平成29年度後期試験 児童家庭福祉 問 13
次の図は、「平成 27 年度福祉行政報告例」において報告された、児童相談所における児童虐待相談の相談種別の割合を示したものである。(A)~(D)にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。図:児童相談所における児童虐待相談の対応件数における相談種別
【語群】
ア 身体的虐待 イ 性的虐待 ウ 心理的虐待 エ 保護の怠慢・拒否(ネグレクト)
正答:4 ウ ア エ イ
「子ども家庭福祉」一覧
H29後:児童家庭福祉⑭
平成29年度後期試験 児童家庭福祉 問 14
次の文は、里親制度に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- わが国における社会的養護の基本的方向は、家庭養護及び家庭的養護の推進、里親委託・里親支援の推進を図ることとしている。 →○
- 養育里親とは、厚生労働省令が定める人数以下の要保護児童を養育することを希望し、かつ都道府県知事が行う研修を修了した者をいう。 →×
- 児童相談所には、里親支援専門相談員が配置されることとなっている。 →×
- 里親支援機関事業の実施主体は、児童養護施設及び乳児院である。 →×
正答:3 ○ × × ×
H29後:児童家庭福祉⑮
平成29年度後期試験 児童家庭福祉 問 15
次の文は、ソーシャル・サポート・ネットワークに関する記述である。(A)~(D)にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。ソーシャル・サポート・ネットワークとは、個人を取り巻く(A 家族)、友人、近隣、ボランティア、 (B 民間機関)などによる援助(インフォーマル・サポート)と(C 行政機関)やさまざまな専門職による援助(フォーマル・サポート)に基づく(D 援助関係)の総体を指す。
(出典:日本地域福祉学会編『新版 地域福祉事典』)【語群】
ア 行政機関 イ 民間機関 ウ 援助関係 エ 家族 オ 公助
正答:5 エ イ ア ウ
H29後:児童家庭福祉⑯⑰
平成29年度後期試験 児童家庭福祉 問 16・問 17
次の【事例】を読んで、問 16・問 17 に答えなさい。【事例】
Z保育所では、週に1回園庭開放や子育て相談を実施している。毎回、数組の親子が園庭開放を利用している。そこに母親のXさんと子どもY君(1歳6か月)がやってきた。
Xさん親子は、これまで数回園庭開放を利用している。担当のW保育士は、Xさんの暗い表情や他の親子と全く関わりがないことが気になっていた。
ある日、W保育士がXさんに声をかけ、話を始めた。子育てのことに話が及ぶと、「Yが泣くとイライラして怒鳴ってしまう。それが毎日続き、いつか手をあげそうです。」と声を詰まらせた。落ち着いたところで、詳しく話を聞くと次のことが分かった。
- 夫の転勤でV市に引っ越してきたばかりで、知り合いが誰もいない。
- 夫は仕事のため帰宅が遅い。Xさんは専業主婦である。
- Z保育所の園庭開放以外の社会資源は利用していない。
- 子どもとの関わり方がよく分からず、迷ったり、戸惑ったりすることが多い。そのためイライラして、Y君に怒鳴ってしまう。
問 16 次の文のうち、これからのXさんへのW保育士の対応として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- Y君との関わり方で分からないことに対して、具体的な関わり方を提案する。 →○
- Y君と同年齢のクラスを見学し、保育士がどのように関わっているかを紹介する。 →○
- Xさんの話を傾聴し、不安やストレスを受けとめる。 →○
- 「もっとY君としっかり向き合って、イライラしてはいけない」と言う。
正答:2 ○ ○ ○ ×
問 17 Z保育所の園庭開放以外で、W保育士がXさんに利用を勧める事業として、最も適切なものを一つ選びなさい。
- 家庭的保育事業
- 児童発達支援
- 小規模保育事業
- 地域子育て支援拠点事業
- 乳児家庭全戸訪問事業
正答:4
H29後:児童家庭福祉⑱
平成29年度後期試験 児童家庭福祉 問 18
次の文は、「児童養護施設入所児童等調査結果(平成 25 年2月1日現在)」による、児童自立支援施設に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。
- 全国に 58 か所設置され、全国で 1 , 600 名を超える児童が入所している。 →○
- 入所児童の入所時の平均年齢は約 13 歳である。 →○
- 在所期間は平均約 1.0 年で8割以上が2年未満の利用である。 →○
- 入所児童で「障害等あり」のうち、広汎性発達障害のある児童が4割以上を占めている。 →×
- 入所児童のうち、被虐待経験のある児童が半数以上を占めている。 →○
正答:4
H29後:児童家庭福祉⑲
平成29年度後期試験 児童家庭福祉 問 19
次の文は、「児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律」に関する記述である。処罰の対象となる者として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 児童買春をした者 →○
- 自己の性的好奇心を満たす目的で、児童ポルノを所持した者 →○
- 児童の姿態を視覚により認識することができる方法により描写した情報(児童ポルノ)を記録した電磁的記録を保管した者 →○
- 児童買春の周旋をする目的で、人に児童買春をするように勧誘した者 →○
- 児童ポルノを公然と陳列した者 →○
正答:1 ○ ○ ○ ○ ○
H29後:児童家庭福祉⑳
平成29年度後期試験 児童家庭福祉 問 20
次の文は、障害のある児童への支援についての記述である。次の【Ⅰ群】の語句と【Ⅱ群】の記述を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
- 障害児相談支援
- 行動援護
- 計画相談支援
- 児童発達支援
- 保育所等訪問支援
【Ⅱ群】
ア 「児童福祉法」に基づき、障害児通所支援の申請に係る給付決定の前に利用計画案を作成する。給付決定後、事業者等と連絡調整等を行うとともに利用計画を作成する。 →障害児相談支援
イ 「児童福祉法」に基づき、保育所等を訪問し、障害児に対して、障害児以外の児童との集団生活への適応のための専門的な支援などを行う。 →保育所等訪問支援
ウ 「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」に基づき、自己判断能力が制限されている人が行動するときに、危険を回避するために必要な支援、外出支援を行う。 →行動援護
エ 「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」に基づき、サービス申請に係る支給決定前にサービス等利用計画書を作成する。 →計画相談支援
オ 「児童福祉法」に基づき、日常生活における基本的な動作の指導、知識技能の付与、集団生活への適応訓練などの支援を行う。 →児童発達支援
正答:2 ア ウ エ オ イ
H29前:児童家庭福祉①
平成29年度前期試験 児童家庭福祉 問1
次の文は、「児童の権利に関する条約」第 12 条の一部である。(A)~(D)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 締約国は、自己の意見を形成する能力のある児童がその児童に影響を及ぼす(A すべての)事項について(B 自由に自己の意見を表明する権利)を確保する。この場合において、児童の意見は、その児童の年齢及び成熟度に従って相応に考慮されるものとする。
- このため、児童は、特に、自己に影響を及ぼすあらゆる(C 司法上及び行政上)の手続において、国内法の手続規則に合致する方法により直接に又は(D 代理人)若しくは適当な団体を通じて聴取される機会を与えられる。
(組み合わせ)
A B C D
1 すべての 正式に自己の意見を表明する機会 司法上及び行政上 保護者
2 一定の 正式に自己の意見を表明する機会 司法上 代理人
3 一定の 自由に自己の意見を表明する権利 行政上 保護者
4 すべての 正式に表現の自由 司法上 保護者
5 すべての 自由に自己の意見を表明する権利 司法上及び行政上 代理人
正答:5
H29前:児童家庭福祉②
平成29年度前期試験 児童家庭福祉 問2
次の文は、第二次世界大戦後の児童家庭福祉に関する条約、法令等についての記述である。年代の古い順に並べた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 「戦災孤児等保護対策要綱」の決定 →○
- 「サンフランシスコ講和条約」の批准 →○
- 「児童福祉法」の制定 →○
- 「日本国憲法」の公布 →○
- 「少年法」の制定 →○
正答:3 A→D→C→E→B
H29前:児童家庭福祉③
平成29年度前期試験 児童家庭福祉 問3
次の文は、少子高齢化に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。
- 1989(平成元)年の合計特殊出生率が、「ひのえうま」にあたった 1966(昭和 41)年を下回り、「1 . 57 ショック」とよばれた。 →○
- 「平成 26 年人口動態統計月報年計(概数)の概況」(厚生労働省)によると、2014(平成 26)年の合計特殊出生率は 1 . 42 で、第二次世界大戦後最も低かった 2005(平成 17)年の 1 . 26 より多少増加傾向がみられた。 →○
- 1994(平成6)年に「今後の子育て支援のための施策の基本的方向について(エンゼルプラン)」が策定され、同年「少子化対策基本法」が施行された。 →×
- 平成 27 年版「高齢社会白書」によると、平成 26 年 10 月1日現在、わが国の総人口に占める 65 歳以上人口の割合(高齢化率)は 26 . 0%であるのに対し、0~ 14 歳の年少人口の割合は 12 . 8%であった。 →○
- 2015(平成 27)年より、「子ども・子育て支援法」を含む子ども・子育て関連3法に基づき「子ども・子育て支援新制度」が開始された。 →○
正答:3
H29前:児童家庭福祉④
平成29年度前期試験 児童家庭福祉 問4
次の文は、「保育所保育指針」第6章「保護者に対する支援」の2「保育所に入所している子どもの保護者に対する支援」の一部である。(A)~(D)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
(1) 保育所に入所している子どもの保護者に対する支援は、子どもの(A 保育)との密接な関連の中で、子どもの送迎時の対応、相談や助言、連絡や通信、会合や行事など様々な機会を活用して行うこと。
(2) 保護者に対し、保育所における子どもの様子や日々の保育の意図などを説明し、保護者との(B 相互理解)を図るよう努めること。
(3) 保育所において、保護者の仕事と子育ての両立等を支援するため、通常の保育に加えて、保育時間の延長、休日、夜間の保育、病児・病後児に対する保育など(C 多様な保育)を実施する場合には、保護者の状況に配慮するとともに、子どもの(D 福祉)が尊重されるよう努めること。
(組み合わせ)
A B C D
1 保育 相互理解 多様な保育 福祉
2 養育 関係構築 ニーズに合わせた保育 福祉
3 養育 関係構築 必要な保育 人権
4 保育 相互理解 必要な保育 最善の利益
5 保育 関係構築 多様な保育 最善の利益
正答:1
H29前:児童家庭福祉⑤
平成29年度前期試験 児童家庭福祉 問5
次の文は、保育士の業務の一つである保護者支援に関する記述である。(A)~(D)にあてはまる語句の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
保育所における保護者に対する支援には、大きく次の二つがある。その一つは、(A 入所している子どもの)保護者に対する支援で、もう一つは、(B 保育所を利用していない子育て家庭)も含めた(C 地域)における子育て支援である。前者に関しては、保育所は本来業務としてその中心的な機能を果たす。また、後者に関しては本来業務に支障のない範囲において、その(D 社会的役割)を十分自覚し、他の関係機関、サービスと連携しながら、保育所の機能や特性を生かした支援を行う。
(組み合わせ)
A B C D
1 保育所でニーズを把握している 市町村 関係機関 保護的役割
2 これから入所する子どもの 入所している子ども 勤務時間外 予防的役割
3 入所している子どもの 保育所を利用していない子育て家庭 地域 社会的役割
4 入所児童の 未入所児童 関係機関 介入的役割
5 問題を抱えていない 問題を抱えた家庭 地域 管理的役割
正答:3
H29前:児童家庭福祉⑥
平成29年度前期試験 児童家庭福祉 問6
次の制度のうち、「児童福祉法」に規定されているものを○、規定されていないものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 障害児相談支援 →○
- 児童扶養手当
- 児童自立生活援助事業 →○
- 児童手当
- 子どものための教育・保育給付
正答:4 ○ × ○ × ×
H29前:児童家庭福祉⑦
平成29年度前期試験 児童家庭福祉 問7
次の文は、児童福祉の実施機関に関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。
- 「福祉に関する事務所(福祉事務所)」は「社会福祉法」第 14 条に規定されており、主に生活保護制度に関する事務を担うが、児童福祉制度に関しての事務は担わない。 →×
- 保健所は「地域保健法」に基づき市町村が設置し、母子保健のほか、栄養の改善、感染症の予防、環境衛生、精神衛生などを担う。 →×
- 児童相談所は、子どもに関するあらゆる相談を担当し、設置数は全国で約 1 , 800 か所(平成 27 年4月1日現在)と、市町村(特別区を含む)の数とほぼ同数となっている。 →×
- 主任児童委員は、厚生労働大臣によって任命された児童委員の中から市町村長によって指名される。 →×
- 社会保障審議会は、社会保障に関する重要事項を調査審議する機関であり、その中に児童福祉に関する事項を取り扱う児童部会が設置されている。 →○
正答:5
H29前:児童家庭福祉⑧
平成29年度前期試験 児童家庭福祉 問8
次の文は、児童家庭福祉における地方公共団体の役割についての記述である。正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 市町村には、虐待の未然防止・早期発見を中心に積極的な取り組みが求められている。 →○
- 児童相談所は、要保護児童対策地域協議会の事務局を設置し、その運営を担うこととなっている。 →×
- 家庭児童相談室は、都道府県の福祉事務所のみに設置される。 →×
- 児童相談所は、一時保護、立入調査、および児童養護施設等への措置を行う。 →○
正答:3 ○ × × ○
H29前:児童家庭福祉⑨
平成29年度前期試験 児童家庭福祉 問9
次の文は、市町村の児童家庭福祉に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 児童家庭相談援助の第一義的窓口は児童相談所、第二義的窓口は市町村として位置づけられている。 →×
- 市町村における児童家庭相談援助について、厚生労働省は、「市町村児童家庭相談援助指針」を策定している。 →○
- 「児童福祉法」第 10 条第1項では、市町村の業務について、「①児童及び妊産婦の福祉に関し、必要な実情の把握に努めること。②児童及び妊産婦の福祉に関し、必要な情報の提供を行うこと。③児童及び妊産婦の福祉に関し、家庭その他からの相談に応じ、必要な調査及び指導を行うこと並びにこれらに付随する業務を行うこと。」が規定されている。 →○
- 近年の児童虐待相談対応件数の増加などから、平成 24 年に「児童福祉法」が改正され市町村はその設置する児童家庭相談機関に児童福祉司を配置することが義務化された。 →×
正答:4 × ○ ○ ×
H29前:児童家庭福祉⑩
平成29年度前期試験 児童家庭福祉 問 10
次の文は、「子ども・子育て支援法」の基本理念である。(A)~(D)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
(基本理念)
第2条 子ども・子育て支援は、父母その他の保護者が子育てについての(A 第一義的責任)を有するという基本的認識の下に、家庭、学校、地域、職域その他の社会のあらゆる分野における(B 全ての構成員)が、各々の役割を果たすとともに、(C 相互に協力して)行われなければならない。
2 子ども・子育て支援給付その他の子ども・子育て支援の内容及び水準は、全ての子どもが健やかに成長するように支援するものであって、良質かつ適切なものでなければならない。
3 子ども・子育て支援給付その他の子ども・子育て支援は、(D 地域の実情)に応じて、総合的かつ効率的に提供されるよう配慮して行われなければならない。
(組み合わせ)
A B C D
1 基本的責任 全ての構成員 相互に協力して 地域の実情
2 基本的責任 全ての専門家 十分な専門性をもって 個別の実情
3 第一義的責任 全ての専門家 十分な専門性をもって 個別の実情
4 第一義的責任 全ての構成員 相互に協力して 地域の実情
5 基本的責任 全ての機関等 十分な専門性をもって 個別の実情
正答:4
H29前:児童家庭福祉⑪
平成29年度前期試験 児童家庭福祉 問 11
次の文は、「養育支援訪問事業」についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 「児童福祉法」に規定されている事業の一つである。 →○
- 実施主体は市町村(特別区及び一部事務組合を含む)であり、市町村が認めた者へ委託等を行うことができる。 →○
- 妊娠期からの継続的な支援を特に必要とする家庭等に対する安定した妊娠出産・育児を迎えるための相談・支援を行う。 →○
- 不適切な養育状態にある家庭など、虐待のおそれやそのリスクを抱える家庭に対する養育環境の維持・改善や子の発達保障等のための相談・支援を行う。 →○
- 児童養護施設等の退所又は里親委託の終了により児童が復帰した後の家庭に対して家庭復帰が適切に行われるための相談・支援を行う。 →○
正答:1 ○ ○ ○ ○ ○
H29前:児童家庭福祉⑫
平成29年度前期試験 児童家庭福祉 問 12
次の文は、保育サービスに関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を ×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 家庭的保育事業を行う際、家庭的保育者1人で保育する場合は4人以下の乳児・幼児を保育することができる。 →×
- 認定こども園の類型として、幼保連携型、幼稚園型、保育所型、総合こども園型が規定されている。 →×
- 認可保育所とは、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和 23 年厚生省令第 63 号)の基準を満たした市町村が運営している公立の保育所のみを指す。 →×
- 認可外保育施設は、都道府県、政令指定都市、中核市が行う指導監督の対象となっている。 →○
正答:5 × × × ○
H29前:児童家庭福祉⑬
平成29年度前期試験 児童家庭福祉 問 13
次の文は、里親に関する記述である。(A)~(D)にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
里親は、都道府県知事、指定都市の市長、児童相談所設置市の市長が認定し、(A 児童相談所)が社会的養護を必要とする児童を里親に委託する。里親の種類は、養育里親、専門里親、養子縁組を希望する里親、(B 親族里親)がある。社会的養護ではないが、(C 民法)上の親子関係を結ぶものとして(D 養子縁組)や特別養子縁組がある。
【語群】
ア 養子縁組 イ 児童福祉法 ウ ファミリーホーム エ 家庭児童相談室
オ 児童相談所 カ 親族里親 キ 民法 ク 家庭養育
正答:4 オ カ キ ア
H29前:児童家庭福祉⑭
平成29年度前期試験 児童家庭福祉 問 14
次のA~Fのうち、「障害者総合支援法」に基づく福祉サービスとして正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 重度訪問介護 →○
- 児童発達支援 →×
- 居宅介護 →○
- 保育所等訪問支援 →×
- 放課後等デイサービス →×
- 短期入所 →○
正答:3 A C F
H29前:児童家庭福祉⑮
平成29年度前期試験 児童家庭福祉 問 15
次の文は、児童自立支援施設に関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。
- 児童自立支援施設を退所した者の支援については、児童相談所が引き継ぎ、児童自立支援施設は地域での相談支援その他の援助は行わない。 →×
- 「児童養護施設入所児童等調査結果(平成 25 年2月1日現在)」(厚生労働省)によると、児童自立支援施設入所児の被虐待経験の有無について、「虐待経験あり」の割合は約3割である。 →×
- 児童自立支援施設は平成 26 年 10 月 1 日現在、全国に約 60 か所設置されており、在所率は約4割である。 →○
- 児童自立支援施設の職員は、法務教官、児童自立支援専門員、児童生活支援員などから構成されている。 →×
- 「児童養護施設入所児童等調査結果(平成 25 年2月1日現在)」(厚生労働省)によると、児童自立支援施設の平均在所期間は約4年である。 →×
正答:3
H29前:児童家庭福祉⑯
平成29年度前期試験 児童家庭福祉 問 16
次の文は、要保護児童対策地域協議会についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 要保護児童を早期に発見することを目的としている。 →○
- 要保護児童だけでなく、すべての児童に対し健全育成から保護までの幅広い支援を行うことができる。 →×
- 各関係機関等の連携促進のため、協議会の構成機関以外の機関・団体等とも積極的にすべての情報を共有することができる。 →×
- 情報の共有化を通じて、それぞれの関係機関等の間で、それぞれの役割分担について共通の理解を持つことができる。 →○
- 関係機関等が同一の認識の下に役割分担しながら支援を行うため、支援を受ける家庭がより良い支援を受けられるようになる。 →○
正答:2 ○ × × ○ ○
H29前:児童家庭福祉⑰
平成29年度前期試験 児童家庭福祉 問 17
次の文は、平成 27 年度版「厚生労働白書」の妊娠出産支援についての記述である。(A)~(D)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
平成 27 年度からは、妊娠期から子育て期にわたるまでの様々なニーズに対して総合的相談支援を提供するワンストップ拠点(子育て世代包括支援センター)を立ち上げ、保健師、助産師、ソーシャルワーカー等のコーディネーターが(A )妊産婦等の状況を継続的に把握し、必要に応じて支援プランを作成することにより、妊産婦等に対し(B )支援の実施を図っているところである。
なお、子育て世代包括支援センターは、子ども・子育て支援新制度の(C )における利用者支援事業の(D )として実施することとしており、保健師等の専門職が全ての妊産婦を対象に、「利用者支援」と「地域連携」の両方を行う形態となる。
(組み合わせ)
A B C D
1 すべての 切れ目のない 地域型保育事業 地域保健型
2 ニーズの高い 切れ目のない 地域型保育 母子保健型
3 ニーズの高い ニーズに対する 地域型給付事業 地域保健型
4 すべての 切れ目のない 地域子ども・子育て支援事業 母子保健型
5 ニーズの高い ニーズに対する 地域型保育 地域保健型
正答:4
H29前:児童家庭福祉⑱
平成29年度前期試験 児童家庭福祉 問 18
次の文は、放課後児童健全育成事業に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 放課後児童健全育成事業とは、小学校に就学している児童であって、その保護者が労働等により昼間家庭にいないものに、授業の終了後に児童厚生施設等の施設を利用して適切な遊び及び生活の場を与えて、その健全な育成を図る事業をいう。 →○
- 子ども・子育て支援新制度の開始に伴い、拡充が図られ、10 歳未満までは利用できるようになった。 →×
- 平成 27 年5月1日現在、全国で 22 , 000 か所以上が設置されており、年々増加傾向にある。 →○
- 子どもが小学校1年生になり親が預けるところが少ないことにより起こるいわゆる「小1の壁」の存在が指摘されており、この事業を利用できなかった子どもの人数は2014(平成 26)年から 2015(平成 27)年で約7割増加した。 →○
- 「平成 27 年放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況」(平成 27 年5月1日現在)によると、放課後児童クラブの半数以上が小学校内で実施されている。 →○
正答:2 ○ × ○ ○ ○
H29前:児童家庭福祉⑲
平成29年度前期試験 児童家庭福祉 問 19
次の文は、「子ども・子育て支援新制度」における利用者支援事業に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 利用者支援事業の目的は、一人一人の子どもが健やかに成長することができる地域社会の実現に寄与するため、子ども及びその保護者等、または妊娠している方がその選択に基づき、教育・保育・保健その他の子育て支援を円滑に利用できるよう、必要な支援を行うこととされている。 →○
- 子育て家庭の「個別ニーズ」を把握し、教育・保育施設及び地域子育て支援事業等の利用に当たっての「情報集約・提供」、「相談」、「利用支援・援助」を行う。 →○
- 子育て支援などの関係機関との連絡調整、連携・協働の体制づくりを行い、地域の子育て資源の育成、地域課題の発見・共有、地域で必要な社会資源の開発等を行う。 →○
- 児童の家庭における健全な養育や福祉の向上を目的とした相談に応じるため、社会福祉主事と家庭児童相談員を配置することが義務づけられている。 →×
正答:1 ○ ○ ○ ×
H29前:児童家庭福祉⑳
平成29年度前期試験 児童家庭福祉 問 20
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【事例】
最近引っ越してきたHさんは、I君(1歳8か月、男児)を養育しながら、1か月前から週に2日事務のパートタイム就労を始めた。それに伴い週に2回、J保育所の一時預かり事業を利用している。I君担当のK保育士は、Hさんから子育てについてよく相談を受け、対応をしている。先日、Hさんから、「夫の転勤で引っ越してきたばかりなので、まだ知り合いがいない。身近な子育ての話し相手や子育て仲間、子育てに関する情報がほしい。」と相談された。【設問】
K保育士がHさんに利用を勧める事業として、最も適切なものを一つ選びなさい。
- 子育て短期支援事業
- 子育て援助活動支援事業
- 地域子育て支援拠点事業
- 乳児家庭全戸訪問事業
- 放課後児童健全育成事業
正答:3
H28後:児童家庭福祉①
平成28年度後期試験 児童家庭福祉 問1
次の文は、「児童の権利に関する条約」第 18 条「親の責任」の一部である。(A)~(D)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
第 18 条
- 締約国は、児童の(A 養育)及び発達について父母が共同の責任を有するという原則についての認識を確保するために最善の努力を払う。(中略)児童の(B 最善の利益)は、これらの者の基本的な関心事項となるものとする。
- 締約国は、この条約に定める権利を保障し及び促進するため、父母及び法定保護者が児童の(A 養育)についての責任を遂行するに当たりこれらの者に対して適当な(C 援助)を与えるものとし、また、児童の(D 養護)のための施設、設備及び役務の提供の発展を確保する。
- (略)
(組み合わせ)
A B C D
1 養育 最善の利益 援助 養護
2 養育 最善の利益 養護 援助
3 最善の利益 養育 援助 養護
4 最善の利益 養育 養護 援助
5 養護 最善の利益 援助 養育
正答:1
H28後:児童家庭福祉②
平成28年度後期試験 児童家庭福祉 問2
次の文は、戦前の児童家庭福祉にまつわる法律に関する記述である。【Ⅰ群】の法律名と【Ⅱ群】の対象を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
A 救護法
B 恤救規則
C 棄児養育米給与方
【Ⅱ群】
ア 15 歳未満(後に 13 歳)の棄児を対象とする米(後に金銭)の給付。 →棄児養育米給与方
イ 無告の窮民に対し、救助米を支給。近隣や親族からの相互扶助を受けられない 13 歳以下の幼者が対象に含まれた。 →恤救規則
ウ 総合的な救貧施策で、医療、助産などの居宅救護、孤児院などに入所した者を対象としての保護が規定された。 →救護法
エ 児童労働や虐待の被害を受け、保護が必要な 14 歳未満の児童を対象とする。
正答:3 ウ イ ア
H28後:児童家庭福祉③
平成28年度後期試験 児童家庭福祉 問3
次の文は、若者の結婚、出産、子育て等をめぐる状況についての記述である。適切な記述を一つ選びなさい。
- 厚生労働省「第1回 21 世紀成年者縦断調査(平成 24 年成年者)及び第 11 回 21 世紀成年者縦断調査(平成 14 年成年者)の概況」における「性、正規・非正規別にみた 20代独身者の結婚意欲ありの者の割合」では、平成 14 年、平成 24 年とも、非正規就労と比較して正規就労の方が「結婚意欲あり」の割合が高かった。 →○
- 厚生労働省「第1回 21 世紀成年者縦断調査(平成 24 年成年者)調査の概要」における「性、正規・非正規別にみた 20 代独身者の交際異性ありの者の割合」では、女性と比較し差が大きい男性でも正規就労と非正規就労における差は 10%以内におさまっていた。 →×
- 厚生労働省「第1回 21 世紀成年者縦断調査(平成 24 年成年者)及び第 11 回 21 世紀成年者縦断調査(平成 14 年成年者)の概況」における「性、正規・非正規別にみた 20代独身者の結婚意欲ありの者の割合」では、平成 14 年と比較して平成 24 年には、男女とも「結婚意欲あり」の割合が高まっていた。 →×
- 国立社会保障・人口問題研究所「第 14 回出生動向基本調査(夫婦調査)」(2010 年)における「妻の年齢別にみた、理想の子ども数を持たない理由」として、「子育てや教育にお金がかかりすぎるから」と比較し、「自分の仕事(勤めや家業)に差し支えるから」を選択した割合が多かった。 →×
- 総務省「労働力調査」、「労働力調査特別調査」によると、2014 年現在、15 歳~ 24 歳で非正規雇用の割合は約3割であった。 →×
正答:1