R6後社会福祉一覧

R6後期:社会福祉①

R6後期 社会福祉 問1 
次のうち、社会福祉の理念に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. ノーマライゼーションは、北欧の知的障害者に関する福祉の取り組みから普及し始めた。 →〇
  2. 生活の質(QOL)の向上は、障害者福祉の分野においては、日常生活動作(ADL)の向上が達成されればよいと考えられる。 →×
  3. インクルージョン(ソーシャル・インクルージョン)は、障害者、健常者などと分けて考えるのではなく、すべての人がそれぞれの個性を尊重され、同じ社会の一員として参加することができる社会づくりを目指す理念である。 →〇
  4. 権利擁護は、利用者の権利を擁護し、本人の意思を尊重しつつ、虐待や差別といった権利侵害から利用者を守る、社会福祉の実践的な理念である。 →〇

(組み合わせ)
  A B C D
1 ○ ○ ○ ○
2 ○ × ○ ○ →〇
3 ○ × ○ ×
4 × ○ × ×
5 × × × ×
正答:2


R6後期:社会福祉②

R6後期 社会福祉 問2 
次のうち、社会福祉基礎構造改革の動向に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 社会福祉基礎構造改革の基本的方向の一つは、サービスの利用者と提供者の対等な関係の確立である。 →〇
  2. 社会福祉事業、社会福祉法人、福祉事務所などの基本的なあり方を定めた「社会福祉事業法」は、社会福祉基礎構造改革の議論を経て 2000(平成 12)年、「社会福祉法」に改正された。 →〇
  3. 社会福祉基礎構造改革の主要な論点の一つとして、「措置制度」の基本的な考え方とは異なる、改革の方向性を示した。 →〇
  4. 社会福祉基礎構造改革の中で改正の対象となった法律は、「社会福祉事業法」、「老人福祉法」、「障害者総合支援法」、「児童福祉法」の4法である。 →×

(組み合わせ)
  A B C D
1 ○ ○ ○ × →〇
2 ○ × ○ ○
3 ○ × × ○
4 × ○ × ×
5 × × ○ ×
正答:1


R6後期:社会福祉③

R6後期 社会福祉 問3 
次のうち、要保護児童、要支援児童やその支援に関する記述として、適切なものの組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 要保護児童や要支援児童へのかかわりは、保育所では行わない。 →×
  2. 要保護児童とは、「児童福祉法」により、「保護者のない児童又は保護者に監護させることが不適当であると認められる児童」とされている。 →〇
  3. 「児童養護施設入所児童等調査の概要(令和5年2月1日現在)」(こども家庭庁)によると、乳児院の養護問題発生理由は、「母の死亡」よりも、「母の虐待・酷使」によるものが多い。 →〇
  4. 要保護児童を保護する乳児院や児童養護施設では、家庭支援は行わない。 →×
  5. 要支援児童とは、「児童福祉法」により、「障害によりその発達を支援することが必要とされる児童」とされている。 →×

(組み合わせ)
1 A C
2 A D
3 A E
4 B C →〇
5 B E
正答:4


R6後期:社会福祉④

R6後期 社会福祉 問4 
次のうち、社会福祉における「自己決定」に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 自己決定の原則は、利用者自らの選択と決定を行う権利の概念であると同時に、利用者の成長を助けるものでもある。 →〇
  2. 個人の自己決定の原則は、どのような場合でも優先されなければならない。 →×
  3. 援助関係における自己決定の原則を貫くためには、たとえ利用者が決定するために利用者にとって必要な情報が提供されていない場合でも、利用者に自己決定を促さなければならない。 →×
  4. 入所施設などで介護などの福祉サービスを利用している人の場合であっても、自己決定権は確保されなければならない。 →〇

(組み合わせ)
  A B C D
1 ○ ○ × ○
2 ○ × ○ ×
3 ○ × × ○ →〇
4 × ○ ○ ×
5 × × × ○
正答:3


R6後期:社会福祉⑤

R6後期 社会福祉 問5 
次のうち、国際生活機能分類(ICF)の構成要素として、適切なものを2つ選びなさい。
1 参加 →〇
2 能力
3 社会的不利
4 個人因子 →〇
5 障害
正答:1,4


R6後期:社会福祉⑥

R6後期 社会福祉 問6 
次のうち、「社会福祉法」に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 社会福祉を目的とする事業の全分野における共通的基本事項を定めた法律である。 →〇
  2. 社会福祉事業として、第1種社会福祉事業、第2種社会福祉事業、第3種社会福祉事業を規定している。 →×
  3. 福祉サービス利用援助事業(日常生活自立支援事業)について定めている。 →〇
  4. 福祉サービスの基本的理念、地域福祉の推進、国および地方公共団体の責務等について定めている。 →〇

(組み合わせ)
  A B C D
1 ○ ○ × ×
2 ○ × ○ ○ →〇
3 ○ × × ○
4 × ○ × ×
5 × × ○ ○
正答:2


R6後期:社会福祉⑦

R6後期 社会福祉 問7
次のうち、福祉事務所に関する記述として、適切なものを2つ選びなさい。

  1. 都道府県及び市(特別区を含む)、町村は福祉事務所を必ず設置しなければならない。 →×
  2. 市町村福祉事務所は、「児童福祉法」、「障害者基本法」、「生活保護法」のいわゆる福祉三法に関連する事務を行う。 →×
  3. 福祉事務所とは、「社会福祉法」に規定された行政機関である。 →〇
  4. 福祉事務所には、社会福祉士を配置しなければならない。 →×
  5. 全国の福祉事務所数は、2023(令和5)年4月現在、1,200 か所を超えている。 →〇

正答:3,5


R6後期:社会福祉⑧

R6後期 社会福祉 問8 
次のうち、社会福祉の財政に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 社会福祉施設を利用する際の費用負担は、公費負担、利用者負担、社会保険方式の3つでまかなわれている。 →〇
  2. 社会保険方式とは、生命保険や損害保険等の私保険の保険料を財源としてまかなうことである。 →×
  3. 公費負担とは、主に租税を財源として費用をまかなうことである。 →〇
  4. 利用者負担の中でも応能負担は、社会福祉サービスの利用量に応じて負担する費用を算定する方法である。 →×

(組み合わせ)
  A B C D
1 ○ ○ ○ ○
2 ○ ○ × ○
3 ○ × ○ × →〇
4 × ○ × ×
5 × × ○ ×
正答:3


R6後期:社会福祉⑨

R6後期 社会福祉 問9 
次のうち、日本の社会保障制度に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 社会保障制度の役割の一つに所得再分配の機能がある。 →〇
  2. 社会保障制度の財源は、すべて国民の税金によって成り立っている。 →×
  3. 社会保障制度は、経済と社会の安定化に寄与している。 →〇
  4. 生活保護制度は、社会保障制度の中に含まれない。 →×

(組み合わせ)
  A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ×
3 ○ × ○ × →〇
4 ○ × × ○
5 × × × ×
正答:3


R6後期:社会福祉⑩

R6後期 社会福祉 問 10 
次のうち、社会福祉分野における任用資格に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 保育士資格を所持していなくても児童指導員の任用資格を得ることができる。 →〇
  2. 社会福祉主事は、市町村の福祉事務所にのみ設置することが「社会福祉法」に規定されている。 →×
  3. 知的障害者更生相談所における知的障害者福祉司の設置は、努力義務である。 →×
  4. 児童福祉司は、児童養護施設に設置される専門職である。 →×

(組み合わせ)
  A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ×
3 ○ × × ○
4 ○ × × × →〇
5 × × × ×
正答:4


R6後期:社会福祉⑪

R6後期 社会福祉 問 11 
次のうち、「ソーシャルワーク専門職のグローバル定義」(2014 年 IFSW および IASSW のメルボルン総会において採択)に示された用語として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
A 多様性の尊重 →〇
B 健康で文化的な最低限度の生活を営む権利 →×
C ソーシャルインクルージョン →×
D アカウンタビリティ →×
E エンパワメント →〇
(組み合わせ)
  A B C D E
1 ○ × × × ○ →〇
2 ○ × × × ×
3 × ○ ○ ○ ×
4 × ○ × × ○
5 × × ○ ○ ○
正答:1


R6後期:社会福祉⑫

R6後期 社会福祉 問 12 
次のうち、相談援助の理論についての説明として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 「診断主義アプローチ」は、ランク(Rank, O.)の影響を受けたケースワーク理論であり、利用者と支援者との良好な関係を通して、利用者が持つ力を発揮し、社会的機能を高めることを目指すものである。 →×
  2. 「機能的アプローチ」は、フロイト(Freud, S.)の影響を強く受けたケースワーク理論であり、個人の心理面を重視し、パーソナリティの病理や欠陥の変容を図ることで問題解決を目指すものである。 →×
  3. 「問題解決アプローチ」は、「診断主義アプローチ」と「機能的アプローチ」を取り入れた理論であり、パールマン(Perlman, H.H.)によって体系化されたものである。 →〇
  4.  「エコロジカル・アプローチ」は、ライフモデルとも言われ、ジャーメイン(Germain, C.B.)とギッターマン(Gitterman, A.)によって体系化されたものである。 →〇

(組み合わせ)
  A B C D
1 ○ ○ ○ ○
2 ○ ○ × ×
3 × ○ ○ ×
4 × × ○ ○ →〇
5 × × × ×
正答:4


R6後期:社会福祉⑬

R6後期 社会福祉 問 13 
次のうち、ケアマネジメントにおける支援の在り方として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 支援者は、利用者と社会資源を結びつける役割を担う。 →〇
  2. 社会資源は、フォーマルな社会資源に限られる。 →×
  3. ケアマネジメントでは、サービスが開始された後、サービスが有効に機能しているかどうか継続的に評価することが求められる。 →〇
  4. 利用者のニーズに沿った支援をすることが求められる。 →〇

(組み合わせ)
  A B C D
1 ○ ○ ○ ○
2 ○ ○ ○ ×
3 ○ ○ × ○
4 ○ × ○ ○ →〇
5 × × ○ ○
正答:4


R6後期:社会福祉⑭

R6後期 社会福祉 問 14 
次のうち、ストレングスの視点に基づいた支援として、適切なものを2つ選びなさい。

  1. 利用者のできないことを特定し、そのことのみに焦点を当てて改善案について考える。 →×
  2. 利用者のできることを探して、そのことを本人に認識してもらう。 →〇
  3. 支援者のこれまでの支援経験をもとに、利用者の最善の利益を考える。 →×
  4. 利用者本人が気づいていない情報や本人が本来持っている力や強みについてとらえていく。 →〇
  5. 支援者が、利用者を取り巻く環境や地域の弱みを見つけ出し、それらを強化する。 →×

正答:2,4


R6後期:社会福祉⑮

R6後期 社会福祉 問 15 
次のうち、コノプカ(Konopka, G.)のグループワークについての説明として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. グループワークの展開過程は、①準備期、②開始期、③作業期、④終結期がある。 →〇
  2. グループワーカーは、グループそのものを個別化する視点と、グループに参加するメンバーを個別化する視点を持たなければならない。 →〇
  3. グループワーカーは、グループワークに参加するメンバー同士の葛藤、衝突が起きないように心がけなければならない。 →×
  4. グループワーカーは、グループの状況を継続して評価する。 →〇

(組み合わせ)
  A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ○ →〇
3 ○ × ○ ○
4 × ○ ○ ○
5 × × × ×
正答:2


R6後期:社会福祉⑯

R6後期 社会福祉 問 16 
次のうち、福祉サービスの利用者への情報提供に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 社会福祉事業の経営者が、その提供する福祉サービスについて広告をするときは、各経営者が創意工夫して取り組む必要があることから、法律上の制限等は設けられていない。 →×
  2. 国及び地方公共団体は、福祉サービスを利用しようとする者が必要な情報を容易に得ることができるように、必要な措置を講じるよう努めなければならない。 →〇
  3. 社会福祉事業の経営者は、福祉サービスを利用するための契約が成立したときは、提供する福祉サービスの内容のみならず、利用者が支払うべき額に関しても、書面等により交付しなければならない。 →〇

(組み合わせ)
  A B C
1 ○ ○ ×
2 ○ × ○
3 × ○ ○ →〇
4 × ○ ×
5 × × ×
正答:3


R6後期:社会福祉⑰

R6後期 社会福祉 問 17 
次の文は、「社会福祉事業の経営者による福祉サービスに関する苦情解決の仕組みの指針について」(平成 29 年3月7日一部改正)の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
苦情解決の仕組みの目的

  • 自ら提供するサービスから生じた苦情について、自ら適切な対応を行うことは、社会福祉事業の経営者の重要な( A  →ウ 責務)である。
  • このような認識に立てば、苦情への適切な対応は、自ら提供する福祉サービスの検証・改善や利用者の( B  →イ 満足感)の向上、虐待防止・権利擁護の取組の強化など、福祉サービスの質の向上に寄与するものであり、こうした対応の積み重ねが社会福祉事業を経営する者の社会的信頼性の向上にもつながる。
  • 苦情を( C  →オ 密室化)せず、社会性や客観性を確保し、一定のルールに沿った方法で解決を進めることにより、円滑・円満な解決の促進や事業者の信頼や( D  →キ 適正性)の確保を図ることが重要である。

【語群】
ア 信頼感  イ 満足感  ウ 責務  エ 権利  オ 密室化  カ 潜在化
キ 適正性  ク 公正性
(組み合わせ)
  A B C D
1 ウ ア オ キ
2 ウ イ オ キ →〇
3 ウ イ カ ク
4 エ ア オ ク
5 エ イ カ ク
正答:2


R6後期:社会福祉⑱

R6後期 社会福祉 問 18 
次のうち、「児童の権利に関する条約」の一般原則として、適切なものを2つ選びなさい。
1 社会保障を受ける権利 →×
2 教育の権利 →×
3 子どもの最善の利益 →〇
4 余暇、遊びおよび文化的活動 →×
5 差別の禁止 →〇
正答:3,5


R6後期:社会福祉⑲

R6後期 社会福祉 問 19 
次のうち、「令和4年版少子化社会対策白書」における少子化をめぐる現状に関する記述として、適切なものの組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 2020(令和2)年の全国の合計特殊出生率は 1.33 であり、都道府県別の状況を見ると、最も低いのは東京都である。 →〇
  2. 日本における家族関係社会支出の対 GDP 比は 1.73%(2019 年度)であり、フランスより高い水準となっている。 →×
  3. 子どもがいる夫婦は、夫の休日の家事・育児時間が長くなるほど、第2子以降の生まれる割合が高くなる傾向がある。 →〇
  4. 2016(平成 28)年における6歳未満の子どもを持つ夫の家事・育児関連時間は1日当たり3時間 23 分となっており、年々増加している。 →×

(組み合わせ)
1 A B
2 A C →〇
3 B C
4 B D
5 C D
正答:2


R6後期:社会福祉⑳

R6後期 社会福祉 問 20 
次のうち、民生委員・児童委員に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 市町村の区域に児童委員を置く。 →〇
  2. 都道府県知事の推薦によって、厚生労働大臣が委嘱する。 →〇
  3. 生活保護制度に関して、福祉事務所長または社会福祉主事の事務の執行に協力する。 →〇
  4. 給与は支給せず、任期は5年である。 →×

(組み合わせ)
  A B C D
1 ○ ○ ○ × →〇
2 ○ × × ×
3 × ○ ○ ○
4 × ○ × ○
5 × × ○ ×
正答:1