R4後期:保育原理③

R4後期 保育原理 問3
 次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」(1)「全体的な計画の作成」の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • 全体的な計画は、子どもや家庭の状況、地域の実態、( A →イ 保育)時間などを考慮し、子どもの育ちに関する( B →オ 長期)的見通しをもって適切に作成されなければならない。
  • 全体的な計画は、保育所保育の( C →エ 全体)像を包括的に示すものとし、これに基づく( D →キ 指導)計画、保健計画、食育計画等を通じて、各保育所が創意工夫して保育できるよう、作成されなければならない。

【語群】
ア 就労     イ 保育     ウ 在園     エ 全体
オ 長期     カ 理想     キ 指導
正答:3 イ オ エ キ


R4後期:保育原理④

R4後期 保育原理 問4
 「保育所保育指針」第1章の3「保育の計画及び評価」では、「3歳未満児については、一人一人の子どもの生育歴、心身の発達、活動の実態等に即して、個別的な計画を作成すること」とされている。その背景として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 特に心身の発育や発達が顕著な時期であると同時に、個人差が大きい時期でもあるため。 →〇
  2. 一日の生活全体の連続性を踏まえて家庭との連携が求められるため。 →〇
  3. 心身の諸機能が未熟であり、感染症対策からも1対1対応に近い少人数で保育することで、保護者の理解が得やすいため。 →×
  4. 緩やかな担当制の中で、特定の保育士等が子どもとゆったりとした関わりをもちながら、情緒的な絆を深められるようにするため。 →〇

正答:2 ○ ○ × ○


R4後期:保育原理⑤

R4後期 保育原理 問5
次のうち、乳児保育の内容の取扱いに関する記述として、「保育所保育指針」に照らし、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 心と体の健康は、相互に密接な関連があるものであることを踏まえ、温かい触れ合いの中で、心と体の発達を促すこと。  →〇第2章保育の内容 1乳児保育…(2)ア(ウ)内容の取扱い
  2. 和やかな雰囲気の中で食べる喜びや楽しさを味わい、進んで食べようとする気持ちが育つようにすることが大切であり、食物アレルギーのある子どもへの対応については、嘱託医等の指示や協力の下に適切に対応すること。 →〇第2章保育の内容 2 1歳以上3歳未満児の保育…(2)ア健康(ウ)内容の取扱い
  3. 保育士等との信頼関係に支えられて生活を確立していくことが人と関わる基盤となることを考慮して、子どもの多様な感情を受け止め、温かく受容的・応答的に関わり、一人一人に応じた適切な援助を行うようにすること。  →〇→〇第2章保育の内容 1乳児保育…(2)イ(ウ)内容の取扱い
  4. 自分が大切にしている物だけではなく、友達の物も大切にする気持ちをもつようにすること。 →×
  5. 子どもの発語はその都度保育士が言い直し、正しい言葉をくり返すことで、言葉が獲得されていくようにすること。 →×

正答:1 ○ ○ ○ × ×


R4後期:保育原理⑥

R4後期 保育原理 問6
 乳児保育に関わるねらい及び内容に関して、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」に照らし、【Ⅰ群】の視点と、【Ⅱ群】のねらいを結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
A 健やかに伸び伸びと育つ →〇イ 食事、睡眠等の生活リズムの感覚が芽生える。
B 身近な人と気持ちが通じ合う →〇ア 安心できる関係の下で、身近な人と共に過ごす喜びを感じる。
C 身近なものと関わり感性が育つ →〇エ 身体の諸感覚による認識が豊かになり、表情や手足、体の動き等で表現する。
【Ⅱ群】
ア 安心できる関係の下で、身近な人と共に過ごす喜びを感じる。
イ 食事、睡眠等の生活リズムの感覚が芽生える。
ウ いろいろなものの美しさなどに対する豊かな感性をもつ。
エ 身体の諸感覚による認識が豊かになり、表情や手足、体の動き等で表現する。
正答:4 イ ア エ


R4後期:保育原理⑦

R4後期 保育原理 問7
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
R保育所の1歳児クラスのS君(1歳2か月)は、好き嫌いをほとんどせずに離乳食をよく食べています。この頃は自分で食べたい気持ちが強いようで、担当のG保育士は、S君が食べ物を手づかみで食べながらテーブルや床にたくさんこぼしてしまうことが気になっています。また、S君の前にご飯、おかず、汁ものなどすべてを並べてしまうとS君は好きなものから手を付け、最後にご飯だけを食べることもあります。G保育士がスプーンでご飯やおかずを順番にS君の口に運ぼうとすると、たいていはG保育士の援助を嫌がって差し出されたスプーンを手で払ったり、怒って泣き出すこともあります。
【設問】
次のうち、G保育士のS君への対応として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 今はS君の思いや気持ちを満足させることが重要であり、応答的に言葉をかけながら手づかみ食べを見守っていく。 →〇
  2. 好きなものから食べる習慣がつくと偏食につながる可能性があるので、バランスよく食べるために、保育士が順番に食器を並べて、しばらく管理する。 →×
  3. S君がこぼした際には「こぼれちゃったね。次はお口に入るかな」など励ます言葉をかけ、楽しく食事をすることを心がける。 →〇
  4. S君が保育士の援助を嫌がっても、構わずにそのまま食べさせる。 →×

正答:2 ○ × ○ ×


R4後期:保育原理⑧

R4後期 保育原理 問8
 次のうち、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」3「3歳以上児の保育に関するねらい及び内容」ウ「環境」に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 日常生活の中で活用するため、数量の計算や図形の区別をする。  →×
  2. 日常生活の中で活用するため、楽しんで文字の読み書きができる。 →×
  3. 自然に触れて生活し、その大きさ、美しさ、不思議さなどに気付く。 →〇
  4. 身近な物を大切にする。 →〇

正答:4 × × ○ ○


R4後期:保育原理⑨

R4後期 保育原理 問9
 次のうち、保育所における保育士の子どもへの対応として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 午睡の時間に横になっているが眠らずに話をしている4歳児の2人に対して、布団を離して敷きなおし、静かにさせる。  →×
  2. 前日と同じ汚れた服を着てきたことを気にしている5歳児に、保育所が用意した清潔な服に着替えることを提案する。 →〇
  3. 「どんなクリスマスプレゼントをもらったかクラスのみんなにお話しして」と問いかけ、5歳児クラスの子どもたち全員に発表してもらう。 →×
  4. 保護者が書類の提出期限に間に合わないことが多いので、4歳児に「いつも忘れるから先生が困っている、と言っておいてね」と、子どもから保護者に伝えてもらうように言う。  →×
  5. 降園の支度をなかなかしない3歳児に、「早くしないとオニがくるよ」と怖がらせて保育士の思いどおりに動かそうとする。  →×

正答:4 × ○ × × ×
→保育所・認定こども園等における人権擁護のためのセルフチェックリスト


R4後期:保育原理⑩

R4後期 保育原理 問 10
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
軽度な発達の遅れがあるTちゃん(4歳、女児)は、3歳の頃から絵本を見たり積み木で遊ぶなど、一人で静かに過ごすことが多く、クラスの活動では楽しそうな様子があまり見られなかった。4歳児クラスになると、PちゃんがTちゃんのことを気にし、なにかと世話をするようになった。しばらくしてPちゃんが「~して」「~してはだめ」とTちゃんに指示することが多くなり、Tちゃんの表情がくもる場面も見られるようになった。ある日、クラスの友達が砂場で遊んでいるところに、Pちゃんに連れられたTちゃんも来て、一緒に遊び始めた。しばらくすると、「いや」とTちゃんにしてはめずらしい大きな声が聞こえ、砂場から一人離れる姿が見られた。担当保育士がPちゃんに「どうしたの?」と聞くと、「Tちゃんが私の言うことを聞いてくれない」と不満そうに話し始めた。
【設問】
担当保育士の今後の対応として、「保育所保育指針」第1章「総則」に照らし、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. Tちゃんのこれまでの発達過程をよりよく理解するために、保護者からTちゃんの家庭での生活や遊びの様子を聞き取る。 →〇
  2. Tちゃんのことをどのように感じているかをPちゃんに聞き、Tちゃんの気持ちや思いにPちゃんが気付けるように援助する。 →〇
  3. PちゃんはTちゃんにとってかけがえのない存在であり、TちゃんからPちゃんに謝るように言い聞かせる。 →×
  4. Tちゃんから思いや願いを聞き取り、状況に応じてTちゃんとクラスの友達との関わりを仲立ちする。 →〇

正答:2 ○ ○ × ○


R4後期:保育原理⑪

R4後期 保育原理 問 11
 次の文は、保育所の5歳児クラスの子どもの姿と保育士の対応である。保育士の対応として、「保育所保育指針」第1章「総則」、第2章「保育の内容」に照らし、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 片づけや支度など、行動が素早くなり、見通しをもって生活できるようになってきています。給食を食べる際には、食べ終える時間を決めて、必ず時間内に食べるように伝えています。 →×
  2. 当番は保育士と一緒にカレンダーを見ながら、日付や曜日を確認します。カレンダーの見方がわかっていない子どもは、家で練習するように保護者にお願いしています。 →×
  3. グループで給食を食べるようになり、箸を用意するなど給食の準備を協力して取り組んでいます。グループの名前も子どもたちが相談して決められるように見守ります。 →〇
  4. 午睡後に、ザリガニの世話をします。初めはこわかったザリガニにも親しみをもってきました。エサを食べる様子なども、よく見ています。子どもたちと話し合って、当番で世話をすることにしています。 →〇
  5. 帰りの会では、みんなでその日の活動を振り返ります。友達の話を聞いたり、自分の思ったことを相手にわかるように話すことを大切にしています。 →〇

正答:5 × × ○ ○ ○


R4後期:保育原理⑫

R4後期 保育原理 問 12
 次の文は、「保育所保育指針」第4章「子育て支援」1「保育所における子育て支援に関する基本的事項」の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • 保護者に対する子育て支援を行う際には、各地域や家庭の実態等を踏まえるとともに、保護者の( A →気持ち)を受け止め、相互の( B →信頼関係)を基本に、保護者の自己決定を尊重すること。
  • 保育及び子育てに関する知識や技術など、保育士等の( C →専門性)や、子どもが常に存在する環境など、保育所の特性を生かし、保護者が子どもの成長に気付き子育ての( D →喜び)を感じられるように努めること。

(組み合わせ)
A B CD
1 気持ち 関わり 経験 責任
2 気持ち 信頼関係 専門性 喜び →〇
3 気持ち 信頼関係 経験 喜び
4 生活 関わり 経験 責任
5 生活 信頼関係 専門性 責任
正答:2


R4後期:保育原理⑬

R4後期 保育原理 問 13
 次の文は、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」の4「保育の実施に関して留意すべき事項」(3)「家庭及び地域社会との連携」の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
 子どもの( A →生活の連続性)を踏まえ、家庭及び地域社会と連携して保育が展開されるよう配慮すること。
その際、家庭や地域の機関及び団体の協力を得て、地域の( B →自然 )、高齢者や異年齢の子ども等を含む人材、行事、施設等の地域の( C →資源)を積極的に活用し、豊かな生活体験をはじめ( D →保育内容)の充実が図られるよう配慮すること。
(組み合わせ)
A BC D
1 生活の連続性 自然 資源 保育内容 →〇
2 発達していく姿 環境 資源 集団活動
3 発達していく姿 自然 文化財 集団活動
4 生活の連続性 環境 文化財 保育内容
5 発達していく姿 環境 文化財 保育内容
正答:1


R4後期:保育原理⑭

R4後期 保育原理 問 14
 次のうち、「子ども・子育て支援新制度」に関する記述として、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 認定こども園、幼稚園、保育所を通じた共通の給付として施設型給付が創設された。  →〇
  2. 認定こども園について、認可・指導監督の一本化、「学校教育法」及び「少年法」の施設としての法的位置づけがなされた。 →×
  3. 地域型保育として、家庭的保育、小規模保育、企業主導型保育、居宅訪問型保育が創設された。  →×
  4. 従業員が働きながら子育てしやすいように環境を整えて、就労の継続、女性の活躍等を推進する企業を支援する仕事・子育て両立支援事業が創設された。 →〇

(組み合わせ)
1 A B
2 A C
3 A D →〇
4 B C
5 C D
正答:3


R4後期:保育原理⑮

R4後期 保育原理 問 15
 次の( A )・( B )にあてはまる数字の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • 保育所は保育を必要とする乳児・幼児を日々保護者の下から通わせて保育を行うことを目的とする施設で、利用定員が( A →20)人以上である。
  • 保育所における保育時間は、1日につき8時間が原則となっているが、フルタイムで働く保護者を想定した利用可能な保育標準時間は最長( B →11)時間である。

(組み合わせ)
  A B
1 10 11
2 10 13
3 15 11
4 20 11 →〇
5 20 13
正答:4


R4後期:保育原理⑯

R4後期 保育原理 問 16
 次のA~Jのうち、「保育所保育指針」第1章「総則」の(2)「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」の一部として、不適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。
A 健康な心と体
B 自立心
C 協同性
D 道徳性・規範意識の芽生え
E 探求心 →×
F 思考力の芽生え
G 自然との関わり・生命尊重
H 数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚
I 芸術に対する感覚 →×
J 豊かな感性と表現
(組み合わせ)
1 A D
2 B C
3 E I →〇
4 F G
5 H J
正答:3


R4後期:保育原理⑰

R4後期 保育原理 問 17
 次のうち、保育所の歴史に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 第二次世界大戦以前は、託児所などの保育施設は基本的に貧困対策事業だった。 →〇
  2. 1947(昭和 22)年に「児童福祉法」が成立するまで、保育所は国の制度として規定されていなかった。 →〇
  3. 1997(平成9)年の「児童福祉法」改正で、保育所の利用については市区町村が措置決定していたものが、市区町村と利用者との契約に変わった。 →〇
  4. 2015(平成 27)年の「子ども・子育て支援法」施行までは、両親が就労している場合しか保育所を利用できなかった。 →×

正答:1 ○ ○ ○ ×


R4後期:保育原理⑱

R4後期 保育原理 問 18
 次のうち、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. コメニウス(Comenius, J.A.)は、『大教授学』や『世界図絵』等を著した。『世界図絵』は最初の絵入り教科書といわれ、その後の絵本や教科書に影響を与えた。 →〇
  2. オーエン(Owen, R.)は、ドイツに「性格形成学院」を開設し、子どもの保護と教育を行った。 →×
  3. フレーベル(Fröbel, F.W.)は、教育の目的実現の基盤は乳幼児の健康であると考え、1908 年、5歳以下の幼児を対象とする診療所を開設した。 →×
  4. デューイ(Dewey, J.)は、1907 年「子どもの家」の指導の任に就き、独自に開発した障害児の教育方法を幼児に適用した。 →×

正答:3 ○ × × ×


R4後期:保育原理⑲

R4後期 保育原理 問 19
 次の【Ⅰ群】の事項と、【Ⅱ群】の記述を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
A ヘッドスタート
B レッジョ・エミリア・アプローチ
C モンテッソーリ・メソッド
【Ⅱ群】
ア 1998 年にイギリスにおいて発足した、経済的・社会的支援を必要とする地域への早期介入の補償保育・教育プログラム
イ 子ども自身が、深く集中し継続するように考案された「日常生活の訓練」「感覚訓練」「読み書きと算数」等の教具を選択して活動し、教師は仲介者に徹する教育法 →〇モンテッソーリ・メソッド
ウ 保育方法の特徴は、プロジェクトと呼ばれるテーマ発展型の保育であり、教師、親、行政関係者、教育学の専門家等が支え合って子どもの活動を援助するイタリア北部にある都市における実践 →〇レッジョ・エミリア・アプローチ
エ 1965 年にアメリカで開始された、教育機会に恵まれない子どもを対象とした大がかりな就学前準備教育 →〇ヘッドスタート
(組み合わせ)
  A B C
1 ア イ ウ
2 ウ ア イ
3 ウ エ ア
4 エ ア ウ
5 エ ウ イ →〇
正答:5


R4後期:保育原理⑳

R4後期 保育原理 問 20
次の表は、認定こども園数の推移を示したものである。この表を説明した記述として、誤ったものを一つ選びなさい。
認定こども園数の推移(各年4月1日時点)

年度 認定こども園数 (類型別の内訳)
幼保連携型 幼稚園型 保育所型 地方裁量型
平成24年度 909 486 272 121 30
平成25年度 1,099 595 316 155 33
平成26年度 1,360 720 411 189 40
平成27年度 2,836 1,930 525 328 53
平成28年度 4,001 2,785 682 474 60
平成29年度 5,081 3,618 807 592 64
平成30年度 6,160 4,409 966 720 65
平成31年度 7,208 5,137 1,104 897 70
令和2年度 8,016 5,688 1,200 1,053 75
令和3年度 8,585 6,093 1,246 1,164 82

出典:内閣府「認定こども園に関する状況について(令和3年4月1日現在)」(令和3年 10 月 11 日発表)

  1. 令和3年度の認定こども園数は、平成 24 年度と比べて9倍以上に増えている。 →〇
  2. 認定こども園数は、平成 24 年度以降、幼保連携型、幼稚園型、保育所型、地方裁量型のすべてにおいて前年度と比べて多くなっている。  →〇
  3. 認定こども園の類型別の数は、すべての年度において、幼保連携型、幼稚園型、保育所型、地方裁量型の順に多い。 →〇
  4. 前年度と比較して、認定こども園数の増加数が最も多かったのは、令和3年度である。 →×
  5. 令和3年度の認定こども園数は、幼保連携型が最も多く、保育所型の5倍以上になっている。 →〇

正答:4


R4後期:教育原理①

R4後期 教育原理 問1
 次の文は、「学校教育法」の一部である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
( A →幼稚園)、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校及び中等教育学校においては、次項各号のいずれかに該当する幼児、児童及び生徒その他教育上特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒に対し、文部科学大臣の定めるところにより、障害による学習上又は生活上の( B →困難)を克服するための教育を行うものとする。
(組み合わせ)
A B
1 幼保連携型認定こども園 困難
2 幼稚園 課題
3 幼稚園 困難 →〇
4 幼稚園 苦手な事柄
5 保育所 困難
正答:3


R4後期:教育原理②

R4後期 教育原理 問2
 次の文は、以下の1~5のどの条文か、正しいものを一つ選びなさい。
全て国民は、児童が良好な環境において生まれ、かつ、社会のあらゆる分野において、児童の年齢及び発達の程度に応じて、その意見が尊重され、その最善の利益が優先して考慮され、心身ともに健やかに育成されるよう努めなければならない。
1 日本国憲法
2 社会福祉法
3 学校教育法
4 児童の権利に関する条約
5 児童福祉法 →〇
正答:5


R4後期:教育原理③

R4後期 教育原理 問3
 次の【説明】と、【著書の一部】にあてはまる人物と著書の組み合わせとして、正しいものを一つ選びなさい。
【説明】
性善説の立場をとり、本来子ども一人一人のなかにある固有の価値を認め、それを伸ばしていこうとする考えであった。子どもはおとなに無理に教えられなくとも、自ら学び、成長していく力をもっているとした。
【著書の一部】著作権の関係により公表できません。
1 エレン・ケイ(Key, E.)― 『児童の世紀』
2 デューイ(Dewey, J.)― 『経験と教育』
3 フレーベル(Fröbel, F.W.)― 『人間の教育』
4 ルソー(Rousseau, J.-J.)― 『エミール』 →〇
5 ペスタロッチ(Pestalozzi, J.H.)―『リーンハルトとゲルトルート』
正答:4


R4後期:教育原理④

R4後期 教育原理 問4
 次の文にあてはまる人物として、正しいものを一つ選びなさい。
学習とは行動の変容であると考える立場に立って、行動の変容をいかにして効率化できるかを考えた。学習を効率的に行わせるには、正の強化要因を与えるか、負の強化要因を除けばよいとした。学習者が反応(解答)した際に、正しかったかどうかについてフィードバックがあるように、ティーチング・マシーンを考案した。問題は綿密にプログラム化されており、プログラム学習といわれる。
1 ライン(Rein, W.)
2 ブルーナー(Bruner, J.S.)
3 スキナー(Skinner, B.F.) →〇
4 ピアジェ(Piaget, J.)
5 ヴィゴツキー(Vygotsky, L.S.)
正答:3


R4後期:教育原理⑤

R4後期 教育原理 問5
 次のうち、「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」第1章「総則」第3「幼保連携型認定こども園として特に配慮すべき事項」の一部として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 園児の一日の生活の連続性及びリズムの多様性に配慮するとともに、保護者の生活形態を反映した園児の在園時間の長短、入園時期や登園日数の違いを踏まえ、園児一人一人の状況に応じ、教育及び保育の内容やその展開について工夫をすること。 →〇
  2. 満3歳未満の園児については睡眠時間等の個人差に配慮するとともに、満3歳以上の園児については集中して遊ぶ場と家庭的な雰囲気の中でくつろぐ場との適切な調和等の工夫をすること。 →〇
  3. 満3歳以上の園児については、特に長期的な休業中、園児が過ごす家庭や園などの生活の場が異なることを踏まえ、それぞれの多様な生活経験が長期的な休業などの終了後等の園生活に生かされるよう工夫をすること。 →〇

正答:1 ○ ○ ○


R4後期:教育原理⑥

R4後期 教育原理 問6
 次の文は、「幼稚園教育要領」第1章「総則」の一部である。(   )にあてはまる語句として、正しいものを一つ選びなさい。
教育課程の実施に必要な人的又は物的な体制を確保するとともにその改善を図っていくことなどを通して、教育課程に基づき組織的かつ計画的に各幼稚園の教育活動の質の向上を図っていくこと(以下「( →カリキュラム・マネジメント )」という。)に努めるものとする。
1 潜在的カリキュラム
2 経験カリキュラム
3 アプローチ・カリキュラム
4 カリキュラム・マネジメント →〇
5 カリキュラム・デザイン
正答:4


R4後期:教育原理⑦

R4後期 教育原理 問7
 次の【Ⅰ群】の記述と、【Ⅱ群】の語句の組み合わせとして、正しいものを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】

  1. 1950 年代半ばに親たちが始めた活動が発祥で、子どもたちは朝集合場所の幼稚園に集まり、そこでその日の計画を話し合い、必要なものをかばんに入れて支度をし、1日野外で過ごす。 →〇
  2. 子どもの「今、ここにある生活」を重視し、実践者、研究者、マオリ(先住民)の人々の意見を集めてつくられたカリキュラムである。「学びの物語(Learning Stories)」と呼ばれる個々の子どもの記録が大切にされている。 →〇

【Ⅱ群】
ア レッジョ・エミリア・アプローチ
イ テ・ファリキ
ウ 森の幼稚園
エ モンテッソーリ・メソッド
(組み合わせ)
A B
1 ア イ
2 ア エ
3 ウ イ →〇
4 ウ エ
5 エ イ
正答:3


R4後期:教育原理⑧

R4後期 教育原理 問8
 次のうち、「OECD 生徒の学習到達度調査 2018 年調査(PISA2018)のポイント」(令和元年12 月3日 文部科学省・国立教育政策研究所)における日本の結果として、不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 数学的リテラシー及び科学的リテラシーは、引き続き世界トップレベルである。 →〇
  2. 読解力は、OECD 平均より高得点のグループに位置するが、前回より平均得点・順位が統計的に有意に低下した。 →〇
  3. 読解力の問題で、日本の生徒の正答率が比較的低かった問題には、テキストから情報を探し出す問題や、テキストの質と信ぴょう性を評価する問題などがあった。 →〇
  4. 生徒質問調査から、日本の生徒は「読書は、大好きな趣味の一つだ」と答える生徒の割合がOECD 平均より高いなど、読書を肯定的にとらえる傾向がある。 →〇
  5. 社会経済文化的背景の水準が低い生徒群で、習熟度レベルの高い生徒の割合が他の OECD 加盟国よりも顕著に多かった。 →×

正答:5


R4後期:教育原理⑨

R4後期 教育原理 問9
 次の文は、「教育基本法」の一部である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
第三条 国民一人一人が、自己の人格を磨き、豊かな人生を送ることができるよう、( A →その生涯)にわたって、あらゆる機会に、( B →あらゆる場所)において学習することができ、その成果を適切に生かすことのできる社会の実現が図られなければならない。
(組み合わせ)
A B
1 その生涯 あらゆる場所 →〇
2 その生涯 学校
3 その生涯 家庭やすべての社会教育施設
4 就学期全期 あらゆる場所
5 就学期全期 学校
正答:1


R4後期:教育原理⑩

R4後期 教育原理 問 10
 次のうち、「人権教育の指導方法等の在り方について[第三次とりまとめ]」(平成 20 年3月 文部科学省)の一部として、誤った記述を一つ選びなさい。

  1. 人権教育を進める際には、教育内容や方法の在り方とともに、教育・学習の場そのものの在り方がきわめて大きな意味を持つ。このことは、教育一般についてもいえるが、とりわけ人権教育では、これが行われる場における人間関係や全体としての雰囲気などが、重要な基盤をなすのである。 →〇
  2. 「いじめ」を許さない態度を身に付けるためには、「いじめはよくない」という知的理解のみをすれば十分である。 →×
  3. 児童生徒の人権感覚の育成には、体系的に整備された正規の教育課程と並び、いわゆる「隠れたカリキュラム」が重要であるとの指摘がある。 →〇
  4. 一人一人の児童生徒がその発達段階に応じ、人権の意義・内容や重要性について理解し、[自分の大切さとともに他の人の大切さを認めること]ができるようになり、それが様々な場面や状況下での具体的な態度や行動に現れるとともに、人権が尊重される社会づくりに向けた行動につながるようにすることが、人権教育の目標である。 →〇
  5. 学校においては、的確な児童生徒理解の下、学校生活全体において人権が尊重されるような環境づくりを進めていく必要がある。そのために、教職員においては、例えば、児童生徒の意見をきちんと受けとめて聞く、明るく丁寧な言葉で声かけを行うことなどは当然であるほか、個々の児童生徒の大切さを改めて強く自覚し、一人の人間として接していかなければならない。 →〇

正答:2


R4後期:社会的養護①

R4後期 社会的養護 問1
 次のうち、「新しい社会的養育ビジョン」(平成 29 年 新たな社会的養育の在り方に関する検討会)における社会的養護の考え方に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 社会的養護とは、「サービスの開始と終了に行政機関が関与し、子どもに確実に支援を届けるサービス形態」と定義づけられている。 →〇
  2. 社会的養護には、在宅指導措置(児童福祉法第 27 条第1項第2号)が含まれる。 →〇
  3. 新たな社会的養育という考え方では、そのすべての局面において、子ども・家族の参加と支援者との協働を原則とする。 →〇
  4. 保護者と分離した子どもの代替養育は、長期間にわたって養育することを原則とする。 →×

正答:1 ○ ○ ○ ×


R4後期:社会的養護②

R4後期 社会的養護 問2
 次の文は、「里親及びファミリーホーム養育指針」(平成 24 年3月 厚生労働省)の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを
一つ選びなさい。

  • 子どもを( A →ア 権利の主体)として尊重する。子どもが自分の気持ちや意見を素直に表明することを保障するなど、常に子どもの( B →エ 最善の利益)に配慮した養育・支援を行う。
    (中略)
  • 子どもに対しては、( A )であることや守られる権利について、( C →オ 権利ノート)などを活用し、子どもに応じて、正しく理解できるよう随時わかりやすく説明する。

【語群】
ア 権利の主体  イ 権利の客体  ウ 最低限の生活保障
エ 最善の利益  オ 権利ノート  カ 第三者評価
(組み合わせ)
A B C
1 ア ウ オ
2 ア エ オ →〇
3 ア エ カ
4 イ ウ オ
5 イ エ カ
正答:2