教育原理一覧

R3前期:教育原理①

R3前期 教育原理 問1
 次の文は、「教育基本法」第2条の一部である。(A )~(C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
教育は、その目的を実現するため、(A 学問)の自由を尊重しつつ、次に掲げる目標を達成するよう行われるものとする。
一  幅広い知識と教養を身に付け、(B 真理)を求める態度を養い、豊かな情操と道徳心を培うとともに、健やかな身体を養うこと。
二  個人の価値を尊重して、その能力を伸ばし、創造性を培い、自主及び自律の精神を養うとともに、職業及び生活との関連を重視し、(C 勤労)を重んずる態度を養うこと。
(組み合わせ)
ABC

  1. 良心 正義 勤労
  2. 良心 真理 納税
  3. 学問 正義 努力
  4. 学問 真理 勤労 →〇
  5. 信教 正義 努力

正答:4


R3前期:教育原理②

R3前期 教育原理 問2
 次の文は、「学校教育法」第 11 条の一部である。(A)・(B)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
校長及び教員は、教育上必要があると認めるときは、文部科学大臣の定めるところにより、児童、生徒及び学生に(A 懲戒)を加えることができる。ただし、(B 体罰)を加えることはできない。
(組み合わせ)
A B

  1. 懲戒 差別的行為
  2. 懲戒 体罰 →〇
  3. 処罰 体罰
  4. 制裁 体罰
  5. 処罰 差別的行為

正答:2


R3前期:教育原理③

R3前期 教育原理 問3
 次の文のうち、「幼稚園教育要領」第1章「総則」第4「指導計画の作成と幼児理解に基づいた評価」の一部として、下線部分が正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 長期的に発達を見通した年、学期、月などにわたる長期の指導計画やこれとの関連を保ちながらより具体的な幼児の生活に即した週、日などの短期の指導計画を作成し、適切な指導が行われるようにすること。 →〇
  2. 幼児が様々な人やものとの関わりを通して、多様な体験をし、心身の調和のとれた発達を促すようにしていくこと。その際、幼児の発達を促進するため教師が中心となって活動を促し、幼児がより高度な学びを実現していくようにすること。  →×
  3. 言語に関する能力の発達と思考力等の発達が関連していることを踏まえ、幼稚園生活全体を通して、より高度な言語環境を整え、小学校教育との円滑な接続を見据えた言語活動の促進を図ること。  →×
  4. 行事の指導に当たっては、幼稚園生活の自然の流れの中で生活に変化や潤いを与え、幼児が困難を乗り越えられるようにすること。なお、それぞれの行事については、教師や保護者等に喜びの感情が沸き起こるようなものにすること。  →×

正答:3 ○ × × ×


R3前期:教育原理④

R3前期 教育原理 問4
 次の文のうち、「幼児期の教育と小学校教育の円滑な接続の在り方について(報告)」(平成 22年)に述べられた幼児期の教育に関するものとして、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 各教科、道徳、特別活動等といった区別がない。 →〇
  2. 「~ができるようにする」といった具体的な目標への到達を重視する。  →×
  3. 経験カリキュラムに基づき展開される。 →〇

正答:3 ○ × ○


R3前期:教育原理⑤

R3前期 教育原理 問5
 次の【Ⅰ群】の記述と、【Ⅱ群】の人物を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】

  1. ドイツの教育者。神と自然と人間を貫く神的統一の理念に基づき、「自己活動」と「労作」の原理を中心とした教育の理論を述べた。また、家庭教育の向上を図るため、『母の愛と愛撫の歌』を著した。 →〇
  2. スイスに生まれ、近代教育に重要な影響を与えた教育思想家・教育者。著書『隠者の夕暮』で、教育の場として家庭を重視した。「生活が陶冶する」という名言でも知られている。 →〇
  3. スイスで生まれフランスで活躍した思想家。子どもと大人の本質的な差異を認め、「子どもの発見者」と言われる。『エミール』の著者で、人間の本来の性は善であるが、伝統、歴史、社会、政治などにより悪くなっていくと主張した。 →〇

【Ⅱ群】
ア コメニウス(Comenius, J.A.)
イ ルソー(Rousseau, J.-J.)
ウ ペスタロッチ(Pestalozzi, J.H.)
エ フレーベル(Fröbel, F.W.)
正答:5 エ ウ イ


R3前期:教育原理⑥

R3前期 教育原理 問6
 次の文は、昭和 16 ~ 22 年にかけて保育者として働いていた女性が当時を思い出して書いた文の一部である。(   )に入る人物を一つ選びなさい。

  1. 関信三
  2. 倉橋惣三
  3. 城戸幡太郎 →〇
  4. 澤柳政太郎
  5. 中江藤樹

正答:3


R3前期:教育原理⑦

R3前期 教育原理 問7
 次の記述にあてはまる人物として、正しいものを一つ選びなさい。
ドイツの哲学者、教育学者。カントの後任としてケーニヒスベルク大学で哲学などの講座を受け持つ。教育の課題とは道徳的品性の陶冶であるとし、多方面への興味を喚起することが必要だと考え「教育(訓育)的教授」という概念を提示した。また、教授の過程は興味の概念に対応しており、「形式的段階」と呼ばれるようになった。この「形式的段階」概念は弟子たちに引き継がれ、「予備・提示・比較・総合・応用」の5段階へと改変された。

  1. ヘルバルト(Herbart, J.F.) →〇
  2. ペスタロッチ(Pestalozzi, J.H.)
  3. キルパトリック(Kilpatrick, W.H.)
  4. デューイ(Dewey, J.)
  5. コメニウス(Comenius, J.A.)

正答:1


R3前期:教育原理⑧

R3前期 教育原理 問8
 次の文は、ある国の教育制度について述べたものである。正しいものを一つ選びなさい。
州ごとに教育制度が定められている国の一つである。初等教育は、基礎学校で行われる。初等教育修了後、中等教育の進学先としては、ハウプトシューレ、実科学校、ギムナジウム等である。そのうちギムナジウムは、大学進学希望者が主に進む。

  1. スウェーデン
  2. イタリア
  3. フィンランド
  4. イギリス
  5. ドイツ →〇

正答:5


R3前期:教育原理⑨

R3前期 教育原理 問9
 次の文は、中央教育審議会答申「新しい時代を切り拓く生涯学習の振興方策について~知の循環型社会の構築を目指して~」(平成 20 年)の一部である。(A)・(B)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
変化の激しい社会においては、各個人が「自立した一人の人間として力強く生きていくための総合的な力」を身に付けるために、生涯にわたって学習を継続できるようにすることが求められている。特に技術の進展等が著しい中で、知識や(A 技能)等は陳腐化しないよう常に更新する必要がある。また、いわゆる狭義の知識・(A 技能)のみならず、他者との関係を築く力等の豊かな人間性を含む総合的な力は、学校教育の期間と場のみならず、ライフステージに応じて多様な場所や方法で学習し、(B 職業生活)やその他の社会における活動においてその成果を発揮することを経て身に付くものでもあり、成人の学習についても、このような国民の継続的な学習へのニーズに応えられる環境整備、すなわち学ぶ機会の充実とその成果を生かせる環境づくりが必要である。
(組み合わせ)
A B

  1. 判断力 私生活
  2. 思考力 私生活
  3. 思考力 職業生活
  4. 技能 私生活
  5. 技能 職業生活 →〇

正答:5


R3前期:教育原理⑩

R3前期 教育原理 問 10
 次の文は、中央教育審議会答申「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について」(平成 28 年)の一部である。(A)・(B)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
通級による指導を受ける児童生徒及び特別支援学級に在籍する児童生徒については、一人一人の教育的ニーズに応じた指導や支援が組織的・継続的に行われるよう、「個別の教育支援計画」や「個別の指導計画」を(A )作成することが適当である。
(中略)
障害者理解や交流及び共同学習については、グローバル化など社会の急激な変化の中で、多様な人々が共に生きる社会の実現を目指し、一人一人が、多様性を尊重し、協働して生活していくことができるよう、各教科等の特質に応じた「見方・考え方」と関連付けながら、学校の教育活動全体での一層の推進を図ることが求められる。さらに、学校の(B )としての学習活動にとどまらず、地域社会との交流の中で、障害のある子供たちが地域社会の構成員であることをお互いが学ぶという、地域社会の中での交流及び共同学習の推進を図る必要がある。
(組み合わせ)
A B

  1. 必要に応じて 教育課程上
  2. 必要に応じて 授業
  3. 全員 教育課程上 →〇
  4. 全員 授業
  5. ある特定の事例に対して 教育課程上

正答:3


R2後期:教育原理①

令和2年度 後期試験 教育原理 問1 
次の文は、「日本国憲法」第 13 条の条文である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
すべて国民は、( A  個人)として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、( B  公共の福祉)に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。
(組み合わせ)
A B

  1. 個人 公共の福祉 →〇
  2. 個人 法の遵守
  3. 人間 公共の福祉
  4. 人間 法の遵守
  5. 社会人 公共の利益

正答:1


R2後期:教育原理②

令和2年度 後期試験 教育原理 問2 
次の文は、「学校教育法」の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
第 22 条  幼稚園は、義務教育及びその後の教育の基礎を培うものとして、幼児を保育し、幼児の健やかな成長のために適当な( A )を与えて、その心身の発達を( B 助長 )することを目的とする。
第 29 条  小学校は、心身の発達に応じて、義務教育として行われる普通教育のうち基礎的なものを( C 施す)ことを目的とする。
(組み合わせ)
AB C

  1. 環境 援助 施す
  2. 教材 援助 教授する
  3. 教材 助長 施す
  4. 環境 助長 施す →〇
  5. 環境 援助 教授する

正答:4


R2後期:教育原理③

令和2年度 後期試験 教育原理 問3 
次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」に関する記述である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
平成 29(2017)年の改正では、保育所は「( A 幼児教育)を行う施設」として新たに明示され、共有すべき事項として「育みたい資質・能力」が示された。その内容として、「保育所においては、生涯にわたる生きる力の基礎を培うため、資質・能力を( B 一体的)に育むよう努めるものとする」とされた。
(組み合わせ)
A B

  1. 幼児教育 一体的 →〇
  2. 幼児教育 領域別
  3. 幼児教育 総合的
  4. 養護 一体的
  5. 養護 領域別

正答:1


R2後期:教育原理④

令和2年度 後期試験 教育原理 問4 
次の文は、ある教育方法についての記述である。この教育方法を何というか、正しいものを一つ選びなさい。
18 世紀末から 19 世紀初頭にかけてのイギリスでは、大量の貧しい民衆を相手に教育しなければならなかった。そのため、数百人の生徒を一つの教場に収容できるような大規模校舎の建設が進められ、その上で、生徒集団の中から優秀な生徒を助教(モニター)として任用し、助教が教師の指示を他の生徒に伝えるという方法をとった。この方法が一斉授業の起源ともいわれている。

  1. シュタイナー教育
  2. レッジョ・エミリア・アプローチ
  3. プロジェクト・メソッド
  4. モンテッソーリ教育
  5. ベル・ランカスター法 →〇

正答:5


R2後期:教育原理⑤

令和2年度 後期試験 教育原理 問5 
次の【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の人物を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】

  1. 江戸時代に幼児教育や家庭教育の大切さを指摘した。『和俗童子訓』を著した。ア 貝原益軒
  2. 機関紙『教育問題研究』の中で、実践例等を紹介した。成城小学校を創設した。ウ 澤柳政太郎

【Ⅱ群】
ア 貝原益軒
イ 森有礼
ウ 澤柳政太郎
正答:2 ア ウ


R2後期:教育原理⑥

令和2年度 後期試験 教育原理 問6 
次の【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の人物を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】

  1. 教育学は、子どもの発達の昨日にではなく、明日に目を向けなければならない。その時にのみ、それは発達の最近接領域にいま横たわっている発達過程を教授の過程において現実によび起こすことができる。 →ウ ヴィゴツキー(Vygotsky, L.S.)
  2. どの教科でも、知的性格をそのままにたもって、発達のどの段階のどの子どもにも効果的に教えることができる。 →ア ブルーナー(Bruner, J.S.)

【Ⅱ群】
ア ブルーナー(Bruner, J.S.)
イ デューイ(Dewey, J.)
ウ ヴィゴツキー(Vygotsky, L.S.)
エ キルパトリック(Kilpatrick, W.H.)
オ スキナー(Skinner, B.F.)
正答:4 ウ ア


R2後期:教育原理⑦

令和2年度 後期試験 教育原理 問7 
次の文のうち、日本の学校教育制度に関するものとして、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 1945(昭和 20)年、「日本国憲法」と「教育基本法」が施行された。 →×
  2. 2006(平成 18)年、「教育基本法」が改正され、義務教育は「9年の普通教育」から「12 年の普通教育」へと変更になった。 →×
  3. 現行の「学校教育法」では、学校を「幼稚園、保育所、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学及び高等専門学校」と定めている。 →×

正答:5 × × ×


R2後期:教育原理⑧

令和2年度 後期試験 教育原理 問8 
次の文の(  )にあてはまる語句として、最も適切なものを一つ選びなさい。
(  )とは、主として学校において、子どもたちが学校の文化ひいては近代社会の文化としての価値、態度、規範や慣習などを知らず知らず身につけていく一連のはたらきのことである。無意図的に、目に見えない形ではあるが、子どもたちに影響を及ぼし、その発達を方向づけていく。

  1. 融合カリキュラム
  2. 経験カリキュラム
  3. 潜在的カリキュラム →〇
  4. 顕在的カリキュラム
  5. コア・カリキュラム

正答:3


R2後期:教育原理⑨

令和2年度 後期試験 教育原理 問9 
次の【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の人物を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】

  1. ユネスコ(UNESCO)の成人教育推進国際委員会において、「生涯にわたって統合された教育」(lifelong integrated education)を提唱した。 →ウ ラングラン(Lengrand, P.)
  2. 成人の教育の目的を、人間的になることとして、すべての制度をその実現のために方向づけるように価値の転換に成功した社会を「学習社会」(learning society)と呼んだ。 →ア ハッチンス(Hutchins, R.M.)
  3. 子どもに対する教育学である「ペダゴジー」(pedagogy)に対して、成人の学習を支援する教育学として「アンドラゴジー」(andragogy)という造語で成人教育学を提唱した。 →エ ノールズ(Knowles, M.S.)

【Ⅱ群】
ア ハッチンス(Hutchins, R.M.)
イ エリクソン(Erikson, E.H.)
ウ ラングラン(Lengrand, P.)
エ ノールズ(Knowles, M.S.)
オ クラントン(Cranton, P.)
正答:4 ウ ア エ


R2後期:教育原理⑩

令和2年度 後期試験 教育原理 問 10 
次の文のうち、「いじめ防止対策推進法」第3条の一部として、下線部分が正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. いじめの防止等のための対策は、いじめが全ての児童等に関係する問題であることに鑑み、児童等が安心して学習その他の活動に取り組むことができるよう、学校内ではいじめが行われなくなるようにすることを旨として行われなければならない。 →×
  2. いじめの防止等のための対策は、全ての児童等がいじめを行わず、及び他の児童等に対して行われるいじめを認識しながらこれを放置することがないようにするため、いじめが児童等の心身に及ぼす影響その他のいじめの問題に関する児童等の理解を深めることを旨として行われなければならない。 →〇
  3. いじめの防止等のための対策は、いじめを受けた児童等の生命及び心身を保護することが特に重要であることを認識しつつ、国、地方公共団体、学校、地域住民、家庭その他の関係者の連携の下、いじめの問題を克服することを目指して行われなければならない。 →〇

正答:4 × ○ ○


R1後:教育原理①

令和元年度 後期試験 教育原理問1
次の文は、「教育基本法」第11条の一部である。(A)・(B)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

幼児期の教育は、生涯にわたる(A 人格形成)の基礎を培う重要なものであることにかんがみ、国及び地方公共団体は、幼児の(B 健やかな成長)に資する良好な環境の整備その他適当な方法によって、その振興に努めなければならない。

(組み合わせ)AB

  1. 人格形成 のびやかな発達
  2. 人格形成 望ましい発育
  3. 人格形成 健やかな成長 →〇
  4. 資質・能力形成 のびやかな発達
  5. 資質・能力形成 健やかな成長

正答:3


R1後:教育原理②

令和元年度 後期試験 教育原理問2
次の文は、「学校教育法」第24条の一部である。(A)・(B)にあてはまる数字及び語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

幼稚園においては、第(A 22)条に規定する目的を実現するための教育を行うほか、幼児期の教育に関する各般の問題につき、保護者及び地域住民その他の関係者からの相談に応じ、必要な(B 情報の提供)及び助言を行うなど、家庭及び地域における幼児期の教育の支援に努めるものとする。

(組み合わせ)AB

  1. 9 子育て支援
  2. 9 情報の提供
  3. 22 子育て支援
  4. 22 情報の提供 →〇
  5. 22 対応

正答:4


R1後:教育原理③

令和元年度 後期試験 教育原理問3
次のA~Dのうち、「学校教育法」第23条の一部として正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 生活を明るく豊かにする音楽、美術、文芸その他の芸術について基礎的な理解と技能を養うこと。
  2. 日常の会話や、絵本、童話等に親しむことを通じて、言葉の使い方を正しく導くとともに、相手の話を理解しようとする態度を養うこと。 →〇
  3. 身近な社会生活、生命及び自然に対する興味を養い、それらに対する正しい理解と態度及び思考力の芽生えを養うこと。 →〇
  4. 健康、安全で幸福な生活のために必要な習慣を養うとともに、運動を通じて体力を養い、心身の調和的発達を図ること。

正答:3BC


R1後:教育原理④

令和元年度 後期試験 教育原理問4
次の文の著者として、正しいものを一つ選びなさい。

政府はシュタンツにある尼僧達の使用している建物を私の住居に指定してくれた。しかし、この建物は私が到着した時には、まだ完成していなかったし、また、多数の子供達を収容する孤児院に適するようには作られていなかった。(中略)この子供達の大部分の入所当時の悲惨な有様というものは、人間の性情を全く無視したための当然の結果であった。(中略)怠惰な不活発さ、精神的素質や肉体的技能の訓練不足、これがどの子供にも見られる一般的な傾向であった。ABCを知っている子どもは十人に一人もいなかった。ましてや、その外の学校教育とか、教育的陶冶方法についてはいうだけ野暮であった。

  1. フレーベル(Fröbel,F.W.)
  2. トマス・モア(More,T.)
  3. ピアジェ(Piaget,J.)
  4. エレン・ケイ(Key,E.)
  5. ペスタロッチ(Pestalozzi,J.H.) →〇

正答:5


R1後:教育原理⑤

令和元年度 後期試験 教育原理問5
次の【Ⅰ群】の記述と、【Ⅱ群】の人物を結び付けた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】

  1. 『脱学校の社会』(1977年)で、学校制度を通じて「教えられ、学ばされる」ことにより、「自ら学ぶ」など、学習していく動機を持てなくなる様子を「学校化」として批判的に分析した。 →ア イリイチ(Illich,I.)
  2. 『被抑圧者の教育学』(1979年)で、学校を通じて子どもに知識が一方的に授けられる様子を「銀行型教育」と批判し、これに代わって教育では「対話」が重視されるべきだとした。 →イ フレイレ(Freire,P.)

【Ⅱ群】
ア イリイチ(Illich,I.)
イ フレイレ(Freire,P.)
ウ フレネ(Freinet,C.)
正答:1アイ


R1後:教育原理⑥

令和元年度 後期試験 教育原理問6
次の【Ⅰ群】の記述と、【Ⅱ群】の人物を結び付けた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】

  1. 文化の継承として知識をそのまま受け容れて身に付けることが大切であると主張したが、そのためには機械的に知識を覚えさせるのではなく、学習者の認知構造に意味のある変化をもたらすように教えなくてはならないとした。 →ア オーズベル(Ausubel,D.P.)
  2. 行動主義心理学の立場で、刺激を与えれば反応が生起するという理論(S‒R理論)をもとにプログラム学習を構想した。 →ウ スキナー(Skinner,B.F.)

【Ⅱ群】
ア オーズベル(Ausubel,D.P.)
イ ブルーナー(Bruner,J.S.)
ウ スキナー(Skinner,B.F.)
正答:2アウ


R1後:教育原理⑦

令和元年度 後期試験 教育原理問7
次のア~ウの図は、日本の教育制度を示したものである。年代を古い順に並べた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。


(組み合わせ)

  1. ア→イ→ウ
  2. ア→ウ→イ
  3. イ→ア→ウ
  4. イ→ウ→ア →〇
  5. ウ→イ→ア

正答:4


R1後:教育原理⑧

令和元年度 後期試験 教育原理問8
次の文は、中央教育審議会答申「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について」(平成28年)の一部である。(A)・(B)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

2030年とその先の社会の在り方を見据えながら、学校教育を通じて子供たちに育てたい姿を描くとすれば、以下のような在り方が考えられる。
・社会的・職業的に自立した人間として、我が国や郷土が育んできた伝統や文化に立脚した広い視野を持ち、理想を実現しようとする高い志や意欲を持って、主体的に学びに向かい、必要な情報を判断し、自ら知識を深めて個性や能力を伸ばし、人生を切り拓ひらいていくことができること。
・(A 対話や議論)を通じて、自分の考えを根拠とともに伝えるとともに、他者の考えを理解し、自分の考えを広げ深めたり、集団としての考えを発展させたり、他者への思いやりを持って多様な人々と協働したりしていくことができること。
・(B 変化の激しい社会)の中でも、感性を豊かに働かせながら、よりよい人生や社会の在り方を考え、試行錯誤しながら問題を発見・解決し、新たな価値を創造していくとともに、新たな問題の発見・解決につなげていくことができること。

(組み合わせ)AB

  1. 発表や主張 変化の激しい社会
  2. 発表や主張 知識基盤社会
  3. 対話や議論 変化の激しい社会 →〇
  4. 対話や議論 情報化社会
  5. 対話や議論 知識基盤社会

12345
正答:3


R1後:教育原理⑨

令和元年度 後期試験 教育原理問9
次の文は、「幼稚園教育要領」(平成29年告示)第1章第1「幼稚園教育の基本」の一部である。(A)・(B)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

教師は、幼児との信頼関係を十分に築き、幼児が(A 身近な環境)に主体的に関わり、環境との関わり方や意味に気付き、これらを取り込もうとして、(B 試行錯誤)したり、考えたりするようになる幼児期の教育における見方・考え方を生かし、幼児と共によりよい教育環境を創造するように努めるものとする。

(組み合わせ)AB

  1. 身近な環境 試行錯誤 →〇
  2. 身近な環境 表現
  3. 身近な環境 判断
  4.   活動  判断
  5.   活動  試行錯誤

正答:1


R1後:教育原理⑩

令和元年度 後期試験 教育原理問10
次のA~Cのうち、「特別支援教育の推進について(通知)」(平成19年文部科学省)の一部として、下線部分が正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 特別支援教育は、これまでの特殊教育の対象の障害だけでなく、知的な遅れのない発達障害も含めて、特別な支援を必要とする幼児児童生徒が在籍する全ての学校において実施されるものである。 →〇
  2. 特別支援教育は、障害のある幼児児童生徒への教育にとどまらず、障害の有無やその他の個々の違いを認識しつつ様々な人々が生き生きと活躍できる共生社会の形成の基礎となるものであり、我が国の現在及び将来の社会にとって重要な意味を持っている。 →〇
  3. 特別な支援が必要と考えられる幼児児童生徒については、担任一人が責任をもって保護者の理解を得ることができるよう慎重に説明を行い、学校や家庭で必要な支援や配慮について、保護者と連携して検討を進めること。 →×

正答:2○○×