R5前期 保育の心理学 問9 次の文は、幼児期から学童期に関する記述である。( A )~( D )にあてはまる用語を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
子どもたちが最初に出会う移行は、家庭生活から幼児期の集団参加が始まる時期である。子どもが経験する2つ目の移行は、幼児期から学童期への移行であり、日本では小学校の入学が大きな節目となる。認知発達において、6~7歳前後にピアジェ(Piaget, J.)のいう( A イ 前操作期)から次の発達段階に移行する。この時期には、自己中心性をぬけだし( B キ 脱中心化)が可能となり、子どもは具体物の助けを借りながら論理的に一貫性を持った思考ができるようになり、( C エ 保存の概念)が成立する。
言語でも語彙や発音、文法の基本的言語システムを獲得し、話し言葉は一通りの完成をみる。小学校の入学頃までに、長音や拗音などの特殊音節の( D カ 音韻の分解)が可能となり、書き言葉の基盤ができあがる。この時期には、仲間関係にも発展がみられ、大人が介在しないで、子ども同士で遊んだり活動したりできるようになる。
【語群】
ア 具体的操作期 イ 前操作期 ウ 帰納的推理 エ 保存の概念
オ 構音や調音 カ 音韻の分解や抽出 キ 脱中心化 ク 互恵的視点
(組み合わせ)
A B C D
1 ア キ ウ オ
2 ア ク エ オ
3 イ キ ウ カ
4 イ キ エ カ →〇
5 イ ク ウ オ
正答:4