平成28年度前期試験 教育原理 問1
次の条文の出典はどれか。正しいものを一つ選びなさい。すべて国民は、ひとしく、その能力に応じた教育を受ける機会を与えられなければならず、人種、信条、性別、社会的身分、経済的地位又は門地によって、教育上差別されない。
- 日本国憲法
- 教育基本法
- 学校教育法
- 児童福祉法
- 子どもの貧困対策の推進に関する法律
正答:2
「教育原理」一覧
H28前:教育原理②【学校教育法】特別支援学校とは
平成28年度前期試験 教育原理 問2
次の文は、「学校教育法」の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
特別支援学校は、視覚障害者、聴覚障害者、知的障害者、肢体不自由者又は病弱者(身体虚弱者を含む。以下同じ。)に対して、幼稚園、小学校、中学校又は高等学校に準ずる教育を施すとともに、障害による学習上又は(A 生活)上の困難を克服し(B 自立)を図るために必要な(C 知識技能)を授けることを目的とする。
(組み合わせ)
A B C
- 生活 自立 知識技能
- 生活 社会参加 知識技能
- 職業 自立 意欲や態度
- 職業 社会参加 意欲や態度
- 職業 自立 知識技能
正答:1
H28前:教育原理③【小学校学習指導要領】総合的な学習の目標
平成28年度前期試験 教育原理 問3
次の文は、平成 20 年3月に告示された「小学校学習指導要領」に示された小学校の総合的な学習の時間の目標についての記述である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。横断的・総合的な学習や探究的な学習を通して、自ら(A 課題)を見付け、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、よりよく問題を解決する資質や能力を育成するとともに、(B 学び方)やものの考え方を身に付け、問題の解決や探究活動に主体的、創造的、協同的に取り組む態度を育て、自己の生き方を考えることができるようにする。
(組み合わせ)
A B
- 解答 知識
- 解答 学び方
- 解答 技能
- 課題 知識
- 課題 学び方
正答:5
H28前:教育原理④【重要人物】ペスタロッチ
平成28年度前期試験 教育原理 問4
次の文の著者として正しいものを一つ選びなさい。
知的観点においては、基礎陶冶の理念は、その教育原則を「生活が陶冶する」という全く同じ言葉で言うことができる。道徳陶冶が本質的にわれわれ自身の内的直観から、すなわちわれわれの内的本性に生き生きと語りかける諸印象から出発するのと同様に、精神陶冶はわれわれの外的感覚に語りかけ、活気づける対象の直観から出発する。自然はわれわれの感覚の印象全般を、われわれの生活に結びつける。われわれの外的認識すべては、その生活の感覚の印象の結果である。
- コメニウス(Comenius, J.A.)
- ルソー(Rousseau, J.-J.)
- ペスタロッチ(Pestalozzi, J.H.)
- フレーベル(Fröbel, F.W.)
- デューイ(Dewey, J. )
正答:3
H28前:教育原理⑤【重要人物】ソクラテスとロック
平成28年度前期試験 教育原理 問5
次の【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の人物を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
A 自分が無知であることを自覚する「無知の知」を思索の出発点とすることによって臆見を排し、知を愛し求めることを人間性の根本ととらえた。弟子たちに対話の中で問いかけ、学ぶ者が自ら答えを見出すよう促す「産婆術」という教育の方法を示した。→ソクラテス
B 経験論の代表者。人間の精神は本来白紙(タブラ・ラサ tabula rasa)のようなものであり、経験が意識内容として観念を与えるとした。これは「白紙説」ともよばれ、知識を獲得させる教育は、白紙の子どもの精神に外からいろいろと刺激を与え、観念を構成していくことだとした。→ロック
【Ⅱ群】
ア ソクラテス(Sōkratēs)
イ ロック(Locke, J.)
ウ アリストテレス(Aristotelēs)
正答:1ア イ
H28前:教育原理⑥【人物と学習理論】モンテッソーリ教育
平成28年度前期試験 教育原理 問6
次に示すものは、ある人物が当初は障害児教育を行うために考案した教具の一部である。これらを考案した人物は誰か。正しいものを一つ選びなさい。着衣枠、重量板、触覚板、円柱さし、ピンクタワー、算数棒、音感ベル
- フレーベル(Fröbel, F.W.)
- エレン・ケイ(Key, E.)
- イリイチ(Illich, I.)
- モンテッソーリ(Montessori, M.)
- ルソー(Rousseau, J.-J.)
正答:4
H28前:教育原理⑦【人物と学習理論】オーズベルの有意味受容学習
平成28年度前期試験 教育原理 問7
次の文は、ある学習の方法に関する記述である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
(A オーズベル(Ausubel, D.P.))は、発見学習に対して、その効率の悪さに異を唱え、文化の継承として知識をそのまま受け容れて身につけることが大切であると主張した。そのためには機械的に知識を覚えさせるのではなく、新しい学習内容を学習者が既に所有している知識と関連づけて、その意味や重要性を理解できる形で提示すれば、新しい知識の定着がよくなるとして、(B 有意味受容学習)を提唱した。学習内容を理解しやすく方向づけるためにあらかじめ与える情報を、先行オーガナイザーという。
(組み合わせ)
A B
- スキナー(Skinner, B.F.) プログラム学習
- ヘルバルト(Herbart, J.F.) 四段階教授法
- ブルーム(Bloom, B.S.) 完全習得学習
- オーズベル(Ausubel, D.P.) 有意味受容学習
- キルパトリック(Kilpatrick, W.H.) プロジェクト・メソッド
正答:4
H28前:教育原理⑧教育改革国民会議、臨教審、教育刷新委員会
平成28年度前期試験 教育原理 問8
次の【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の語句を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
A 1984(昭和 59)年に設置された内閣総理大臣の私的諮問機関。設置期間は3年間とされた。第4次答申(1987 年)において示された「個性重視の原則」、「生涯学習体系への移行」、「変化への対応」といった教育理念は、その後の教育改革の方向を決定づけるものとなった。
B 2000(平成 12)年に設置された内閣総理大臣の私的諮問機関。設置の趣旨は、「戦後教育について総点検する」と同時に「21 世紀の日本を担う創造性の高い人材を目指し、教育の基本に遡って幅広く今後の教育のあり方を検討する」こととされた。「教育を変える 17 の提案」をまとめたが、その中には「新しいタイプの学校(“コミュニティ・スクール” 等)の設置を促進する」など、2000 年以降の日本における教育政策の在り方に影響を与えてきたものも多数ある。
C 第二次世界大戦終了直後の日本の教育改革に関する重要事項を調査審議するため、内閣総理大臣の所轄下にあった調査審議機関。1946(昭和 21)年に設置され、教育基本法制定の必要、6・3制の実施をはじめ、私立学校、大学、教員養成、社会教育、教育行財政など、広範な領域にわたって、教育改革の基本方針や実施への具体的な方策を立案した。
【Ⅱ群】
ア 教育改革国民会議
イ 臨時教育審議会
ウ 教育刷新委員会
(組み合わせ)
A B C
- ア イ ウ
- ア ウ イ
- イ ア ウ
- イ ウ ア
- ウ ア イ
正答:なし
H28前:教育原理⑨生徒指導
平成28年度前期試験 教育原理 問9
次の文は、『生徒指導提要』(文部科学省、平成 22 年)の中の「第1章、第1節、2 生徒指導の課題」の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
学校教育は、(A 集団)での活動や生活を基本とするものであり、学級や学校での児童生徒相互の人間関係の在り方は、児童生徒の健全な成長と深くかかわっています。児童生徒一人一人が(B 存在感)をもち、共感的な人間関係をはぐくみ、(C 自己決定)の場を豊かにもち、自己実現を図っていける望ましい人間関係づくりは極めて重要です。人間関係づくりは教科指導やそれ以外の学校生活のあらゆる場面で行う必要があります。自他の個性を尊重し、互いの身になって考え、相手のよさを見付けようと努める集団、互いに協力し合い、よりよい人間関係を主体的に形成していこうとする人間関係づくりとこれを基盤とした豊かな集団生活が営まれる学級や学校の教育的環境を形成することは、生徒指導の充実の基盤であり、かつ生徒指導の重要な目標の一つでもあります。
(組み合わせ)
A B C
- 個人 連帯感 自己決定
- 個人 存在感 自己選択
- 集団 存在感 自己決定
- 集団 連帯感 自己選択
- 集団 連帯感 自己決定
正答:3
H28前:教育原理⑩いじめ防止対策推進法
平成28年度前期試験 教育原理 問 10
次の文は、「いじめ防止対策推進法」の一部である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。学校の設置者及びその設置する学校は、児童等の(A 豊かな情操)と道徳心を培い、心の通う対人交流の能力の素地を養うことがいじめの防止に資することを踏まえ、全ての教育活動を通じた道徳教育及び(B 体験活動等)の充実を図らなければならない。
(組み合わせ)
A B
- 確かな学力 総合学習
- 確かな学力 情報モラル教育
- 豊かな情操 キャリア教育
- 豊かな情操 体験活動等
- 豊かな情操 学校行事
正答:4
H27地:教育原理①【教育基本法】
平成27年度地域限定試験 教育原理 問1
次の文は、「教育基本法」の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。学校、(A 家庭)及び地域住民その他の関係者は、教育におけるそれぞれの役割と責任を(B 自覚する)とともに、相互の(C 連携及び協力)に努めるものとする。
(組み合わせ)
A B C
1 家庭 自覚する 連携及び協力
2 教育委員会 自覚する 連携及び協力
3 家庭 遂行する 情報交換及び調整
4 教育委員会 遂行する 連携及び協力
5 家庭 自覚する 情報交換及び調整
正答:1
H27地:教育原理②【学校教育法】
平成27年度地域限定試験 教育原理 問2
次の文は、「学校教育法」の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。幼稚園は、義務教育及びその後の教育の(A 基礎)を培うものとして、幼児を(B 保育)し、幼児の健やかな成長のために適当な(C 環境)を与えて、その心身の発達を助長することを目的とする。
(組み合わせ)
A B C
1 基本 教育 環境
2 基礎 保育 刺激
3 基礎 教育 環境
4 基本 保育 刺激
5 基礎 保育 環境
正答:5
H27地:教育原理③中央教育審議会答申「初等中等教育における当面の教育課程及び指導の充実・改善方策について」
平成27年度地域限定試験 教育原理 問3
次の文は、中央教育審議会答申「初等中等教育における当面の教育課程及び指導の充実・改善方策について」(平成 15 年 10 月)の一部である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。今後の社会においては、少子高齢化社会の進行と家族・地域の変容、高度情報化・グローバル化の進展、科学技術の進歩と地球環境問題の深刻化、国民意識の変容といった歴史的変動の潮流の中で既存の枠組みの再構築が急速に進むものと考えられる。こうした状況にあって学校教育の果たすべき役割を考えたとき、学校・家庭・地域社会の連携の下、新学習指導要領の基本的なねらいである、基礎・基本を徹底し、自ら学び自ら考える力などを育成することにより、[(A 確かな学力)]をはぐくみ、豊かな人間性やたくましく生きるための健康や体力なども含め、どのように社会が変化しても必要なものとなる[(B 生きる力)]の育成を進めることがますます重要となってきている。
(組み合わせ)
A B
1 基礎学力 知識汎用性
2 基礎学力 生きる力
3 確かな学力 知識汎用性
4 確かな学力 生きる力
5 自己研鑽力 生きる力
正答:4
H27地:教育原理④形式陶冶(とうや)
平成27年度地域限定試験 教育原理 問4
次の文は、形式陶冶に関する記述である。形式陶冶の特徴として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 形式陶冶とは、教育内容に重きを置き、知識・技能の習得それ自体を主要目的とする教育の考え方である。 →×
- 形式陶冶では、習得された知識・技能の分量よりも、習得の過程で培われる記憶力・推理力・思考力などの能力を重視する。 →○
- 形式陶冶が重視されると多面的な知識をもつ博識が一つの理想となる。 →×
- 形式陶冶と実質陶冶という面から教育を見た場合、今日推奨されている「ものの見方・考え方の育成」や「学び方を学ばせる」という方法知の育成を目指す教育は、形式陶冶に分類される。 →○
- 形式陶冶では、一般的な諸能力こそが生活のあらゆる場面で転移して活用できると想定している。 →○
正答:4 × ○ × ○ ○
H27地:教育原理⑤コメニウス
平成27年度地域限定試験 教育原理 問5
次の文の著者として正しいものを一つ選びなさい。人間が生まれた時から負わされている注文は、①あらゆる事物を知る者となり、②さまざまな事物と自分自身とを支配する者となり、③万物の源泉である神に、自分自身とあらゆるものとをかえす者となれ、ということであります。この三者を、世間ふつうの三つの言葉で表わせば、①学識、②徳性、あるいは尊敬に値する徳行、③神に帰依する心、あるいは敬神、でありましょう。
- コメニウス(Comenius, J.A.)
- ルソー(Rousseau, J.-J.)
- フレーベル(Fröbel, F.W.)
- モンテッソーリ(Montessori, M.)
- ヘルバルト(Herbart, J.F.)
正答:1
H27地:教育原理⑥スキナー
平成27年度地域限定試験 教育原理 問6
次の記述にあてはまる人物として、正しいものを一つ選びなさい。アメリカの行動主義心理学者。動物が箱内部のレバーを押すと餌が出る実験装置を開発し、オペラント条件づけの実験を行った。この装置を用いて彼は実験的行動分析という学問分野を確立し、人間の行動の分析と修正を目的とした応用行動分析という臨床手法の基礎を築いた。また、学習者がなるべく誤りをしないで目標に到達できるように学習内容を細かいステップに分割するスモールステップの原理などを特色とするプログラム学習という教育方法を提唱したことでも知られる。
- デューイ(Dewey, J.)
- スキナー(Skinner, B.F.)
- ブルーム(Bloom, B.S.)
- ブルーナー(Bruner, J.S.)
- キルパトリック(Kilpatrick, W.H.)
正答:2
H27地:教育原理⑦貝原益軒
平成27年度地域限定試験 教育原理 問7
次の文は、ある著作の一部である。原文の後に( )で現代語訳を示している。著者として正しいものを一つ選びなさい。予(あらかじめす)とは、かねてよりといふ 意(こころ) 。小児の、いまだ悪にうつらざる先に、かねて、はやくをしゆるを云(いう)。はやくをしえずして、あしき事にそみならひて後は、おしえても、善にうつらず。いましめても、悪をやめがたし。古人は、小児の、はじめてよく食し、よく言(ものいう)時よりはやくおしえしと也。
( 予あらかじめとは、かねてよりという意味で、子どもがまだ悪にうつらないさきに前もって教えるのをいう。早く教えないでおいて悪いことに染まり、習慣になったあとからでは教えても善にならない。戒めても悪をやめにくい。古人は子どもがはじめてものを食べ、はじめてものの言える時から早く教えたということである。)
- 吉田松陰
- 中江藤樹
- 石田梅岩
- 貝原益軒
- 倉橋惣三
正答:4
H27地:教育原理⑧日本の教育の歴史
平成27年度地域限定試験 教育原理 問8
次のA~Cは、日本の教育についての記述である。これらを年代の古い順に並べた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 「国民学校令」が公布され、小学校の名称が「国民学校」と改められた。
- 「学制」により、全国を8大学区、各大学区を 32 中学区、各中学区を 210 小学区に分け、1小学区に1つの小学校を設置することを原則とした。
- 内閣制度が発足し、森有礼が初代文部大臣に就任した。
正答:3B→C→A
H27地:教育原理⑨学習指導要領
平成27年度地域限定試験 教育原理 問9
次の文は、学習指導要領についての記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。
- 学習指導要領とは、教育課程の基準として文部科学大臣が告示するものである。 →○
- 学習指導要領は、「学校教育法」や「学校教育法施行規則」など法的根拠に基づいて告示されるものであり、法的拘束力をもつとされている。 →○
- 学習指導要領は、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校(小学部・中学部、高等部)と、学校の校種別に定められている。 →○
- 最初の学習指導要領は、1947(昭和 22)年に『学習指導要領一般編(試案)』として文部省より刊行された。 →○
- 学習指導要領は、国立及び公立学校における教育課程編成の基準であるため、私立学校においては、総合的な学習の時間を置かないなど、学習指導要領によらない教育課程を編成することが認められている。 →×
5
私立の学校でも、学習指導要領に基づいて教育課程を編成する必要があります。
H27地:教育原理⑩体罰ってどこまで?
平成27年度地域限定試験 教育原理 問10
文部科学省は、学校現場の参考に資するよう、「体罰の禁止及び児童生徒理解に基づく指導の徹底について(通知)」(平成 25 年3月)の別紙として、「学校教育法第 11条に規定する児童生徒の懲戒・体罰等に関する参考事例」を示した。そこにおいて、「認められる懲戒(通常、懲戒権の範囲内と判断されると考えられる行為)(ただし肉体的苦痛を伴わないものに限る。)」とされているものを○、「体罰(通常、体罰と判断されると考えられる行為)」とされているものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 立ち歩きの多い児童生徒を叱って席につかせる。 →○
- 放課後に児童を教室に残留させ、児童がトイレに行きたいと訴えたが、一切、室外に出ることを許さない。 →×
- 宿題を忘れた児童に対して、教室の後方で正座で授業を受けるよう言い、児童が苦痛を訴えたが、そのままの姿勢を保持させた。 →×
正答:3 ○ × ×
H27本:教育原理①【教育基本法】
平成27年度本試験 教育原理 問1
次の文は、「教育基本法」の一部である。誤ったものを一つ選びなさい。
- 国及び地方公共団体は、障害のある者が、その障害の状態に応じ、十分な教育を受けられるよう、教育上必要な支援を講じなければならない。→○
- 義務教育として行われる普通教育は、各個人の有する能力を伸ばしつつ社会において自立的に生きる基礎を培い、また、国家及び社会の形成者として必要とされる基本的な資質を養うことを目的として行われるものとする。→○
- 法律に定める学校の教員は、自己の崇高な使命を深く自覚し、絶えず研究と修養に励み、その職責の遂行に努めなければならない。→○
- 学校は、児童生徒一人一人の教育について第一義的責任を有するものであって、生活のために必要な習慣を身に付けさせるとともに、自立心を育成し、心身の調和のとれた発達を図るよう努めるものとする。→×
- 幼児期の教育は、生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なものであることにかんがみ、国及び地方公共団体は、幼児の健やかな成長に資する良好な環境の整備その他適当な方法によって、その振興に努めなければならない。→○
正答:4
H27本:教育原理②【学校教育法】第24条
平成27年度本試験 教育原理 問2
次の文は、「学校教育法」の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。第 24 条
幼稚園においては、第 22 条に規定する目的を実現するための(A 教育)を行うほか、幼児期の教育に関する各般の問題につき、保護者及び地域住民その他の関係者からの相談に応じ、必要な(B 情報)の提供及び(C 助言)を行うなど、家庭及び地域における幼児期の教育の(D 支援)に努めるものとする。(組み合わせ)
A B C D
1 保育 資料 支援 進展
2 教育 情報 助言 支援
3 教育 情報 支援 発展
4 保育 資料 助言 進展
5 教育 情報 支援 進展
正答:2
H27本:教育原理③【日本国憲法】
平成27年度本試験 教育原理 問3
次の文は、「日本国憲法」の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。すべて国民は、(A 個人)として尊重される。生命、(B 自由)及び幸福追求に対する国民の権利については、(C 公共の福祉)に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。
(組み合わせ)
A B C
1 人間 自由 公共の福祉
2 人間 財産 法の下の平等
3 個人 自由 公共の福祉
4 個人 財産 法の下の平等
5 個人 自由 法の下の平等
正答:3
H27本:教育原理④超重要人物、ヴィゴツキー
平成27年度本試験 教育原理 問4
次の文の著者として正しいものを一つ選びなさい。
教授-学習の問題に関する心理学研究は、これまでふつう子どもの知的発達の水準の解明に限られてきた。だが、子どもの発達状態をこの水準だけで決定するのでは不十分である。この水準はふつうどのように決定されているか? この決定の手段とされるものは、子どもが自主的に解いた問題である。これによって、子どもが今日できること、知っていることが分かる。なぜなら、そこでは子どもにより自主的に解かれた問題だけが考慮されているからである。明らかに、この方法によるとき、われわれは、今日子どもにすでに成熟しているものだけを明らかにすることができる。われわれは、子どもの現下の発達水準だけを決定する。だが、発達状態というものは、その成熟した部分だけで決定されるものでは決してない。自分の果樹園の状態を明らかにしようと思う園丁が、成熟した、実を結んでいるりんごの木だけでそれを評価しようと考えるのは間違っているのと同じように、心理学者も、発達状態を評価するときには、成熟した機能だけでなく、成熟しつつある機能を、現下の水準だけでなく、発達の最近接領域を考慮しなければならない。
- ブルーナー(Bruner, J.S.)
- ピアジェ(Piaget, J.)
- デューイ(Dewey, J.)
- エリクソン(Erikson, E.H.)
- ヴィゴツキー(Vygotsky, L.S.)
正答:5
H27本:教育原理⑤超重要人物、ルソー
平成27年度本試験 教育原理 問5
次の文の著者として正しいものを一つ選びなさい。この教育は、自然か人間か事物によってあたえられる。わたしたちの能力と器官の内部的発展は自然の教育である。この発展をいかに利用すべきかを教えるのは人間の教育である。わたしたちを刺激する事物についてわたしたち自身の経験が獲得するのは事物の教育である。
- コメニウス(Comenius, J.A.)
- ルソー(Rousseau, J.-J.)
- フレーベル(Fröbel, F.W.)
- モンテッソーリ(Montessori, M.)
- ペスタロッチ(Pestalozzi, J.H.)
正答:2
H27本:教育原理⑥本居宣長、広瀬淡窓
平成27年度本試験 教育原理 問6
次の【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の人物を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。【Ⅰ群】
- 伊勢国松坂に鈴屋という書斎をもった。日本の古典研究を通して「もののあはれ」を知ることが重要であると考えた。その共感的な態度のもと、「まづかの学のしなじなは、他よりしひて、それをとはいひがたし、大抵みづから思ひよれる方にまかすべき也」と、学ぶ者の主体性を大事にした。
→本居宣長- 豊後国日田に咸宜園という私塾を開いた。「三奪の法」により、入塾生の年齢、入塾前の修学歴、身分(家柄)の三つを無視し、本人の入塾後の学問への努力に基づく達成度、実力を重視した。「鋭きも鈍きも共に捨てがたし 錐と槌とに使い分けなば」とよみ、門人一人一人の持ち味を尊重しようとした。
→広瀬淡窓【Ⅱ群】
ア 荻生徂徠
イ 本居宣長
ウ 広瀬淡窓正答:4 イ ウ
H27本:教育原理⑦キャリア教育・職業教育
平成27年度本試験 教育原理 問7
次の文は、中央教育審議会答申「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について」(平成 23 年1月)に示された、キャリア教育と職業教育の3つの基本的方向性である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを選びなさい。
- 幼児期の教育から高等教育まで体系的にキャリア教育を進めること。その中心として、基礎的・(A 汎用的)能力を確実に育成するとともに、社会・職業との関連を重視し、実践的・体験的な活動を充実すること。
- 学校における職業教育は、基礎的な知識・技能やそれらを活用する能力、仕事に向かう意欲や(B 態度)等を育成し、専門分野と隣接する分野や関連する分野に応用・発展可能な広がりを持つものであること。職業教育においては実践性をより重視すること、また、職業教育の意義を再評価する必要があること。
- 学校は、生涯にわたり社会人・職業人としての(C キャリア形成)を支援していく機能の充実を図ること。
(組み合わせ)
A B C
1 実用的 態度 職業観育成
2 実用的 態度 キャリア形成
3 実用的 関心 キャリア形成
4 汎用的 関心 職業観育成
5 →汎用的 態度 キャリア形成
正答:5
H27本:教育原理⑧教科カリキュラムと経験カリキュラム
平成27年度本試験 教育原理 問8
次の【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の語句を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。【Ⅰ群】
- 個人の興味関心が尊重できるが、習得する知識や技能に偏りができることがある。 →経験カリキュラム
- 系統的に教えることができるため、既習事項の把握を行いながら、効率的に多くのことを学ぶことができる。→教科カリキュラム
- 体験学習や問題解決学習が多く取り入れられる。 →経験カリキュラム
【Ⅱ群】
ア 教科カリキュラム
イ 経験カリキュラム正答:4 イ ア イ
H27本:教育原理⑨【いじめ防止対策推進法】第2条
平成27年度本試験 教育原理 問9
次の文は、「いじめ防止対策推進法」第2条の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。この法律において「いじめ」とは、児童等に対して、当該児童等が在籍する学校に在籍している等当該児童等と一定の(A 人的関係)にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為((B インターネット)を通じて行われるものを含む。)であって、当該行為の対象となった児童等が(C 心身)の苦痛を感じているものをいう。
(組み合わせ)
A B C
1 友人関係 インターネット 心身
2 友人関係 電子メール 精神
3 人的関係 インターネット 心身
4 人的関係 電子メール 心身
5 人的関係 インターネット 精神
正答:3
H27本:教育原理⑩教育振興基本計画
平成27年度本試験 教育原理 問 10
次の文は、平成 25 年6月に閣議決定された「教育振興基本計画」の前文の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。教育行政としては、このような社会、すなわち、改正教育基本法の理念を踏まえた「(A 教育立国)」の実現に向け、教育の再生を図り、何より、責任を持って教育成果の保証を図っていくことが求められる。このため、第2期計画においては、「①(B 社会を生き抜く)力の養成」、「②(C 未来への飛躍を実現する)人材の養成」、「③(D 学びのセーフティネット)の構築」、「④絆づくりと活力あるコミュニティの形成」を基本的方向性として位置付け、明確な成果目標の設定と、それを実現するための具体的かつ体系的な方策を示す。
(組み合わせ)
A B C D
- 共生社会 社会を生き抜く グローバル 学びのセーフティネット
- 共生社会 未来を担う 未来への飛躍を実現する 学びの共同体
- 教育立国 社会を生き抜く グローバル 学びの共同体
- 教育立国 未来を担う グローバル 学びのセーフティネット
- 教育立国 社会を生き抜く 未来への飛躍を実現する 学びのセーフティネット
正答:5