社会的養護一覧

R3後期:社会的養護①

R3後 社会的養護 問1
 次の文は、「児童福祉法」の第2条の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • 全て国民は、児童が良好な環境において生まれ、かつ、社会のあらゆる分野において、児童の年齢及び発達の程度に応じて、その( A  →〇意見)が尊重され、その最善の利益が優先して考慮され、心身ともに健やかに育成されるよう努めなければならない。
  • 児童の保護者は、児童を心身ともに健やかに育成することについて( B  →〇第一義的責任)を負う。
  • ( C  →〇国及び地方公共団体)は、児童の保護者とともに、児童を心身ともに健やかに育成する責任を負う。

(組み合わせ)
A    B    C

  1. 意思  第一義的責任  児童福祉施設及び児童福祉事業を運営する団体
  2. 意思  民法上の義務        国及び地方公共団体
  3. 意思  民法上の義務  児童福祉施設及び児童福祉事業を運営する団体
  4. 意見  第一義的責任        国及び地方公共団体 →〇
  5. 意見  民法上の義務        国及び地方公共団体

正答:4


R3後期:社会的養護②

R3後 社会的養護 問2
 次のうち、「児童養護施設入所児童等調査(平成 30 年2月1日現在)」(厚生労働省)における社会的養護の現状についての記述として、最も不適切なものを一つ選びなさい。

  1. 児童養護施設入所児童のうち、被虐待経験のある子どもは6割を超える。
  2. 里親委託児童のうち、家族との交流がない子どもは7割を超える。
  3. 母子生活支援施設への入所理由では、「配偶者からの暴力」が最も多い。
  4. 障害児入所施設入所児童の心身の状況において「広汎性発達障害」が最も多い。 →×
  5. 自立援助ホームの入所児童等のうち、「LGBT」は1%程度である。

正答:4


R3後期:社会的養護③

R3後 社会的養護 問3
 次の文は、「里親及びファミリーホーム養育指針」(平成 24 年3月 厚生労働省)の「里親・ファミリーホームの理念」の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • 里親及びファミリーホームは、社会的養護を必要とする子どもを、養育者の家庭に迎え入れて養育する「( A  →〇ア 家庭養護)」である。
  • また、社会的養護の担い手として、( B  →〇エ 社会的)な責任に基づいて提供される養育の場である。
  • 社会的養護の養育は、家庭内の養育者が単独で担えるものではなく、家庭外の協力者なくして成立し得ない。(中略)家庭内における養育上の課題や問題を解決し或いは予防するためにも、養育者は協力者を活用し、養育のありかたをできるだけ「( C  →〇オ ひらく)」必要がある。

【語群】
ア 家庭養護  イ 家庭的養護  ウ 私的  エ 社会的
オ ひらく   カ とじる
(組み合わせ)
A B C
1 ア ウ カ
2 ア エ オ →〇
3 イ ウ オ
4 イ エ オ
5 イ エ カ
正答:2


R3後期:社会的養護④

R3後 社会的養護 問4
 次のうち、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和 23 年厚生省令第 63 号)において、児童自立支援計画の策定が義務づけられている施設として、正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 乳児院 →〇
  2. 児童厚生施設
  3. 児童家庭支援センター
  4. 児童心理治療施設 →〇

(組み合わせ)
1 A B
2 A C
3 A D →〇
4 B C
5 C D
正答:3


R3後期:社会的養護⑤

R3後 社会的養護 問5
 次の文は、「児童虐待の防止等に関する法律」の第 14 条の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
児童の親権を行う者は、児童の( A  →〇イ しつけ)に際して、体罰を加えることその他民法(明治 29 年法律第 89 号)第 820 条の規定による( B  →〇エ 監護)及び教育に必要な範囲を超える行為により当該児童を( C  →〇オ 懲戒)してはならず、当該児童の親権の適切な行使に配慮しなければならない。
【語群】
ア 指導  イ しつけ  ウ 保護  エ 監護  オ 懲戒  カ 訓告
(組み合わせ)
A B C
1 ア ウ オ
2 ア エ オ
3 ア エ カ
4 イ ウ カ
5 イ エ オ →〇
正答:5


R3後期:社会的養護⑥

R3後 社会的養護 問6
 次のうち、社会的養護におけるライフストーリーワークに関する記述として、最も適切なものを一つ選びなさい。

  1. ライフストーリーワークとは、子どもの痛みをやわらげるための、空想のストーリーの構築を支援することである。 →×
  2. ライフストーリーワークでは、写真等の画像は用いず、語ることを子どもに促す。 →×
  3. ライフストーリーワークは、子ども自身が自己の生い立ちを正しく理解するための支援である。 →〇
  4. ライフストーリーワークは、児童相談所の児童心理司が行うものである。 →×
  5. ライフストーリーワークの対象となる児童の年齢は、12 ~ 18 歳である。 →×

正答:3


R3後期:社会的養護⑦

R3後 社会的養護 問7
 次のうち、社会的養護に関わる専門職等とその職種が必置と定められている施設・機関の組み合わせとして、正しいものを一つ選びなさい。

  1. 児童委員 ――――――――― 福祉事務所 →×
  2. 児童福祉司 ―――――――― 児童相談所 →〇
  3. 個別対応職員 ――――――― 児童家庭支援センター →×
  4. 支援コーディネーター ――― 児童相談所の一時保護所 →×
  5. 里親支援専門相談員 ―――― 児童自立支援施設 →×

正答:2


R3後期:社会的養護⑧

R3後 社会的養護 問8
 次のうち、社会的養護関係施設における第三者評価及び自己評価の実施に関する記述として、適切なものを一つ選びなさい。

  1. 社会的養護関係施設は、第三者評価を5か年度毎に1回以上受審しなければならない。 →×
  2. 第三者評価は、各施設が独自に作成した基準を用いて実施される。 →×
  3. 利用者調査は、任意での実施とされている。 →×
  4. ファミリーホーム及び自立援助ホームの第三者評価の受審は努力義務とされている。 →〇
  5. 社会的養護関係施設は、第三者評価の受審年に限り、自己評価を行わなければならない。 →×

正答:4


R3後期:社会的養護⑨

R3後 社会的養護 問9
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
就職して間もないP保育士は、Qホーム(地域小規模児童養護施設)でもう1名のR保育士とS児童指導員で6名の子どもたちの養育を行っている。この6名の子どものうち、T君(中学2年生、男児)は、P保育士と全く話をしようとしない。P保育士は、何度かその後も声をかけ続けたが、無視される状態が続き、T君にどのように関わればよいかわからない状態であった。そこで、S児童指導員に相談をした。
【設問】
次のうち、S児童指導員からP保育士への対応として適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. T君が無視しているのだからP保育士も無視するように指示する。 →×
  2. P保育士の対応に問題があると指摘する。 →×
  3. なぜ無視をするのか、その背景にあるものを共に考える。 →〇
  4. S児童指導員が、T君に無視する理由について何気なく聞いてみようかと提案する。 →〇

(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ × ×
2 ○ × ○ ×
3 × ○ ○ ×
4 × × ○ ○ →〇
5 × × × ○
正答:4


R3後期:社会的養護⑩

R3後 社会的養護 問 10
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
夫からのDV被害により、Lちゃん(8歳、女児)と3か月前から母子生活支援施設に入所している母親のMさん(20 代)は、入所後に始めたアルバイトにも慣れ、家計のやりくりにも自信が持てるようになり、最近ようやく生活が落ち着いてきた。しかし、Mさんは今でも男性を見るとDV被害の場面を思い出して震えてしまうことがある。またMさんのストレスが高まった場面では、Lちゃんを怒鳴ることがあるが、こうした状況の後は必ず職員に「私は悪い親だ」と泣きながら話し、後悔している様子がうかがえる。Lちゃんは突然泣き出したりするなど情緒的に不安定な面が時折見られるが、小学校で仲の良い友人ができ、笑顔で過ごせるようになっている。
【設問】
次のうち、Mさん親子に対する母子生活支援施設の当面の支援として最も適切なものを一つ選びなさい。

  1. MさんのLちゃんに対する対応は、虐待であるとの自覚を強く促す。 →×
  2. 母子の自立支援の観点から、Mさんの就労支援を優先する。 →×
  3. DV被害による自己否定からの回復のため、Mさんにエンパワメントの取り組みを行う。 →〇
  4. Lちゃんを児童養護施設に措置する方向で児童相談所に連絡する。 →×
  5. 退所に向けて生活費の管理を母子支援員が行う。 →×

正答:3


R3前期:社会的養護①

R3前期 社会的養護 問1
 次の文のうち、「新しい社会的養育ビジョン」(平成 29 年 新たな社会的養育の在り方に関する検討会)において、2016(平成 28)年の改正児童福祉法の原則と原則を実現するための取り組みとして記された内容として、適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 全ての要保護児童に対して施設養育を原則とすることが示された。  →×
  2. 市区町村の子ども家庭総合支援拠点の全国展開が示された。 →〇
  3. 全小中学校にスクールソーシャルワーカーの配置が義務付けられた。  →×
  4. 永続的解決(パーマネンシーの保障)として特別養子縁組を推進していくことが示された。 →〇

正答:5B D


R3前期:社会的養護②

R3前期 社会的養護 問2
 次の文のうち、「都道府県社会的養育推進計画の策定要領」(厚生労働省)において都道府県が策定する社会的養育推進計画の記載事項に定められているものの正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 各年度における代替養育を必要とする子ども数の見込み →〇
  2. 各年度における保育所および保育所を利用する児童数の見込み  →×
  3. 小中学校と連携して行う、いじめ防止推進のための取組  →×
  4. 当事者である子どもの権利擁護の取組(意見聴取・アドボカシー) →〇

正答:3A D


R3前期:社会的養護③

R3前期 社会的養護 問3
 次の文のうち、里親制度に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 里親の種類には、養育里親、専門里親、養子縁組里親、親族里親がある。 →〇
  2. 里親希望者は、その者の居住地を所管する児童相談所において登録申請をする。 →〇
  3. 児童相談所は、里親希望者の家庭訪問を行い、里親の適否について調査を行う。 →〇
  4. 児童相談所が里親の認定を行うにあたっては、認定の適否につき要保護児童対策地域協議会の意見を聴く。  →×

正答:1 ○ ○ ○ ×


R3前期:社会的養護④

R3前期 社会的養護 問4
 次の文のうち、「社会的養育の推進に向けて(平成 31 年4月)」(厚生労働省子ども家庭局家庭福祉課)における、社会的養護の状況に関する記述として正しい記述の組み合わせを一つ選びなさい。なおファミリーホームとは、小規模住居型児童養育事業を指す。

  1. 里親、ファミリーホーム、社会的養護関係施設に委託・措置されている児童の数は、10 万人を超えている。
  2. 登録里親数は、約1万2千世帯である。 →〇
  3. 里親等委託率(児童養護施設、乳児院、里親、ファミリーホームの委託・措置児童数の合計に占める、里親およびファミリーホームの委託児童数の割合)は、約 40%である。
  4. ファミリーホームの委託児童数は3千人に満たない。 →〇

正答:4B D


R3前期:社会的養護⑤

R3前期 社会的養護 問5
 次の文のうち、「民法」における特別養子縁組に関する記述として、不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 特別養子縁組は、その子どもの利益のため特に必要があると認めるときに成立させるものである。 →〇
  2. 養子となる者の上限年齢は、特別養子縁組の成立の審判の申立て時に、原則として 15 歳未満であるとされている。 →〇
  3. 特別養子縁組をした子どもと実父母との親族関係は、どのような場合にも継続する。  →×
  4. 養子となる者が 15 歳に達している場合において、特別養子縁組の成立には養子となる者の同意がなければならない。 →〇
  5. 特別養子縁組の成立には、養親となる者が養子となる者を6か月以上監護した状況を考慮しなければならない。 →〇

正答:3


R3前期:社会的養護⑥

R3前期 社会的養護 問6
 次の文は、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和 23 年厚生省令第 63 号)の一部である。(A)~(C)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
母子生活支援施設における生活支援は、母子を共に入所させる施設の特性を生かしつつ、親子関係の(A 再構築)等及び退所後の生活の安定が図られるよう、個々の母子の家庭生活及び(B 稼働の状況)に応じ、就労、家庭生活及び児童の養育に関する相談、助言及び指導並びに関係機関との連絡調整を行う等の支援により、その自立の促進を目的とし、かつ、(C その私生活)を尊重して行わなければならない。
(組み合わせ)
   A      B       C

  1.  再統合  DV被害の状況  公共の福祉
  2.  再統合   稼働の状況   その私生活
  3.  再統合   稼働の状況   公共の福祉
  4.  再構築   稼働の状況   その私生活 →〇
  5.  再構築  DV被害の状況  その私生活

正答:4


R3前期:社会的養護⑦

R3前期 社会的養護 問7
 次のうち、社会的養護関係施設に配置される職員とその施設の組み合わせとして、不適切なものを一つ選びなさい。

  1. 家庭支援専門相談員
    (ファミリーソーシャルワーカー) ―――- 母子生活支援施設
  2. 里親支援専門相談員
    (里親支援ソーシャルワーカー) ――――- 里親支援を行う乳児院 →〇
  3. 個別対応職員 ―――――――――――― 児童心理治療施設(旧 情緒障害児短期治療施設) →〇
  4. 職業指導員 ――――――――――――― 実習設備を設けて職業指導を行う児童自立支援施設 →〇
  5. 医療的ケアを担当する職員 ――――――  医療的ケアを必要とする児童が 15 人以上入所している児童養護施設 →〇

正答:1


R3前期:社会的養護⑧

R3前期 社会的養護 問8
 次のうち、フォスタリング機関(里親養育包括支援機関)の業務として、不適切なものを一つ選びなさい。

  1. 里親のリクルート及びアセスメント →〇
  2. 子どもと里親家庭のマッチング →〇
  3. 子どもの里親委託中における里親養育への支援 →〇
  4. 里親登録前後及び委託後における里親に対する研修 →〇
  5. 養子縁組成立後の養親及び養子への支援 →×

正答:5


R3前期:社会的養護⑨

R3前期 社会的養護 問9
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
児童養護施設に入所しているH君(18 歳、男児)は、虐待を理由に小学校4年生の時に施設に入所してきた。高校生活は大きな問題もなく、就職が決まったため、高校卒業と同時に施設を出て、一人でアパートで生活することになった。そうした中、施設を退所する1か月前に、H君がスーパーで万引きをしたと店から施設に連絡があった。
【設問】
次の文のうち、今後のH君への支援に関する施設の取り組みとして、最も不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 支援計画の再検討を行うため、再度H君のアセスメントを行う。 →〇
  2. 今後、自身の問題に取り組んだり助けを求められるようにするため、H君自身が問題を言語化できるよう支援する。 →〇
  3. 児童養護施設における継続的な支援が必要と考え、措置延長を検討する。 →〇
  4. 児童自立支援施設における非社会的行為防止の支援が必要と考え、措置変更を検討する。  →×
  5. H君の措置解除の時期等を検討するため、児童相談所と協議する。 →〇

正答:4


R3前期:社会的養護⑩

R3前期 社会的養護 問 10
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
児童養護施設に入所した直後のJちゃん(7歳、女児)とKちゃん(7歳、女児)と職員Lさん(女性)が遊んでいた。Kちゃんが、Jちゃんに「Jちゃんはお母さんいるの?」と何気なく質問した。すると、「いるよ。でも私、お母さんに嫌われているの。私が悪いの。」と泣き出しそうな顔をして話をした。
【設問】
次の文のうち、この件における職員Lさんの対応として、最も不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. つらいことを思い出しちゃったんだね、と共感的態度を示す。 →〇
  2. Jちゃんが自分の思いを言葉にできたことを支持し、Jちゃんの責任ではないことを伝える。 →〇
  3. Jちゃんにつらい思いをさせないために、この件には触れずにそっとしておく。  →×
  4. カンファレンスにおいて、J ちゃんの生い立ちを整理するための支援が必要かを検討する。 →〇
  5. カンファレンスにおいて、児童相談所と情報共有をし、支援計画の見直しが必要かを検討する。 →〇

正答:3


R2後期:社会的養護①

令和2年度 後期試験 社会的養護 問1 
次の文のうち、「児童福祉法」第3条の2の一部として、(a)~(c)の下線部分が正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
国及び地方公共団体は、児童が家庭において心身ともに健やかに養育されるよう、(a →〇)児童の保護者を支援しなければならない。ただし、児童及びその保護者の心身の状況、これらの者の置かれている環境その他の状況を勘案し、児童を家庭において養育することが困難であり又は適当でない場合にあつては児童が(b →×)できる限り良好な家庭的環境において継続的に養育されるよう、児童を家庭及び当該養育環境において養育することが適当でない場合にあつては児童が(c →×)家庭における養育環境と同様の養育環境において養育されるよう、必要な措置を講じなければならない。
正答:3 ○ × ×


R2後期:社会的養護②

令和2年度 後期試験 社会的養護 問2 
次の文は、「児童福祉法」第 25 条の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句および数値の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
要保護児童を発見した者は、これを市町村、都道府県の設置する( A 福祉事務所)若しくは児童相談所又は( B 児童委員)を介して市町村、都道府県の設置する( A )若しくは児童相談所に通告しなければならない。ただし、罪を犯した満( C 14)歳以上の児童については、この限りでない。この場合においては、これを家庭裁判所に通告しなければならない。
(組み合わせ)
       A           B      C

  1. 児童家庭支援センター     児童委員     16
  2.    福祉事務所       児童委員     14 →〇
  3. 児童家庭支援センター  児童虐待対応協力員  16
  4.    福祉事務所     児童虐待対応協力員  16
  5.    福祉事務所     児童虐待対応協力員  14

正答:2


R2後期:社会的養護③

令和2年度 後期試験 社会的養護 問3 
次の文は、里親制度に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「社会的養育の推進に向けて」(平成 31 年1月 厚生労働省)によると、平成 30 年3月末の里親及び小規模住居型児童養育事業(ファミリーホーム)への社会的養護を利用する児童全体に占める委託率は約4割である。 →×
  2. 小規模住居型児童養育事業(ファミリーホーム)は、「社会福祉法」に定める第一種社会福祉事業である。 →×
  3. 都道府県知事は、児童を里親に委託する措置をとった場合には、児童福祉司、知的障害者福祉司、社会福祉主事のうち一人を指定して、里親の家庭を訪問して、必要な指導をさせなければならない。 →〇

正答:5 × × ○


R2後期:社会的養護④

令和2年度 後期試験 社会的養護 問4 
次の文は、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和 23 年厚生省令第 63 号)に定められた児童福祉施設の一般原則の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • 児童福祉施設は、入所している者の人権に十分配慮するとともに、一人一人の( A 人格)を尊重して、その運営を行わなければならない。
  • 児童福祉施設は、( B 地域社会)との交流及び連携を図り、児童の保護者及び( B )に対し、当該児童福祉施設の運営の内容を適切に説明するよう努めなければならない。
  • 児童福祉施設は、その運営の内容について、自ら評価を行い、その結果を( C 公表)するよう努めなければならない。

(組み合わせ)
   A    B    C
1 個性  地域社会  活用
2 個性  地域社会  公表
3 個性  関係機関  活用
4 人格  関係機関  活用
5 人格  地域社会  公表 →〇
正答:5


R2後期:社会的養護⑤

令和2年度 後期試験 社会的養護 問5 
次の文は、乳児院に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 乳児院は、保育所等訪問支援事業の訪問対象の施設である。 →〇
  2. 乳児院の長は、施設の所在する地域の住民につき、児童の養育に関する相談に応じ、及び助言を行うよう努めなければならない。 →〇
  3. 乳児院は、「児童福祉法」に定める「乳児」のみを対象とした施設である。 →×
  4. 「児童養護施設入所児童等調査結果(平成 30 年2月1日現在)」(令和2年1月 厚生労働省)によると、被虐待経験のある乳児院入所児が受けた虐待の種類は、「ネグレクト」が最も多い。 →〇

正答:1 ○ ○ × ○


R2後期:社会的養護⑥

令和2年度 後期試験 社会的養護 問6 
次の文のうち、「社会的養育の推進に向けて」(平成 31 年1月 厚生労働省)に関する記述として、適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 社会的養護の対象となっている児童は、約1万5千人である。 →×
  2. 児童養護施設は、約 600 か所ある。 →〇
  3. 委託里親数は、1万世帯を超える。 →×
  4. 自立援助ホームは、約 400 か所ある。 →×
  5. 地域小規模児童養護施設は、約 100 か所ある。 →×

正答:2


R2後期:社会的養護⑦

令和2年度 後期試験 社会的養護 問7 
次の文は、「児童養護施設運営指針」(平成 24 年3月 厚生労働省)の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。社会的養護のもとで養育される子どもにとって、その子にまつわる( A カ 事実)は、その多くが重く、困難を伴うものである。しかし、子どもが未来に向かって歩んでいくためには、自身の( B イ 過去)を受け入れ、自己の( C エ 物語)を形成することが極めて重要な課題である。
【語群】
ア 現在  イ 過去  ウ 家族  エ 物語  オ 人間関係  カ 事実
正答:5 カ イ エ


R2後期:社会的養護⑧

令和2年度 後期試験 社会的養護 問8 
次の文は、「児童養護施設運営指針」(平成 24 年3月 厚生労働省)の「社会的養護の原理」の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
社会的養護を必要とする子どもには、その子どもに応じた成長や発達を支える支援だけでなく、虐待体験や( A ア 分離)体験などによる悪影響からの癒しや( B エ 回復)をめざした専門的ケアや( C カ 心理的ケア)などの治療的な支援も必要となる。
【語群】
ア 分離  イ 貧困  ウ 克服  エ 回復  オ 医療的ケア  カ 心理的ケア
正答:3 ア エ カ


R2後期:社会的養護⑨

令和2年度 後期試験 社会的養護 問9 
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
児童養護施設に勤務するJ保育士(25 歳、男性)は、実父からの激しい身体的虐待が原因で入所したK君(17 歳、男児)を担当している。ある日、職員不在の場面でK君が同じ施設に入所している同室のL君(16 歳、男児)の携帯電話を無理矢理に取り上げ、使い始めた。取り返そうとしたL君に対して押し倒し、3回蹴飛ばした。L君は悲痛な表情でJ保育士に事情を伝えに来た。すぐにJ保育士はK君とK君の自室で2人で話をすることにした。J保育士の注意に対してK君は悪びれる様子もなく、「あいつ、うざいんだよ。職員に言いつけやがって。今度殺してやる。」と話した。日頃から他児に対して暴力を振るうことが多かったK君に対してJ保育士は腹を立て、K君の胸ぐらをつかみ、「自分がしていることを分かっているのか。反省しろ。」と怒鳴った。その後、罰としてK君にその日の夕食を与えないこととした。
【設問】
J保育士のこの対応の説明として、適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「民法」により親権者の懲戒権は認められており、時には子どもの行動を正すために、胸ぐらをつかみ、怒鳴ったり、食事を与えない程度であればしつけとして認められている。 →×
  2. K君の行動は実父からの虐待が要因として考えられるため、J保育士のこうした対応は暴力を肯定することにつながるとともに、フラッシュバックを生じさせる可能性がある。 →〇
  3. K君の行動は実父からの虐待が要因として考えられるため、J保育士はK君の暴力を肯定するべきであった。 →×
  4. J保育士のこの対応は、被措置児童等虐待にあたる可能性があるため、K君を含めこの状況を発見した者は児童相談所等に通告することとされている。 →〇

正答:4 B D


R2後期:社会的養護⑩

令和2年度 後期試験 社会的養護 問 10 
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
児童養護施設に入所する前に父親から身体的虐待を受けていたX君(10 歳、男児)は、今後、家庭復帰となる予定である。X君の父母は離婚し、親権は父親にある。父親はX君に家庭に戻ってきてほしいと強く思っており、X君もまた、父親と暮らすことを強く望んでいる。施設による支援の結果、父親の養育に対する姿勢が変化したため、児童相談所は家庭復帰を決めたが、虐待のリスクはいまだ残されており、今後地域における関係機関の連携のもと、この親子の支援を行っていかなければならないとされた。
【設問】
今後、この親子を地域で支えていく際に利用できる社会資源として、適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 要保護児童対策地域協議会 →〇
  2. 自立支援計画策定等支援事業 →×
  3. 養育支援訪問事業 →〇
  4. 児童自立生活援助事業 →×

正答:2 A C