R5後期:保育原理⑪

R5後期 保育原理 問 11 次の【Ⅰ群】の記述と、【Ⅱ群】の人名を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】

  1. 経営する工場の労働者とその家族のために教育施設を開設し、そこに「幼児学校」をおいた。 →〇イ オーエン(Owen, R.)
  2. 最も恵まれない子どもを豊かに育む方法こそ、すべての子どもにとって最良の方法であるとする考えに基づき、「保育学校」を創設し、医療機関との連携を図って保育を進めた。 →〇マクミラン(McMillan, M.)

【Ⅱ群】
ア デューイ(Dewey, J.)
イ オーエン(Owen, R.)
ウ マクミラン(McMillan, M.)
エ オーベルラン(Oberlin, J.F.)
(組み合わせ)
A B
1 ア イ
2 イ ア
3 イ ウ →〇
4 エ ア
5 エ ウ
正当:3


R5後期:保育原理⑫

R5後期 保育原理 問 12 次のうち、保育所が行う一時預かり事業に関して「保育所保育指針」に照らし、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 家庭での様子などを踏まえ、一人一人の子どもの心身の状態などを考慮して保育することが求められる。 →〇
  2. 一人一人の子どもの家庭での生活と保育所における生活との連続性に配慮する必要がある。 →〇
  3. 子どもが無理なく過ごすことができるよう、必要に応じて午睡の時間を設けたり、子どもがくつろぐことのできる場を設けたりするなど、一日の流れや環境を工夫することが大切である。 →〇
  4. 一日の生活の流れに慣れることを考え、保育所で行っている活動や行事に参加することは避けるように配慮する。 →×

正当:1 ○ ○ ○ ×


R5後期:保育原理⑬

R5後期 保育原理 問 13 次の文は、「保育所保育指針」第5章「職員の資質向上」の一部である。( A )~( E )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
保育所においては、保育の内容等に関する( A  →〇ア 自己評価)等を通じて把握した、保育の質の向上に向けた課題に( B  →〇オ 組織的)に対応するため、( C  →〇カ 保育内容)の改善や保育士等の役割分担の見直し等に取り組むとともに、それぞれの( D  →〇イ 職位)や職務内容等に応じて、各職員が必要な知識及び( E  →〇コ 技能)を身につけられるよう努めなければならない。
【語群】
ア 自己評価   イ 職位   ウ 柔軟   エ 保育方法   オ 組織的
カ 保育内容   キ 技術   ク 能力   ケ 研修     コ 技能
(組み合わせ)
A B C D E
1 ア ウ エ ク コ
2 ア ウ カ イ キ
3 ア オ カ イ コ →〇
4 ケ ウ カ ク キ
5 ケ オ エ ク キ
正当:3


R5後期:保育原理⑭

R5後期 保育原理 問 14 次の保育所の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
L君は、9月から3歳児クラスに入所し、保育所での生活は4日目である。昼食後の午睡では、担当保育士が絵本を読み終えると、他の子どもたちは自分の布団に横になるが、L君は自分の布団に横になっても、すぐに起き上がってカーテンにもぐって外を見たりする。担当保育士が近づくと、L君はカーテンから顔をのぞかせて担当保育士に笑いかけるが、またカーテンにもぐる。しばらくして、担当保育士が「L君、ねようね」と声をかけ、L君は布団に横になる。L君は、「ママは?」と聞き、担当保育士は「おしごとだよ」と答えると、L君はまた起き上がってカーテンにもぐる。「せんせい、カーテンにいる子がいるよ」と担当保育士に伝える子どももいる。担当保育士がもう一度「ねようね」と声をかけると、「ねないよ」と答える。時々、自分の布団にうつぶせになってみたりもするが、カーテンを引っ張ってみたり、なかなか落ちつかない様子である。担当保育士がそばで寝たふりをしても、L君は起き上がり、担当保育士にいろいろと話しかける。結局、L君はほとんど眠らずにおやつの時間になった。
【設問】
次のうち、「保育所保育指針」第1章「総則」、第2章「保育の内容」に照らし、L君への担当保育士の対応として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 他の子どもの迷惑になるので、明日からは午睡の時間は眠るようL君にしっかり伝える。 →×
  2. L君にとって新しい環境で眠れるようになるには、もう少し時間がかかると考えられるため、しばらく様子を見ていく。 →〇
  3. L君が安心して眠ることができるよう、なるべく午睡の時間はL君のそばにいて必要に応じて話しかけに応じるなどリラックスできるように関わる。 →〇
  4. L君の保護者には、新しい環境でなかなか眠らなかったことを伝え、家での様子を聞く。 →〇

正当:4 × ○ ○ ○


R5後期:保育原理⑮

R5後期 保育原理 問 15 次のうち、「保育所保育指針」第1章「総則」3「保育の計画及び評価」に照らし、全体的な計画の作成に続く保育の計画及び評価の過程として、A~Dを並べた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 評価を踏まえた計画の改善
B 保育内容等の評価
C 指導計画の展開
D 指導計画の作成
(組み合わせ)
1 A→B→C→D
2 B→A→C→D
3 C→B→D→A
4 D→B→A→C
5 D→C→B→A →〇
正当:5


R5後期:保育原理⑯

R5後期 保育原理 問 16 次のうち、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」2「1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容」に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 食事や午睡、遊びと休息など、保育所における生活のリズムが形成される。 →〇
  2. 走る、跳ぶ、登る、押す、引っ張るなど全身を使う遊びを楽しむ。 →〇
  3. 友達と食べることを楽しみ、食べ物への興味や関心をもつ。 →×
  4. 身の回りを清潔に保つ心地よさを感じ、その習慣が少しずつ身に付く。 →〇
  5. 保育所における生活の仕方を知り、自分たちで生活の場を整えながら見通しをもって行動する。 →×

正当:2 ○ ○ × ○ ×


R5後期:保育原理⑰

R5後期 保育原理 問 17 次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」3「保育の計画及び評価」(2)「指導計画の作成」の一部である。( A )~( E )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
障害のある子どもの保育については、一人一人の子どもの発達( A  →〇カ 過程)や障害の状態を把握し、適切な( B  →〇イ 環境)の下で、障害のある子どもが他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう、( C  →〇オ 指導)計画の中に位置付けること。また、子どもの状況に応じた保育を実施する観点から、家庭や関係機関と連携した( D  →〇エ 支援)のための計画を( E  →〇キ 個別)に作成するなど適切な対応を図ること。
【語群】
ア 段階     イ 環境     ウ 柔軟     エ 支援
オ 指導     カ 過程     キ 個別     ク 保育
(組み合わせ)
A B C D E
1 ア イ オ ク ウ
2 ア イ ク エ キ
3 ア ク エ オ ウ
4 カ イ オ エ キ →〇
5 カ ク エ オ キ
正当:4


R5後期:保育原理⑱

R5後期 保育原理 問 18 次の文は、「児童の権利に関する条約」第 27 条の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 締約国は、児童の身体的、精神的、道徳的及び社会的な発達のための相当な( A  →〇)についてのすべての児童の権利を認める。
  2. 父母又は児童について責任を有する他の者は、自己の能力及び資力の範囲内で、児童の発達に必要な生活条件を確保することについての( B  →〇)責任を有する。
  3. 締約国は、国内事情に従い、かつ、その能力の範囲内で、1の権利の実現のため、父母及び児童について責任を有する他の者を援助するための適当な措置をとるものとし、また、必要な場合には、特に栄養、衣類及び住居に関して、( C  →〇)及び支援計画を提供する。

(組み合わせ)
AB C
1 教育環境 一定程度の 緊急避難所
2 生活水準 第一義的な 物的援助 →〇
3 文化水準 全面的な 保健衛生
4 教育環境 第一義的な 保健衛生
5 生活水準 全面的な 物的援助
正当:2


R5後期:保育原理⑲

R5後期 保育原理 問 19 次のうち、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和 23 年厚生省令第 63 号)において、保育所の職員として、位置づけられているものを○、位置づけられていないものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 調理員 →〇
B 事務員 →×
C 保育士 →〇
D 嘱託医 →〇
正当:3 ○ × ○ ○


R5後期:保育原理⑳

R5後期 保育原理 問 20 次の表は、年齢区分別の保育所等利用児童の人数と割合(保育所等利用率)を示したものである。この表を説明した記述として、正しいものを一つ選びなさい。ただし、ここでいう「保育所等」は、従来の保育所に加え、平成 27 年4月に施行した子ども・子育て支援新制度において新たに位置づけられた幼保連携型認定こども園等の特定教育・保育施設と特定地域型保育事業(うち2号・3号認定)を含むものとする。
表 年齢区分別の就学前児童数に占める保育所等利用児童数の割合(保育所等利用率)

  令和4年4月 令和3年4月
3歳未満児(0~2歳) 1,100,925 人(43.4%) 1,105,335 人(42.1%)
  うち0歳児 144,835 人(17.5%) 146,361 人(17.5%)
うち1・2歳児 956,090 人(56.0%) 958,974 人(53.7%)
3歳以上児 1,628,974 人(57.5%) 1,636,736 人(56.0%)
全年齢児計 2,729,899 人(50.9%) 2,742,071 人(49.4%)

(保育所等利用率:当該年齢の保育所等利用児童数÷当該年齢の就学前児童数)
出典:厚生労働省「保育所等関連状況取りまとめ(令和4年4月1日)」(令和4年8月 30 日発表)

  1. 令和4年4月の全年齢児の保育所等利用児童数は前年と比べて増えており、保育所等利用率も前年と比べて高くなっている。 →×
  2. 令和4年4月の保育所等利用率は、0歳児、1・2歳児、3歳以上児のすべてにおいて前年と比べて低くなっている。 →×
  3. 令和4年4月の3歳未満児の保育所等利用率は、同年の3歳以上児の保育所等利用率と比べて高い。 →×
  4. 令和4年4月において、前年と比べて最も保育所等利用率が増えたのは1・2歳児である。 →〇
  5. 令和4年4月の全年齢児の保育所等利用率は 50%を超えており、3歳未満児、3歳以上児別にみても、保育所等利用率はともに 50%を超えている。 →×

正当:4


R5後期:教育原理①

R5後期 教育原理 問1 次の文は、「日本国憲法」第 26 条の一部である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける( A  →〇権利)を有する。
  • すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる( B  →〇義務)を負ふ。

(組み合わせ)
A    B
1 資格  義務
2 資格  責務
3 特権  義務
4 権利  責務
5 権利  義務 →〇
正当:5


R5後期:教育原理②

R5後期 教育原理 問2 次の文は、「幼稚園教育要領」の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
( A  →〇ウ 幼児期の教育)は、生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なものであり、( B  →〇イ 幼稚園教育)は、( C  →〇カ 学校教育法)に規定する目的及び目標を達成するため、幼児期の特性を踏まえ、環境を通して行うものであることを基本とする。
【語群】
ア 乳幼児教育  イ 幼稚園教育  ウ 幼児期の教育
エ 就学前教育  オ 教育基本法  カ 学校教育法
(組み合わせ)
A B C
1 ア イ オ
2 ア ウ カ
3 ウ ア カ
4 ウ イ カ →〇
5 エ ウ オ
正当:4


R5後期:教育原理③

R5後期 教育原理 問3 次のうち、「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」第1章「総則」第2「教育及び保育の内容並びに子育ての支援等に関する全体的な計画等」の一部として、誤ったものの組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を踏まえ教育及び保育の内容並びに子育ての支援等に関する全体的な計画を作成すること →〇
  2. 満3歳以上の園児の教育課程に係る教育週数は、特別の事情のある場合を除き、51 週を下ってはならない →×
  3. 1日の教育課程に係る教育時間は、8時間を標準とする。ただし、園児の心身の発達の程度や季節などに適切に配慮するものとする →×
  4. 園長の方針の下に、園務分掌に基づき保育教諭等職員が適切に役割を分担しつつ、相互に連携しながら、教育及び保育の内容並びに子育ての支援等に関する全体的な計画や指導の改善を図るものとする →〇
  5. 教育及び保育の内容並びに子育ての支援等に関する全体的な計画に基づき組織的かつ計画的に各幼保連携型認定こども園の教育及び保育活動の質の向上を図っていくこと(以下「カリキュラム・マネジメント」という。)に努めるものとする →〇

(組み合わせ)
1 A B
2 A C
3 B C →〇
4 B E
5 D E
正当:3


R5後期:教育原理④

R5後期 教育原理 問4 次のうち、プロジェクト・メソッドについての説明として、不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. プロジェクト・メソッドは、デューイ(Dewey, J.)の後継者の一人であったキルパトリック(Kilpatrick, W.H.)によって提唱されたもので、問題解決学習の一種と考えられる。 →〇
  2. プロジェクト・メソッドでは、目標の設定→計画の立案→実践→反省・評価、という一連の学習活動を生徒自身が行うことになる。 →〇
  3. プロジェクト・メソッドは、学習内容を系統化し、学習者が各ステップを踏みながら、確実に目標に到達できるように計画された教授学習の方法である。 →×
  4. プロジェクトとは、「社会的な環境の中で全精神を打ち込んで行われる目的の明確な活動」と定義されるものである。 →〇
  5. プロジェクト・メソッドでは、生徒の学習が生徒自身の自発的な活動として展開されることに力点がおかれる。 →〇

正当:3


R5後期:教育原理⑤

R5後期 教育原理 問5 次の文は、ある国の保育についての記述である。どこの国のものか、正しいものを一つ選びなさい。
この国において、「学びの物語 Learning Stories」と呼ばれる、子ども一人一人にフィードバックされ、蓄積される保育記録が開発された。子どもそれぞれの変容を捉えるとともに、子どもが関心を持ち取り組もうとしていること、その過程で工夫したり考えたりしていることを学びの「構えdisposition」として捉えようとしている。
1 ニュージーランド →〇
2 イタリア
3 シンガポール
4 スウェーデン
5 イギリス
正当:1


R5後期:教育原理⑥

R5後期 教育原理 問6 次の文は、ある法令に関する説明である。正しいものを一つ選びなさい。
1872(明治5)年の「学制」に代わる教育に関する基本法制として、1879(明治 12)年9月に公布された。学区制を廃止し、町村を小学校の設置単位と位置付け、その行政事務を行うために町村に人民公選の学務委員を置くこととされた。また、小学校の最低就学期間を 16 か月とし、公立学校の教育課程を地域の実情に即して学務委員と教員が定めることとなった。しかし、この法令の施行後、教育現場に混乱が見られるなどしたため、翌年、全面的な改正が行われた。
1 学事奨励ニ関スル被仰出書
2 小学校令
3 教育ニ関スル勅語(教育勅語)
4 教育令 →〇
5 教育基本法
正当:4


R5後期:教育原理⑦

R5後期 教育原理 問7 次の文にあてはまる人物として、正しいものを一つ選びなさい。
江戸時代初期の儒学者。日本における陽明学の祖とされ、「近江聖人」と呼ばれた。『翁問答(おきなもんどう)』を著す。その内容は、人が単に外的な規範に形式的に従うことをよしとせず、人の内面の道徳的可能性を信頼し、聖人の心を模範として自らの心を正しくすることこそが真の正しい行為と正しい生き方をもたらすと説いた。
1 中江 藤樹 →〇
2 伊藤 仁斎
3 緒方 洪庵
4 林 羅山
5 貝原 益軒
正当:1


R5後期:教育原理⑧

R5後期 教育原理 問8 次の小学校における教師の指導のうち、潜在的カリキュラムとしてジェンダー・バイアスを助長する恐れのあるものとして、適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 道徳の授業で、性別にかかわらず協力し助け合うように指導した。 →×
  2. 誕生日のお祝いに、いつも女児には赤のカードを、男児には青のカードを渡している。 →〇
  3. 体育の授業で、思春期には内分泌の働きによって生殖に関わる機能が成熟し、体形に性差が表れることを教えた。 →×
  4. 授業中に泣いている男児に対して、「男なのだから泣くのはやめなさい」と言って注意した。 →〇
  5. いつもズボンを履いてくる女児に対して、「もっと女の子らしい服装をしましょう」と優しくアドバイスをした。 →〇

(組み合わせ)
1 A B C
2 A D E
3 B C D
4 B D E →〇
5 C D E
正当:4


R5後期:教育原理⑨

R5後期 教育原理 問9 次のうち、「新・放課後子ども総合プラン」(平成 30 年9月)についての記述として、不適切なものを一つ選びなさい。

  1. 共働き家庭等の「小1の壁」を打破するとともに、次世代を担う人材を育成するため、全ての児童(小学校に就学している児童をいう)が放課後等を安全・安心に過ごすことを専ら目的として、文部科学省から厚生労働省に移管して取り組んでいる事業である。 →×
  2. 放課後児童クラブ及び放課後子供教室を一体的に又は連携して実施し、うち一体型の放課後児童クラブ及び放課後子供教室について、引き続き1万か所以上で実施することを目指している。 →〇
  3. 全ての児童(小学校に就学している児童をいう)の安全・安心な居場所づくりの観点から、小学校の余裕教室等の活用や、教育と福祉との連携方策等について検討しつつ、放課後児童クラブ及び放課後子供教室を計画的に整備等していくことが必要である。 →〇
  4. 放課後児童クラブについては、既に多様な運営主体により実施されているが、待機児童が数多く存在している地域を中心に、民間企業が実施主体としての役割をより一層担っていくことが考えられる。その際、地域のニーズに応じ、本来事業に加えて高付加価値型のサービス(塾、英会話、ピアノ、ダンス等)を提供することも考えられる。 →〇
  5. 放課後子供教室については、地域と学校が連携・協働して社会総掛かりで子どもの育ちを支える観点から、大学生・高校生や企業退職者、高齢者などの地域住民の一層の参画促進を図るとともに、子育て・教育支援に関わる NPO、習い事や学習塾等の民間教育事業者、スポーツ・文化・芸術団体などの地域人材の参画を促進していくことも望まれる。 →〇

正当:1


R5後期:教育原理⑩

R5後期 教育原理 問 10 次の文は、中央教育審議会答申「「令和の日本型学校教育」の構築を目指して~全ての子供たちの可能性を引き出す、個別最適な学びと、協働的な学びの実現~」(令和3年1月)に関する記述である。適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 学校教育には、一人一人の児童生徒が、自分のよさや可能性を認識するとともに、あらゆる他者を価値のある存在として尊重し、多様な人々と協働しながら様々な社会的変化を乗り越え、豊かな人生を切り拓き、持続可能な社会の創り手となることができるよう、その資質・能力を育成することが求められている。 →〇
  2. 次代を切り拓く子供たちに求められる資質・能力として、文章の意味を正確に理解する読解力、教科等固有の見方・考え方を働かせて自分の頭で考えて表現する力、対話や協働を通じて知識やアイディアを共有し新しい解や納得解を生み出す力などが挙げられている。 →〇
  3. 「みんなと同じことができる」「言われたことを言われたとおりにできる」というように、均質な労働者の育成が現代社会の要請として学校教育に求められている。 →×
  4. 「予測困難な時代」の中、目の前の事象から解決すべき課題を見いだし、主体的に考え、多様な立場の者が協働的に議論し、納得解を生み出すなどの資質・能力が求められている。 →〇

正当:2 ○ ○ × ○


R5後期:社会的養護①

R5後期 社会的養護 問1 次のうち、「児童福祉法」の一部として、正しいものを一つ選びなさい。

  1. 国及び地方公共団体は、児童を心身ともに健やかに育成することについて第一義的責任を負う。 →×
  2. 国及び地方公共団体は、児童を家庭において養育することが困難であり又は適当でない場合は、できる限り良好な家庭的環境において継続的に養育されることを優先し、必要な措置を講じなければならない。 →×
  3. 全て国民は、児童の権利に関する条約の精神にのっとり、児童が適切に養育され、その生活を保障し、愛され保護されるよう努めなければならない。 →×
  4. 全て国民は、児童が良好な環境において生まれ、かつ、社会のあらゆる分野において、児童の年齢及び発達の程度に応じて、その意見が尊重され、その最善の利益が優先して考慮され、心身ともに健やかに育成されるよう努めなければならない。 →〇
  5. 都道府県は、児童の身近な場所における児童の福祉に関する支援等に係る業務を適切に行う。 →×

正当:4


R5後期:社会的養護②

R5後期 社会的養護 問2 次のうち、「里親及びファミリーホーム養育指針」(平成 24 年3月 厚生労働省)の一部として、正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 社会的養護を必要とする子どもを、養育者の家庭に迎え入れて養育する「家庭的養護」である。 →×
  2. 養育者の個人的な責任に基づいて提供される養育の場である。 →×
  3. 家庭内における養育上の課題や問題を解決し或いは予防するためにも、養育者は協力者を活用し、養育のありかたをできるだけ「ひらく」必要がある。 →〇
  4. 里親制度は、養育里親、専門里親、養子縁組里親、親族里親の4つの類型の特色を生かしながら養育を行う。 →〇

正当:4 × × ○ ○


R5後期:社会的養護③

R5後期 社会的養護 問3 次のうち、社会的養護に関わる専門職に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 児童養護施設、児童心理治療施設、福祉型障害児入所施設には、保育士を置かなければならない。 →〇
  2. 里親支援専門相談員は、里親会等と連携して、里親の新規開拓や里親委託の推進、里親への研修等を行う専門職であり、乳児院、児童養護施設、児童相談所に置かなければならない。 →×
  3. 心理療法を行う必要があると認められる児童が 10 人以上いる児童養護施設、児童自立支援施設には、心理療法担当職員を置かなければならない。 →〇
  4. 虐待を受けた児童が 10 人以上いる乳児院、児童養護施設、児童自立支援施設には個別対応職員を置かなければならないが、虐待を受けた児童が 10 人未満の施設には任意で置くことができる。 →×

正当:3 ○ × ○ ×


R5後期:社会的養護④

R5後期 社会的養護 問4 次のうち、社会的養護の地域支援に関する記述として、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 短期入所生活援助(ショートステイ)事業の対象者は、疾病や疲労などにより家庭において児童を養育することが一時的に困難になった保護者の児童や、経済的問題等により緊急一時的に保護が要になった母子等である。 →〇
  2. 「新しい社会的養育ビジョン」(平成 29 年 厚生労働省)では、入所児童以外の地域の子育て家庭を支援する専門職として、乳児院と児童養護施設に地域支援専門相談員を配置することとされた。 →×
  3. 施設に入所する子どもの早期家庭復帰を支援するため、乳児院、児童養護施設、児童心理治療施設、児童自立支援施設には、児童家庭支援センターを設置する義務がある。 →×
  4. 乳児院、母子生活支援施設、児童養護施設、児童心理治療施設及び児童自立支援施設の長は、その行う児童の保護に支障がない限りにおいて、当該施設の所在する地域の住民につき、児童の養育に関する相談に応じ、及び助言を行うよう努めなければならない。 →〇

(組み合わせ)
1 A B
2 A D →〇
3 B C
4 B D
5 C D
正当:2


R5後期:社会的養護⑤

R5後期 社会的養護 問5 次のうち、「社会的養育の推進に向けて」(令和4年 厚生労働省)における親子関係再構築支援に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 里親は養育の一貫性を担うという意味において、実親との再統合のための支援は行わない。 →×
  2. 親子関係再構築等の家庭環境の調整は、措置の決定・解除を行う市町村及び施設の役割である。 →×
  3. 子どもの生い立ちや親との関係について、自分の心の中で整理をつけられるよう、子どもに対する支援も必要である。 →〇
  4. 里親支援専門相談員は、家庭復帰に向けて、親との面会や宿泊、一時的帰宅等を段階的に行う。 →×
  5. 暴力以外の方法を知らずにしつけと称して虐待をしてしまう親に対し、ペアレントトレーニング等を取り入れる。 →〇

正当:4 × × ○ × ○


R5後期:社会的養護⑥

R5後期 社会的養護 問6 次のうち、「児童養護施設運営指針」(平成 24 年3月 厚生労働省)の自立支援およびアフターケアに関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 退所にあたっては、保護者の申し出を優先し、児童相談所と協議したうえで決定し、子どもに提示する。 →×
  2. 退所者の状況を把握し、退所後の記録を整備する。 →〇
  3. アフターケアは施設の業務であり、退所後も施設に相談できることを伝える。 →〇
  4. 施設退所者が集まれるような機会を設けたり、退所者グループの活動を支援し、参加を促す。 →〇

正当:4 × ○ ○ ○


R5後期:社会的養護⑦

R5後期 社会的養護 問7 次のうち、「児童養護施設運営指針」(平成 24 年3月 厚生労働省)の養育・支援に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 発達段階に応じて居室等の整理整頓、掃除等の習慣が身につくようにする。 →〇
  2. 性についての話題は不安を引き出す可能性があるため、控える。 →×
  3. でき得る限り他児との共有の物をなくし、個人所有とする。 →〇
  4. 行事などの企画・運営は職員が主体的にかかわり、子どもに指示をする。 →×

正当:3 ○ × ○ ×


R5後期:社会的養護⑧

R5後期 社会的養護 問8 次のうち、小規模住居型児童養育事業(ファミリーホーム)に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 養育者は、保育士または児童指導員の資格が必要である。 →×
  2. 里親養育包括支援事業の支援対象である。 →〇
  3. 養育者の他に補助者を配置することとされている。 →〇

正当:4 × ○ ○


R5後期:社会的養護⑨

R5後期 社会的養護 問9 次のうち、「児童福祉法」に基づく要保護児童の措置が採られる委託・入所先として、不適切なものを一つ選びなさい。
1 乳児院 →〇
2 児童養護施設 →〇
3 母子生活支援施設 →×
4 児童自立支援施設 →〇
5 里親 →〇
正当:3


R5後期:社会的養護⑩

R5後期 社会的養護 問 10 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
Y君(10 歳)は、乳児院に入所後、現在は児童養護施設で生活をしている。児童養護施設に入所後は、親との面会がない状態が続いている。同じ児童養護施設にいるZ君(9歳)は、親との面会交流があり、その都度、玩具を買ってもらう等、面会交流後、笑顔で居住スペースに戻ってくる。そんなZ君を見たY君は、Z君に対し暴言を吐いたり、いいがかりをつけるなど、Z君を困らせている。
【設問】
次のうち、児童養護施設におけるY君への対応として、最も適切なものを一つ選びなさい。

  1. Z君の、親との面会の回数を減らす。 →×
  2. Z君とY君、どちらかを違う児童養護施設に移動させる。 →×
  3. Y君を厳しく指導する。 →×
  4. Y君へのライフストーリーワークの実施を検討する。 →〇
  5. Y君へのスーパービジョンの実施を検討する。 →×

正当:4