R1後:児童家庭福祉⑳

令和元年度 後期試験 児童家庭福祉問20
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
M保育所の5歳児クラスを担当するN保育士は、L君のことが気になっていた。L君は他児に対して威圧的な態度を取り、手が出るなどの行動があった。1週間前、L君の脇腹にあざらしきものがあった。L君に確認したところ、「お母さんにたたかれた」と答えた。今日、改めて着替えの際に確認したところあざの数が増えていた。また、母親の様子を改めて確認してみると、N保育士には表情が硬いように感じられ、またL君を会話もなく連れて帰った。園長と話をし、M保育所内で話し合いを行った。その結果、現時点ではL君が虐待を受けているとは断定できず、また関係機関に連絡すると虐待として対応される可能性もあるが、M保育所と母親との良好な関係ができているM保育所で支えていく方針となった。しかし、N保育士はL君への身体的虐待等が起きている可能性を感じ、具体的な対応が必要ではないかと感じた。
【設問】
次の文のうち、N保育士の対応として不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 虐待の可能性が疑われるため、職員会議にて協議の上であざの写真を撮り、保育所内のセキュリティを保てる場所で保管した。
  2. 家庭内での親子の関係性が気になることについて、匿名で児童相談所へ通告した。
  3. 身体的虐待が起きていると判断できるまで、引き続き保育所内での対応に留め、見守りを行った。 →×
  4. 保育所の対応方針では限界があると考え、個人で市町村へ通告した。
  5. 保育所内で引き続き対応について協議ができるよう、園長や他の保育士に働きかけた。

正答:3