R6後社会的養護一覧

R6後期:社会的養護①

R6後期 社会的養護 問1 
次のうち、子どもの意見表明権に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 「児童の権利に関する条約」では、「自己の意見を形成する能力のある児童がその児童に影響を及ぼすすべての事項について自由に自己の意見を表明する権利」を認めているが、これは言語によって意見を表明できる一部の子どもの権利を認めたものである。 →×
  2. 子どもは未熟であるために、大人が子どもにとってより良いものを考え、決定するという考え方を、「パターナリズム」という。 →〇
  3. 専門職等が子どもの声を代弁することを「アドボケイト」という。 →〇
  4. 児童養護施設に入所する子どもは、支援内容や生活上のルールの改善を職員に訴えることや施設に設置されている意見箱に匿名で投函できることになっている。 →〇
  5. 児童相談所長は、子どもを一時保護または児童養護施設などへの入所措置、及び措置解除を決定する場合には、年齢や発達の状況に応じて子どもの意見を聞かなければならない。 →〇

(組み合わせ)
A B C D E
1 ○ ○ × ○ ×
2 ○ × ○ × ○
3 × ○ ○ ○ ○ →〇
4 × × ○ ○ ×
5 × × × × ○
正答:3


R6後期:社会的養護②

R6後期 社会的養護 問2
次のうち、「児童養護施設運営指針」(平成 24 年3月 厚生労働省)に示された「発達の保障と自立支援」に関する記述として、適切なものの組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 子どもは、愛着関係や基本的な信頼関係を基盤にして、自分や他者の存在を受け入れていくことができるようになる。  →〇
  2. 子どもは、様々な生活体験などを通して、自立した社会生活に必要な基礎的な力を形成していくことが必要である。 →〇
  3. 子どもの自立に向けた生きる力の獲得は、集団生活における協調性が基盤となり可能となる。 →×
  4. 社会的養護では、子どもの自立や自己実現を目指して、子どもの活動の制限と他者との調和を大切にする。 →×

(組み合わせ)
1 A B →〇
2 A C
3 A D
4 B C
5 B D
R1後期:社会的養護⑦の類似問題
正答:1


R6後期:社会的養護③

R6後期 社会的養護 問3 
次のうち、「児童養護施設運営指針」(平成 24 年3月 厚生労働省)に基づく、入所時の説明等に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 施設の様子がわかりやすく紹介された印刷物等を作成し、希望があれば見学にも応じるなど養育・支援の内容を正しく理解できるよう工夫を行う。 →〇
  2. 保護者等との面会や帰宅に関する約束ごとなどについて、子どもや保護者等にわかりやすく説明する。 →〇
  3. 子どものそれまでの生活とのつながりを重視し、そこから分離されることに伴う子どもの不安を理解し受けとめ、不安の解消を図る。 →〇
  4. 子どもと保護者には、退所の時期を明確に伝えるようにする。 →×

(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ × →〇
2 ○ ○ × ○
3 ○ × × ○
4 × ○ ○ ×
5 × × ○ ×
正答:1


R6後期:社会的養護④

R6後期 社会的養護 問4 
「児童福祉法」第3条において、家庭における養育が適当でない場合、児童が「家庭における養育環境と同様の養育環境」において継続的に養育されるよう必要な措置を講じることとされている。次のうち、「社会的養育の推進に向けて」(令和5年 こども家庭庁)において、「家庭と同様の養育環境に該当するもの」として示されているものを2つ選びなさい。
1 地域小規模児童養護施設
2 里親 →〇
3 分園型小規模グループケア
4 小規模住居型児童養育事業(ファミリーホーム) →〇
5 乳児院
正答:2,4


R6後期:社会的養護⑤

R6後期 社会的養護 問5 
次のうち、令和4年6月に成立した改正児童福祉法において新設された事業として、正しいものを3つ選びなさい。
1 社会的養護自立支援拠点事業 →〇
2 児童自立生活援助事業
3 意見表明等支援事業 →〇
4 妊産婦等生活援助事業 →〇
5 子育て短期支援事業
正答:1,3,4


R6後期:社会的養護⑥

R6後期 社会的養護 問6 
次のうち、「児童養護施設運営指針」(平成 24 年3月 厚生労働省)に示されたアセスメントに関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 子どもの心身の状況や、生活状況等を正確に把握するため、手順を定めてアセスメントを行い、子どもの個々の課題を具体的に明示する。 →〇
  2. アセスメントは、子どもの担当職員をはじめ、心理療法担当職員、家庭支援専門相談員などが参加するケース会議で合議して行う。 →〇
  3. アセスメントに基づいて子ども一人一人の自立支援計画を策定するための体制を確立し、実際に機能させる。 →〇
  4. アセスメントと計画の評価・見直しは、少なくとも半年ごとに定期的に行い、かつ緊急の見直しなどを必要に応じて行う。 →〇

(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ○ →〇
2 ○ × ○ ○
3 ○ × ○ ×
4 × ○ × ×
5 × × × ○
正答:1


R6後期:社会的養護⑦

R6後期 社会的養護 問7 
次のうち、「児童養護施設運営指針」(平成 24 年3月 厚生労働省)に示された施設等の運営に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 養育・支援について、職員個人の養育観を重視し、それを尊重する方針を立てる。 →×
  2. 運営に関する標準的な実施方法の見直しは、職員や子ども等からの意見や提案、子どもの状況等に基づいて養育・支援の質の向上という観点から行う。 →〇
  3. 5年に1回以上第三者評価を受けるとともに、定められた評価基準に基づいて毎年自己評価を実施する。 →×
  4. 評価を分析・検討した結果やそれに基づく課題を文書化し、職員間で共有し、改善に取り組む。 →〇

(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ○
2 ○ ○ ○ ×
3 ○ ○ × ○
4 × ○ × ○ →〇
5 × × ○ ○
正答:4


R6後期:社会的養護⑧

R6後期 社会的養護 問8 
次のうち、施設職員に求められるソーシャルワークに関する記述として、適切なものを1つ選びなさい。

  1. ケースワークとは、地域にあるニーズや生活問題の解決のために、サービスの開発や組織化を図る技法である。 →×
  2. スーパービジョンとは、支援において他領域の専門的知識や技術を要するときに、他の専門職から助言を受けることである。 →×
  3. ソーシャルアクションとは、福祉ニーズの充足のために、社会環境の改善や制度等の創設・改善等を目指して、市民・組織・行政等に働きかける技法である。 →〇
  4. ソーシャルプランニングとは、複合的な問題を抱える利用者の生活上のニーズを充足させるため、適切な社会資源と利用者を結びつけ調整する技法である。 →×
  5. ソーシャルアドミニストレーションとは、意図的なグループ体験やメンバー相互の関係を活用して、個々の力を高め問題解決するための対人援助技術である。 →×

正答:3


R6後期:社会的養護⑨

R6後期 社会的養護 問9 
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
K君(1歳、男児)の母親は、離婚後ひとりで子育てをしていたが、養育困難となり、K君は乳児院に入所することになった。ある日、K君の母親と祖母(母親の実母)が面会に来た。面会の時、祖母が母親に対し、子どもの抱き方などについて細かくアドバイスをする様子がみられた。その後、保育士と3人で話をしている時には「あなたは母親なのだからがんばらないと」と祖母が母親に数回言葉をかけていた。K君の母親は、保育士と2人きりになった時、「私の母から『子育てが上手くできていない』みたいなことを言われると、Kとは一緒に暮らしたいけど、自分が上手く育てられるか不安になります」と言葉をもらした。
【設問】
次のうち、K君の母親に対する保育士の対応として、適切なものの組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 「あなたのお母さんの言うことは間違ってはいません。子育ての先輩なので、話を聞くことは大切だと思います」と伝えた。 →×
  2. 「親としてきちんとしなければならないと考えると不安になってしまいますよね。K君と暮らすようになった時には、保健師等の専門家への相談も紹介できますよ」と伝えた。 →〇
  3. 「これからもK君の様子をご報告しますので、交流時にK君と楽しい時間を積み重ねていきましょう」と伝えた。 →〇
  4. 「もし不安なのであれば、里親さんに育てて頂くことを検討しても良いかもしれないですね」と伝えた。 →×

(組み合わせ)
1 A B
2 A C
3 B C →〇
4 B D
5 C D
正答:3


R6後期:社会的養護⑩

R6後期 社会的養護 問 10 
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
G児童養護施設に入所しているM君(11 歳、男児)は、両親からの虐待を理由に入所している。
両親ともに「Mが言うことを聞かない時、Mへの暴力や暴言が止まらなくなる。だから、Mと一緒に暮らすことに自信がもてない」とG児童養護施設の家庭支援専門相談員に話をしている。しかし、M君を引き取りたい気持ちがあることや、M君も両親の暴力や暴言が改善できれば家庭での生活を望んでいることから、親子関係再構築支援を進めることになった。
【設問】
次のうち、G児童養護施設が行うこの親子に対する支援として、「社会的養護関係施設における親子関係再構築支援ガイドライン」(平成 26 年3月 厚生労働省 親子関係再構築支援ワーキンググループ)に照らし、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 両親のペアレントトレーニング受講に関して、児童相談所等と連携する。 →〇
  2. 両親以外の家族や親族に対し、親子が自立するためにも支援は行わないよう促す。 →×
  3. 親子交流については、両親が暮らす自宅へ宿泊することから開始する。 →×
  4. M君の養育はG児童養護施設の職員が担っているため、両親に学校行事への参加は控えてもらう。 →×

(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ × × × →〇
3 × ○ ○ ×
4 × × ○ ○
5 × × × ○
正答:2