平成27年度本試験 子どもの食と栄養 問9 次の文は、「日本人の食事摂取基準(2015 年版)」における学童期に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 学童期の年齢区分は6~7(歳)、8~9(歳)、10 ~ 11(歳)の3区分である。→○
- 学童期の脂質の食事摂取基準(脂質の総エネルギー量に占める割合(脂肪エネルギー比率):%エネルギー)は、男性女性とも目標量として 20 ~ 30 とされている。→○
- 学童期においては、男性女性とも食物繊維の食事摂取基準は設定されていない。→×
- 学童期のナトリウム(食塩相当量)の目標量は、男性女性とも成人(18 歳以上)と同じである。→×
正答:3 ○ ○ × ×
H27本:子どもの食と栄養⑩【学校給食法】第1条
平成27年度本試験 子どもの食と栄養 問 10 次の文は、「学校給食法」第1条の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
この法律は、学校給食が児童及び生徒の(A 心身の健全な発達)に資するものであり、かつ、児童及び生徒の食に関する正しい理解と適切な判断力を養う上で重要な役割を果たすものであることにかんがみ、学校給食及び学校給食を活用した(B 食に関する指導)の実施に関し必要な事項を定め、もつて学校給食の普及充実及び学校における(C 食育の推進)を図ることを目的とする。
(組み合わせ)
A B C
1 心身の健全な発達 食に関する指導 食育の推進
2 心身の健全な発達 地産地消 健全な食生活の実現
3 健康の保持増進 食育の推進 健全な食生活の実現
4 健全な食生活 食に関する指導 協同の精神涵養
5 健全な食生活 地産地消 食育の推進
正答:1
H27本:子どもの食と栄養⑪思春期の心身の特徴と食生活
平成27年度本試験 子どもの食と栄養 問 11 次の文は、思春期の心身の特徴と食生活に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 学童期に比べ理解力、思考力、判断力もついてくることから、自ら食事内容を選択できるようにしていくことが望まれる。→○
- 成長期には骨形成(骨へのカルシウムなどの沈着)が骨吸収(骨からのカルシウムなどの溶出)を上回り骨量は増加する。→○
- 「平成 24 年度児童生徒の健康状態サーベイランス事業報告書」(平成 26 年:公益財団法人日本学校保健会)によると、夕食を1人で食べる割合は、小学生よりも中学生や高校生の方が多い。→○
- 思春期は、体づくりの時期で、スポーツ活動も活発に行われており、適切な栄養補給の知識も必要である。→○
正答:1 ○ ○ ○ ○
H27本:子どもの食と栄養⑫妊産婦のための食生活指針
平成27年度本試験 子どもの食と栄養 問 12 次の文は、「妊産婦のための食生活指針」(厚生労働省)に関する記述である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- からだづくりの基礎となる(A 「主菜」)は適量を
- (B 緑黄色野菜)を積極的に食べて(C 葉酸)などを摂取しましょう。特に妊娠を計画していたり、妊娠初期の人には(D 神経管閉鎖障害)発症リスク低減のために、(C 葉酸)の栄養機能食品を利用することも勧められます。
(組み合わせ)
A B C D
1 「主食」 赤身の肉や魚 葉酸 貧血
2 「主食」 緑黄色野菜 鉄 神経管閉鎖障害
3 「主菜」 赤身の肉や魚 鉄 貧血
4 「主菜」 赤身の肉や魚 葉酸 神経管閉鎖障害
5 「主菜」 緑黄色野菜 葉酸 神経管閉鎖障害
正答:5
H27本:子どもの食と栄養⑬【食育基本法】基本理念
平成27年度本試験 子どもの食と栄養 問 13 次のうち、「食育基本法」に掲げられている基本理念として誤ったものを一つ選びなさい。
- 国民の心身の健康の増進と豊かな人間形成→○
- 食料の生産、流通及び消費についての正しい理解→×
- 食に関する感謝の念と理解→○
- 子どもの食育における保護者、教育関係者等の役割→○
- 伝統的な食文化、環境と調和した生産等への配意及び農山漁村の活性化と食料自給率の向上への貢献→○
正答:2
H27本:子どもの食と栄養⑭保育所における食育
平成27年度本試験 子どもの食と栄養 問 14 次の文は、保育所における食育に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 体調不良、食物アレルギー、障害のある子どもなど、一人一人の子どもの心身の状態等に応じ、嘱託医、かかりつけ医等の指示や協力の下に適切に対応する。→○
- 栄養士が配置されている場合は、専門性を生かした対応を図る。→○
- 自然の恵みとしての食材や調理する人への感謝の気持ちが育つように、子どもと調理員との関わりや、調理室など食に関わる保育環境に配慮する。→○
- 食育の基本となる目標と内容を保育の場で具体化するには、養護と教育を一体として展開する必要がある。→○
正答:1 ○ ○ ○ ○
H27本:子どもの食と栄養⑮楽しく食べる子どもに~食から始まる健やかガイド~
平成27年度本試験 子どもの食と栄養 問 15 次の文は、「楽しく食べる子どもに~食からはじまる健やかガイド~」(平成 16 年:厚生労働省)に示された、発育・発達過程に応じて育てたい “食べる力” に関する記述である。【Ⅰ群】の時期と、【Ⅱ群】の内容を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
- 授乳期・離乳期
- 幼児期
- 学童期
- 思春期
【Ⅱ群】
ア 食べたい食事のイメージを描き、それを実現できる→思春期
イ 自然と食べ物との関わり、地域と食べ物の関わりに関心をもつ→学童期
ウ おなかがすくリズムがもてる→幼児期
エ いろいろな食べ物を見て、触って、味わって、自分で進んで食べようとする→授乳期・離乳期正答:5 エ ウ イ ア
H27本:子どもの食と栄養⑯児童福祉施設における乳汁栄養
平成27年度本試験 子どもの食と栄養 問 16 次の文は、児童福祉施設における乳汁栄養に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 乳汁の与え方は、集団においても個別対応が大切である。→○
- 「乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取扱いに関するガイドライン」では、「乳児用調製粉乳の調乳に当たっては、使用する湯は 60℃以上を保つこと。」とされている。→×
- 「乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取扱いに関するガイドライン」では、「調乳後6時間以内に消費されなかった粉ミルクは、全て廃棄すること。」とされている。→×
正答:3 ○ × ×
H27本:子どもの食と栄養⑰子どもの感染症と食生活
平成27年度本試験 子どもの食と栄養 問 17 次の文は、子どもの感染症と食生活に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 母乳育児の利点の一つに、乳児の感染症の発症及び重症度の低下があげられる。→○
- 腸管出血性大腸菌感染症の予防には、食品と調理器具の十分な加熱と、手洗いが有効である。→○
- 感染症による下痢、嘔吐が続くと、脱水症状を起こしやすいので、水分補給に留意する。→○
- 「授乳・離乳の支援ガイド」(平成 19 年:厚生労働省)では、「はちみつは乳児ボツリヌス症予防のため満9か月までは使わない。」と示されている。→×
正答:2 ○ ○ ○ ×
H27本:子どもの食と栄養⑱子どもの感染症と食生活
平成27年度本試験 子どもの食と栄養 問 18 次の文は、栄養摂取不足が原因の疾病に関する記述である。( A )~( C )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
(A ビタミンB1)は、糖質のエネルギー代謝に必要な(B 水溶性)ビタミンである。子どもの食生活において、日常的に、穀類、菓子類や清涼飲料水等を多量に摂取していると、(A ビタミンB1)の消費が高まるので、糖質の過剰摂取にならないよう注意が必要である。(A ビタミンB1)の不足が進むと、倦怠感、しびれ、食欲減退等が現れる。欠乏症は(C 脚気)である。
【語群】
ア ビタミンA イ ビタミンB1 ウ ビタミンC エ ビタミンE
オ 水溶性 カ 脂溶性 キ くる病 ク 壊血病
ケ 脚気正答:2 イ オ ケ
H27本:子どもの食と栄養⑲ミネラル(カルシウム)
平成27年度本試験 子どもの食と栄養 問 19 次の文は、カルシウム摂取とその影響に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- カルシウムは、歯の構成成分の一つである。→○
- 脂溶性ビタミンであるビタミンDは、カルシウム吸収を促進する。→○
- 思春期の子どもでは、ダイエットの影響などにより、カルシウムが不足しやすいので、注意が必要である。→○
- 「日本人の食事摂取基準(2015 年版)」によると、15 ~ 17(歳)の女性のカルシウムの食事摂取基準(推奨量)は 800mg/ 日とされており、女性のすべての年齢区分のなかで最も多い。→×
正答:2 ○ ○ ○ ×
H27本:子どもの食と栄養⑳障害のある子どもの食生活
平成27年度本試験 子どもの食と栄養 問 20 次の文は、障害のある子どもの食生活に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 重症心身障害児では、摂食機能の未発達や不正咬合、まひ等により咀しゃく、嚥下が困難である場合や、上肢、下肢のまひや筋緊張により食べる行為が困難な場合が多い。→○
- 口唇裂の場合、乳汁を上手に吸うことができないために、むせたり、鼻からもれてしまいやすい。→○
- 脳性まひの場合、まひの程度によるが、姿勢を保持することが困難で、手指が思いどおりに動かせないため、自分で食べることが困難なことが多い。→○
- 座位不安定で車椅子などを使用する場合は、誤嚥を防ぐために、頭が後屈しないように配慮する。→○
正答:1 ○ ○ ○ ○