平成28年度前期試験 子どもの保健 問2
次の文は、乳幼児が感染性胃腸炎で嘔吐した場合の処理に関する記述である。最も適切な記述を一つ選びなさい。
- 嘔吐物には感染症の原因となるウイルスが含まれている場合があるので取り扱いには注意する。→○
- 消毒には酸素系洗剤を薄めて使用する。→×
- 嘔吐物を処理するときは、においやウイルスなどが拡散しないように保育室のドアを閉めて密閉する。→×
- 処理後は、使用したエプロン・マスク・手袋などを消毒せず、すぐに洗濯する。→×
- 嘔吐した子どもが、からかわれたりしないように、すぐに日常保育に復帰させる。→×
1
「子どもの保健」一覧
H28前:子どもの保健③ヒトの体の構成成分
平成28年度前期試験 子どもの保健 問3
次の文は、ヒトの体の構成成分についての記述である。正しいものの組み合わせを一つ選びなさい。
- ヒトの体には、鉄、銅、亜鉛、青銅などの金属が存在する。→×
- ヒトの血液には、血球としてリンパ球、好中球、好塩基球、好酸球などがある。→○
- 生命の保持にはエネルギーが必要であるが、エネルギー代謝にはリンが必須である。→○
- 肺では酸素を吸収し、一酸化炭素を放出している。→×
3 B C
H28前:子どもの保健④保育所における衛生・安全管理
平成28年度前期試験 子どもの保健 問4
次の文は、保育所等における衛生・安全管理の具体的な対策に関する記述である。誤ったものを一つ選びなさい。
- 日頃から清掃、消毒等に関するマニュアルを活用し、常に清潔な保育環境を保つようにする。→○
- 動物を飼育している場合、世話の後、手洗いを徹底する。→○
- 子どもの環境における安全点検表を作成し、施設、設備、遊具、玩具、用具、園庭等を定期的に点検する。→○
- 火災や地震等の災害発生に備え、避難訓練計画、職員の役割分担の確認、緊急時の対応等についてマニュアルを作成する。→○
- あと一歩で事故になるところであったというヒヤリ・ハット(出来事)を記録し分析する必要はない。→×
5
H28前:子どもの保健⑤幼児期運動指針
平成28年度前期試験 子どもの保健 問5
次の文は、「幼児期運動指針」(平成24年 文部科学省)の4「幼児期の運動の在り方」の一部である。( A )~( E )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
幼児期は、生涯にわたって必要な多くの運動の基となる多様な動きを幅広く獲得する非常に大切な時期である。動きの獲得には、「動きの(A 多様化)」と「動きの(B 洗練化)」の二つの方向性がある。
「動きの(A 多様化)」とは、年齢とともに獲得する動きが増大することである。幼児期において獲得しておきたい基本的な動きには、立つ、座る、寝ころぶ、起きる、回る、転がる、渡る、ぶら下がるなどの「体の(C バランスをとる)動き」、歩く、走る、はねる、跳ぶ、登る、下りる、這(は)う、よける、すべるなどの「体を(D 移動する)動き」、持つ、運ぶ、投げる、捕る、転がす、蹴る、積む、こぐ、掘る、押す、引くなどの「用具などを(E 操作する)動き」が挙げられる。通常、これらは、体を動かす遊びや生活経験などを通して、易しい動きから難しい動きへ、一つの動きから類似した動きへと、多様な動きを獲得していくことになる。
「動きの(B 洗練化)」とは、年齢とともに基本的な動きの運動の仕方(動作様式)がうまくなっていくことである。幼児期の初期(3歳から4歳ごろ)では、動きに「力み」や「ぎこちなさ」が見られるが、適切な運動経験を積むことによって、年齢とともに無駄な動きや過剰な動きが減少して動きが滑らかになり、目的に合った合理的な動きができるようになる。4
(組み合わせ)
A B C D E
1 多様化 本格化 なめらかな 支える 操作する
2 洗練化 多様化 バランスをとる 操作する 支える
3 本格化 洗練化 なめらかな 移動する 支える
4 多様化 洗練化 バランスをとる 移動する 操作する
5 本格化 多様化 強い 操作する 移動する
H28前:子どもの保健⑥予防接種
平成28年度前期試験 子どもの保健 問6
次の文は、子どもの疾病の予防と適切な対応に関する記述である。正しいものを一つ選びなさい。
- わが国の予防接種は、定期接種と任意接種に分けられる。→○
- ワクチンは、生ワクチンと、合成ワクチンに大別できる。→×
- インフルエンザ菌に対するワクチンによって、インフルエンザは軽症化が期待できる。→×
- 23価の肺炎球菌ワクチンは、乳児への接種が推奨される。→×
- 麻疹ワクチンは効果が高いため、1回の接種で終生免疫が得られる。→×1
H28前:子どもの保健⑦児童虐待
平成28年度前期試験 子どもの保健 問7
次の文は、児童虐待に関する記述である。誤ったものを一つ選びなさい。
- 身体的虐待とは、身体に外傷が生じたり、生じるおそれがある暴行を加えることを指す。→○
- 性的虐待とは、子どもにわいせつな行為をしたり、わいせつな行為をさせることを指す。→○
- ネグレクトとは、子どもの心身の正常な発達を妨げるような著しい減食、または長時間の放置、保護者以外の同居人による虐待行為の放置、その他保護者としての監護を著しく怠ることを指す。→○
- 心理的虐待とは、子どもに著しい心理的外傷を与える言動を行うことを指す。→○
- 親による子どもへの虐待は、昔からあったので、子どもの人権を侵害し、心身の成長や人格の形成に重大な影響を与えることはない。→×
5
H28前:子どもの保健⑧子どもを寝かせる環境とその整備
平成28年度前期試験 子どもの保健 問8
次の文は、子どもを寝かせる環境とその整備に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 部屋の温度は、夏季は25℃前後、冬季は20℃前後、湿度は50~70%程度が適当である。→○
- 風邪が流行しているときは、室内が寒くならないよう、換気はせずに、窓や扉を閉めておく。→×
- 夏季の暑い日は、クーラーや扇風機を調節し、できるだけ子どもの体に風が当たるようにする。→×
- 子どもの睡眠中は眠りを妨げないように、保育者はできるだけ別室で過ごすとよい。→×
3
H28前:子どもの保健⑨食物アレルギーの症状
平成28年度前期試験 子どもの保健 問9
次の文は、食物アレルギーの症状についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 全身の症状には、意識がない、意識もうろう、ぐったりする、などがある。→○
- 呼吸器の症状には、声がかすれる、犬が吠えるような咳などがある。→○
- 消化器の症状には、腹痛、吐き気、下痢などがある。→○
- 皮膚の症状には、かゆみ、じんま疹、赤くなるなどがある。→○
- 顔面・目・口・鼻の症状には、顔面の腫れ、まぶたの腫れ、くしゃみ、鼻水、唇の腫れなどがある。→○
1 ○ ○ ○ ○ ○
H28前:子どもの保健⑩保育所における保健活動の意義と目的
平成28年度前期試験 子どもの保健 問10
次の文は、保育所等における保健活動の意義と目的に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 子どもが本来もっている発育・発達する能力が十分発揮されるように支援することが保健活動の目標である。→○
- 子ども自身は主体ではないので、健康に関する様々な職種の人々の協力が必要である。→×
- 子ども一人一人の健康を維持増進させることは大切であるが、社会全体の保健活動も考慮する必要がある。→○
- 発展途上国では、栄養不良や感染症対策などが重要課題となっているが、現在の日本では、心の安らかな発達の促進も重要な課題となっている。→○
2 ○ × ○ ○
H28前:子どもの保健⑪チック障害
平成28年度前期試験 子どもの保健 問11
次の文は、チック障害に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 突発的、急速、反復性、非律動性、常同的な運動あるいは発声であると定義される。→○
- チックはストレスによって発症するため、器質的な障害は持っていない。→×
- チック障害は、女児に多くみられる。→×
- 単純運動チックでは目のチックが、単純音声チックでは咳払いが代表的な症状である。→○
3 ○ ×× ○
H28前:子どもの保健⑫反応性愛着障害
平成28年度前期試験 子どもの保健 問12
次の文は、反応性愛着障害についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- この障害の特徴的な行動の一つは、大人に対する恐れと過度の警戒である。→○
- この障害は、高校生でも発症する。→×
- この障害の子どもには、特定の愛着対象が見いだしにくい。→○
- この障害は、親のひどい無視、虐待やや深刻な養育過誤の結果として起こりうる。→○
- この障害は、乳幼児のおよそ 20 人に1人の割合で見いだせる。→×
2
H28前:子どもの保健⑬【事例】子どもの精神医学的問題:自閉症
平成28年度前期試験 子どもの保健 問13
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
3歳の男児。1歳過ぎまでの発達は順調で、いくつか言葉も話していた。1歳半頃から急に話さなくなり、親が話しかけても反応せず、換気扇など回転しているものをじっと眺め続けることが多くなった。その後、3歳になった現在も発語はなく、人への関心を示すことがない状態が続いている。
【設問】
この子どもで最も疑われる精神医学的問題を一つ選びなさい。
- 選択性緘黙→×
- ヒステリー→×
- 社交不安障害→×
- 自閉症→○
- レット症候群→×
4
H28前:子どもの保健⑭子どもの心身症
平成28年度前期試験 子どもの保健 問14
次の文は、子どもの心身症に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 心身症は身体的な器質的・機能的障害があり、その発症と経過に心理・社会的影響が強く関係する。→○
- 起立性調節障害は、思春期前後に生じる循環器系、内分泌系の急激な変化によってもたらされる身体疾患である。→○
- 過換気症候群で呼吸困難を訴えている場合は、意識的に過呼吸を続けさせる。→×
- 過敏性腸症候群では、刺激物の摂取や胃腸炎の感染などの身体的要因が症状の増悪因子になる。→○
2 ○ ○ × ○
H28前:子どもの保健⑮幼児の被虐待児童の兆候
平成28年度前期試験 子どもの保健 問15
次のうち、幼児で被虐待を疑わせる兆候として正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 見知らぬ大人になれなれしくする。→○
- 常に衣服が汚れている。→○
- 痩せが目立ち、給食を大量に食べる。→○
- 外傷として不自然な部位にあざがある。→○
1 ○ ○ ○ ○
H28前:子どもの保健⑯保育における子どもの体調不良や事故とその対応
平成28年度前期試験 子どもの保健 問16
次の文は、保育における子どもの体調不良や事故、およびその対応についての記述である。最も適切な記述を一つ選びなさい。
- 散歩等保育中の外出時には、かぜ薬、消毒薬、抗ヒスタミン軟膏、タオル、ポリ袋を入れたバッグが必携である。→×
- 飲食物以外のものを誤って飲み込んでしまうことを誤嚥という。→×
- 嘱託医は、定期健康診断を行うほか、保育所全体の健康管理の指導を行う。→○
- 脱水症状が重くなると、顔色は蒼白になり、手足は熱くなり、機嫌は悪く、ぐったりする。→×
- チアノーゼでは顔が紫色になるが、これは一時的に頭部に行く血流が減少したためである。→×
3
H28前:子どもの保健⑰消毒薬の種類と用法
平成28年度前期試験 子どもの保健 問17
次の文は、消毒薬の種類と用法についての記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。
- 消毒用アルコールは、多くの細菌や真菌、ウイルスに有効である。→○
- 消毒用アルコールは、ノロウイルスとB型肝炎には無効である。→○
- 逆性石鹸は、多くの細菌、真菌、結核菌、ウイルスに有効である。→×
- 次亜塩素酸ナトリウムは、多くの細菌や真菌、ウイルスに有効である。→○
- 次亜塩素酸ナトリウムは、結核菌、一部の真菌には無効である。→○
3
H28前:子どもの保健⑱幼児の生理機能
平成28年度前期試験 子どもの保健 問18
次の文は、おおむね3歳の子どもの生理機能に関する記述である。誤ったものを一つ選びなさい。
- 体温は大人より高めのことが多く、36.0℃~37.4℃は正常範囲である。→○
- 安静時の呼吸数は、毎分20~30回は正常範囲である。→○
- 安静時の脈拍数は、毎分80~100回は正常範囲である。→○
- 単位体重あたりのからだの水分量は、大人より少ない。→×
- 一日の尿量は、大人より少ない。→○
4
H28前:子どもの保健⑲乳幼児の感染症と予防接種
平成28年度前期試験 子どもの保健 問19
次の文は、乳幼児の感染症と予防接種の知識に関する記述である。適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。
- ロタウィルス胃腸炎の予防ワクチンは、生後6か月から接種する。→×
- 保育所で、はしか、おたふくかぜ、水ぼうそうにかかった子どもがいる場合には、予防接種を受ける時に担当医に報告するよう保護者に伝える。→○
- 予防接種を受けた後、当日の入浴はさけるようにする。→×
- 四種混合ワクチンは、ジフテリア・百日咳・ポリオ・破傷風の生ワクチンである。→×
- はしか、風疹のワクチン(MRワクチン)は、1歳以降に接種を開始する。→○
3 B E
H28前:子どもの保健⑳スキャモンの発達曲線
平成28年度前期試験 子どもの保健 問20
次の文は、Scammonの器官別発育曲線に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 12歳頃に成人よりも2倍近い値を示すのは、リンパ系型である。→○
- 神経型は、思春期が最も急速に発育する時期である。→×
- 一般型は、乳幼児期に急速に伸び、そのまま成人に至る。→×
- 生殖型は、15〜16歳頃に成人の値と同等となる。→×
3 ○ ×××
H27地:子どもの保健①
平成27年度地域限定試験 子どもの保健 問1
次の文は、保育所・保育士の役割もしくは他機関・他の専門職との関係、協力のあり方に関する記述である。誤ったものを一つ選びなさい。
- 子どもが健康に生まれ、育てられる基盤となる母性を尊重、保護し、子ども自身が生まれながらにして本来もっている発育(成長)・発達する能力を援助、支援することが大切である。 →○
- 現在は、栄養不足に伴う発育不良により免疫力が低下した母子の感染症をいかに予防・治療するかに重点がおかれている。 →×
- 現在は、子どもを取り巻く環境が大きく変化したなかで、その環境において子育てのあり方はどうあるべきか、また、医療の進歩や衛生環境の整備により、長期生存が可能になった慢性疾患児の生活の質をどのように確保するかが、課題となっている。 →○
- 子どものより良い発育(成長)・発達を促していくためには、環境をどのように整備すべきか、保育士、医師、保健師、看護師、栄養士をはじめとした、健康にかかわる多分野の専門職が協力することが必要である。 →○
- 子どもの保護者は、いろいろな専門家の助言や助力を得ながら、地域社会や行政組織と一緒になって、子どもにとってより良い方向を目指すことが望まれる。 →○
正答:2
H27地:子どもの保健②
平成27年度地域限定試験 子どもの保健 問2
次の文は、乳幼児への薬の飲ませ方の工夫に関する記述である。適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。
- 砂糖、はちみつ、シロップ、ココア、バニラなどの甘味料や香料を加えて飲ませる。 →×
- コップ一杯のスポーツドリンクやお茶などの飲料に溶かして飲ませる。 →×
- 薬を飲ませてすぐに、好きな飲食物を与える。 →○
- 粉薬は少量のぬるま湯でで練ってペースト状にし、上顎又は頬の内側にぬる。 →○
- 粉薬はおよそ 10 mlのぬるま湯で溶かし、全量を一回でスプーンやスポイトでなるべ
く口の奥に入れる。 →×正答:4 C D
H27地:子どもの保健③
平成27年度地域限定試験 子どもの保健 問3
次の文は、遺伝に関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。
- 常染色体性遺伝とは、22 対の常染色体にある遺伝子の異常(欠損もしくは機能異常)により生じ、劣性遺伝と優性遺伝がある。 →○
- 伴性遺伝とは、性染色体のうちY染色体にある遺伝子の異常(欠損もしくは機能異常)によって生じる。 →×
- 遺伝性疾患としては、アトピー性皮膚炎や2型糖尿病がある。 →×
- ヒトのABO式血液型に伴って性格も遺伝する。 →×
- 21 トリソミーは、染色体異常症で遺伝する疾患としては頻度の高いものである。 →×
正答:1
H27地:子どもの保健④
平成27年度地域限定試験 子どもの保健 問4
次の文は、子どもの病気や育児に関する記述である。誤ったものを一つ選びなさい。
- 小児慢性特定疾患治療研究事業は、難病対策の法定化に併せて見直しが行われ、2015(平成 27)年より対象疾患が拡大された。 →○
- 新生児マススクリーニングは、生まれつき代謝異常などがある子どもを新生児期に発見、治療を開始するための集団検査である。 →○
- 病児保育事業は、保育所に通っている子どもが病気になった場合、委託する医療機関のみで、保育・看護する事業である。 →×
- 小児保健医療水準を維持・向上させるための環境整備、また、子どもの心の安らかな発達の促進と育児不安の軽減は大切である。 →○
- 育児には不安や悩みがつきものであるが、多様な生き方をお互い認め合い、尊重し合う社会、そして、それぞれの地域社会の実情に応じた育児支援が望まれる。 →○
正答:3
H27地:子どもの保健⑤
平成27年度地域限定試験 子どもの保健 問5
次の文は、乳幼児の生活習慣にかかわる健康問題に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 食事中、遊んでしまう子や、むら食いの子などでは、食事に集中させるために1人で食べさせる。 →×
- スムーズに食べられるように、食事中も十分に水分を補給させる。 →×
- 睡眠時間が短いと、ホルモンの分泌や自律神経のバランスが崩れ、脂肪の分解や糖代謝が不十分になり、肥満につながるといわれている。 →○
- 子どもの接触性皮膚炎では、皮膚機能が未熟なために皮膚への軽微な物理的刺激による炎症である非アトピー性のものが多い。 →○
- 乳幼児突然死症候群は、遺伝的要因と発症前の心身の不調が原因である。 →×
正答:4 × × ○ ○ ×
H27地:子どもの保健⑥
平成27年度地域限定試験 子どもの保健 問6
次の文は、感染症に関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。
- おたふくかぜは流行性耳下腺炎とも呼ぶが、ムンプスウイルス感染によって両側の耳下腺が同時に腫れるのが特徴である。 →×
- 水痘は、水痘帯状疱疹ウイルスの初感染で生じる全身性の発疹(紅斑、水疱)が特徴で、すべての発疹が痂皮化するまで感染の可能性がある。 →○
- インフルエンザは、急な発熱と関節痛及びじんま疹様の発疹が特徴である。 →×
- インフルエンザ菌による髄膜炎は、ワクチンの効果で発症がなくなった。 →×
- ヒブワクチンは肺炎球菌による髄膜炎を予防する。 →×
正答:2
H27地:子どもの保健⑦
平成27年度地域限定試験 子どもの保健 問7
次のうち、幼児に赤味をおびた尿の症状が見られた場合に可能性が考えられる疾患として正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 急性腎炎 →○
- 肺炎 →×
- 出血性膀胱炎 →○
- 気管支炎 →×
- 肝炎 →×
正答:2 A C
H27地:子どもの保健⑧
平成27年度地域限定試験 子どもの保健 問8
次の文は、乳幼児に見られる感染症やその対応に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
- はしか、水ぼうそう等で見られるように、感染している人の咳やくしゃみで体外に出た飛沫が乾燥し、感染力を有したまま空中に拡散し、その空気を吸い込むことで感染することを飛沫感染という。 →×
- 冬に流行する乳幼児の胃腸炎は、ほとんどがウイルス性のものである。 →○
- ヘルパンギーナは、冬によく見られるウイルスによる疾患で、急な発熱と強いのどの痛みが特徴である。 →×
- 突発性発疹は6か月から1歳までに罹患することが多いが、生後はじめての発熱である場合が多い。 →○
- 伝染性膿痂疹は、虫刺されや湿疹を掻いた部分に細菌感染を起こしたもので、かゆみはひどいが感染性はない。 →×
正答:4 × ○ × ○ ×
H27地:子どもの保健⑨
平成27年度地域限定試験 子どもの保健 問9
次の文は、子どもの発達過程についての記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。
- おおむね6か月未満の子どもでは首がすわり、手足の動きが活発になる。 →○
- おおむね6か月から1歳3か月未満の子どもでは、すわる、はう、立つ、つたい歩きができるようになる。 →○
- おおむね1歳3か月から2歳未満の子どもでは、歩き始め、手を使うようになる。 →○
- おおむね2歳の子どもでは、歩く、走る、跳ぶなどができるようになる。 →○
- おおむね3歳の子どもでは、スキップを正しくできるようになる。 →×
正答:5
H27地:子どもの保健⑩
平成27年度地域限定試験 子どもの保健 問 10
次のうち、2012(平成 24)年、日本の1~4歳児に関する不慮の事故の死因の第1位~第3位として正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 交通事故 →○
- 転倒・転落 →×
- 不慮の溺死及び溺水 →○
- 不慮の窒息 →○
- 煙、火及び火炎への曝露 →×
正答:2 A C D
H27地:子どもの保健⑪
平成27年度地域限定試験 子どもの保健 問 11
次のA~Dのうち、障害名及び疾患名とその症状として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 胎児性アルコール症候群 ― 中枢神経系の機能障害 →○
- ド・ラ・トゥレット症候群 ― 無差別的社交性 →×
- AD/HD ― 不注意 →○
- 側頭葉てんかん ― 自動症 →○
正答:2 ○ × ○ ○