平成27年度地域限定試験 教育原理 問7
次の文は、ある著作の一部である。原文の後に( )で現代語訳を示している。著者として正しいものを一つ選びなさい。予(あらかじめす)とは、かねてよりといふ 意(こころ) 。小児の、いまだ悪にうつらざる先に、かねて、はやくをしゆるを云(いう)。はやくをしえずして、あしき事にそみならひて後は、おしえても、善にうつらず。いましめても、悪をやめがたし。古人は、小児の、はじめてよく食し、よく言(ものいう)時よりはやくおしえしと也。
( 予あらかじめとは、かねてよりという意味で、子どもがまだ悪にうつらないさきに前もって教えるのをいう。早く教えないでおいて悪いことに染まり、習慣になったあとからでは教えても善にならない。戒めても悪をやめにくい。古人は子どもがはじめてものを食べ、はじめてものの言える時から早く教えたということである。)
- 吉田松陰
- 中江藤樹
- 石田梅岩
- 貝原益軒
- 倉橋惣三
正答:4