R3後期:社会福祉②

R3後 社会福祉 問2
 次の文のうち、「ニッポン一億総活躍プラン」(平成 28 年 厚生労働省)に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 分野を超えた地域生活支援の方法として、地域包括ケアシステムの構築が目指されている。 →〇
  2. 消費型、保護型の社会保障制度の必要性がいわれている。 →×
  3. 住民による地域づくりが強調されており、住民と行政との協働については考えられていない。 →×

正答:3 ○ × ×


R3後期:社会福祉③

R3後 社会福祉 問3
 次の文のうち、自立に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 父または母と生計を同じくしていない児童が育成される家庭の生活安定と自立促進への寄与と児童の福祉増進のために、18 歳未満の児童等を養育する家庭に児童扶養手当が支給される。
  2. 児童養護施設は保護者のいない児童(乳児を除く、ただし、安定した生活環境の確保その他の理由により特に必要のある場合には、乳児を含む。)、虐待されている児童その他環境上養育を要する児童を入所させて、これを保護するとされており、自立のための援助、自立支援を目的とする施設とは規定されていない。
  3. 生活保護法では、すべての国民に対し、その困窮の程度に応じ、必要な保護を行い、その最低限度の生活を保障するとともに、その自立を助長することを目的としている。

(組み合わせ)
A B C
1 ○ ○ ×
2 ○ × ○
3 × ○ ○
4 × ○ ×
5 × × ○
正答:全 選択肢Aに明確さを欠いた表現があるため、受験者全員を正解とします。


R3後期:社会福祉④

R3後 社会福祉 問4
 次の文は、イギリスの福祉政策等である。年代の古い順に並べた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 『社会保険および関連サービス』(通称『ベヴァリッジ報告:Beveridge Report』)の提出 →〇
  2. 慈善組織(化)協会(COS)の設立 →〇
  3. 「救貧法」(Poor Law)の制定 →〇

(組み合わせ)
1 A→C→B
2 B→A→C
3 B→C→A
4 C→A→B
5 C→B→A →〇
正答:5


R3後期:社会福祉⑤

R3後 社会福祉 問5
 次の文は、「児童福祉法」第 18 条の4の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
この法律で保育士とは(中略)登録を受け、保育士の名称を用いて、( A  →〇カ 専門的知識及び技術をもつて)、児童の保育及び( B  →〇エ 児童の保護者)に対する( C  →〇オ 保育)に関する指導を行うことを業とする者をいう。
【語群】
ア 子育て  イ 社会的養護  ウ 専門職   エ 児童の保護者
オ 保育   カ 専門的知識及び技術をもつて
(組み合わせ)
A B C
1 ア ウ エ
2 ア ウ オ
3 ウ イ オ
4 カ イ オ
5 カ エ オ →〇
正答:5


R3後期:社会福祉⑥

R3後 社会福祉 問6
 次のうち、「母子及び父子並びに寡婦福祉法」に定められている事業として、正しいものを○、誤っているものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 母子家庭日常生活支援事業 →〇
  2. 父子家庭日常生活支援事業 →〇
  3. 母子家庭就業支援事業等 →〇
  4. 父子福祉資金の貸付け →〇
  5. 母子福祉資金の貸付け →〇

正答:1 ○ ○ ○ ○ ○


R3後期:社会福祉⑦

R3後 社会福祉 問7
 次の文のうち、「平成 30(2018)年度社会保障費用統計(概要)」(国立社会保障・人口問題研究所)に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 社会保障給付費の総額は 10 年前と比較して増加している。 →〇
  2. 社会保障給付費を「医療」「年金」「福祉その他」の3つの部門に分けた場合、全体に占める割合が一番多いのは「医療」である。 →×
  3. 社会保障財源を「社会保険料」「公費負担」「他の収入」の3つの項目に分けた場合、「社会保険料」が全体の8割以上を占める。 →×
  4. 社会保障給付費のうち、給付された年金の総額は 10 年前と比較して減少している。 →×

正答:2 ○ × × ×


R3後期:社会福祉⑧

R3後 社会福祉 問8
 次の文のうち、生活保護制度に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 小学校の学校給食費は、扶助の対象外である。 →×
  2. 要介護者に対する介護は、扶助の対象外である。 →×
  3. 救護施設は、医療を必要とする要保護者に対して、医療の給付を行うことを目的としている。 →×
  4. 宿所提供施設は、住居のない要保護者の世帯を対象としている。 →〇

正答:5 × × × ○


R3後期:社会福祉⑨

R3後 社会福祉 問9
 次の文のうち、児童委員に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 児童福祉司または福祉事務所の社会福祉主事の行う職務に協力する。 →〇
  2. 児童および妊産婦について、生活および取り巻く環境の状況を適切に把握する。 →×
  3. 児童の健やかな育成に関する気運の醸成に努める。 →×
  4. 児童および妊産婦に対して、福祉サービスを適切に利用するために必要な情報の提供その他の援助および指導を行う。 →×

正答:3 ○ × × ×


R3後期:社会福祉⑩

R3後 社会福祉 問 10
 次の文のうち、社会保険制度に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 通勤により負傷した場合は、労働者災害補償保険における保険給付の対象とならない。 →×
  2. 業務上の事由により死亡した場合は、労働者災害補償保険における保険給付の対象となる。 →〇
  3. 育児休業給付金は、国民健康保険における保険給付である。 →×
  4. 介護休業給付金は、雇用保険における保険給付である。 →〇

正答:3 × ○ × ○


R3後期:社会福祉⑪

R3後 社会福祉 問 11
 次の図は、ソーシャルワークの展開過程を示したものである。( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【語群】
ア モニタリング  イ プランニング  ウ アセスメント  エ インターベンション
(組み合わせ)
A B C D
1 ア イ ウ エ
2 イ ア ウ エ
3 ウ イ エ ア →〇
4 エ ア イ ウ
5 エ ウ イ ア
正答:3


R3後期:社会福祉⑫

R3後 社会福祉 問 12
 次の文は、リッチモンド(Richmond, M. E.)のソーシャルワークの定義である。( A )~( C )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさ
い。

著作権の関係により公表できません

【語群】
ア パーソナリティ  イ 自然環境  ウ 対処能力  エ 意識的
オ 社会的環境    カ 一体的
(組み合わせ)
A B C
1 イ エ ウ
2 イ カ ア
3 オ エ ア →〇
4 オ エ ウ
5 オ カ ア
正答:3


R3後期:社会福祉⑬

R3後 社会福祉 問 13
 次の文のうち、相談援助の方法・技術に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. スーパービジョンとは、指導者であるスーパーバイジーから、指導を受けるスーパーバイザーに行う専門職を養成する過程である。 →×
  2. コンサルテーションとは、異なる専門性をもつ複数の専門職者が、特定の問題について検討し、よりよい援助のあり方について話し合う過程をいう。 →〇
  3. コミュニティワークは、地域社会に共通する福祉ニーズや課題の解決を図るために、地域の診断、社会サービス・資源の開発、地域組織のコーディネートなど、住民組織や専門機関などの活動を支援する援助技術である。 →〇

正答:4 × ○ ○


R3後期:社会福祉⑭

R3後 社会福祉 問 14
 次の文のうち、アセスメントに関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. アセスメントにおいて必要な情報として、利用者の社会的状況があげられる。 →〇
  2. アセスメントにおいて必要な情報として、利用者の心理・情緒的状況があげられる。 →〇
  3. アセスメントでは、ケース全体を可視化するために、ジェノグラムやエコマップなどのマッピング技法が用いられることがある。 →〇

正答:1 ○ ○ ○


R3後期:社会福祉⑮

R3後 社会福祉 問 15
 次の文のうち、バイステックの7原則に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 個別化とは、一人一人の利用者を個人としてとらえることをいう。 →〇
  2. 統制された情緒的関与とは、利用者が表出した感情に対して、支援者自身が自らの感情を自覚し理解することをいう。 →〇
  3. 非審判的態度とは、利用者を一方的に非難しないことをいう。 →〇
  4. 自己決定とは、利用者の自己決定を促し尊重することをいう。 →〇

正答:1 ○ ○ ○ ○


R3後期:社会福祉⑯

R3後 社会福祉 問 16
 次の文のうち、福祉サービス等の情報提供に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「社会福祉法」においては、福祉サービスの情報の提供に関することが定められている。 →〇
  2. 「民生委員法」においては、援助を必要とする者が福祉サービスを適切に利用するために必要な情報の提供その他の援助を行うことが定められている。 →〇
  3. 「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」においては、視聴覚障害者に対する情報提供の施設として、視聴覚障害者情報提供施設が定められている。 →×
  4. 「介護保険法」においては、介護サービス情報の報告及び公表に関することが定められている。 →〇

正答:2 ○ ○ × ○


R3後期:社会福祉⑰

R3後 社会福祉 問 17
 次の文のうち、福祉サービスにおける苦情解決の仕組みに関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「児童福祉法」で定められている児童福祉施設では、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和 23 年厚生省令第 63 号)の中で、苦情を受け付けるための必要な措置を講じなければならないと定められている。 →〇
  2. 「介護保険法」で定められている養護老人ホームでは、「養護老人ホームの設備及び運営に関する基準」(昭和 41 年厚生省令第 19 号)の中で、苦情を受け付けるための必要な措置を講じなければならないと定められている。 →×
  3. 「社会福祉法」では、市町村の区域内において、運営適正化委員会を市町村社会福祉協議会に置くことが定められている。 →×

正答:3 ○ × ×


R3後期:社会福祉⑱

R3後 社会福祉 問 18
 次の文のうち、少子高齢社会に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 日本における 2016(平成 28)年の出生数は 100 万人を割った。 →〇
  2. 第二次世界大戦後、増加が続いていた日本の総人口は、2005(平成 17)年に戦後初めて前年を下回り、2011(平成 23)年以後は減少を続けている。 →〇
  3. 「2019 年 国民生活基礎調査の概況」(厚生労働省)によると、日本の世帯の動向について、世帯構造別にみた 65 歳以上の者のいる世帯で、2019(令和元)年時点では、夫婦のみの世帯より単独世帯の方が多い。 →×
  4. 「令和元年(2019)人口動態統計月報年計(概数)の概況」(厚生労働省)によると、日本では、昭和 50 年代後半から 75 歳以上の高齢者の死亡数が増加しており、2012(平成 24)年からは全死亡数の7割を超えている。 →〇

正答:1 ○ ○ × ○


R3後期:社会福祉⑲

R3後 社会福祉 問 19
 次の障害者施策に関する法律を、制定された順に並べた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する法律」
  2. 「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」
  3. 「身体障害者補助犬法」
  4. 「発達障害者支援法」

(組み合わせ)
1 A→C→D→B
2 B→A→D→C
3 C→B→A→D
4 C→D→A→B →〇
5 D→B→C→A
正答:4


R3後期:社会福祉⑳

R3後 社会福祉 問 20
 次の文のうち、地域福祉の推進に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 社会福祉協議会は、「社会福祉法」に基づく地域福祉を図ることを目的とする団体である。 →〇
  2. 2000(平成 12)年6月に改正された「社会福祉法」において地域福祉の推進が明確に位置づけられ、市町村地域福祉計画及び都道府県地域福祉支援計画に関する規定が設けられた。 →〇
  3. 認知症高齢者や要介護高齢者等の地域の身近な相談窓口の一つに、地域包括支援センターが設置されている。 →〇
  4. 2011(平成 23)年6月に「障害者自立支援法(現・障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律)」が改正され、2012(平成 24)年4月から、地域包括ケアシステムの実現に向けた取り組みが進められることになった。 →×

正答:1 ○ ○ ○ ×


R3後期:保育の心理学①

R3後 保育の心理学 問1
 次の文は、子どもの模倣に関する記述である。( A )~( E )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
生まれて間もない新生児期において、( A  →〇ア メルツォフ(Meltzoff, A.N.))とムーア(Moore, M.K.)は、視覚的に捉えた相手の顔の表情を、視覚的に捉えられない自己の顔の表情に写しとること、たとえば、「舌の突き出し」や「口の開閉」など、他者の顔の表情をいくつか模倣できることを示した。
ピアジェ(Piaget, J.)は、観察した他者の動作を直後に再現することを( B  →〇ク 即時模倣)、目の前には存在しなくても以前に見た他者の動作を再現することを( C  →〇オ 延滞模倣)と呼んだ。( C )では、他者の行為をある期間、記憶を保持し、それを自分の中にイメージできる( D  →〇キ 表象)能力が必要となり、これは( E  →〇カ 象徴)遊びにも必要な能力である。
【語群】
ア メルツォフ(Meltzoff, A.N.)  イ ローレンツ(Lorenz, K.)  ウ 言語
エ 社会模倣 オ 延滞模倣 カ 象徴 キ 表象 ク 即時模倣 ケ 平行
(組み合わせ)
A B C D E
1 ア オ エ ウ カ
2 ア ク オ キ カ →〇
3 イ エ オ ウ カ
4 イ オ ク ウ ケ
5 イ ク エ キ ケ
正答:2


R3後期:保育の心理学②

R3後 保育の心理学 問2
 次のうち、社会的認知に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. スピッツ(Spitz, R.A.)は、見慣れた人と見知らぬ人を区別し、見知らぬ人があやそうとすると視線をそらしたり、泣き叫ぶなど不安を示す乳児期の行動を「6か月不安」と呼んだ。 →×
  2. 乳児期の後半には、不安や困惑がある際に養育者の表情を確認し、自分の行動を決定するような社会的統制を行う。 →×
  3. 2~3か月頃の乳児は、単色などの単純な刺激と人の顔の絵などの複雑な刺激を見せられると、特に顔の絵などを好んで注視する傾向にある。 →〇
  4. 新生児は、周囲の刺激とは関係なく微笑む。これはあやされることによって生ずるのではなく、身体の生理的な状況によって生起する。 →〇

正答:5 × × ○ ○


R3後期:保育の心理学③

R3後 保育の心理学 問3
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
6歳児に「バッタに餌を1日に 10 回あげるとどうなるか」と質問したところ、「バッタはね、目がまわって死んじゃう。バッタは虫だけど、そこは人間と同じだから」と答えた。
【設問】
次のうち、【事例】に関連するものとして、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. ピアジェ(Piaget, J.)によると、子どもの考え方は、人間以外の生物に人間の特徴を拡張して適用するアニミズムを表している。 →×
  2. 子どもの考え方は、生物を理解するのに役立つので、大人は尊重しつつ、同時にその限界を補う配慮をする。 →〇
  3. 子どもの考え方は、比較的豊かに持っている人間についての知識を基にして、人間以外の生物に対して類推している。 →〇
  4. 子どもの考え方は、直接経験を通して得られた印象に基づいて対象を把握する生活概念を示しているが、その後、何らかの構造や原理との関係で対象を把握する科学的概念を持つようになる。 →〇

正答:3 × ○ ○ ○


R3後期:保育の心理学④

R3後 保育の心理学 問4
 次のうち、言語発達に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 一語文期には、「ブーブー(車に乗りたい)」「ブーブー(車が来るよ)」というように、一語でいろいろな意味機能を表すようになる。 →〇
  2. 新生児は、おおよそあらゆる音韻の区別はできるが、ある環境である特定の言語に接することで、次第にその言語圏で使われている音韻以外は、区別しにくくなっていく。 →〇
  3. 乳児期の授乳時の母子間のやり取りには、相互交渉の原型がみられる。乳児は、これを通してコミュニケーションに必要な、互いに順番をとるターン・テーキングを学んでいる。 →〇
  4. 2~3か月頃の乳児は機嫌がよいときに、泣き声とは異なる「アー」「ウー」のような、規準喃語を発声する。 →×

正答:1 ○ ○ ○ ×


R3後期:保育の心理学⑤

R3後 保育の心理学 問5
 次のうち、A~Dに示された子どもの行動の背景にある認知発達として、適切な用語の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「お誕生日にママとレストランに行って、ピザを食べたよ」と、久しぶりに会った人に言う。 →〇エピソード記憶
  2. 「クレヨンと、のりと、はさみを出してね」と言われ、お道具箱の中から指示通りに持ってくる。 →〇短期記憶
  3. 保育所で読み聞かせしてもらった絵本の内容を他者に話す。 →〇記憶の再生
  4. おつかいを頼まれて、買うものを何度も声に出して忘れないように繰り返す。 →〇リハーサル

(組み合わせ)
A BC D
1 エピソード記憶 同時処理 記憶の再認 レスポンデント
2 エピソード記憶 短期記憶 記憶の再生 リハーサル →〇
3 潜在記憶 同時処理 記憶の再認 レスポンデント
4 潜在記憶 同時処理 記憶の再生 レスポンデント
5 潜在記憶 短期記憶 記憶の再生 リハーサル
正答:2


R3後期:保育の心理学⑥

R3後 保育の心理学 問6
 次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
5歳児クラスで、Mちゃん、Nちゃんがおままごとをしていた。料理を作り、お皿の上に並べているところに、他の遊びをしていたJちゃんが来て、「お皿を貸して」と言った。Mちゃんがすぐに「ダメ、使っているから」と断った。それを聞いたJちゃんが、「えー、私たちも今、使いたいのに。少しくらい貸してよ」と言った。その様子を見ていたNちゃんが、「少しなら持って行っていいよ」と言い、Mちゃんも使っていないお皿を探して、Jちゃんに渡した。
【設問】
【事例】を説明する記述として( A )~( D )にあてはまる用語を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
Jちゃんは、( A  →〇イ 社会的規範)を理解しているため、お皿を黙って取らずに、「お皿を貸して」と言えた。
Mちゃんに断られたJちゃんは、「私たちも使いたい」と( B  →〇オ 自己主張)をしていた。Jちゃんの言うことを耳にして、Nちゃんはお皿を持っていくことを許可した。その様子を見たMちゃんは、( C  →〇エ 自己抑制)をしてお皿を貸していた。このようなやり取りの中で、保育者が介入しなくても、子どもたちが自分たちで問題を解決できるような( D  →〇カ 社会的スキル)が育まれていく。
【語群】
ア 恣意的ルール  イ 社会的規範   ウ 自己評価    エ 自己抑制
オ 自己主張    カ 社会的スキル  キ レジリエンス
(組み合わせ)
A B C D
1 ア ウ エ カ
2 ア オ ウ キ
3 イ ウ オ カ
4 イ オ ウ キ
5 イ オ エ カ →〇
正答:5


R3後期:保育の心理学⑦

R3後 保育の心理学 問7
 次のうち、トマス(Thomas, A.)らの気質に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 気質を分類する際に、活動水準、順応性、反応の強さなどを含めた5次元について観察し、その程度によって気質を3つのタイプに分類した。 →×
  2. 子どもの行動を観察し、その行動スタイルの違いから、現象面に基づいて気質を測定した。 →〇
  3. 気質の分類によると、「扱いやすい子どもたち(easy children)」のタイプは全体の約 10%だった。 →×
  4. 乳幼児期に「扱いにくい子どもたち(difficult children)」と分類されたタイプの子どものうち、約 18%には後に問題行動が生じた。 →×

正答:4 × ○ × ×


R3後期:保育の心理学⑧

R3後 保育の心理学 問8
 次の文は、認知の発達に関する記述である。( A )~( E )にあてはまる用語を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
ピアジェ(Piaget, J.)は、子どもが世界を認識する過程には、( A  →〇ア 質的)に異なる4つの段階があると考えた。まず、誕生から2歳頃までは「感覚運動期」と呼ばれ、子どもは身近な環境に身体の感覚や動作を通して関わり、外界を知っていく。次に、2~7歳頃は「( B  →〇イ 前操作期)」と呼ばれ、イメージや言葉を用いて世界を捉えることが可能になるが、物の見かけに捉われやすく論理的な思考には至らない。学童期に相当する「( C  →〇ク 具体的操作期)」では、量や数の( D  →〇カ 保存)を理解して脱中心的な思考が可能になる。その後、おおよそ 12 歳以降は最終段階である「( E  →〇エ 形式的操作期)」にあたり、記号や数字といった抽象的な事柄についても論理的な思考が可能になっていく。
【語群】
ア 質的      イ 前操作期  ウ 量的   エ 形式的操作期
オ 抽象的操作期  カ 保存    キ 永続性  ク 具体的操作期
(組み合わせ)
A B C D E
1 ア イ オ カ エ
2 ア イ ク カ エ →〇
3 ウ エ オ キ ク
4 ウ エ ク カ オ
5 ウ ク エ キ オ
正答:2


R3後期:保育の心理学⑨

R3後 保育の心理学 問9
 次のうち、知的機能の発達に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 結晶性知能は、図形弁別や図形構成課題によって測られ、生育・教育環境の影響を比較的受けないとされる知能であり、青年期以降になると漸減する。 →×
  2. 流動性知能は、語彙や社会的知識に代表されるもので、学習経験の影響を相対的に受けやすいとされる知能であり、高齢期に至るまで、緩やかに増加する。 →×
  3. ワーキングメモリ(作業記憶・作動記憶)は、思考や問題解決などの際に必要な情報を一時的に保持し、それを操作し、再体制化するシステムであり、中年期以降に衰退する。 →〇
  4. 成人期以降の知的能力の発達・変化は、少なくともどのような能力も一様に衰退するものではなく、多様で多方向である。また個人を取り巻く環境や社会・文化の影響を強く受けるものである。 →〇

正答:4 × × ○ ○


R3後期:保育の心理学⑩

R3後 保育の心理学 問 10
 次の文は、青年期に関する記述である。( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
青年期は、家族以外の人との親密な関係を深めていく中で、青年は( A  →〇ア アイデンティティ)の確立という新たな課題に直面する。エリクソン(Erikson, E.H.)は、青年期が、大人としての責任と義務を問われずに、自由に何かに打ち込み、挫折し、さらにまた何かを探し求めるといった経験、あるいは、様々な危機を経ることが重要であるとして、この期間を( B  →〇イ モラトリアム)期間であると考えた。
その後、マーシア(Marcia, J.E.)は、( A )の状態を4つの類型に分けて考える( C  →〇ウ アイデンティティ・ステイタス)を提唱した。この4類型の中の一つである( D  →〇エ 早期完了)は、これまでに危機を経験していることはなく、自分の目標と親との目標の間に不協和がなく、どんな体験も、幼児期以来の信念を補強するだけになっているという、融通のきかなさが特徴的である。
【語群】
ア アイデンティティ        イ モラトリアム
ウ アイデンティティ・ステイタス  エ 早期完了
オ モダリティ           カ 達成
キ 拡散              ク アイデンティティ・クライシス
(組み合わせ)
A B C D
1 ア イ ウ エ →〇
2 ア イ エ カ
3 ア オ ク カ
4 ウ イ エ キ
5 ウ オ ク エ
正答:1


R3後期:保育の心理学⑪

R3後 保育の心理学 問 11
 次のうち、中高年期における家族関係に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 親は子離れにあたって、親子関係を再編させること、夫婦の生活や職業上の達成に再焦点化すること、自身の高齢期に関心を持ち始めることなどの変化が必要とされる。 →〇
  2. 親は、子どもが家から巣立っていく時期に、子どもを送り出すことの淋しさや、子どもの世話をするという目的を失った喪失感で、抑うつ症状や心身症などを示すことがある。 →〇
  3. 定年退職や、自分にとって重要な他者の死に遭遇した際に、その人間関係の喪失が深い空虚感をもたらすものとなる。自分の周りに社会的ネットワークを築いていた人ほど、このような危機に効果的に対処することができると考えられる。 →〇
  4. 個人が有する社会的ネットワークで、身近で日頃から頼りにしている人との関係をどのように維持しうるのかという観点でモデル化したものが、ソーシャル・コンボイと言われる。生涯発達の各時点におけるコンボイの成員数や、種類には変化が生じると言われる。 →〇

正答:1 ○ ○ ○ ○