平成28年度後期試験 教育原理 問1
次の文は、「日本国憲法」の一部である。誤ったものを一つ選びなさい。
- 思想及び良心の自由は、これを侵してはならない。 →○
- 学問の自由は、これを保障する。 →○
- すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。 →○
- すべて国民は、ひとしく、その能力に応じた教育を受ける機会を与えられなければならず、人種、信条、性別、社会的身分、経済的地位又は門地によって、教育上差別されない。 →×
- すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。義務教育は、これを無償とする。 →○
正答:4
「教育原理」一覧
H28後:教育原理②
平成28年度後期試験 教育原理 問2
「学校教育法」第 21 条には、「義務教育として行われる普通教育」の目標が 10 項目掲げられている。次の文は、その一部である。(A )・(B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
一 学校内外における(A 社会的活動)を促進し、自主、自律及び協同の精神、規範意識、公正な判断力並びに公共の精神に基づき主体的に社会の形成に参画し、その発展に寄与する態度を養うこと。
二 学校内外における(B 自然体験活動)を促進し、生命及び自然を尊重する精神並びに環境の保全に寄与する態度を養うこと。
(組み合わせ)
A B
1 ボランティア活動 道徳教育
2 ボランティア活動 自然体験活動
3 社会的活動 自然体験活動
4 社会的活動 環境教育
5 道徳教育 環境教育
正答:3
H28後:教育原理③
平成28年度後期試験 教育原理 問3
次の文は、「幼稚園教育要領」第1章「総則」の第2「教育課程の編成」の一部である。(A )・(B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
幼稚園は、(A 家庭)との連携を図りながら、この章の第1に示す幼稚園教育の基本に基づいて展開される幼稚園生活を通して、(B 生きる力)の基礎を育成するよう学校教育法第23 条に規定する幼稚園教育の目標の達成に努めなければならない。幼稚園は、このこと
により、義務教育及びその後の教育の基礎を培うものとする。
(組み合わせ)
A B
1 初等教育 生きる力
2 初等教育 確かな学力
3 家庭 知・徳・体
4 家庭 確かな学力
5 家庭 生きる力
正答:5
H28後:教育原理④
平成28年度後期試験 教育原理 問4
次の文の著者として正しいものを一つ選びなさい。
そこで、活動的な仕事のさまざまな形態を学校に導入することに関して、留意すべき重大な事柄は、これらの形態を通して、学校の全精神が一新されるということである。学校は、将来営まれるべき、ある可能な生活と抽象的で、迂遠な関わりしかもたない学課を学ぶ場所ではなく、自らを生活と関連させ、子供が指導された生活を通じて学ぶ、子供の住みかになる機会をもつものとなる。学校は小型のコミュニティ、胚芽的社会になる機会をもつ。これが基本的事実であり、ここから継続的で、秩序ある教育の流れが生ずる。
1 ロック(Locke, J.)
2 オーエン(Owen, R.)
3 デューイ(Dewey, J.)
4 パーカースト(Parkhurst, H.)
5 キルパトリック(Kilpatrick, W.H.)
正答:3
H28後:教育原理⑤
平成28年度後期試験 教育原理 問5
次の文の著者として正しいものを一つ選びなさい。
子供が日々幼稚園へ来てその日何をするかはあらかじめきめられません。幼稚園として、先ず用意して置けるものは誘導準備だけです。誘導以外のことは、子供が来てからのことであります。子供が来たらば、こういうふうに充実指導をしてやろうと考えて置きましても、幼児自らがどういう活動をするかを見なくてはどう充実してやるべきかわかりません。
ただしどういう活動にはどういうふうな誘導を与えてやるかということは、個々の場合を離れて広く研究しておかれることですから、機会に応じて誘導保育案を実行していくことは、幼稚園の平生の心がけだと思うのであります。
1 松野クララ
2 森有礼
3 倉橋惣三
4 城戸幡太郎
5 澤柳政太郎
正答:3
H28後:教育原理⑥
平成28年度後期試験 教育原理 問6
次のA~Cは、日本の教育についての記述である。これらを年代の古い順に並べた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 鈴木三重吉が『赤い鳥』を創刊した。 →○
- 東京女子師範学校附属幼稚園が創設された。 →○
- 「教育ニ関スル勅語」(教育勅語)が発布された。 →○
正答:4 B→C→A
H28後:教育原理⑦
平成28年度後期試験 教育原理 問7
次の文は、「いじめ防止対策推進法」の一部である。(A )・(B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
学校及び学校の教職員は、基本理念にのっとり、当該学校に在籍する児童等の保護者、地域住民、児童相談所その他の関係者との連携を図りつつ、学校全体でいじめの(A 防止及び早期発見)に取り組むとともに、当該学校に在籍する児童等がいじめを受けていると(B 思われる)とき
は、適切かつ迅速にこれに対処する責務を有する。
(組み合わせ)
A B
1 防止及び早期発見 情報提供があった
2 防止及び早期発見 思われる
3 防止及び早期発見 確証を得た
4 根絶のための啓発 情報提供があった
5 根絶のための啓発 思われる
正答:2
H28後:教育原理⑧
平成28年度後期試験 教育原理 問8
次の図は、文部科学省の「諸外国の教育統計」2015(平成 27)年版に示された、ある国の学校系統図であり、下はその説明の一部である。どこの国のものか、正しいものを一つ選びなさい。
【図】
就学前教育:就学前教育は、幼稚園又は小学校付設の幼児学級・幼児部で行われ、2~5歳児を対象とする。
義 務 教 育:義務教育は6~ 16 歳の 10 年である。義務教育は年齢で規定されている。留年等により、義務教育終了時点の教育段階は一定ではない。
初 等 教 育:初等教育は、小学校で5年間行われる。
1 アメリカ
2 イギリス
3 ドイツ
4 フランス
5 フィンランド
正答:4
H28後:教育原理⑨
平成28年度後期試験 教育原理 問9
次の文は、「共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための特別支援教育の推進(報告)」(平成 24 年7月 文部科学省)の一部である。(A )・(B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
インクルーシブ教育システムにおいては、(A 同じ場で共に)学ぶことを追求するとともに、個別の教育的ニーズのある幼児児童生徒に対して、自立と社会参加を見据えて、その時点で教育的ニーズに最も的確に応える指導を提供できる、多様で柔軟な仕組みを整備すること
が重要である。小・中学校における通常の学級、通級による指導、特別支援学級、特別支援学校といった、連続性のある「(B 多様な学びの場)」を用意しておくことが必要である。
(組み合わせ)
A B
1 同じ場で共に 多様な学びの場
2 同じ場で個別に 多様な学びの場
3 適切な場で個別に 多様な学びの場
4 同じ場で共に 専門特化した環境
5 同じ場で個別に 専門特化した環境
正答:1
H28後:教育原理⑩
平成28年度後期試験 教育原理 問 10
次の文は、ESD(Education for Sustainable Development)といわれる教育活動についての説明である。(A )・(B )にあてはまる語句の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
現在、世界には、環境・貧困・人権・平和・開発といった様々な地球規模の課題があります。
ESDとは、地球に存在する人間を含めた命ある生物が、遠い未来までその営みを続けていくために、これらの課題を自らの問題として捉え、一人ひとりが自分にできることを考え、実践していくこと(think globally, act locally)を身につけ、課題解決につながる(A 価値観や行動)を生み出し、(B 持続可能な社会)を創造していくことを目指す学習や活動です。
(組み合わせ)
A B
1 価値観や行動 多様性を尊重する社会
2 成長戦略 高度に経済発展した社会
3 秩序や社会システム 高度に経済発展した社会
4 成長戦略 持続可能な社会
5 価値観や行動 持続可能な社会
正答:5
H28前:教育原理①【教育基本法】
平成28年度前期試験 教育原理 問1
次の条文の出典はどれか。正しいものを一つ選びなさい。すべて国民は、ひとしく、その能力に応じた教育を受ける機会を与えられなければならず、人種、信条、性別、社会的身分、経済的地位又は門地によって、教育上差別されない。
- 日本国憲法
- 教育基本法
- 学校教育法
- 児童福祉法
- 子どもの貧困対策の推進に関する法律
正答:2
H28前:教育原理②【学校教育法】特別支援学校とは
平成28年度前期試験 教育原理 問2
次の文は、「学校教育法」の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
特別支援学校は、視覚障害者、聴覚障害者、知的障害者、肢体不自由者又は病弱者(身体虚弱者を含む。以下同じ。)に対して、幼稚園、小学校、中学校又は高等学校に準ずる教育を施すとともに、障害による学習上又は(A 生活)上の困難を克服し(B 自立)を図るために必要な(C 知識技能)を授けることを目的とする。
(組み合わせ)
A B C
- 生活 自立 知識技能
- 生活 社会参加 知識技能
- 職業 自立 意欲や態度
- 職業 社会参加 意欲や態度
- 職業 自立 知識技能
正答:1
H28前:教育原理③【小学校学習指導要領】総合的な学習の目標
平成28年度前期試験 教育原理 問3
次の文は、平成 20 年3月に告示された「小学校学習指導要領」に示された小学校の総合的な学習の時間の目標についての記述である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。横断的・総合的な学習や探究的な学習を通して、自ら(A 課題)を見付け、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、よりよく問題を解決する資質や能力を育成するとともに、(B 学び方)やものの考え方を身に付け、問題の解決や探究活動に主体的、創造的、協同的に取り組む態度を育て、自己の生き方を考えることができるようにする。
(組み合わせ)
A B
- 解答 知識
- 解答 学び方
- 解答 技能
- 課題 知識
- 課題 学び方
正答:5
H28前:教育原理④【重要人物】ペスタロッチ
平成28年度前期試験 教育原理 問4
次の文の著者として正しいものを一つ選びなさい。
知的観点においては、基礎陶冶の理念は、その教育原則を「生活が陶冶する」という全く同じ言葉で言うことができる。道徳陶冶が本質的にわれわれ自身の内的直観から、すなわちわれわれの内的本性に生き生きと語りかける諸印象から出発するのと同様に、精神陶冶はわれわれの外的感覚に語りかけ、活気づける対象の直観から出発する。自然はわれわれの感覚の印象全般を、われわれの生活に結びつける。われわれの外的認識すべては、その生活の感覚の印象の結果である。
- コメニウス(Comenius, J.A.)
- ルソー(Rousseau, J.-J.)
- ペスタロッチ(Pestalozzi, J.H.)
- フレーベル(Fröbel, F.W.)
- デューイ(Dewey, J. )
正答:3
H28前:教育原理⑤【重要人物】ソクラテスとロック
平成28年度前期試験 教育原理 問5
次の【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の人物を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
A 自分が無知であることを自覚する「無知の知」を思索の出発点とすることによって臆見を排し、知を愛し求めることを人間性の根本ととらえた。弟子たちに対話の中で問いかけ、学ぶ者が自ら答えを見出すよう促す「産婆術」という教育の方法を示した。→ソクラテス
B 経験論の代表者。人間の精神は本来白紙(タブラ・ラサ tabula rasa)のようなものであり、経験が意識内容として観念を与えるとした。これは「白紙説」ともよばれ、知識を獲得させる教育は、白紙の子どもの精神に外からいろいろと刺激を与え、観念を構成していくことだとした。→ロック
【Ⅱ群】
ア ソクラテス(Sōkratēs)
イ ロック(Locke, J.)
ウ アリストテレス(Aristotelēs)
正答:1ア イ
H28前:教育原理⑥【人物と学習理論】モンテッソーリ教育
平成28年度前期試験 教育原理 問6
次に示すものは、ある人物が当初は障害児教育を行うために考案した教具の一部である。これらを考案した人物は誰か。正しいものを一つ選びなさい。着衣枠、重量板、触覚板、円柱さし、ピンクタワー、算数棒、音感ベル
- フレーベル(Fröbel, F.W.)
- エレン・ケイ(Key, E.)
- イリイチ(Illich, I.)
- モンテッソーリ(Montessori, M.)
- ルソー(Rousseau, J.-J.)
正答:4
H28前:教育原理⑦【人物と学習理論】オーズベルの有意味受容学習
平成28年度前期試験 教育原理 問7
次の文は、ある学習の方法に関する記述である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
(A オーズベル(Ausubel, D.P.))は、発見学習に対して、その効率の悪さに異を唱え、文化の継承として知識をそのまま受け容れて身につけることが大切であると主張した。そのためには機械的に知識を覚えさせるのではなく、新しい学習内容を学習者が既に所有している知識と関連づけて、その意味や重要性を理解できる形で提示すれば、新しい知識の定着がよくなるとして、(B 有意味受容学習)を提唱した。学習内容を理解しやすく方向づけるためにあらかじめ与える情報を、先行オーガナイザーという。
(組み合わせ)
A B
- スキナー(Skinner, B.F.) プログラム学習
- ヘルバルト(Herbart, J.F.) 四段階教授法
- ブルーム(Bloom, B.S.) 完全習得学習
- オーズベル(Ausubel, D.P.) 有意味受容学習
- キルパトリック(Kilpatrick, W.H.) プロジェクト・メソッド
正答:4
H28前:教育原理⑧教育改革国民会議、臨教審、教育刷新委員会
平成28年度前期試験 教育原理 問8
次の【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の語句を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
A 1984(昭和 59)年に設置された内閣総理大臣の私的諮問機関。設置期間は3年間とされた。第4次答申(1987 年)において示された「個性重視の原則」、「生涯学習体系への移行」、「変化への対応」といった教育理念は、その後の教育改革の方向を決定づけるものとなった。
B 2000(平成 12)年に設置された内閣総理大臣の私的諮問機関。設置の趣旨は、「戦後教育について総点検する」と同時に「21 世紀の日本を担う創造性の高い人材を目指し、教育の基本に遡って幅広く今後の教育のあり方を検討する」こととされた。「教育を変える 17 の提案」をまとめたが、その中には「新しいタイプの学校(“コミュニティ・スクール” 等)の設置を促進する」など、2000 年以降の日本における教育政策の在り方に影響を与えてきたものも多数ある。
C 第二次世界大戦終了直後の日本の教育改革に関する重要事項を調査審議するため、内閣総理大臣の所轄下にあった調査審議機関。1946(昭和 21)年に設置され、教育基本法制定の必要、6・3制の実施をはじめ、私立学校、大学、教員養成、社会教育、教育行財政など、広範な領域にわたって、教育改革の基本方針や実施への具体的な方策を立案した。
【Ⅱ群】
ア 教育改革国民会議
イ 臨時教育審議会
ウ 教育刷新委員会
(組み合わせ)
A B C
- ア イ ウ
- ア ウ イ
- イ ア ウ
- イ ウ ア
- ウ ア イ
正答:なし
H28前:教育原理⑨生徒指導
平成28年度前期試験 教育原理 問9
次の文は、『生徒指導提要』(文部科学省、平成 22 年)の中の「第1章、第1節、2 生徒指導の課題」の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
学校教育は、(A 集団)での活動や生活を基本とするものであり、学級や学校での児童生徒相互の人間関係の在り方は、児童生徒の健全な成長と深くかかわっています。児童生徒一人一人が(B 存在感)をもち、共感的な人間関係をはぐくみ、(C 自己決定)の場を豊かにもち、自己実現を図っていける望ましい人間関係づくりは極めて重要です。人間関係づくりは教科指導やそれ以外の学校生活のあらゆる場面で行う必要があります。自他の個性を尊重し、互いの身になって考え、相手のよさを見付けようと努める集団、互いに協力し合い、よりよい人間関係を主体的に形成していこうとする人間関係づくりとこれを基盤とした豊かな集団生活が営まれる学級や学校の教育的環境を形成することは、生徒指導の充実の基盤であり、かつ生徒指導の重要な目標の一つでもあります。
(組み合わせ)
A B C
- 個人 連帯感 自己決定
- 個人 存在感 自己選択
- 集団 存在感 自己決定
- 集団 連帯感 自己選択
- 集団 連帯感 自己決定
正答:3
H28前:教育原理⑩いじめ防止対策推進法
平成28年度前期試験 教育原理 問 10
次の文は、「いじめ防止対策推進法」の一部である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。学校の設置者及びその設置する学校は、児童等の(A 豊かな情操)と道徳心を培い、心の通う対人交流の能力の素地を養うことがいじめの防止に資することを踏まえ、全ての教育活動を通じた道徳教育及び(B 体験活動等)の充実を図らなければならない。
(組み合わせ)
A B
- 確かな学力 総合学習
- 確かな学力 情報モラル教育
- 豊かな情操 キャリア教育
- 豊かな情操 体験活動等
- 豊かな情操 学校行事
正答:4
H27地:教育原理①【教育基本法】
平成27年度地域限定試験 教育原理 問1
次の文は、「教育基本法」の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。学校、(A 家庭)及び地域住民その他の関係者は、教育におけるそれぞれの役割と責任を(B 自覚する)とともに、相互の(C 連携及び協力)に努めるものとする。
(組み合わせ)
A B C
1 家庭 自覚する 連携及び協力
2 教育委員会 自覚する 連携及び協力
3 家庭 遂行する 情報交換及び調整
4 教育委員会 遂行する 連携及び協力
5 家庭 自覚する 情報交換及び調整
正答:1
H27地:教育原理②【学校教育法】
平成27年度地域限定試験 教育原理 問2
次の文は、「学校教育法」の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。幼稚園は、義務教育及びその後の教育の(A 基礎)を培うものとして、幼児を(B 保育)し、幼児の健やかな成長のために適当な(C 環境)を与えて、その心身の発達を助長することを目的とする。
(組み合わせ)
A B C
1 基本 教育 環境
2 基礎 保育 刺激
3 基礎 教育 環境
4 基本 保育 刺激
5 基礎 保育 環境
正答:5
H27地:教育原理③中央教育審議会答申「初等中等教育における当面の教育課程及び指導の充実・改善方策について」
平成27年度地域限定試験 教育原理 問3
次の文は、中央教育審議会答申「初等中等教育における当面の教育課程及び指導の充実・改善方策について」(平成 15 年 10 月)の一部である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。今後の社会においては、少子高齢化社会の進行と家族・地域の変容、高度情報化・グローバル化の進展、科学技術の進歩と地球環境問題の深刻化、国民意識の変容といった歴史的変動の潮流の中で既存の枠組みの再構築が急速に進むものと考えられる。こうした状況にあって学校教育の果たすべき役割を考えたとき、学校・家庭・地域社会の連携の下、新学習指導要領の基本的なねらいである、基礎・基本を徹底し、自ら学び自ら考える力などを育成することにより、[(A 確かな学力)]をはぐくみ、豊かな人間性やたくましく生きるための健康や体力なども含め、どのように社会が変化しても必要なものとなる[(B 生きる力)]の育成を進めることがますます重要となってきている。
(組み合わせ)
A B
1 基礎学力 知識汎用性
2 基礎学力 生きる力
3 確かな学力 知識汎用性
4 確かな学力 生きる力
5 自己研鑽力 生きる力
正答:4
H27地:教育原理④形式陶冶(とうや)
平成27年度地域限定試験 教育原理 問4
次の文は、形式陶冶に関する記述である。形式陶冶の特徴として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 形式陶冶とは、教育内容に重きを置き、知識・技能の習得それ自体を主要目的とする教育の考え方である。 →×
- 形式陶冶では、習得された知識・技能の分量よりも、習得の過程で培われる記憶力・推理力・思考力などの能力を重視する。 →○
- 形式陶冶が重視されると多面的な知識をもつ博識が一つの理想となる。 →×
- 形式陶冶と実質陶冶という面から教育を見た場合、今日推奨されている「ものの見方・考え方の育成」や「学び方を学ばせる」という方法知の育成を目指す教育は、形式陶冶に分類される。 →○
- 形式陶冶では、一般的な諸能力こそが生活のあらゆる場面で転移して活用できると想定している。 →○
正答:4 × ○ × ○ ○
H27地:教育原理⑤コメニウス
平成27年度地域限定試験 教育原理 問5
次の文の著者として正しいものを一つ選びなさい。人間が生まれた時から負わされている注文は、①あらゆる事物を知る者となり、②さまざまな事物と自分自身とを支配する者となり、③万物の源泉である神に、自分自身とあらゆるものとをかえす者となれ、ということであります。この三者を、世間ふつうの三つの言葉で表わせば、①学識、②徳性、あるいは尊敬に値する徳行、③神に帰依する心、あるいは敬神、でありましょう。
- コメニウス(Comenius, J.A.)
- ルソー(Rousseau, J.-J.)
- フレーベル(Fröbel, F.W.)
- モンテッソーリ(Montessori, M.)
- ヘルバルト(Herbart, J.F.)
正答:1
H27地:教育原理⑥スキナー
平成27年度地域限定試験 教育原理 問6
次の記述にあてはまる人物として、正しいものを一つ選びなさい。アメリカの行動主義心理学者。動物が箱内部のレバーを押すと餌が出る実験装置を開発し、オペラント条件づけの実験を行った。この装置を用いて彼は実験的行動分析という学問分野を確立し、人間の行動の分析と修正を目的とした応用行動分析という臨床手法の基礎を築いた。また、学習者がなるべく誤りをしないで目標に到達できるように学習内容を細かいステップに分割するスモールステップの原理などを特色とするプログラム学習という教育方法を提唱したことでも知られる。
- デューイ(Dewey, J.)
- スキナー(Skinner, B.F.)
- ブルーム(Bloom, B.S.)
- ブルーナー(Bruner, J.S.)
- キルパトリック(Kilpatrick, W.H.)
正答:2
H27地:教育原理⑦貝原益軒
平成27年度地域限定試験 教育原理 問7
次の文は、ある著作の一部である。原文の後に( )で現代語訳を示している。著者として正しいものを一つ選びなさい。予(あらかじめす)とは、かねてよりといふ 意(こころ) 。小児の、いまだ悪にうつらざる先に、かねて、はやくをしゆるを云(いう)。はやくをしえずして、あしき事にそみならひて後は、おしえても、善にうつらず。いましめても、悪をやめがたし。古人は、小児の、はじめてよく食し、よく言(ものいう)時よりはやくおしえしと也。
( 予あらかじめとは、かねてよりという意味で、子どもがまだ悪にうつらないさきに前もって教えるのをいう。早く教えないでおいて悪いことに染まり、習慣になったあとからでは教えても善にならない。戒めても悪をやめにくい。古人は子どもがはじめてものを食べ、はじめてものの言える時から早く教えたということである。)
- 吉田松陰
- 中江藤樹
- 石田梅岩
- 貝原益軒
- 倉橋惣三
正答:4
H27地:教育原理⑧日本の教育の歴史
平成27年度地域限定試験 教育原理 問8
次のA~Cは、日本の教育についての記述である。これらを年代の古い順に並べた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 「国民学校令」が公布され、小学校の名称が「国民学校」と改められた。
- 「学制」により、全国を8大学区、各大学区を 32 中学区、各中学区を 210 小学区に分け、1小学区に1つの小学校を設置することを原則とした。
- 内閣制度が発足し、森有礼が初代文部大臣に就任した。
正答:3B→C→A
H27地:教育原理⑨学習指導要領
平成27年度地域限定試験 教育原理 問9
次の文は、学習指導要領についての記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。
- 学習指導要領とは、教育課程の基準として文部科学大臣が告示するものである。 →○
- 学習指導要領は、「学校教育法」や「学校教育法施行規則」など法的根拠に基づいて告示されるものであり、法的拘束力をもつとされている。 →○
- 学習指導要領は、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校(小学部・中学部、高等部)と、学校の校種別に定められている。 →○
- 最初の学習指導要領は、1947(昭和 22)年に『学習指導要領一般編(試案)』として文部省より刊行された。 →○
- 学習指導要領は、国立及び公立学校における教育課程編成の基準であるため、私立学校においては、総合的な学習の時間を置かないなど、学習指導要領によらない教育課程を編成することが認められている。 →×
5
私立の学校でも、学習指導要領に基づいて教育課程を編成する必要があります。
H27地:教育原理⑩体罰ってどこまで?
平成27年度地域限定試験 教育原理 問10
文部科学省は、学校現場の参考に資するよう、「体罰の禁止及び児童生徒理解に基づく指導の徹底について(通知)」(平成 25 年3月)の別紙として、「学校教育法第 11条に規定する児童生徒の懲戒・体罰等に関する参考事例」を示した。そこにおいて、「認められる懲戒(通常、懲戒権の範囲内と判断されると考えられる行為)(ただし肉体的苦痛を伴わないものに限る。)」とされているものを○、「体罰(通常、体罰と判断されると考えられる行為)」とされているものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 立ち歩きの多い児童生徒を叱って席につかせる。 →○
- 放課後に児童を教室に残留させ、児童がトイレに行きたいと訴えたが、一切、室外に出ることを許さない。 →×
- 宿題を忘れた児童に対して、教室の後方で正座で授業を受けるよう言い、児童が苦痛を訴えたが、そのままの姿勢を保持させた。 →×
正答:3 ○ × ×