R4前期 保育原理 問 12
次の文は、「保育所保育指針」第5章「職員の資質向上」の一部である。(a)~(e)の下線部分が正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
子どもの最善の利益を考慮し、(a →×)環境に配慮した保育を行うためには、職員一人一人の(b →〇)倫理観、人間性並びに保育所職員としての職務及び責任の理解と自覚が基盤となる。
各職員は、(c →〇)自己評価に基づく課題等を踏まえ、保育所内外の(d →×)研究等を通じて、保育士・看護師・調理員・栄養士等、それぞれの職務内容に応じた専門性を高めるため、必要な知識及び(e →〇)技術の修得、維持及び向上に努めなければならない。
正答:4 × ○ ○ × ○
R4前期:保育原理⑬
R4前期 保育原理 問 13
次の【Ⅰ群】の記述と、【Ⅱ群】の語句を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
- 児童は、人として尊ばれる。児童は、社会の一員として重んぜられる。児童は、よい環境のなかで育てられる。 →〇イ 児童憲章
- 乳児又は幼児の保護者は、みずからすすんで、育児についての正しい理解を深め、乳児又は幼児の健康の保持及び増進に努めなければならない。 →ア 母子保健法
- 締約国は、すべての児童が生命に対する固有の権利を有することを認める。 →〇エ 児童の権利に関する条約
【Ⅱ群】
ア 母子保健法
イ 児童憲章
ウ 子ども・子育て支援法
エ 児童の権利に関する条約
(組み合わせ)
A B C
1 ア エ イ
2 イ ア エ →〇
3 イ ウ エ
4 ウ イ エ
5 エ ア イ
正答:2
R4前期:保育原理⑭
R4前期 保育原理 問 14
次のうち、「児童福祉法」に規定されている各種事業に関する説明として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 一時預かり事業とは、家庭において保育を受けることが一時的に困難となった乳児又は幼児について、主として昼間において、保育所、認定こども園などにおいて、一時的に預かり、必要な保護を行う事業をいう。 →〇
- 地域子育て支援拠点事業とは、乳児又は幼児及びその保護者が相互の交流を行う場所を開設し、子育てについての相談、情報の提供、助言その他の援助を行う事業をいう。 →〇
- 居宅訪問事業とは、保育を必要とする乳児・幼児について、その居宅においてベビーシッターによる保育を行う事業をいう。 →×
- 院内保育事業とは、疾病にかかっている保育を必要とする乳児・幼児について、保育所、認定こども園、病院、診療所などにおいて、保育を行う事業をいう。 →×
正答:1 ○ ○ × ×
R4前期:保育原理⑮
R4前期 保育原理 問 15
次の【Ⅰ群】の記述と、【Ⅱ群】の人物を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
- 華族女学校附属幼稚園に勤めていたが、貧しい子どもたちを対象とする幼児教育の必要性を感じ、森島峰とともに二葉幼稚園を設立した。 →〇エ 野口幽香
- リズミカルな歌曲に動作を振り付けた「律動遊戯」と童謡などに動作を振り付けた「律動的表情遊戯」を創作した。 →〇イ 土川五郎
- 東京女子師範学校附属幼稚園の創設時の主任保姆として保姆たちの指導にあたり、日本の幼稚園教育の基礎を築いた。 →〇ア 松野クララ
- 恩物中心主義の保育を批判し、著書『幼稚園保育法』(明治 37 年)において、幼児の自己活動を重視するとともに遊戯の価値を論じた。 →〇ウ 東基吉
【Ⅱ群】
ア 松野クララ
イ 土川五郎
ウ 東基吉
エ 野口幽香
オ 倉橋惣三
(組み合わせ)
A B C D
1 ア イ エ ウ
2 ア ウ エ オ
3 エ イ ア ウ →〇
4 エ イ ア オ
5 エ ウ ア イ
正答:3
R4前期:保育原理⑯
R4前期 保育原理 問 16
次の【Ⅰ群】の記述と、【Ⅱ群】の人物を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
- フランスの思想家で、主著とされる小説で人間は自然本性的に善良であることを根本原理として、教育の目的も方法もともに自然でなくてはならないと主張し、多くの教育者に影響を与えた。 →〇エ ルソー(Rousseau, J.-J.)
- イタリアの医師で、「子どもの家」を創設し、環境を整え、子どもをよく観察したうえでその自由な自己活動を尊重し援助することを重視した教育法を実践した。 →〇オ モンテッソーリ(Montessori, M.)
- イギリスの実業家で、1816 年に自ら経営する紡績工場の中に幼児の自発的で自由な活動を重視する幼児学校を創設した。 →〇ア オーエン(Owen, R.)
- アメリカの心理学者で、人間の健康的な側面を重視した人間性心理学を確立し、自己実現の欲求を健康な人間の理想の最終的な段階とする5つの階層的欲求理論を論じた。 →〇ウ マズロー(Maslow, A.H.)
【Ⅱ群】
ア オーエン(Owen, R.)
イ フレーベル(Fröbel, F.W.)
ウ マズロー(Maslow, A.H.)
エ ルソー(Rousseau, J.-J.)
オ モンテッソーリ(Montessori, M.)
(組み合わせ)
A B C D
1 イ ア ウ エ
2 イ オ ア ウ
3 エ ア ウ イ
4 エ オ ア イ
5 エ オ ア ウ →〇
正答:5
R4前期:保育原理⑰
R4前期 保育原理 問 17
次のA~Dは、子どもの権利に関する記述である。これらを年代の古い順に並べた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 国際連合総会において「世界人権宣言」が採択された。
- 「国際人権規約」が発効した。
- 国際連盟総会で児童の権利に関する「ジュネーヴ宣言」が採択された。
- 国際連合総会で「児童の権利に関する条約」が採択された。
(組み合わせ)
1 A→B→D→C
2 A→D→C→B
3 B→A→D→C
4 C→A→B→D →〇
5 C→D→A→B
正答:4
R4前期:保育原理⑱
R4前期 保育原理 問 18
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
5歳児クラスのK君には、同じ保育所の2歳児クラスに通う妹がいる。K君の母親は、保育所に着くと、まず1階にあるK君のクラスの入り口となっているテラスに行き、K君に「支度をしていてね」と伝えてから、2階にある妹のクラスに向かう。妹の支度を終えると、母親はK君の様子を見にくる。
5歳児クラスの子どもは登園してくると、保育室でタオルをかけるなど支度をして、どんどん園庭などで遊び始める。K君は、母親が妹のクラスでの支度を終えてK君の様子を見にくるまで、テラスに上がることなく、ずっと園庭に立っている。母親は、K君のところに戻ってくると「K君、早くお支度はじめていてよ」と声をかける。K君はやっと動き、支度を始める。母親がくるまでは朝の支度を始めないという様子がここ最近続いている。
【設問】
担当保育士の対応として、「保育所保育指針」に照らして、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- K君の朝の支度や遊び始めるのが遅くても、保育として何か問題があるわけではないので、特に何もしない。 →×
- 自分のことを自分で取り組んでいない姿は5歳児として問題なので、母親がくるのを待たずに、朝の支度に取りかかるよう毎朝声をかけていく。 →×
- 母親が自分のところにくるのを待っていたいK君の気持ちを認め、「お母さんが来たら支度をするのね」と声をかけ、そのまま様子を見守っていく。 →〇
- 日々の保育の様子から、K君は母親に支度に付き合ってほしい気持ちがあるのではないかと考え、母親の思いを聞く。 →〇
- K君が朝、保育室にはりきって入ってきたくなるよう好きなことを探し、一緒にやろうと声をかける。 →〇
正答:4 × × ○ ○ ○
R4前期:保育原理⑲
R4前期 保育原理 問 19
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
R保育所の2歳児クラスの子どもたちは、午前中にホールでリズム遊びや歌唱の活動をしていたが、給食の時間となったので、活動を終了し、2歳児の保育室へ移動が始まった。ホールから1列になって廊下を移動し始めた時に調理室から給食のいい匂いが漂ってきて、S君は思わず「ご飯だ、ご飯だぁ~」と楽しげに口ずさみ踊るように走り始めた。その時、傍らにいた担当保育士がS君の腕をつかみ、顔を近づけ「廊下で歌ったり走ったりしちゃいけないって言ったよね?」と強く言った。S君は驚いて表情を曇らせ、その後はうつむきながら歩いて保育室に入った。
【設問】
その日の夕方、担当保育士はこの場面における自分のS君への対応について振り返りを行った。担当保育士の自己評価として「保育所保育指針」に照らして、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- あの時の自分は、S君に保育所でのきまりを伝えなければという思いが先に立っていたが、そのことでS君の楽しい気持ちを寸断させてしまったかもしれない。 →〇
- 2歳児は、生活のきまりに関する理解が十分ではなく、怪我につながりやすい。S君はそのときは驚いたかもしれないが、すぐに忘れるだろうから、対応として間違いはないだろう。 →×
- その場で強く言うのではなく、S君の気持ちに共感しつつ日々の保育の中で繰り返し言葉をかけ、S君が自分できまりに気づけるような対応がより適切だったのかもしれない。 →〇
- 今後の対応としては、安全面への配慮の重要性という視点とともに、子どもの自尊心を尊重することにも留意していこう。 →〇
正答:2 ○ × ○ ○
R4前期:保育原理⑳
R4前期 保育原理 問 20
次の表は、令和2年4月の年齢区分別の保育所等利用児童数および待機児童数を示したものである。この表を説明した記述として、正しいものを一つ選びなさい。ただし、ここでいう「保育所等」は、従来の保育所に加え、平成 27 年4月に施行した子ども・子育て支援新制度において新たに位置づけられた幼保連携型認定こども園等の特定教育・保育施設と特定地域型保育事業(うち2号・3号認定)を含むものとする。
表 年齢区分別の保育所等利用児童数および待機児童数
利用児童数 待機児童数
低年齢児(0~2歳) 1,109,650 人 (40.5%) 10,830 人 (87.1%)
うち0歳児 151,362 人 (5.5%) 1,227 人 (9.9%)
うち1・2歳児 958,288 人 (35.0%) 9,603 人 (77.2%)
3歳以上児 1,627,709 人 (59.5%) 1,609 人 (12.9%)
全年齢児計 2,737,359 人(100.0%) 12,439 人(100.0%)
出典:厚生労働省「保育所等関連状況取りまとめ(令和2年4月1日)」
- 利用児童数は、低年齢児(0~2歳)よりも3歳以上児の方が少ない。 →×
- 待機児童数は、3歳以上児が最も多い。 →×
- 待機児童数は、1万2千人を上回っているが、そのうち低年齢児(0~2歳)が9割以上を占めている。 →×
- 利用児童数の割合は、低年齢児(0~2歳)が4割を超えており、待機児童数は低年齢児(0~2歳)が3歳以上児よりも多くなっている。 →〇
- 利用児童数の割合は、3歳以上児が約6割であるが、待機児童数の割合は3歳以上児が低年齢児(0~2歳)よりも多くなっている。 →×
正答:4
R4前期:教育原理①
R4前期 教育原理 問1
次の条文が示されている法令はどれか。正しいものを一つ選びなさい。
幼稚園は、義務教育及びその後の教育の基礎を培うものとして、幼児を保育し、幼児の健やかな成長のために適当な環境を与えて、その心身の発達を助長することを目的とする。
1 日本国憲法
2 児童福祉法
3 教育基本法
4 学校教育法 →〇
5 子ども・子育て支援法
正答:4
R4前期:教育原理②
R4前期 教育原理 問2
次の文は、「教育基本法」第4条の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- すべて国民は、ひとしく、その能力に応じた教育を受ける機会を与えられなければならず、人種、( A 信条)、性別、社会的身分、( B 経済 )的地位又は門地によって、教育上差別されない。
- 国及び地方公共団体は、( C 障害)のある者が、その( C )の状態に応じ、十分な教育を受けられるよう、教育上必要な支援を講じなければならない。
- 国及び地方公共団体は、能力があるにもかかわらず、( B )的理由によって修学が困難な者に対して、奨学の措置を講じなければならない。
(組み合わせ)
ABC
1 信条 経済 資質
2 宗教 階層 資質
3 信条 経済 障害 →〇
4 宗教 経済 障害
5 信条 階層 障害
正答:3
R4前期:教育原理③
R4前期 教育原理 問3
次の文章の著者は誰か。正しいものを一つ選びなさい。
1 ルソー(Rousseau, J.-J.)
2 ペスタロッチ(Pestalozzi, J.H.)
3 モンテッソーリ(Montessori, M.)
4 デューイ(Dewey, J.) →〇
5 ブルーナー(Bruner, J.S.)
正答:4
R4前期:教育原理④
R4前期 教育原理 問4
次の【Ⅰ群】の記述と、【Ⅱ群】の人物を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
- 一般の庶民にも開かれた教育機関である綜芸種智院を設立し、総合的な人間教育をめざした。 →〇エ 空海
- 町人社会における実践哲学である石門心学を創始した。子どもの教育の可能性、子どもの善性を説く大人の役割についても言及した。 →〇ア 石田梅岩
【Ⅱ群】
ア 石田梅岩
イ 最澄
ウ 大原幽学
エ 空海
オ 広瀬淡窓
(組み合わせ)
A B
1 ア エ
2 イ ア
3 ウ オ
4 エ ア →〇
5 エ ウ
正答:4
R4前期:教育原理⑤
R4前期 教育原理 問5
次のうち、「幼稚園教育要領」第1章「総則」第4「指導計画の作成と幼児理解に基づいた評価」の一部として、誤ったものを一つ選びなさい。
- 指導の過程を振り返りながら幼児の理解を進め、幼児一人一人のよさや可能性などを把握し、指導の改善に生かすようにすること。その際、他の幼児との比較や一定の基準に対する達成度についての評定によって捉えるものではないことに留意すること。 →〇
- 幼児の行う具体的な活動は、生活の流れの中で様々に変化するものであることに留意し、幼児が望ましい方向に向かって自ら活動を展開していくことができるよう必要な援助をすること。 →〇
- 幼児期は直接的な体験が重要であることを踏まえ、視聴覚教材やコンピュータなど情報機器を使用しないようにすること。 →×
- 言語に関する能力の発達と思考力等の発達が関連していることを踏まえ、幼稚園生活全体を通して、幼児の発達を踏まえた言語環境を整え、言語活動の充実を図ること。 →〇
- 幼児が次の活動への期待や意欲をもつことができるよう、幼児の実態を踏まえながら、教師や他の幼児と共に遊びや生活の中で見通しをもったり、振り返ったりするよう工夫すること。 →〇
正答:3
R4前期:教育原理⑥
R4前期 教育原理 問6
次の文は、「小学校学習指導要領」(平成 29 年告示)に示された「教育課程の編成」の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
低学年における教育全体において、例えば( A イ 生活科)において育成する自立し生活を豊かにしていくための資質・能力が、他教科等の学習においても生かされるようにするなど、教科等間の関連を積極的に図り、( B ウ 幼児期の教育)及び中学年以降の教育との円滑な接続が図られるよう工夫すること。特に、小学校入学当初においては、幼児期において自発的な活動としての( C カ 遊び)を通して育まれてきたことが、各教科等における学習に円滑に接続されるよう、( A )を中心に、合科的・関連的な指導や弾力的な時間割の設定など、指導の工夫や指導計画の作成を行うこと。
【語群】
ア 総合的な学習の時間 イ 生活科 ウ 幼児期の教育
エ スタートプログラム オ 自然体験 カ 遊び
(組み合わせ)
A B C
1 ア ウ オ
2 ア ウ カ
3 ア エ オ
4 イ ウ カ →〇
5 イ エ カ
正答:4
R4前期:教育原理⑦
R4前期 教育原理 問7
次の文は、日本における明治期の教育についての記述である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
明治維新後、近代教育制度が確立されていった。1871(明治4)年に文部省が創設され、1872(明治5)年には学区制度と単線型の学校制度を構想した( A 学制)が公布された。その後、初代文部大臣となった( B 森有礼 )は、国民教育制度の確立に力を注ぎ、特に初等教育の普及と教員養成の充実を図った。
(組み合わせ)
A B
1 教育令 西村茂樹
2 教育令 森有礼
3 学制 伊藤博文
4 学制 西村茂樹
5 学制 森有礼 →〇
正答:5
R4前期:教育原理⑧
R4前期 教育原理 問8
次のうち、「子ども・子育て支援法」第7条において定められる「教育・保育施設」として、あてはまるものを○、あてはまらないものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 幼稚園 →〇
B 保育所 →〇
C 認定こども園 →〇
D 小規模保育 →×
E 地域子育て支援センター →×
正答:2 ○ ○ ○ × ×
R4前期:教育原理⑨
R4前期 教育原理 問9
次のうち、「持続可能な開発目標(SDGs)と日本の取組」(外務省)の一部として、正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、初等教育レベルの学力を獲得する →×
- ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児のエンパワーメントを行う →〇
- あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する →〇
正答:4 × ○ ○
R4前期:教育原理⑩
R4前期 教育原理 問 10
次の文は、「子供の貧困対策に関する大綱~日本の将来を担う子供たちを誰一人取り残すことがない社会に向けて~」(令和元年 内閣府)の一部である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
子ども・子育て支援新制度に基づき、職員の配置や処遇改善等を通じた、幼児教育・保育・子育て支援の更なる質の向上を推進する。保育士等の専門性を高め、( A キャリアアップ )が図られるよう、保育士等の給与状況を把握し、施策の効果を検証しながら更なる処遇改善に取り組む。
また、各地方公共団体への「幼児教育センター」の設置や「幼児教育アドバイザー」の育成・配置等、公私の別や施設種を超えて幼児教育を推進する体制を構築し、幼児教育施設の教職員等への研修の充実や小学校教育との接続の推進を図る。
さらに幼稚園教諭・保育士等による専門性を生かした子育て支援の取組を推進するとともに、子育てに悩みや不安を抱える保護者など、地域における保護者に対する( B 家庭教育支援 )を充実するため、( B )チーム等による学習機会の提供や情報提供、相談対応、地域の居場所づくり、訪問型家庭教育支援等の取組を推進する。
(組み合わせ)
A B
1 研修の充実 家庭教育支援
2 保育の質向上 社会進出支援
3 保育の質向上 家庭教育支援
4 キャリアアップ 社会進出支援
5 キャリアアップ 家庭教育支援 →〇
正答:5
R4前期:社会的養護①
R4前 社会的養護 問1
次の【図】は、「社会的養育の推進に向けて」(令和2年 10 月 厚生労働省)における「家庭と同様の環境における養育の推進」である。図中の( A )~( D )の語句が正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【図】
正答:1 ○ ○ ○ ○
R4前期:社会的養護②
R4前 社会的養護 問2
次の文のうち、「児童養護施設入所児童等調査の概要(平成 30 年2月1日現在)」(厚生労働省)における、児童養護施設の入所児童の状況に関する記述として、適切なものを一つ選びなさい。
- 6歳未満で入所した児童が約8割である。 →×
- 児童の平均在所期間は、10 年を超えている。 →×
- 児童の入所経路では、「家庭から」が約6割である。 →〇
- 心身の状況において障害等を有する児童は、約7割である。 →×
- 虐待を受けた経験がある児童のうち、心理的虐待は約6割である。 →×
正答:3
R4前期:社会的養護③
③R4前 社会的養護 問3
次のうち、「里親及びファミリーホーム養育指針」(平成 24 年3月 厚生労働省)における「家庭養護」の要件として、( A )~( C )の語句が正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- (A 一貫かつ継続 →〇)した特定の養育者の確保
- 特定の養育者との生活基盤の共有
- 同居する人たちとの生活の共有
- 生活の(B 柔軟性 →〇)
- (C 地域社会 →〇)に存在
正答:1 ○ ○ ○
R4前期:社会的養護④
R4前 社会的養護 問4
次の文は、「児童養護施設運営ハンドブック」(平成 26 年 厚生労働省)の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
記録は、子どもや家族の状況がそこに反映するのみならず、職員のその子どものとらえ方や家族に対しての思いも表現されます。( A 客観的)にとらえ記録していくよう心がけても、そこにはその職員の( B 価値観)が反映されてきます。そうした記録の内容を振り返ることにより、子どもの理解の仕方や自分の( B )、こだわりがどこにあるのかを知り、子どもへの関わりに活かすことが求められます。その一方で、記録は養育を( C 引き継いで )いくための重要な資料です。子どもの問題行動についての記述も大切ですが、子どもの変化への気づきや成長を感じたエピソードなども重要な情報であることも忘れてはなりません。
(組み合わせ)
A B C
1 主観的 価値観 決定して
2 主観的 習慣 引き継いで
3 客観的 価値観 引き継いで →〇
4 客観的 習慣 引き継いで
5 客観的 価値観 決定して
正答:3
R4前期:社会的養護⑤
R4前 社会的養護 問5
次のA~Dの事項を年代の古い順に並べた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 「社会的養護の課題と将来像」(児童養護施設等の社会的養護の課題に関する検討委員会・社会保障審議会児童部会社会的養護専門委員会)
- 「新しい社会的養育ビジョン」(新たな社会的養育の在り方に関する検討会)
- 「児童の権利に関する条約」(国連)
- 「児童の代替的養護に関する指針」(国連)
*C、Dについては国連総会採択時
(組み合わせ)
1 A→B→C→D
2 A→B→D→C
3 C→A→B→D
4 C→D→A→B →〇
5 D→C→A→B
正答:4
R4前期:社会的養護⑥
R4前 社会的養護 問6
次の文のうち、アタッチメントに関する記述として、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。
- 回避型のアタッチメントでは、養育者との分離時や再会時に、固まったり近づいたと思ったら離れたり、一貫性がない傾向がみられる。 →×
- 養育者の子どもに対する感受性、応答性、一貫性が保たれていることが重要である。 →〇
- 無秩序型のアタッチメントでは、養育者と分離後、一貫して再会してもあまり気にしていないような傾向がみられる。 →×
- 養育者にアタッチメントへの理解があることにより、子どもの表面的な行動に惑わされることが少なくなる。 →〇
(組み合わせ)
1 A B
2 A C
3 B C
4 B D →〇
5 C D
正答:4
R4前期:社会的養護⑦
R4前 社会的養護 問7
次のうち、乳児院に配置される職員として、不適切なものを一つ選びなさい。
1 保育士 →×
2 少年を指導する職員 →〇
3 家庭支援専門相談員 →×
4 里親支援専門相談員 →×
5 看護師 →×
正答:2
R4前期:社会的養護⑧
R4前 社会的養護 問8
次の文のうち、社会的養護に関わる相談援助の知識・技術に関する記述として、最も適切なものを一つ選びなさい。
- 入所児童の言動や家族の状況について情報を収集し、その全体像を把握し、現状を評価する取り組みをエンパワメントという。 →×
- 入所児童数人で一つの目標に取り組み、その際に生じる相互関係を通して問題解決を図る取り組みを生活場面面接という。 →×
- 子どもが本来持つ力に着目し、それを発揮しやすい環境を整えることをアセスメントという。 →×
- ティータイムなど、施設生活の中で職員が意図的に面接場面を設けることをインテークという。 →×
- 子どもが永続的かつ恒久的に生活できる家庭環境で、心身の健康が保障された生活を実現するための援助計画をパーマネンシー・プランニングという。 →〇
正答:5
R4前期:社会的養護⑨
R4前 社会的養護 問9
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
F君(14 歳)は、父親から虐待を受け、地域小規模児童養護施設で生活している。F君は、共に生活しているG君(4歳)に対して、攻撃的な行動が目立つようになった。ある日、F君は、H保育士がいる前で「お前(G君)、親が来たからって、いい気になってるんじゃねえぞ」と怒鳴りつけた。
G君はF君の発言に恐怖を感じている様子が伺えた。
H保育士は、最近、G君が家族との面会があるたびに、F君のこうした攻撃的言動がみられていること、またF君の家族との面会が最近ないという情報を把握していた。
【設問】
次のうち、H保育士のF君への対応として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- F君が家族の面会がない喪失感を抱えていると考え、その感情に寄り添う。 →〇
- F君の家族関係の調整を家庭支援専門相談員と協議して行う。 →〇
- F君への自省を求めるために、攻撃的な行動が間違いであると強く叱責する。 →×
- F君への刺激を低減するために、G君の面会を控えるようにする。 →×
正答:2 ○ ○ × ×
R4前期:社会的養護⑩
R4前 社会的養護 問 10
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
Lさん(20 代、女性)とその娘のMちゃん(4歳、女児)は、2年前から母子生活支援施設で暮らしている。Lさんの元夫からのDVが理由である。母子ともに入所当初、情緒的に混乱している様子がみられた。しかしLさんは、母子支援員との信頼関係の構築や、離婚の手続きが完了したこと、心療内科通院による治療により、最近は落ち着いた暮らしができている。半年前から始めた事務の仕事にも慣れ、安定した収入が得られる見通しが立ち、Lさんから退所の意向が示された。ただしMちゃんは今でも、大人の男性を怖がったり、大きな音に対して過敏に反応して泣き出したりするなど、情緒的に不安定な面がある。
【設問】
次のうち、Lさんを担当する母子支援員の対応として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 母子生活支援施設の退所に際しては、児童相談所の措置解除の手続きが必要であることをLさんに伝える。 →×
- 退所後のアフターケアが効果的に行われるよう、退所後の支援計画を作成する。 →〇
- 必要に応じて、退所後に生活する地域の関係機関や団体とネットワークを形成する。 →〇
- Mちゃんの情緒面が心配であるため、退所を思いとどまるように指導する。 →×
正答:3 × ○ ○ ×
R4前期:子ども家庭福祉①
R4前期 子ども家庭福祉 問1
次の文は、「児童福祉法」第1条である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
全て児童は、( A 児童の権利に関する条約)の精神にのつとり、適切に養育されること、その生活を保障されること、愛され、保護されること、その心身の健やかな成長及び発達並びにその自立が図られることその他の( B 福祉 )を等しく保障される権利を有する。
(組み合わせ)
A B
1 日本国憲法 福祉
2 日本国憲法 機会
3 児童の権利に関する条約 教育
4 児童の権利に関する条約 福祉 →〇
5 児童憲章 機会
正答:4