平成27年度地域限定試験 保育原理 問8
次の文は、「児童の権利に関する条約」第7条の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。児童は、出生の後直ちに登録される。児童は、出生の時から氏名を有する権利及び(A 国籍)を取得する権利を有するものとし、また、できる限りその(B 父母)を知りかつその(B 父母)によって(C 養育)される権利を有する。
(組み合わせ)
A B C
1 市民権 父母 養育
2 国籍 家族 愛
3 住所 父母 養育
4 市民権 家族 愛
5 国籍 父母 養育正答:5
「保育原理」一覧
H27地:保育原理⑨【保育所保育指針】第3章「保育の内容」
平成27年度地域限定試験 保育原理 問9
次の文は、「保育所保育指針」第3章「保育の内容」の一部である。( A )~( E )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。「養護」とは、子どもの生命の保持及び情緒の安定を図るために(A 保育士等)が行う援助や関わりである。また、(B 「教育」)とは、子どもが健やかに成長し、その活動がより豊かに展開されるための発達の援助であり、「健康」、「人間関係」、「環境」、「言葉」及び「表現」の(C 五領域)から構成される。この(C 五領域)並びに「生命の保持」及び「情緒の安定」に関わる保育の内容は、子どもの(D 生活や遊び)を通して相互に関連を持ちながら、(E 総合的に)展開されるものである。
(組み合わせ)
A B C D E
- 保育士と保護者 「教育」 五分野 24時間 発展的に
- 保育士等 「教育」 五領域 生活や遊び 総合的に
- 保育士と保護者 「保育」 五領域 遊び 未来に向けて
- 保育士等 「保育」 五要素 生活や遊び 未来に向けて
- 保育教諭等 「教育」 五要素 24時間 総合的に
正答:2
H27地:保育原理⑩【事例】5歳児クラスの遊びとねらい
平成27年度地域限定試験 保育原理 問 10
次の保育所での5歳児クラスの【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【事例】
運動会や収穫祭も終わって、保育士は子どもたちが夢中になって遊べる遊びを考えた。(A)遊びがどう展開するかわからないが、ペットボトルにビーズをたくさん入れてキラキラしたシールをたくさん貼っていると「わーっ何?見せて」と2人の子どもたちが寄って来た。(B)「先生の大事なもの!」と言って走り出すと「いいじゃん、みせて」と追いかけてくる。(C)最初はわざととられ、今度はそれをとり返しに追いかける。子どもからとり返して近くのタイヤに入れて「やったー」と喜ぶ保育士に、子どもは「えっ!!」と言いながら、タイヤの中から(D)ペットボトルを奪い逃げていく。保育士は再び追いかけてとり返し、またもとのタイヤのところに入れて「どーだ!」と自慢する。子どももそのペットボトルを奪い、走り回って同じようにタイヤに入れ「イェーイ!」と言う。取ったり取り返したりを繰り返していると、そこへ「先生、何やってるの?」と他の子どもが寄ってくる。(E)「よくわからないけど、おもしろいよ!だからそれ(ペットボトル)とって!」というと、寄ってきた子どもが「よーし」とペットボトルを持って走りだし、これまでの遊ぶところを見ていたのだろう、タイヤにペットボトルを入れる。【設問】 「保育所保育指針」第2章「子どもの発達」の2「発達過程」のおおむね5歳及び6歳の姿、第3章「保育の内容」の2「保育の実施上の配慮事項」に基づいたとき、下線部(A)~(E)のそれぞれに対する保育士の振り返りとして、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 下線部(A)については、どう展開するかわからないというのではなく、ねらいを定めた遊びを展開することが大切である。 →×
- 下線部(B)については、子どもが戸惑うことがないように、保育士が遊びの説明をしてから行動することが大切である。 →×
- 下線部(C)については、どう展開するかわからなかったが、わざととられたり、今度はとり返したりということが、子どもの興味を引いたので、動きながら遊びを作っていくことも大切である。 →○
- 下線部(D)については、子どもたちが夢中になって遊ぶためには、子どもと一緒に遊びながら遊びのルールを作っていくことも大切である。 →○
- 下線部(E)については、子どもたちがすぐに夢中になって遊べるように、最初にルールを決めてから遊びを展開することが大切である。 →×
4 × × ○ ○ ×
H27地:保育原理⑪【保育所保育指針】第2章(新保育所保育指針×)
平成27年度地域限定試験 保育原理 問 11
次の文は、「保育所保育指針」第2章「子どもの発達」の2「発達過程」の一部である。これらを発達過程の順に並べた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 自我がよりはっきりしてくるとともに、友達との関わりが多くなるが、実際には、同じ場所で同じような遊びをそれぞれが楽しんでいる平行遊びであることが多い。
- 仲間の意思を大切にしようとし、役割の分担が生まれるような協同遊びやごっこ遊びを行い、満足するまで取り組もうとする。
- 自分の意思や欲求を身振りなどで伝えようとし、大人から自分に向けられた気持ちや簡単な言葉が分かるようになる。
- 仲間とともに活発に遊ぶ。言葉により共通のイメージを持って遊んだり、目的に向かって集団で行動することが増える。
- 仲間とのつながりが強くなる中で、けんかも増えてくる。その一方で、決まりの大切さに気付き、守ろうとするようになる。
正答:5 C→A→E→D→B
H27地:保育原理⑫【保育所保育指針】第4章「保育の計画及び評価」
平成27年度地域限定試験 保育原理 問 12
次の文は、「保育所保育指針」第4章「保育の計画及び評価」の(3)「指導計画の作成上、特に留意すべき事項」の一部である。( A )~( E )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 3歳未満児については、一人一人の子どもの(A 生育歴)、心身の発達、活動の実態等に即して、個別的な計画を作成すること。
- 3歳以上児については、(B 個)の成長と、子ども相互の関係や(C 協同的な)活動が促されるよう配慮すること。
- 異年齢で構成される組やグループでの保育においては、一人一人の子どもの生活や(D 経験)、(E 発達過程)などを把握し、適切な援助や環境構成ができるよう配慮すること。
(組み合わせ)
A B C D E
1 家庭状況 個 集団 遊び 興味関心
2 生育歴 心身 協同的な 遊び 興味関心
3 家庭状況 個 集団 経験 発達過程
4 生育歴 個 協同的な 経験 発達過程
5 生育歴 心身 協同的な 経験 興味関心
正答:4
H27地:保育原理⑬【事例】3歳児クラス、子どものけんか
平成27年度地域限定試験 保育原理 問 13
次の保育所での3歳児クラスの【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【事例】
4月の初め、進級児のYちゃんが使っていたらしい玩具を、新入児のU君がだまって持っていこうとして、2人で玩具を引っ張りあっている。しばらく「Yちゃんが使っていたの」「U君の」と、どちらも玩具の所有を主張して譲らない。そのうち進級児のYちゃんが玩具を持って逃げ回る。すると、新入児のU君が大声で泣きながらYちゃんを追いかけて叩きそうになったので、保育士はU君の手を押さえた。【設問】
「保育所保育指針」第1章「総則」の(2)「保育の方法」、第2章「子どもの発達」、第3章「保育の内容」の2「保育の実施上の配慮事項」に基づいた保育士の言葉がけとして、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 「Yちゃん、そのおもちゃはYちゃんが使っていたの?」「U君、U君も使いたかったの?」 →○
- 「U君もYちゃんもケンカしたらいけないよ。このおもちゃはみんなのだから、先生があずかっておくね。」 →×
- 「Yちゃん、U君は新しく保育所に入ったばかりでよくわからないのだから、かしてあげなさい。」 →×
- 「U君、Yちゃん、どうして、取り合いになったのかな?どうすればよかったか先生に教えて。」 →×
正答:3 ○ × × ×
H27地:保育原理⑭【保育所保育指針】第4章「保育の計画及び評価」
平成27年度地域限定試験 保育原理 問 14
次の文は、「保育所保育指針」第4章「保育の計画及び評価」の1「保育の計画」の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 保育課程は、各保育所の保育の方針や目標に基づき、第2章(子どもの発達)に示された子どもの発達過程を踏まえ、前章(保育の内容)に示されたねらい及び内容が保育所生活の(A 全体)を通して、(B 総合的に)展開されるよう、編成されなければならない。
- 保育課程は、地域の実態、子どもや家庭の状況、(C 保育時間)などを考慮し、子どもの育ちに関する(D 長期的)見通しを持って適切に編成されなければならない。
(組み合わせ)
A B C D
1 全体 総合的に 保育時間 長期的
2 遊び 柔軟に 保護者のニーズ 一貫した
3 全体 計画的に 生活のリズム 一貫した
4 体験 柔軟に 保育時間 教育的
5 遊び 総合的に 生活のリズム 長期的
正答:1
H27地:保育原理⑮【保育所保育指針】第3章「保育の内容」
平成27年度地域限定試験 保育原理 問 15
次の文は、「保育所保育指針」第3章「保育の内容」の一部である。【Ⅰ群】の「ねらい」と【Ⅱ群】の「内容」を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。【Ⅰ群】
- 身近な事物を見たり、考えたり、扱ったりする中で、物の性質や数量、文字などに対する感覚を豊かにする。
→イ 日常生活の中で簡単な標識や文字などに関心を持つ。(環境)- いろいろな物の美しさなどに対する豊かな感性を持つ。
→エ 生活の中で様々な音、色、形、手触り、動き、味、香りなどに気付いたり、感じたりして楽しむ。(表現)【Ⅱ群】
ア したこと、見たこと、聞いたこと、味わったこと、感じたこと、考えたことを自分なりに言葉で表現する。
イ 日常生活の中で簡単な標識や文字などに関心を持つ。
ウ 友達と積極的に関わりながら喜びや悲しみを共感し合う。
エ 生活の中で様々な音、色、形、手触り、動き、味、香りなどに気付いたり、感じたりして楽しむ。
オ 様々な活動に親しみ、楽しんで取り組む。正答:3 イ エ
H27地:保育原理⑯【保育所保育指針】第1章「総則」2保育所の役割
平成27年度地域限定試験 保育原理 問 16
次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」の2「保育所の役割」の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 保育所は、その目的を達成するために、保育に関する専門性を有する職員が、家庭との緊密な(A 連携)の下に、子どもの状況や発達過程を踏まえ、保育所における環境を通して、養護及び教育を一体的に行うことを特性としている。
- 保育所は、入所する子どもを保育するとともに、家庭や地域の様々な(B 社会資源)との(A 連携)を図りながら、入所する子どもの(C 保護者)に対する支援及び地域の(D 子育て)家庭に対する支援等を行う役割を担うものである。
(組み合わせ)
A B C D
1 連携 社会資源 保護者 子育て
2 情報交換 専門機関 育ち 子育て
3 連携 専門機関 保護者 多様な
4 情報交換 社会資源 育ち 多様な
5 連携 専門機関 保護者 子育て
正答:1
改定にあたり文章に変更はありません。
☆新保育所保育指針 第1章総則 1保育所保育に関する基本原則 (1)保育所の役割
穴埋め箇所もとても重要な部分なので、しっかり覚えましょう☆
H27地:保育原理⑰【事例】発達の遅れを抱える子の保護者への支援
平成27年度地域限定試験 保育原理 問 17
次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【事例】
1歳児クラスのH君(1歳8か月)は、まだ歩いておらず、ハイハイをしている。H君は、生後 11 か月からの入所であり、入所時の面談において、首が座るのが生後半年を過ぎてからといったように、運動面の発達はゆっくりであったとの話が母親からあった。これまでの健診でも要観察となり、近くの小児科で定期的に様子をみてもらっていたとのことである。1歳8か月になり、小児科の医師より大学病院での受診を勧められたと、母親より報告があった。【設問】
「保育所保育指針」第1章「総則」の(2)「保育の方法」、第2章「子どもの発達」、第3章「保育の内容」の2「保育の実施上の配慮事項」、第6章「保護者に対する支援」の2「保育所に入所している子どもの保護者に対する支援」に基づいた保育士の対応として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 母親はこれまでも医療機関と緊密に連携をとっており、特に対応はしない。 →×
- 受診への不安を軽減するために、看護師との面談の場を設けることを保育士から提案する。 →○
- 保護者と相談しながら関係機関と連携を図り、個別の指導内容を検討する。 →○
- 保育士として、これまでの経過を心配していたことを伝える。 →×
- 受診の結果、保育所として取り組むほうがよいことがあれば応じていくことを母親に伝える。 →○
正答:3 × ○ ○ × ○
H27地:保育原理⑱延長保育、夜間保育、病児・病後児保育の配慮点【保育所保育指針】に照らして
平成27年度地域限定試験 保育原理 問18
次の文は、延長保育、夜間保育、休日保育、病児・病後児保育の配慮点についての記述である。「保育所保育指針」第6章「保護者に対する支援」の主旨に照らしたとき、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 延長保育では、子どもの発達の状況、健康状態、生活習慣、生活リズム及び情緒の安定を配慮して保育を行うよう留意する。 →○
- 夜間保育での夕食・補食の提供に伴い、必要な情報を保護者に丁寧に伝えるとともに、できるだけ家庭で夕食が摂れるよう助言する。 →×
- 休日保育は、子どもにとって通常保育とは異なる環境や集団構成になることにも配慮して、子どもが安定して豊かな時間を過ごせるように工夫する。 →○
- 病児・病後児保育を行う場合は、特に受け入れ体制やルールについて、保護者に十分に説明し、子どもの負担が少なく、リスクが生じないように配慮し、保護者と連携して進める。 →○
- 病児保育は、医療の専門性が必要であり、看護師などの医療資格を持つ者が保育を行わなければならない。 →×
正答:2 ○ × ○ ○ ×
H27地:保育原理⑲【保育所保育指針】第4章「保育の計画及び評価」
平成27年度地域限定試験 保育原理 問19
次の文のうち、「保育所保育指針」第4章「保育の計画及び評価」のウ「障害のある子どもの保育」の一部として適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 保育の展開に当たっては、その子どもの発達の状況や日々の状態に応じて指導計画を適切に実施し、職員の連携体制の中で個別の関わりばかりが優先されないようにすること。→×
- 専門機関との連携を図り、必要に応じて療育の指導を行うこと。→×
- 家庭との連携を密にし、保護者との相互理解を図りながら、適切に対応すること。→○
- 障害のある子どもの保育については、一人一人の子どもの発達過程や障害の状態を把握し、適切な環境の下で、障害のある子どもが他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう、指導計画の中に位置付けること。→○
正答:× × ○ ○
H27地:保育原理⑳【事例】
平成27年度地域限定試験 保育原理 問20
次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【事例】
Kちゃん(5歳)には小学生の3人のきょうだいがいる。母子家庭であり、生活に余裕がなく、母親はいつも忙しく疲れた様子である。10 月になって、他の保護者から「Kちゃんの姉(小学校6年生)が、最近、授業がある時間帯や深夜にゲームセンターで年上の子どもと遊んでいる姿を何度も見かけた。Kちゃんのお母さんは、このことを知らないと思うので、心配だ。」と保育士に話があった。【設問】
「児童福祉法」に照らして、保育所が行うこととして適切な記述を一つ選びなさい。
- 保育所としては、どうすることもできないのでそっとしておく。 →×
- Kちゃんの母親に注意するよう、この保護者に話す。 →×
- 保育所からKちゃんの母親に注意する。 →×
- 小学校にKちゃんの姉がゲームセンターで遊んでいると連絡する。 →×
- 保育所から市町村や児童相談所等に連絡する。 →○
正答:5
H27本:保育原理①【保育所保育指針】保育所の役割
平成27年度本試験 保育原理 問1 次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」の2「保育所の役割」の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
保育所は、その目的を達成するために、保育に関する(A 専門性)を有する職員が、(B 家庭)との緊密な連携の下に、子どもの状況や発達過程を踏まえ、保育所における環境を通して、養護及び教育を(C 一体的)に行うことを特性としている。
(組み合わせ)
A B C
1 知識・技術 家庭 一体的
2 専門性 保護者 家庭的
3 素養 地域 専門的
4 知識・技術 家庭 専門的
5 専門性 家庭 一体的正答:5
改定にあたり文章に変更はありません。
☆新保育所保育指針 第1章総則 1保育所保育に関する基本原則 (1)保育所の役割
穴埋め箇所もとても重要な部分なので、しっかり覚えましょう☆
H27本:保育原理②【保育所保育指針】保育の目標
平成27年度本試験 保育原理 問2 次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」の(1)「保育の目標」の一部である。
( A )~( E )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 生命、自然及び社会の事象についての(A 興味や関心)を育て、それらに対する豊かな心情や(B 思考力)の芽生えを培うこと。
- (C 生活)の中で、(D 言葉)への(A 興味や関心)を育て、話したり、聞いたり、相手の話を理解しようとするなど、言葉の豊かさを養うこと。
- 様々な体験を通して、豊かな感性や表現力を育み、(E 創造性)の芽生えを培うこと。
(組み合わせ)
A B C D E
1 知識 態度 遊び 表現すること 社会性
2 興味や関心 態度 生活 表現すること 創造性
3 知識 思考力 生活 表現すること 創造性
4 興味や関心 思考力 生活 言葉 創造性
5 知識 思考力 遊び 言葉 社会性正答:4
改定にあたり、文章に変更はありません。
☆新保育所保育指針 第1章総則 1保育所保育に関する基本原則 (2)保育の目標
穴埋め箇所は、重要語句なので、しっかり覚えましょう♪
H27本:保育原理③【保育所保育指針】保育の内容等の自己評価
平成27年度本試験 保育原理 問3 次の文は、「保育所保育指針」第4章「保育の計画及び評価」の2「保育の内容等の自己評価」の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
ア 保育士等は、保育の計画や保育の(A 記録)を通して、自らの保育実践を振り返り、自己評価することを通して、その(B 専門性)の向上や保育実践の改善に努めなければならない。
イ 保育士等による自己評価に当たっては、次の事項に留意しなければならない。(ア)子どもの活動内容やその結果だけでなく、子どもの(C 心の育ち)や意欲、(D 取り組む過程)などに十分配慮すること。
(組み合わせ)
A B C D
1 記録 専門性 心の育ち 取り組む過程
2 過程 保育観 態度 友達関係
3 記録 保育技術 心の育ち 態度
4 記録 専門性 心情 友達関係
5 過程 保育観 態度 取り組む過程正答:1
H27本:保育原理④倉橋惣三(育ての心)
平成27年度本試験 保育原理 問4 次の文のうち、倉橋惣三の著作『育ての心』の一部として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 子どもの心もちは、極めてかすかに、極めて短い。濃い心もち、久しい心もちは、誰でも見落とさない。かすかにして短き心もちを見落とさない人だけが、子どもと俱にいる人である。→○
- すべての児童は、愛とまことによって結ばれ、よい国民として人類の平和と文化に貢献するように、みちびかれる。→×
- 教育はお互いである。それも知識を持てるものが、知識を持たぬものを教えてゆく意味では、或いは一方が与えるだけである。しかし、人が人に触れてゆく意味では、両方が、与えもし与えられもする。→○
- 子どもを愛するがいい。子どもの遊びを、楽しみを、その好ましい本能を、好意をもって見守るのだ。→×
正答:2 ○ × ○ ×
H27本:保育原理⑤保育の歴史(日本)
平成27年度本試験 保育原理 問5 次の【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の事項を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
- 野口幽香と森島峰が寄付を募って、1900 年に設立した。→二葉幼稚園
- 赤沢鍾美によって設立された私塾で、託児施設が設置されていた。→新潟静修学校
- 日本で最初の私立幼稚園として 1880 年に開設された。→桜井女学校附属幼稚園
【Ⅱ群】
ア 東京女子師範学校附属幼稚園
イ 二葉幼稚園
ウ 桜井女学校附属幼稚園
エ 新潟静修学校正答:3 イ エ ウ
H27本:保育原理⑥保育思想の歴史(モンテッソーリ)
平成27年度本試験 保育原理 問6 次の文は、モンテッソーリ(Montessori, M.)についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- スイスの教育思想家であり教育者であった。ルソー思想に共鳴し『隠者の夕暮』『リーンハルトとゲルトルート』などを著した。→×
- 「保育学校」(nursery school)を創設し、健康増進と生活習慣形成に関する保育内容を充実させた。→×
- ローマのスラム街に「子どもの家」を開設し、十分に親の保護を受けていない子どもを収容して子どもの生活を落ち着かせ、独自の教具を用いて保育を行った。→○
- 『創造する子供』『幼児の秘密』『子どもの発見』などの著作がある。→○
正答:4 × × ○ ○
H27本:保育原理⑦保育思想の歴史(フレーベル)
平成27年度本試験 保育原理 問7 次の文は、フレーベル(Fröbel, F.W.)についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 『人間の教育』『母の歌と愛撫の歌』などを出版するとともに、世界初の幼稚園を創設した。→○
- 「子どもの発見者」とも呼ばれ、児童中心主義や経験主義教育、児童心理学の源と評される。→×
- 産業革命が急速に進んでいたイギリスで、「幼児学校」を開設し、子どもの保護と教育を行った。→×
- 50 代の半ばで、幼児の真の遊びを育む道具の製作を志し、自ら考案した遊具を「恩物」と名付けて普及に努めた。→○
正答:2 ○ × × ○
H27本:保育原理⑧保育思想の歴史(オーエン)
平成27年度本試験 保育原理 問8 次の文は、オーエン(Owen, R.)についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 教育の中で叩いたり罵倒したりすることを批判し、子どもには愛情をもって接することを重視した。→○
- 自ら創設した「性格形成学院」で理想的な人格を形成することを目的とした教育を行った。→○
- 1816 年グリースハイムにおいて「一般ドイツ学園」を開設した。→×
- 内言としての子どもの独り言に注目し、『思考と言語』において内言理論を構築した。→×
正答:1 ○ ○ × ×
H27本:保育原理⑨【保育所保育指針】保育所の社会的責任
平成27年度本試験 保育原理 問9 次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」の4「保育所の社会的責任」の一部である。( A )~( F )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 保育所は、子どもの(A 人権)に十分配慮するとともに、子ども一人一人の(B 人格)を尊重して保育を行わなければならない。
- 保育所は、(C 地域社会)との交流や連携を図り、保護者や(C 地域社会)に、当該保育所が行う保育の内容を適切に(D 説明する)よう努めなければならない。
- 保育所は、入所する子ども等の(E 個人情報)を適切に取り扱うとともに、保護者の(F 苦情)などに対し、その解決を図るよう努めなければならない。
(組み合わせ)
A B C D E F
1 人格 個性 地方公共団体 公開する 家庭事情 苦情
2 人格 存在 地域社会 説明する 生育歴 相談
3 人権 人格 地域社会 説明する 個人情報 苦情
4 人権 人格 地域社会 公開する 生育歴 相談
5 人権 個性 地方公共団体 説明する 個人情報 苦情
正答:3
H27本:保育原理⑩【保育所保育指針】保育の環境
平成27年度本試験 保育原理 問 10 次の文のうち、「保育所保育指針」第1章「総則則」の(3)「保育の環境」の一部として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 保育の環境には、保育士等や子どもなどの人的環境と、施設や遊具などの物的環境があるので、保育所はこれらの個々の環境を活かすように努めること。→×
- 子ども自らが環境に関わり、また、保育士等の指示に従うことを通して、様々な経験を積んでいくことができるよう配慮すること。→×
- 子どもの活動が豊かに展開されるよう、地域、家庭、保育所の設備や環境を整え、子どもの安全を第一に努めること。→×
- 保育室は、温かな親しみとくつろぎの場となるとともに、生き生きと活動できる場となるように配慮すること。→○
- 子どもが人と関わる力を育てていくため、子ども自らが周囲の子どもや大人と関わっていくことができる環境を整えること。→○
正答:5 × × × ○ ○
H27本:保育原理⑪【事例】5歳児に対する保育士の対応(保育所保育指針)
平成27年度本試験 保育原理 問 11 次の保育所での5歳児クラスの【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
9月に入り、保育士は子ども達に向けて運動会の種目にリレーを提案した。話し合いの結果、8人ずつ3チームに分かれて行うことになった。リレーの練習が始まって数日が経過すると、「同じチームばっかり勝っている」「 速い人ばっかり集めている 」 と子どもたちに不満が出てきた。【設問】
「保育所保育指針」第2章「子どもの発達」に示される発達過程や第3章「保育の内容」の2「保育の実施上の配慮事項」に基づいた保育士の対応として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 運動会まで日にちがないので、保育士がクラス全員のタイムを計って、3チームが均等になるように再編成する。→×
- 「同じチームばっかり勝っている」「 速い人ばっかり集めている 」 ことについてクラスで話し合う。→○
- 運動会は、勝つことばかりがいいのではないと、子どもたちに話す。→×
- 負けてばかりいるチームに速く走れるよう練習することや走り方を伝えて、「頑張れ」と言う。→×
- 子どもたちで解決できるようにと考え、もう少し様子を見ることにする。→○
正答:4 × ○ × × ○
H27本:保育原理⑫【保育所保育指針】保育の内容
平成27年度本試験 保育原理 問 12 次の文は、「保育所保育指針」第3章「保育の内容」の一部である。【Ⅰ群】の「ねらい」と【Ⅱ群】の「内容」を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
- 一人一人の子どもが、快適に生活できるようにする。
- 一人一人の子どもが、安定感を持って過ごせるようにする。
【Ⅱ群】
ア 家庭との連絡を密にし、嘱託医等との連携を図りながら、子どもの疾病や事故防止に関する認識を深め、保健的で安全な保育環境の維持及び向上に努める。
→一人一人の子どもが、快適に生活できるようにする。
イ 身の回りを清潔にし、衣類の着脱、食事、排泄など生活に必要な活動を自分でする。
ウ 一人一人の子どもの置かれている状態や発達過程などを的確に把握し、子どもの欲求を適切に満たしながら、応答的な触れ合いや言葉がけを行う。
→一人一人の子どもが、安定感を持って過ごせるようにする。
エ 保育士等や友達との安定した関係の中で、共に過ごすことの喜びを味わう。
オ 健康な生活のリズムを身に付け、楽しんで食事をする。
正答:2 ア ウ
H27本:保育原理⑬保育の内容(保育所保育指針)
平成27年度本試験 保育原理 問 13 次の【Ⅰ群】と【Ⅱ群】は、「保育所保育指針」第3章「保育の内容」の一部である。【Ⅰ群】の「領域」と【Ⅱ群】の「内容」を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
- 健康
- 人間関係
- 環境
- 言葉
- 表現
【Ⅱ群】
ア 保育士等と一緒にごっこ遊びなどをする中で、言葉のやり取りを楽しむ。
→言葉
イ 好きな玩具や遊具に興味を持って関わり、様々な遊びを楽しむ。
→環境
ウ 自分でできることは自分でする。→人間関係
エ 一人一人の子どもの生活リズム、発達過程、保育時間などに応じて、活動内容のバランスや調和を図りながら、適切な食事や休息が取れるようにする。
オ 保育士等や友達と触れ合い、安定感を持って生活する。
→健康
カ いろいろな素材や用具に親しみ、工夫して遊ぶ。
→表現
キ 一人一人の子どもの気持ちを受容し、共感しながら、子どもとの継続的な信頼関係を築いていく。正答:4 オ ウ イ ア カ
H27本:保育原理⑭【保育所保育指針】指導計画作成上の留意
平成27年度本試験 保育原理 問 14 次の文は、「保育所保育指針」第4章「保育の計画及び評価」の(3)「指導計画の作成上、特に留意すべき事項」の一部である。( A )~( E )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 子どもの生活や(A 発達)の(B 連続性)を踏まえ、保育の内容の工夫を図るとともに、就学に向けて、保育所の子どもと小学校の児童との交流、(C 職員同士の)交流、情報共有や相互理解など小学校との積極的な連携を図るよう配慮すること。
- 子どもに関する情報共有に関して、保育所に入所している子どもの就学に際し、(D 市町村の支援)の下に、(E 子どもの育ちを支えるため)の資料が保育所から小学校へ送付されるようにすること。
(組み合わせ)
A B C D E
1 遊び 連続性 地域住民との 各家庭の支援 連携のため
2 発達 連続性 職員同士の 市町村の支援 子どもの育ちを支えるため
3 発達 総合性 職員同士の 市町村の支援 連携のため
4 発達 連続性 地域住民との 市町村の支援 子どもの育ちを支えるため
5 遊び 総合性 職員同士の 各家庭の支援 連携のため
正答:2
H27本:保育原理⑮【事例】保育士の対応(保育所保育指針)
平成27年度本試験 保育原理 問 15 次の保育所での2歳児クラスの【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
Gちゃんと保育士が砂場で型抜きをして「たんたん誕生日…」とケーキに見立てて歌いだす。近くで砂遊びをしていたH君が歌の途中でさっと寄って来て足でケーキを踏みつぶしてしまった。Gちゃんはキョトンとし、H君も踏みつぶした跡を眺めている。保育士がH君に「踏んじゃいやだー!手で食べてよ!」と言い、保育士が歌いながらケーキを作り始めるとH君も座り込んで3人でケーキを作り始める。そこへ J ちゃんがやって来て無言でさっとケーキを踏みつぶす。保育士が「ありゃー、踏んじゃった」と言いながらも、手で山を作りながら歌い続けていると、3人も嬉しそうに山を囲んで歌に合わせて手をたたいた。保育士が「ふーってやって」と言うと、一人ずつ嬉しそうにローソクを消してケーキを食べる真似をした。【設問】
「保育所保育指針」の第1章「総則」の(2)「保育の方法」、第2章「子どもの発達」、第3章「保育の内容」の2「保育の実施上の配慮事項」に基づいた保育士の対応についての振り返りとして、適切なものを○、不適切なものを × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 大人である保育士が「踏んじゃいやだー!」と子どものようにH君に言ったことは言葉を獲得する時期の子どもへの対応として不適切である。→×
- Gちゃんの作ったケーキを踏みつぶしたH君にきちんと注意すれば、その様子をみていた J ちゃんもケーキを踏みつぶすことがなかったと思う。→×
- 模倣も盛んになってきているので、保育士が子どもと一緒にごっこ遊びをすることはこの時期には大切な経験である。→○
- この遊びの場面では、「ケーキを踏みつぶしてはいけない」と言うのではなく、どうすれば楽しく遊べるのかを一緒に遊びながら伝えることが大切である。→○
- 楽しく遊ぶことよりも、ケーキを踏みつぶしたH君とJちゃんには、その場でGちゃんに謝らせるべきであった。→×
正答:4 × × ○ ○ ×
H27本:保育原理⑯【児童福祉法】保育士
平成27年度本試験 保育原理 問 16 次の文は、「児童福祉法」における保育士に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。
- 保育士となる資格を有する者が保育士となるには、保育士登録簿に、氏名、生年月日その他厚生労働省令で定める事項の登録を受けなければならない。→○
- 罰金の刑に処せられ、その執行を終わり、又は執行を受けることがなくなった日から起算して3年を経過しない者は保育士となることができない。→×
- 保育士は、専門的知識及び技術をもって、児童の保育及び児童の保護者に対する保育に関する指導を行う。→○
- 保育士でない者は、保育士又はこれに紛らわしい名称を使用してはならない。→○
- 保育士は、保育士の信用を傷つけるような行為をしてはならない。→○
正答:2
H27本:保育原理⑰保育所における個人情報の保護
平成27年度本試験 保育原理 問 17 次の文は、保育所での個人情報の保護に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 保育士は、保育に当たり知り得た子どもや保護者に関する情報を正当な理由なく漏らしてはならず、また、保育士でなくなった後においても同様であり、「児童福祉法」第18 条の 22 には、保育士の秘密保持義務について明記されている。→○
- 平成 15 年に制定された「個人情報の保護に関する法律」においても、個人情報は「個人の人格尊重の理念の下に慎重に取り扱われるべき」ものであることが示されている。→○
- 保護者への伝達、保護者同士の交流や地域交流などに必要な情報交換等については、関係者の承諾を得ながら適切に進める必要がある。→○
- 保育士の守秘義務よりも、「児童虐待の防止等に関する法律」にある通告義務の方が優先される。→○
正答:1 ○ ○ ○ ○