教育原理一覧

H31前:教育原理①

平成31年度前期試験 教育原理 問1 
次の文は、「教育基本法」第9条の一部である。(A)・(B)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
法律に定める学校の教員は、自己の崇高な使命を深く自覚し、絶えず研究と(A 修養)に励み、その(B 職責)の遂行に努めなければならない。前項の教員については、その使命と(B 職責)の重要性にかんがみ、その身分は尊重され、待遇の適正が期せられるとともに、養成と研修の充実が図られなければならない。
(組み合わせ)
A B

  1. 研鑽 任務
  2. 研鑽 職責
  3. 修養 職責
  4. 修養 職務
  5. 修養 任務

正答:3


H31前:教育原理②

平成31年度前期試験 教育原理 問2 
次の文は、「幼稚園教育要領」(平成 29 年3月告示)前文の一部である。(A )~(C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

これからの幼稚園には、(A 学校教育)の始まりとして、こうした教育の目的及び目標の達成を目指しつつ、一人一人の幼児が、将来、自分の(B よさや可能性)を認識するとともに、あらゆる他者を価値のある存在として尊重し、多様な人々と協働しながら様々な社会的変化を乗り越え、豊かな人生を切り拓き、(C 持続可能な社会)の創り手となることができるようにするための基礎を培うことが求められる。
(組み合わせ)
AB C

  1. 生涯学習 個性や能力 平和な国家
  2. 生涯学習 よさや可能性 持続可能な社会
  3. 学校教育 個性や能力 持続可能な社会
  4. 学校教育 よさや可能性 持続可能な社会
  5. 学校教育 よさや可能性 平和な国家

正答:4


H31前:教育原理③

平成31年度前期試験 教育原理 問3 
次の文の出典はどれか。正しいものを一つ選びなさい。

児童は、特別の保護を受け、また、健全、かつ、正常な方法及び自由と尊厳の状態の下で身体的、知能的、道徳的、精神的及び社会的に成長することができるための機会及び便益を、法律その他の手段によつて与えられなければならない。この目的のために法律を制定するに当つては、児童の最善の利益について、最高の考慮が払われなければならない。

  1. 児童の権利に関する条約
  2. 児童福祉法
  3. 児童憲章
  4. 世界人権宣言
  5. 児童権利宣言 →〇

正答:5


H31前:教育原理④

平成31年度前期試験 教育原理 問4 
次の論を展開した人物として、正しいものを一つ選びなさい。

正統的周辺参加は、それ自体は教育形態ではないし、まして教授技術的方略でも教えるテクニックでもないことを強調しておくべきである。それは学習を分析的にみる一つの見方であり、学習というものを理解する一つの方法である。

  1. デューイ(Dewey, J.)
  2. ピアジェ(Piaget, J.)
  3. レイヴとウェンガー(Lave, J. & Wenger, E.) →〇
  4. ブルーナー(Bruner, J.S.)
  5. ブルーム(Bloom, B.S.)

正答:3


H31前:教育原理⑤

平成31年度前期試験 教育原理 問5 
次の【Ⅰ群】の記述と、【Ⅱ群】の人名を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】

  1. 子育てについて具体的なたとえ話をまじえながら、庶民にもわかりやすく説いた。また、「知行合一説」を唱え、陽明学の普及に努めた。 →イ 中江藤樹
  2. 階級や僧俗を問わず、一般庶民の子弟にも門戸を開いた「綜芸種智院」を創設した。 →ウ 空海
  3. 「人の性は本善」であるという性善説の立場であった。「和俗童子訓」を著した。 →ア 貝原益軒

【Ⅱ群】
ア 貝原益軒
イ 中江藤樹
ウ 空海
エ 聖徳太子
オ 大原幽学
正答:3 イ ウ ア


H31前:教育原理⑥

平成31年度前期試験 教育原理 問6 
次の文は、19 世紀後半から 20 世紀初頭にかけての新教育運動に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. コメニウス(Comenius, J.A.)は、事物による教育を提唱し、絵入教科書「世界図絵」を作成した。
  2. デューイ(Dewey, J.)は、「為すことによって学ぶ(learning by doing)」ことの重要性を説き、子どもたちが経験を通して学習することを提唱した。
  3. ドルトン・プランは、パーカースト(Parkhurst, H.)によって開発されたプランである。
  4. キルパトリック(Kilpatrick, W.H.)は、自主的な問題解決に取り組ませるプロジェクト・メソッドを確立した。

(組み合わせ)
  A B C D
1 ○ ○ ○ ○
2 ○ × × ○
3 × ○ ○ ○
4 × ○ × ○
5 × ○ × ×
正答:全

※コメニウスは17世紀の人物のため、3?
内容だけ見れば1?


H31前:教育原理⑦

平成31年度前期試験 教育原理 問7 
次の文は、文部科学省についての記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 教育職員の養成並びに資質の保持及び向上に関する事務をつかさどる。
  2. スポーツ庁と文化庁が外局として置かれている。
  3. 少子高齢社会への総合的な対応に関する関係行政機関の事務の調整に関する事務をつかさどる。 →×
  4. 学校環境の整備に関する指導及び助言に関する事務をつかさどる。
  5. 科学技術に関する研究及び開発に関する計画の作成及び推進に関する事務をつかさどる。

正答:3


H31前:教育原理⑧

平成31年度前期試験 教育原理 問8 
次の文は、「幼稚園教育要領」(平成 29 年3月告示)の第3章「教育課程に係る教育時間の終了後等に行う教育活動などの留意事項」の一部である。(A )・(B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

幼稚園の運営に当たっては、子育ての支援のために保護者や地域の人々に機能や施設を開放して、園内体制の整備や関係機関との連携及び協力に配慮しつつ、幼児期の教育に関する相談に応じたり、情報を提供したり、幼児と保護者との登園を受け入れたり、保護者同士の交流の機会を提供したりするなど、幼稚園と(A 家庭)が一体となって幼児と関わる取組を進め、地域における(B 幼児期の教育のセンター)としての役割を果たすよう努めるものとする。その際、心理や保健の専門家、地域の子育て経験者等と連携・協働しながら取り組むよう配慮するものとする。
(組み合わせ)
A B

  1. 家庭 幼児期の教育のセンター
  2. 家庭 子育ての相談機関
  3. 地域社会 幼児期の教育のセンター
  4. 地域社会 子育ての相談機関
  5. 地域社会 就学前の教育機関

正答:1


H31前:教育原理⑨

平成31年度前期試験 教育原理 問9 
次の文は、中央教育審議会答申「チームとしての学校の在り方と今後の改善方策について」(平成 27 年 12 月)の一部である。(A)・(B)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

学習指導要領の次期改訂が目指す理念を実現するためには、教育課程全体を通した取組を通じて、教科横断的な視点から教育活動の改善を行っていくことや、学校全体としての取組を通じて、教科等や学年を超えた組織運営の改善を行っていくことが求められているとしており、教育活動や組織運営など、学校全体の在り方の改善において核となる教育課程の編成、実施、評価及び改善という「(A カリキュラム・マネジメント)」の確立が必要であることが示されている。こうした(A カリキュラム・マネジメント)は、次のような側面から捉えることができる。

  • 各教科等の教育内容を相互の関係で捉え、学校の教育目標を踏まえた教科横断的な視点で、その目標の達成に必要な教育の内容を組織的に配列していくこと。
  • 教育内容の質の向上に向けて、子供たちの姿や地域の現状等に関する調査や各種データ等に基づき、教育課程を編成し、実施し、評価して改善を図る一連の(B PDCAサイクル)を確立すること。
  • 教育内容と、教育活動に必要な人的・物的資源等を、地域等の外部の資源も含めて活用しながら効果的に組み合わせること。

(組み合わせ)
A B

  1. クオリティ・マネジメント インテリジェンス・サイクル
  2. クオリティ・マネジメント PDCAサイクル
  3. リスク・マネジメント PDCAサイクル
  4. カリキュラム・マネジメント PDCAサイクル
  5. カリキュラム・マネジメント インテリジェンス・サイクル

正答:4


H31前:教育原理⑩

平成31年度前期試験 教育原理 問 10 
次の文は、「障害者差別解消法【合理的配慮の提供等事例集】」(平成 29 年 11 月 内閣府障害者施策担当)の一部である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 言葉だけでの指示だと、内容を十分に理解できないで混乱してしまうことがある。
    → 小学校へ入学してから苦労しないように、言葉だけで指示を聞けるよう指導を続けた。 →×
  2. 咀嚼することが苦手であり、通常の給食では喉に詰まらせてしまう可能性がある。
    →  大きな食材については、小さく切ったりミキサーで細かくしたりして、食べやすいサイズに加工することとした。 →〇
  3. 触覚に過敏さがあり、給食で使うステンレスの食器が使用できず、手づかみで食べようとする。
    → 根気強くステンレスの食器を使用することで慣れさせることとした。 →×
  4. 多くの人が集まる場が苦手で、集会活動や儀式的行事に参加することが難しい。
    →  集団から少し離れた場所で本人に負担がないような場所に席を用意したり、聴覚に過敏があるのであれば、イヤーマフなどを用いることとした。 →〇
  5. 聴覚に過敏さがあり、運動会のピストル音が聞こえると、パニックを起こしてしまうかもしれない。
    →  すぐ近くではピストルの音をならさないようにしたが、小学校ではピストルを使うことが多いので、少し離れたところからピストルでスタートの合図をすることとした。 →×

正答:4 × ○ × ○ ×


H30後:教育原理①

平成30年度後期試験 教育原理 問1
 次の文は、「教育基本法」第 16 条の一部である。(A )・(B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

教育は、(A 不当な支配)に服することなく、この法律及び他の法律の定めるところにより行われるべきものであり、(B 教育行政)は、国と地方公共団体との適切な役割分担及び相互の協力の下、公正かつ適正に行われなければならない。

(組み合わせ)
A    B

  1. 政治の圧力  教育行政
  2. 政治の圧力  学校教育
  3. 不当な支配  教育行政
  4. 不当な支配  学校教育
  5. 不当な支配  社会教育

正答:3


H30後:教育原理②

平成30年度後期試験 教育原理 問2
 次の文は、2006 年 12 月に国連で採択された「障害者の権利に関する条約」の一部である。(A )・(B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • 障害者に関する社会全体(各家庭を含む。)の意識を向上させ、並びに障害者の権利及び尊厳に対する尊重を育成すること。
  • あらゆる活動分野における障害者に関する(A 定型化)された観念、偏見及び有害な慣行(性及び年齢に基づくものを含む。)と戦うこと。
  • 障害者の能力及び(B 貢献)に関する意識を向上させること。

(組み合わせ)
A    B

  1. 一般化   貢献
  2. 一般化  社会参加
  3. 定型化   貢献
  4. 定型化  社会参加
  5. 定型化   寄与

正答:3


H30後:教育原理③

平成30年度後期試験 教育原理 問3
 次の文のうち、正しいものを一つ選びなさい。

  1. ピアジェ(Piaget, J.)は、恩物によって子どもの活動を引き出すことを提唱した。
  2. ロック(Locke, J.)は、子どもには生得的な観念があるとして、白紙説を否定した。
  3. エレン・ケイ(Key, E.)は、世界で最初の幼稚園を創設した。
  4. カイヨワ(Caillois, R.)は、遊びを4つの項目(競争、偶然、模擬、めまい)に区分した。 →〇
  5. オーエン(Owen, R.)は、シュタンツで孤児のための学校を経営した。

正答:4


H30後:教育原理④

平成30年度後期試験 教育原理 問4
 次の【Ⅰ群】の思想家についての記述と【Ⅱ群】の人物を結び付けた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】

  1. 自宅の書斎の鈴の屋で、古典研究を行い、日本人らしさの探求をした。 →本居宣長
  2. 松下村塾をひらき、儒学・史学・兵学を総合した人間教育を行った。 →吉田松陰

【Ⅱ群】
ア 伊藤仁斎
イ 荻生徂徠
ウ 本居宣長
エ 吉田松陰
オ 緒方洪庵

正答:5 ウ エ


H30後:教育原理⑤

平成30年度後期試験 教育原理 問5
 次の文を読んで、【設問】に答えなさい。

必ず邑(むら)に不学の戸(こ)なく、家に不学の人なからしめん事を期(き)す。人の父兄たる者、宜(よろ)しくこの意を体認し、その愛育の情を厚くし、その子弟をして必ず学に従事せしめざるべからざるものなり。

【設問】
この文が記載されている法令等の名称を【Ⅰ群】から、発布・公布された年号を【Ⅱ群】からそれぞれ選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】

  1. 学制(学制序文、学事奨励ニ関スル被仰出書)
  2. 教育令
  3. 教育ニ関スル勅語(教育勅語)

【Ⅱ群】
ア 1868(明治元)年
イ 1872(明治5)年
ウ 1887(明治 20)年

正答:2  A    イ


H30後:教育原理⑥

平成30年度後期試験 教育原理 問6
 次の文は、「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」(内閣府・文部科学省・厚生労働省告示第1号平成 29 年3月 31 日)第1章「総則」の第3「幼保連携型認定こども園として特に配慮すべき事項」の一部である。(A )〜(C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

当該幼保連携型認定こども園に入園した年齢により(A 集団生活の経験年数)が異なる園児がいることに配慮する等、0歳から小学校就学前までの一貫した教育及び保育を園児の発達や学びの連続性を考慮して展開していくこと。特に満3歳以上については入園する園児が多いことや同一学年の園児で編制される(B 学級)の中で生活することなどを踏まえ、家庭や他の保育施設等との連携や引継ぎを円滑に行うとともに、(C 環境)の工夫をすること。

(組み合わせ)
A    B    C

  1. 集団生活の経験年数  学級  環境
  2. 集団生活の経験年数  学級  指導
  3. 集団生活の経験年数  集団  環境
  4. 個別の知識及び技能  学級  指導
  5. 個別の知識及び技能  集団  指導

正答:1


H30後:教育原理⑦

平成30年度後期試験 教育原理 問7
 次の説明文を示している語句として、最も適切なものを一つ選びなさい。

経済的にめぐまれない貧困家庭の幼児に教育、医療、栄養および社会的サービスを含む総合的援助を提供する。小学校入学の時点で同一のスタートラインにたてるようあらかじめ格差を解消しておくことを目的としている。ジョンソン大統領によって始められたアメリカ合衆国の補償教育事業である。貧困の悪循環を断って、平等な教育の機会を提供するものである。

  1. ドルトン・プラン
  2. ヘッド・スタート計画 →〇
  3. 教育効果促進計画
  4. ウィネトカ・プラン
  5. 教育優先地域計画

正答:2


H30後:教育原理⑧

平成30年度後期試験 教育原理 問8
 次の文は、「幼稚園教育要領」(文部科学省告示第 62 号平成 29 年3月 31 日)第1章「総則」の一部である。(A )〜(C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

幼稚園においては、生きる力の基礎を育むため、この章の第1に示す幼稚園教育の基本を踏まえ、次に掲げる資質・能力を一体的に育むよう努めるものとする。

  • 豊かな体験を通じて、感じたり、気付いたり、分かったり、できるようになったりする「(A 知識及び技能)の基礎」
  • 気付いたことや、できるようになったことなどを使い、考えたり、試したり、工夫したり、表現したりする「(B 思考力、判断力、表現力)等の基礎」
  • 心情、意欲、態度が育つ中で、よりよい生活を営もうとする「(C 学びに向かう力、人間性)等」

(組み合わせ)
A B C

  1. 知識及び技能 思考力、判断力、表現力 学びに向かう力、人間性
  2. 知識及び技能 学びに向かう力、人間性 思考力、判断力、表現力
  3. 思考力、判断力、表現力 知識及び技能 学びに向かう力、人間性
  4. 思考力、判断力、表現力 学びに向かう力、人間性 知識及び技能
  5. 学びに向かう力、人間性 思考力、判断力、表現力 知識及び技能

正答:1


H30後:教育原理⑨

平成30年度後期試験 教育原理 問9
 次の文は、幼稚園における学校評価に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 学校評価の形態として、自己評価、学校関係者評価、第三者評価の3つが考えられる。
  2. 教職員による自己評価を行うが、その結果を公表する義務はない。 →×
  3. 幼稚園において、幼児がより良い教育活動を享受できるよう、学校運営の改善と発展を目指し、教育の水準の保証と向上を図ることが重要である。
  4. 学校評価の結果を踏まえ、各学校が自らその改善に取り組むとともに、評価の結果を学校の設置者等に報告することにより課題意識を共有することが重要である。
  5. 学校評価の実施そのものが自己目的化してしまわないよう、地域の実情も踏まえた実効性のある学校評価を実施していくことが何よりも重要である。

正答:2


H30後:教育原理⑩

平成30年度後期試験 教育原理 問 10
 2015 年9月に国連で採択された「持続可能な開発のための 2030 アジェンダ」に掲げられている「持続可能な開発目標」として適切な略称を一つ選びなさい。

  1. ODA
  2. OECD
  3. MDGs
  4. SDGs →〇
  5. ESD

正答:4


H30前:教育原理①

平成30年度前期試験 教育原理 問1
 次の文は、「教育基本法」第3条の条文である。(A)~(C)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
国民一人一人が、自己の(A 人格)を磨き、豊かな人生を送ることができるよう、その生涯にわたって、あらゆる(B 機会)に、あらゆる場所において学習することができ、その成果を適切に生かすことのできる(C 社会)の実現が図られなければならない。
(組み合わせ)
   A    B   C 
1 人間性  機会  社会
2  人格   時期  社会
3  人格   機会  環境
4 人間性  時期  環境
5  人格   機会  社会
正答:5


H30前:教育原理②

平成30年度前期試験 教育原理 問2
 次のうち、「学校教育法」の条文の一部として誤ったものを一つ選びなさい。

  1. 幼稚園に入園することのできる者は、満3歳から、小学校就学の始期に達するまでの幼児とする。 →
  2. 幼稚園は、義務教育及びその後の教育の基礎を培うものとして、幼児を保育し、幼児の健やかな成長のために適当な環境を与えて、その心身の発達を助長することを目的とする。 →
  3. 幼稚園においては、第 22 条に規定する目的を実現するための教育を行うほか、幼児期の教育に関する各般の問題につき、保護者及び地域住民その他の関係者からの相談に応じ、必要な情報の提供及び助言を行うなど、家庭及び地域における幼児期の教育の支援に努めるものとする。 →
  4. すべて国民は、児童が心身ともに健やかに生まれ、且つ、育成されるよう努めなければならない。 →×
  5. 学校においては、別に法律で定めるところにより、幼児、児童、生徒及び学生並びに職員の健康の保持増進を図るため、健康診断を行い、その他その保健に必要な措置を講じなければならない。 →

正答:4


H30前:教育原理③

平成30年度前期試験 教育原理 問3
 次のA・Bそれぞれの著者として正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 人間は生後1歳になって、真の哺乳類が生まれた時に実現している発育状態に、やっとたどりつく。そうだとすると、この人間がほかのほんとうの哺乳類なみに発達するには、われわれ人間の妊娠期間が現在よりもおよそ1ヵ年のばされて、約 21 ヵ月になるはずだろう。 →ポルトマン
  2. どの教科でも、知的性格をそのままにたもって、発達のどの段階のどの子どもにも効果的に教えることができるという仮説からはじめることにしよう。これは、教育課程というものを考えるうえで、大胆で、しかも本質的な仮説である。 →ブルーナー

ア ヘルバルト(Herbart, J.F.)
イ ブルーナー(Bruner, J.S.)
ウ ポルトマン(Portmann, A.)
正答:5 ウ イ


H30前:教育原理④

平成30年度前期試験 教育原理 問4
 次の文の著者として正しいものを一つ選びなさい。
旧教育は、これを要約すれば、重力の中心が子どもたち以外にあるという一言につきる。重力の中心が、教師・教科書、その他どこであろうとよいが、とにかく子ども自身の直接の本能と活動以外のところにある。(中略)いまやわれわれの教育に到来しつつある変革は、重力の中心の移動である。それはコペルニクスによって天体の中心が地球から太陽に移されたときと同様の変革であり革命である。このたびは子どもが太陽となり、その周囲を教育の諸々のいとなみが回転する。子どもが中心であり、この中心のまわりに諸々のいとなみが組織される。

  1. コメニウス(Comenius, J.A)
  2. ルソー(Rousseau, J.-J.)
  3. デューイ(Dewey, J.)
  4. キルパトリック(Kilpatrick, W.H.)
  5. フレーベル(Frobel, F.W.)

正答:3


H30前:教育原理⑤

平成30年度前期試験 教育原理 問5
 次の【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の人物を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】

  1. 玉川学園の創始者。『全人教育論』を著し、労作教育をとり入れた。 →小原國芳
  2. 石門心学の創始者。『都鄙問答』を著し、町人への実践哲学を説いた。 →石田梅岩
  3. 能役者、謡曲作家。『風姿花伝』において年齢段階の特質に応じた心や稽古のあり方を説いた。 →世阿弥

【Ⅱ群】
ア 小原國芳
イ 羽仁もと子
ウ 世阿弥
エ 石田梅岩
正答:2 ア エ ウ


H30前:教育原理⑥

平成30年度前期試験 教育原理 問6
 ESDとは、「持続可能な開発のための教育」(Education for Sustainable
Development)を表す。次の文は、ESDに関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 国際連合は、2005 年から 2014 年までを「国連持続可能な開発のための教育の 10 年(UNDESD)」とし、ユネスコ主導のもとESDの重要性を提唱した。 →
  2. 持続可能な社会では、一人一人が社会の一員として、人間・社会・環境・経済の共生をめざし、生産・消費や創造・活用のバランス感覚を持つことが求められる。 →
  3. 持続可能な社会を構築するためには、生産活動と消費活動を優先することが重要であり、「生産消費型」社会の形成を目指している。 →×

正答:2 ○ ○ ×


H30前:教育原理⑦

平成30年度前期試験 教育原理 問7
 次の文のうち、「絶対評価」についての記述として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 子ども同士を比較して、どちらが優れているかを評価する。 →×
  2. 集団に準拠した評価であり、集団の質によって結果が左右される。 →×
  3. 個々の学習者が、教育目標のどこまで到達したかを評価する。 →

正答:5 × × ○


H30前:教育原理⑧

平成30年度前期試験 教育原理 問8
 次の文は、「児童虐待の防止等のための学校、教育委員会等の的確な対応について」(平成 22 年3月)に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 児童虐待の疑いがあるが、確証がない時には、まずは学校として確証を得た上で通告しなければならない。 →×
  2. 学校の教職員は、職務上、児童虐待を発見しやすい立場にあることを再確認し、学校生活のみならず、幼児児童生徒の日常生活について十分な観察、注意を払いながら教育活動をする中で児童虐待の早期発見に努める必要がある。 →
  3. 健康診断においては、身体測定、内科検診や歯科検診を始めとする各種の検診や検査が行われることから、それらを通して身体的虐待及び保護者としての監護を著しく怠ること(いわゆるネグレクト)を早期に発見しやすい機会であることに留意すること。 →

正答:4 × ○ ○


H30前:教育原理⑨

平成30年度前期試験 教育原理 問9
 次の文のうち、中央教育審議会答申「道徳に係る教育課程の改善等について」(平成 26 年 10 月)に述べられた内容として、不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 道徳の時間を要として学校の教育活動全体を通じて行うという道徳教育の基本的な考え方は、今後も引き継ぐべきであると考えられている。 →
  2. 道徳の授業については、特に小学校高学年や中学校において課題の改善のため、児童生徒の発達の段階を踏まえ、内容や指導方法等を適切に見直すことが必要である。 →
  3. 道徳の時間については、道徳教育の要となって人格全体に関わる道徳性の育成を目指すものであることから、各教科と同様に数値による評価を行うことが望ましい。 →×
  4. 様々な道徳的価値について、自分との関わりも含めて理解し、それに基づいて内省し、多角的に考え、判断することが必要と考えられている。 →
  5. 学校における道徳教育は、学校のあらゆる教育活動を通じて行われるべきものである。 →

正答:3


H30前:教育原理⑩

平成30年度前期試験 教育原理 問 10
 次の文は、中央教育審議会答申「子どもの体力向上のための総合的な方策について」(平成 14 年9月)の一部である。(A)・(B)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
できるだけ児童生徒が体を動かす時間を多く確保できるよう、始業前や休み時間を活用して全校で体を動かす時間を設定するなどの工夫が求められる。その際、児童生徒がより運動することを楽しみ、体力の向上に積極的に取り組むことができるようにすることが重要である。
このため、特に幼稚園や小学校の教員については、子どもの発達段階に応じて、(A 外遊び)を促したり、体を動かす楽しさや喜びを体験させる指導ができるよう、実技研修などを充実することが求められる。(中略)さらに、小学校では、地域や学校の実情に応じて(B 体育専科教員)の配置に積極的に取り組むことが期待される。中学校の保健体育の教員が小学校の体育を指導するなど異なる校種間の連携協力も効果的である。また、地域のスポーツ指導者を特別非常勤講師としてより一層活用することも求められる。
(組み合わせ)
   A      B
1 外遊び   固定遊具
2 外遊び  体育専科教員
3 外遊び   運動施設
4 やる気   固定遊具
5 やる気  体育専科教員
正答:2