令和元年度 後期試験 保育の心理学問15
次の【事例】を読んで、以下の【設問】に答えなさい。
【事例】
砂場で、一度に4個ずつケーキが作れる容器を使って遊んでいたG君(3歳、男児)。砂を容器に入れて、ベンチの上に引っくり返しては、ケーキの形ができることを繰り返し楽しんでいた。保育士が「そろそろ給食だから、お片付けだよ。」と声をかけると、G君は「やだ、もっと作る。」と言った。そこで保育士は、「ケーキ、あと何個作ったらおしまいにできるかな。」と尋ねると、「あと、50個。」と応えるG君。「じゃあ、急いで50個作ろう。」と保育士が言うと、急いで何度も繰り返した。そして、ケーキを保育士が食べる真似をして、「ごちそうさまでしたぁ。」と言って、ベンチの上の砂を落とした。再び、ケーキを作るG君。同様のやりとりを数回繰り返した後、G君は自ら使っていたケーキの容器をカゴにポンと戻した。
【設問】
次の文のうち、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- G君は、片付けに取り組む前に、自分の遊びの世界を受け止めてもらっていた。 →〇
- 保育士は、子どもの気持ちに寄り添いながら、子どもが納得して片付けに取り組むよう援助した。 →〇
- G君は、やりたいことを十分に実現して、主体的に片付けるという経験をした。 →〇
- 保育士は、子どもが遊び続けることよりも、片付けを優先させていた。 →×
正答:1○○○×