社会的養護一覧

R7後期:社会的養護①

R7後期 社会的養護 問1 次の文は、「児童の権利に関する条約」第 20 条の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
一時的若しくは恒久的にその( A 家庭)環境を奪われた児童又は児童自身の( B 最善の利益)にかんがみその( A )環境にとどまることが認められない児童は、( C )が与える特別の保護及び援助を受ける権利を有する。
(組み合わせ)
ABC
1 養育 社会的養護 社会
2 家庭 最善の利益 国 →〇
3 家庭 社会的養護 社会
4 家庭 最善の利益 社会
5 養育 最善の利益 国
正答:2


R7後期:社会的養護②

R7後期 社会的養護 問2 次のうち、養育里親に関する記述として、適切なものを2つ選びなさい。

  1. 同時に養育できる委託児童の合計は2人までである。 →×
  2. 委託期間は、長期以外に数週間や1年以内など、短期の委託もある。 →〇
  3. 委託児童は 18 歳未満の者が原則であるが、都道府県が必要と認めるときは、委託児童は満 22 歳に達する日まで措置を継続できる。 →×
  4. 「令和4年度福祉行政報告例」によると、令和4年度末現在、里親の種類の中で委託児童数が最も多いのは養育里親である。 →〇
  5. 認定の要件として、戸籍上の夫婦であることが条件である。 →×

正答:2,4


R7後期:社会的養護③

R7後期 社会的養護 問3 次のうち、「社会的養育の推進に向けて」(令和7年3月 こども家庭庁)における近年の社会的養護の傾向に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 乳児院に入所する理由としては、父母が行方不明の場合もある。 →〇
  2. 社会的養護の施設に入所する児童のうち、「障害等のあるこども」の割合が最も多いのは児童自立支援施設である。 →×
  3. 社会的養護の施設のうち、入所している児童が最も多い施設は児童養護施設である。 →〇
  4. 里親とファミリーホームのうち、被虐待体験のある児童の委託割合が多いのは里親である。 →×

(組み合わせ)
  A B C D
1 ○ ○ × ×
2 ○ × ○ × →〇
3 ○ × × ○
4 × ○ × ×
5 × × ○ ○
正答:2


R7後期:社会的養護④

R7後期 社会的養護 問4 次の文は、「里親及びファミリーホーム養育指針」(平成 24 年3月 厚生労働省)の「里親・ファミリーホームの理念」の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  • 里親及びファミリーホームは、社会的養護を必要とする子どもを、養育者の家庭に迎え入れて養育する「( A 家庭養護)」である。
  • また、社会的養護の担い手として、( B 社会的)な責任に基づいて提供される養育の場である。
  • 社会的養護の養育は、家庭内の養育者が単独で担えるものではなく、家庭外の協力者なくして成立し得ない。(中略)家庭内における養育上の課題や問題を解決し或いは予防するためにも、養育者は協力者を活用し、養育のありかたをできるだけ「( C ひらく)」必要がある。

(組み合わせ)
A BC
1 家庭養護 道徳的 ひらく
2 家庭養護 社会的 ひらく →〇
3 家庭的養護 道徳的 ひらく
4 家庭的養護 道徳的 つなぐ
5 家庭的養護 社会的 つなぐ
正答:2


R7後期:社会的養護⑤

R7後期 社会的養護 問5 次の文は、「一時保護ガイドライン」(令和6年 こども家庭庁)における「一時保護開始の手続」の記録に関する記述である。不適切な記述を1つ選びなさい。

  1. 記録には、日時場所、説明方法、説明内容、聴取内容、こどもの反応・様子、所見を記載する。 →〇
  2. 聴取内容は、膨大な記録内容となる可能性を踏まえ、こどもから聴き取った内容をそのまま記載することは避け、要約したものを記載する。 →×
  3. 記録の内容について、相違がないか、可能な限りこども本人にも確認してもらうことが望ましい。 →〇
  4. こどもが意見を言いたくないという態度を示しているときは、その旨を記録する。 →〇
  5. 乳幼児や障害児など、言葉による意見の表出が困難なこどもについては、その泣き方や表情、しぐさや身振り等の反応や行動変化を客観的に記録する。 →〇

正答:2


R7後期:社会的養護⑥

R7後期 社会的養護 問6 次のうち、「児童福祉施設における食事の提供ガイド」(平成 22 年3月 厚生労働省)に照らし、児童養護施設での食事に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 食育の推進においては担当保育士が中心となり、食育計画、食事提供に関する計画を立て実践する。 →×
  2. 食事場面で得られる情報は、管理栄養士・栄養士や調理員も含めた多職種で共有し、子どもの養育に繋げていくことが重要である。 →〇
  3. 将来、独立家庭を築いた時のモデルとなることを意識し、行事や行事食、地域の風土や文化などを通した食文化について伝承することも自立支援の一環として大切である。 →〇
  4. 本体施設の管理栄養士・栄養士は、小規模ケア部門職員が子ども一人一人に合わせた支援が行えるように、職員会議等で職員に食育に関する研修を行うことが義務付けられている。 →×

(組み合わせ)
  A B C D
1 ○ ○ × ×
2 ○ × ○ ×
3 × ○ ○ × →〇
4 × ○ × ○
5 × × ○ ○
正答:3


R7後期:社会的養護⑦

R7後期 社会的養護 問7 次のうち、日本の児童福祉の歴史について、【Ⅰ群】の人物と、【Ⅱ群】の施設を結び付けた場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
【Ⅰ群】
A 石井十次 →〇イ 岡山孤児院
B 石井亮一 →〇エ 二葉幼稚園
C 野口幽香 →〇ア 滝乃川学園
D 留岡幸助 →〇ウ 家庭学校
【Ⅱ群】
ア 滝乃川学園
イ 岡山孤児院
ウ 家庭学校
エ 二葉幼稚園
(組み合わせ)
  A B C D
1 ア イ ウ エ
2 ア イ エ ウ
3 イ ア ウ エ
4 イ ア エ ウ →〇
5 ウ ア イ エ
正答:4


R7後期:社会的養護⑧

R7後期 社会的養護 問8 次のうち、「親子関係再構築のための支援体制強化に関するガイドライン」(令和5年 12 月こども家庭庁)に関する記述として、適切なものを3つ選びなさい。

  1. こどもにとって不適切な親子関係、養育環境から物理的に分離することで、こどもの自尊感情や自己肯定感を高めることが容易になる。 →×
  2. 親自身も自らの生育歴や家族関係の中でさまざまな課題や問題、葛藤等を抱えている場合があり、親自身への支援も必要である。 →〇
  3. 親子関係再構築支援の実施にあたっては、こどもの意見・意向を丁寧に確認しながら進めていくことが必要である。 →〇
  4. 児童相談所内の研修体系として、外部講師を招いて研修を月に1回以上開催することが義務付けられている。 →×
  5. 必要な支援をこどもと親との双方に行うとともに、きょうだい等の家族・親族や地域等を含めて総合的なサポートをすることが支援者・支援機関に求められている。 →〇

正答:2,3,5


R7後期:社会的養護⑨

R7後期 社会的養護 問9 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
保育士のFさん(女性)は、G児童養護施設に就職をして 10 年目を迎え、1つの生活ユニットのリーダーとして他職員と共に担当している。ある日の夕方、担当ユニットで生活をしているHさん(14 歳、女児)が帰宅したところ、Hさんから「話がある」とF保育士が呼ばれた。人目がない部屋で話したところ、Hさんから「妊娠したかもしれない、どうしよう…」と打ち明けられた。
【設問】
次のうち、G児童養護施設およびF保育士がとるべき対応として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. F保育士がHさんから、妊娠した可能性と経緯について聴き取った。 →〇
  2. F保育士は、性はプライベートな事柄であるため自分自身で考えるようHさんに伝えた。 →×
  3. F保育士が付き添って産婦人科を受診することをHさんに提案した。 →〇
  4. G児童養護施設は、性教育への意識を高めるために外部講師を招いて職員への学習会を実施することを検討した。 →〇

(組み合わせ)
  A B C D
1 ○ × ○ ○ →〇
2 ○ × ○ ×
3 ○ × × ×
4 × ○ ○ ○
5 × ○ × ○
正答:1


R7後期:社会的養護⑩

R7後期 社会的養護 問 10 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
Pさん夫婦(共に 40 代)は養育里親であり、委託児童のJ君(16 歳、男児)と3人で 10 年間生活をしている。先月、児童相談所からS君(7歳、男児)の委託の打診を受けた。S君は、将来的には家庭復帰が見込めるが、特定の大人との愛着関係の下での養育が必要である。
打診後の委託前交流は順調に進み、Pさん夫婦は児童相談所から正式な委託を受けた。
【設問】
次のうち、S君の養育の開始に伴う、Pさん夫婦の対応に関する記述として、適切なものの組み合わせを1つ選びなさい。

  1. S君を迎えることについて、J君が理解できるように説明をする。 →〇
  2. 学校生活が始まる前に、里親家庭の子どもであることを、S君が入学する学校に説明する。 →〇
  3. 委託後は、Pさん夫婦の姓を名乗るようにS君に言い聞かせる。 →×
  4. J君の養育経験があるため、S君の養育については児童相談所や里親会には頼らずに行う。 →×

(組み合わせ)
1 A B →〇
2 A C
3 B C
4 B D
5 C D
正答:1


R7前期:社会的養護①

R7前期 社会的養護 問1
 次のA~Cの事項を、年代の古い順に並べた場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 第1回白亜館会議(ホワイトハウス会議)が開催された。
  2. イギリスにおいて、バーナード(Barnardo, T.J.)がバーナードホームを設立した。
  3. 石井亮一が知的障害児のための滝乃川学園を設立した。

(組み合わせ)
1 A→B→C
2 A→C→B
3 B→A→C
4 B→C→A →〇
5 C→A→B
正答:4


R7前期:社会的養護②

R7前期 社会的養護 問2
 次の文は、「児童養護施設運営指針」(平成 24 年3月 厚生労働省)の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
施設は、社会的養護の地域の拠点として、施設から家庭に戻った子どもへの( A  継続的)なフォロー、里親支援、社会的養護の下で育った人への自立支援やアフターケア、地域の( B  子育て家庭)への支援など、専門的な地域支援の機能を強化し、総合的な( C  ソーシャルワーク機能)を充実していくことが求められる。
(組み合わせ)
AB C
1 持続的 保育所 ソーシャルワーク機能
2 持続的 子育て家庭 ケアワーク機能
3 持続的 保育所 ケアワーク機能
4 継続的 子育て家庭 ケアワーク機能
5 継続的 子育て家庭 ソーシャルワーク機能 →〇
正答:5


R7前期:社会的養護③

R7前期 社会的養護 問3
 次のうち、「新しい社会的養育ビジョン」(平成 29 年 厚生労働省)に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 里親への包括的支援体制(フォスタリング機関)の抜本的強化と里親制度改革が示された。 →〇
  2. 永続的解決としての特別養子縁組の推進が示された。 →〇
  3. 子どものニーズに応じた養育の提供と施設の抜本改革が示された。 →〇
  4. 代替養育変更の意思決定プロセスが理解できるよう、年齢に応じた適切な説明の必要性が示された。 →〇

(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ○ →〇
2 ○ ○ × ○
3 ○ ○ × ×
4 × ○ ○ ×
5 × × ○ ○
正答:1


R7前期:社会的養護④

R7前期 社会的養護 問4
 次のうち、「全国児童養護施設協議会倫理綱領」に示されたものとして、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 私たちは、子どもの利益を最優先した養育をおこないます →〇
  2. 私たちは、子どもの集団生活を重視した養育をおこないます →×
  3. 私たちは、子どもと家族との関係を大切にした支援をおこないます →〇
  4. 私たちは、社会の不寛容から子どもを守ります →×

(組み合わせ)
1 A B
2 A C →〇
3 A D
4 B C
5 C D
正答:2


R7前期:社会的養護⑤

R7前期 社会的養護 問5
 次のうち、養育里親における養育・支援に関する内容として、「里親及びファミリーホーム養育指針」(平成 24 年3月 厚生労働省)に照らし、適切なものを2つ選びなさい。

  1. 委託された子どもは、里親の姓を名乗り生活することが「児童福祉法」に規定されている。 →×
  2. 生活を共有する里親の実子がいる場合、実子にも適宜必要なことを説明することが求められる。 →〇
  3. 生い立ちについての真実告知は、子どもが 16 歳以降に行うことが「児童福祉法」に規定されている。 →×
  4. 子どもが通う学校等には、社会的養護を必要とする子どもの養育であることを伝え、よき理解者となってもらえるよう、働きかけることが必要である。 →〇
  5. 家庭養護の特色を生かすため、家庭における生活のルールは設けないことが大切である。 →×

正答:24


R7前期:社会的養護⑥

R7前期 社会的養護 問6
 次のうち、「児童養護施設運営指針」(平成 24 年3月 厚生労働省)に示された、家族への支援に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 家庭支援専門相談員を独立した専門職として配置し、その役割を明示する。 →〇
  2. 親子が必要な期間を一緒に過ごせるような宿泊設備を児童相談所内に設ける。 →×
  3. 親にとってストレスになるため、親に対して面会、外出、一時帰宅、学校行事等への参加を働きかけない。 →×
  4. 家族等との交流の乏しい子どもには、週末里親やボランティア家庭等での家庭生活を体験させるなど配慮する。 →〇

(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ×
3 ○ × ○ ×
4 ○ × × ○ →〇
5 × × × ○
正答:4


R7前期:社会的養護⑦

R7前期 社会的養護 問7
 次のうち、「令和3年度における被措置児童等虐待届出等制度の実施状況」(こども家庭庁)における被措置児童等虐待の現状に関する記述として、適切なものを2つ選びなさい。

  1. 被措置児童等の状況において、児童の年齢は「0~4歳」が最も多い。 →×
  2. 虐待を行った職員等の実務経験年数は「5年未満」が最も多い。 →〇
  3. 虐待の種別は「身体的虐待」が最も多い。 →〇
  4. 被措置児童等の状況において、児童の性別は「男子」より「女子」の方が多い。 →×
  5. 各都道府県市への届出・通告において、届出・通告者は「児童本人」が最も多い。 →×

正答:23


R7前期:社会的養護⑧

R7前期 社会的養護 問8
 次のうち、「児童養護施設運営指針」(平成 24 年3月 厚生労働省)に示された、記録に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 入所からアフターケアまでの養育・支援の実施状況を、家族及び関係機関とのやりとり等を含めて適切に記録する。 →〇
  2. 記録内容について職員間でばらつきが生じないよう工夫する。 →〇
  3. 記録の管理について個人情報保護と情報開示の観点から、研修を実施する。 →〇
  4. 子どもの成長の記録(アルバム)は、施設が保管し、その子ども自身も自由に見ることができないようにする。 →×

(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ × →〇
2 ○ × ○ ○
3 ○ × ○ ×
4 × ○ × ×
5 × × × ○
正答:1


R7前期:社会的養護⑨

R7前期 社会的養護 問9
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
F児童養護施設のグループホームで生活するJさん(14 歳、女児)は、K保育士へ「このホームはいつも大人が勝手に生活のルールを作る」と不満を漏らした。K保育士は、「門限のことなど、子どものためを思って生活のルールを考えているよ」と伝えるが、Jさんは「今まで、生活のルールについて変えてほしいと意見を言っても、聞くだけで全然変えてくれない」と言い返した。K保育士は、Jさんの意見や気持ちをグループホーム長や他の保育士と共有することにした。
【設問】
次のうち、Jさんへの今後の対応として、適切なものの組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 定期的にグループホームでの子ども同士で話し合う機会を設け、出された意見については施設にて検討し、子どもと共有するようにする。 →〇
  2. グループホーム長からJさんに「ルールは大人が考えることになっている」と伝えるようにする。 →×
  3. 子どもの意向を把握するために個別の聴き取りを行う等、施設として具体的な仕組みを整備する。 →〇
  4. Jさんの最善の利益のために、すべてJさんの意向に沿う対応をする。 →×

(組み合わせ)
1 A B
2 A C →〇
3 B C
4 B D
5 C D
正答:2


R7前期:社会的養護⑩

R7前期 社会的養護 問 10
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
児童養護施設に勤める新任のY保育士は、Z君(6歳、男児)を担当している。他の子ども達が積み木で遊んでいると、Z君は積み木を崩したり邪魔をしたりする。こういった場面が最近頻繁にみられるので、Y保育士は、Z君を注意することが多くなっている。そこでY保育士は、Z君への関わり方や注意の仕方について、主任保育士に相談をした。すると、主任保育士からは、「Z君の得意なことを活かした支援をするように」と指導を受けた。
【設問】
次のうち、主任保育士からの指導の内容を表す専門用語として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 スティグマ
2 ソーシャルアクション
3 ストレングス →〇
4 パーマネンシー
5 ソーシャル・インクルージョン
正答:3


R6後期:社会的養護①

R6後期 社会的養護 問1 
次のうち、子どもの意見表明権に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 「児童の権利に関する条約」では、「自己の意見を形成する能力のある児童がその児童に影響を及ぼすすべての事項について自由に自己の意見を表明する権利」を認めているが、これは言語によって意見を表明できる一部の子どもの権利を認めたものである。 →×
  2. 子どもは未熟であるために、大人が子どもにとってより良いものを考え、決定するという考え方を、「パターナリズム」という。 →〇
  3. 専門職等が子どもの声を代弁することを「アドボケイト」という。 →〇
  4. 児童養護施設に入所する子どもは、支援内容や生活上のルールの改善を職員に訴えることや施設に設置されている意見箱に匿名で投函できることになっている。 →〇
  5. 児童相談所長は、子どもを一時保護または児童養護施設などへの入所措置、及び措置解除を決定する場合には、年齢や発達の状況に応じて子どもの意見を聞かなければならない。 →〇

(組み合わせ)
A B C D E
1 ○ ○ × ○ ×
2 ○ × ○ × ○
3 × ○ ○ ○ ○ →〇
4 × × ○ ○ ×
5 × × × × ○
正答:3


R6後期:社会的養護②

R6後期 社会的養護 問2
次のうち、「児童養護施設運営指針」(平成 24 年3月 厚生労働省)に示された「発達の保障と自立支援」に関する記述として、適切なものの組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 子どもは、愛着関係や基本的な信頼関係を基盤にして、自分や他者の存在を受け入れていくことができるようになる。  →〇
  2. 子どもは、様々な生活体験などを通して、自立した社会生活に必要な基礎的な力を形成していくことが必要である。 →〇
  3. 子どもの自立に向けた生きる力の獲得は、集団生活における協調性が基盤となり可能となる。 →×
  4. 社会的養護では、子どもの自立や自己実現を目指して、子どもの活動の制限と他者との調和を大切にする。 →×

(組み合わせ)
1 A B →〇
2 A C
3 A D
4 B C
5 B D
R1後期:社会的養護⑦の類似問題
正答:1


R6後期:社会的養護③

R6後期 社会的養護 問3 
次のうち、「児童養護施設運営指針」(平成 24 年3月 厚生労働省)に基づく、入所時の説明等に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 施設の様子がわかりやすく紹介された印刷物等を作成し、希望があれば見学にも応じるなど養育・支援の内容を正しく理解できるよう工夫を行う。 →〇
  2. 保護者等との面会や帰宅に関する約束ごとなどについて、子どもや保護者等にわかりやすく説明する。 →〇
  3. 子どものそれまでの生活とのつながりを重視し、そこから分離されることに伴う子どもの不安を理解し受けとめ、不安の解消を図る。 →〇
  4. 子どもと保護者には、退所の時期を明確に伝えるようにする。 →×

(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ × →〇
2 ○ ○ × ○
3 ○ × × ○
4 × ○ ○ ×
5 × × ○ ×
正答:1


R6後期:社会的養護④

R6後期 社会的養護 問4 
「児童福祉法」第3条において、家庭における養育が適当でない場合、児童が「家庭における養育環境と同様の養育環境」において継続的に養育されるよう必要な措置を講じることとされている。次のうち、「社会的養育の推進に向けて」(令和5年 こども家庭庁)において、「家庭と同様の養育環境に該当するもの」として示されているものを2つ選びなさい。
1 地域小規模児童養護施設
2 里親 →〇
3 分園型小規模グループケア
4 小規模住居型児童養育事業(ファミリーホーム) →〇
5 乳児院
正答:2,4


R6後期:社会的養護⑤

R6後期 社会的養護 問5 
次のうち、令和4年6月に成立した改正児童福祉法において新設された事業として、正しいものを3つ選びなさい。
1 社会的養護自立支援拠点事業 →〇
2 児童自立生活援助事業
3 意見表明等支援事業 →〇
4 妊産婦等生活援助事業 →〇
5 子育て短期支援事業
正答:1,3,4


R6後期:社会的養護⑥

R6後期 社会的養護 問6 
次のうち、「児童養護施設運営指針」(平成 24 年3月 厚生労働省)に示されたアセスメントに関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 子どもの心身の状況や、生活状況等を正確に把握するため、手順を定めてアセスメントを行い、子どもの個々の課題を具体的に明示する。 →〇
  2. アセスメントは、子どもの担当職員をはじめ、心理療法担当職員、家庭支援専門相談員などが参加するケース会議で合議して行う。 →〇
  3. アセスメントに基づいて子ども一人一人の自立支援計画を策定するための体制を確立し、実際に機能させる。 →〇
  4. アセスメントと計画の評価・見直しは、少なくとも半年ごとに定期的に行い、かつ緊急の見直しなどを必要に応じて行う。 →〇

(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ○ →〇
2 ○ × ○ ○
3 ○ × ○ ×
4 × ○ × ×
5 × × × ○
正答:1


R6後期:社会的養護⑦

R6後期 社会的養護 問7 
次のうち、「児童養護施設運営指針」(平成 24 年3月 厚生労働省)に示された施設等の運営に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 養育・支援について、職員個人の養育観を重視し、それを尊重する方針を立てる。 →×
  2. 運営に関する標準的な実施方法の見直しは、職員や子ども等からの意見や提案、子どもの状況等に基づいて養育・支援の質の向上という観点から行う。 →〇
  3. 5年に1回以上第三者評価を受けるとともに、定められた評価基準に基づいて毎年自己評価を実施する。 →×
  4. 評価を分析・検討した結果やそれに基づく課題を文書化し、職員間で共有し、改善に取り組む。 →〇

(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ○
2 ○ ○ ○ ×
3 ○ ○ × ○
4 × ○ × ○ →〇
5 × × ○ ○
正答:4


R6後期:社会的養護⑧

R6後期 社会的養護 問8 
次のうち、施設職員に求められるソーシャルワークに関する記述として、適切なものを1つ選びなさい。

  1. ケースワークとは、地域にあるニーズや生活問題の解決のために、サービスの開発や組織化を図る技法である。 →×
  2. スーパービジョンとは、支援において他領域の専門的知識や技術を要するときに、他の専門職から助言を受けることである。 →×
  3. ソーシャルアクションとは、福祉ニーズの充足のために、社会環境の改善や制度等の創設・改善等を目指して、市民・組織・行政等に働きかける技法である。 →〇
  4. ソーシャルプランニングとは、複合的な問題を抱える利用者の生活上のニーズを充足させるため、適切な社会資源と利用者を結びつけ調整する技法である。 →×
  5. ソーシャルアドミニストレーションとは、意図的なグループ体験やメンバー相互の関係を活用して、個々の力を高め問題解決するための対人援助技術である。 →×

正答:3


R6後期:社会的養護⑨

R6後期 社会的養護 問9 
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
K君(1歳、男児)の母親は、離婚後ひとりで子育てをしていたが、養育困難となり、K君は乳児院に入所することになった。ある日、K君の母親と祖母(母親の実母)が面会に来た。面会の時、祖母が母親に対し、子どもの抱き方などについて細かくアドバイスをする様子がみられた。その後、保育士と3人で話をしている時には「あなたは母親なのだからがんばらないと」と祖母が母親に数回言葉をかけていた。K君の母親は、保育士と2人きりになった時、「私の母から『子育てが上手くできていない』みたいなことを言われると、Kとは一緒に暮らしたいけど、自分が上手く育てられるか不安になります」と言葉をもらした。
【設問】
次のうち、K君の母親に対する保育士の対応として、適切なものの組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 「あなたのお母さんの言うことは間違ってはいません。子育ての先輩なので、話を聞くことは大切だと思います」と伝えた。 →×
  2. 「親としてきちんとしなければならないと考えると不安になってしまいますよね。K君と暮らすようになった時には、保健師等の専門家への相談も紹介できますよ」と伝えた。 →〇
  3. 「これからもK君の様子をご報告しますので、交流時にK君と楽しい時間を積み重ねていきましょう」と伝えた。 →〇
  4. 「もし不安なのであれば、里親さんに育てて頂くことを検討しても良いかもしれないですね」と伝えた。 →×

(組み合わせ)
1 A B
2 A C
3 B C →〇
4 B D
5 C D
正答:3


R6後期:社会的養護⑩

R6後期 社会的養護 問 10 
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
G児童養護施設に入所しているM君(11 歳、男児)は、両親からの虐待を理由に入所している。
両親ともに「Mが言うことを聞かない時、Mへの暴力や暴言が止まらなくなる。だから、Mと一緒に暮らすことに自信がもてない」とG児童養護施設の家庭支援専門相談員に話をしている。しかし、M君を引き取りたい気持ちがあることや、M君も両親の暴力や暴言が改善できれば家庭での生活を望んでいることから、親子関係再構築支援を進めることになった。
【設問】
次のうち、G児童養護施設が行うこの親子に対する支援として、「社会的養護関係施設における親子関係再構築支援ガイドライン」(平成 26 年3月 厚生労働省 親子関係再構築支援ワーキンググループ)に照らし、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 両親のペアレントトレーニング受講に関して、児童相談所等と連携する。 →〇
  2. 両親以外の家族や親族に対し、親子が自立するためにも支援は行わないよう促す。 →×
  3. 親子交流については、両親が暮らす自宅へ宿泊することから開始する。 →×
  4. M君の養育はG児童養護施設の職員が担っているため、両親に学校行事への参加は控えてもらう。 →×

(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ × × × →〇
3 × ○ ○ ×
4 × × ○ ○
5 × × × ○
正答:2