H27地:保育実習理論⑩世界の美術館にある絵画と作者名

平成27年度地域限定試験 保育実習理論 問 10
 次の文は、美術館での作品鑑賞に関する記述である。(A)~(C)にあてまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

フランスの(A ルーヴル)美術館では、子どもたちが作品に親しむことができるように、ワークショップなど、多彩なテーマの企画を開催しており、ルネサンス期を代表する芸術家である(B レオナルド・ダ・ヴィンチ)の作品「(C モナ・リザ)」など、多くの芸術作品を身近に感じ、美術に親しむことができるように配慮している。日本でも多くの美術館が子ども向けの鑑賞活動を行って
いる。
【語群】
ア ルーヴル   イ オルセー   ウ ゴッホ  エ レオナルド・ダ・ヴィンチ
オ モナ・リザ  カ 最後の晩餐
正答:2 ア エ オ


H27地:保育実習理論⑪

平成27年度地域限定試験 保育実習理論 問 11
 次の【Ⅰ群】の粘土の特性・利用についての説明と、【Ⅱ群】の粘土の種類を結びつけた場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】

  1. 成形が難しい面もあるが、安全で感触を楽しむ遊びに向いている。 →
  2. 水彩絵の具を直接混ぜることができ、近年は軽くて応用範囲が広いものも増えている。 →
  3. 放っておいても硬くなりにくく、日常的に繰り返し使うには便利である。 →
  4. 天然の素材で、硬さの調整ができる。水分を管理することで様々な制作・活動に応用できる。 →

【Ⅱ群】
ア 油粘土
イ 土粘土
ウ 紙粘土・軽量樹脂粘土
エ 小麦粉粘土
正答:5 エ ウ ア イ


H27地:保育実習理論⑫折り紙の切り方

平成27年度地域限定試験 保育実習理論 問 12
 正方形の折り紙を使った折り紙遊びで、図Aの通りに折った図Aの③の一部を切り取って開くと、図Bのようになった。図Bになる切り取り方として、図Cの1~5のうち正しいものを一つ選びなさい。(黒塗り部分は切り取り部分とする。紙などを実際に折ったり切ったりしないで考えること。)
正答:4


H27地:保育実習理論⑬世界の民話

平成27年度地域限定試験 保育実習理論 問 13
 次の文のうち、適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「金のがちょう」は、ペルーの昔話である。 →×
  2. 「ジャックと豆の木」は、イソップ寓話である。 →×
  3. 「おおかみと七ひきのこやぎ」は、グリム童話である。 →
  4. 「かさじぞう」は、日本の昔話である。 →

正答:4 × × ○ ○


H27地:保育実習理論⑭指導計画

平成27年度地域限定試験 保育実習理論 問 14
 保育所における指導計画の作成においては、子どもの実態を把握することが重要である。次の文は、子どもの実態を把握する上での視点に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 子どもと大人(保育士等・保護者)の関係性と、子ども相互の関係性を読み取ることが必要である。 →
  2. 生活への取り組み(食事・睡眠・排泄など基本的な生活習慣)では、「できる・できない」が唯一の判断基準である。 →×
  3. 遊びへの取り組みでは、子どもが何に興味を持ち、何をしようとしているのかに目を向け、何につまずいているかを把握する。 →
  4. 子どもの活動における個人差に配慮する。 →

正答:2 ○ × ○ ○


H27地:保育実習理論⑮保育の配慮事項

平成27年度地域限定試験 保育実習理論 問 15
 次の【Ⅰ群】と【Ⅱ群】の記述は、「保育所保育指針」第3章「保育の内容」の2「保育の実施上の配慮事項」の一部である。【Ⅰ群】と【Ⅱ群】を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】

  1. 情緒の安定を図りながら、子どもの自発的な活動を促していくこと。 →3歳未満児
  2. 一人一人の子どもの生育歴の違いに留意しつつ、欲求を適切に満たし、特定の保育士が応答的に関わるように努めること。 →乳児
  3. 特に感染症にかかりやすい時期であるので、体の状態、機嫌、食欲などの日常の状態の観察を十分に行うとともに、適切な判断に基づく保健的な対応を心がけること。 →3歳未満児
  4. 自己を十分に発揮して活動することを通して、やり遂げる喜びや自信を持つことができるように配慮すること。 →3歳以上児
  5. 探索活動が十分できるように、事故防止に努めながら活動しやすい環境を整え、全身を使う遊びなど様々な遊びを取り入れること。 →3歳未満児

【Ⅱ群】
ア 乳児保育に関わる配慮事項
イ 3歳未満児の保育に関わる配慮事項
ウ 3歳以上児の保育に関わる配慮事項
正答:4 イ ア イ ウ イ


H27地:保育実習理論⑯保育における言葉

平成27年度地域限定試験 保育実習理論 問 16
 次の文は、保育における「言葉」について保育士として必要な資質に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 保育士自身が表情豊かで、明瞭で、正確な言葉を使う。 →
  2. 子どものつぶやきやささやきは、聞き取りにくいため、気に留めない。 →×
  3. つじつまの合わない子どもの話でも、子どもに共感しながら聞く。 →

正答:2 ○ × ○


H27地:保育実習理論⑰

平成27年度地域限定試験 保育実習理論 問 17
 次の文は、保育所を利用していない子育て家庭を含む、地域における子育て支援に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 保育所が社会的役割として求められている地域子育て支援を行うためには、入所児童に対する保育に支障が出ることもやむを得ない。 →×
  2. 保育所は、当該保育所が主として利用される地域の住民に対してその行う保育に関し情報の提供を行うよう努めなければならないと、「児童福祉法」に規定されている。 →
  3. 保育所は、地域における様々な子育て支援活動と連携し、それぞれの地域の特徴、保育所の特性を踏まえ、それを生かして進めることが重要である。 →

正答:3 × ○ ○


H27地:保育実習理論⑱【事例】

平成27年度地域限定試験 保育実習理論 問 18
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
Fさん(20 歳代、女性)は、児童養護施設で保育士として働いています。担当しているグループホームのGちゃん(小学5年生、女児)が小学校から帰宅したので「おかえり。今日は早かったね。」と声をかけたところ、いつも明るく返事をしてくれるGちゃんが、その日はFさんをちらりと見ただけで、何も答えずに自分の部屋に入ってしまいました。
【設問】
この出来事の後、Fさんが保育士として取るべき対応として、最も適切でないものを一つ選びなさい。

  1. Gちゃんが示した行動の理由について考える。 →
  2. いつも通りの対応を続け、しばらく様子をみる。 →
  3. グループホームのリーダーをしている保育士にこの出来事を伝え、相談する。 →
  4. 挨拶は基本的な生活習慣として大切であることをGちゃんに伝える。 →
  5. Gちゃんの態度は相手を傷つけることだと知ってもらうために、Gちゃんのことを無視する。 →×

正答:5


H27地:保育実習理論⑲児童福祉施設、児童への対応

平成27年度地域限定試験 保育実習理論 問 19
 次の文のうち、適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 障害児入所施設には、福祉型と医療型がある。 →
  2. 「児童福祉法」における障害児とは、身体障害がある児童と知的障害がある児童であり、発達障害のある児童は含まない。 →×
  3. 障害児入所施設への入所は、児童相談所による措置に限られる。 →×
  4. 障害児入所施設を利用できるのは、障害があり、かつ保護者のいない児童である。 →×

正答:3 ○ × × ×


H27地:保育実習理論⑳被虐待児童、自立支援施設への措置者、病院の併設が必要な児童福祉施設

平成27年度地域限定試験 保育実習理論 問 20
 次の文のうち、適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 虐待を受けて児童養護施設に入所した児童は、「家族との交流を行わないこと」と「児童福祉法」に規定されている。 →×
  2. 児童自立支援施設への入所の決定は、当該市町村長が行う。 →×
  3. 情緒障害児短期治療施設には、病院が併設されていなければならない。 →×

正答:5 × × ×


H27本:保育原理①【保育所保育指針】保育所の役割

平成27年度本試験 保育原理 問1 
 次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」の2「保育所の役割」の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

保育所は、その目的を達成するために、保育に関する(A 専門性)を有する職員が、(B 家庭)との緊密な連携の下に、子どもの状況や発達過程を踏まえ、保育所における環境を通して、養護及び教育を(C 一体的)に行うことを特性としている。

(組み合わせ)
    A    B   C
1 知識・技術  家庭  一体的
2  専門性  保護者 家庭的
3   素養   地域  専門的
4 知識・技術  家庭  専門的
5  専門性   家庭  一体的

正答:5

改定にあたり文章に変更はありません。
☆新保育所保育指針 第1章総則 1保育所保育に関する基本原則 (1)保育所の役割
穴埋め箇所もとても重要な部分なので、しっかり覚えましょう☆


H27本:保育原理②【保育所保育指針】保育の目標

平成27年度本試験 保育原理 問2 
 次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」の(1)「保育の目標」の一部である。
( A )~( E )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • 生命、自然及び社会の事象についての(A 興味や関心)を育て、それらに対する豊かな心情や(B 思考力)の芽生えを培うこと。
  • (C 生活)の中で、(D 言葉)への(A 興味や関心)を育て、話したり、聞いたり、相手の話を理解しようとするなど、言葉の豊かさを養うこと。
  • 様々な体験を通して、豊かな感性や表現力を育み、(E 創造性)の芽生えを培うこと。

(組み合わせ)
    A    B   C    D     E
1   知識   態度  遊び 表現すること 社会性
2 興味や関心  態度  生活 表現すること 創造性
3   知識   思考力 生活 表現すること 創造性
4 興味や関心 思考力 生活   言葉   創造性
5   知識   思考力 遊び   言葉   社会性

正答:4

改定にあたり、文章に変更はありません。
☆新保育所保育指針 第1章総則 1保育所保育に関する基本原則 (2)保育の目標
穴埋め箇所は、重要語句なので、しっかり覚えましょう♪


H27本:保育原理③【保育所保育指針】保育の内容等の自己評価

平成27年度本試験 保育原理 問3 
 次の文は、「保育所保育指針」第4章「保育の計画及び評価」の2「保育の内容等の自己評価」の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

ア 保育士等は、保育の計画や保育の(A 記録)を通して、自らの保育実践を振り返り、自己評価することを通して、その(B 専門性)の向上や保育実践の改善に努めなければならない。

イ 保育士等による自己評価に当たっては、次の事項に留意しなければならない。(ア)子どもの活動内容やその結果だけでなく、子どもの(C 心の育ち)や意欲、(D 取り組む過程)などに十分配慮すること。

(組み合わせ)
   A   B    C     D
1 記録  専門性  心の育ち 取り組む過程
2 過程  保育観   態度   友達関係
3 記録 保育技術 心の育ち   態度
4 記録  専門性   心情   友達関係
5 過程  保育観   態度  取り組む過程

正答:1


H27本:保育原理④倉橋惣三(育ての心)

平成27年度本試験 保育原理 問4 
 次の文のうち、倉橋惣三の著作『育ての心』の一部として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 子どもの心もちは、極めてかすかに、極めて短い。濃い心もち、久しい心もちは、誰でも見落とさない。かすかにして短き心もちを見落とさない人だけが、子どもと俱にいる人である。→
  2. すべての児童は、愛とまことによって結ばれ、よい国民として人類の平和と文化に貢献するように、みちびかれる。→×
  3. 教育はお互いである。それも知識を持てるものが、知識を持たぬものを教えてゆく意味では、或いは一方が与えるだけである。しかし、人が人に触れてゆく意味では、両方が、与えもし与えられもする。→
  4. 子どもを愛するがいい。子どもの遊びを、楽しみを、その好ましい本能を、好意をもって見守るのだ。→×

正答:2 ○ × ○ ×


H27本:保育原理⑤保育の歴史(日本)

平成27年度本試験 保育原理 問5 
 次の【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の事項を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】

  1. 野口幽香と森島峰が寄付を募って、1900 年に設立した。→二葉幼稚園
  2. 赤沢鍾美によって設立された私塾で、託児施設が設置されていた。→新潟静修学校
  3. 日本で最初の私立幼稚園として 1880 年に開設された。→桜井女学校附属幼稚園

【Ⅱ群】
ア 東京女子師範学校附属幼稚園
イ 二葉幼稚園
ウ 桜井女学校附属幼稚園
エ 新潟静修学校

正答:3 イ エ ウ


H27本:保育原理⑥保育思想の歴史(モンテッソーリ)

平成27年度本試験 保育原理 問6 
 次の文は、モンテッソーリ(Montessori, M.)についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. スイスの教育思想家であり教育者であった。ルソー思想に共鳴し『隠者の夕暮』『リーンハルトとゲルトルート』などを著した。→×
  2. 「保育学校」(nursery school)を創設し、健康増進と生活習慣形成に関する保育内容を充実させた。→×
  3. ローマのスラム街に「子どもの家」を開設し、十分に親の保護を受けていない子どもを収容して子どもの生活を落ち着かせ、独自の教具を用いて保育を行った。→
  4. 『創造する子供』『幼児の秘密』『子どもの発見』などの著作がある。→

正答:4 × × ○ ○


H27本:保育原理⑦保育思想の歴史(フレーベル)

平成27年度本試験 保育原理 問7 
 次の文は、フレーベル(Fröbel, F.W.)についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 『人間の教育』『母の歌と愛撫の歌』などを出版するとともに、世界初の幼稚園を創設した。→
  2. 「子どもの発見者」とも呼ばれ、児童中心主義や経験主義教育、児童心理学の源と評される。→×
  3. 産業革命が急速に進んでいたイギリスで、「幼児学校」を開設し、子どもの保護と教育を行った。→×
  4. 50 代の半ばで、幼児の真の遊びを育む道具の製作を志し、自ら考案した遊具を「恩物」と名付けて普及に努めた。→

正答:2 ○ × × ○


H27本:保育原理⑧保育思想の歴史(オーエン)

平成27年度本試験 保育原理 問8 
 次の文は、オーエン(Owen, R.)についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 教育の中で叩いたり罵倒したりすることを批判し、子どもには愛情をもって接することを重視した。→
  2. 自ら創設した「性格形成学院」で理想的な人格を形成することを目的とした教育を行った。→
  3. 1816 年グリースハイムにおいて「一般ドイツ学園」を開設した。→×
  4. 内言としての子どもの独り言に注目し、『思考と言語』において内言理論を構築した。→×

正答:1 ○ ○ × ×


H27本:保育原理⑨【保育所保育指針】保育所の社会的責任

平成27年度本試験 保育原理 問9 
 次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」の4「保育所の社会的責任」の一部である。( A )~( F )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • 保育所は、子どもの(A 人権)に十分配慮するとともに、子ども一人一人の(B 人格)を尊重して保育を行わなければならない。
  • 保育所は、(C 地域社会)との交流や連携を図り、保護者や(C 地域社会)に、当該保育所が行う保育の内容を適切に(D 説明する)よう努めなければならない。
  • 保育所は、入所する子ども等の(E 個人情報)を適切に取り扱うとともに、保護者の(F 苦情)などに対し、その解決を図るよう努めなければならない。

(組み合わせ)
   A  B     C     D    E   F
1 人格 個性 地方公共団体 公開する 家庭事情 苦情
2 人格 存在  地域社会  説明する  生育歴  相談
3 人権 人格  地域社会  説明する 個人情報 苦情
4 人権 人格  地域社会  公開する  生育歴  相談
5 人権 個性 地方公共団体 説明する 個人情報 苦情
正答:3


H27本:保育原理⑩【保育所保育指針】保育の環境

平成27年度本試験 保育原理 問 10 
 次の文のうち、「保育所保育指針」第1章「総則則」の(3)「保育の環境」の一部として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 保育の環境には、保育士等や子どもなどの人的環境と、施設や遊具などの物的環境があるので、保育所はこれらの個々の環境を活かすように努めること。→×
  2. 子ども自らが環境に関わり、また、保育士等の指示に従うことを通して、様々な経験を積んでいくことができるよう配慮すること。→×
  3. 子どもの活動が豊かに展開されるよう、地域、家庭、保育所の設備や環境を整え、子どもの安全を第一に努めること。→×
  4. 保育室は、温かな親しみとくつろぎの場となるとともに、生き生きと活動できる場となるように配慮すること。→
  5. 子どもが人と関わる力を育てていくため、子ども自らが周囲の子どもや大人と関わっていくことができる環境を整えること。→

正答:5 × × × ○ ○


H27本:保育原理⑪【事例】5歳児に対する保育士の対応(保育所保育指針)

平成27年度本試験 保育原理 問 11 
 次の保育所での5歳児クラスの【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
9月に入り、保育士は子ども達に向けて運動会の種目にリレーを提案した。話し合いの結果、8人ずつ3チームに分かれて行うことになった。リレーの練習が始まって数日が経過すると、「同じチームばっかり勝っている」「 速い人ばっかり集めている 」 と子どもたちに不満が出てきた。

【設問】
「保育所保育指針」第2章「子どもの発達」に示される発達過程や第3章「保育の内容」の2「保育の実施上の配慮事項」に基づいた保育士の対応として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 運動会まで日にちがないので、保育士がクラス全員のタイムを計って、3チームが均等になるように再編成する。→×
  2. 「同じチームばっかり勝っている」「 速い人ばっかり集めている 」 ことについてクラスで話し合う。→
  3. 運動会は、勝つことばかりがいいのではないと、子どもたちに話す。→×
  4. 負けてばかりいるチームに速く走れるよう練習することや走り方を伝えて、「頑張れ」と言う。→×
  5. 子どもたちで解決できるようにと考え、もう少し様子を見ることにする。→

正答:4 × ○ × × ○


H27本:保育原理⑫【保育所保育指針】保育の内容

平成27年度本試験 保育原理 問 12 
 次の文は、「保育所保育指針」第3章「保育の内容」の一部である。【Ⅰ群】の「ねらい」と【Ⅱ群】の「内容」を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】

  1. 一人一人の子どもが、快適に生活できるようにする。
  2. 一人一人の子どもが、安定感を持って過ごせるようにする。

【Ⅱ群】
ア 家庭との連絡を密にし、嘱託医等との連携を図りながら、子どもの疾病や事故防止に関する認識を深め、保健的で安全な保育環境の維持及び向上に努める。
 →一人一人の子どもが、快適に生活できるようにする。
イ 身の回りを清潔にし、衣類の着脱、食事、排泄など生活に必要な活動を自分でする。
ウ 一人一人の子どもの置かれている状態や発達過程などを的確に把握し、子どもの欲求を適切に満たしながら、応答的な触れ合いや言葉がけを行う。
 →一人一人の子どもが、安定感を持って過ごせるようにする。
エ 保育士等や友達との安定した関係の中で、共に過ごすことの喜びを味わう。
オ 健康な生活のリズムを身に付け、楽しんで食事をする。
正答:2 ア ウ


H27本:保育原理⑬保育の内容(保育所保育指針)

平成27年度本試験 保育原理 問 13 
 次の【Ⅰ群】と【Ⅱ群】は、「保育所保育指針」第3章「保育の内容」の一部である。【Ⅰ群】の「領域」と【Ⅱ群】の「内容」を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 

【Ⅰ群】

  1. 健康
  2. 人間関係
  3. 環境
  4. 言葉
  5. 表現

【Ⅱ群】
ア 保育士等と一緒にごっこ遊びなどをする中で、言葉のやり取りを楽しむ。
 →言葉
イ 好きな玩具や遊具に興味を持って関わり、様々な遊びを楽しむ。
 →環境
ウ 自分でできることは自分でする。→人間関係
エ 一人一人の子どもの生活リズム、発達過程、保育時間などに応じて、活動内容のバランスや調和を図りながら、適切な食事や休息が取れるようにする。
オ 保育士等や友達と触れ合い、安定感を持って生活する。
 →健康
カ いろいろな素材や用具に親しみ、工夫して遊ぶ。
 →表現
キ 一人一人の子どもの気持ちを受容し、共感しながら、子どもとの継続的な信頼関係を築いていく。

正答:4 オ ウ イ ア カ


H27本:保育原理⑭【保育所保育指針】指導計画作成上の留意

平成27年度本試験 保育原理 問 14 
 次の文は、「保育所保育指針」第4章「保育の計画及び評価」の(3)「指導計画の作成上、特に留意すべき事項」の一部である。( A )~( E )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • 子どもの生活や(A 発達)の(B 連続性)を踏まえ、保育の内容の工夫を図るとともに、就学に向けて、保育所の子どもと小学校の児童との交流、(C 職員同士の)交流、情報共有や相互理解など小学校との積極的な連携を図るよう配慮すること。
  • 子どもに関する情報共有に関して、保育所に入所している子どもの就学に際し、(D 市町村の支援)の下に、(E 子どもの育ちを支えるため)の資料が保育所から小学校へ送付されるようにすること。

(組み合わせ)
   A   B     C        D         E
1 遊び 連続性 地域住民との 各家庭の支援     連携のため
2 発達 連続性  職員同士の  市町村の支援 子どもの育ちを支えるため
3 発達 総合性  職員同士の  市町村の支援     連携のため
4 発達 連続性 地域住民との 市町村の支援 子どもの育ちを支えるため
5 遊び 総合性  職員同士の  各家庭の支援     連携のため
正答:2


H27本:保育原理⑮【事例】保育士の対応(保育所保育指針)

平成27年度本試験 保育原理 問 15 
 次の保育所での2歳児クラスの【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
Gちゃんと保育士が砂場で型抜きをして「たんたん誕生日…」とケーキに見立てて歌いだす。近くで砂遊びをしていたH君が歌の途中でさっと寄って来て足でケーキを踏みつぶしてしまった。Gちゃんはキョトンとし、H君も踏みつぶした跡を眺めている。保育士がH君に「踏んじゃいやだー!手で食べてよ!」と言い、保育士が歌いながらケーキを作り始めるとH君も座り込んで3人でケーキを作り始める。そこへ J ちゃんがやって来て無言でさっとケーキを踏みつぶす。保育士が「ありゃー、踏んじゃった」と言いながらも、手で山を作りながら歌い続けていると、3人も嬉しそうに山を囲んで歌に合わせて手をたたいた。保育士が「ふーってやって」と言うと、一人ずつ嬉しそうにローソクを消してケーキを食べる真似をした。

【設問】
「保育所保育指針」の第1章「総則」の(2)「保育の方法」、第2章「子どもの発達」、第3章「保育の内容」の2「保育の実施上の配慮事項」に基づいた保育士の対応についての振り返りとして、適切なものを○、不適切なものを × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 大人である保育士が「踏んじゃいやだー!」と子どものようにH君に言ったことは言葉を獲得する時期の子どもへの対応として不適切である。→×
  2. Gちゃんの作ったケーキを踏みつぶしたH君にきちんと注意すれば、その様子をみていた J ちゃんもケーキを踏みつぶすことがなかったと思う。→×
  3. 模倣も盛んになってきているので、保育士が子どもと一緒にごっこ遊びをすることはこの時期には大切な経験である。→
  4. この遊びの場面では、「ケーキを踏みつぶしてはいけない」と言うのではなく、どうすれば楽しく遊べるのかを一緒に遊びながら伝えることが大切である。→
  5. 楽しく遊ぶことよりも、ケーキを踏みつぶしたH君とJちゃんには、その場でGちゃんに謝らせるべきであった。→×

正答:4 × × ○ ○ ×


H27本:保育原理⑯【児童福祉法】保育士

平成27年度本試験 保育原理 問 16 
 次の文は、「児童福祉法」における保育士に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 保育士となる資格を有する者が保育士となるには、保育士登録簿に、氏名、生年月日その他厚生労働省令で定める事項の登録を受けなければならない。→
  2. 罰金の刑に処せられ、その執行を終わり、又は執行を受けることがなくなった日から起算して3年を経過しない者は保育士となることができない。→×
  3. 保育士は、専門的知識及び技術をもって、児童の保育及び児童の保護者に対する保育に関する指導を行う。→
  4. 保育士でない者は、保育士又はこれに紛らわしい名称を使用してはならない。→
  5. 保育士は、保育士の信用を傷つけるような行為をしてはならない。→

正答:2


H27本:保育原理⑰保育所における個人情報の保護

平成27年度本試験 保育原理 問 17 
 次の文は、保育所での個人情報の保護に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 保育士は、保育に当たり知り得た子どもや保護者に関する情報を正当な理由なく漏らしてはならず、また、保育士でなくなった後においても同様であり、「児童福祉法」第18 条の 22 には、保育士の秘密保持義務について明記されている。→
  2. 平成 15 年に制定された「個人情報の保護に関する法律」においても、個人情報は「個人の人格尊重の理念の下に慎重に取り扱われるべき」ものであることが示されている。→
  3. 保護者への伝達、保護者同士の交流や地域交流などに必要な情報交換等については、関係者の承諾を得ながら適切に進める必要がある。→
  4. 保育士の守秘義務よりも、「児童虐待の防止等に関する法律」にある通告義務の方が優先される。→

正答:1 ○ ○ ○ ○


H27本:保育原理⑱【保育所保育指針】職員の資質向上

平成27年度本試験 保育原理 問 18 
 次の文のうち、「保育所保育指針」第7章「職員の資質向上」の2「施設長の責務」の一部として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 保育所の役割や社会的責任を遂行するために、法令等を遵守し、保育所を取り巻く社会情勢などを踏まえ、その専門性等の向上に努めること。→
  2. 第4章(保育の計画及び評価)の2の(1)(保育士等の自己評価)及び(2)(保育所の自己評価)等を踏まえ、職員が保育所の課題について共通理解を深め、協力して改善に努めることができる体制を作ること。→
  3. 職員及び地域の課題を踏まえた保育所内外の研修を体系的、計画的に実施する上で、特に保育技術に関する研修を重視すること。→×

正答:1 ○ ○ ×


H27本:保育原理⑲⑳【事例】保護者への支援、対応(保育所保育指針)

平成27年度本試験 保育原理 問 19 ~問 20 
 次の保育所での【事例】を読んで、問 19 ~問 20 に答えなさい。

【事例】
Pちゃん(1歳7か月)が、夜泣きをするので、とても疲れてもう子育てができないと、母親が連絡帳に書いてきた。

 

問 19 担当の保育士がその日の連絡帳に書く内容として、「保育所保育指針」第6章「保護者への支援」に照らし、適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「保育所では睡眠や生活には問題ないので、家庭でもう少し頑張ってみて下さい」と伝える。→×
  2. 「寝不足で大変ですね」と、母をねぎらう。→
  3. 「何かの病気が夜泣きの原因だと考えられるので、すぐに小児科で診察してもらって下さい」と受診を勧める。→×
  4. 「お母さんの時間がとれる時に、ゆっくりお話しませんか」と提案する。→

正答:3 × ○ × ○

 

問 20 保育所の対応として、「保育所保育指針」に照らし、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 保育所の看護師がPちゃんの母親を呼んで、助言する。→×
  2. 保護者同士で共感し合える機会を作る。→
  3. 母親の話を聞く機会を作る。→
  4. Pちゃんの母親の問題なので、保育所としては特に対応しない。→×

正答:5 × ○ ○ ×