平成30年度後期試験 保育の心理学 問 16
次の2歳児の【事例】を読んで、以下の【設問】に答えなさい。【事例】
Gちゃん(男児)の「ダメだよー!」の声が響き、保育士が行ってみると「Hちゃん(男児)が取っちゃったよー」と保育士に訴える。ブロックの中でも縦に長い形のものが人気で、よく取り合いになっている。「せんせい、Hちゃんは貸してっていわなかったよ!」とGちゃんは言う。Hちゃんはまずいなーという困った表情でいる。保育士が「Gちゃん、Hちゃんはね、これがとっても欲しかったけれど、貸してって言えなかったみたいなの。ごめんね。でも、これ、違う色ならもう一つあるから、Hちゃんに貸してくれる?」と聞くと、「いいよー!」とGちゃんは快く承諾した。そしてHちゃんはニコニコ顔になった。「Gちゃんが貸してくれるって。優しいね。こういうときHちゃんは何て言うのかなあ?」と聞くと、Hちゃんは「ありがとう!」と元気な声で叫んだ。【設問】
次の文のうち、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 相手が自分と同じように「思いをもつ」存在であることに気づくように援助する。 →〇
- 2歳児なりに相手に歩みよることも必要であることを経験する。 →〇
- 子ども同士のトラブルは仲間関係の形成に望ましくないため、避ける配慮が必要である。 →×
- 2歳児の表現を、保育士は補い代弁し、「仲立ち」する必要がある。 →〇
- 2歳児なりに自分の欲求をあくまで自分で解決しなくてはいけないことを経験する。 →×
正答:2 ○ ○ × ○ ×