R4前期:保育原理⑲

R4前期 保育原理 問 19
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
R保育所の2歳児クラスの子どもたちは、午前中にホールでリズム遊びや歌唱の活動をしていたが、給食の時間となったので、活動を終了し、2歳児の保育室へ移動が始まった。ホールから1列になって廊下を移動し始めた時に調理室から給食のいい匂いが漂ってきて、S君は思わず「ご飯だ、ご飯だぁ~」と楽しげに口ずさみ踊るように走り始めた。その時、傍らにいた担当保育士がS君の腕をつかみ、顔を近づけ「廊下で歌ったり走ったりしちゃいけないって言ったよね?」と強く言った。S君は驚いて表情を曇らせ、その後はうつむきながら歩いて保育室に入った。
【設問】
その日の夕方、担当保育士はこの場面における自分のS君への対応について振り返りを行った。担当保育士の自己評価として「保育所保育指針」に照らして、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. あの時の自分は、S君に保育所でのきまりを伝えなければという思いが先に立っていたが、そのことでS君の楽しい気持ちを寸断させてしまったかもしれない。 →〇
  2. 2歳児は、生活のきまりに関する理解が十分ではなく、怪我につながりやすい。S君はそのときは驚いたかもしれないが、すぐに忘れるだろうから、対応として間違いはないだろう。 →×
  3. その場で強く言うのではなく、S君の気持ちに共感しつつ日々の保育の中で繰り返し言葉をかけ、S君が自分できまりに気づけるような対応がより適切だったのかもしれない。 →〇
  4. 今後の対応としては、安全面への配慮の重要性という視点とともに、子どもの自尊心を尊重することにも留意していこう。 →〇

正答:2 ○ × ○ ○