平成29年度後期試験 児童家庭福祉 問 16・問 17
次の【事例】を読んで、問 16・問 17 に答えなさい。【事例】
Z保育所では、週に1回園庭開放や子育て相談を実施している。毎回、数組の親子が園庭開放を利用している。そこに母親のXさんと子どもY君(1歳6か月)がやってきた。
Xさん親子は、これまで数回園庭開放を利用している。担当のW保育士は、Xさんの暗い表情や他の親子と全く関わりがないことが気になっていた。
ある日、W保育士がXさんに声をかけ、話を始めた。子育てのことに話が及ぶと、「Yが泣くとイライラして怒鳴ってしまう。それが毎日続き、いつか手をあげそうです。」と声を詰まらせた。落ち着いたところで、詳しく話を聞くと次のことが分かった。
- 夫の転勤でV市に引っ越してきたばかりで、知り合いが誰もいない。
- 夫は仕事のため帰宅が遅い。Xさんは専業主婦である。
- Z保育所の園庭開放以外の社会資源は利用していない。
- 子どもとの関わり方がよく分からず、迷ったり、戸惑ったりすることが多い。そのためイライラして、Y君に怒鳴ってしまう。
問 16 次の文のうち、これからのXさんへのW保育士の対応として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- Y君との関わり方で分からないことに対して、具体的な関わり方を提案する。 →○
- Y君と同年齢のクラスを見学し、保育士がどのように関わっているかを紹介する。 →○
- Xさんの話を傾聴し、不安やストレスを受けとめる。 →○
- 「もっとY君としっかり向き合って、イライラしてはいけない」と言う。
正答:2 ○ ○ ○ ×
問 17 Z保育所の園庭開放以外で、W保育士がXさんに利用を勧める事業として、最も適切なものを一つ選びなさい。
- 家庭的保育事業
- 児童発達支援
- 小規模保育事業
- 地域子育て支援拠点事業
- 乳児家庭全戸訪問事業
正答:4