教育原理一覧

R1後:教育原理①

令和元年度 後期試験 教育原理問1
次の文は、「教育基本法」第11条の一部である。(A)・(B)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

幼児期の教育は、生涯にわたる(A 人格形成)の基礎を培う重要なものであることにかんがみ、国及び地方公共団体は、幼児の(B 健やかな成長)に資する良好な環境の整備その他適当な方法によって、その振興に努めなければならない。

(組み合わせ)AB

  1. 人格形成 のびやかな発達
  2. 人格形成 望ましい発育
  3. 人格形成 健やかな成長 →〇
  4. 資質・能力形成 のびやかな発達
  5. 資質・能力形成 健やかな成長

正答:3


R1後:教育原理②

令和元年度 後期試験 教育原理問2
次の文は、「学校教育法」第24条の一部である。(A)・(B)にあてはまる数字及び語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

幼稚園においては、第(A 22)条に規定する目的を実現するための教育を行うほか、幼児期の教育に関する各般の問題につき、保護者及び地域住民その他の関係者からの相談に応じ、必要な(B 情報の提供)及び助言を行うなど、家庭及び地域における幼児期の教育の支援に努めるものとする。

(組み合わせ)AB

  1. 9 子育て支援
  2. 9 情報の提供
  3. 22 子育て支援
  4. 22 情報の提供 →〇
  5. 22 対応

正答:4


R1後:教育原理③

令和元年度 後期試験 教育原理問3
次のA~Dのうち、「学校教育法」第23条の一部として正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 生活を明るく豊かにする音楽、美術、文芸その他の芸術について基礎的な理解と技能を養うこと。
  2. 日常の会話や、絵本、童話等に親しむことを通じて、言葉の使い方を正しく導くとともに、相手の話を理解しようとする態度を養うこと。 →〇
  3. 身近な社会生活、生命及び自然に対する興味を養い、それらに対する正しい理解と態度及び思考力の芽生えを養うこと。 →〇
  4. 健康、安全で幸福な生活のために必要な習慣を養うとともに、運動を通じて体力を養い、心身の調和的発達を図ること。

正答:3BC


R1後:教育原理④

令和元年度 後期試験 教育原理問4
次の文の著者として、正しいものを一つ選びなさい。

政府はシュタンツにある尼僧達の使用している建物を私の住居に指定してくれた。しかし、この建物は私が到着した時には、まだ完成していなかったし、また、多数の子供達を収容する孤児院に適するようには作られていなかった。(中略)この子供達の大部分の入所当時の悲惨な有様というものは、人間の性情を全く無視したための当然の結果であった。(中略)怠惰な不活発さ、精神的素質や肉体的技能の訓練不足、これがどの子供にも見られる一般的な傾向であった。ABCを知っている子どもは十人に一人もいなかった。ましてや、その外の学校教育とか、教育的陶冶方法についてはいうだけ野暮であった。

  1. フレーベル(Fröbel,F.W.)
  2. トマス・モア(More,T.)
  3. ピアジェ(Piaget,J.)
  4. エレン・ケイ(Key,E.)
  5. ペスタロッチ(Pestalozzi,J.H.) →〇

正答:5


R1後:教育原理⑤

令和元年度 後期試験 教育原理問5
次の【Ⅰ群】の記述と、【Ⅱ群】の人物を結び付けた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】

  1. 『脱学校の社会』(1977年)で、学校制度を通じて「教えられ、学ばされる」ことにより、「自ら学ぶ」など、学習していく動機を持てなくなる様子を「学校化」として批判的に分析した。 →ア イリイチ(Illich,I.)
  2. 『被抑圧者の教育学』(1979年)で、学校を通じて子どもに知識が一方的に授けられる様子を「銀行型教育」と批判し、これに代わって教育では「対話」が重視されるべきだとした。 →イ フレイレ(Freire,P.)

【Ⅱ群】
ア イリイチ(Illich,I.)
イ フレイレ(Freire,P.)
ウ フレネ(Freinet,C.)
正答:1アイ


R1後:教育原理⑥

令和元年度 後期試験 教育原理問6
次の【Ⅰ群】の記述と、【Ⅱ群】の人物を結び付けた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】

  1. 文化の継承として知識をそのまま受け容れて身に付けることが大切であると主張したが、そのためには機械的に知識を覚えさせるのではなく、学習者の認知構造に意味のある変化をもたらすように教えなくてはならないとした。 →ア オーズベル(Ausubel,D.P.)
  2. 行動主義心理学の立場で、刺激を与えれば反応が生起するという理論(S‒R理論)をもとにプログラム学習を構想した。 →ウ スキナー(Skinner,B.F.)

【Ⅱ群】
ア オーズベル(Ausubel,D.P.)
イ ブルーナー(Bruner,J.S.)
ウ スキナー(Skinner,B.F.)
正答:2アウ


R1後:教育原理⑦

令和元年度 後期試験 教育原理問7
次のア~ウの図は、日本の教育制度を示したものである。年代を古い順に並べた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。


(組み合わせ)

  1. ア→イ→ウ
  2. ア→ウ→イ
  3. イ→ア→ウ
  4. イ→ウ→ア →〇
  5. ウ→イ→ア

正答:4


R1後:教育原理⑧

令和元年度 後期試験 教育原理問8
次の文は、中央教育審議会答申「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について」(平成28年)の一部である。(A)・(B)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

2030年とその先の社会の在り方を見据えながら、学校教育を通じて子供たちに育てたい姿を描くとすれば、以下のような在り方が考えられる。
・社会的・職業的に自立した人間として、我が国や郷土が育んできた伝統や文化に立脚した広い視野を持ち、理想を実現しようとする高い志や意欲を持って、主体的に学びに向かい、必要な情報を判断し、自ら知識を深めて個性や能力を伸ばし、人生を切り拓ひらいていくことができること。
・(A 対話や議論)を通じて、自分の考えを根拠とともに伝えるとともに、他者の考えを理解し、自分の考えを広げ深めたり、集団としての考えを発展させたり、他者への思いやりを持って多様な人々と協働したりしていくことができること。
・(B 変化の激しい社会)の中でも、感性を豊かに働かせながら、よりよい人生や社会の在り方を考え、試行錯誤しながら問題を発見・解決し、新たな価値を創造していくとともに、新たな問題の発見・解決につなげていくことができること。

(組み合わせ)AB

  1. 発表や主張 変化の激しい社会
  2. 発表や主張 知識基盤社会
  3. 対話や議論 変化の激しい社会 →〇
  4. 対話や議論 情報化社会
  5. 対話や議論 知識基盤社会

12345
正答:3


R1後:教育原理⑨

令和元年度 後期試験 教育原理問9
次の文は、「幼稚園教育要領」(平成29年告示)第1章第1「幼稚園教育の基本」の一部である。(A)・(B)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

教師は、幼児との信頼関係を十分に築き、幼児が(A 身近な環境)に主体的に関わり、環境との関わり方や意味に気付き、これらを取り込もうとして、(B 試行錯誤)したり、考えたりするようになる幼児期の教育における見方・考え方を生かし、幼児と共によりよい教育環境を創造するように努めるものとする。

(組み合わせ)AB

  1. 身近な環境 試行錯誤 →〇
  2. 身近な環境 表現
  3. 身近な環境 判断
  4.   活動  判断
  5.   活動  試行錯誤

正答:1


R1後:教育原理⑩

令和元年度 後期試験 教育原理問10
次のA~Cのうち、「特別支援教育の推進について(通知)」(平成19年文部科学省)の一部として、下線部分が正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 特別支援教育は、これまでの特殊教育の対象の障害だけでなく、知的な遅れのない発達障害も含めて、特別な支援を必要とする幼児児童生徒が在籍する全ての学校において実施されるものである。 →〇
  2. 特別支援教育は、障害のある幼児児童生徒への教育にとどまらず、障害の有無やその他の個々の違いを認識しつつ様々な人々が生き生きと活躍できる共生社会の形成の基礎となるものであり、我が国の現在及び将来の社会にとって重要な意味を持っている。 →〇
  3. 特別な支援が必要と考えられる幼児児童生徒については、担任一人が責任をもって保護者の理解を得ることができるよう慎重に説明を行い、学校や家庭で必要な支援や配慮について、保護者と連携して検討を進めること。 →×

正答:2○○×


H31前:教育原理①

平成31年度前期試験 教育原理 問1 
次の文は、「教育基本法」第9条の一部である。(A)・(B)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
法律に定める学校の教員は、自己の崇高な使命を深く自覚し、絶えず研究と(A 修養)に励み、その(B 職責)の遂行に努めなければならない。前項の教員については、その使命と(B 職責)の重要性にかんがみ、その身分は尊重され、待遇の適正が期せられるとともに、養成と研修の充実が図られなければならない。
(組み合わせ)
A B

  1. 研鑽 任務
  2. 研鑽 職責
  3. 修養 職責
  4. 修養 職務
  5. 修養 任務

正答:3


H31前:教育原理②

平成31年度前期試験 教育原理 問2 
次の文は、「幼稚園教育要領」(平成 29 年3月告示)前文の一部である。(A )~(C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

これからの幼稚園には、(A 学校教育)の始まりとして、こうした教育の目的及び目標の達成を目指しつつ、一人一人の幼児が、将来、自分の(B よさや可能性)を認識するとともに、あらゆる他者を価値のある存在として尊重し、多様な人々と協働しながら様々な社会的変化を乗り越え、豊かな人生を切り拓き、(C 持続可能な社会)の創り手となることができるようにするための基礎を培うことが求められる。
(組み合わせ)
AB C

  1. 生涯学習 個性や能力 平和な国家
  2. 生涯学習 よさや可能性 持続可能な社会
  3. 学校教育 個性や能力 持続可能な社会
  4. 学校教育 よさや可能性 持続可能な社会
  5. 学校教育 よさや可能性 平和な国家

正答:4


H31前:教育原理③

平成31年度前期試験 教育原理 問3 
次の文の出典はどれか。正しいものを一つ選びなさい。

児童は、特別の保護を受け、また、健全、かつ、正常な方法及び自由と尊厳の状態の下で身体的、知能的、道徳的、精神的及び社会的に成長することができるための機会及び便益を、法律その他の手段によつて与えられなければならない。この目的のために法律を制定するに当つては、児童の最善の利益について、最高の考慮が払われなければならない。

  1. 児童の権利に関する条約
  2. 児童福祉法
  3. 児童憲章
  4. 世界人権宣言
  5. 児童権利宣言 →〇

正答:5


H31前:教育原理④

平成31年度前期試験 教育原理 問4 
次の論を展開した人物として、正しいものを一つ選びなさい。

正統的周辺参加は、それ自体は教育形態ではないし、まして教授技術的方略でも教えるテクニックでもないことを強調しておくべきである。それは学習を分析的にみる一つの見方であり、学習というものを理解する一つの方法である。

  1. デューイ(Dewey, J.)
  2. ピアジェ(Piaget, J.)
  3. レイヴとウェンガー(Lave, J. & Wenger, E.) →〇
  4. ブルーナー(Bruner, J.S.)
  5. ブルーム(Bloom, B.S.)

正答:3


H31前:教育原理⑤

平成31年度前期試験 教育原理 問5 
次の【Ⅰ群】の記述と、【Ⅱ群】の人名を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】

  1. 子育てについて具体的なたとえ話をまじえながら、庶民にもわかりやすく説いた。また、「知行合一説」を唱え、陽明学の普及に努めた。 →イ 中江藤樹
  2. 階級や僧俗を問わず、一般庶民の子弟にも門戸を開いた「綜芸種智院」を創設した。 →ウ 空海
  3. 「人の性は本善」であるという性善説の立場であった。「和俗童子訓」を著した。 →ア 貝原益軒

【Ⅱ群】
ア 貝原益軒
イ 中江藤樹
ウ 空海
エ 聖徳太子
オ 大原幽学
正答:3 イ ウ ア


H31前:教育原理⑥

平成31年度前期試験 教育原理 問6 
次の文は、19 世紀後半から 20 世紀初頭にかけての新教育運動に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. コメニウス(Comenius, J.A.)は、事物による教育を提唱し、絵入教科書「世界図絵」を作成した。
  2. デューイ(Dewey, J.)は、「為すことによって学ぶ(learning by doing)」ことの重要性を説き、子どもたちが経験を通して学習することを提唱した。
  3. ドルトン・プランは、パーカースト(Parkhurst, H.)によって開発されたプランである。
  4. キルパトリック(Kilpatrick, W.H.)は、自主的な問題解決に取り組ませるプロジェクト・メソッドを確立した。

(組み合わせ)
  A B C D
1 ○ ○ ○ ○
2 ○ × × ○
3 × ○ ○ ○
4 × ○ × ○
5 × ○ × ×
正答:全

※コメニウスは17世紀の人物のため、3?
内容だけ見れば1?


H31前:教育原理⑦

平成31年度前期試験 教育原理 問7 
次の文は、文部科学省についての記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 教育職員の養成並びに資質の保持及び向上に関する事務をつかさどる。
  2. スポーツ庁と文化庁が外局として置かれている。
  3. 少子高齢社会への総合的な対応に関する関係行政機関の事務の調整に関する事務をつかさどる。 →×
  4. 学校環境の整備に関する指導及び助言に関する事務をつかさどる。
  5. 科学技術に関する研究及び開発に関する計画の作成及び推進に関する事務をつかさどる。

正答:3


H31前:教育原理⑧

平成31年度前期試験 教育原理 問8 
次の文は、「幼稚園教育要領」(平成 29 年3月告示)の第3章「教育課程に係る教育時間の終了後等に行う教育活動などの留意事項」の一部である。(A )・(B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

幼稚園の運営に当たっては、子育ての支援のために保護者や地域の人々に機能や施設を開放して、園内体制の整備や関係機関との連携及び協力に配慮しつつ、幼児期の教育に関する相談に応じたり、情報を提供したり、幼児と保護者との登園を受け入れたり、保護者同士の交流の機会を提供したりするなど、幼稚園と(A 家庭)が一体となって幼児と関わる取組を進め、地域における(B 幼児期の教育のセンター)としての役割を果たすよう努めるものとする。その際、心理や保健の専門家、地域の子育て経験者等と連携・協働しながら取り組むよう配慮するものとする。
(組み合わせ)
A B

  1. 家庭 幼児期の教育のセンター
  2. 家庭 子育ての相談機関
  3. 地域社会 幼児期の教育のセンター
  4. 地域社会 子育ての相談機関
  5. 地域社会 就学前の教育機関

正答:1


H31前:教育原理⑨

平成31年度前期試験 教育原理 問9 
次の文は、中央教育審議会答申「チームとしての学校の在り方と今後の改善方策について」(平成 27 年 12 月)の一部である。(A)・(B)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

学習指導要領の次期改訂が目指す理念を実現するためには、教育課程全体を通した取組を通じて、教科横断的な視点から教育活動の改善を行っていくことや、学校全体としての取組を通じて、教科等や学年を超えた組織運営の改善を行っていくことが求められているとしており、教育活動や組織運営など、学校全体の在り方の改善において核となる教育課程の編成、実施、評価及び改善という「(A カリキュラム・マネジメント)」の確立が必要であることが示されている。こうした(A カリキュラム・マネジメント)は、次のような側面から捉えることができる。

  • 各教科等の教育内容を相互の関係で捉え、学校の教育目標を踏まえた教科横断的な視点で、その目標の達成に必要な教育の内容を組織的に配列していくこと。
  • 教育内容の質の向上に向けて、子供たちの姿や地域の現状等に関する調査や各種データ等に基づき、教育課程を編成し、実施し、評価して改善を図る一連の(B PDCAサイクル)を確立すること。
  • 教育内容と、教育活動に必要な人的・物的資源等を、地域等の外部の資源も含めて活用しながら効果的に組み合わせること。

(組み合わせ)
A B

  1. クオリティ・マネジメント インテリジェンス・サイクル
  2. クオリティ・マネジメント PDCAサイクル
  3. リスク・マネジメント PDCAサイクル
  4. カリキュラム・マネジメント PDCAサイクル
  5. カリキュラム・マネジメント インテリジェンス・サイクル

正答:4


H31前:教育原理⑩

平成31年度前期試験 教育原理 問 10 
次の文は、「障害者差別解消法【合理的配慮の提供等事例集】」(平成 29 年 11 月 内閣府障害者施策担当)の一部である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 言葉だけでの指示だと、内容を十分に理解できないで混乱してしまうことがある。
    → 小学校へ入学してから苦労しないように、言葉だけで指示を聞けるよう指導を続けた。 →×
  2. 咀嚼することが苦手であり、通常の給食では喉に詰まらせてしまう可能性がある。
    →  大きな食材については、小さく切ったりミキサーで細かくしたりして、食べやすいサイズに加工することとした。 →〇
  3. 触覚に過敏さがあり、給食で使うステンレスの食器が使用できず、手づかみで食べようとする。
    → 根気強くステンレスの食器を使用することで慣れさせることとした。 →×
  4. 多くの人が集まる場が苦手で、集会活動や儀式的行事に参加することが難しい。
    →  集団から少し離れた場所で本人に負担がないような場所に席を用意したり、聴覚に過敏があるのであれば、イヤーマフなどを用いることとした。 →〇
  5. 聴覚に過敏さがあり、運動会のピストル音が聞こえると、パニックを起こしてしまうかもしれない。
    →  すぐ近くではピストルの音をならさないようにしたが、小学校ではピストルを使うことが多いので、少し離れたところからピストルでスタートの合図をすることとした。 →×

正答:4 × ○ × ○ ×


H30後:教育原理①

平成30年度後期試験 教育原理 問1
 次の文は、「教育基本法」第 16 条の一部である。(A )・(B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

教育は、(A 不当な支配)に服することなく、この法律及び他の法律の定めるところにより行われるべきものであり、(B 教育行政)は、国と地方公共団体との適切な役割分担及び相互の協力の下、公正かつ適正に行われなければならない。

(組み合わせ)
A    B

  1. 政治の圧力  教育行政
  2. 政治の圧力  学校教育
  3. 不当な支配  教育行政
  4. 不当な支配  学校教育
  5. 不当な支配  社会教育

正答:3


H30後:教育原理②

平成30年度後期試験 教育原理 問2
 次の文は、2006 年 12 月に国連で採択された「障害者の権利に関する条約」の一部である。(A )・(B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • 障害者に関する社会全体(各家庭を含む。)の意識を向上させ、並びに障害者の権利及び尊厳に対する尊重を育成すること。
  • あらゆる活動分野における障害者に関する(A 定型化)された観念、偏見及び有害な慣行(性及び年齢に基づくものを含む。)と戦うこと。
  • 障害者の能力及び(B 貢献)に関する意識を向上させること。

(組み合わせ)
A    B

  1. 一般化   貢献
  2. 一般化  社会参加
  3. 定型化   貢献
  4. 定型化  社会参加
  5. 定型化   寄与

正答:3


H30後:教育原理③

平成30年度後期試験 教育原理 問3
 次の文のうち、正しいものを一つ選びなさい。

  1. ピアジェ(Piaget, J.)は、恩物によって子どもの活動を引き出すことを提唱した。
  2. ロック(Locke, J.)は、子どもには生得的な観念があるとして、白紙説を否定した。
  3. エレン・ケイ(Key, E.)は、世界で最初の幼稚園を創設した。
  4. カイヨワ(Caillois, R.)は、遊びを4つの項目(競争、偶然、模擬、めまい)に区分した。 →〇
  5. オーエン(Owen, R.)は、シュタンツで孤児のための学校を経営した。

正答:4


H30後:教育原理④

平成30年度後期試験 教育原理 問4
 次の【Ⅰ群】の思想家についての記述と【Ⅱ群】の人物を結び付けた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】

  1. 自宅の書斎の鈴の屋で、古典研究を行い、日本人らしさの探求をした。 →本居宣長
  2. 松下村塾をひらき、儒学・史学・兵学を総合した人間教育を行った。 →吉田松陰

【Ⅱ群】
ア 伊藤仁斎
イ 荻生徂徠
ウ 本居宣長
エ 吉田松陰
オ 緒方洪庵

正答:5 ウ エ


H30後:教育原理⑤

平成30年度後期試験 教育原理 問5
 次の文を読んで、【設問】に答えなさい。

必ず邑(むら)に不学の戸(こ)なく、家に不学の人なからしめん事を期(き)す。人の父兄たる者、宜(よろ)しくこの意を体認し、その愛育の情を厚くし、その子弟をして必ず学に従事せしめざるべからざるものなり。

【設問】
この文が記載されている法令等の名称を【Ⅰ群】から、発布・公布された年号を【Ⅱ群】からそれぞれ選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】

  1. 学制(学制序文、学事奨励ニ関スル被仰出書)
  2. 教育令
  3. 教育ニ関スル勅語(教育勅語)

【Ⅱ群】
ア 1868(明治元)年
イ 1872(明治5)年
ウ 1887(明治 20)年

正答:2  A    イ


H30後:教育原理⑥

平成30年度後期試験 教育原理 問6
 次の文は、「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」(内閣府・文部科学省・厚生労働省告示第1号平成 29 年3月 31 日)第1章「総則」の第3「幼保連携型認定こども園として特に配慮すべき事項」の一部である。(A )〜(C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

当該幼保連携型認定こども園に入園した年齢により(A 集団生活の経験年数)が異なる園児がいることに配慮する等、0歳から小学校就学前までの一貫した教育及び保育を園児の発達や学びの連続性を考慮して展開していくこと。特に満3歳以上については入園する園児が多いことや同一学年の園児で編制される(B 学級)の中で生活することなどを踏まえ、家庭や他の保育施設等との連携や引継ぎを円滑に行うとともに、(C 環境)の工夫をすること。

(組み合わせ)
A    B    C

  1. 集団生活の経験年数  学級  環境
  2. 集団生活の経験年数  学級  指導
  3. 集団生活の経験年数  集団  環境
  4. 個別の知識及び技能  学級  指導
  5. 個別の知識及び技能  集団  指導

正答:1


H30後:教育原理⑦

平成30年度後期試験 教育原理 問7
 次の説明文を示している語句として、最も適切なものを一つ選びなさい。

経済的にめぐまれない貧困家庭の幼児に教育、医療、栄養および社会的サービスを含む総合的援助を提供する。小学校入学の時点で同一のスタートラインにたてるようあらかじめ格差を解消しておくことを目的としている。ジョンソン大統領によって始められたアメリカ合衆国の補償教育事業である。貧困の悪循環を断って、平等な教育の機会を提供するものである。

  1. ドルトン・プラン
  2. ヘッド・スタート計画 →〇
  3. 教育効果促進計画
  4. ウィネトカ・プラン
  5. 教育優先地域計画

正答:2


H30後:教育原理⑧

平成30年度後期試験 教育原理 問8
 次の文は、「幼稚園教育要領」(文部科学省告示第 62 号平成 29 年3月 31 日)第1章「総則」の一部である。(A )〜(C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

幼稚園においては、生きる力の基礎を育むため、この章の第1に示す幼稚園教育の基本を踏まえ、次に掲げる資質・能力を一体的に育むよう努めるものとする。

  • 豊かな体験を通じて、感じたり、気付いたり、分かったり、できるようになったりする「(A 知識及び技能)の基礎」
  • 気付いたことや、できるようになったことなどを使い、考えたり、試したり、工夫したり、表現したりする「(B 思考力、判断力、表現力)等の基礎」
  • 心情、意欲、態度が育つ中で、よりよい生活を営もうとする「(C 学びに向かう力、人間性)等」

(組み合わせ)
A B C

  1. 知識及び技能 思考力、判断力、表現力 学びに向かう力、人間性
  2. 知識及び技能 学びに向かう力、人間性 思考力、判断力、表現力
  3. 思考力、判断力、表現力 知識及び技能 学びに向かう力、人間性
  4. 思考力、判断力、表現力 学びに向かう力、人間性 知識及び技能
  5. 学びに向かう力、人間性 思考力、判断力、表現力 知識及び技能

正答:1


H30後:教育原理⑨

平成30年度後期試験 教育原理 問9
 次の文は、幼稚園における学校評価に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 学校評価の形態として、自己評価、学校関係者評価、第三者評価の3つが考えられる。
  2. 教職員による自己評価を行うが、その結果を公表する義務はない。 →×
  3. 幼稚園において、幼児がより良い教育活動を享受できるよう、学校運営の改善と発展を目指し、教育の水準の保証と向上を図ることが重要である。
  4. 学校評価の結果を踏まえ、各学校が自らその改善に取り組むとともに、評価の結果を学校の設置者等に報告することにより課題意識を共有することが重要である。
  5. 学校評価の実施そのものが自己目的化してしまわないよう、地域の実情も踏まえた実効性のある学校評価を実施していくことが何よりも重要である。

正答:2


H30後:教育原理⑩

平成30年度後期試験 教育原理 問 10
 2015 年9月に国連で採択された「持続可能な開発のための 2030 アジェンダ」に掲げられている「持続可能な開発目標」として適切な略称を一つ選びなさい。

  1. ODA
  2. OECD
  3. MDGs
  4. SDGs →〇
  5. ESD

正答:4