社会的養護一覧

R4後期:社会的養護①

R4後期 社会的養護 問1
 次のうち、「新しい社会的養育ビジョン」(平成 29 年 新たな社会的養育の在り方に関する検討会)における社会的養護の考え方に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 社会的養護とは、「サービスの開始と終了に行政機関が関与し、子どもに確実に支援を届けるサービス形態」と定義づけられている。 →〇
  2. 社会的養護には、在宅指導措置(児童福祉法第 27 条第1項第2号)が含まれる。 →〇
  3. 新たな社会的養育という考え方では、そのすべての局面において、子ども・家族の参加と支援者との協働を原則とする。 →〇
  4. 保護者と分離した子どもの代替養育は、長期間にわたって養育することを原則とする。 →×

正答:1 ○ ○ ○ ×


R4後期:社会的養護②

R4後期 社会的養護 問2
 次の文は、「里親及びファミリーホーム養育指針」(平成 24 年3月 厚生労働省)の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを
一つ選びなさい。

  • 子どもを( A →ア 権利の主体)として尊重する。子どもが自分の気持ちや意見を素直に表明することを保障するなど、常に子どもの( B →エ 最善の利益)に配慮した養育・支援を行う。
    (中略)
  • 子どもに対しては、( A )であることや守られる権利について、( C →オ 権利ノート)などを活用し、子どもに応じて、正しく理解できるよう随時わかりやすく説明する。

【語群】
ア 権利の主体  イ 権利の客体  ウ 最低限の生活保障
エ 最善の利益  オ 権利ノート  カ 第三者評価
(組み合わせ)
A B C
1 ア ウ オ
2 ア エ オ →〇
3 ア エ カ
4 イ ウ オ
5 イ エ カ
正答:2


R4後期:社会的養護③

R4後期 社会的養護 問3
 次のうち、「児童養護施設入所児童等調査の概要(平成 30 年2月1日現在)」(厚生労働省)における母子生活支援施設入所世帯(母親)の状況に関する記述として、適切なものを一つ選びなさい。
1 入所理由は「経済的理由による」が最も多い。
2 在所期間は「10 年以上」が最も多い。
3 母子世帯になった理由は、「未婚の母」が最も多い。
4 平均所得金額(不明を除く)はおおよそ「166 万円」である。 →〇
5 母の従業上の地位は、「常用勤労者」が最も多い。
正答:4


R4後期:社会的養護④

R4後期 社会的養護 問4
 次のうち、家庭支援専門相談員の配置が義務づけられていない児童福祉施設を一つ選びなさい。
1 児童養護施設 →〇
2 児童自立支援施設 →〇
3 乳児院 →〇
4 母子生活支援施設
5 児童心理治療施設 →〇
正答:4


R4後期:社会的養護⑤

R4後期 社会的養護 問5
 次のうち、児童相談所の一時保護に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 児童養護施設や里親に委託一時保護することができる。 →〇
  2. 一時保護所における一時保護期間は、上限が2週間と定められている。 →×
  3. 一時保護所には、近隣の小学校及び中学校の分教室が設置されている。 →×
  4. 児童の保護者の同意なしに一時保護することはできない。 →×

正答:2 ○ × × ×


R4後期:社会的養護⑥

R4後期 社会的養護 問6
 次のうち、児童養護施設における自立支援計画の策定に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 被虐待児の入所の増加に伴い、虐待を理由に入所している児童に限定し策定の対象とする。 →×
  2. 児童の問題行動や短所の指摘を目的に策定する。 →×
  3. 児童は未成年のため、保護者の意向を優先して策定する。 →×
  4. 児童相談所など関係機関と連携を図りながら定期的に再評価を行う。 →〇

正答:5 × × × ○


R4後期:社会的養護⑦

R4後期 社会的養護 問7
 次のうち、「児童養護施設運営指針」(平成 24 年3月 厚生労働省)に基づく心理的ケアに関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 心理的ケアが必要な子どもは、自立支援計画に基づき、その解決に向けた心理支援プログラムを策定する。 →〇
  2. 心理的ケアを行うことが養育のいとなみの主眼であり、保育士がこれを単独で行うことで子どもとの関係形成を深める。 →×
  3. 心理的ケアが必要な子どもの担当職員は、児童相談所が主催する研修を受けなければならない。 →×

正答:3 ○ × ×


R4後期:社会的養護⑧

R4後期 社会的養護 問8
 次のうち、児童養護施設における子どもの養育・支援の記録に関する記述として、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 記録は、職員の主観的な視点を中心に記録する。 →×
  2. 措置解除後の記録を残す必要はなく、入所から退所までの期間を記すこととなっている。 →×
  3. 養育・支援の実施状況を、家族及び関係機関とのやりとり等を含めて適切に記録する。 →〇
  4. 異動や退職等による担当職員の交替時に、養育を引き継いでいくための資料となる。 →〇

(組み合わせ)
1 A B
2 A C
3 A D
4 B D
5 C D →〇
正答:5


R4後期:社会的養護⑨

R4後期 社会的養護 問9
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
Xちゃん(3歳、女児)は、父からの母に対する身体的暴力を理由に、母と共に母子生活支援施設に入所することとなった。暴力被害の可能性が引き続きあることから、父には施設に入所していることや居住場所を伝えていない。母は離婚の意向を示している。また、母は緊急で逃げ出してきたため、経済的に困窮している。さらに暴力の影響により働ける状況にはなく、うつ病と診断され、心療内科に通っている。
【設問】
次のうち、適切なものを一つ選びなさい。

  1. 母が働いていないため、保育所の利用はできず、Xちゃんは母子生活支援施設内で保育を受ける必要がある。  →×
  2. 母子生活支援施設入所中は生活保護費の受給ができないため、母子生活支援施設がXちゃん母子の生活に必要な費用を支出する。 →×
  3. 暴力の被害にあう可能性があるため、裁判所から父に対して接近禁止命令などの保護命令を出してもらうように職員に協力してもらい手続きをすることができる。 →〇
  4. Xちゃんにとって実の両親と暮らすことは最善の利益になることから、母子生活支援施設の職員は父母の関係改善を支援方針とする必要がある。 →×
  5. 母子生活支援施設の入所期間は法律で2年以内と定められていることから、2年間で母子で自立した生活ができるように施設は支援する必要がある。 →×

正答:3


R4後期:社会的養護⑩

R4後期 社会的養護 問 10
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
Yくん(4歳、男児)は、食事が与えられないなどのネグレクトを理由に児童養護施設に入所して半年になる。両親共に養育拒否の意向を示し、また他に養育できる親族等がいないため、児童相談所は児童養護施設に入所後に措置変更し、養育里親に委託をするとの方針を立てた。里親委託に対して、両親は同意している。その後、委託候補の夫婦が決まり、夫婦とYくんの交流が始まった。Yくんには施設の担当職員が里親について事前に丁寧に説明をした後、週末に園内で顔合わせをして、公園に出かけるという交流を行った。交流後にYくんは、「とても楽しかった」「おばちゃんのお家に遊びに行ってみたい」と前向きな反応を示した一方、「お母さんに会いたい」と実親を思い出し泣き出す場面が見られた。
【設問】
次のうち、「里親委託ガイドライン」(平成 30 年3月 厚生労働省)に照らした際、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 両親共に養育拒否の意向を示しているが、子どもは実親の元で暮らすことが最優先されるため、里親委託を方針としたのは不適切である。 →×
  2. 里親候補であることを伝えることは、委託がうまくいかなかった場合にダメージとなる可能性があるため、Yくんには里親委託が検討されていることは伏せて交流すべきである。 →×
  3. 「お母さんに会いたい」というYくんの意向を尊重し、方針を変更し、実親との家族再統合に切り替える。 →×
  4. 担当保育士はYくんの気持ちに寄り添いつつ、里親との交流を継続した。 →〇

正答:5 × × × ○


R4前期:社会的養護①

R4前 社会的養護 問1
 次の【図】は、「社会的養育の推進に向けて」(令和2年 10 月 厚生労働省)における「家庭と同様の環境における養育の推進」である。図中の( A )~( D )の語句が正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【図】

正答:1 ○ ○ ○ ○


R4前期:社会的養護②

R4前 社会的養護 問2
 次の文のうち、「児童養護施設入所児童等調査の概要(平成 30 年2月1日現在)」(厚生労働省)における、児童養護施設の入所児童の状況に関する記述として、適切なものを一つ選びなさい。

  1. 6歳未満で入所した児童が約8割である。  →×
  2. 児童の平均在所期間は、10 年を超えている。 →×
  3. 児童の入所経路では、「家庭から」が約6割である。 →〇
  4. 心身の状況において障害等を有する児童は、約7割である。 →×
  5. 虐待を受けた経験がある児童のうち、心理的虐待は約6割である。 →×

正答:3


R4前期:社会的養護③

③R4前 社会的養護 問3
 次のうち、「里親及びファミリーホーム養育指針」(平成 24 年3月 厚生労働省)における「家庭養護」の要件として、( A )~( C )の語句が正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • (A 一貫かつ継続 →〇)した特定の養育者の確保
  • 特定の養育者との生活基盤の共有
  • 同居する人たちとの生活の共有
  • 生活の(B 柔軟性 →〇
  • (C 地域社会 →〇)に存在

正答:1 ○ ○ ○


R4前期:社会的養護④

R4前 社会的養護 問4
 次の文は、「児童養護施設運営ハンドブック」(平成 26 年 厚生労働省)の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
 記録は、子どもや家族の状況がそこに反映するのみならず、職員のその子どものとらえ方や家族に対しての思いも表現されます。( A  客観的)にとらえ記録していくよう心がけても、そこにはその職員の( B  価値観)が反映されてきます。そうした記録の内容を振り返ることにより、子どもの理解の仕方や自分の( B )、こだわりがどこにあるのかを知り、子どもへの関わりに活かすことが求められます。その一方で、記録は養育を( C 引き継いで )いくための重要な資料です。子どもの問題行動についての記述も大切ですが、子どもの変化への気づきや成長を感じたエピソードなども重要な情報であることも忘れてはなりません。
(組み合わせ)
   A    B     C
1 主観的  価値観   決定して
2 主観的   習慣   引き継いで
3 客観的  価値観  引き継いで →〇
4 客観的   習慣   引き継いで
5 客観的  価値観   決定して
正答:3


R4前期:社会的養護⑤

R4前 社会的養護 問5
 次のA~Dの事項を年代の古い順に並べた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「社会的養護の課題と将来像」(児童養護施設等の社会的養護の課題に関する検討委員会・社会保障審議会児童部会社会的養護専門委員会)
  2. 「新しい社会的養育ビジョン」(新たな社会的養育の在り方に関する検討会)
  3. 「児童の権利に関する条約」(国連)
  4. 「児童の代替的養護に関する指針」(国連)

*C、Dについては国連総会採択時
(組み合わせ)
1 A→B→C→D
2 A→B→D→C
3 C→A→B→D
4 C→D→A→B →〇
5 D→C→A→B
正答:4


R4前期:社会的養護⑥

R4前 社会的養護 問6
 次の文のうち、アタッチメントに関する記述として、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 回避型のアタッチメントでは、養育者との分離時や再会時に、固まったり近づいたと思ったら離れたり、一貫性がない傾向がみられる。 →×
  2. 養育者の子どもに対する感受性、応答性、一貫性が保たれていることが重要である。 →〇
  3. 無秩序型のアタッチメントでは、養育者と分離後、一貫して再会してもあまり気にしていないような傾向がみられる。 →×
  4. 養育者にアタッチメントへの理解があることにより、子どもの表面的な行動に惑わされることが少なくなる。 →〇

(組み合わせ)
1 A B
2 A C
3 B C
4 B D →〇
5 C D
正答:4


R4前期:社会的養護⑦

R4前 社会的養護 問7
 次のうち、乳児院に配置される職員として、不適切なものを一つ選びなさい。
1 保育士 →×
2 少年を指導する職員 →〇
3 家庭支援専門相談員 →×
4 里親支援専門相談員 →×
5 看護師 →×
正答:2


R4前期:社会的養護⑧

R4前 社会的養護 問8
 次の文のうち、社会的養護に関わる相談援助の知識・技術に関する記述として、最も適切なものを一つ選びなさい。

  1. 入所児童の言動や家族の状況について情報を収集し、その全体像を把握し、現状を評価する取り組みをエンパワメントという。 →×
  2. 入所児童数人で一つの目標に取り組み、その際に生じる相互関係を通して問題解決を図る取り組みを生活場面面接という。 →×
  3. 子どもが本来持つ力に着目し、それを発揮しやすい環境を整えることをアセスメントという。 →×
  4. ティータイムなど、施設生活の中で職員が意図的に面接場面を設けることをインテークという。 →×
  5. 子どもが永続的かつ恒久的に生活できる家庭環境で、心身の健康が保障された生活を実現するための援助計画をパーマネンシー・プランニングという。 →〇

正答:5


R4前期:社会的養護⑨

R4前 社会的養護 問9
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
F君(14 歳)は、父親から虐待を受け、地域小規模児童養護施設で生活している。F君は、共に生活しているG君(4歳)に対して、攻撃的な行動が目立つようになった。ある日、F君は、H保育士がいる前で「お前(G君)、親が来たからって、いい気になってるんじゃねえぞ」と怒鳴りつけた。
G君はF君の発言に恐怖を感じている様子が伺えた。
H保育士は、最近、G君が家族との面会があるたびに、F君のこうした攻撃的言動がみられていること、またF君の家族との面会が最近ないという情報を把握していた。
【設問】
次のうち、H保育士のF君への対応として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. F君が家族の面会がない喪失感を抱えていると考え、その感情に寄り添う。 →〇
  2. F君の家族関係の調整を家庭支援専門相談員と協議して行う。 →〇
  3. F君への自省を求めるために、攻撃的な行動が間違いであると強く叱責する。 →×
  4. F君への刺激を低減するために、G君の面会を控えるようにする。 →×

正答:2 ○ ○ × ×


R4前期:社会的養護⑩

R4前 社会的養護 問 10
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
Lさん(20 代、女性)とその娘のMちゃん(4歳、女児)は、2年前から母子生活支援施設で暮らしている。Lさんの元夫からのDVが理由である。母子ともに入所当初、情緒的に混乱している様子がみられた。しかしLさんは、母子支援員との信頼関係の構築や、離婚の手続きが完了したこと、心療内科通院による治療により、最近は落ち着いた暮らしができている。半年前から始めた事務の仕事にも慣れ、安定した収入が得られる見通しが立ち、Lさんから退所の意向が示された。ただしMちゃんは今でも、大人の男性を怖がったり、大きな音に対して過敏に反応して泣き出したりするなど、情緒的に不安定な面がある。
【設問】
次のうち、Lさんを担当する母子支援員の対応として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 母子生活支援施設の退所に際しては、児童相談所の措置解除の手続きが必要であることをLさんに伝える。 →×
  2. 退所後のアフターケアが効果的に行われるよう、退所後の支援計画を作成する。 →〇
  3. 必要に応じて、退所後に生活する地域の関係機関や団体とネットワークを形成する。 →〇
  4. Mちゃんの情緒面が心配であるため、退所を思いとどまるように指導する。 →×

正答:3 × ○ ○ ×


R3後期:社会的養護①

R3後 社会的養護 問1
 次の文は、「児童福祉法」の第2条の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • 全て国民は、児童が良好な環境において生まれ、かつ、社会のあらゆる分野において、児童の年齢及び発達の程度に応じて、その( A  →〇意見)が尊重され、その最善の利益が優先して考慮され、心身ともに健やかに育成されるよう努めなければならない。
  • 児童の保護者は、児童を心身ともに健やかに育成することについて( B  →〇第一義的責任)を負う。
  • ( C  →〇国及び地方公共団体)は、児童の保護者とともに、児童を心身ともに健やかに育成する責任を負う。

(組み合わせ)
A    B    C

  1. 意思  第一義的責任  児童福祉施設及び児童福祉事業を運営する団体
  2. 意思  民法上の義務        国及び地方公共団体
  3. 意思  民法上の義務  児童福祉施設及び児童福祉事業を運営する団体
  4. 意見  第一義的責任        国及び地方公共団体 →〇
  5. 意見  民法上の義務        国及び地方公共団体

正答:4


R3後期:社会的養護②

R3後 社会的養護 問2
 次のうち、「児童養護施設入所児童等調査(平成 30 年2月1日現在)」(厚生労働省)における社会的養護の現状についての記述として、最も不適切なものを一つ選びなさい。

  1. 児童養護施設入所児童のうち、被虐待経験のある子どもは6割を超える。
  2. 里親委託児童のうち、家族との交流がない子どもは7割を超える。
  3. 母子生活支援施設への入所理由では、「配偶者からの暴力」が最も多い。
  4. 障害児入所施設入所児童の心身の状況において「広汎性発達障害」が最も多い。 →×
  5. 自立援助ホームの入所児童等のうち、「LGBT」は1%程度である。

正答:4


R3後期:社会的養護③

R3後 社会的養護 問3
 次の文は、「里親及びファミリーホーム養育指針」(平成 24 年3月 厚生労働省)の「里親・ファミリーホームの理念」の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • 里親及びファミリーホームは、社会的養護を必要とする子どもを、養育者の家庭に迎え入れて養育する「( A  →〇ア 家庭養護)」である。
  • また、社会的養護の担い手として、( B  →〇エ 社会的)な責任に基づいて提供される養育の場である。
  • 社会的養護の養育は、家庭内の養育者が単独で担えるものではなく、家庭外の協力者なくして成立し得ない。(中略)家庭内における養育上の課題や問題を解決し或いは予防するためにも、養育者は協力者を活用し、養育のありかたをできるだけ「( C  →〇オ ひらく)」必要がある。

【語群】
ア 家庭養護  イ 家庭的養護  ウ 私的  エ 社会的
オ ひらく   カ とじる
(組み合わせ)
A B C
1 ア ウ カ
2 ア エ オ →〇
3 イ ウ オ
4 イ エ オ
5 イ エ カ
正答:2


R3後期:社会的養護④

R3後 社会的養護 問4
 次のうち、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和 23 年厚生省令第 63 号)において、児童自立支援計画の策定が義務づけられている施設として、正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 乳児院 →〇
  2. 児童厚生施設
  3. 児童家庭支援センター
  4. 児童心理治療施設 →〇

(組み合わせ)
1 A B
2 A C
3 A D →〇
4 B C
5 C D
正答:3


R3後期:社会的養護⑤

R3後 社会的養護 問5
 次の文は、「児童虐待の防止等に関する法律」の第 14 条の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
児童の親権を行う者は、児童の( A  →〇イ しつけ)に際して、体罰を加えることその他民法(明治 29 年法律第 89 号)第 820 条の規定による( B  →〇エ 監護)及び教育に必要な範囲を超える行為により当該児童を( C  →〇オ 懲戒)してはならず、当該児童の親権の適切な行使に配慮しなければならない。
【語群】
ア 指導  イ しつけ  ウ 保護  エ 監護  オ 懲戒  カ 訓告
(組み合わせ)
A B C
1 ア ウ オ
2 ア エ オ
3 ア エ カ
4 イ ウ カ
5 イ エ オ →〇
正答:5


R3後期:社会的養護⑥

R3後 社会的養護 問6
 次のうち、社会的養護におけるライフストーリーワークに関する記述として、最も適切なものを一つ選びなさい。

  1. ライフストーリーワークとは、子どもの痛みをやわらげるための、空想のストーリーの構築を支援することである。 →×
  2. ライフストーリーワークでは、写真等の画像は用いず、語ることを子どもに促す。 →×
  3. ライフストーリーワークは、子ども自身が自己の生い立ちを正しく理解するための支援である。 →〇
  4. ライフストーリーワークは、児童相談所の児童心理司が行うものである。 →×
  5. ライフストーリーワークの対象となる児童の年齢は、12 ~ 18 歳である。 →×

正答:3


R3後期:社会的養護⑦

R3後 社会的養護 問7
 次のうち、社会的養護に関わる専門職等とその職種が必置と定められている施設・機関の組み合わせとして、正しいものを一つ選びなさい。

  1. 児童委員 ――――――――― 福祉事務所 →×
  2. 児童福祉司 ―――――――― 児童相談所 →〇
  3. 個別対応職員 ――――――― 児童家庭支援センター →×
  4. 支援コーディネーター ――― 児童相談所の一時保護所 →×
  5. 里親支援専門相談員 ―――― 児童自立支援施設 →×

正答:2


R3後期:社会的養護⑧

R3後 社会的養護 問8
 次のうち、社会的養護関係施設における第三者評価及び自己評価の実施に関する記述として、適切なものを一つ選びなさい。

  1. 社会的養護関係施設は、第三者評価を5か年度毎に1回以上受審しなければならない。 →×
  2. 第三者評価は、各施設が独自に作成した基準を用いて実施される。 →×
  3. 利用者調査は、任意での実施とされている。 →×
  4. ファミリーホーム及び自立援助ホームの第三者評価の受審は努力義務とされている。 →〇
  5. 社会的養護関係施設は、第三者評価の受審年に限り、自己評価を行わなければならない。 →×

正答:4


R3後期:社会的養護⑨

R3後 社会的養護 問9
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
就職して間もないP保育士は、Qホーム(地域小規模児童養護施設)でもう1名のR保育士とS児童指導員で6名の子どもたちの養育を行っている。この6名の子どものうち、T君(中学2年生、男児)は、P保育士と全く話をしようとしない。P保育士は、何度かその後も声をかけ続けたが、無視される状態が続き、T君にどのように関わればよいかわからない状態であった。そこで、S児童指導員に相談をした。
【設問】
次のうち、S児童指導員からP保育士への対応として適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. T君が無視しているのだからP保育士も無視するように指示する。 →×
  2. P保育士の対応に問題があると指摘する。 →×
  3. なぜ無視をするのか、その背景にあるものを共に考える。 →〇
  4. S児童指導員が、T君に無視する理由について何気なく聞いてみようかと提案する。 →〇

(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ × ×
2 ○ × ○ ×
3 × ○ ○ ×
4 × × ○ ○ →〇
5 × × × ○
正答:4


R3後期:社会的養護⑩

R3後 社会的養護 問 10
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
夫からのDV被害により、Lちゃん(8歳、女児)と3か月前から母子生活支援施設に入所している母親のMさん(20 代)は、入所後に始めたアルバイトにも慣れ、家計のやりくりにも自信が持てるようになり、最近ようやく生活が落ち着いてきた。しかし、Mさんは今でも男性を見るとDV被害の場面を思い出して震えてしまうことがある。またMさんのストレスが高まった場面では、Lちゃんを怒鳴ることがあるが、こうした状況の後は必ず職員に「私は悪い親だ」と泣きながら話し、後悔している様子がうかがえる。Lちゃんは突然泣き出したりするなど情緒的に不安定な面が時折見られるが、小学校で仲の良い友人ができ、笑顔で過ごせるようになっている。
【設問】
次のうち、Mさん親子に対する母子生活支援施設の当面の支援として最も適切なものを一つ選びなさい。

  1. MさんのLちゃんに対する対応は、虐待であるとの自覚を強く促す。 →×
  2. 母子の自立支援の観点から、Mさんの就労支援を優先する。 →×
  3. DV被害による自己否定からの回復のため、Mさんにエンパワメントの取り組みを行う。 →〇
  4. Lちゃんを児童養護施設に措置する方向で児童相談所に連絡する。 →×
  5. 退所に向けて生活費の管理を母子支援員が行う。 →×

正答:3