R7前保育の心理学一覧

R7前期:保育の心理学①

R7前期 保育の心理学 問1
 次の文は、発達的変化の研究法に関する記述である。( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
人の発達を理解するために、様々な方法が用いられる。
観察法は、観察した行動を自由に記述したり、特定の行動をチェックしてその出現頻度を集計したりするなどして、発達の状態を理解しようとするものである。中でも、観察者が対象者と接することなく観察するものを( A  ア 非参与)観察という。
実験法は、研究者が研究上の仮説に基づき、対象者に特定の状況や課題を与え、その反応を測定するものである。その際、反応に影響する可能性のある余計な刺激である( B  ウ 剰余変数)を極力減らす必要がある。他にも、調査法や面接法などがある。
これらの方法を用いて、発達的変化の過程を明らかにしていく研究で、特定の個人や集団を繰り返し測定するものを( C  エ 縦断研究)という。その中でも単に年齢による発達的変化だけでなく、どのような時代に育った世代かということを考慮する研究方法を( D  キ コホート研究)という。
【語群】
ア 非参与  イ 横断研究  ウ 剰余変数    エ 縦断研究
オ 参与   カ 独立変数  キ コホート研究  ク ナラティブ研究
(組み合わせ)
A B C D
1 ア ウ イ ク
2 ア ウ エ キ →〇
3 ア カ エ キ
4 オ ウ イ ク
5 オ カ エ ク
正答:2


R7前期:保育の心理学②

R7前期 保育の心理学 問2
 次の説明及び図は、発達と環境についての考え方に関するものである。( ア )~( エ )にあてはまる語句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

説明
( ア  ジェンセン)は、心身の諸特質の遺伝的可能性が顕在化するために必要な環境条件の質や量は、特性によってそれぞれ違いがあり、各特性に固有な一定の水準、すなわち( イ  閾値)があるという見解を述べている。その見解によると特性Aは( ウ  身長)など、環境が極めて不適でも素質がそのままに顕在化し、遺伝によってほぼ規定される。特性Bは中程度の環境条件が( イ )となるものであり、特性Cは環境条件にほぼ比例して発達の可能性が顕在化するものである。特性Dは( エ  絶対音感)など、極めて好適的な環境条件や特別な教育訓練によって、初めて可能性が顕在化するものである。

(組み合わせ)
ア イウ エ
1 ゲゼル(Gesell, A.L.) 閾値 知能検査の成績 絶対音感
2 ゲゼル(Gesell, A.L.) 輻輳 知能検査の成績 学業成績
3 ジェンセン(Jensen, A.R.) 閾値 身長 絶対音感 →〇
4 ジェンセン(Jensen, A.R.) 閾値 知能検査の成績 学業成績
5 ジェンセン(Jensen, A.R.) 輻輳 身長 絶対音感
正答:3


R7前期:保育の心理学③

R7前期 保育の心理学 問3
 次の文は、乳幼児が日常生活の中で示すコミュニケーションに関する記述である。A~Dを表す用語を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 1歳頃の子どもが、身近な大人の表情を用いて状況判断をする。 ア 社会的参照
  2. 視線や指さしによって、大人と興味関心を共有する。 ウ 共同注意
  3. 生後7~8か月頃の乳児が、初対面の人に出会ったときに、泣いて親にしがみつく。 キ 人見知り
  4. 目の前で大人が口を大きく開けたり、舌を出したりすると、新生児はその表情をまねるような表情をする。 ク 共鳴動作

【語群】
ア 社会的参照      イ 社会的視点取得  ウ 共同注意  エ 分離不安
オ エントレインメント  カ 共感覚      キ 人見知り  ク 共鳴動作
(組み合わせ)
A B C D
1 ア ウ キ ク →〇
2 ア カ エ オ
3 イ ウ エ オ
4 イ ウ キ オ
5 イ カ キ ク
正答:1


R7前期:保育の心理学④

R7前期 保育の心理学 問4
 次のうち、乳幼児の身体・運動の発達に関する記述として、適切なものを3つ選びなさい。

  1. 身体に比して大きな頭、丸みをもった体つき、顔の中央よりやや下に位置する大きな目といった身体的特徴は、幼児図式と呼ばれる。 →〇
  2. 興味や関心のあるものに手を伸ばす行動を、リーチングという。 →〇
  3. 乳幼児の運動は、不随意的動きから随意運動へ変わり、末端から中枢へと発達していく。 →×
  4. 2歳頃には、はさみを使って紙を直線にそって切ることができる。 →×
  5. 幼児期後半には、「鬼ごっこで、鬼役の子どもが走っている姿を見ながら、捕まらないように自分も走る」といった、複数の動きを組み合わせることができるようになる。 →〇

正答:125


R7前期:保育の心理学⑤

R7前期 保育の心理学 問5
 次のうち、ピアジェ(Piaget, J.)の理論の前操作期に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 対象の形や状態を変化させても、対象の数量などの性質は変化しないことがわかる。 →×
  2. 自分の視点が他者の視点と区別されないという特徴があり、自分にどのように見えているかが優先される。 →〇
  3.  目の前にない事柄を心の中でイメージとして思い浮かべ、考えたり行動したりすることができる。 →〇
  4. 石や机、花や雲などにも人間と同じように生命があり、人間と同じように感じたり考えたりすると信じる傾向がある。 →〇

(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ × ○
2 ○ × ○ ×
3 × ○ ○ ○ →〇
4 × ○ × ×
5 × × × ○
正答:3


R7前期:保育の心理学⑥

R7前期 保育の心理学 問6
 次のうち、乳幼児における言語の発達に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 「ニャンニャン」という言葉を猫だけでなく、犬やライオンなど四足動物全般に使用することを、語の過大般用/語彙拡張(over-extension)という。 →〇
  2. 生後6か月頃からみられる、子音と母音を組み合わせた複数音節からなる発声を、ジャーゴンという。 →×
  3. 4、5歳頃になると、多くの子どもは文字に興味をもち始めるが、まだ正確に文字を書くことは難しいため、鏡映文字と呼ばれる左右が逆転した文字を書くことがある。 →〇
  4. しりとり遊びでは、例えば「めだか」の最後の文字が「か」であることに気づいて、「か」で始まる言葉を探すことが必要であり、このような言葉遊びを通して音韻意識の発達が促される。 →〇

(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ × ○ ○ →〇
3 ○ × × ○
4 × ○ × ×
5 × × ○ ×
正答:2


R7前期:保育の心理学⑦

R7前期 保育の心理学 問7
 次のうち、観察学習に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 条件反射のメカニズムによって行動の変化を説明する理論であり、バンデューラ(Bandura, A.)が提唱した。 →×
  2. 攻撃行動などのネガティブな行動だけではなく、ポジティブな行動を学習する可能性もある。 →〇
  3. 行動の変化は、内的な認知過程の変化ではなく単純な模倣によってもたらされる。 →×
  4. 他者がほめられたり、罰せられたりすることを見るだけで、学習者の行動が促進されたり、抑制されたりする。 →〇

(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ×
3 ○ × × ○
4 × ○ × ○ →〇
5 × × ○ ×
正答:4


R7前期:保育の心理学⑧

R7前期 保育の心理学 問8
 次のうち、動機づけに関する記述として、不適切なものを1つ選びなさい。

  1. 内発的動機づけは、その活動自体をすることで達成感や満足感を得ることを目的とする。 →〇
  2. 外的な報酬はやる気や意欲を高めることもあれば、エンハンシング効果のように、外的な報酬によって本来のやる気や意欲が阻害されることもある。 →×
  3. 環境と効果的に相互交渉する能力はコンピテンスと呼ばれ、自己の活動の結果として、環境に効果や変化をもたらすことができたという効力感によって様々な活動が動機づけられる。 →〇
  4. セリグマン(Seligman, M.E.P.)によれば、行動しても期待した結果が出ない経験を繰り返すことで、何をしても無駄だと学習してしまい、やる気をなくすことを学習性無力感という。 →〇
  5. 自分で自分の行動を決めようとする自律性が損なわれると、やる気や意欲は低下する。 →〇

正答:2


R7前期:保育の心理学⑨

R7前期 保育の心理学 問9
 次のうち、人の生涯発達に関する記述として、適切なものを3つ選びなさい。

  1. 人の生涯発達には、連続的な変化もあれば非連続的・質的な変化もある。 →〇
  2. 人の生涯発達とは、上昇的変化の過程を意味する。 →×
  3. 人の生涯発達における文化の影響は、乳児期において最も大きい。 →×
  4. 人の生涯発達は、可塑性を有し、生涯のどの時期でも変化の可能性がある。 →〇
  5. 人の生涯発達は、個人的に重要な意味をもつ出来事の影響を受ける。 →〇

正答:145


R7前期:保育の心理学⑩

R7前期 保育の心理学 問 10
 次の【Ⅰ群】のストレンジ・シチュエーション法におけるアタッチメント(愛着)のタイプと、【Ⅱ群】の日常場面における養育者の子どもへの関わりの特徴を結びつけた場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
【Ⅰ群】
A Aタイプ(回避型) →〇イ
B Bタイプ(安定型) →〇ア
C Cタイプ(アンビバレント型) →〇ウ
【Ⅱ群】
ア 子どものネガティブな感情表出に対して応答的、受容的に関わる。
イ 子どものネガティブな感情表出に対して拒絶する傾向にある。
ウ 子どものネガティブな感情表出に対して受容したり受容しなかったり、一貫しない関わりを示す。
(組み合わせ)
A B C
1 ア イ ウ
2 ア ウ イ
3 イ ア ウ →〇
4 イ ウ ア
5 ウ ア イ
正答:3


R7前期:保育の心理学⑪

R7前期 保育の心理学 問 11
 次の文は、青年期の対人関係に関する記述である。( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
青年期は、子どもから大人への重要な移行の時期である。青年が親から心理的に離れて自立していくプロセスを、ブロス(Blos, P.)は第二の分離個体化と呼び、ホリングワース(Hollingworth, L.S.)は( A  イ 心理的離乳)と呼んだ。親からの自立に伴う精神的な不安定さを抱えた青年は、親とは違う自分の考えに共感してくれ、悩みや考えを共に語り合える友人を求めるようになる。
青年期の初め頃に見られる( B  エ チャムグループ)では、メンバーは行動だけではなく、好きな物事が同じであるといった内面的に似ていることで一体感を得る。青年期の半ば頃から見られる( C  カ ピアグループ)は、( D  ク 異質性)を特徴とし、男女混合であったり異年齢であったりすることもある。
【語群】
ア 第二の離乳     イ 心理的離乳   ウ ケアグループ  エ チャムグループ
オ ギャンググループ  カ ピアグループ  キ 排他性     ク 異質性
(組み合わせ)
A B C D
1 ア ウ オ キ
2 ア エ カ ク
3 イ ウ オ ク
4 イ エ オ キ
5 イ エ カ ク →〇
正答:5


R7前期:保育の心理学⑫

R7前期 保育の心理学 問 12
 次のうち、成人期・高齢期に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. エリクソン(Erikson, E.H.)によると、成人初期の心理・社会的危機は「生殖性 対 停滞」である。 →×
  2. 中年期には、身体的な衰えの自覚や、子どもの自立に伴う夫婦関係の見直し、老親の介護など、これまでにない大きな変化を体験することになり、自分のあり方や生き方を問い直し模索する、アイデンティティの再体制化を経験することがある。 →〇
  3. 記憶の種類によって加齢の影響は異なり、意味記憶や手続き記憶は加齢による影響を受けやすく、ワーキングメモリやエピソード記憶は加齢の影響を受けにくい。 →×
  4. 高齢期に様々な喪失を経験しながらも、それにうまく適応しながら幸福に年齢を重ねていくことを、サクセスフル・エイジングという。 →〇

(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ × ×
2 ○ × ○ ○
3 ○ × ○ ×
4 × ○ × ○ →〇
5 × × ○ ○
正答:4


R7前期:保育の心理学⑬

R7前期 保育の心理学 問 13
 次のうち、親としての育ちと子育てに関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 親準備性は、親になってから初めて獲得されるものではなく、自分が育てられた経験や、乳幼児との接触体験の有無の影響を受ける。 →〇
  2. 妊娠期の女性にとって、胎動は胎児の存在を感じ、親になることを意識する機会となる。父親は母親から胎児のことを聞いたり、周囲の人から父親になるものとして扱われたりすることで、親になることを意識する。 →〇
  3. 「第 16 回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」(2023 年8月 国立社会保障・人口問題研究所)によれば、理想とする子ども数が1人以上であった夫婦が子どもを持つ理由としては、「子どもがいると生活が楽しく心が豊かになるから」よりも「結婚して子どもを持つことは自然なことだから」のほうが多い。 →×
  4. 子どもが独立すると、親役割を終えたことによる空虚感を募らせる空の巣症候群に陥る場合がある。 →〇

(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ○
2 ○ ○ × ○ →〇
3 ○ × × ○
4 × ○ ○ ×
5 × × ○ ×
正答:2


R7前期:保育の心理学⑭

R7前期 保育の心理学 問 14
 次のうち、子育て支援に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 子育て支援は、保護者が安心して子どもを産み育てるための支援を指しており、保護者のみを念頭に置いた支援を行うことを意味する。 →×
  2. 適切な支援や連携・協力のあり方、方法を検討するにあたり、支援対象を深く理解するためにアセスメントが行われる。 →〇
  3. 子育ての不安や負担感、困り感は、子どもや親自身の特性、夫婦関係、親子関係、家計を含む家庭の状態や状況など多様なことが関連して生じる。 →〇
  4. 保育カウンセリングで行われる支援は、子どもの発達上の問題や障害への理解の促進にとどまらず、虐待などの不適切な養育を防ぐための相談、助言等の援助、地域で利用できる社会資源に関する情報提供など多岐にわたる。 →〇

(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ × ○
2 ○ × ○ ×
3 × ○ ○ ○ →〇
4 × ○ × ×
5 × × ○ ×
正答:3


R7前期:保育の心理学⑮

R7前期 保育の心理学 問 15
 次のうち、保育所に通う子どもを取り巻く環境を、ブロンフェンブレンナー(Bronfenbrenner, U.)の生態学的システム論でとらえた場合の各システムに該当する例の組み合わせとして、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
A マクロシステム ―――― 保育士と保護者との関係 →×
B マイクロシステム ――― 友だちとの関係 →〇
C メゾシステム ――――― 日本の社会状況 →×
D エクソシステム ―――― 保護者の職場での人間関係 →〇
(組み合わせ)
1 A B
2 A C
3 B C
4 B D →〇
5 C D
正答:4


R7前期:保育の心理学⑯

R7前期 保育の心理学 問 16
 次のうち、反応性アタッチメント障害に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 虐待や養育者の頻繁な変更など、不適切な養育経験によって生じる。 →〇
  2. DSM-5 では、神経発達症群/神経発達障害群に分類される。 →×
  3. 見慣れない大人にも積極的に近づき、過度に馴れ馴れしく親しげな行動をとる。 →×
  4. 5歳時点で診断可能である。 →〇

(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ○
2 ○ ○ × ×
3 ○ × × ○ →〇
4 × ○ ○ ×
5 × × ○ ○
正答:3


R7前期:保育の心理学⑰

R7前期 保育の心理学 問 17
 次の文は、子どもの遊びに関する記述である。( A )~( D )にあてはまる語句を
【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
パーテン(Parten, M.B.)は、子どもの遊びの形態とその発達過程について、「何もしていない」「( A  ア 一人遊び)」「( B  ク 傍観者的行動)」「平行遊び」「連合遊び」「( C  キ 協同遊び)」 の6つに分類した。 そして、「( B )」は他者に関心が向いているので「( A )」より発達した形態であり、「連合遊び」は仲間とやりとりをして一緒に遊ぶが( D  エ 組織化)されておらず、3~4歳頃にみられるとした。
その後の遊びの形態とその発達過程の研究において、「( A )」は5歳児でも活動内容によってはみられることから、未熟な形態というより、子どもの選択であるとの考えが示されている。従って、保育士は一人一人の子どもの遊びを理解して対応することが大切である。
【語群】
ア 一人遊び  イ 仲間遊び  ウ 運動遊び  エ 組織化
オ 象徴遊び  カ 精緻化   キ 協同遊び  ク 傍観者的行動
(組み合わせ)
A B C D
1 ア イ ウ エ
2 ア ク ウ カ
3 ア ク キ エ →〇
4 オ イ ウ エ
5 オ ク キ カ
正答:3


R7前期:保育の心理学⑱

R7前期 保育の心理学 問 18
 次のうち、保育の環境に関する記述として、適切なものを2つ選びなさい。

  1. 保育所でクラスや担任が変わっても、同じ保育所内であれば環境移行にはあたらない。 →×
  2. 保育の環境を構成する際には、子どもたちの発達や経験についての視点を持つことが大切であり、子どもが主体的に関わることができる環境を構成する必要がある。 →〇
  3. 保育所等に入所するといった環境移行への適応において、基本的生活習慣の獲得の程度は問題にはならない。 →×
  4. バルテス(Baltes, P.B.)によれば、環境の意味や価値は、環境がヒトに提供するものである。 →×
  5. 保育士は、保育の環境を構成するとともに、子どもにとっての人的環境の一つでもある。 →〇

正答:25


R7前期:保育の心理学⑲

R7前期 保育の心理学 問 19
 次のうち、発達のアセスメントに関する記述として、適切なものを2つ選びなさい。

  1. 遠城寺式・乳幼児分析的発達検査法は、「運動」「認知」「言語」の3つに分けて発達状況を分析的に評価する方法である。 →×
  2. ビネー式知能検査は一般知能を測定するという方向で作成され、ウェクスラー式知能検査では知能がいくつかの領域から構成されるという考えのもとに作成されている。 →〇
  3. 発達検査には、子どもの様子について養育者が質問紙やインタビューに回答する間接法と、検査者が子どもに課題を実施する直接法によるものがある。 →〇
  4. 知能検査には、質問紙法、作業検査法、投影法によるものがある。 →×
  5. 1つの知能検査または発達検査を1回実施すれば、子どもの発達水準を正確に捉えることができる。 →×

正答:23


R7前期:保育の心理学⑳

R7前期 保育の心理学 問 20
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
F君(5歳、男児)は、家庭では年齢相応の会話をしているが、保育所ではクラスの子どもや保育士等の誰とも話さない。G担当保育士やクラスの子どもが話しかけると相手をじっと見ているだけで、一言も言葉を発しない。保育士やクラスの子どもの問いかけに対して、頷いたり首を横に振ったりして反応する。
G担当保育士は、発達の専門家のアドバイスを受けた上で、F君に無理に話さなくてもよいことを伝えて、環境調整をして対応することにした。
【設問】
次のうち、F君の主な精神医学的問題として、適切なものを1つ選びなさい。
1 分離不安症
2 パニック症
3 小児期発症流暢症(吃音)
4 選択性緘黙 →〇
5 自閉スペクトラム症
正答:4