H27地:保育原理⑩【事例】5歳児クラスの遊びとねらい

平成27年度地域限定試験 保育原理 問 10 
 次の保育所での5歳児クラスの【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
運動会や収穫祭も終わって、保育士は子どもたちが夢中になって遊べる遊びを考えた。(A)遊びがどう展開するかわからないが、ペットボトルにビーズをたくさん入れてキラキラしたシールをたくさん貼っていると「わーっ何?見せて」と2人の子どもたちが寄って来た。(B)「先生の大事なもの!」と言って走り出すと「いいじゃん、みせて」と追いかけてくる。(C)最初はわざととられ、今度はそれをとり返しに追いかける。子どもからとり返して近くのタイヤに入れて「やったー」と喜ぶ保育士に、子どもは「えっ!!」と言いながら、タイヤの中から(D)ペットボトルを奪い逃げていく。保育士は再び追いかけてとり返し、またもとのタイヤのところに入れて「どーだ!」と自慢する。子どももそのペットボトルを奪い、走り回って同じようにタイヤに入れ「イェーイ!」と言う。取ったり取り返したりを繰り返していると、そこへ「先生、何やってるの?」と他の子どもが寄ってくる。(E)「よくわからないけど、おもしろいよ!だからそれ(ペットボトル)とって!」というと、寄ってきた子どもが「よーし」とペットボトルを持って走りだし、これまでの遊ぶところを見ていたのだろう、タイヤにペットボトルを入れる。

【設問】 「保育所保育指針」第2章「子どもの発達」の2「発達過程」のおおむね5歳及び6歳の姿、第3章「保育の内容」の2「保育の実施上の配慮事項」に基づいたとき、下線部(A)~(E)のそれぞれに対する保育士の振り返りとして、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 下線部(A)については、どう展開するかわからないというのではなく、ねらいを定めた遊びを展開することが大切である。 →×
  2. 下線部(B)については、子どもが戸惑うことがないように、保育士が遊びの説明をしてから行動することが大切である。 →×
  3. 下線部(C)については、どう展開するかわからなかったが、わざととられたり、今度はとり返したりということが、子どもの興味を引いたので、動きながら遊びを作っていくことも大切である。 →
  4. 下線部(D)については、子どもたちが夢中になって遊ぶためには、子どもと一緒に遊びながら遊びのルールを作っていくことも大切である。 →
  5. 下線部(E)については、子どもたちがすぐに夢中になって遊べるように、最初にルールを決めてから遊びを展開することが大切である。 →×

 

4 × × ○ ○ ×