R3後期:保育の心理学⑬

R3後 保育の心理学 問 13
 次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
5歳児クラスの女児達の遊び場面である。Kちゃんが「先生、Pちゃんがずっと怒っているよ」と、困った顔で担当保育士に相談に来た。そこで、保育士はKちゃんと一緒に遊んでいた場へ行き、大型積み木で家を作っているPちゃん、Qちゃんに話しかけた。
保育士: (a →〇エ 子どものイメージに近づいた発言)「わぁ、今日はまた、とっても素敵な、大きなおうちができそうですね」
Qちゃん: 「6階建てなの」
そのことから、子ども達が大きな家のイメージをもって作っていることが伝わった。
保育士: (b →〇ア 子どもの気持ちの代弁)「あのね、Kちゃんが、ひょっとしてPちゃんが怒っているんじゃないかって心配しているんだけど、何かあったの?」
Pちゃん: 「まだ工事中だったのに、Kちゃんがゆり組さんを入れたから、ダメッ!って、言ったの。できあがるまで、待っていてほしかったのに」
3歳児クラス(ゆり組)の女児が一人、大型積み木の家の中に入っていた。
保育士: 「そうなんだ。Pちゃんは、できあがったら入れてあげようと考えていたんだね」
Kちゃん: 「私は、危ないから、気をつけるんだったらいいよって言ったの」
保育士: (c →〇イ 怒りや誤解を解く発言)「そうだったの。2人とも遊びに来たゆり組さんのこと、考えていたんだよね」
(d →〇ウ アドバイス)「どうしようかって、みんなでもう少し相談すればよかったかもね」
「よくあるの、こういうこと。自分はいいと思ってやったことが、そうではなくって、嫌な気持ちになってしまうこと。先生にもよくあるよ。今度、同じことがあった時に、気をつけたらいいよね。それでどうする?遊びに来たゆり組さん。このまま遊んでいてもいいの?」
Pちゃん: 「それでいい」
その後、積み木の場で遊びは続いていった。

【設問】
【事例】の文中にある下線部(a)~(d)を説明する語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
【語群】
ア 子どもの気持ちの代弁  イ 怒りや誤解を解く発言
ウ アドバイス       エ 子どものイメージに近づいた発言
(組み合わせ)
a b c d
1 ア エ ウ イ
2 イ ウ エ ア
3 ウ ア イ エ
4 ウ イ ア エ
5 エ ア イ ウ →〇
正答:5