R6後期:保育原理⑬

R6後期 保育原理 問 13 
次のうち、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」1「乳児保育に関わるねらい及び内容」(3)「保育の実施に関わる配慮事項」に関する記述として、不適切なものを1つ選びなさい。

  1. 担当の保育士が替わる場合には、子どもへの関わりが保育士等によって急激に変わることのないように配慮する。 →〇
  2. 疾病・異常などの発見のため、子どもの健康状態の観察は、複数の職員で行うようにする。 →〇
  3. 子どもの欲求にできるだけ応答できるように、特定の保育士等と密接に関わることができるように工夫する。 →〇
  4. 嘱託医と連携を図り、栄養士及び看護師等が配置されている場合には、その専門性を生かして対応する。 →〇
  5. 保育所での生活の連続性を図るために、家庭における食事や排泄を保育所での方法に合わせるよう保護者に指導する。 →×

正答:5


R6後期:保育原理⑭

R6後期 保育原理 問 14 
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
0歳児クラスのKちゃん(生後8か月、男児)は保育所に入所したばかりである。Kちゃんは、初めてのことには慎重で、他の子どもへの興味はまだあまりない。なかなか環境に慣れず、担当保育士が抱っこをしていないと泣くことが多く、何をしていても少し不安な表情をする。食事も離乳食を進めているが、Kちゃんはすすんで食べようとはせず、椅子に座るのも嫌な様子である。
【設問】
次のうち、Kちゃんへの担当保育士の対応として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. Kちゃんが求めるときは、安心するように十分に抱っこをして応える。 →〇
  2. 担当保育士も子どもと一緒に食事をすることを通して、Kちゃんの好き嫌いや食事のペースを把握する。 →〇
  3. 食事については、クラスの子ども全員で一斉に食べ始めることを大切にするため、Kちゃんも必ず加われるように働きかけていく。 →×
  4. Kちゃんが早く他児と一緒に遊べるように、担当保育士はなるべく離れて見守るようにする。 →×
  5. Kちゃんのありのままの姿を受け止めていこう、Kちゃんのペースに寄り添ってみようと、保育士同士で保育方針を話し合う。 →〇

(組み合わせ)
A B C D E
1 ○ ○ × × ○ →〇
2 ○ × ○ ○ ○
3 × ○ ○ ○ ○
4 × × ○ × ×
5 × × × ○ ×
正答:1


R6後期:保育原理⑮

R6後期 保育原理 問 15 
次のうち、障害のある子どもに対する合理的配慮の事例として、適切な記述を3つ選びなさい。

  1. 知的障害のあるLちゃん(4歳、女児)は、他児が遊んでいる物を勝手に取り上げる、他児に暴言を吐くなどの行動が目立つが、そのことを指摘すると萎縮してしまうので、そのままにしておく。 →×
  2. 保育所の登園時、保護者と別れることがなかなかできない状態が続く発達障害のあるM君(3歳、男児)について、落ち着くまでしばらくの期間は、保護者が保育室にいられるようにする。 →〇
  3. 脳性まひのN君(3歳、男児)は、みんなが使っているスプーンだと上手に食べられないため、柄が太くて握りやすく、角度も調整されたスプーンを使っている。 →〇
  4. 言葉がけが十分に理解できない、医療的ケアが必要なP君(5歳、男児)には、遊びや生活などのすべてにおいて保育士が先回りして支援している。 →×
  5. 周囲の動きや音に敏感な発達障害のあるQちゃん(5歳、女児)は、みんなと同じ場所では不安を抱く場合があるため、一人で落ち着ける場所を用意しておく。 →〇

正答:2,3,5


R6後期:保育原理⑯

R6後期 保育原理 問 16 
次のうち、「保育所保育指針」第1章「総則」(2)「指導計画の作成」に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 異年齢で構成される組やグループでの保育における指導計画の作成では、一人一人の子どもの生活や経験、発達過程などを把握し、適切な援助や環境構成ができるよう配慮すること。 →〇
  2. 午睡は生活のリズムを構成する重要な要素であるので、安心して眠ることのできる安全な睡眠環境を確保するとともに、すべての子どもに一律の睡眠時間を確保するよう配慮すること。 →×
  3. 長時間にわたる保育は、子どもの発達に悪影響を及ぼすため、子どもの発達過程や心身の状態に十分配慮して、子どもの生活のリズムを保育所の日課に合わせるよう配慮すること。 →×
  4. 障害のある子どもの保育については、一人一人の子どもの発達過程や障害の状態を把握し、適切な環境の下で、障害のある子どもが他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう、指導計画の中に位置づけること。 →〇

(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ○
3 ○ × × ○ →〇
4 × × ○ ×
5 × × × ○
正答:3


R6後期:保育原理⑰

R6後期 保育原理 問 17
 次のうち、「保育所保育指針」第4章「子育て支援」(1)「地域に開かれた子育て支援」に関する記述として、適切なものの組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 保育所は、「児童福祉法」第 48 条の4の規定に基づき、その行う保育に支障がない限りにおいて、地域の保護者等に対して、子育て支援を積極的に行うよう努めることが求められている。 →〇
  2. 地域の子どもに対する一時預かり事業などの活動を行う際には、一人一人の子どもの心身の状態などを考慮することが求められている。 →〇
  3. 地域の保護者等への就労支援や健康に関する支援を行うことが求められている。 →×
  4. 相談の質を向上させるためには、保育士等は地域の保護者等との間で公正・中立な関係を維持し、決まった時間や場所において相談に応じることが求められている。 →×

(組み合わせ)
1 A B →〇
2 A C
3 A D
4 B C
5 C D
正答:1


R6後期:保育原理⑱

R6後期 保育原理 問 18 
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
S保育所の5歳児クラスでは、発表会でダンスをすることになった。発表会当日、ダンスの様子を見ていたR君の母親は、我が子がうまくダンスを踊れていないことに驚いていた。ダンスの発表が終わった後、R君の母親が担当保育士に「うちの子は、いつもうまく踊れていると言っていたので、もう一度別の日にダンスの発表会を行ってほしい」と興奮した様子で伝えてきた。
【設問】
次のうち、「保育所保育指針」第4章「子育て支援」に照らし、担当保育士の今後の対応として、適切な記述を2つ選びなさい。

  1. R君の母親の意見は親として当たり前の要求だと考え、その場で別の日にダンスの発表を行うことを約束する。 →×
  2. 他の保護者も同じように考えているかもしれないので、R君の母親の意見を他の保護者にそのまま伝える。 →×
  3. R君の母親の意見を受けて、施設長や主任などと話し合って返答することを約束する。 →〇
  4. R君が家で話している内容は、子どもの言うことなので、言葉通りに受け止めないように母親に伝える。 →×
  5. R君が楽しんでダンスの練習に取り組んでいたことを伝え、これまでのR君の成長の過程に母親が気付けるようにする。 →〇

正答:3、5


R6後期:保育原理⑲

R6後期 保育原理 問 19 
次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」(5)「保育所の社会的責任」の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  • 保育所は、子どもの人権に十分配慮するとともに、( A  →子ども一人一人の人格)を尊重して保育を行わなければならない。
  • 保育所は、( B  →地域社会)との交流や連携を図り、保護者や( B )に、当該保育所が行う保育の( C  →内容)を適切に説明するよう努めなければならない。
  • 保育所は、入所する子ども等の個人情報を適切に取り扱うとともに、( D  →保護者)の苦情などに対し、その解決を図るよう努めなければならない。

(組み合わせ)
A B CD
1 子ども一人一人の人格 地方自治体 内容 近隣住民
2 子ども一人一人の人格 地域社会 目標 保護者
3 子どもの保護者の人権 地域社会 内容 近隣住民
4 子どもの保護者の人権 地方自治体 目標 保護者
5 子ども一人一人の人格 地域社会 内容 保護者 →〇
正答:5


R6後期:保育原理⑳

R6後期 保育原理 問 20 
次のうち、「保育所等関連状況取りまとめ(令和5年4月1日)」(こども家庭庁)における保育所等の状況について、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。ただし、ここでいう「保育所等」とは、従来の保育所に加え、平成 27 年4月に施行した子ども・子育て支援新制度において新たに位置づけられた、幼保連携型認定こども園等の特定教育・保育施設と特定地域型保育事業(うち2号・3号認定)を含むものとする。

  1. 待機児童数は、令和3年に比べて減少した。 →〇
  2. 保育所等を利用する児童の数は、令和3年に比べて増加した。 →×
  3. 保育所等の施設数は、令和3年に比べて増加した。 →〇
  4. 1・2歳児の保育所等の利用児童数を当該年齢の児童数で割ったものの割合(保育所等利用率)は、令和3年に比べて減少した。 →×

(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ × ○
2 ○ ○ × ×
3 ○ × ○ × →〇
4 × ○ ○ ○
5 × × ○ ×
正答:3


R6後期:教育原理①

R6後期 教育原理 問1 
次の文は、「教育基本法」第2条の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
(教育の目標)
第 2条 教育は、その目的を実現するため、学問の( A  →自由)を尊重しつつ、次に掲げる目標を達成するよう行われるものとする。

  1. 幅広い知識と教養を身に付け、( B  →真理)を求める態度を養い、豊かな情操と道徳心を培うとともに、健やかな身体を養うこと。
  2. 個人の価値を尊重して、その能力を伸ばし、創造性を培い、自主及び自律の精神を養うとともに、職業及び生活との関連を重視し、( C  →勤労)を重んずる態度を養うこと。

(組み合わせ)
   A    B    C
1 自由  正義  教育
2 自由  真理  勤労 →〇
3 価値  正義  勤労
4 価値  権利  教育
5 継承  真理  勤労
正答:2


R6後期:教育原理②

R6後期 教育原理 問2 次の文は、「子ども・子育て支援法」第7条の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
この法律において「教育」とは、( A  →満3歳)以上の小学校就学前子どもに対して( B  →義務教育)及びその後の教育の基礎を培うものとして教育基本法(平成 18 年法律第 120 号)第6条第1項に規定する法律に定める( C  →学校)において行われる教育をいう。
(組み合わせ)
AB C
1 満3歳 義務教育 認定こども園
2 満3歳 義務教育 学校 →〇
3 満3歳 小学校教育 認定こども園
4 満2歳 小学校教育 認定こども園
5 満2歳 小学校教育 学校
正答:2


R6後期:教育原理③

R6後期 教育原理 問3 
次の文にあてはまる人物として、正しいものを1つ選びなさい。
1885(明治 18)年、内閣制度が発足し、初代文部大臣に就任。欧米先進国の文明を取り入れて日本の富強を図るための国家主義教育を振興し、この目的実現のため諸学校制度の改革、教育内容の改善、教員養成方針の確立に努めた。1886(明治 19)年に小学校令・中学校令・帝国大学令・師範学校令を公布して近代学校制度の基礎を定めた。教科書行政としては、初めて検定制度を実施。教育内容の改善としては、「学科及其程度」を出して国家的基準を示した。また、師範教育は国民教育の礎をなすとして重視し、順良、信愛、威重の三気質をその教育目標とした。そしてこれを実現するために兵式体操を取り入れ、また全寮制をしいて徹底した軍隊式教育を行った。
1 大隈重信
2 森有礼 →〇
3 福沢諭吉
4 伊藤博文
5 倉橋惣三
正答:2


R6後期:教育原理④

R6後期 教育原理 問4 
次のうち、第二次世界大戦後の日本の教育改革に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 1947(昭和 22)年に、教育の機会均等をうたい、男女共学を認める「教育基本法」が制定された。 →〇
  2. 「教育基本法」の制定により、義務教育が9年から 12 年に延長された。 →×
  3. 「教育基本法」と同年に制定された「学校教育法」により、6・3・3・4制の新学校制度が発足した。 →〇
  4. 1948(昭和 23)年に「教育委員会法」が制定され、教育行政の中央集権化が進められた。 →×

(組み合わせ)
  A B C D
1 ○ ○ × ×
2 ○ × ○ × →〇
3 ○ × × ○
4 × ○ ○ ×
5 × × ○ ○
正答:2


R6後期:教育原理⑤

R6後期 教育原理 問5 
次のうち、フレーベル(Fröbel, F.W.)についての記述として、適切なものを3つ選びなさい。

  1. 『エミール』を著し、人間の自然本性は根源的に「善」であるとした。 →×
  2. 幼稚園(Kindergarten)の創始者である。 →〇
  3. 敏感期の理論に基づき、教具を使った感覚教育を実践した。 →×
  4. 万有在神論に立って、子どもの神性を開発することこそが教育の本質であるとした。 →〇
  5. 遊びの重要性を説き、恩物を考案した。 →〇

正答:2,4,5


R6後期:教育原理⑥

R6後期 教育原理 問6 
次のうち、「幼稚園教育要領」第3章「教育課程に係る教育時間の終了後等に行う教育活動などの留意事項」に関する記述として、適切なものを3つ選びなさい。

  1. 教育課程に基づく活動を考慮し、幼児期にふさわしい無理のないものとなるようにすること。 →〇
  2. 適切な責任体制と指導体制を整備した上で行うようにすること。 →〇
  3. 通常の教育時間の前後や長期休業期間中などは、保護者が自らの責任において幼児の教育・保育を家庭で行うこと。 →×
  4. 家庭や地域での幼児の生活も考慮し、教育課程に係る教育時間の終了後等に行う教育活動の計画を作成するようにすること。 →〇
  5. 教育課程に係る教育時間終了後等に行う教育活動の運営においては、幼児の安全を考慮し、地域の人々との連携は控えること。 →×

正答:1,2,4


R6後期:教育原理⑦

R6後期 教育原理 問7 
次のうち、「第4期 教育振興基本計画」(令和5年6月 16 日 閣議決定)に示された「5つの基本的な方針」として、誤ったものを1つ選びなさい。

  1. グローバル化する社会の持続的な発展に向けて学び続ける人材の育成 →〇
  2. 誰一人取り残されず、全ての人の可能性を引き出す共生社会の実現に向けた教育の推進 →〇
  3. 学校で全ての学びを完結する社会の実現に向けた教育の推進 →×
  4. 教育デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進 →〇
  5. 計画の実効性確保のための基盤整備・対話 →〇

正答:3


R6後期:教育原理⑧

R6後期 教育原理 問8 
次の説明文が示している語句として、最も適切なものを1つ選びなさい。
職業人を中心とした社会人に対して学校教育の修了後、いったん社会に出た後に行われる教育であり、職場から離れて行われるフルタイムの再教育のみならず、職業に就きながら行われるパートタイムの教育も含む。
1 デジタルリテラシー教育
2 リカレント教育 →〇
3 リメディアル教育
4 ダイバーシティ教育
5 インクルーシブ教育
正答:2


R6後期:教育原理⑨

R6後期 教育原理 問9 
次の文は、「いじめ防止対策推進法」第8条の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
学校及び学校の教職員は、基本理念にのっとり、当該学校に在籍する児童等の保護者、地域住民、( A  →児童相談所)その他の関係者との連携を図りつつ、( B  →学校全体)でいじめの防止及び( C  →早期発見)に取り組むとともに、当該学校に在籍する児童等がいじめを受けていると思われるときは、適切かつ迅速にこれに対処する責務を有する。
(組み合わせ)
A BC
1 児童発達支援センター 学校全体 早期発見
2 児童発達支援センター 学級 未然防止
3 児童相談所 学級 早期発見
4 児童相談所 学校全体 未然防止
5 児童相談所 学校全体 早期発見 →〇
正答:5


R6後期:教育原理⑩

R6後期 教育原理 問 10 
次の説明文が示している語句として、最も適切なものを1つ選びなさい。
経済的にめぐまれない貧困家庭の幼児に教育、医療、栄養及び社会的サービスを含む総合的援助を提供する。小学校教育の開始時点であらかじめ格差を解消しておくことを目的としている。ジョンソン大統領によって計画されたアメリカ合衆国の補償教育事業である。貧困の悪循環を断って、平等な教育の機会を提供するものである。
1 ドルトン・プラン
2 教育効果促進計画
3 ウィネトカ・プラン
4 ヘッド・スタート計画 →〇
5 教育優先地域計画
正答:4


R6後期:社会的養護①

R6後期 社会的養護 問1 
次のうち、子どもの意見表明権に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 「児童の権利に関する条約」では、「自己の意見を形成する能力のある児童がその児童に影響を及ぼすすべての事項について自由に自己の意見を表明する権利」を認めているが、これは言語によって意見を表明できる一部の子どもの権利を認めたものである。 →×
  2. 子どもは未熟であるために、大人が子どもにとってより良いものを考え、決定するという考え方を、「パターナリズム」という。 →〇
  3. 専門職等が子どもの声を代弁することを「アドボケイト」という。 →〇
  4. 児童養護施設に入所する子どもは、支援内容や生活上のルールの改善を職員に訴えることや施設に設置されている意見箱に匿名で投函できることになっている。 →〇
  5. 児童相談所長は、子どもを一時保護または児童養護施設などへの入所措置、及び措置解除を決定する場合には、年齢や発達の状況に応じて子どもの意見を聞かなければならない。 →〇

(組み合わせ)
A B C D E
1 ○ ○ × ○ ×
2 ○ × ○ × ○
3 × ○ ○ ○ ○ →〇
4 × × ○ ○ ×
5 × × × × ○
正答:3


R6後期:社会的養護②

R6後期 社会的養護 問2
次のうち、「児童養護施設運営指針」(平成 24 年3月 厚生労働省)に示された「発達の保障と自立支援」に関する記述として、適切なものの組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 子どもは、愛着関係や基本的な信頼関係を基盤にして、自分や他者の存在を受け入れていくことができるようになる。  →〇
  2. 子どもは、様々な生活体験などを通して、自立した社会生活に必要な基礎的な力を形成していくことが必要である。 →〇
  3. 子どもの自立に向けた生きる力の獲得は、集団生活における協調性が基盤となり可能となる。 →×
  4. 社会的養護では、子どもの自立や自己実現を目指して、子どもの活動の制限と他者との調和を大切にする。 →×

(組み合わせ)
1 A B →〇
2 A C
3 A D
4 B C
5 B D
R1後期:社会的養護⑦の類似問題
正答:1


R6後期:社会的養護③

R6後期 社会的養護 問3 
次のうち、「児童養護施設運営指針」(平成 24 年3月 厚生労働省)に基づく、入所時の説明等に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 施設の様子がわかりやすく紹介された印刷物等を作成し、希望があれば見学にも応じるなど養育・支援の内容を正しく理解できるよう工夫を行う。 →〇
  2. 保護者等との面会や帰宅に関する約束ごとなどについて、子どもや保護者等にわかりやすく説明する。 →〇
  3. 子どものそれまでの生活とのつながりを重視し、そこから分離されることに伴う子どもの不安を理解し受けとめ、不安の解消を図る。 →〇
  4. 子どもと保護者には、退所の時期を明確に伝えるようにする。 →×

(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ × →〇
2 ○ ○ × ○
3 ○ × × ○
4 × ○ ○ ×
5 × × ○ ×
正答:1


R6後期:社会的養護④

R6後期 社会的養護 問4 
「児童福祉法」第3条において、家庭における養育が適当でない場合、児童が「家庭における養育環境と同様の養育環境」において継続的に養育されるよう必要な措置を講じることとされている。次のうち、「社会的養育の推進に向けて」(令和5年 こども家庭庁)において、「家庭と同様の養育環境に該当するもの」として示されているものを2つ選びなさい。
1 地域小規模児童養護施設
2 里親 →〇
3 分園型小規模グループケア
4 小規模住居型児童養育事業(ファミリーホーム) →〇
5 乳児院
正答:2,4


R6後期:社会的養護⑤

R6後期 社会的養護 問5 
次のうち、令和4年6月に成立した改正児童福祉法において新設された事業として、正しいものを3つ選びなさい。
1 社会的養護自立支援拠点事業 →〇
2 児童自立生活援助事業
3 意見表明等支援事業 →〇
4 妊産婦等生活援助事業 →〇
5 子育て短期支援事業
正答:1,3,4


R6後期:社会的養護⑥

R6後期 社会的養護 問6 
次のうち、「児童養護施設運営指針」(平成 24 年3月 厚生労働省)に示されたアセスメントに関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 子どもの心身の状況や、生活状況等を正確に把握するため、手順を定めてアセスメントを行い、子どもの個々の課題を具体的に明示する。 →〇
  2. アセスメントは、子どもの担当職員をはじめ、心理療法担当職員、家庭支援専門相談員などが参加するケース会議で合議して行う。 →〇
  3. アセスメントに基づいて子ども一人一人の自立支援計画を策定するための体制を確立し、実際に機能させる。 →〇
  4. アセスメントと計画の評価・見直しは、少なくとも半年ごとに定期的に行い、かつ緊急の見直しなどを必要に応じて行う。 →〇

(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ○ →〇
2 ○ × ○ ○
3 ○ × ○ ×
4 × ○ × ×
5 × × × ○
正答:1


R6後期:社会的養護⑦

R6後期 社会的養護 問7 
次のうち、「児童養護施設運営指針」(平成 24 年3月 厚生労働省)に示された施設等の運営に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 養育・支援について、職員個人の養育観を重視し、それを尊重する方針を立てる。 →×
  2. 運営に関する標準的な実施方法の見直しは、職員や子ども等からの意見や提案、子どもの状況等に基づいて養育・支援の質の向上という観点から行う。 →〇
  3. 5年に1回以上第三者評価を受けるとともに、定められた評価基準に基づいて毎年自己評価を実施する。 →×
  4. 評価を分析・検討した結果やそれに基づく課題を文書化し、職員間で共有し、改善に取り組む。 →〇

(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ○
2 ○ ○ ○ ×
3 ○ ○ × ○
4 × ○ × ○ →〇
5 × × ○ ○
正答:4


R6後期:社会的養護⑧

R6後期 社会的養護 問8 
次のうち、施設職員に求められるソーシャルワークに関する記述として、適切なものを1つ選びなさい。

  1. ケースワークとは、地域にあるニーズや生活問題の解決のために、サービスの開発や組織化を図る技法である。 →×
  2. スーパービジョンとは、支援において他領域の専門的知識や技術を要するときに、他の専門職から助言を受けることである。 →×
  3. ソーシャルアクションとは、福祉ニーズの充足のために、社会環境の改善や制度等の創設・改善等を目指して、市民・組織・行政等に働きかける技法である。 →〇
  4. ソーシャルプランニングとは、複合的な問題を抱える利用者の生活上のニーズを充足させるため、適切な社会資源と利用者を結びつけ調整する技法である。 →×
  5. ソーシャルアドミニストレーションとは、意図的なグループ体験やメンバー相互の関係を活用して、個々の力を高め問題解決するための対人援助技術である。 →×

正答:3


R6後期:社会的養護⑨

R6後期 社会的養護 問9 
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
K君(1歳、男児)の母親は、離婚後ひとりで子育てをしていたが、養育困難となり、K君は乳児院に入所することになった。ある日、K君の母親と祖母(母親の実母)が面会に来た。面会の時、祖母が母親に対し、子どもの抱き方などについて細かくアドバイスをする様子がみられた。その後、保育士と3人で話をしている時には「あなたは母親なのだからがんばらないと」と祖母が母親に数回言葉をかけていた。K君の母親は、保育士と2人きりになった時、「私の母から『子育てが上手くできていない』みたいなことを言われると、Kとは一緒に暮らしたいけど、自分が上手く育てられるか不安になります」と言葉をもらした。
【設問】
次のうち、K君の母親に対する保育士の対応として、適切なものの組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 「あなたのお母さんの言うことは間違ってはいません。子育ての先輩なので、話を聞くことは大切だと思います」と伝えた。 →×
  2. 「親としてきちんとしなければならないと考えると不安になってしまいますよね。K君と暮らすようになった時には、保健師等の専門家への相談も紹介できますよ」と伝えた。 →〇
  3. 「これからもK君の様子をご報告しますので、交流時にK君と楽しい時間を積み重ねていきましょう」と伝えた。 →〇
  4. 「もし不安なのであれば、里親さんに育てて頂くことを検討しても良いかもしれないですね」と伝えた。 →×

(組み合わせ)
1 A B
2 A C
3 B C →〇
4 B D
5 C D
正答:3


R6後期:社会的養護⑩

R6後期 社会的養護 問 10 
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
G児童養護施設に入所しているM君(11 歳、男児)は、両親からの虐待を理由に入所している。
両親ともに「Mが言うことを聞かない時、Mへの暴力や暴言が止まらなくなる。だから、Mと一緒に暮らすことに自信がもてない」とG児童養護施設の家庭支援専門相談員に話をしている。しかし、M君を引き取りたい気持ちがあることや、M君も両親の暴力や暴言が改善できれば家庭での生活を望んでいることから、親子関係再構築支援を進めることになった。
【設問】
次のうち、G児童養護施設が行うこの親子に対する支援として、「社会的養護関係施設における親子関係再構築支援ガイドライン」(平成 26 年3月 厚生労働省 親子関係再構築支援ワーキンググループ)に照らし、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 両親のペアレントトレーニング受講に関して、児童相談所等と連携する。 →〇
  2. 両親以外の家族や親族に対し、親子が自立するためにも支援は行わないよう促す。 →×
  3. 親子交流については、両親が暮らす自宅へ宿泊することから開始する。 →×
  4. M君の養育はG児童養護施設の職員が担っているため、両親に学校行事への参加は控えてもらう。 →×

(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ × × × →〇
3 × ○ ○ ×
4 × × ○ ○
5 × × × ○
正答:2


R6後期:子ども家庭福祉①

R6後期 子ども家庭福祉 問1 
次のうち、「こども基本法」に関する記述として、適切なものの組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 市町村は、市町村こども計画を作成しなければならないとしている。 →×
  2. 国及び地方公共団体は、こども施策を策定する際には、こどもまたはこどもを養育する者等の意見を反映させるために必要な措置を講ずるものとしている。 →〇
  3. 文部科学省に、こども政策推進会議を置くこととしている。 →×
  4. 政府は、毎年国会にこどもをめぐる状況及び政府が講じたこども施策の実施の状況に関する報告を提出するとともに、これを公表しなければならないとされている。 →〇

(組み合わせ)
1 A B
2 A D
3 B C
4 B D →〇
5 C D
正答:4


R6後期:子ども家庭福祉②

R6後期 子ども家庭福祉 問2 
次のA~Eは、日本の子ども家庭福祉に関連する法律である。これらを年代の古い順に並べた場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
A 「いじめ防止対策推進法」の制定
B 「子ども・若者育成支援推進法」の制定
C 「就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律」の制定
D 「困難な問題を抱える女性への支援に関する法律」の制定
E 「子ども・子育て支援法」の制定
(組み合わせ)
1 A→E→D→B→C
2 B→C→D→A→E
3 B→E→A→D→C
4 C→A→D→B→E
5 C→B→E→A→D →〇
正答:5