社会的養護一覧

H28前:社会的養護②社会的養護の基本的な考え方

平成28年度前期試験 社会的養護 問2
 次の文は、現在の社会的養護の基本的な考え方に関する記述である。( A )~( C )にあてはまる語句の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
社会的養護の基礎は、日々の養育のいとなみであり、(A 安全で安心した)環境の中で愛着形成を行い、(B 心身及び社会性)の適切な発達を促す養育の場となることが必要である。また、社会的養護の養育者は、子どもの心身の成長や治癒に関する様々な(C 理論や技法)を、統合的に適用していくことが求められる。
(組み合わせ)
         A             B         C 
1     安全で安心した   社会性と個性  経験に基づく技法
2   きちんと規則を守らせる 心身及び個性   理論や経験
3   安全で安心した  心身及び社会性  理論や技法
4 社会の厳しさを知ることのできる 心身及び個性  理論や技法
5   きちんと規則を守らせる 心身及び社会性 経験に基づく技法
正答:3


H28前:社会的養護③社会的養護と子どもの権利

平成28年度前期試験 社会的養護 問3
 次の文は、社会的養護と子どもの権利に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 社会的養護の下にある子どもの権利は、与えられる権利、保護される権利といった受動的権利の擁護という側面と、子どもが主体的に参画するという権利行使の主体としての能動的権利の保障の双方から捉える必要がある。→
  2. 子どもの権利を保障する取り組みとして、子どもの人権救済申し立て、代弁、権利が正しく行使されているかを監視する等のアドボカシー機能を果たす具体的で実効性の高い仕組みづくりが大切である。→
  3. 虐待等により権利侵害を受けてきた子どもたちが権利意識を持てるようになるためには、愛着関係を基盤として「自分を大切にしたい」という自尊感情を抱き、自己及び他者を大切にする意識を育むことが重要である。→
  4. 子どもの権利を侵害する施設内虐待は、施設の構造的要因は考えられず、個人の資質的要因によるため、施設管理者の権威的運営による日常的な職員個人への監視機能が求められる。→×

正答:1 ○ ○ ○ ×


H28前:社会的養護④児童養護施設における施設職員の専門性の向上

平成28年度前期試験 社会的養護 問4
 次の文は、児童養護施設における施設職員の専門性の向上に関する記述である。適切な記述を〇、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 職員は、常に自己研鑽に励み、施設の目的を達成するために必要な知識及び技能の修得、維持及び向上に努めなければならない。→
  2. OJT(On the Job Training)とは、入所している子どもの課題を職員全員で討議するケース検討会議への参加や外部の研修を受けることである。→×
  3. スーパービジョンとは、施設長や基幹的職員(スーパーバイザー)が、経験の浅い職員や問題を抱えている職員(スーパーバイジー)に対して、その能力を最大限に生かしてよりよい支援ができるように援助することである。→
  4. 施設運営の質は施設長による部分が大きいことから、施設長の資格要件が規定され、研修が義務化されている。→

正答:3 ○ × ○ ○


H28前:社会的養護⑤児童自立生活援助事業

平成28年度前期試験 社会的養護 問5
 次の文は、児童自立生活援助事業(自立援助ホーム)に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「児童福祉法」第7条に規定された児童福祉施設の一つである。→×
  2. 児童相談所長や都道府県が採るべき措置等における委託を受けたときは、正当な理由がない限り、入所を拒んではならない。→
  3. 都道府県および政令指定都市には設置義務がある。→×
  4. 入所児童の対象は高等学校に在籍している児童である。→×

正答:4 × ○ × ×


H28前:社会的養護⑥【児童福祉施設の設備及び運営に関する基準】配置基準

平成28年度前期試験 社会的養護 問6
 次の文は、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和 23 年厚生省令第63 号)に規定されている職員配置についての記述である。正しいものを一つ選びなさい。

  1. 助産施設には、「母子指導員」を配置することとされている。→×
  2. 情緒障害児短期治療施設には、「家庭支援専門相談員」を配置することとされている。→
  3. 児童家庭支援センターには、「心理療法担当職員」を配置することとされている。→×
  4. 乳児院には、「児童の遊びを指導する者」を配置することとされている。→×
  5. 医療型障害児入所施設には、「児童自立支援専門員」を配置することとされている。→×


正答:2


H28前:社会的養護⑦施設の小規模化と家庭養護

平成28年度前期試験 社会的養護 問7
 次の文は、施設の小規模化と家庭養護の実態に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 児童養護施設の小舎形態は、平成 20 年3月時点で約2割であったが、平成 24 年3月現在では約4割となっている。→
  2. 平成 24 年3月現在、児童養護施設の半数以上が小規模グループケアを導入している。→
  3. 平成 24 年3月現在、地域小規模児童養護施設(グループホーム)を有する児童養護施設数は、平成 20 年3月時点に比べて約2倍に増加している。→×
  4. 里親と小規模住居型児童養育事業(ファミリーホーム)への平成 25 年3月現在の委託児童数は、平成 22 年3月時点に比べて約5倍に増加している。→×

正答:3 ○ ○ × ×


H28前:社会的養護⑧【統計】児童養護施設入所児童等調査結果

平成28年度前期試験 社会的養護 問8
 次の文は、「児童養護施設入所児童等調査結果(平成 25 年2月1日現在)」(厚生労働省)の児童の心身の状況に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を ×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 里親委託、児童養護施設、情緒障害児短期治療施設、児童自立支援施設、母子生活支援施設において「障害等あり」の割合は、いずれも前回調査(平成 20 年)よりも増えている。→
  2. 児童自立支援施設に入所している児童のうち、障害等がある児童の割合は4割を超えている。→
  3. 里親に委託されている児童のうち、障害等がある児童の割合は4割を超えている。→×
  4. 母子生活支援施設に入所している児童のうち、障害等がある児童の割合は4割を超えている。→×

正答:1 ○ ○ × ×


H28前:社会的養護⑨放課後デイサービス

平成28年度前期試験 社会的養護 問9
 次の文は、放課後等デイサービスに関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 授業の終了後又は休業日において生活能力の向上のために必要な訓練、社会との交流の促進その他の便宜を供与するとされている。→
  2. 基本活動として、自立支援と日常生活の充実のための活動、創作活動、地域交流の機会の提供、余暇の提供等を複数組み合わせて支援を行うことが求められる。→
  3. 指定放課後等デイサービス事業所は、指導訓練室のほか、指定放課後等デイサービスの提供に必要な設備及び備品等を設けなければならない。→
  4. 放課後児童支援員は、保育士、児童指導員、教員、看護師のいずれかの資格を有していなければならない。→×

正答:1 ○ ○ ○ ×


H28前:社会的養護⑩【統計】児童養護施設入所児童等調査結果

平成28年度前期試験 社会的養護 問 10
 次の文は、情緒障害児短期治療施設に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 心理的困難や苦しみを抱え日常生活の多岐にわたり生きづらさを感じて、心理治療を必要とする子どもたちを入所又は通所させて治療を行う施設である。→
  2. 「児童養護施設入所児童等調査結果(平成 25 年2月1日現在)」(厚生労働省)によると、入所している児童の約7割が虐待経験を有していた。→
  3. 「児童養護施設入所児童等調査結果(平成 25 年2月1日現在)」(厚生労働省)によると、児童の平均在所期間は、約6か月であった。→×
  4. 「児童養護施設入所児童等調査結果(平成 25 年2月1日現在)」(厚生労働省)によると、入所している児童のうち、小学生が約8割、中学生が約1割、その他が約1割であった。→×

正答:2 ○ ○ × ×


H27地:社会的養護①糸賀一雄

平成27年度地域限定試験 社会的養護 問1
 次の文は、知的障害児福祉に尽力した糸賀一雄に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 池田太郎、田村一二とともに知的障害児や戦災孤児等を保護する近江学園を設立した。 →
  2. 重症心身障害児のための施設として、びわこ学園を設立した。 →
  3. 「この子らに世の光を」ではなく「この子らを世の光に」という言葉を残した。 →
  4. わが国でホスピタリズム論争が起こった際に、『集団に育つ子ら』を著し、集団主義養護理論を主張した。 →×

正答:○ ○ ○ ×


H27地:社会的養護②社会的養護の基本的な考え方

平成27年度地域限定試験 社会的養護 問2 
 次の文は、現在の社会的養護の基本的な考え方に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 社会的養護の基礎は、日々の養育のいとなみであり、安全で安心した環境の中で愛着形成を行い、心身及び社会性の適切な発達を促す養育の場となることが必要である。 →
  2. 社会的養護は、できる限り家庭的な養育環境の中で、特定の大人と継続的で安定した愛着関係の下で行われる必要がある。 →
  3. 社会的養護を必要とする子どもたちが、安定した人格形成をしていけるよう、また、心の傷を癒し回復していけるよう、専門的な知識や技術を有する者によるケアや養育が必要である。 →
  4. 社会的養護において、早期の家庭復帰のための親子関係の再構築等の家庭環境の調整や家庭復帰後の虐待再発防止のための親支援も重要である。 →

正答: ○ ○ ○ ○


H27地:社会的養護③児童養護施設における被措置児童等虐待対応

平成27年度地域限定試験 社会的養護 問3 
次の文は、児童養護施設における被措置児童等虐待対応に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. いかなる場合においても体罰や子どもの人格を辱めるような行為を行わないよう徹底するために、就業規則等の規程に体罰等の禁止を明記するとともに、体罰等が起こりやすい状況や場面について、研修や話し合いを行い、体罰等を伴わない援助技術を職員に習得させる。 →
  2. 子どもに対する暴力、言葉による脅かし等の不適切な関わりの防止と早期発見のために、具体的な例を示して職員に徹底するとともに、日常的に会議等で取り上げ、行われていないことの確認や職員体制の点検と改善を行う。 →
  3. 子どもたちにも体罰や不適切なかかわりについて、権利ノート等を活用して説明し、子どもが自分自身を守るための知識、もしもの時に自分の身を守れるよう具体的な対処方法について学習する機会を設けることが大切である。 →
  4. 施設内虐待の未然防止が重要であるが、万が一起きてしまった時は、事実を矮小化することなく、迅速にかつ誠実に対応するために、子どもの安全確保の方法、該当する子どもと職員の聞き取り、施設長等への報告体制や記録の作成、速やかな児童相談所等への通告等の体制を整備しておく。 →
  5. 児童養護施設長は、被措置児童等虐待の状況、被措置児童等虐待があった場合に講じた措置その他厚生労働省令で定める事項を、毎年度公表しなければならないと、「児童福祉法」に規定されている。 →×

正答:5


H27地:社会的養護④児童養護施設における養育・支援の基本的な考え方

平成27年度地域限定試験 社会的養護 問4 
 次の文は、児童養護施設における養育・支援の基本的な考え方に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 入所前の家庭生活において、適切な食生活が営まれておらず、発達段階に応じた食習慣や食事のマナーが身についていない子どもが少なくないため、食事の場面は何よりもしつけを重視し、生活指導の場として活用する必要がある。 →×
  2. 清潔で、体に合い、季節にあった衣服を提供することで、子ども自身が気候や生活場面に応じた選択や、着替えや衣類の整理、保管等ができるような衣習慣を習得し、あわせて衣服を通じて適切に自己表現できるように支援する。 →
  3. 子どもを取り巻く住環境は安全が確保されていることを前提に、施設建物の内外装、設備、庭の樹木、居室やリビングの家庭的雰囲気作りの配慮により、大切にされているというメッセージを子ども自身が感じられるようにする。 →
  4. ネグレクト環境にあった子どもの場合、清潔さや身だしなみへの配慮に欠けることがあるため、年齢不相応であっても、まずは子ども自身がここちよさを体験できるように、歯磨きのできない子どもには仕上げを、髪がぼさぼさの子には整髪をしてあげるなどして、自ら気付いてできるように根気強い支援が必要である。 →

4 × ○ ○ ○


H27地:社会的養護⑤社会的養護における個別的援助の展開過程

平成27年度地域限定試験 社会的養護 問5
 次の文は、施設養護における個別的援助の展開過程に関する記述である。【Ⅰ群】の用語と【Ⅱ群】の説明文を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】

  1. アセスメント
  2. プランニング
  3. インターベンション
  4. エバリュエーション
  5. モニタリング

【Ⅱ群】
ア 子ども自身やその家族の抱える問題を理解するために、必要な情報を、子ども自身、家族、子どもを取り巻く人間関係、学校等から収集し、全体像を把握して現状を評価する。
アセスメント
イ 援助計画に基づいて環境調整や具体的サービスの提供、直接的援助を行う。
インターベンション
ウ 収集した情報による評価をもとに、援助目的を定め、効果的な援助方法、提供するサービス等を選択し、具体的な援助計画をつくる。
プランニング
エ 実際の援助が問題解決に有効であったかを評価し、援助の終結、中断、継続の判断をする。
エバリュエーション
オ 経過を観察し、援助内容が妥当であるか、効果をあげているかを検討する。
モニタリング

正答:1 ア ウ イ エ オ


H27地:社会的養護⑥

平成27年度地域限定試験 社会的養護 問6
 次の文は、「児童養護施設入所児童等調査結果(平成25年2月1日現在)」(厚生労働省)に関する記述である。【Ⅰ群】の施設種別名と【Ⅱ群】の説明を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】                

  1. 児童養護施設
  2. 情緒障害児短期治療施設
  3. 乳児院
  4. 児童自立支援施設

【Ⅱ群】
ア 入所児童の約7割は被虐待経験があり、また「障害等あり」の割合も約7割であった。
情緒障害児短期治療施設(児童心理治療施設)
イ 家族との交流関係では、「面会」が5割を超えるが、「帰省」は2割に満たない。
乳児院
ウ 入所児童の就学状況では約8割が「中学校」であり、「特に指導上留意している点」では約7割が「社会規範」であった。
児童自立支援施設
エ 入所児童の平均在所期間は約5年であり、「児童の今後の見通し」は「自立まで現在のままで養育」が5割を超えている。
児童養護施設

正答:4 エ ア イ ウ


H27地:社会的養護⑦【児童福祉施設の設備及び運営に関する基準】

平成27年度地域限定試験 社会的養護 問7
 次の文は、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和 23 年厚生省令第 63 号)に規定されている設備に関する記述である。正しいものを一つ選びなさい。

  1. 児童自立支援施設には、工作室を設けることとされている。 →×
  2. 福祉型児童発達支援センターには、特殊手工芸等の作業を指導するのに必要な設備を設けることとされている。 →×
  3. 乳児院には、遊戯室を設けることとされている。 →×
  4. 助産施設には、遊具を設けることとされている。 →×
  5. 児童館等屋内の児童厚生施設には、図書室を設けることとされている。 →

正答:5


H27地:社会的養護⑧児童福祉施設の入所と利用

平成27年度地域限定試験 社会的養護 問8 次の文は、児童福祉施設の入所及び利用に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 情緒障害児短期治療施設は、児童相談所からの措置により入所する。 →
  2. 児童館は、児童相談所からの措置により利用する。 →×
  3. 母子生活支援施設は、児童相談所からの措置により入所する。 →×
  4. 乳児院は、児童相談所からの措置により入所する。 →

3 ○ × × ○


H27地:社会的養護⑨里親

平成27年度地域限定試験 社会的養護 問9
 次の文は、里親委託に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 何らかの事情により家庭での養育が困難となった子ども等に、家庭環境の下で養育を提供する里親制度は、子どもの健全な育成を図る有意義な制度である。 →
  2. 里親委託する子どもは、主として里親家庭になじみやすい新生児を対象とするため、施設入所が長期化している高齢児は対象外とする。 →×
  3. 里親や施設の選択は、児童相談所が子どもの利益となるよう行うが、保護者へは十分説明し理解を得るよう努める。 →
  4. 里親支援専門相談員は、里親子関係を深めるため委託直後は里親からの求めがない限りは訪問を控え、委託託後半年経った頃から2か月に1回程度訪問することが望ましい。 →×

3 ○ × ○ ×


H27地:社会的養護⑩

平成27年度地域限定試験 社会的養護 問10
 次の文は、情緒障害児短期治療施設の措置費の負担区分に関する記述である。( A )~( C )にあてはまるものの正しい組み合わせを一つ選びなさい。

社会福祉法人が運営している情緒障害児短期治療施設の措置費の負担区分は、国は(A 1/2)、都道府県等は(B 1/2)、市町村は(C 0)となっている。

(組み合わせ)
   A   B   C
1 2/3  1/3   0
2 1/2  1/2   0
3 1/2  1/4  1/4
4 1/3  1/3  1/3
5 1/4  1/2  1/4
正答:2


H27本:社会敵養護①社会的養護の基本的考え方

平成27年度本試験 社会的養護 問1 
 次の文は、現在の社会的養護の基本的な考え方に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 社会的養護は、保護者のいない児童や保護者に監護させることが適当でない児童を公的責任で社会的に養育し、保護するとともに、養育に大きな困難を抱える家庭への支援を行うことである。→
  2. 社会的養護は、「子どもの最善の利益」という考え方のもとに、子どもが心身ともに健康に育つ基本的な権利を保障する。→
  3. 社会的養護は、子どもの自立や自己実現を目指し、子どもの主体的な活動を大切にするとともに、様々な生活体験を通して、自立した社会生活に必要な力を形成していくことが必要である。→
  4. 社会的養護は、不適切な養育をする保護者から子どもを分離することを原則とし、保護者への懲戒を含む指導・教育的支援を行う。→×
  5. 社会的養護は、一般の子育て支援施策と一連の連続性を持つものであり、密接な連携が必要である。→

正答:4


H27本:社会敵養護②石井十次の岡山孤児院

平成27年度本試験 社会的養護 問2 
 次の文は、1887(明治 20)年に石井十次によりまとめられた「岡山孤児院十二則」の考え方に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 家族主義とは、収容した孤児や貧児を元の家族へ戻すという考え方である。→×
  2. 委託主義とは、収容した幼児や虚弱児の養育を農家等に委託するという考え方である。→
  3. 満腹主義とは、収容後に食事を無制限に食べさせることで、盗癖の過半はなくなるという考え方である。→
  4. 実行主義とは、言葉ではなく職員自身が自ら実行して、院児を導くという考え方である。→

正答:4 × ○ ○ ○


H27本:社会敵養護③児童養護施設における養育・支援の基本的な考え方

平成27年度本試験 社会的養護 問3 
 次の文は、児童養護施設における養育・支援の基本的な考え方に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 職員は、高い専門性に基づく深い洞察力をもって子どもを理解し、受容的・支持的な態度で寄り添い、子どもの課題把握に努める。→
  2. 職員は、子どもが基本的な信頼感を獲得できるような良好な人間関係を築くために、子どもと個別的にふれあう時間を確保する。→
  3. 職員は、過干渉にならずに子どもの力を信じて見守る姿勢を示すことで、子どもが自ら判断し行動することを保障する。→
  4. 職員は、施設生活・社会生活における守るべきルール、「しなければならないこと」と「してはいけないこと」を教えるために、子どもに責任を取らせる、体罰を与える等の指導を行うことが認められている。→×

正答:1 ○ ○ ○ ×


H27本:社会敵養護④児童養護施設の子どもの権利擁護

平成27年度本試験 社会的養護 問4 
 次の文は、児童養護施設における子どもの権利擁護に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 子どもを尊重した養育・支援の基本姿勢について施設内で共通の理解を持つための取り組みとして、施設長や職員が子どもの権利擁護に関する施設内外の研修に参加し、人権感覚を磨くことで、施設全体が権利擁護の姿勢を持つ。→
  2. 社会的養護が子どもの最善の利益を目指して行われることを職員が共通して理解し、人権に配慮した日々の養育・支援を実践するために、職員は自分の倫理観、人間性並びに職員としての職務及び責任の理解と自覚を持つことが重要である。→
  3. 子どもの意向を把握する具体的な仕組みとして、子どもの意向調査、個別の聴取等を行うとともに、自分の意向を正しく表現して伝えられない子どもについては、日常的な会話の中で発せられる子どもの意向をくみ取り、養育・支援の内容の改善に向けた取り組みを行う。→
  4. 子どもが権利について正しく理解できるよう、権利ノートやそれに代わる資料を使用して施設生活の中で守られる権利について随時わかりやすく説明する。また、子どもの状況に応じて、権利と義務・責任について理解できるように説明する。→

正答:1 ○ ○ ○ ○


H27本:社会敵養護⑤知的障害児入所施設における養護の考え方

平成27年度本試験 社会的養護 問5 
 次の文は、ソーシャルワークの援助の考え方に基づく知的障害児入所施設における養護に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組
み合わせを一つ選びなさい。

  1. 保育士は、それぞれの障害の状況や行動を含めた日常生活能力の現状を、あるがままに受け止めて養護を行う。→
  2. 保育士は、障害の状況や行動を把握し、訓練による改善を最優先の課題として、積極的な指導を実施する。→×
  3. 保育士は、それぞれの個性を尊重し、共感しながら、彼らの代弁者になるように努める。→
  4. 保育士は、子どもの行動や態度を保育士自身の価値観で否定したり批判したりしない。→

正答:3 ○ × ○ ○


H27本:社会敵養護⑥監護措置、親権代行

平成27年度本試験 社会的養護 問6 
 次の文は、監護措置と親権代行に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 児童相談所長は、里親等委託中及び一時保護中の児童に親権者等がいない場合には、親権を代行する。→
  2. 児童相談所長は、一時保護中の児童の監護等に関しその福祉のために必要な措置をとることができる。→
  3. 親権者等は、児童相談所長、施設長等が児童の監護等に関しその福祉のため必要な措置をとる場合には、不当に妨げてはならない。→
  4. 児童相談所長、施設長等は、児童の生命、身体の安全を確保するために緊急の必要がある場合であっても、親権者等の意に反しては必要な措置をとることができない。→×

正答:1 ○ ○ ○ ×


H27本:社会敵養護⑦【児童福祉施設の設備及び運営に関する基準】職員

平成27年度本試験 社会的養護 問7 
 次の文は、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和 23 年厚生省令第63 号)に規定されている職員に関する記述である。→正しいものを一つ選びなさい。

  1. 児童養護施設には、児童生活支援員を配置することとされている。→×
  2. 医療型児童発達支援センターには、心理療法担当職員を配置することとされている。→×
  3. 情緒障害児短期治療施設には、児童発達支援管理責任者を配置することとされている。→×
  4. 母子生活支援施設には、少年を指導する職員を配置することとされている。→
  5. 児童遊園等屋外の児童厚生施設には、個別対応職員を配置することとされている。→×

正答:4


H27本:社会敵養護⑧児童の現状(児童養護施設入所施設等調査結果)

平成27年度本試験 社会的養護 問8 
 次の文は、「児童養護施設入所児童等調査結果(平成 25 年2月1日現在)」(厚生労働省)の児童の状況に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を × とした
場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 児童養護施設入所児の平均年齢は、児童自立支援施設入所児の平均年齢よりも高い。→×
  2. 里親委託児の委託時の平均年齢は、乳児院入所児の入所時の平均年齢よりも高い。→
  3. 児童養護施設入所児の平均在所期間は、児童自立支援施設入所児の平均在所期間よりも長い。→
  4. 里親委託児の委託経路で「家庭から」の割合は、児童養護施設入所児の入所経路の「家庭から」よりも高い。→×
  5. 児童自立支援施設入所児の就学状況別の「中学校」の割合は、情緒障害児短期治療施設入所児の就学状況別の「中学校」よりも高い。→

正答:4 × ○ ○ × ○


H27本:社会的養護⑨児童福祉法改正、障害児支援施策

平成27年度本試験 社会的養護 問9 
 次の文は、平成 24 年4月の「児童福祉法」の改正後の障害児施設についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. これまで障害種別で分かれていた障害児施設は、障害児通所支援と障害児入所支援にそれぞれ一元化されている。→
  2. 障害児通所支援については、事業・サービスごとに異なっていた実施主体が市町村(特別区を含む)となった。→
  3. 「障害者総合支援法」に基づき、障害児施設に入所していた 18 歳以上の過齢児は、障害者施設へすべて移行した。→×
  4. 学校通学中の障害児に対する放課後や夏休み等の長期休暇中の居場所づくりや継続的な訓練等のために、障害児の放課後等デイサービスが創設された。→

正答:1 ○ ○ × ○


H27本:社会的養護⑩里親の要件・対象児童・研修等

平成27年度本試験 社会的養護 問 10 
 次の文は、里親に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
                

  1. 「専門里親」の委託対象児童は、被虐待児、非行児、障害児等の要保護児童である。→
  2. 「養育里親」の委託期間は、原則として児童が 18 歳に達するまでであれば制限はない。→
  3. 「親族里親」は、必要に応じて研修を受講する。→
  4. 「養子縁組を希望する里親」は、資格要件に経済的困窮に関する規定はない。→×

正答:1 ○ ○ ○ ×