R3後 保育原理 問 17
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
Fさんは、2歳のPちゃんを保育所に預けて働いている。子育ても2人目なので戸惑う様子もなく、明るく子育てと仕事にはり切っていたが、最近表情が暗かったり、登園の時にあわただしく駆け込んできたりする様子が見られる。忘れ物が多かったり、こちらからの話しかけにも反応しなかったりする。Pちゃんも不安定になり落ち着かない様子である。
担当保育士が声をかけてみると、「朝から、力ずくで起こして、着替えさせて食べさせて、嫌がる子どもを無理やり車に押し込んで、保育所に預けています。預け終わるとほっとする自分がいて、こんな母親でいいのかなと、自己嫌悪です。仕事を辞めればいいのかな。でも生活が成り立たないし。いったいどうすればいいのか」と思っていたことを吐き出した。さらに「以前は、笑ったり泣いたりするかわいい赤ちゃんだったのに。ふと気付いたら、起きるのも食べるのもトイレに行くのも靴を履くのもなんでもイヤがって。Pちゃんは上の子の時とはまるで違っているんです。何か問題があるんでしょうか」と言う。
【設問】
担当保育士の保護者への対応として、「保育所保育指針」第4章「子育て支援」の1「保育所における子育て支援に関する基本的事項」に照らし、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 「子育ては本当に大変ですね」と保護者に温かく共感する。さらに「でも、ここでFさんがあきらめず、Pちゃんのわがままを受け入れずに頑張ることが大切です」と励ます。 →×
- 保護者の話を傾聴し、仕事と2人の子育ての両立を頑張っている保護者の今の努力を認める。 →〇
- 保育所でも自己主張を成長のあらわれと捉え、Pちゃんを受け止めていることを伝える。 →〇
- 家族に気持ちや状況を話すなどして、あまり自分を責めなくてもよいと伝える。 →〇
正答:3 × ○ ○ ○