教育原理一覧

R6後期:教育原理①

R6後期 教育原理 問1 
次の文は、「教育基本法」第2条の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
(教育の目標)
第 2条 教育は、その目的を実現するため、学問の( A  →自由)を尊重しつつ、次に掲げる目標を達成するよう行われるものとする。

  1. 幅広い知識と教養を身に付け、( B  →真理)を求める態度を養い、豊かな情操と道徳心を培うとともに、健やかな身体を養うこと。
  2. 個人の価値を尊重して、その能力を伸ばし、創造性を培い、自主及び自律の精神を養うとともに、職業及び生活との関連を重視し、( C  →勤労)を重んずる態度を養うこと。

(組み合わせ)
   A    B    C
1 自由  正義  教育
2 自由  真理  勤労 →〇
3 価値  正義  勤労
4 価値  権利  教育
5 継承  真理  勤労
正答:2


R6後期:教育原理②

R6後期 教育原理 問2 次の文は、「子ども・子育て支援法」第7条の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
この法律において「教育」とは、( A  →満3歳)以上の小学校就学前子どもに対して( B  →義務教育)及びその後の教育の基礎を培うものとして教育基本法(平成 18 年法律第 120 号)第6条第1項に規定する法律に定める( C  →学校)において行われる教育をいう。
(組み合わせ)
AB C
1 満3歳 義務教育 認定こども園
2 満3歳 義務教育 学校 →〇
3 満3歳 小学校教育 認定こども園
4 満2歳 小学校教育 認定こども園
5 満2歳 小学校教育 学校
正答:2


R6後期:教育原理③

R6後期 教育原理 問3 
次の文にあてはまる人物として、正しいものを1つ選びなさい。
1885(明治 18)年、内閣制度が発足し、初代文部大臣に就任。欧米先進国の文明を取り入れて日本の富強を図るための国家主義教育を振興し、この目的実現のため諸学校制度の改革、教育内容の改善、教員養成方針の確立に努めた。1886(明治 19)年に小学校令・中学校令・帝国大学令・師範学校令を公布して近代学校制度の基礎を定めた。教科書行政としては、初めて検定制度を実施。教育内容の改善としては、「学科及其程度」を出して国家的基準を示した。また、師範教育は国民教育の礎をなすとして重視し、順良、信愛、威重の三気質をその教育目標とした。そしてこれを実現するために兵式体操を取り入れ、また全寮制をしいて徹底した軍隊式教育を行った。
1 大隈重信
2 森有礼 →〇
3 福沢諭吉
4 伊藤博文
5 倉橋惣三
正答:2


R6後期:教育原理④

R6後期 教育原理 問4 
次のうち、第二次世界大戦後の日本の教育改革に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 1947(昭和 22)年に、教育の機会均等をうたい、男女共学を認める「教育基本法」が制定された。 →〇
  2. 「教育基本法」の制定により、義務教育が9年から 12 年に延長された。 →×
  3. 「教育基本法」と同年に制定された「学校教育法」により、6・3・3・4制の新学校制度が発足した。 →〇
  4. 1948(昭和 23)年に「教育委員会法」が制定され、教育行政の中央集権化が進められた。 →×

(組み合わせ)
  A B C D
1 ○ ○ × ×
2 ○ × ○ × →〇
3 ○ × × ○
4 × ○ ○ ×
5 × × ○ ○
正答:2


R6後期:教育原理⑤

R6後期 教育原理 問5 
次のうち、フレーベル(Fröbel, F.W.)についての記述として、適切なものを3つ選びなさい。

  1. 『エミール』を著し、人間の自然本性は根源的に「善」であるとした。 →×
  2. 幼稚園(Kindergarten)の創始者である。 →〇
  3. 敏感期の理論に基づき、教具を使った感覚教育を実践した。 →×
  4. 万有在神論に立って、子どもの神性を開発することこそが教育の本質であるとした。 →〇
  5. 遊びの重要性を説き、恩物を考案した。 →〇

正答:2,4,5


R6後期:教育原理⑥

R6後期 教育原理 問6 
次のうち、「幼稚園教育要領」第3章「教育課程に係る教育時間の終了後等に行う教育活動などの留意事項」に関する記述として、適切なものを3つ選びなさい。

  1. 教育課程に基づく活動を考慮し、幼児期にふさわしい無理のないものとなるようにすること。 →〇
  2. 適切な責任体制と指導体制を整備した上で行うようにすること。 →〇
  3. 通常の教育時間の前後や長期休業期間中などは、保護者が自らの責任において幼児の教育・保育を家庭で行うこと。 →×
  4. 家庭や地域での幼児の生活も考慮し、教育課程に係る教育時間の終了後等に行う教育活動の計画を作成するようにすること。 →〇
  5. 教育課程に係る教育時間終了後等に行う教育活動の運営においては、幼児の安全を考慮し、地域の人々との連携は控えること。 →×

正答:1,2,4


R6後期:教育原理⑦

R6後期 教育原理 問7 
次のうち、「第4期 教育振興基本計画」(令和5年6月 16 日 閣議決定)に示された「5つの基本的な方針」として、誤ったものを1つ選びなさい。

  1. グローバル化する社会の持続的な発展に向けて学び続ける人材の育成 →〇
  2. 誰一人取り残されず、全ての人の可能性を引き出す共生社会の実現に向けた教育の推進 →〇
  3. 学校で全ての学びを完結する社会の実現に向けた教育の推進 →×
  4. 教育デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進 →〇
  5. 計画の実効性確保のための基盤整備・対話 →〇

正答:3


R6後期:教育原理⑧

R6後期 教育原理 問8 
次の説明文が示している語句として、最も適切なものを1つ選びなさい。
職業人を中心とした社会人に対して学校教育の修了後、いったん社会に出た後に行われる教育であり、職場から離れて行われるフルタイムの再教育のみならず、職業に就きながら行われるパートタイムの教育も含む。
1 デジタルリテラシー教育
2 リカレント教育 →〇
3 リメディアル教育
4 ダイバーシティ教育
5 インクルーシブ教育
正答:2


R6後期:教育原理⑨

R6後期 教育原理 問9 
次の文は、「いじめ防止対策推進法」第8条の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
学校及び学校の教職員は、基本理念にのっとり、当該学校に在籍する児童等の保護者、地域住民、( A  →児童相談所)その他の関係者との連携を図りつつ、( B  →学校全体)でいじめの防止及び( C  →早期発見)に取り組むとともに、当該学校に在籍する児童等がいじめを受けていると思われるときは、適切かつ迅速にこれに対処する責務を有する。
(組み合わせ)
A BC
1 児童発達支援センター 学校全体 早期発見
2 児童発達支援センター 学級 未然防止
3 児童相談所 学級 早期発見
4 児童相談所 学校全体 未然防止
5 児童相談所 学校全体 早期発見 →〇
正答:5


R6後期:教育原理⑩

R6後期 教育原理 問 10 
次の説明文が示している語句として、最も適切なものを1つ選びなさい。
経済的にめぐまれない貧困家庭の幼児に教育、医療、栄養及び社会的サービスを含む総合的援助を提供する。小学校教育の開始時点であらかじめ格差を解消しておくことを目的としている。ジョンソン大統領によって計画されたアメリカ合衆国の補償教育事業である。貧困の悪循環を断って、平等な教育の機会を提供するものである。
1 ドルトン・プラン
2 教育効果促進計画
3 ウィネトカ・プラン
4 ヘッド・スタート計画 →〇
5 教育優先地域計画
正答:4


R6前期:教育原理①

R6前期 教育原理 問1 次のうち、「教育基本法」の一部として、正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 学問の自由は、これを保障する。 →×
  2. 教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。 →〇
  3. 学校を設置しようとする者は、学校の種類に応じ、文部科学大臣の定める設備、編制その他に関する設置基準に従い、これを設置しなければならない。 →×

正当:4 × ○ ×


R6前期:教育原理②

R6前期 教育原理 問2 次の文は、「児童憲章」の一部である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
すべての児童は、家庭で、正しい( A  →〇愛情)と知識と技術をもつて育てられ、家庭に恵まれない児童には、これにかわる( B  →〇環境)が与えられる。
(組み合わせ)
A B
1 愛着形成 環境
2 愛着形成 支援の場
3 かかわり 環境
4 愛情 支援の場
5 愛情 環境 →〇
正当:5


R6前期:教育原理③

R6前期 教育原理 問3 次の図は、「諸外国の教育統計 令和3(2021)年版」(文部科学省)からある国の学校系統図を示したものである。正しい国名を一つ選びなさい。
学校系統図

1 オーストラリア
2 フィンランド
3 フランス
4 イギリス →〇
5 アメリカ
正当:4


R6前期:教育原理④

R6前期 教育原理 問4 次の文は、モンテッソーリ(Montessori, M.)が著した『幼児の秘密』の一部である。(   )に入る人名を一つ選びなさい。
著作権の関係により公表できません。
1 フレーベル →〇
2 ルソー
3 ペスタロッチ
4 アリエス
5 デューイ
正当:1


R6前期:教育原理⑤

R6前期 教育原理 問5 次の記述に該当する人物として、正しいものを一つ選びなさい。
日本において最も早く体系的ともいえる教育論をまとめた儒学者である。ロック(Locke, J.)とほぼ同時代の人であり、ともに医学を修め、しかも自分自身健康に恵まれなかったことに共通したものがあるため、「日本のロック」と称されることもある。
子育ての書として晩年にまとめた著作では、6歳から 20 歳に至るまでの成長過程に即して、教育方法と学習教材とが「随年教法」として提示されている。彼は、「小児の教は早くすべし」と、早い時期からの善行の習慣形成の必要性を主張した。
1 荻生 徂徠
2 貝原 益軒 →〇
3 佐藤 信淵
4 伊藤 仁斎
5 太田 道灌
正当:2


R6前期:教育原理⑥

R6前期 教育原理 問6 次の【Ⅰ群】の人名と、【Ⅱ群】の語句を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
A 世阿弥 →〇エ 風姿花伝
B 北条 実時 →〇ウ 金沢文庫
C 広瀬 淡窓 →〇ア 咸宜園
【Ⅱ群】
ア 咸宜園
イ 翁問答
ウ 金沢文庫
エ 風姿花伝
(組み合わせ)
  A B C
1 ア ウ イ
2 イ ア エ
3 ウ イ エ
4 エ ア イ
5 エ ウ ア →〇
正当:5


R6前期:教育原理⑦

R6前期 教育原理 問7 次の文の著者として、正しいものを一つ選びなさい。
著作権の関係により公表できません。
1 澤柳 政太郎
2 羽仁 もと子
3 城戸 幡太郎
4 倉橋 惣三 →〇
5 小原 國芳
正当:4


R6前期:教育原理⑧

R6前期 教育原理 問8 次の記述に該当する語句として、正しいものを一つ選びなさい。
学ぶ内容をそれぞれの分野に分けて系統的に教えるような編成をしたカリキュラム。すべての分野において身に付けさせたいとおとなが考えていることがバランスよく配置でき、かつその習得状況の把握が容易である。また、系統的に教えることができるため、既習事項の把握を行いながら、学習者にとっても効率的に多くのことを学ぶことができる。一方で、子どもの興味関心とのずれが生じやすいこと、教えられる内容の間で関連性がみえにくいことがある。
1 経験カリキュラム
2 潜在的カリキュラム
3 教科カリキュラム →〇
4 合科カリキュラム
5 統合カリキュラム
正当:3


R6前期:教育原理⑨

R6前期 教育原理 問9 次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」4「幼児教育を行う施設として共有すべき事項」(2)「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
家族を大切にしようとする気持ちをもつとともに、( A  →〇ア 地域)の身近な人と触れ合う中で、人との様々な関わり方に気付き、相手の気持ちを考えて関わり、自分が役に立つ喜びを感じ、( A )に親しみをもつようになる。また、保育所内外の様々な( B  →〇エ 環境)に関わる中で、遊びや生活に必要な( C  →〇ウ 情報)を取り入れ、( C )に基づき判断したり、( C )を伝え合ったり、活用したりするなど、( C )を役立てながら活動するようになるとともに、公共の施設を大切に利用するなどして、社会とのつながりなどを意識するようになる。
【語群】
ア 地域  イ 郷土  ウ 情報  エ 環境  オ 知識
(組み合わせ)
  A B C
1 ア ウ オ
2 ア エ ウ →〇
3 ア エ オ
4 イ ウ オ
5 イ エ ウ
正当:2


R6前期:教育原理⑩

R6前期 教育原理 問 10 次の文は、「学びや生活の基盤をつくる幼児教育と小学校教育の接続について~幼保小の協働による架け橋期の教育の充実~」(令和5年2月 中央教育審議会 初等中等教育分科会 幼児教育と小学校教育の架け橋特別委員会)の一部である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
幼児教育と小学校教育の教育課程の構成原理等の違いは、子供の発達の段階に応じた教育を行うために必要な違いではあるが、子供一人一人の発達や学びは幼児期と児童期ではっきりと分かれるものではなく、( A  →〇つながっている)ため、必ずしも合致しない場合があるためである。また、合致しない場合に、小学校入学当初の子供が、小学校での学習や生活に関する自らの不安や不満を自覚し大人に伝えることは難しいと考えられ、一人で戸惑いや悩みを抱えこむことにより、その後の小学校での学習や生活に支障をきたすおそれがある。子供にとっては、初めての進学であり、この時期につまずいてしまうことは、その後の学校生活や成長に大きな負の影響を与えかねない。そして、ひいては( B  →〇不登校)の要因にもなりかねず、低学年の( B )の子供への支援の観点からも、幼児教育と小学校教育の円滑な接続が重要であることが指摘されているところである。
(組み合わせ)
A B
1 重なりがある 不登校
2 重なりがある 学力不足
3 つながっている 学習意欲不足
4 つながっている 学力不足
5 つながっている 不登校 →〇
正当:5


R5後期:教育原理①

R5後期 教育原理 問1 次の文は、「日本国憲法」第 26 条の一部である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける( A  →〇権利)を有する。
  • すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる( B  →〇義務)を負ふ。

(組み合わせ)
A    B
1 資格  義務
2 資格  責務
3 特権  義務
4 権利  責務
5 権利  義務 →〇
正当:5


R5後期:教育原理②

R5後期 教育原理 問2 次の文は、「幼稚園教育要領」の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
( A  →〇ウ 幼児期の教育)は、生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なものであり、( B  →〇イ 幼稚園教育)は、( C  →〇カ 学校教育法)に規定する目的及び目標を達成するため、幼児期の特性を踏まえ、環境を通して行うものであることを基本とする。
【語群】
ア 乳幼児教育  イ 幼稚園教育  ウ 幼児期の教育
エ 就学前教育  オ 教育基本法  カ 学校教育法
(組み合わせ)
A B C
1 ア イ オ
2 ア ウ カ
3 ウ ア カ
4 ウ イ カ →〇
5 エ ウ オ
正当:4


R5後期:教育原理③

R5後期 教育原理 問3 次のうち、「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」第1章「総則」第2「教育及び保育の内容並びに子育ての支援等に関する全体的な計画等」の一部として、誤ったものの組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を踏まえ教育及び保育の内容並びに子育ての支援等に関する全体的な計画を作成すること →〇
  2. 満3歳以上の園児の教育課程に係る教育週数は、特別の事情のある場合を除き、51 週を下ってはならない →×
  3. 1日の教育課程に係る教育時間は、8時間を標準とする。ただし、園児の心身の発達の程度や季節などに適切に配慮するものとする →×
  4. 園長の方針の下に、園務分掌に基づき保育教諭等職員が適切に役割を分担しつつ、相互に連携しながら、教育及び保育の内容並びに子育ての支援等に関する全体的な計画や指導の改善を図るものとする →〇
  5. 教育及び保育の内容並びに子育ての支援等に関する全体的な計画に基づき組織的かつ計画的に各幼保連携型認定こども園の教育及び保育活動の質の向上を図っていくこと(以下「カリキュラム・マネジメント」という。)に努めるものとする →〇

(組み合わせ)
1 A B
2 A C
3 B C →〇
4 B E
5 D E
正当:3


R5後期:教育原理④

R5後期 教育原理 問4 次のうち、プロジェクト・メソッドについての説明として、不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. プロジェクト・メソッドは、デューイ(Dewey, J.)の後継者の一人であったキルパトリック(Kilpatrick, W.H.)によって提唱されたもので、問題解決学習の一種と考えられる。 →〇
  2. プロジェクト・メソッドでは、目標の設定→計画の立案→実践→反省・評価、という一連の学習活動を生徒自身が行うことになる。 →〇
  3. プロジェクト・メソッドは、学習内容を系統化し、学習者が各ステップを踏みながら、確実に目標に到達できるように計画された教授学習の方法である。 →×
  4. プロジェクトとは、「社会的な環境の中で全精神を打ち込んで行われる目的の明確な活動」と定義されるものである。 →〇
  5. プロジェクト・メソッドでは、生徒の学習が生徒自身の自発的な活動として展開されることに力点がおかれる。 →〇

正当:3


R5後期:教育原理⑤

R5後期 教育原理 問5 次の文は、ある国の保育についての記述である。どこの国のものか、正しいものを一つ選びなさい。
この国において、「学びの物語 Learning Stories」と呼ばれる、子ども一人一人にフィードバックされ、蓄積される保育記録が開発された。子どもそれぞれの変容を捉えるとともに、子どもが関心を持ち取り組もうとしていること、その過程で工夫したり考えたりしていることを学びの「構えdisposition」として捉えようとしている。
1 ニュージーランド →〇
2 イタリア
3 シンガポール
4 スウェーデン
5 イギリス
正当:1


R5後期:教育原理⑥

R5後期 教育原理 問6 次の文は、ある法令に関する説明である。正しいものを一つ選びなさい。
1872(明治5)年の「学制」に代わる教育に関する基本法制として、1879(明治 12)年9月に公布された。学区制を廃止し、町村を小学校の設置単位と位置付け、その行政事務を行うために町村に人民公選の学務委員を置くこととされた。また、小学校の最低就学期間を 16 か月とし、公立学校の教育課程を地域の実情に即して学務委員と教員が定めることとなった。しかし、この法令の施行後、教育現場に混乱が見られるなどしたため、翌年、全面的な改正が行われた。
1 学事奨励ニ関スル被仰出書
2 小学校令
3 教育ニ関スル勅語(教育勅語)
4 教育令 →〇
5 教育基本法
正当:4


R5後期:教育原理⑦

R5後期 教育原理 問7 次の文にあてはまる人物として、正しいものを一つ選びなさい。
江戸時代初期の儒学者。日本における陽明学の祖とされ、「近江聖人」と呼ばれた。『翁問答(おきなもんどう)』を著す。その内容は、人が単に外的な規範に形式的に従うことをよしとせず、人の内面の道徳的可能性を信頼し、聖人の心を模範として自らの心を正しくすることこそが真の正しい行為と正しい生き方をもたらすと説いた。
1 中江 藤樹 →〇
2 伊藤 仁斎
3 緒方 洪庵
4 林 羅山
5 貝原 益軒
正当:1


R5後期:教育原理⑧

R5後期 教育原理 問8 次の小学校における教師の指導のうち、潜在的カリキュラムとしてジェンダー・バイアスを助長する恐れのあるものとして、適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 道徳の授業で、性別にかかわらず協力し助け合うように指導した。 →×
  2. 誕生日のお祝いに、いつも女児には赤のカードを、男児には青のカードを渡している。 →〇
  3. 体育の授業で、思春期には内分泌の働きによって生殖に関わる機能が成熟し、体形に性差が表れることを教えた。 →×
  4. 授業中に泣いている男児に対して、「男なのだから泣くのはやめなさい」と言って注意した。 →〇
  5. いつもズボンを履いてくる女児に対して、「もっと女の子らしい服装をしましょう」と優しくアドバイスをした。 →〇

(組み合わせ)
1 A B C
2 A D E
3 B C D
4 B D E →〇
5 C D E
正当:4


R5後期:教育原理⑨

R5後期 教育原理 問9 次のうち、「新・放課後子ども総合プラン」(平成 30 年9月)についての記述として、不適切なものを一つ選びなさい。

  1. 共働き家庭等の「小1の壁」を打破するとともに、次世代を担う人材を育成するため、全ての児童(小学校に就学している児童をいう)が放課後等を安全・安心に過ごすことを専ら目的として、文部科学省から厚生労働省に移管して取り組んでいる事業である。 →×
  2. 放課後児童クラブ及び放課後子供教室を一体的に又は連携して実施し、うち一体型の放課後児童クラブ及び放課後子供教室について、引き続き1万か所以上で実施することを目指している。 →〇
  3. 全ての児童(小学校に就学している児童をいう)の安全・安心な居場所づくりの観点から、小学校の余裕教室等の活用や、教育と福祉との連携方策等について検討しつつ、放課後児童クラブ及び放課後子供教室を計画的に整備等していくことが必要である。 →〇
  4. 放課後児童クラブについては、既に多様な運営主体により実施されているが、待機児童が数多く存在している地域を中心に、民間企業が実施主体としての役割をより一層担っていくことが考えられる。その際、地域のニーズに応じ、本来事業に加えて高付加価値型のサービス(塾、英会話、ピアノ、ダンス等)を提供することも考えられる。 →〇
  5. 放課後子供教室については、地域と学校が連携・協働して社会総掛かりで子どもの育ちを支える観点から、大学生・高校生や企業退職者、高齢者などの地域住民の一層の参画促進を図るとともに、子育て・教育支援に関わる NPO、習い事や学習塾等の民間教育事業者、スポーツ・文化・芸術団体などの地域人材の参画を促進していくことも望まれる。 →〇

正当:1


R5後期:教育原理⑩

R5後期 教育原理 問 10 次の文は、中央教育審議会答申「「令和の日本型学校教育」の構築を目指して~全ての子供たちの可能性を引き出す、個別最適な学びと、協働的な学びの実現~」(令和3年1月)に関する記述である。適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 学校教育には、一人一人の児童生徒が、自分のよさや可能性を認識するとともに、あらゆる他者を価値のある存在として尊重し、多様な人々と協働しながら様々な社会的変化を乗り越え、豊かな人生を切り拓き、持続可能な社会の創り手となることができるよう、その資質・能力を育成することが求められている。 →〇
  2. 次代を切り拓く子供たちに求められる資質・能力として、文章の意味を正確に理解する読解力、教科等固有の見方・考え方を働かせて自分の頭で考えて表現する力、対話や協働を通じて知識やアイディアを共有し新しい解や納得解を生み出す力などが挙げられている。 →〇
  3. 「みんなと同じことができる」「言われたことを言われたとおりにできる」というように、均質な労働者の育成が現代社会の要請として学校教育に求められている。 →×
  4. 「予測困難な時代」の中、目の前の事象から解決すべき課題を見いだし、主体的に考え、多様な立場の者が協働的に議論し、納得解を生み出すなどの資質・能力が求められている。 →〇

正当:2 ○ ○ × ○