R4後期:社会福祉④

R4後期 社会福祉 問4
 次のうち、社会福祉の理念に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 権利擁護とは、当事者が持っている権利を擁護し、虐待や差別等から当事者を守ることである。 →〇
  2. エンパワメントとは、当事者自身が力を得て、自らの力で問題を解決していけるように側面的に支援することを意味している。  →〇
  3. ソーシャル・インクルージョンとは、国民に対して最低限度の生活を保障すること(最低生活保障)である。 →×
  4. ノーマライゼーションとは、障害の有無にかかわらず、だれもが地域で普通に暮らせる社会を目指す理念である。  →〇

正答:2 ○ ○ × ○


R4後期:社会福祉⑤

R4後期 社会福祉 問5
 次のうち、子ども家庭支援の目的に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 保護者が子どもの育ちの阻害要因になっている場合であっても、親子関係を支援する目的から、決して介入してはならない。 →×
  2. 保護者への相談・援助活動は、社会福祉援助技術におけるバイステックの7原則等を理解し、応用していく姿勢が求められる。 →〇
  3. 家庭支援、子育て支援とは、地域の子育て拠点や相談支援体制の整備のことであり、出産を含む医療保険制度や、各種手当制度などは含まれない。 →×
  4. 子育て家庭は地域の中で生活していることから、親子、家庭と地域社会との関係を構築するという視点が重要となる。 →〇

正答:3 × ○ × ○


R4後期:社会福祉⑥

R4後期 社会福祉 問6
 次のA~Dは、児童福祉に関連する法令である。これらを制定順に並べた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律」
  2. 「子ども・子育て支援法」
  3. 「児童虐待の防止等に関する法律」
  4. 「次世代育成支援対策推進法」

(組み合わせ)
1 B→C→A→D
2 C→D→A→B →〇
3 C→D→B→A
4 D→C→A→B
5 D→C→B→A
正答:2


R4後期:社会福祉⑦

R4後期 社会福祉 問7
 次のうち、児童相談所が受け付ける相談として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 児童の障害に関する相談 →〇
B 児童の保健に関する相談 →〇
C 不登校に関する相談 →〇
D 里親希望に関する相談 →〇
正答:1 ○ ○ ○ ○


R4後期:社会福祉⑧

R4後期 社会福祉 問8
 次のうち、「社会福祉法」第2条に基づく、児童福祉施設の第一種社会福祉事業と第二種社会福祉事業の組み合わせとして、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 助産施設 ――――――――― 第一種社会福祉事業 →×
B 母子生活支援施設 ――――― 第一種社会福祉事業 →〇
C 保育所 ―――――――――― 第二種社会福祉事業 →〇
D 児童家庭支援センター ――― 第二種社会福祉事業 →〇
正答:4 × ○ ○ ○


R4後期:社会福祉⑨

R4後期 社会福祉 問9
 次のうち、社会福祉施設に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 授産施設は、「生活保護法」に基づく保護施設である。 →〇
  2. 児童厚生施設の一つに児童遊園が規定されている。 →〇
  3. 母子・父子福祉センターおよび母子・父子休養ホームは、「児童福祉法」に基づく児童福祉施設である。 →×

正答:1 ○ ○ ×


R4後期:社会福祉⑩

R4後期 社会福祉 問 10
 次のうち、保育士の業務等に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 保育士が児童への虐待を発見した場合は、児童相談所等への通報を匿名で行うことができる。 →〇
  2. 家庭支援専門相談員は、保育士資格がなくてもその職に就くことができる。 →〇
  3. 保育士となる資格を有する者は、資格取得後1年以内に保育士登録申請手続きをしなければ、その効力を失う。 →×

正答:2 ○ ○ ×


R4後期:社会福祉⑪

R4後期 社会福祉 問 11
 次のうち、相談援助の展開過程の中の「ケースの発見」に関する記述として、最も不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. ケースの発見の契機は、直接の来談、電話での受付、メールによる相談、訪問相談等、様々である。 →〇
  2. 利用者の能力や態度が相談援助の展開過程を左右することはある。 →〇
  3. 接近困難な利用者が地域にいる場合、援助者は利用者の来訪を待つ姿勢が必要である。 →×
  4. 地域の関係機関等と日頃から連携を強め、ケースの早期発見に努めることは必要である。 →〇
  5. 利用者と援助者との好ましい信頼関係を構築することは重要なテーマである。 →〇

正答:3


R4後期:社会福祉⑫

R4後期 社会福祉 問 12
 次のうち、相談援助の展開過程の説明として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. インテークとは、支援者が利用者と信頼関係を構築する過程であり、主訴の提示、支援者の所属する機関や施設の説明、契約等を行う。 →〇
  2. アセスメントでは、利用者の状況や利用者の抱える困難の原因や背景を明らかにし、問題解決に向けての状況を理解するために、必要な情報を収集し、それを整理し、分析を行う。 →〇
  3. プランニングでは、アセスメントに基づき、問題解決に向けての目標を設定し、実際の支援をどのように行うかなど、具体的な支援内容を計画する。 →〇
  4. モニタリングとは、支援計画やそれに基づく支援の最終的な評価を行う段階である。 →×

正答:1 ○ ○ ○ ×


R4後期:社会福祉⑬

R4後期 社会福祉 問 13
 次のうち、相談援助の専門性とその進め方に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 相談援助において、自己決定は最も重要な原則の一つである。 →〇
  2. 相談援助は、密室の相談室でのみ行われるものをいう。 →×
  3. 相談援助は、相談援助者のペースによって進められなければならない。 →×

正答:3 ○ × ×


R4後期:社会福祉⑭

R4後期 社会福祉 問 14
 次のうち、相談援助の方法・技術とその説明として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. チームアプローチとは、専門職でチームを形成し目標に向かって、チームの強みを意識し、意図的に活用して支援することをいう。 →〇
  2. 社会福祉調査法は、社会福祉に関する実態(福祉ニーズや問題の把握)、社会福祉サービスや政策の評価、個別ケースにおける支援の効果測定などを目的とする調査の総称である。 →〇
  3. ソーシャルアクションとは、支援の必要な状況であるにもかかわらず、それを認識していない、あるいは支援につながっていない利用者に対して、ソーシャルワーカーから援助につなげるためのはたらきかけを行うことである。 →×

正答:2 ○ ○ ×


R4後期:社会福祉⑮

R4後期 社会福祉 問 15
 次のうち、ソーシャルワークの方法・技術に関する組み合わせとして、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. ケアマネジメント ―――――――――― 調整機能 →〇
  2. ネットワーキング ―――――――――― 相互連携 →〇
  3. ソーシャルアドミニストレーション ―― 組織運営管理 →〇
  4. スーパービジョン ―――――――――― 社会資源の活用 →×

正答:2 ○ ○ ○ ×


R4後期:社会福祉⑯

R4後期 社会福祉 問 16
 次のうち、「社会福祉法」で定めている福祉サービスの情報提供等に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 社会福祉事業の経営者に対して、福祉サービスの利用者が、適切かつ円滑に福祉サービスを利用することができるように、その経営する社会福祉事業に関する情報の提供を行うよう努めなければならないと定めている。 →〇
  2. 国と地方公共団体に対して、福祉サービスを利用しようとする者が必要な情報を容易に得られるように、必要な措置を講ずるよう努めなければならないと定めている。 →〇
  3. 利用者から実際に福祉サービスの利用契約の申込みがあった場合、社会福祉事業の経営者は、利用者に対して、福祉サービスを利用する事項について説明するように努めなければならないと定めている。 →〇
  4. 社会福祉事業の経営者は、利用契約が成立した際に、利用者に対して、定められた事項を記載した書面を交付しなければならないと定めている。  →〇

正答:1 ○ ○ ○ ○


R4後期:社会福祉⑰

R4後期 社会福祉 問 17
 次のうち、成年後見制度に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 成年後見制度の国の所管は、総務省である。 →×
  2. 成年後見制度は、認知症、知的障害、精神障害等により、判断能力が不十分な人の判断能力を補い、本人の保護と権利擁護を図るための法律上の制度である。 →〇
  3. 法定後見制度および任意後見制度は、それぞれ「民法」に基づいている。 →×
  4. 法定後見制度に関する申し立てをすることができる者は、本人、配偶者、4親等内の親族のみである。 →×

正答:4 × ○ × ×


R4後期:社会福祉⑱

R4後期 社会福祉 問 18
 次のA~Dは、障害者に関する施策である。これらを年代の古い順に並べた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」の成立  (障害者自立支援法の改正)
  2. 「障害者プラン~ノーマライゼーション7か年戦略~」の策定
  3. 「障害者基本法」の成立  (心身障害者対策基本法の改正)
  4. 「障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する法律」の成立

(組み合わせ)
1 A→C→D→B
2 B→A→D→C
3 C→A→D→B
4 C→B→D→A →〇
5 D→B→C→A
正答:4 


R4後期:社会福祉⑲

R4後期 社会福祉 問 19
 次のうち、社会福祉協議会に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 社会福祉協議会は、「社会福祉法」に基づく地域福祉の推進を図ることを目的とする民間組織であるため、介護保険事業等の収益事業を行うことはできないとされている。 →×
  2. 社会福祉協議会は、市区町村、都道府県・指定都市、全国の各段階に組織されている。 →〇
  3. 社会福祉協議会は、その活動に要する財源のすべてが国および都道府県の補助金によって賄われている。 →×
  4. 社会福祉協議会は、地域の人々が住み慣れたまちで安心して生活することのできる「福祉のまちづくり」の実現を目指した様々な活動を行っている。 →〇

正答:4 × ○ × ○


R4後期:社会福祉⑳

R4後期 社会福祉 問 20
 次の文は、「社会福祉法」第4条(地域福祉の推進)の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
地域住民等は、地域福祉の推進に当たつては、福祉サービスを必要とする地域住民及びその世帯が抱える福祉、介護、介護予防(中略)、( A →保健医療)、住まい、( B →就労及び教育)に関する課題、福祉サービスを必要とする地域住民の地域社会からの( C →孤立)その他の福祉サービスを必要とする地域住民が日常生活を営み、あらゆる分野の活動に参加する機会が確保される上での各般の課題(中略)を把握し、( D →地域生活課題)の解決に資する支援を行う関係機関(中略)との連携等によりその解決を図るよう特に留意するものとする。
(組み合わせ)
A    B    C    D

  1. 生活困窮  就労及び教育  疎外  生活福祉課題
  2. 保健医療  余暇及び健康  疎遠  利用援助課題
  3. 社会活動  雇用及び学習  疎遠  地域生活課題
  4. 保健医療  就労及び教育  孤立  地域生活課題 →〇
  5. 社会活動  雇用及び学習  孤立  生活福祉課題

正答:4


R4後期:保育の心理学①

R4後期 保育の心理学 問1
 次のうち、バルテス(Baltes, P.B.)の考え方に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. ヒトの発達は、多次元的、多方向的に進みうる。また高い可塑性を有し、獲得と喪失の両方を伴う過程であると仮定する。 →〇
  2. ヒトの発達は、成人という完成体に至るまでの心身機能の変化をみていくものであると考え、そこに至るまでの発達の量的変化を仮定する。 →×
  3. ヒトの発達は、個人と社会との相互作用過程であり、文化および歴史の中に埋め込まれていると仮定する。 →〇
  4. ヒトの発達は、加齢とともに喪失が増えた場合の適応として、有効に機能する領域がより限定的に選択されるなど防衛機制のメカニズムが発達すると仮定する。 →×

正答:2 ○ × ○ ×


R4後期:保育の心理学②

R4後期 保育の心理学 問2
 次のうち、「ある行動や能力の発現には、その特質がもつ遺伝的なものと環境の最適さが関係する」という記述に関する用語として、適切なものを一つ選びなさい。
1 環境閾値説
2 輻輳説 →〇
3 遺伝説(生得説)
4 生態学的システム論
5 環境説(経験説)
正答:1


R4後期:保育の心理学③

R4後期 保育の心理学 問3
 次の文は、社会的認知の発達に関する記述である。( A )~( D )にあてはまる用語を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
人は行動の背後に心の状態があると想像する。例えば、物に手を伸ばしている人を見ると、その人は物を取ろうとしていると解釈する。そのような人の心に関する日常的で常識的な知識をハイダー(Heider, F.)は( A →ク 素朴心理学)と呼んだ。他人の心の働きを理解し、それに基づいて他人の行動を予測することができるかどうかについて、心理学の領域では( B →キ 心の理論)の問題として研究されてきた。
( B )は( C →カ 誤信念課題)と呼ばれる次に示すような方法で評価される。
【状況説明】
Sちゃんは、母親に頼まれ、チョコレートを緑の棚にしまいました。Sちゃんが遊びに行っている間、母親はお菓子作りのためにチョコレートを取り出し、それを緑の棚ではなく青の棚にしまいました。母親が部屋を出た後にSちゃんが帰ってきて、しまっておいたチョコレートを食べようとしました。
【質問】
Sちゃんはチョコレートを見つけるためにどこを探すでしょうか。
このような場所置き換え型の問題は単一の人物の( D →エ 信念)を問うものであり、4歳以降徐々に理解が進む。
【語群】
ア 人間心理学      イ 思考     ウ コミック会話  エ 信念
オ コミュニケーション  カ 誤信念課題  キ 心の理論    ク 素朴心理学
(組み合わせ)
A B C D
1 ア オ ウ イ
2 ア キ カ エ
3 ク オ ウ イ
4 ク オ カ イ
5 ク キ カ エ →〇
正答:5


R4後期:保育の心理学④

R4後期 保育の心理学 問4
 次のうち、A~Dの子どもの行動の基盤となる発達に関する用語を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。

  1. おもちゃを取られて泣いている他児に近づき、自分が手に持っているおもちゃを差し出す。→ア 向社会的行動
  2. 初めて見る物が目の前にあるときに、それを触ってよいかわからないので保育士の表情を見る。→エ 社会的参照
  3. 「今、ここにある物」を「今、ここにない物」に見立てて遊ぶ。→ウ 象徴機能
  4. 乳児期初期に、他者の顔の動きを無意識に模倣する。→キ 共鳴動作

【語群】
ア 向社会的行動  イ 自己調整  ウ 象徴機能  エ 社会的参照
オ 安全基地    カ 共同注意  キ 共鳴動作  ク 延滞模倣
(組み合わせ)
A B C D
1 ア エ ウ キ →〇
2 ア オ エ ク
3 イ エ カ ク
4 イ オ ウ キ
5 イ カ エ キ
正答:1


R4後期:保育の心理学⑤

R4後期 保育の心理学 問5
 次のうち、ピアジェ(Piaget, J.)の考え方に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 子どもの道徳性は、大人に依存する人間関係の中で、既存の道徳を受容する他律的道徳から、仲間との対等な関係の中で、ルールを作り出す自律的道徳へと発達する。 →〇
  2. 子どもの道徳判断は、8~9歳頃を境に、行為の結果による判断から行為の動機による判断へと移行する。 →〇
  3. 子どもが世界を認識していく過程には、量的に異なる4つの段階がある。 →×
  4. 子どもの認知発達において、具体的操作期では記号や数字といった抽象的な事柄についての論理的な思考が可能になっていく。 →×

正答:2 ○ ○ × ×


R4後期:保育の心理学⑥

R4後期 保育の心理学 問6
 次のうち、ヴィゴツキー(Vygotsky, L.S.)が指摘した事柄に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 子どもは環境の中に埋め込まれている情報を見出しながら行動を起こしており、環境は子どもが関わるものにとどまらず、環境が子どもに働きかけている。 →×
  2. 子どもの発達には、他者の援助がなくても独力で達成できる水準と、他者の援助があれば達成できる水準の2つがあり、他者との関わり合いの中で発達は促されていく。 →〇
  3. 子どものひとりごとは、他者に向かうコミュニケーションのための言葉が、自分に向かう思考のための言葉となっていく過程で現れる。 →〇
  4. 子どもの概念は、日常の生活経験を通して自然に獲得する生活概念と、主に学校で教育される科学的概念が相互に関連をもちながら発達していく。 →〇

正答:4 × ○ ○ ○


R4後期:保育の心理学⑦

R4後期 保育の心理学 問7
 次の文は、保育所での子どもの遊びについての観察記録である。パーテン(Parten, M.B.)の遊びの社会的参加の分類に基づいて、A~Dに関する用語を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 3歳児3人がそれぞれ粘土を使って遊んでいたが、そのうちの一人がウサギの耳を作り始めると、それを見ていた他の2人も、真似をしてそれぞれ粘土で動物の耳を作り始めた。→エ 平行遊び
  2. 5歳児数人が大型積み木で四角い枠を作り、温泉の看板を立てて、他の子どもたちに入場券を配って回った。すると、入場券をもらった子どもたちが、お客さんとして次々に温泉に入りに来た。→オ 協同遊び
  3. 4歳児5人がテーブルの上に製作したカップケーキを並べて、お店屋さんごっこをしようとしていた。そのうちの一人は人形を椅子に座らせてお誕生日会を開こうとしているようであったが、他の4人にはイメージが共有されていなかった。 →カ 連合遊び
  4. 5歳児のS君がお誕生日会でクラスの友達にプレゼントするために、段ボールで黙々とケーキを製作していた。→イ 一人遊び

【語群】
ア 見立て遊び  イ 一人遊び  ウ 構成遊び
エ 平行遊び   オ 協同遊び  カ 連合遊び
(組み合わせ)
A B C D
1 ア オ エ イ
2 イ エ カ ウ
3 エ ウ オ カ
4 エ オ カ イ →〇
5 カ ア ウ エ
正答:4


R4後期:保育の心理学⑧

R4後期 保育の心理学 問8
 次の【事例】を読んで、下線部(a)~(e)に関する用語を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
【事例】
・1歳半を過ぎたYちゃんは、(a)目にした物を自分の知っている言葉で表そうとして、例えば、「ワンワン」をイヌだけでなく、あらゆる四つ足の動物に使っている→ケ 語の過大般用/語彙拡張(over-extension)。また、物には名前があることを理解して、(b)「これは?」とさかんに指さしをして尋ねる→ク 命名期ようになり、保育士との言葉を使ったやりとりを通して、(c)Yちゃんの語彙は急激に増加していった→ウ 語彙爆発(vocabulary spurt)
・4歳のG君は、友達のH君のお父さんの職業が“カメラマン”であると聞いて、(d)「“○○マン”はヒーロー」という自分のもつ枠組みで捉えて「それって強い?」と尋ねた→イ 同化。そこで、保育士がカメラマンはヒーローではなく、職業であることを説明すると、G君は(e)保育士から聞いた情報に合うように、既存の枠組みを修正して、「ヒーローではなくても“○○マン”ということがある」という枠組みを再構成した→オ 調節
【語群】
ア 置き換え  イ 同化   ウ 語彙爆発(vocabulary spurt)
エ 一語文期  オ 調節   カ 語の過小般用/語彙縮小(over-restriction)
キ 同一視   ク 命名期  ケ 語の過大般用/語彙拡張(over-extension)
(組み合わせ)
a b c d e
1 ウ エ ケ イ ア
2 ウ ク ケ イ オ
3 カ エ ウ キ ア
4 ケ エ ウ キ ア
5 ケ ク ウ イ オ →〇
正答:5


R4後期:保育の心理学⑨

R4後期 保育の心理学 問9
 次のうち、自己の発達に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 自己の中でも、自分の姿や名前、性格など周りの人が捉えることができる様々な特徴が含まれる側面を主体的自己という。 →×
  2. 鏡映像の自己認知ができる子どもは1歳半頃から急激に増え、2歳頃ではかなりの子どもが可能になる。 →〇
  3. ルイス(Lewis, M.)によれば、1歳半頃になると誇りや恥などの感情がみられるようになり、それらの感情が生じるには、客体的自己意識が獲得されている必要がある。 →×
  4. 学童期の初め頃になると、社会的比較が可能になるため、自己について肯定的な側面だけでなく否定的な側面の評価も可能になる。 →×

正答:4 × ○ × ×


R4後期:保育の心理学⑳

R4後期 保育の心理学 問 20
 次のうち、心理的環境要因が主な原因と考えられるものとして、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 反応性アタッチメント(愛着)障害 →〇
B 心的外傷後ストレス障害 →〇
C 自閉スペクトラム症 →×
D 知的能力障害 →×
正答:1 ○ ○ × ×


R4後期:保育の心理学⑩

R4後期 保育の心理学 問 10
 次の文は、動機づけに関する記述である。( A )~( D )にあてはまる用語の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
ある行動を引き起こし、その行動を持続させ、結果として一定の方向に導く心理的過程を動機づけと呼ぶ。動機づけの中でも、「ご褒美に欲しい物を買ってもらえるから」「先生に褒めてもらえるから」など他の欲求を満たすための手段としてある行動を生じさせることを( A →外発的動機づけ)、「興味があるから」「面白いから」など行動自体を目的としてある行動を生じさせることを( B →内発的動機づけ)という。
( B )に基づく行動に対して外的な報酬を与えることによって、( B )が低下することを( C →アンダーマイニング現象 )という。これは、「他者にコントロールされて行動している」「報酬のために行動している」と認識するようになり、( D →自律性)が損なわれるためである。
(組み合わせ)
AB CD

  1. 内発的動機づけ 外発的動機づけ エンハンシング効果 安定性
  2. 内発的動機づけ 外発的動機づけ アンダーマイニング現象 安定性
  3. 外発的動機づけ 内発的動機づけ エンハンシング効果 安定性
  4. 外発的動機づけ 内発的動機づけ エンハンシング効果 自律性
  5. 外発的動機づけ 内発的動機づけ アンダーマイニング現象 自律性 →〇

正答:5


R4後期:保育の心理学⑪

R4後期 保育の心理学 問 11
 次のうち、中年期に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 女性は閉経を迎えてエストロゲンの分泌が低下することにより、更年期障害と呼ばれる諸症状が現れやすい。 →〇
  2. エリクソン(Erikson, E.H.)は、中年期の心理・社会的危機を「親密性 対 孤独」としている。 →×
  3. 子どもの自立に伴い親役割の喪失が生じることで「空の巣症候群」が生じ、何をしてよいかわからなくなって無気力になったり、抑うつ状態になったりする場合がある。 →〇
  4. 自分とは何者であるのかに悩み、様々なものに取り組んで、初めてアイデンティティを模索する。  →×

正答:3 ○ × ○ ×


R4後期:保育の心理学⑫

R4後期 保育の心理学 問 12
 次の文は、家族を理解する視点についての記述である。( A )~( C )にあてはまる用語の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
家族を理解する視点の一つに( A →家族ライフサイクル論)がある。( A )とは、家族の誕生から家族がなくなるまでの過程をたどる理論であり、そこには発達段階と発達課題がある。家族を理解するためのもう一つの理論として( B →家族システム論)がある。家族はそれを構成する個人がいなければ成り立たないと同時に、社会との関わりをもたない家族も存在しない。このように、( B )では、多層的に積み重なって家族は存在し、互いに影響し合うという視点に立つ。一方、家族を多世代にわたって把握する方法として、三世代程度の家族の関係を図で表したものが( C →ジェノグラム)である。( C )からは、視覚的に家族の歴史を知ることで、家族に関する情報を得ることができる。
(組み合わせ)
A BC

  1. 家族ライフプロセス論 家族バランス論 エコマップ
  2. 家族ライフプロセス論 家族システム論 ジェノグラム
  3. 家族ライフサイクル論 家族バランス論 エコマップ
  4. 家族ライフサイクル論 家族システム論 ジェノグラム →〇
  5. 家族ライフサイクル論 家族バランス論 ジェノグラム

正答:4