせることを指す。→
  3. ネグレクトとは、子どもの心身の正常な発達を妨げるような著しい減食、または長時間の放置、保護者以外の同居人による虐待行為の放置、その他保護者としての監護を著しく怠ることを指す。→
  4. 心理的虐待とは、子どもに著しい心理的外傷を与える言動を行うことを指す。→
  5. 親による子どもへの虐待は、昔からあったので、子どもの人権を侵害し、心身の成長や人格の形成に重大な影響を与えることはない。→×

5


H28前:子どもの保健⑧子どもを寝かせる環境とその整備

平成28年度前期試験 子どもの保健 問8
 次の文は、子どもを寝かせる環境とその整備に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 部屋の温度は、夏季は25℃前後、冬季は20℃前後、湿度は50~70%程度が適当である。→
  2. 風邪が流行しているときは、室内が寒くならないよう、換気はせずに、窓や扉を閉めておく。→×
  3. 夏季の暑い日は、クーラーや扇風機を調節し、できるだけ子どもの体に風が当たるようにする。→×
  4. 子どもの睡眠中は眠りを妨げないように、保育者はできるだけ別室で過ごすとよい。→×

3


H28前:子どもの保健⑨食物アレルギーの症状

平成28年度前期試験 子どもの保健 問9
 次の文は、食物アレルギーの症状についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 全身の症状には、意識がない、意識もうろう、ぐったりする、などがある。→
  2. 呼吸器の症状には、声がかすれる、犬が吠えるような咳などがある。→
  3. 消化器の症状には、腹痛、吐き気、下痢などがある。→
  4. 皮膚の症状には、かゆみ、じんま疹、赤くなるなどがある。→
  5. 顔面・目・口・鼻の症状には、顔面の腫れ、まぶたの腫れ、くしゃみ、鼻水、唇の腫れなどがある。→

1 ○ ○ ○ ○ ○


H28前:子どもの保健⑩保育所における保健活動の意義と目的

平成28年度前期試験 子どもの保健 問10
 次の文は、保育所等における保健活動の意義と目的に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 子どもが本来もっている発育・発達する能力が十分発揮されるように支援することが保健活動の目標である。→
  2. 子ども自身は主体ではないので、健康に関する様々な職種の人々の協力が必要である。→×
  3. 子ども一人一人の健康を維持増進させることは大切であるが、社会全体の保健活動も考慮する必要がある。→
  4. 発展途上国では、栄養不良や感染症対策などが重要課題となっているが、現在の日本では、心の安らかな発達の促進も重要な課題となっている。→

2 ○ × ○ ○


H28前:子どもの保健⑪チック障害

平成28年度前期試験 子どもの保健 問11
 次の文は、チック障害に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 突発的、急速、反復性、非律動性、常同的な運動あるいは発声であると定義される。→
  2. チックはストレスによって発症するため、器質的な障害は持っていない。→×
  3. チック障害は、女児に多くみられる。→×
  4. 単純運動チックでは目のチックが、単純音声チックでは咳払いが代表的な症状である。→

3 ○ ×× ○


H28前:子どもの保健⑫反応性愛着障害

平成28年度前期試験 子どもの保健 問12
 次の文は、反応性愛着障害についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. この障害の特徴的な行動の一つは、大人に対する恐れと過度の警戒である。→
  2. この障害は、高校生でも発症する。→×
  3. この障害の子どもには、特定の愛着対象が見いだしにくい。→
  4. この障害は、親のひどい無視、虐待やや深刻な養育過誤の結果として起こりうる。→
  5. この障害は、乳幼児のおよそ 20 人に1人の割合で見いだせる。→×

2


H28前:子どもの保健⑬【事例】子どもの精神医学的問題:自閉症

平成28年度前期試験 子どもの保健 問13
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
3歳の男児。1歳過ぎまでの発達は順調で、いくつか言葉も話していた。1歳半頃から急に話さなくなり、親が話しかけても反応せず、換気扇など回転しているものをじっと眺め続けることが多くなった。その後、3歳になった現在も発語はなく、人への関心を示すことがない状態が続いている。
【設問】
この子どもで最も疑われる精神医学的問題を一つ選びなさい。

  1. 選択性緘黙→×
  2. ヒステリー→×
  3. 社交不安障害→×
  4. 自閉症→
  5. レット症候群→×

4


H28前:子どもの保健⑭子どもの心身症

平成28年度前期試験 子どもの保健 問14
 次の文は、子どもの心身症に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 心身症は身体的な器質的・機能的障害があり、その発症と経過に心理・社会的影響が強く関係する。→
  2. 起立性調節障害は、思春期前後に生じる循環器系、内分泌系の急激な変化によってもたらされる身体疾患である。→
  3. 過換気症候群で呼吸困難を訴えている場合は、意識的に過呼吸を続けさせる。→×
  4. 過敏性腸症候群では、刺激物の摂取や胃腸炎の感染などの身体的要因が症状の増悪因子になる。→

2 ○ ○ × ○


H28前:子どもの保健⑮幼児の被虐待児童の兆候

平成28年度前期試験 子どもの保健 問15
 次のうち、幼児で被虐待を疑わせる兆候として正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 見知らぬ大人になれなれしくする。→
  2. 常に衣服が汚れている。→
  3. 痩せが目立ち、給食を大量に食べる。→
  4. 外傷として不自然な部位にあざがある。→

1 ○ ○ ○ ○


H28前:子どもの保健⑯保育における子どもの体調不良や事故とその対応

平成28年度前期試験 子どもの保健 問16
 次の文は、保育における子どもの体調不良や事故、およびその対応についての記述である。最も適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 散歩等保育中の外出時には、かぜ薬、消毒薬、抗ヒスタミン軟膏、タオル、ポリ袋を入れたバッグが必携である。→×
  2. 飲食物以外のものを誤って飲み込んでしまうことを誤嚥という。→×
  3. 嘱託医は、定期健康診断を行うほか、保育所全体の健康管理の指導を行う。→
  4. 脱水症状が重くなると、顔色は蒼白になり、手足は熱くなり、機嫌は悪く、ぐったりする。→×
  5. チアノーゼでは顔が紫色になるが、これは一時的に頭部に行く血流が減少したためである。→×

3


H28前:子どもの保健⑰消毒薬の種類と用法

平成28年度前期試験 子どもの保健 問17
 次の文は、消毒薬の種類と用法についての記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 消毒用アルコールは、多くの細菌や真菌、ウイルスに有効である。→
  2. 消毒用アルコールは、ノロウイルスとB型肝炎には無効である。→
  3. 逆性石鹸は、多くの細菌、真菌、結核菌、ウイルスに有効である。→×
  4. 次亜塩素酸ナトリウムは、多くの細菌や真菌、ウイルスに有効である。→
  5. 次亜塩素酸ナトリウムは、結核菌、一部の真菌には無効である。→

3


H28前:子どもの保健⑱幼児の生理機能

平成28年度前期試験 子どもの保健 問18
 次の文は、おおむね3歳の子どもの生理機能に関する記述である。誤ったものを一つ選びなさい。

  1. 体温は大人より高めのことが多く、36.0℃~37.4℃は正常範囲である。→
  2. 安静時の呼吸数は、毎分20~30回は正常範囲である。→
  3. 安静時の脈拍数は、毎分80~100回は正常範囲である。→
  4. 単位体重あたりのからだの水分量は、大人より少ない。→×
  5. 一日の尿量は、大人より少ない。→

4


H28前:子どもの保健⑲乳幼児の感染症と予防接種

平成28年度前期試験 子どもの保健 問19
 次の文は、乳幼児の感染症と予防接種の知識に関する記述である。適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。

  1. ロタウィルス胃腸炎の予防ワクチンは、生後6か月から接種する。→×
  2. 保育所で、はしか、おたふくかぜ、水ぼうそうにかかった子どもがいる場合には、予防接種を受ける時に担当医に報告するよう保護者に伝える。→
  3. 予防接種を受けた後、当日の入浴はさけるようにする。→×
  4. 四種混合ワクチンは、ジフテリア・百日咳・ポリオ・破傷風の生ワクチンである。→×
  5. はしか、風疹のワクチン(MRワクチン)は、1歳以降に接種を開始する。→

3 B E


H28前:子どもの保健⑳スキャモンの発達曲線

平成28年度前期試験 子どもの保健 問20
 次の文は、Scammonの器官別発育曲線に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 12歳頃に成人よりも2倍近い値を示すのは、リンパ系型である。→
  2. 神経型は、思春期が最も急速に発育する時期である。→×
  3. 一般型は、乳幼児期に急速に伸び、そのまま成人に至る。→×
  4. 生殖型は、15〜16歳頃に成人の値と同等となる。→×

3 ○ ×××


H28前:子どもの食と栄養①国民健康・栄養調査(乳幼児)

平成28年度前期試験 子どもの食と栄養 問1 
次の文は、「平成 24 年国民健康・栄養調査」における子どもの食生活に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「1-6歳」における朝食の欠食率は、男性女性とも 10%を超えている。→×
  2. 「1-6歳」におけるたんぱく質の摂取量(総数:平均値)では、動物性たんぱく質比率は、80%を超えている。→×
  3. 「1-6歳」における食塩摂取量(総数:平均値)は、3g以下である。→×
  4. 「1-6歳」、「7- 14 歳」、「15 - 19 歳」の三つの年齢階級別で、乳類の摂取量(平均値)を比較すると、男女ともに最も多いのは「7- 14 歳」である。→

5 × × × ○


H28前:子どもの食と栄養②日本人の食事摂取基準

平成28年度前期試験 子どもの食と栄養 問2 
次の文は、「日本人の食事摂取基準(2015 年版)」に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 健康な個人並びに集団を対象としている。→
  2. 国民の健康の保持・増進、生活習慣病の予防のために参照するエネルギー及び栄養素の摂取量の基準を示すものである。→
  3. 乳児期の推定エネルギー必要量は、0~5(月)と6~ 11(月)の2区分で設定されている。→×
  4. 乳児期におけるたんぱく質の食事摂取基準では、母乳栄養児と人工栄養児の値が設定されている。→×

2 ○ ○ × ×


H28前:子どもの食と栄養③ビタミンと食品

平成28年度前期試験 子どもの食と栄養 問3 
次の文は、ビタミンと食品に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. ビタミンDは、網膜で光を受容する物質の主成分であり、欠乏すると夜盲症を発症する。→×
  2. にんじん、ほうれんそうなどの緑黄色野菜は、ビタミンDを豊富に含み、その優れた補給源である。→×
  3. ビタミンCは、抗酸化作用を持つとともに、壊血病の予防因子である。→
  4. 「6つの基礎食品」では、ビタミンCを豊富に含む果物は、第4群(類)に分類されている。→

5 × × ○ ○


H28前:子どもの食と栄養④炭水化物

平成28年度前期試験 子どもの食と栄養 問4 
次の文は、炭水化物に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 二糖類の一つであるガラクトースは、脳神経組織を構成する重要な成分である。→×
  2. グリセリンは、ブドウ糖を構成単位とする多糖類であり、ヒトの体内にも存在する。→×
  3. 消化性多糖類は、胃液及び膵液中のプロテアーゼにより消化されて、少糖類になる。→×
  4. 「日本人の食事摂取基準(2015 年版)」における炭水化物の食事摂取基準(%エネルギー)は、1歳以上のすべての年齢区分において、20 ~ 30 とされている。→×

5 × × × ×


H28前:子どもの食と栄養⑤母乳育児

平成28年度前期試験 子どもの食と栄養 問5 
次の文は、母乳と母乳育児に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 母乳育児の利点の一つに、母子関係の良好な形成があげられる。→
  2. 「母乳育児を成功させるための十か条」(WHO/UNICEF 共同発表)によると、母親が分娩後 30 分以内に母乳を飲ませられるように援助をすることとしている。→
  3. 厚生労働省は、乳幼児突然死症候群(SIDS)の発症リスク低減のため、人工乳がSIDSを引き起こすわけではないが、できるだけ母乳で育てることを勧めている。→
  4. 「日本食品標準成分表 2010」(文部科学省科学技術・学術審議会資源調査分科会報告)によると、人乳(成熟乳)の約 90%は水分である。→

1 ○ ○ ○ ○


H28前:子どもの食と栄養⑥授乳・離乳の支援ガイド

平成28年度前期試験 子どもの食と栄養 問6 
次の文は、「授乳・離乳の支援ガイド」(平成 19 年:厚生労働省)に示されている離乳と離乳の支援に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 離乳の開始頃の発達の目安として、首のすわりがしっかりしている、支えてやるとすわれる、食物に興味を示す、スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなる(哺乳反射の減弱)などがあげられる。→
  2. 生後5、6か月頃は、つぶしがゆから始め、すりつぶした野菜やつぶした豆腐・白身魚、全卵などを試してみる。→×
  3. 生後9か月以降は、鉄が不足しやすいので、赤身の魚や肉、レバーを取り入れ、調理用に育児用ミルクを使用する等工夫する。→
  4. ベビーフードを利用するときには、子どもの月齢や固さのあったものを選び、与える前には一口食べて確認する。→

3 ○ × ○ ○


H28前:子どもの食と栄養⑦幼児期の間食

平成28年度前期試験 子どもの食と栄養 問7 
次の文は、幼児期の間食に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を ×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 幼児期は、からだが小さいわりに多くの栄養が必要であり、3度の食事で十分に補うことが難しい栄養を補給するために間食が必要となる。→
  2. おにぎり、ふかしいもなど、食事の素材を活用するようにする。→
  3. 1日3回の食事を規則的にして、間食は時間を決め、1日1~2回与えるようにする。→
  4. 「授乳・離乳の支援ガイド」(平成 19 年:厚生労働省)では、「大人の食事で楽しく適度に摂取する『菓子類・嗜好飲料』は、9か月を過ぎてから。」としている。→×

2 ○ ○ ○ ×


H28前:子どもの食と栄養⑧幼児期の食生活

平成28年度前期試験 子どもの食と栄養 問8 
次の文は、幼児期の食生活に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 穀類の一種である米は、主としてエネルギー源であり、たんぱく質もある程度含んでいるので、幼児の食事では、適量を与えるようにする。→
  2. 「授乳・離乳の支援ガイド」(平成 19 年:厚生労働省)では、子ども(1歳)の1日の食事量の目安について、主食は成人の 1/2 弱程度としている。→
  3. 「平成 17 年度乳幼児栄養調査」(厚生労働省)によると、1歳以上で、野菜を毎日食べない子どもは約6割である。→×
  4. 「平成 17 年度乳幼児栄養調査」(厚生労働省)によると、1歳以上で、果汁などの甘味飲料をほぼ毎日飲んでいるのは、2人に1人となっている。→×

2 ○ ○ × ×


H28前:子どもの食と栄養⑨日本人の食事摂取基準(学童期)

平成28年度前期試験 子どもの食と栄養 問9 
次の文は、「日本人の食事摂取基準(2015 年版)」における学童期に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 10 ~ 11(歳)の参照体位は、参照身長、参照体重ともに、女性のほうが男性を上回っている。→
  2. 推定エネルギー必要量の身体活動レベルでは、男性女性ともに、6~7(歳)まではⅡのみの1区分、8~9(歳)以降はⅠ、Ⅱ、Ⅲの3区分の数値が示されている。→×
  3. 鉄に関して、女性では、10 ~ 11(歳)から、「月経なし」と「月経あり」の区分で、食事摂取基準が設定されている。→
  4. 10 ~ 11 歳のたんぱく質の食事摂取基準(推奨量:g/ 日)は、男性女性ともに同じである。→

3 ○ × ○ ○