H30前:保育の心理学⑦

平成30年度前期試験 保育の心理学 問7
 次の文は、幼児と他者とのかかわりに関する記述である。【Ⅰ群】の記述と、【Ⅱ群】の用語を結びつけた場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】

  1. H君(男児)は、I君(男児)を追いかけている。保育室内を走り回っていたI君が「はぁー、はぁー」と言って大型積木の上に腹ばいになる。I君のあとを走っていたH君も大型積木のところへ来て「はぁー、はぁー」と言って腹ばいになる。I君が「あーぁ、疲れた」と言って起き上がり、大型積木の上に「そーれ」と言って座り直す。
    H君も続いて起き上がって「そーれ」と言って座り直す。 →模倣
  2. J君(男児)とK君(男児)は、登園するとすぐに「きのうのつづき」と言いながら部屋の隅で大型積木で囲いを作り始めた。次に「ロケット故障、ミッションコントロール、応答ねがいます」「ロケット修理、はじめます」と言いながら、J君が両手で積木を支え、そこにK君が積木を上にのせて、2人で宇宙ステーションを作りあげた。 →平行遊び
  3. 保育士が砂場に行くと、数名の女児が容器に砂を入れて小枝でかき回したり、砂を入れたカップに小石やちぎった葉っぱを散らしたり、容器に入れた砂を手でぱんぱんと固めようとしたりする姿が観察された。それぞれの子どもが思い思いに楽しそうにしているが、子ども同士のやりとりはみられない。 →協同遊び
  4.  園庭に嬉しそうに飛び出したLちゃん(2歳、女児)は、5歳児クラスの子ども達がドッジボールをしている様子をじっと見ていた。Lちゃんは次に砂場に近寄って、4歳児クラスの子ども達が、砂山を作ったり、穴を掘っている様子をじっと眺めていた。
    「Lちゃんも一緒にやってみる?」と保育士が声をかけると、もじもじしながら後ずさりして少し離れたところでじっと遊びを見ていた。 →傍観者的行動

【Ⅱ群】
ア 協同遊び  イ 連合遊び    ウ 平行遊び  エ ひとり遊び  オ 模倣    カ 傍観者的行動
(組み合わせ)
正答:3 オ ア ウ カ