R3前期 保育の心理学 問2
次の幼児と保育士の園庭におけるやりとりを記述した【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
2~5歳児の子どもたちが砂場でそれぞれ遊んでいた。保育士が来ると、ある子どもが皿に型抜きをした砂を盛って「ハンバーグ」と言って差し出した。すると保育士は「わぁ、おいしそー」と言って、食べる真似をしたが、それがあまりにも上手で本当に食べてしまったようにも見えた。これに対して、子どもたちは次のような反応を示した。
2歳児: 保育士の様子をジーっと見つめた後、型抜きをした砂を食べられるものだと思ったのか、自分も一緒になって本当に食べようとした。
3歳児: 保育士の様子を不思議そうに見つめた後、少し気持ちが混乱したかのように「おいしい?」と聞いてきた。
4歳児: 「それ食べたら病気になるよ!」「早く口から出してー!」と焦った様子で保育士に伝えた。
5歳児: ちょっと驚いた様子をみせたが、冗談だと理解したのか「じゃあ、今度はこれも食べてー」と、次々、型抜きをした砂ハンバークを持ってきて、「僕も食べるよー。なーんてね、嘘だよー」と言った。
【設問】
次のA~Dのうち、上記の事例の説明として適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 子どもの反応として、大まかには「信じ込み」から「疑い」そして「笑い」へという発達変化がみられる。 →〇
- 不可思議な出来事に対して、「疑い」の気持ちを持ちつつも、同時に「信じる」心もあわせ持っている。 →〇
- 虚構の世界と現実の世界の境界を揺れ動きながら、世界に対するものの見方や考え方を経験していく。 →〇
- ごっこ遊びの中で、子どもは虚構を虚構として認識することで、怖いものや不思議を楽しむようになる。 →〇
正答:1 ○ ○ ○ ○