H27地:児童家庭福祉③【事例】発達障害、保育士の対応

平成27年度地域限定試験 児童家庭福祉 問3
 次のある保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
4月に3歳になるM君の母親Sさんは、最近とても疲れた表情でM君に接している。保育士が送迎時にSさんに声を掛けると、「M君の発達について気になっている。他の子に比べて言葉は少ないがコミュニケーションが取れないわけではない。しかし、とにかくよく動き、夜はなかなか眠らない。先日、自分が昼間にうとうとしていた時、玄関のドアチェーンを外して1人で外に出ようとしていた」とのことであった。また、M君の父親は「男の子は活発な方が良い」という考えで、仕事も忙しいため、M君について話し合う機会が取れないとのことであった。最近Sさんは睡眠時間が取れず、仕事と子育ての両立に限界を感じ、退職を考えているとのことであった。

【設問】
この【事例】に対して、保育士の行った支援として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 3歳児健診の際に保健師に相談できるように、Sさんと一緒に、M君の状態を確かめ、保健センターにつなげた。 →
  2. 母親の訴えに耳を傾け、M君の発達に関する不安感や生活の負担感を受容した。 →
  3. 母親が偏った考えを持っていることを的確に指摘し、M君の発達についての認識に誤
    りがある旨を明白に指導した。 →×
  4. 年末に開催された音楽会で、出席した両親と一緒に、3歳になったM君ができるようになったことを確認し合い、成長の実感を共有した。 →
  5. 保育所でのM君の様子を丁寧に話し、保育所におけるM君の日課を個別に工夫して、例えば様子を見て午睡の仕方などの工夫が行えることを伝えた。 →

1 ○ ○ × ○ ○