保育原理一覧

R6前期:保育原理⑪

R6前期 保育原理 問 11 次のうち、世界における保育の歴史に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. ルソー(Rousseau, J.-J.)は、フランスの啓蒙思想家であり、近代教育思想の古典とされる『エミール』を著した。 →〇
  2. ペスタロッチ(Pestalozzi, J.H.)はスイスの教育思想家であり、幼児教育における家庭の役割、特に母親の役割を重視した。その実践は教育界に多大な影響を与えた。 →〇
  3. フレーベル(Fröbel, F.W.)は、ドイツの作曲家であり、民俗音楽をもとにした音楽教育をすることで子どもの人間形成を図った。 →×

正当:1 ○ ○ ×


R6前期:保育原理⑫

R6前期 保育原理 問 12 次のうち、日本における保育の歴史に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 1876(明治9)年、幼稚園が創設されると同時に保姆資格が法律で規定された。 →×
  2. 1890(明治 23)年に赤沢鍾美が創設した新潟静修学校では、子守をしながら通う生徒のために次第に乳幼児を別室で預かるようになり、これがのちの保育事業へと発展した。 →〇
  3. 1900(明治 33)年、経済的に恵まれない家庭の子どもたちのために野口幽香と森島峰の二人が二葉幼稚園を創設した。 →〇
  4. 1947(昭和 22)年、幼児教育への期待が高まり、幼稚園に関する最初の独立した法律である「幼稚園令」が制定された。 →×

正当:3 × ○ ○ ×


R6前期:保育原理⑬

R6前期 保育原理 問 13 次のうち、「保育所保育指針」第1章「総則」(2)「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」に関する記述として、適切なものを一つ選びなさい。

  1. 2008(平成 20)年の「保育所保育指針」の改定において具体的な 10 項目が定められ、2017(平成 29)年の改定によって総合的な内容に再定義された。 →×
  2. 小学校入学前までに身につけるべき資質・能力について記されている。 →×
  3. この育ってほしい姿は、到達すべき目標として定められているわけではない。 →〇
  4. 年齢、発達段階ごとにおおむねの到達の目安が示されている。 →×
  5. 育ってほしい姿の一つとして示されている「やり遂げる心」とは、困難な課題を主体的に解決しながら取り組む姿を想定したものである。 →×

正当:3


R6前期:保育原理⑭

R6前期 保育原理 問 14 次のうち、「保育所保育指針」に照らし、保育の計画に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 保育所の全体的な計画は、長期・短期の指導計画や保健計画・食育計画といった計画に基づいて作成されるべきものである。 →×
  2. 全体的な計画は、子どもや家庭の状況、地域の実態、保育時間などを考慮し、子どもの育ちに関する長期的見通しをもって作成される必要がある。 →〇
  3. 異年齢で構成される組やグループでの保育においては、一人一人の子どもの生活に配慮できない状況が多くみられるため、集団で一律に食事や午睡ができるよう指導計画を作成する必要がある。 →×
  4. 3歳未満児については、一人一人の子どもの生育歴、心身の発達、活動の実態等に即して、個別的な計画を作成することが求められる。 →〇

正当:3 × ○ × ○


R6前期:保育原理⑮

R6前期 保育原理 問 15 次の文は、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」1「乳児保育に関わるねらい及び内容」の一部である。( A )~( E )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
乳児期の発達については、視覚、( A  →〇聴覚)などの感覚や、座る、( B  →〇はう)、歩くなどの運動機能が著しく発達し、( C  →〇特定の大人)との( D  →〇応答的)な関わりを通じて、情緒的な( E  →〇絆)が形成されるといった特徴がある。これらの発達の特徴を踏まえて、乳児保育は、愛情豊かに、( D )に行われることが特に必要である。
(組み合わせ)
AB C D E
1 聴覚 はう 担当保育士 応答的 信頼関係
2 聴覚 はう 特定の大人 応答的 絆 →〇
3 聴覚 立つ 担当保育士 積極的 絆
4 触覚 はう 担当保育士 積極的 信頼関係
5 触覚 立つ 特定の大人 応答的 絆
正当:2


R6前期:保育原理⑯

R6前期 保育原理 問 16 次の文は、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」4「保育の実施に関して留意すべき事項」(2)「小学校との連携」の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
保育所保育において育まれた( A  →〇カ 資質・能力)を踏まえ、( B  →〇ウ 小学校教育)が円滑に行われるよう、小学校教師との意見交換や合同の( C  →〇オ 研究)の機会などを設け、(中略)「幼児期の終わりまでに育って欲しい姿」を共有するなど連携を図り、保育所保育と( B )との円滑な( D  →〇キ 接続)を図るよう努めること。
【語群】
ア 生きる力  イ 研修     ウ 小学校教育  エ 繋がり
オ 研究    カ 資質・能力  キ 接続     ク 義務教育
(組み合わせ)
A B C D
1 ア ウ イ エ
2 ア ウ オ キ
3 ア ク イ エ
4 カ ウ オ キ →〇
5 カ ク オ キ
正当:4


R6前期:保育原理⑰

R6前期 保育原理 問 17 次のうち、発達障害に関する記述として、正しいものを一つ選びなさい。

  1. 「発達障害者支援法」において、発達障害とは、「知的障害、アスペルガー症候群、学習障害、注意欠陥多動性障害、過敏性障害その他これに類する脳機能の障害である」と定められている。 →×
  2. 「発達障害者支援法」では、「市町村は、発達障害児が早期の発達支援を受けることができるよう、発達障害児の保護者に対し、(中略)適切な措置を講じるものとする」と定めている。 →〇
  3. 発達障害は一つの個性として捉えることができ、保育所等での配慮は特に必要としない。 →×
  4. 発達障害の子どもがパニックを起こしたら、大勢で協力して止めにいくのがよい。 →×
  5. 発達障害の子どもには、学習障害と注意欠陥多動性障害とが重複している例は存在しない。 →×

正当:2


R6前期:保育原理⑱

R6前期 保育原理 問 18 次のうち、障害児保育に関する記述として、「保育所保育指針」第1章「総則」3「保育の計画及び評価」(2)「指導計画の作成」に照らし、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 保育所では、障害など特別な配慮を必要とする子どもの保育を指導計画に位置付けることが求められている。 →〇
  2. 障害のある子どもとの関わりにおいては、個に応じた関わりと集団の中の一員としての関わりの両面を大事にしながら、職員相互の連携の下、組織的かつ計画的に保育を展開する。 →〇
  3. 保育所では、障害のある子どもを含め、全ての子どもが自己を十分に発揮できるよう見通しをもって保育することが必要であるため、クラス等の指導計画と切り離して、個別の指導計画を作成する必要がある。 →×
  4. 障害など特別な配慮を必要とする子どもは、他の子どもに比べて発達や成長に時間を要することが多いため、個別の指導計画を作成する際には、長期間の計画を作成することが重要であり、短期間の計画を作成する必要はない。 →×
  5. 障害や発達上の課題のある子どもが、他の子どもと共に成功する体験を重ね、子ども同士が落ち着いた雰囲気の中で育ち合えるようにするための工夫が必要である。 →〇

正当:2 ○ ○ × × ○


R6前期:保育原理⑲

R6前期 保育原理 問 19 次のうち、「保育所保育指針」第4章「子育て支援」(3)「不適切な養育等が疑われる家庭への支援」に関する記述として、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 保護者に育児不安等が見られる場合には、保護者の希望に応じて個別の支援を行うよう努める。 →〇
  2. 保護者に不適切な養育等が疑われる場合には、市町村や関係機関と連携し、要保護児童対策地域協議会で検討するなど適切な対応を図る。 →〇
  3. 虐待が疑われる場合には、速やかに警察に相談し、適切な対応を図る。 →×
  4. 虐待に対しては秘密保持の観点からできるだけ少人数の保育士が関わり、虐待に関する事実関係の記録も最小限にとどめる。 →×

(組み合わせ)
1 A B →〇
2 A C
3 A D
4 B C
5 C D
正当:1


R6前期:保育原理⑳

R6前期 保育原理 問 20 次の表は、令和4年4月の年齢区分別の保育所等利用児童数および待機児童数を示したものである。この表を説明した記述として、誤ったものを一つ選びなさい。ただし、ここでいう「保育所等」は、従来の保育所に加え、平成 27 年4月に施行した子ども・子育て支援新制度において新たに位置づけられた幼保連携型認定こども園等の特定教育・保育施設と特定地域型保育事業(うち2号・3号認定)を含むものとする。
表 年齢区分別の利用児童数・待機児童数

  利用児童数 待機児童数
3歳未満児(0~2歳) 1,100,925 人 (40.3%) 2,576 人 (87.5%)
  うち0歳児 144,835 人  (5.3%) 304 人 (10.3%)
うち1・2歳児 956,090 人 (35.0%) 2,272 人 (77.2%)
3歳以上児 1,628,974 人 (59.7%) 368 人 (12.5%)
全年齢児計 2,729,899 人(100.0%) 2,944 人(100.0%)

出典:厚生労働省「保育所等関連状況取りまとめ(令和4年4月1日)」(令和4年8月 30 日発表)

  1. 利用児童数は、3歳未満児(0~2歳)よりも3歳以上児の方が多い。 →〇
  2. 待機児童数は、1・2歳児が最も多い。 →〇
  3. 待機児童数は、3,000 人を下回っているが、そのうち3歳未満児(0~2歳)が9割以上を占めている。 →×
  4. 利用児童数の割合は、3歳未満児(0~2歳)が4割を超えている。 →〇
  5. 待機児童数は、3歳以上児が3歳未満児(0~2歳)よりも少ない。 →〇

正当:3


R5後期:保育原理①

R5後期 保育原理 問1 次のうち、日本の保育制度に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 1948(昭和 23)年、文部省は「保育要領」を刊行したが、これは、幼稚園のみならず保育所や家庭にも共通する手引きとして作成された。 →〇
  2. 1991(平成3)年、「幼稚園と保育所との関係について」という通知が文部省、厚生省の局長の連名で出された。その中で、保育所のもつ機能のうち、教育に関するものは、幼稚園教育要領に準ずることが望ましいことなどが示された。 →×
  3. 現在も保育所は託児を行い、幼稚園は教育を行うなどその保育内容の基本はまったく違うものとなっている。  →×
  4. 幼保連携型認定こども園は、国、地方公共団体、学校法人、社会福祉法人及び株式会社のみが設置することができる。 →×

正当:3 ○ × × ×


R5後期:保育原理②

R5後期 保育原理 問2 次のうち、「保育所保育指針」についての記述として、あてはまらないものを一つ選びなさい。

  1. 現行の「保育所保育指針」は、厚生労働大臣告示として定められたものであり、規範性を有する基準としての性格をもつ。 →〇
  2. 「保育所保育指針」は、1955(昭和 30)年に策定され、1990(平成2)年、1999(平成 11)年と2回の改訂を経た後、2018(平成 30)年の改定に際して告示化された。 →×
  3. 各保育所は、「保育所保育指針」に規定されている事項を踏まえ、それぞれの実情に応じて創意工夫を図り、保育を行うとともに、保育所の機能及び質の向上に努めなければならない。 →〇
  4. 各保育所では、「保育所保育指針」を日常の保育に活用し、社会的責任を果たしていくとともに、保育の内容の充実や職員の資質・専門性の向上を図ることが求められる。 →〇
  5. 保育所にとどまらず、小規模保育や家庭的保育等の地域型保育事業及び認可外保育施設においても、「保育所保育指針」の内容に準じて保育を行うこととされている。 →〇

正当:2


R5後期:保育原理③

R5後期 保育原理 問3 次の文は、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」1「乳児保育に関わるねらい及び内容」の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
保育士等との( A  →〇信頼)関係に支えられて生活を確立していくことが人と関わる基盤となることを考慮して、子どもの多様な感情を受け止め、温かく( B  →〇受容)的・( C  →〇応答)的に関わり、一人一人に応じた適切な援助を行うようにすること。
(組み合わせ)
A   B   C
1 信頼  受容  応答 →〇
2 愛着  共感  協応
3 愛着  共感  応答
4 愛着  受容  応答
5 信頼  受容  協応
正当:1


R5後期:保育原理④

R5後期 保育原理 問4 次のうち、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「ねらい」は、子どもが保育所において安定した生活を送り、充実した活動ができるように、保育を通じて育みたい資質・能力を、子どもの生活する姿から捉えたものである。 →〇
  2. 「内容」は、「ねらい」を達成するために、子どもの生活やその状況に応じて保育士等が適切に行う事項と、保育士等が援助して子どもが環境に関わって経験する事項を示したものである。 →〇
  3. 保育における「養護」とは、子どもの生命の保持及び情緒の安定を図るために保育士等が行う援助や関わりのことである。 →〇
  4. 保育における「教育」とは、子どもが健やかに成長し、その活動がより豊かに展開されるために保育士等が行う発達の援助のことである。 →〇
  5. 「保育の内容」では、主に養護に関わる側面からの視点が示されており、実際の保育においても、教育より養護を優先して展開されることに留意する必要がある。 →×

正当:1 ○ ○ ○ ○ ×


R5後期:保育原理⑤

R5後期 保育原理 問5 次のうち、保育所における保育士の子どもへの対応として、「保育所保育指針」第1章「総則」、第2章「保育の内容」に照らし、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 1歳児が他児に噛みついた時に、その子の手をつねり、いけないことだと伝えた。 →×
  2. 悔しくて涙を流している4歳児に「赤ちゃんみたいに泣かないの」と伝えた。 →×
  3. 5歳児が昼食のおかわりを希望しても「前日に昼食を残したからあげることはできない」と伝えた。 →×
  4. 2歳児が園外での散歩の際、車道に出ようとするのをとっさに後ろから抱きかかえて止めた。 →〇

正当:4 × × × ○


R5後期:保育原理⑥

R5後期 保育原理 問6 次の文は、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」3「3歳以上児の保育に関するねらい及び内容」の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
子どもが、遊びの中で周囲の( A  →〇環境)と関わり、次第に周囲の世界に( B  →〇好奇心)を抱き、その意味や操作の仕方に関心をもち、物事の法則性に気付き、自分なりに考えることができるようになる( C  →〇過程)を大切にすること。
(組み合わせ)
ABC
1 人 探究心 過程
2 人 疑問 経験
3 環境 探究心 経験
4 環境 好奇心 過程 →〇
5 自然 好奇心 過程
正当:4


R5後期:保育原理⑦

R5後期 保育原理 問7 次の表は、「保育所保育指針」第1章「総則」4「幼児教育を行う施設として共有すべき事項」(1)「育みたい資質・能力」をまとめたものである。表中の(   )にあてはまるものを一つ選びなさい。

知識及び技能の基礎 豊かな体験を通じて、感じたり、気付いたり、分かったり、できるようになったりする
思考力、判断力、表現力等の基礎 気付いたことや、できるようになったことなどを使い、考えたり、試したり、工夫したり、表現したりする
学びに向かう力、人間性等 (    )

  1. 友達と豊かに関わる中で、協同的に作ったり、表現したりする
  2. 心情、意欲、態度が育つ中で、よりよい生活を営もうとする →〇
  3. 小学校に向けて、自ら考え、自ら学習に取り組もうとする
  4. 見通しをもって物事を考え、問題解決しようとする
  5. 自らの意思を強くもち、葛藤経験からも自らの力で乗り越えようとする

正当:2


R5後期:保育原理⑧

R5後期 保育原理 問8 次のうち、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」4「保育の実施に関して留意すべき事項」の一部として、正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 子どもの心身の発達及び活動の実態などの個人差を踏まえるとともに、一人一人の子どもの気持ちを受け止め、援助すること。 →〇
  2. 子どもが自ら周囲に働きかけ、試行錯誤しつつ自分の力で行う活動を見守るだけでなく、子どもに対して、保育士等が先回りして援助を行うこと。 →×
  3. 子どもの入所時の保育に当たっては、できるだけどの子どもにも同じ対応をし、子どもが安定感を得て、次第に保育所の生活になじんでいくようにするとともに、既に入所している子どもに不安や動揺を与えないようにすること。 →×
  4. 子どもの国籍や文化の違いを認め、互いに尊重する心を育てるようにすること。 →〇

正当:3 ○ × × ○


R5後期:保育原理⑨

R5後期 保育原理 問9 次のうち、「保育所保育指針」第1章「総則」(4)「保育の環境」に照らし、不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 子ども自身の興味や関心が触発され、好奇心をもって自ら関わりたくなるような、子どもにとって魅力ある環境を保育士等が構成することが重要である。 →〇
  2. 保育の環境の構成に当たっては、複数の友達と遊べる遊具やコーナーなどを設定するとともに、物の配置や子どもの動線などに配慮することが重要である。 →〇
  3. 保育室は、温かな親しみとくつろぎの場となるとともに、生き生きと活動できる場となるように配慮すること。 →〇
  4. 衛生や安全について確認するための体制を整えるなど、子どもが安心して過ごせる保育の環境の確保に保育所全体で取り組んでいく必要がある。 →〇
  5. 子どもは人的環境である大人の影響を受けやすいため、保育士等との関わりができるだけ最小限となるよう配慮する必要がある。 →×

正当:5


R5後期:保育原理⑩

R5後期 保育原理 問 10 次の保育所の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
10 月のある日、週1回の園庭開放に、脳性まひの障害があるNちゃん(3歳、女児)と母親が来所した。母親からの話では、Nちゃんは脳性まひの障害があり、週1回歩行の訓練で児童発達支援センターに通っており、食事前や寝る前にたんの吸引が必要であることがわかった。少し緊張している様子のNちゃんだったが、保育士に笑顔を見せたり、砂場のままごと道具に興味を示す姿も見られた。母親からは、新年度からNちゃんがこの保育所で集団生活を送ることを希望していて、継続して園庭開放に来たいといった言葉が聞かれた。
【設問】
次のうち、保育所の対応として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. Nちゃんに障害があることから保育所での生活は難しいと母親にまず伝える。 →×
  2. 研修を受けた保育士は、たんの吸引などの医療的ケアができることを伝え、この保育所での対応に関する情報提供を行う。 →〇
  3. 母親の了解を得ていないが、Nちゃんの様子を聞くため児童発達支援センターに連絡する。 →×
  4. Nちゃんや母親の様子を観察し、把握した結果を職員間で共有し、今後、この親子にどのように関わるかを話し合う。 →〇

正当:4 × ○ × ○


R5後期:保育原理⑪

R5後期 保育原理 問 11 次の【Ⅰ群】の記述と、【Ⅱ群】の人名を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】

  1. 経営する工場の労働者とその家族のために教育施設を開設し、そこに「幼児学校」をおいた。 →〇イ オーエン(Owen, R.)
  2. 最も恵まれない子どもを豊かに育む方法こそ、すべての子どもにとって最良の方法であるとする考えに基づき、「保育学校」を創設し、医療機関との連携を図って保育を進めた。 →〇マクミラン(McMillan, M.)

【Ⅱ群】
ア デューイ(Dewey, J.)
イ オーエン(Owen, R.)
ウ マクミラン(McMillan, M.)
エ オーベルラン(Oberlin, J.F.)
(組み合わせ)
A B
1 ア イ
2 イ ア
3 イ ウ →〇
4 エ ア
5 エ ウ
正当:3


R5後期:保育原理⑫

R5後期 保育原理 問 12 次のうち、保育所が行う一時預かり事業に関して「保育所保育指針」に照らし、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 家庭での様子などを踏まえ、一人一人の子どもの心身の状態などを考慮して保育することが求められる。 →〇
  2. 一人一人の子どもの家庭での生活と保育所における生活との連続性に配慮する必要がある。 →〇
  3. 子どもが無理なく過ごすことができるよう、必要に応じて午睡の時間を設けたり、子どもがくつろぐことのできる場を設けたりするなど、一日の流れや環境を工夫することが大切である。 →〇
  4. 一日の生活の流れに慣れることを考え、保育所で行っている活動や行事に参加することは避けるように配慮する。 →×

正当:1 ○ ○ ○ ×


R5後期:保育原理⑬

R5後期 保育原理 問 13 次の文は、「保育所保育指針」第5章「職員の資質向上」の一部である。( A )~( E )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
保育所においては、保育の内容等に関する( A  →〇ア 自己評価)等を通じて把握した、保育の質の向上に向けた課題に( B  →〇オ 組織的)に対応するため、( C  →〇カ 保育内容)の改善や保育士等の役割分担の見直し等に取り組むとともに、それぞれの( D  →〇イ 職位)や職務内容等に応じて、各職員が必要な知識及び( E  →〇コ 技能)を身につけられるよう努めなければならない。
【語群】
ア 自己評価   イ 職位   ウ 柔軟   エ 保育方法   オ 組織的
カ 保育内容   キ 技術   ク 能力   ケ 研修     コ 技能
(組み合わせ)
A B C D E
1 ア ウ エ ク コ
2 ア ウ カ イ キ
3 ア オ カ イ コ →〇
4 ケ ウ カ ク キ
5 ケ オ エ ク キ
正当:3


R5後期:保育原理⑭

R5後期 保育原理 問 14 次の保育所の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
L君は、9月から3歳児クラスに入所し、保育所での生活は4日目である。昼食後の午睡では、担当保育士が絵本を読み終えると、他の子どもたちは自分の布団に横になるが、L君は自分の布団に横になっても、すぐに起き上がってカーテンにもぐって外を見たりする。担当保育士が近づくと、L君はカーテンから顔をのぞかせて担当保育士に笑いかけるが、またカーテンにもぐる。しばらくして、担当保育士が「L君、ねようね」と声をかけ、L君は布団に横になる。L君は、「ママは?」と聞き、担当保育士は「おしごとだよ」と答えると、L君はまた起き上がってカーテンにもぐる。「せんせい、カーテンにいる子がいるよ」と担当保育士に伝える子どももいる。担当保育士がもう一度「ねようね」と声をかけると、「ねないよ」と答える。時々、自分の布団にうつぶせになってみたりもするが、カーテンを引っ張ってみたり、なかなか落ちつかない様子である。担当保育士がそばで寝たふりをしても、L君は起き上がり、担当保育士にいろいろと話しかける。結局、L君はほとんど眠らずにおやつの時間になった。
【設問】
次のうち、「保育所保育指針」第1章「総則」、第2章「保育の内容」に照らし、L君への担当保育士の対応として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 他の子どもの迷惑になるので、明日からは午睡の時間は眠るようL君にしっかり伝える。 →×
  2. L君にとって新しい環境で眠れるようになるには、もう少し時間がかかると考えられるため、しばらく様子を見ていく。 →〇
  3. L君が安心して眠ることができるよう、なるべく午睡の時間はL君のそばにいて必要に応じて話しかけに応じるなどリラックスできるように関わる。 →〇
  4. L君の保護者には、新しい環境でなかなか眠らなかったことを伝え、家での様子を聞く。 →〇

正当:4 × ○ ○ ○


R5後期:保育原理⑮

R5後期 保育原理 問 15 次のうち、「保育所保育指針」第1章「総則」3「保育の計画及び評価」に照らし、全体的な計画の作成に続く保育の計画及び評価の過程として、A~Dを並べた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 評価を踏まえた計画の改善
B 保育内容等の評価
C 指導計画の展開
D 指導計画の作成
(組み合わせ)
1 A→B→C→D
2 B→A→C→D
3 C→B→D→A
4 D→B→A→C
5 D→C→B→A →〇
正当:5


R5後期:保育原理⑯

R5後期 保育原理 問 16 次のうち、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」2「1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容」に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 食事や午睡、遊びと休息など、保育所における生活のリズムが形成される。 →〇
  2. 走る、跳ぶ、登る、押す、引っ張るなど全身を使う遊びを楽しむ。 →〇
  3. 友達と食べることを楽しみ、食べ物への興味や関心をもつ。 →×
  4. 身の回りを清潔に保つ心地よさを感じ、その習慣が少しずつ身に付く。 →〇
  5. 保育所における生活の仕方を知り、自分たちで生活の場を整えながら見通しをもって行動する。 →×

正当:2 ○ ○ × ○ ×


R5後期:保育原理⑰

R5後期 保育原理 問 17 次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」3「保育の計画及び評価」(2)「指導計画の作成」の一部である。( A )~( E )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
障害のある子どもの保育については、一人一人の子どもの発達( A  →〇カ 過程)や障害の状態を把握し、適切な( B  →〇イ 環境)の下で、障害のある子どもが他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう、( C  →〇オ 指導)計画の中に位置付けること。また、子どもの状況に応じた保育を実施する観点から、家庭や関係機関と連携した( D  →〇エ 支援)のための計画を( E  →〇キ 個別)に作成するなど適切な対応を図ること。
【語群】
ア 段階     イ 環境     ウ 柔軟     エ 支援
オ 指導     カ 過程     キ 個別     ク 保育
(組み合わせ)
A B C D E
1 ア イ オ ク ウ
2 ア イ ク エ キ
3 ア ク エ オ ウ
4 カ イ オ エ キ →〇
5 カ ク エ オ キ
正当:4


R5後期:保育原理⑱

R5後期 保育原理 問 18 次の文は、「児童の権利に関する条約」第 27 条の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 締約国は、児童の身体的、精神的、道徳的及び社会的な発達のための相当な( A  →〇)についてのすべての児童の権利を認める。
  2. 父母又は児童について責任を有する他の者は、自己の能力及び資力の範囲内で、児童の発達に必要な生活条件を確保することについての( B  →〇)責任を有する。
  3. 締約国は、国内事情に従い、かつ、その能力の範囲内で、1の権利の実現のため、父母及び児童について責任を有する他の者を援助するための適当な措置をとるものとし、また、必要な場合には、特に栄養、衣類及び住居に関して、( C  →〇)及び支援計画を提供する。

(組み合わせ)
AB C
1 教育環境 一定程度の 緊急避難所
2 生活水準 第一義的な 物的援助 →〇
3 文化水準 全面的な 保健衛生
4 教育環境 第一義的な 保健衛生
5 生活水準 全面的な 物的援助
正当:2


R5後期:保育原理⑲

R5後期 保育原理 問 19 次のうち、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和 23 年厚生省令第 63 号)において、保育所の職員として、位置づけられているものを○、位置づけられていないものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 調理員 →〇
B 事務員 →×
C 保育士 →〇
D 嘱託医 →〇
正当:3 ○ × ○ ○


R5後期:保育原理⑳

R5後期 保育原理 問 20 次の表は、年齢区分別の保育所等利用児童の人数と割合(保育所等利用率)を示したものである。この表を説明した記述として、正しいものを一つ選びなさい。ただし、ここでいう「保育所等」は、従来の保育所に加え、平成 27 年4月に施行した子ども・子育て支援新制度において新たに位置づけられた幼保連携型認定こども園等の特定教育・保育施設と特定地域型保育事業(うち2号・3号認定)を含むものとする。
表 年齢区分別の就学前児童数に占める保育所等利用児童数の割合(保育所等利用率)

  令和4年4月 令和3年4月
3歳未満児(0~2歳) 1,100,925 人(43.4%) 1,105,335 人(42.1%)
  うち0歳児 144,835 人(17.5%) 146,361 人(17.5%)
うち1・2歳児 956,090 人(56.0%) 958,974 人(53.7%)
3歳以上児 1,628,974 人(57.5%) 1,636,736 人(56.0%)
全年齢児計 2,729,899 人(50.9%) 2,742,071 人(49.4%)

(保育所等利用率:当該年齢の保育所等利用児童数÷当該年齢の就学前児童数)
出典:厚生労働省「保育所等関連状況取りまとめ(令和4年4月1日)」(令和4年8月 30 日発表)

  1. 令和4年4月の全年齢児の保育所等利用児童数は前年と比べて増えており、保育所等利用率も前年と比べて高くなっている。 →×
  2. 令和4年4月の保育所等利用率は、0歳児、1・2歳児、3歳以上児のすべてにおいて前年と比べて低くなっている。 →×
  3. 令和4年4月の3歳未満児の保育所等利用率は、同年の3歳以上児の保育所等利用率と比べて高い。 →×
  4. 令和4年4月において、前年と比べて最も保育所等利用率が増えたのは1・2歳児である。 →〇
  5. 令和4年4月の全年齢児の保育所等利用率は 50%を超えており、3歳未満児、3歳以上児別にみても、保育所等利用率はともに 50%を超えている。 →×

正当:4