R3後期:保育の心理学⑫

R3後 保育の心理学 問 12
 次のうち、保育所における保護者の状況に配慮した個別の支援に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 外国籍家庭や外国にルーツをもつ家庭の場合は、日本語によるコミュニケーションが取りにくいこと、文化や習慣が異なることがあるため、日本の生活様式を積極的に取り入れ、早く適応していくよう配慮する必要がある。 →×
  2. 多胎児、低出生体重児、慢性疾患のある子どもの場合、保護者は子育てに困難や不安、負担感を抱きやすい状況にあることなどを考慮に入れ、子どもの生育歴や家庭状況に応じた支援をする必要がある。 →〇
  3. 家庭を取り巻く問題に不安を感じている保護者は、その悩みを他者に伝えることができず、問題を抱え込む場合もあるが、家庭の状況や問題の把握はできないので、対応する必要はない。 →×
  4. 保護者に対しては、子どもの発達や行動の特徴、保育所での生活の様子を伝えるなどして子どもの状況を共有し、保護者の意向や思いを理解していく。 →〇

正答:4 × ○ × ○


R3後期:保育の心理学⑬

R3後 保育の心理学 問 13
 次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
5歳児クラスの女児達の遊び場面である。Kちゃんが「先生、Pちゃんがずっと怒っているよ」と、困った顔で担当保育士に相談に来た。そこで、保育士はKちゃんと一緒に遊んでいた場へ行き、大型積み木で家を作っているPちゃん、Qちゃんに話しかけた。
保育士: (a →〇エ 子どものイメージに近づいた発言)「わぁ、今日はまた、とっても素敵な、大きなおうちができそうですね」
Qちゃん: 「6階建てなの」
そのことから、子ども達が大きな家のイメージをもって作っていることが伝わった。
保育士: (b →〇ア 子どもの気持ちの代弁)「あのね、Kちゃんが、ひょっとしてPちゃんが怒っているんじゃないかって心配しているんだけど、何かあったの?」
Pちゃん: 「まだ工事中だったのに、Kちゃんがゆり組さんを入れたから、ダメッ!って、言ったの。できあがるまで、待っていてほしかったのに」
3歳児クラス(ゆり組)の女児が一人、大型積み木の家の中に入っていた。
保育士: 「そうなんだ。Pちゃんは、できあがったら入れてあげようと考えていたんだね」
Kちゃん: 「私は、危ないから、気をつけるんだったらいいよって言ったの」
保育士: (c →〇イ 怒りや誤解を解く発言)「そうだったの。2人とも遊びに来たゆり組さんのこと、考えていたんだよね」
(d →〇ウ アドバイス)「どうしようかって、みんなでもう少し相談すればよかったかもね」
「よくあるの、こういうこと。自分はいいと思ってやったことが、そうではなくって、嫌な気持ちになってしまうこと。先生にもよくあるよ。今度、同じことがあった時に、気をつけたらいいよね。それでどうする?遊びに来たゆり組さん。このまま遊んでいてもいいの?」
Pちゃん: 「それでいい」
その後、積み木の場で遊びは続いていった。

【設問】
【事例】の文中にある下線部(a)~(d)を説明する語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
【語群】
ア 子どもの気持ちの代弁  イ 怒りや誤解を解く発言
ウ アドバイス       エ 子どものイメージに近づいた発言
(組み合わせ)
a b c d
1 ア エ ウ イ
2 イ ウ エ ア
3 ウ ア イ エ
4 ウ イ ア エ
5 エ ア イ ウ →〇
正答:5


R3後期:保育の心理学⑭

R3後 保育の心理学 問 14
 次のうち、親子関係に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 子どもが2人いた場合に、母親と長子の関係が母親と次子の関係に影響することはあるが、その逆はない。 →×
  2. 親の子どもに対する考え方や関わりには、親自身の被養育経験やこれまでに出会ってきた人、家庭の状況等の様々な要因が影響している。 →〇
  3. 子育てに関する知識がなく、身近に相談や助言を求める相手がいないことで、親が子どもに身体的・精神的苦痛を与えるような関わりをしてしまうことがある。 →〇
  4. 親は子どもに対して「できる」「できない」といった目に見える発達に意識が向いてしまうと、他児との比較により子どもの育ちに不安を感じることがある。 →〇

正答:3 × ○ ○ ○


R3後期:保育の心理学⑮

R3後 保育の心理学 問 15
 次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
0歳児クラスの子ども達が散歩をしている時に、犬が近くにいるのを見つけた保育士は「わんわんがいるよ、かわいいねぇ」と言って犬を指でさし示した。Sちゃんは(a →〇イ 共同注意)保育士が指さした方向を見て、嬉しそうに「あっ、あっ」と言いながら(b →〇オ 叙述の指さし)犬を指でさして、(c →〇ウ 三項関係)保育士の顔と犬を交互に見た。そして、保育士が「わんわんにバイバイしようか」と手を振ると、それを見てSちゃんも(d →〇エ 模倣)犬に手を振った。
【設問】
【事例】の文中にある下線部(a)~(d)を説明する語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
【語群】
ア 応答の指さし  イ 共同注意  ウ 三項関係  エ 模倣
オ 叙述の指さし  カ 二項関係  キ 選好注視  ク 連想
(組み合わせ)
a b c d
1 イ ア ウ エ
2 イ オ ウ エ →〇
3 イ オ カ ク
4 キ ア カ エ
5 キ オ カ ク
正答:2


R3後期:保育の心理学⑯

R3後 保育の心理学 問 16
 次のうち、保育士の幼児との関わりとして、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 描きたいものはあるが、それを描き表すためのスキルが伴っていない子どもが、保育士に「○○を描いて」と求めてきても、自分の思ったままに描いてみるよう励ますことが常に大切である。 →×
  2. 主体的に活動するとは、子どもがただ自分の好きなように振る舞うことである。 →×
  3. 自分に愛情をもって温かい目で見守ってくれる保育士の存在により、子どもは安心して自分らしい動きができ、様々な物事への興味や関心が広がる。 →〇
  4. 保育士の受容的な関わりは、子どもの自分でできると思える自信や自己肯定感を高め、自ら挑戦しようとする気持ちを支える。 →〇

正答:4 × × ○ ○


R3後期:保育の心理学⑰

R3後 保育の心理学 問 17
 次のうち、保育所の自己評価に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 保育所の自己評価は、保育士等の自己評価結果に基づいて、施設長と職員との話し合いを通して行われる。 →〇
  2. 保育士等の自己評価において課題になっていることなどを、短期間に全て改善するように進めることが大切である。 →×
  3. 職員間で共有する資料には、保育記録をはじめ、保育所が実施した様々な調査結果、あるいは保育所に寄せられた要望や苦情等も含まれる。 →〇
  4. 保育の内容等の評価の公表を通して、保護者及び地域住民等から理解を得るとともに、評価に関する意見を聴くことが望ましい。 →〇

正答:3 ○ × ○ ○


R3後期:保育の心理学⑱

R3後 保育の心理学 問 18
 次の【表】は、「第 15 回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」(国立社会保障・人口問題研究所)における、「夫婦が理想の子ども数を持たない理由」について、妻の年齢別に示したものである。以下の【設問】に答えなさい。
【表】
妻の年齢別にみた、理想の子ども数を持たない理由:第 15 回調査(2015 年)
(予定子ども数が理想子ども数を下回る夫婦)
注: 対象は予定子ども数が理想子ども数を下回る初婚どうしの夫婦。理想・予定子ども数の差の理由不詳を含まない選択率。複数回答のため合計値は 100%を超える。予定子ども数が理想子ども数を下回る夫婦の割合は、それらの不詳を除く 30.3%である。
【設問】
次のうち、【表】に示されている「夫婦が理想の子ども数を持たない理由」に関して、適切な文の組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「自分や夫婦の生活を大切にしたいから」の選択率は、他の年齢層に比べて 30 歳未満で高い。 →×
  2. 30 ~ 34 歳では、「子育てや教育にお金がかかりすぎるから」に次いで、「これ以上、育児の心理的、肉体的負担に耐えられないから」の選択率が高い。  →×
  3. 30 歳代では、「自分の仕事(勤めや家業)に差し支えるから」という回答が他の年齢層に比べて多い。 →〇
  4. 35 ~ 39 歳では、「子育てや教育にお金がかかりすぎるから」に次いで、「高年齢で生むのはいやだから」の選択率が高い。 →〇

(組み合わせ)
1 A B
2 A C
3 B C
4 B D
5 C D →〇
正答:5


R3後期:保育の心理学⑲

R3後 保育の心理学 問 19
 次のうち、妊娠中及び出産後の精神医学的問題に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 妊婦の抑うつや不安は、子どもの死産、早産、低体重出生などのリスクとなる可能性が高い。 →〇
  2. 授乳中の母親への向精神薬の投与は、母乳を介しての子どもへの影響を考慮して、全面的に行われるべきではない。 →×
  3. 出産後の養育について出産前において支援を行うことが特に認められる妊婦を「特定妊婦」という。 →〇
  4. 産後うつ病は、出産直後から2週間程度で改善し、症状は子どもの発達には影響しない。 →×
  5. 親が我が子を愛おしく思い、親として守ってあげたいと思うといった、子どもに抱く情緒的絆を持ちえていない状態を「反応性アタッチメント障害」という。 →×

正答:2 ○ × ○ × ×


R3後期:保育の心理学⑳

R3後 保育の心理学 問 20
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
Wちゃん(4歳、女児)は、保育所では活発で他の園児とも楽しく遊ぶ子である。身長体重は平均よりやや高く、重い。これらから保育所では、Wちゃんを特に気になる子どもとは考えていなかった。保育所には母親が送り迎えをしている。母親は、しばしば迎えの時間を忘れたり、間違えて遅くなることがあり、保育所はその都度、母親に電話連絡した。また、母親は冬であってもビーチサンダルで保育所に送り迎えし、Wちゃんが、「靴はいて」と話しても、頓着がないようである。Wちゃんは、母親が迎えに来ると、遅れた場合は「まただー」とややごねるが、そのあと保育所で当日あった話などをして、手をつないで楽しそうに帰って行くことが多い。
保育士が家庭訪問した時の観察では、Wちゃんにとって身体的に危険なほどではないが、家は整頓、片付けされていなかった。母親自身も家事全般が苦手であると話している。Wちゃんも「カレーライスにカレーをかけないで、食卓に出すよ」などと話したこともあった。Wちゃんは、不潔な服を着、髪もぼさぼさで登園することが時としてある。Wちゃんはそれを嫌がっているものの、「朝時間がなかったから」などと保育士に伝えていた。
【設問】
次のうち、保育所のWちゃんと母親への理解や対応として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. Wちゃんが重度のネグレクトを受けている可能性が高いため、至急の児童相談所通報も視野に入れ、保育所で会議を行う。 →×
  2. 母親の性格上のだらしなさや常識のなさを、Wちゃんへの深刻な悪影響も含め母親に指摘して訂正するよう導く。 →×
  3. 母親とさらに時間をとって、困っていることや、通院歴などを聞き、母親理解を深める。 →〇
  4. Wちゃんに、母親から不適切で悪い対応を受け辛いであろうことを伝え、Wちゃんを保育所では情緒的に支え続ける。 →×

正答:4 × × ○ ×


R3後期:子どもの保健①

R3後 子どもの保健 問1
 次のうち、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「平成 30 年(2018)人口動態統計(確定数)の概況」(厚生労働省)によると、平成 30 年の出生数は、100 万人未満である。 →〇
  2. 「子ども虐待による死亡事例等の検証結果等について(第 14 次報告)」(厚生労働省)によると、虐待の死亡事例は、年間数百例である。 →×
  3. 「子ども虐待による死亡事例等の検証結果等について(第 14 次報告)」(厚生労働省)によると、虐待による死亡事例のうち、1歳以下のものはまれである。 →×
  4. 乳児死亡率は、出生千に対する乳児死亡数で表す。 →〇

正答:3 ○ × × ○


R3後期:子どもの保健②

R3後 子どもの保健 問2
 健康の定義は、世界保健機関(WHO)憲章(1948 年)の前文に述べられている。1951 年の官報記載の日本語訳は次のとおりである。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
健康とは、( A →〇完全な)肉体的、( B →〇精神的)および社会的福祉の状態であり、単に疾病または( C →〇病弱)の存在しないことではない。
(組み合わせ)
    A     B     C
1 一体的な  心理的   病弱
2  完全な   精神的  機能不全
3 一体的な  心理的  機能不全
4  完全な   精神的   病弱 →〇
5 一体的な  精神的  機能不全
正答:4


R3後期:子どもの保健③

R3後 子どもの保健 問3
 次のうち、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. カウプ指数は身長と腹囲の相対的な関係を示す指標である。 →×
  2. 母子健康手帳には、身体発育のかたよりを評価する基準の一つとして、体重、身長、頭囲それぞれの3パーセンタイルと 97 パーセンタイル曲線が図示されている。 →〇
  3. 新生児期の生理的体重減少においては通常、出生体重の 15%程度減少する。 →×
  4. モロー反射は出生時にみられるが、発達が進むとともに消失する。 →〇

(組み合わせ)
正答:5 × ○ × ○


R3後期:子どもの保健④

R3後 子どもの保健 問4
 次の【Ⅰ群】の疾病・症候と、【Ⅱ群】の器官を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
A ヒルシュスプルング病 →〇エ 消化器
B ネフローゼ症候群 →〇ア 腎臓
C ファロー四徴症 →〇イ 心臓
D クループ症候群 →〇ウ 喉頭
【Ⅱ群】
ア 腎臓
イ 心臓
ウ 喉頭
エ 消化器
(組み合わせ)
  A B C D
1 ア イ ウ エ
2 ウ ア イ エ
3 ウ イ ア エ
4 エ ア イ ウ →〇
5 エ ウ ア イ
正答:4


R3後期:子どもの保健⑤

R3後 子どもの保健 問5
 次の文は、気管支喘息のある幼児について、生活管理指導表の「保育所での生活上の留意点」の読み方や内容についての記述である。適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 寝具に関して、防ダニシーツ等の使用という指示があった。この防ダニシーツとは、繊維や織り方の工夫で、ダニの通過を困難にさせたもので、ダニに刺されないようにしたものである。 →×
  2. 動物との接触に関して、動物への反応が強いため不可(動物名はウサギ)との指示があった。この場合は保育所で飼育しているウサギの世話係にさせることは避けるが、保護者に確認の上、金魚の餌やりは構わないと考えた。 →〇
  3. 外遊び、運動に対する配慮に関して、管理不要とあった。秋の運動会の練習を行った際、リレーで走ったあと咳をして喘鳴もあったため、本番の参加については保護者に相談した。 →〇
  4. 外遊び、運動に対する配慮に関して、管理必要とあり、その管理内容は「鬼ごっこ不可」との記載であった。どの程度の外遊びが可能であるのか、保護者との面談を行って確かめた。 →〇

正答:4 × ○ ○ ○


R3後期:子どもの保健⑥

R3後 子どもの保健 問6
 乳幼児突然死症候群(SIDS)については、毎年 11 月に厚生労働省による対策強化月間としてキャンペーンが行われている。次の文は令和2年 10 月 23 日発出の「11 月は「乳幼児突然死症候群(SIDS)」の対策強化月間です」の記載に関するものである。( A )~( E )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
SIDS は、何の予兆や既往歴もないまま乳幼児が死にいたる、原因のわからない病気で、窒息などの事故とは異なります。令和元年には 78 名の乳幼児が SIDS で亡くなっており、乳児期の死亡原因としては( A  →〇第4位)となっています。
SIDS は、( B  →〇うつぶせ)、( C  →〇あおむけ)のどちらでも発症しますが、寝かせるときに( B )に寝かせたときの方が SIDS の発症率が高いということが研究者の調査からわかっています。
そのほか( D  →〇母乳)で育てられている赤ちゃんの方が SIDS の発症率が低く、( E  →〇たばこ)は SIDS発症の大きな危険因子です。
(組み合わせ)
   A     B     C     D     E
1 第1位  うつぶせ  あおむけ   母乳    たばこ
2 第4位  よこむき  うつぶせ  人工乳  アルコール
3 第4位  うつぶせ  あおむけ   母乳    たばこ →〇
4 第1位  よこむき  あおむけ  人工乳   たばこ
5 第1位  よこむき  うつぶせ   母乳   アルコール
正答:3


R3後期:子どもの保健⑦

R3後 子どもの保健 問7
 保育所において注意しなければならない事柄のうち、シラミがある。これに関する記述のうち、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 子どもの髪の毛に小さな白いものが付着していて、フケとは異なりすぐに取れなかったので、園長にケジラミが出たと報告した。 →×
  2. 子どもの髪の毛に櫛を入れていたところ、小さな虫のようなものがぴょんと跳ねて逃げたので、シラミが発生したと判断した。 →×
  3. 子どもの髪の毛に卵らしい白い塊が付着していて、取れなかった。保護者に頭を掻いてはいないと言われたのでシラミではないと判断した。 →×
  4. 保育所の複数の子どもたちにシラミが発生したので、保護者にはその旨を説明するとともに、よくシャンプーをして、衣服は高温で洗うよう依頼した。 →×

正答:5 × × × ×


R3後期:子どもの保健⑧

R3後 子どもの保健 問8
 次の文は、「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン(2019 年改訂版)」(厚生労働省)の中のアナフィラキシーに関する記述の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
( A  →〇アレルギー反応)により、蕁麻疹などの皮膚症状、腹痛や嘔吐などの消化器症状、ゼーゼー、息苦しさなどの呼吸器症状等が、( B  →〇複数)同時にかつ急激に出現した( C  →〇状態)をアナフィラキシーという。
その中でも、( D  →〇血圧)が低下し意識レベルの低下や脱力等を来すような場合を、特にアナフィラキシーショックと呼び、直ちに対応しないと生命にかかわる重篤な状態を意味する。
(組み合わせ)
     A      B   C   D
1  液性免疫反応   複数  疾患  血圧
2 アレルギー反応  複数  状態  血圧 →〇
3  液性免疫反応   二つ  状態  脈拍
4 アレルギー反応  二つ  疾患  脈拍
5 アレルギー反応  複数  疾患  血圧
正答:2


R3後期:子どもの保健⑨

R3後 子どもの保健 問9
 次のうち、消毒薬の管理、使用上の注意点として、不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 消毒薬は子どもの手の届かないところに保管する。 →〇
  2. 消毒を行うときは子どもを別室に移動させ、消毒を行う者はマスク、手袋を使用する。 →〇
  3. 血液や嘔吐物、下痢便等の有機物は汚れを十分に取り除いてから、消毒を行う。 →〇
  4. 消毒薬は使いやすいように希釈しておき、1週間に1度交換する。 →×
  5. 希釈するものについては、濃度、消毒時間を守り使用する。 →〇

正答:4


R3後期:子どもの保健⑩

R3後 子どもの保健 問 10
 次のうち、食事の際に重大事故が発生しやすい場面ごとの注意事項に関する記述として、不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. ゆっくり落ち着いて食べることができるよう、子どもの意志に合ったタイミングで与える。 →〇
  2. 1回で多くの量を詰め込みすぎないよう、子どもの口に合った量で与える。 →〇
  3. 口の中に食べ物が残っていないか注意する。 →〇
  4. 汁物などの水分は、食べた後に、まとめて与える。 →×
  5. 食事中に眠くなっていないか注意する。 →〇

正答:4


R3後期:子どもの保健⑪

R3後 子どもの保健 問 11
 次のうち、自閉スペクトラム症(ASD)の可能性を示唆する乳幼児期の行動として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 相手の行動を見てまねをしない。 →〇
  2. あるものを指さし示すことにより、それを取ってほしいと命令する。 →×
  3. 言語以外の手段(指さし、表情、視線など)をコミュニケーションとして使わない。 →〇
  4. 一旦出始めていた言葉が1歳後半から2歳頃出なくなる。 →〇
  5. 母親がいるときだけ情緒が安定する。 →×

正答:2 ○ × ○ ○ ×


R3後期:子どもの保健⑫

R3後 子どもの保健 問 12
 次のうち、注意欠如多動症(ADHD)に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 動きの多さ(多動)は必ずみられる症状である。 →×
  2. 自閉スペクトラム症(ASD)の症状があるケースは除外される。 →×
  3. 成人期には多動傾向は軽減し、不注意症状が優性となり、男女の比率も小児期に比べると差異が少なくなる。 →〇
  4. WISC などの発達検査はアセスメントをする上で補助的ツールとしての意味がある。 →〇
  5. 聴覚などの感覚過敏を必ず伴う。 →×

正答:4 × × ○ ○ ×


R3後期:子どもの保健⑬

R3後 子どもの保健 問 13
 次のうち、「こだわり」に関する記述として、不適切なものを一つ選びなさい。

  1. 自閉スペクトラム症(ASD)では、「こだわり」の対象に選択的に没頭する。 →〇
  2. 強迫性障害では、「こだわり」に対して不安や苦痛あるいはそうせざるを得ない感覚を伴わない。 →×
  3. 摂食障害の「こだわり」の対象は、体重や食べ物、体型である。 →〇
  4. うつ病では、悲観的・抑うつ的な考えに過剰にとらわれる。 →〇
  5. 定型発達児の成長過程で、「こだわり」はみられる。 →〇

正答:2


R3後期:子どもの保健⑭

R3後 子どもの保健 問 14
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
小学校3年生の男児。3歳から保育所に入所。小さい子の面倒をよくみる反面、他児を叩いたり、けがをさせるなどの苦情が絶えなかった。小学校では、授業中も集中せず離席が目立った。給食を取りに行く順番は一番でないと嫌がった。小学校でも暴力はみられ、注意をする教師に対して暴言を吐いた。落ち着いてから話を聞くと、泣きながら謝ることはできるが、少し経つとけろっとしている。
【設問】
次のうち、この男児に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. この年代の反抗的行動は定型発達児でよくみられる。 →×
  2. 子どもの成長という時間の流れの中で、加齢に伴う一連の破壊的行動障害の変遷を「DBD マーチ」という。 →〇
  3. 注意欠如多動症(ADHD)を高率に併存する。 →〇
  4. 自己評価の低さが影響している。 →〇

正答:3 × ○ ○ ○


R3後期:子どもの保健⑮

R3後 子どもの保健 問 15
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
F君(3歳)は保育所に入所してきたが、言葉がなかなか出ず、数か月しても他の園児とほとんど関わりを持つことができない。他児のすることに関心はあるようにも見えるが一緒に遊ぶことも少ない。
母親から家での様子を聞いてみると、母親は比較的リラックスできる家庭でも言葉が出にくいことを気にしており、また関わりづらさも感じていて、「学校にあがるまでに他の子と同じようになれるか心配」との言葉が聞かれた。
【設問】
次のうち、F君の精神医学的診断として、除外できるものを○、除外できないものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 自閉スペクトラム症(ASD) →×
B 反応性愛着障害 →×
C 知的障害 →×
D 分離不安症 →×
E 選択性緘黙 →〇
正答:5 × × × × ○


R3後期:子どもの保健⑯

R3後 子どもの保健 問 16
 次の文は、保育所の避難訓練に関する記述である。( A )~( C )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の適切な組み合わせを一つ選びなさい。
避難訓練の実施については、( A  →〇イ 消防法)で義務付けられ、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和 23 年厚生省令第 63 号)第6条第2項において、少なくとも( B  →〇ウ 月)1回は行わなくてはならないと規定されている。避難訓練は、( C  →〇カ 全職員)が実践的な対応能力を養うとともに、子ども自身が発達過程に応じて、災害発生時に取るべき行動や態度を身に付けていくことを目指して行われることが重要である。
【語群】
ア 建築基準法  イ 消防法  ウ 月  エ 年  オ 保育士  カ 全職員
(組み合わせ)
  A B C
1 ア ウ カ
2 ア エ オ
3 イ ウ オ
4 イ ウ カ →〇
5 イ エ カ
正答:4


R3後期:子どもの保健⑰

R3後 子どもの保健 問 17
 次のうち、気道異物による窒息の子どもを発見した場合の対応として、適切な組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 意識があり咳き込んでいる場合は、咳を止めるよう促す。 →×
  2. 苦しそうにして反応がある場合は、背部叩打法を開始する。 →〇
  3. 意識がなく呼吸をしていない場合は、直ちに心肺蘇生法を行う。 →〇
  4. 心肺蘇生の途中で口の中をのぞき込み、指を入れて異物を探る。 →×
  5. 異物が取れるか、反応がなくなるまで、背部叩打法や腹部突き上げ法を繰り返す。 →〇

(組み合わせ)
1 A B D
2 A C E
3 A D E
4 B C D
5 B C E →〇
正答:5


R3後期:子どもの保健⑱

R3後 子どもの保健 問 18
 次のうち、「保育所における感染症対策ガイドライン(2018 年改訂版)」(厚生労働省)の「保育所における感染症対策」に記載されている感染症の疑いのある子どもへの対応として、不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 保育中に感染症の疑いのある子どもに気付いたときには、病名が確定していない間は、保護者が迎えにくるまで、他の子どもと一緒に保育を行う。 →×
  2. 保育中に感染症の疑いのある子どもに気付いたときには、体温測定等により子どもの症状等を的確に把握し、体調の変化等について記録を行う。 →〇
  3. 保護者に連絡をとり、記録をもとに症状や経過を正確に伝えるとともに、適宜、嘱託医、看護師等に相談して指示を受ける。 →〇
  4. 子どもは感染症による発熱、下痢、嘔吐、咳、発しん等の症状により不快感や不安感を抱きやすいので、子どもに安心感を与えるように適切に対応する。 →〇
  5. 保護者に対して、地域や保育所内での感染症の発生状況等について情報提供する。また、保護者から、医療機関での受診結果を速やかに伝えてもらう。 →〇

正答:1


R3後期:子どもの保健⑲

R3後 子どもの保健 問 19
 医療技術が進歩する中で、医療的ケアを必要としながら育つ子どもが医療的ケア児と呼ばれるようになってきている。次のうち、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 医療的ケアの具体例として、喀痰吸引や経管栄養等があげられる。 →〇
  2. 2013 年以降、日本における医療的ケア児の数は、2,000 人程度となっている。 →×
  3. 一定の研修を修了し、業務の登録認定を受けた保育士は、認定特定行為業務従事者とされる。 →〇
  4. 緊急に医療的ケアが必要とされる場合は、医師の指示を待たずに実施するのが望ましい。 →×

正答:2 ○ × ○ ×


R3後期:子どもの保健⑳

R3後 子どもの保健 問 20
 次のうち、保育所が連携や協働する地域の関係機関に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「地域保健法」による保健所は、都道府県や指定都市など広域・専門的サービスを行い、市町村の保健センターは住民に身近な保健サービスを提供している。 →〇
  2. 「母子保健法」による乳幼児健康診査は、身近な市町村サービスである。 →〇
  3. 「児童福祉法」による保育所等訪問支援は、障害児通所支援の一つである。 →〇
  4. 妊娠期から子育て期のサービスを担う子育て世代包括支援センターは、市町村などに設置して身近な相談窓口になるように進められている。 →〇

正答:1 ○ ○ ○ ○


R3後期:子どもの食と栄養①

R3後 子どもの食と栄養 問1
 次のうち、「平成 27 年度乳幼児栄養調査結果の概要」(厚生労働省)における子ども(回答者:2~6歳児の保護者)の食生活に関する記述として、適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 朝食を欠食する子どもの割合は 10%を超えていた。 →×
  2. 家で1日に平均してテレビやビデオを見る時間、ゲーム機やタブレット等を使用する時間は、平日、休日とも「3~4時間」と回答した割合が最も高かった。 →×
  3. むし歯の有無別に間食の与え方をみると、「時間を決めてあげることが多い」と回答した者の割合は、むし歯のある子どもの方が高かった。 →×
  4. むし歯予防のための行動として、「間食の与え方について注意している」と回答した者の割合は、むし歯のない子どもの方が高かった。 →〇
  5. 子どもの共食状況で、「家族そろって食べる」と回答した者の割合は、夕食よりも朝食が高かった。 →×

正答:4