平成30年度前期試験 社会的養護 問2
次の文は、「児童養護施設運営指針」において示された社会的養護の原理の記述である。(A)~(D)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 家庭的養護と(A 個別)化
- (B 発達)の保障と自立支援
- (C 回復)をめざした支援
- 家族との連携・協働
- (D 継続的支援)と連携アプローチ
- ライフサイクルを見通した支援
(組み合わせ)
A B C D
1 個別 発達 回復 継続的支援
2 地域 養育 回復 緊急的支援
3 個別 発達 尊厳 緊急的支援
4 地域 養育 尊厳 継続的支援
5 個別 発達 尊厳 継続的支援
正答:1
「社会的養護」一覧
H30前:社会的養護③
平成30年度前期試験 社会的養護 問3
次の文は、平成28 年6月に改正された「児童福祉法」に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 国・地方公共団体は、家庭における養育が困難あるいは適当でない児童について、社会性を身につけさせるために、家庭における養育環境よりも集団で生活をおくれる環境で養育することを優先するとした。 →×
- 都道府県(児童相談所)の業務として、里親の開拓から児童の自立支援までの一貫した里親支援を位置付けた。 →○
- 養子縁組里親を法定化するとともに、都道府県(児童相談所)の業務として、養子縁組に関する相談・支援を位置付けた。 →○
- 自立援助ホームを 20 歳になる前まで利用している大学等就学中の者について、22歳の年度末までの間、利用を継続できることとした。 →○
正答:4 × ○ ○ ○
H30前:社会的養護④
平成30年度前期試験 社会的養護 問4
次の文は、児童福祉施設における苦情への対応に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 児童福祉施設では、苦情の公正な解決を図るために、苦情の解決にあたり当該児童福祉施設の職員以外の者を関与させなければならないとされている。 →×
- 児童福祉施設は、苦情を受け付けるための窓口を設置する等の必要な措置を講じなければならないとされている。 →○
- 運営適正化委員会は、苦情の解決にあたり、利用者の処遇について不当な行為が行われているおそれがあると認めるときは、施設が所在する市町村長(政令指定都市の長は除く)に通知しなければならないとされている。 →×
- 児童福祉施設は、運営適正化委員会が行う「社会福祉法」の規定による調査に、できる限り協力しなければならないとされている。 →○
正答:4 × ○ × ○
H30前:社会的養護⑤
平成30年度前期試験 社会的養護 問5
次の文は、被措置児童等虐待の防止に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 「児童福祉法」において、被措置児童等への虐待行為には経済的虐待が含まれる。 →×
- 「児童福祉法」において、被措置児童等自身による虐待の被害の届出は規定されていない。 →×
- 児童養護施設の長は、児童を現に監護する者として保護者となることから、被措置児童への虐待行為を行った場合、それは「児童虐待の防止等に関する法律」に規定する児童虐待であるとともに、被措置児童等虐待に該当する。 →○
正答:5 × × ○
H30前:社会的養護⑥
平成30年度前期試験 社会的養護 問6
次の文は、児童福祉施設に配置されている職員に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 心理療法担当職員は、虐待等による心的外傷のための心理療法を必要とする児童等や、夫等からの暴力による心的外傷等のため心理療法を必要とする母子に、遊戯療法やカウンセリング等の心理療法を実施する。 →○
- 個別対応職員は、虐待を受けた児童等の施設入所の増加に対応するため、被虐待児等の個別の対応が必要な児童への一対一の対応や、保護者への援助等を行う職員を配置し、虐待を受けた児童等への対応の充実を図る。 →○
- 里親支援専門相談員(里親支援ソーシャルワーカー)は、児童養護施設および乳児院に、地域の里親およびファミリーホームを支援する拠点としての機能をもたせ、児童相談所の里親担当職員、里親委託等推進員、里親会等と連携して、里親委託の推進および里親支援の充実を図る。 →○
正答:1 ○ ○ ○
H30前:社会的養護⑦
平成30年度前期試験 社会的養護 問7
次の文は、ある児童福祉施設の内容に関する記述である。これらすべてに該当する施設種別として正しいものを一つ選びなさい。
- 対象となる児童は、家庭環境、学校における交友関係その他の環境上の理由により社会生活への適応が困難となった児童である。
- 医師、心理療法担当職員、児童指導員、保育士、看護師、個別対応職員、家庭支援専門相談員、栄養士を置かなければならないとされている。
- 児童の家庭の状況に応じ、親子関係の再構築等が図られるように家庭環境の調整を行わなければならないとされている。
- 児童養護施設
- 児童自立支援施設
- 児童心理治療施設
- 児童発達支援センター
- 障害児入所施設
正答:3
H30前:社会的養護⑧
平成30年度前期試験 社会的養護 問8
次の文のうち、「乳児院運営指針」の一部として正しいものを○、誤ったものを ×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 日常の養育において「担当養育制」を行い、特別な配慮が必要な場合を除いて、基本的に入所から退所まで一貫した担当制とする。 →○
- 施設の備品である玩具、食器、戸棚などは措置費で購入しているため、入所児童には自分の所有物という認識を持たせず、共有のものとして利用させる。 →×
- 個々の乳幼児の発達状況や個性に配慮し、専門的視点から遊びの計画や玩具を用意し、遊びを通じた好奇心の育みや身体機能の発達を支援する。 →○
- 施設は集団での生活であり、自立を目指しているため、日課で決められた食事の時間内に残さず食べることができるように訓練する。 →×
正答:3 ○ × ○ ×
H30前:社会的養護⑨
平成30年度前期試験 社会的養護 問9
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
児童養護施設に勤務するJ保育士は、K君(15 歳、男児)を担当して1か月である。
親から身体的な虐待を受けた体験があるK君は、このところ自分より年下の子どもに暴言を吐いたり、学校でも友人とトラブルが絶えない状況である。
【設問】
J保育士のK君に対する対応として不適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。
- K君の言動は、過去のトラウマ体験が原因であると判断してK君の行動を容認する。 →×
- K君の言動を家族との関係から捉えて考えてみる。 →○
- K君の対応を、愛着対象である自分にすべて任せてほしいと施設長に申し出る。 →×
- K君の強み(ストレングス)に注目して支援する。 →○
- K君の言動の理由について、施設と児童相談所とのケース会議の際にK君を担当している児童心理司とともに検討する。 →○
正答:2 A C
H30前:社会的養護⑩
平成30年度前期試験 社会的養護 問 10
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
Mちゃん(1歳2か月、女児)は母親と2人暮らしで、母親が夜、家を空けることが頻繁にあったため、半年前に児童相談所で一時保護された。児童相談所は母親による虐待(ネグレクト)と判断し、乳児院への措置が決定された。母親は、Mちゃんの入所後一度も面会に来なかったが、ある日突然施設を訪れ、Mちゃんを引き取りたいと乳児院に申し出た。
【設問】
この乳児院の家庭支援専門相談員が最初に行うべき対応として、最も適切な記述を一つ選びなさい。
- 虐待を理由に入所した子どもは、法律上、家庭に帰すことができないという規定があることを母親に伝える。 →×
- 親権を有する母親の意思を尊重し、家庭引き取りの手続きを行う。 →×
- 引き取りに関する話は、児童相談所の児童福祉司が担当すべき事柄であり、乳児院は関与してはいけないため、児童相談所に行くように勧める。 →×
- 母娘2人での生活は困難と判断し、母子生活支援施設の利用を勧める。 →×
- 母親が引き取りを希望する理由や母親の生活の状況について、母親の気持ちに寄り添いながら話を聴く。 →○
正答:5
H29後:社会的養護①
平成29年度後期試験 社会的養護 問1
次の文は、ある児童福祉施設の設立に携わった人物の著書である。この人物として正しいものを一つ選びなさい。私たちのねがいは、重症な障害をもったこの子たちも、立派な生産者であるということを、認めあえる社会をつくろうということである。「この子らに世の光を」あててやろうというあわれみの政策を求めているのではなく、この子らが自ら輝く素材そのものであるから、いよいよみがきをかけて輝かそうというのである。「この子らを世の光に」である。この子らが、うまれながらにしてもっている人格発達の権利を徹底的に保障せねばならぬということなのである。
- 高木憲次
- 野口幽香
- 留岡幸助
- 堀文次
- 糸賀一雄
正答:5
H29後:社会的養護②
平成29年度後期試験 社会的養護 問2
次の文は、「児童福祉法」の社会的養護に関する条文の一部である。(A)~(C)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。児童及びその保護者の(A 心身の)状況、これらの者の置かれている環境その他の状況を勘案し、児童を家庭において養育することが困難であり又は適当でない場合にあつては児童が家庭における養育環境と同様の養育環境において(B 継続的)に養育されるよう、児童を家庭及び当該養育環境において養育することが適当でない場合にあつては児童ができる限り良好な(C 家庭的)環境において養育されるよう、必要な措置を講じなければならない。
(組み合わせ)
A B C
1 心身の 継続的 家庭的
2 経済的な 継続的 家庭的
3 心身の 継続的 施設
4 経済的な 一時的 施設
5 心身の 一時的 施設
正答:1
H29後:社会的養護③
平成29年度後期試験 社会的養護 問3
次の文は、「児童の権利に関する条約」第 20 条の一部である。(A)~(D)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。一時的若しくは恒久的にその(A 家庭)環境を奪われた児童又は児童自身の(B 最善の利益)にかんがみその(A 家庭)環境にとどまることが認められない児童は、(C 国)が与える(D 特別)の保護及び援助を受ける権利を有する。
(組み合わせ)
A B C D
1 養育 社会的養護 社会 最低限度
2 家庭 最善の利益 国 特別
3 家庭 社会的養護 社会 特別
4 家庭 最善の利益 社会 最低限度
5 養育 最善の利益 国 最低限度
正答:2
H29後:社会的養護④
平成29年度後期試験 社会的養護 問4
次の文は、社会的養護における子どもの権利擁護の取り組みに関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 児童養護施設等の入所児童に対し、権利について正しく理解できるよう、「子どもの権利ノート」等を用い、わかりやすく説明することが求められている。 →○
- 利用者からの苦情を適切に解決するため、社会福祉事業経営者は施設内に苦情の相談窓口を設け、第三者の協力を得るなどして解決に努めることとされている。 →○
- 施設職員による被措置児童等虐待については、市町村において、子ども本人からの届出や周囲の者からの通告を受け付け、調査等の対応をすることが「児童虐待の防止等に関する法律」で法定化されている。 →×
正答:2 ○ ○ ×
H29後:社会的養護⑤
平成29年度後期試験 社会的養護 問5
次の文は、社会的養護の施設等における第三者評価に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 第三者評価を受審するに当たっては、あらかじめ、第三者評価の評価基準に基づく自己評価を行うことが求められている。 →○
- 第三者評価を受審する義務がある施設においては、第三者評価を3か年度に1回以上受審しなければならない。 →○
- 児童自立生活援助事業(自立援助ホーム)における第三者評価の受審は、努力義務である。 →○
正答:1 ○ ○ ○
H29後:社会的養護⑥
平成29年度後期試験 社会的養護 問6
次の文は、「里親及びファミリーホーム養育指針」(平成 24 年3月 厚生労働省)に示された家庭養護のあり方の基本に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 一定一律の役割、当番、日課、規則を養育者が作り、それらを子ども達に厳守させることは、子どもたちに安心・安定した家庭生活を提供できることになる。 →×
- 地域の普通の家庭で暮らすことで、子どもたちは養育者自身の地域との関係や社会生活に触れ、生活のあり方を地域との関係の中で学ぶことができる。 →○
- 養育者はこれまで築き上げてきた独自の子育て観を優先することが大切であるため、他者からの助言に耳を傾けることは、これまでの養育に対して自信を失うことになるため避けた方がよい。 →×
- 里親とファミリーホームが社会的養護としての責任を果たすためには、外からの支援を受けることが大前提である。 →○
正答:4 × ○ × ○
H29後:社会的養護⑦
平成29年度後期試験 社会的養護 問7
次の文は、「母子生活支援施設運営指針」(平成 24 年3月 厚生労働省)における支援に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 母親と子どもがそれぞれ抱える個別の課題に対して、目的や目標を明確にした合理的で計画的な一貫した専門的支援を行う。 →○
- 母親と子どもの関係を構築するための保育、保育所に入所できない子どもの保育や早朝・夜間・休日等の保育、子どもの病気・けが等の際の保育、母親が体調の悪いときの保育等、ニーズに応じた様々な施設内での保育支援を行う。 →○
- 資料等を使いながら必要な手続きなどについて説明を行うが、職員が機関等への同行及び代弁をすることは自立支援の妨げになるため行わない。 →×
- 入所初期に生活用具や家財道具等の貸し出しをすることは、母親の施設に対する依存を助長するため、自立に向けて各家庭で購入するように指導する。 →×
正答:2 ○ ○ × ×
H29後:社会的養護⑧
平成29年度後期試験 社会的養護 問8
次の文は、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和 23 年厚生省令第63 号)に基づく職員に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 「児童の遊びを指導する者」は、放課後等デイサービス事業を行っている施設に配置され、遊びを通して子どもの心身の健康や情緒の安定を図る役割を担っている。 →×
- 「児童生活支援員」は、児童心理治療施設に配置され、児童の生活支援の役割を担っている。 →×
- 「児童指導員」は、児童自立支援施設に配置され、児童の自立支援の役割を担っている。 →×
正答:5 × × ×
H29後:社会的養護⑨
平成29年度後期試験 社会的養護 問9
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【事例】
児童養護施設で実習をしているGさんは、保育士と他職種の連携について知ることを目的に、ある職員からその職員の業務内容の説明を受けました。下記はその内容です。私の業務内容は、入所児童の早期の退所を促進し、親子関係の再構築等を図れるようにすることです。そのために児童相談所と密接に連絡を取り合って連携をします。
保護者に対しては、電話、面接等により児童の早期家庭復帰、里親委託等を可能とするための相談援助等の支援を行います。【設問】
この職員の職名として、最も適切なものを一つ選びなさい。
- 家庭支援専門相談員
- 里親支援専門相談員
- 心理療法担当職員
- 個別対応職員
- 母子支援員
正答:1
H29後:社会的養護⑩
平成29年度後期試験 社会的養護 問 10
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【事例】
Mさんは、L児童養護施設で3年前から保育士をしている。最近、Nさん(19 歳、女性)から、「職場の人間関係がうまくいかず、辛かったので仕事を辞めた。どうしたらよいか」との相談を受けた。Nさんは、L児童養護施設を措置解除となった半年前から就職先の寮で暮らしていたが、現在は友人宅で生活している。【設問】
次のうち、Nさんが利用できる福祉サービスとして、最も適切なものを一つ選びなさい。
- ファミリー・サポート・センター事業の利用
- 児童自立支援施設への入所
- 婦人保護施設への入所
- 児童自立生活援助事業(自立援助ホーム)の利用
- 救護施設への入所
正答:4
H29前:社会的養護①
平成29年度前期試験 社会的養護 問1
次の文は、社会的養護の歴史に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- イギリスでは、1870 年にバーナードホームが設立され、小舎制による養護を実施した。 →○
- 日本では、1899 年に留岡幸助が家庭学校を設立し、非行少年の教護を実施した。 →○
- イギリスでは、1948 年に制定された「児童法」で、保護が必要な児童への行政の責任を明確化し、できるだけ児童を家庭から分離せず、必要がある場合は里親委託が望ましいとする考え方を示した。 →○
- 日本では、1950 年代以降ホスピタリズム論争が起こり、家庭的処遇の必要性が提唱され、それに対して集団養護をめざす考え方も論じられた。 →○
正答:1 ○ ○ ○ ○
H29前:社会的養護②
平成29年度前期試験 社会的養護 問2
次の文は、「児童養護施設運営指針」の「養育のあり方の基本」の一部である。(A)~(E)にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
社会的養護は、従来の「(A 家庭代替)」の機能から、(B 家族)機能の支援・補完・再生を重層的に果たすさらなる(C 家庭支援(ファミリーソーシャルワーク))に向けた転換が求められている。(D 親子間)の関係調整、回復支援の過程は、施設と(E 親)とが協働することによって果たされる。
【語群】
ア 児童救済 イ 家庭代替 ウ 家族 エ 虐待防止 オ 地域支援(コミュニティソーシャルワーク) カ 家庭支援(ファミリーソーシャルワーク)キ 親子間 ク 子ども間 ケ 行政 コ 親
正答:4 イ ウ カ キ コ
H29前:社会的養護③
平成29年度前期試験 社会的養護 問3
次の文は、児童養護施設等における自立支援計画についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 自立支援計画の策定にあたっては、児童相談所の援助方針を踏まえながら、担当職員、家庭支援専門相談員、心理担当職員、基幹的職員、施設長等がいろいろな角度からその子どもの支援内容・方法を総合的に判断する必要がある。 →○
- 自立支援計画は、施設内での支援にあたっての計画と、家庭環境調整に関する支援にあたっての計画と、別々の計画を用意する必要があり、前者は基幹的職員が、後者は家庭支援専門相談員が立案する。 →×
- 施設内での支援にあたっての計画は、事前に子どもと話し合って努力目標を設定するなど、その子の実情に合ったものであり、子ども自身が納得できるものであることが大切である。 →○
- 家庭環境調整に関する支援にあたっての計画は、支援を行っていく機関や担当者を具体的に記す必要がある。 →○
正答:3 ○ × ○ ○
H29前:社会的養護④
平成29年度前期試験 社会的養護 問4
次の【Ⅰ群】の各施設種別の運営指針の内容と【Ⅱ群】の施設種別名を結びつけた場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
- 将来的には、本体施設のすべてを小規模グループケアにしていくとともに、本体施設の定員を少なくし、地域のグループホームに移していく方向が示された。 →児童養護施設
- 養育の基本は、子どもが養育者とともに、時と場所を共有し、共感し、応答性のある環境のなかで、生理的・心理的・社会的に要求が充足されることである。 →乳児院
- 施設は、高校進学などで子どもが不利益を被らないよう、施設内学校はもとより、出身学校(原籍校)や関係機関と連携しながら、対応する。 →児童自立支援施設
【Ⅱ群】
ア 児童養護施設
イ 母子生活支援施設
ウ 乳児院
エ 児童自立支援施設
正答:2 ア ウ エ
H29前:社会的養護⑤
平成29年度前期試験 社会的養護 問5
次の文は、自立援助ホームに関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 自立援助ホームは、「児童自立生活援助事業」として第1種社会福祉事業に位置付けられる。 →×
- 自立援助ホームへの入所は児童相談所の措置により実施されるため、本児の費用負担はない。 →×
- 自立を支援する第一は「枠のある生活」とも言うべき施設の規則を遵守させ、次に心の安心感と生活の安定につながる環境の保障を位置づけている。 →×
- 自立援助ホームのスタッフは、利用者と一緒に仕事を探し、採用されるように履歴書の書き方、面接の練習などの支援も行い、採用後は就労を継続できるように支援することが重要である。 →○
正答:5 × × × ○
H29前:社会的養護⑥
平成29年度前期試験 社会的養護 問6
次の文は、児童福祉施設における職員に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 「児童生活支援員」は、障害児入所施設に配置され、障害児の日常生活を支援する職員である。
- 「児童自立支援専門員」は、児童養護施設に配置され、児童の自立を支援する職員である。
- 「少年を指導する職員(少年指導員)」は、児童自立支援施設に配置され、非行少年等の更生を担当する職員である。
- 「児童の遊びを指導する者」は、児童厚生施設に配置され、子どもの健全育成を目的として、遊びを通して子どもの心身の健康や情緒の安定を図る役割を担う職員である。 →○
正答:5 × × × ○
H29前:社会的養護⑦
平成29年度前期試験 社会的養護 問7
次のうち、「児童養護施設入所児童等調査結果(平成 25 年2月1日現在)」(厚生労働省)の各施設における児童の現在の年齢の平均年齢として正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 乳児院 ― 約3歳 →×
- ファミリーホーム ― 約5歳 →×
- 児童養護施設 ― 約 11 歳 →○
- 自立援助ホーム ― 約 22 歳 →×
正答:4 × × ○ ×
H29前:社会的養護⑧
平成29年度前期試験 社会的養護 問8 次の文は、「児童養護施設入所児童等調査結果(平成 25 年2月1日現在)」(厚生労働省)に基づく、ある施設の児童の状況である。この内容に該当する施設種別として正しいものを一つ選びなさい。
- 「入所時の年齢」で最も多いのは「0歳」である。
- 「心身の状況」で「障害あり」が約 18%である。
- 「児童の就学状況」は、「就学前」が約 44%である。
- 「被虐待経験あり」のうち、「心理的虐待」が約 80%である。
- 「在所期間」は、「5年未満」が約 85%である。
1 乳児院
2 情緒障害児短期治療施設
3 ファミリーホーム
4 母子生活支援施設
5 児童自立支援施設
正答:4
H29前:社会的養護⑨
平成29年度前期試験 社会的養護 問9
次の文は、児童養護施設に求められる関係機関等との連携及び地域交流に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 児童相談所や関係機関等との連携を適切に行い、定期的な連携の機会を確保し、具体的な取り組みや事例検討を行う。 →○
- 子どもたちが通う学校等のPTA活動や行事等に積極的に参加するとともに、必要に応じて施設の支援方針と教育機関の指導方針を互いに確認しあう機会を設ける。 →○
- 子どもの安全確保及び衛生管理のため、地域住民が施設設備を利用したり施設行事へ参加することは一切禁止されている。 →×
- 地域へ向けて、施設の理念や基本方針等を説明した印刷物や広報誌等を配布し、地域の人々の理解を得る取り組みを行う。 →○
正答:1 ○ ○ × ○
H29前:社会的養護⑩
平成29年度前期試験 社会的養護 問 10
次の文は、社会的養護にかかわる施設等の運営管理に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 国が定めた「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」に基づき、都道府県は児童福祉施設の設備及び運営について、条例で基準を定めなければならない。 →○
- 児童養護施設、乳児院、情緒障害児短期治療施設、児童自立支援施設、母子生活支援施設には、養育・支援の内容に関する指針があるが、里親とファミリーホームについてはそれぞれの独自性を尊重する観点から指針は設けられていない。 →×
- 施設長は、経営や業務の効率化と改善に向けた取り組みに十分な指導力を発揮することが求められている。 →○
正答:3 ○ × ○
H28後:社会的養護①
平成28年度後期試験 社会的養護 問1
次の文は、日本の児童福祉施設の制度的な歩みに関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 1900(明治 33)年に「感化法」が制定され、同法で少年教護院が規定された。 →×
- 1929(昭和4)年に「救護法」が制定され、救護施設の一つとして孤児院が法律で規定された。 →○
- 1948(昭和 23)年に「児童福祉施設最低基準」が制定され、児童福祉施設の設備、職員の資格と配置基準等が規定された。 →○
- 1997(平成9)年の児童福祉法改正で、教護院の名称が児童自立支援施設に改められた。 →○
正答:5 × ○ ○ ○