R3前期:保育実習理論③

R3前期 保育実習理論 問3
 次の楽譜からマイナーコードを抽出した正しい組み合わせを一つ選びなさい。

(組み合わせ)

  1. ① ③ ④
  2. ① ④ ⑤  →〇
  3. ② ③ ⑥
  4. ② ④ ⑤
  5. ③ ⑤ ⑥

正答:2


R3前期:保育実習理論④

R3前期 保育実習理論 問4
 次の曲を4歳児クラスで歌ってみたところ、最高音が歌いにくそうであった。そこで完全4度下げて歌うことにした。その場合、A、B、Cの音は、伴盤の①~⑳のどこを弾くか、正しい組み合わせを一つ選びなさい。

(組み合わせ)
A B C

  1. ⑭ ⑩ ⑤
  2. ⑮ ⑩ ⑤
  3. ⑮ ⑪ ⑥  →〇
  4. ⑯ ⑪ ⑥
  5. ⑯ ⑫ ⑧

正答:3


R3前期:保育実習理論⑤

R3前期 保育実習理論 問5
 次のリズムは、ある曲の歌いはじめの部分である。それは次のうちのどれか、一つ選びなさい。

  1. やきいもグーチーパー(作詞:阪田寛夫 作曲:山本直純)
  2. おつかいありさん(作詞:関根栄一 作曲:團伊玖磨)
  3. 海(作詞:林柳波 作曲:井上武士)
  4. 手のひらを太陽に(作詞:やなせたかし 作曲:いずみたく)  →〇
  5. 線路は続くよどこまでも(アメリカ民謡)

正答:4


R3前期:保育実習理論⑥

R3前期 保育実習理論 問6
 次の文のうち、適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 伊澤修二は、赤い鳥童謡運動を牽引した。
  2. ルソー(Rousseau, J.-J.)は、「むすんでひらいて」を作曲した。  →〇
  3. 「犬のおまわりさん」の作曲者は、佐藤義美である。
  4. 「こいのぼり」(えほん唱歌)は、4分の4拍子である。
  5. ヘ長調の調号は、♭(フラット)が2つである。

正答:2


R3前期:保育実習理論⑦

R3前期 保育実習理論 問7
 次の文は、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」の3「3歳以上児の保育に関するねらい及び内容」オ「表現」の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • 生活の中で様々な音、(A )、色、手触り、動きなどに気付いたり、感じたりするなどして楽しむ。
  • 生活の中で(B 美しいもの)や心を動かす出来事に触れ、イメージを豊かにする。
  • いろいろな素材に親しみ、(C 工夫して)遊ぶ。
  • かいたり、つくったりすることを楽しみ、遊びに使ったり、(D 飾ったり)などする。

(組み合わせ)
AB C D

  1. 形 美しいもの 工夫して 飾ったり →〇
  2. リズム 面白いもの 工夫して 思い出にしたり
  3. 響き 楽しいこと 効果的に プレゼントにしたり
  4. リズム うれしいこと 効果的に 飾ったり
  5. 形 ふしぎなこと 協力的に 思い出にしたり

正答:1


R3前期:保育実習理論⑧

R3前期 保育実習理論 問8
 次の文は、発達過程の区分に関して「保育所保育指針解説」の保育に関するねらい及び内容に書かれたものである。1歳以上3歳未満児に関する記述を○、それ以外を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 触れるということは、この時期の子どもにとって、周囲の環境と関わり外界を知るための重要な手段である。そのため、子どもは「触って確かめる」ことを盛んにする。  →〇
  2. 感動体験が子どもの中にイメージとして蓄えられ、表現されるためには、日常生活の中で保育士等や友達と感動を共有し、伝え合うことを十分に行えるようにすることが大切である。  →×
  3. クレヨンなどを手にして、思いのままに画用紙になぐりがきをして遊ぶこともある。最初のうちはクレヨンを握って手を動かすことや紙にその跡が残ること自体が面白い様子だが、やがてクレヨンの持ち方や手首の動かし方などに慣れてきて、かく時の筆圧が安定し線になめらかさが出てくる。  →〇
  4. 一つの素材についていろいろな使い方をしたり、あるいは、一つの表現にこだわりながらいろいろな物を工夫して作ったりする中で、その特性を知り、やがては、それを生かした使い方に気付いていく。  →×

正答:3 ○ × ○ ×


R3前期:保育実習理論⑨

R3前期 保育実習理論 問9
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
主任のW保育士と新任のY保育士は、下の図版を見ながら色について話をしています。

Y保育士:かわいいパンダとゾウの絵ですね。パンダは白と黒で、ゾウは灰色のイメージが強いですね。
W保育士:白や灰色、黒といった色味のない色のことを(A 無彩色)と言います。特徴として色相と(B 彩度)がなく、(C 明度)のみがあります。
Y保育士:そうなのですね。それではこのような色を作るには白や黒が必要ですね。
W保育士:(D  補色)同士を混ぜ合わせることによって白以外の(A 無彩色)に近い色を作り出すこともできますよ。
Y保育士:そうですか。ぜひ今度試してみたいと思います。
【設問】
( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
(組み合わせ)
A BC D

  1. 無彩色 彩度 明度 補色 →〇
  2. 無色 彩度 明度 補色
  3. 透明色 明度 彩度 類似色
  4. 無彩色 明度 彩度 類似色
  5. 透明色 彩度 明度 補色

正答:1


R3前期:保育実習理論⑩

R3前期 保育実習理論 問 10
 次の文は、描画技法の一つであるデカルコマニーに関する記述である。(A )~(C)にあてはまる語句の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
紙を用いたデカルコマニーの一般的な制作工程は、まず紙を2つ折りにし、開いた片方の面に絵の具を置く。次に紙を再び折り合わせて、(A 上から押さえる)。紙を開くと(B 左右対称)の模様となり、(C 偶然)できた形を楽しむことができる。さらに、筆などで描き加えることによって広がりのある造形活動へと繋げることもできる。
(組み合わせ)
A BC

  1. 上から押さえる 左右対称 偶然  →〇
  2. 水で濡らす まだら 偶然
  3. 水に浮かべる 左右対称 意図的に
  4. 上から押さえる まだら 意図的に
  5. 水で濡らす 左右対称 意図的に

正答:1


R3前期:保育実習理論⑪

R3前期 保育実習理論 問 11
 次の文のうち、一般的な紙の性質や使用上の留意点に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 新聞紙は紙目がないので、どこから引っ張ってもジグザグに破れる性質がある。  →×
  2. ドーサが引いてある和紙はにじみにくいので、絵の具を使ったにじみ遊びには適さない。  →〇
  3. トレーシングペーパーとは、不透明な色紙のことである。  →×
  4. 段ボール紙は水に強く、濡れても丈夫なので屋外の制作活動に適している。  →×

正答:3 × ○ × ×


R3前期:保育実習理論⑫

R3前期 保育実習理論 問 12
 次の図のように正方形の紙を四つ折りにして、太破線に沿ってハサミで切り取り、残った白い部分を開いたときにできる形を1~5から一つ選びなさい。
紙の中心

  1. 「外側が 12 で、内側が8」の山がある花の形
  2. 「外側が 12 で、内側が6」の山がある花の形
  3. 「外側が 12 で、内側が5」の山がある花の形
  4. 「外側が8で、内側が6」の山がある花の形
  5. 「外側が8で、内側が8」の山がある花の形  →〇

正答:5


R3前期:保育実習理論⑬

R3前期 保育実習理論 問 13
 次の①~⑥の文のうち、保育所の保育士に求められる主要な知識及び技術についての考え方として、適切な文の数を一つ選びなさい。
① これからの社会に求められる資質を踏まえながら、乳幼児期の子どもの発達に関する専門的知識を基に子どもの育ちを見通し、一人一人の子どもの発達を援助する知識及び技術。
② 子どもの発達過程や意欲を踏まえ、子ども自らが生活していく力を細やかに助ける生活援助の知識及び技術。
③ 保育所内外の空間や様々な設備、遊具、素材等の物的環境、自然環境や人的環境を生かし、保育の環境を構成していく知識及び技術。
④ 子どもの経験や興味や関心に応じて、様々な遊びを豊かに展開していくための知識及び技術。
⑤ 子ども同士の関わりや子どもと保護者の関わりなどを見守り、その気持ちに寄り添いながら適宜必要な援助をしていく関係構築の知識及び技術。
⑥ 保護者等への相談、助言に関する知識及び技術。

  1. 2つ
  2. 3つ
  3. 4つ
  4. 5つ
  5. 6つ →〇

正答:5


R3前期:保育実習理論⑭

R3前期 保育実習理論 問 14
 次の文のうち、絵本の読み聞かせをする際の留意事項として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 子どもが絵本の世界を楽しめるように、保育士は絵本のストーリーや展開をよく理解しておく。  →〇
  2. 絵本を読む時の読み手の背景は、子どもが絵本に集中できるようにシンプルな背景が良い。  →〇
  3. 絵本は、表紙や裏表紙にも物語が含まれることがあることを理解しておく。  →〇
  4. 絵本を読み終えたら、子どもが絵本の内容を正確に記憶できているかが重要であるため、直ちに質問して確認する。 →×

正答:1 ○ ○ ○ ×


R3前期:保育実習理論⑮

R3前期 保育実習理論 問 15
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
実習生のKさんは、S保育所の2歳児クラスで実習を行っています。今朝、M君が、泣きながら母親に抱かれて登園してきました。保育士たちはそれぞれに対応していて手が離せず、Kさん一人で対応することになりました。
【設問】
この場面で保育士をめざす実習生KさんのM君への対応として、最も適切でないものを一つ選びなさい。

  1. M君を抱きかかえて、「大丈夫、大丈夫」と背中を優しくさすりながら、なだめる。
  2. M君の顔を見ながら、「どうしたの?」と声をかける。
  3. 「今日は何をして遊ぼうか」とM君を優しく遊びに誘う。
  4. 「一緒にお母さんにいってらっしゃいをしよう」とM君を誘う。
  5. 「早く泣きやまないとお母さんに怒られるよ」とM君に泣きやまないことを注意する。  →×

正答:5


R3前期:保育実習理論⑯

R3前期 保育実習理論 問 16
 次の文は、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」1「乳児保育に関わるねらい及び内容」(3)「保育の実施に関わる配慮事項」の一部である。( A )~( E )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
ア 乳児は疾病への抵抗力が弱く、心身の機能の未熟さに伴う疾病の発生が多いことから、一人一人の発育及び発達状態や健康状態についての適切な判断に基づく(A 保健的)な対応を行うこと。
イ 一人一人の子どもの生育歴の違いに留意しつつ、欲求を適切に満たし、(B 特定)の保育士が応答的に関わるように努めること。
ウ 乳児保育に関わる職員間の連携や嘱託医との連携を図り、第3章に示す事項を踏まえ、適切に対応すること。栄養士及び看護師等が配置されている場合は、その(C 専門性)を生かした対応を図ること。
エ 保護者との信頼関係を築きながら保育を進めるとともに、保護者からの( D  相談)に応じ、保護者への支援に努めていくこと。
オ ( E  担当)の保育士が替わる場合には、子どものそれまでの生育歴や発達過程に留意し、職員間で協力して対応すること。
(組み合わせ)
A B C DE

  1. 保健的 担当 特殊性 相談 特定
  2. 情緒的 特定 専門性 要望 担当
  3. 情緒的 担当 特殊性 相談 特定
  4. 保健的 特定 専門性 相談 担当  →〇
  5. 保健的 特定 専門性 要望 担当

正答:4


R3前期:保育実習理論⑰

R3前期 保育実習理論 問 17
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
実習生のPさんは、H保育所の3歳児クラスで実習を行っています。PさんがQ君とR君と積み木で遊んでいた際、Q君とR君が積み木の取り合いになり、Q君がR君の手を噛んでしまいました。突然のことでPさんは何もできず立ち尽くしていると、R君の「いたい!」という叫び声を聞いた担当保育士がその場に駆けつけ、仲裁に入りました。
【設問】
保育士をめざす実習生Pさんのこの後の対応として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 積み木の取り合いになった状況を担当保育士に報告する。  →〇
  2. 自らの判断でQ君の保護者へ連絡し、R君の保護者に謝るように指導する。  →×
  3. このようなトラブルの場合の仲裁方法について、担当保育士に相談し、助言を得る。  →〇
  4. R君がQ君に噛まれたことを他の保護者との間で話題にする。  →×

正答:2 ○ × ○ ×


R3前期:保育実習理論⑱

R3前期 保育実習理論 問 18
 次の文のうち、「保育所児童保育要録」に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 保育所児童保育要録の送付については、入所時や懇談会などを通して、保護者に周知しておくことが望ましい。 →〇
  2. 子どもの就学に際して、作成した保育所児童保育要録の抄本又は写しを地方自治体の長に送付する。 →×
  3. 保育所児童保育要録の作成にあたっては、保護者との信頼関係を基盤として、保護者の思いを踏まえつつ記載する。 →〇
  4. 保育所児童保育要録は、最終年度の子どもについて作成する。 →〇

正答:3 ○ × ○ ○


R3前期:保育実習理論

R3前期 保育実習理論 問 19
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
児童養護施設で暮らすNちゃん(3歳、男児)は、母親と2人暮らしであったが、母親がうつ病を発症し、養育ができない状況になったために2年前に入所となった。当初は母親の体調回復を機に家庭引き取りを行うことを個別支援計画(自立支援計画)の支援方針としていて、母親もそれに同意していた。しかし、最近、母親の体調が回復してきたことから家庭引き取りに向けた取り組みをし始めたところ、母親から「つきあっている男性がいて、結婚する予定だ。Nちゃんの引き取りは結婚後、生活が安定してからにしたい。」との発言が児童養護施設のNちゃんの担当保育士にあった。
【設問】
次のうち、この話を聞いた直後にNちゃんの担当保育士が行うべき対応として、最も適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 母親の意向を尊重し、支援方針を「母親の再婚生活が安定した後に家庭引き取り」に変更する。
  2. 個別支援計画は児童相談所で作成するものであるため、計画見直しの意向があることを担当の児童福祉司に伝えて良いか母親に確認する。
  3. 結婚予定の男性や今後の見通しについて母親から情報収集を行う。 →〇
  4. Nちゃんに母親の再婚に対する意見を聞き、Nちゃんの意向に沿った個別支援計画を立案する。
  5. 当初の個別支援計画の支援方針と異なるため、考え直すように母親に伝える。

正答:3


R3前期:保育実習理論⑳

R3前期 保育実習理論 問 20
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
乳児院からの措置変更で児童養護施設に入所したJ君(8歳、男児)は、施設の他の子どもたちとテレビを見ている場面で担当保育士に「なんで俺の親は俺を施設に預けたの?」と質問した。
【設問】
次のうち、担当保育士の対応として最も適切な記述を一つ選びなさい。なお、J君の出自(出生や生い立ち)について、J君にどのように伝えるか、事前に職員間で検討していなかったものとする。

  1. その場で担当保育士の知っている情報について包み隠さず話す。
  2. 他の子どもたちがいない場所に移動し、担当保育士の知っている情報について包み隠さず話す。
  3. 伝え方や内容について職員会議で確認してから、後日伝える場を設ける。 →〇
  4. 実親の情報の伝達にあたっては、どのような情報であっても実親の承諾が必要となるため、実親と連絡をとる。
  5. 入所児童に出自を知らせることは危険であり、権利擁護の観点から伝えない。

正答:3



R2後期:保育原理①

令和2年度 後期試験 保育原理 問1 
次の文のうち、「保育所保育指針」の特徴に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 第1章「総則」に、「保育の計画及び評価」の項目が設けられ、そこに「全体的な計画の作成」について努力義務が記載されている。 →×
  2. 第1章「総則」に、「養護に関する基本的事項」の項目が設けられ、そこに「養護に関わるねらい及び内容」が記載されている。 →〇
  3. 第2章「保育の内容」に、「夜間保育」の項目が設けられ、そこに「夜間保育の留意点」が記載されている。 →×
  4. 第3章「健康及び安全」に、「災害への備え」の項目が設けられ、そこに「災害発生時の対応体制及び避難への備え」が記載されている。 →〇

正答:4 × ○ × ○


R2後期:保育原理②

令和2年度 後期試験 保育原理 問2 
次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」の2「養護に関する基本的事項」の一部である。
( A )~( E )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • 一人一人の子どもの置かれている状態や( A 発達過程)などを的確に把握し、子どもの( B  )を適切に満たしながら、( C 応答的)な触れ合いや言葉がけを行う。
  • 保育士等との信頼関係を基盤に、一人一人の子どもが主体的に活動し、自発性や( D 探索意欲)などを高めるとともに、自分への( E 自信)をもつことができるよう成長の過程を見守り、適切に働きかける。

(組み合わせ)
A BC D E

  1. 家庭での様子 欲求 応答的 好奇心 満足感
  2. 発達過程 欲求 応答的 探索意欲 自信 →〇
  3. 家庭での様子 不満 密接 好奇心 満足感
  4. 発達過程 欲求 応答的 好奇心 自信
  5. 発達過程 不満 密接 探索意欲 自信

正答:2


R2後期:保育原理③

令和2年度 後期試験 保育原理 問3 
次の文は、保育所における長時間にわたる保育において、保育士が留意することに関する記述である。「保育所保育指針」第1章「総則」の3「保育の計画及び評価」(2)「指導計画の作成」に照らして、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 複数の保育士等が一日の流れを把握した上で、保育のねらいや内容等について理解し共有して取り組む。 →〇
  2. 長時間の保育において子どもが不安にならないように、保育士と保護者の連携を密にしながら十分に配慮して子どもに関わる。 →〇
  3. 子どもに心身の負担が生じることがないように、家庭的でゆったりとくつろぐことができる環境を整える。 →〇
  4. 一日の中で保育士が引き継ぎを行う際には、職員間で情報の伝達を適切に行う。 →〇
  5. 迎えの際には少しでも早く家に帰ってもらうようにするため、その日の子どもの生活の様子や育ちの姿を伝えることは省略する。 →×

正答:1 ○ ○ ○ ○ ×


R2後期:保育原理④

令和2年度 後期試験 保育原理 問4
次の表は、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」の2「1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容」の一部である。表中の( A )~( C )にあてはまる記述をア~カから選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

領域 ねらい
健康
  • 明るく伸び伸びと生活し、自分から体を動かすことを楽しむ。
  • 自分の体を十分に動かし、様々な動きをしようとする。
  • (A イ 健康、安全な生活に必要な習慣に気付き、自分でしてみようとする気持ちが育つ。
人間関係
  • 保育所での生活を楽しみ、身近な人と関わる心地よさを感じる。
  • 周囲の子ども等への興味や関心が高まり、関わりをもとうとする。
  • (B オ 保育所の生活の仕方に慣れ、きまりの大切さに気付く。
環境
  • (C ウ 身近な環境に親しみ、触れ合う中で、様々なものに興味や関心をもつ。
  • 様々なものに関わる中で、発見を楽しんだり、考えたりしようとする。
  • 見る、聞く、触るなどの経験を通して、感覚の働きを豊かにする。

ア 健康、安全な生活に必要な習慣や態度を身に付け、見通しをもって行動する。
イ 健康、安全な生活に必要な習慣に気付き、自分でしてみようとする気持ちが育つ。
ウ 身近な環境に親しみ、触れ合う中で、様々なものに興味や関心をもつ。
エ 身近な環境に親しみ、自然と触れ合う中で様々な事象に興味や関心をもつ。
オ 保育所の生活の仕方に慣れ、きまりの大切さに気付く。
カ 身近な人と親しみ、関わりを深め、愛情や信頼感が芽生える。
正答:2 イ オ ウ


R2後期:保育原理⑤⑥

令和2年度 後期試験 保育原理 問5・問6 
次の文は、ある著書の一部である。これを読んで、問5・問6に答えなさい。

著作権の関係により公表できません。

問5 この文章の著者として、正しいものを一つ選びなさい。

  1. 城戸幡太郎
  2. 倉橋惣三 →〇
  3. 東基吉
  4. 野口幽香
  5. 橋詰良一

正答:2

問6 この文章の著者と関連の深い事項として、最も適切なものを一つ選びなさい。

  1. 家なき幼稚園
  2. 律動遊戯
  3. 保育問題研究会
  4. 二葉幼稚園
  5. 誘導保育 →〇

正答:5


R2後期:保育原理⑦

令和2年度 後期試験 保育原理 問7 
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
M保育所の1歳児クラスに通うK君(1歳8か月)は、ごはんやうどんなどの主食は好きでよく食 べるが、野菜やお肉などのおかずはなかなか食べない。また、自分で食べるときもあるが、「ママ! (やって)」と食べさせてもらうことを求めることが多い。K君の保護者は、K君に主食だけではなく おかずもしっかりと食べられるようになってほしい、また自分で食べるようになってほしいと思って いる。しかし、なかなかそうならないK君に保護者はあせりを感じている。そこで連絡帳にK君の家 庭での食事の様子を記入し、担当保育士にアドバイスを求めてきた。 保育所でもK君は食事の際、ごはんなどはスプーンを持って上手に食べるが、おかずになると手を ひざの上において自分で食べようとしないことが続いている。保育士が声をかけると、自分でスプー ンを持っておかずを食べる日もあり、担当保育士はK君を励ましながら食事を進めている。 担当保育士から相談を受けた栄養士は、K君の食事の様子を最近よく見ている。
【設問】
担当保育士がK君の保護者の連絡帳に記入する内容として、「保育所保育指針」第3章「健康及び 安全」の2「食育の推進」及び第4章「子育て支援」に照らして、適切な記述を○、不適切な記述を ×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 保育所でのK君の食事に対する担当保育士の対応の様子を伝え、食べることを楽しむことが大切 なので、あせらずにやっていきましょうと伝える。 →〇
  2. 食事は早くからの自立への援助が大切であるため、何でも自分でスプーンなどを持って食べるように保育所での指導を強めていきますと伝える。 →×
  3. 子どもの食事は、保育所よりも保護者が指導することが大切なので、家庭でしっかりと指導して くださいと伝える。 →×
  4. 保護者が希望するならば、栄養士も交えて一緒に相談しましょうと伝える。 →〇

(組み合わせ)
正答:3 ○ × × ○


R2後期:保育原理⑧

令和2年度 後期試験 保育原理 問8 
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
N保育所の4歳児クラスで、外遊びから戻ってきた子どもたちが、麦茶を飲もうと列に並び始め た。S児、Y児が順番に並んでいった。先頭のS児が後方に並んでいたM児に呼ばれ少しだけ列の横 に動いた。S児がその場を離れると予想したのか、前に並びたいという気持ちが働いたのか、Y児が 先頭に並ぼうと前に出た。S児が「やめて。僕が一番なんだから」と強く言うが、Y児は譲らず、2 人がつかみ合いになった。担当保育士がやってきて、「どうしたの?」と言いながら間に入った。近 くにいた子どもたちがじっとその様子を見ていた。担当保育士は、保育室の隅に2人を連れていきそ れぞれに状況や理由を聴き始めた。先ほどから2人のいざこざの様子を見ていたM児がそばにやって きて、「あのね、私がSちゃんに・・・」といざこざになった理由を説明し始めた。
【設問】
担当保育士の子どもへの対応として、「保育所保育指針」第1章「総則」の1「保育所保育に関す る基本原則」、3「保育の計画及び評価」及び第2章「保育の内容」の3「3歳以上児の保育に関す るねらい及び内容」に照らして、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせ を一つ選びなさい。

  1. 最も重要なことは、2人のいざこざの理由を当事者のそれぞれが自分で説明することなので、自 分のこと(列に並んで麦茶を飲むこと)に専念するようM児をその場から遠ざける。 →×
  2. 当事者それぞれが状況や理由を言葉で主張しあうことも大切だが、クラスの子どもが友達のいざこざに関心をもち、解決のプロセスに参加するように援助する。 →〇
  3. いざこざは、当事者が一番わかっていることなので、他の子どもが野次馬的な感情で参加することはいけないことだと、このような機会をとらえて全体に指導する。 →×
  4. 4歳児クラスとして規範意識の育ちを促す良い機会なので、周囲の子どもと一緒にどうしたらよいかを考える。 →〇
  5. M児は自分がS児に呼びかけた結果、トラブルになったことで責任を感じているのかもしれない。M児の気持ちも配慮しながら、いざこざに対する援助をする。 →〇

正答:3 × ○ × ○ ○


R2後期:保育原理⑨

令和2年度 後期試験 保育原理 問9 
次の文のうち、フレーベル(Fröbel, F.W.)に関する記述として、適切な記述を○、不適切な 記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 人智学という独自の立場と神秘主義的思想から、オイリュトミーやフォルメンという独特の活動 を保育の実践に取り入れた。
  2. 幼児のための遊具を考案し、ドイツ語で神からの贈り物を意味する「ガーベ」と名付けた。これ は、日本には「恩物」という名前で紹介された。
  3. 1837 年に「遊戯及び作業教育所」を開設し、この施設は 1840 年に保育者養成の施設と統合され て「キンダーガルテン」と改称され、世界初の幼稚園が誕生した。
  4. 1826 年の著作『大教授学』には、万有在神論の考え方が表されるとともに、幼児期における遊 戯の重要性が主張されている。

正答:全(組み合わせ) A B C D 1 ○ ○ ○ ○ 2 ○ ○ × × 3 ○ × × ○ 4 × ○ ○ ○ 5 × ○ ○ ×


R2後期:保育原理⑩

令和2年度 後期試験 保育原理 問 10 
次の文は、保育所における子育て支援の基本的事項に関する記述である。「保育所保育指針」第4章「子育て支援」に照らして、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 保護者の気持ちを受け止め、相互の信頼関係を基本に、保護者自らが選択、決定していけるように支援する。 →〇
  2. 保護者の話から不適切と思われる行動が行われているとわかれば、はっきりと非難の意思を示し禁止するように指示する。 →×
  3. 保護者とのコミュニケーションは、日常の送迎時における対話や連絡帳、電話、面接など様々な機会をとらえて行う。 →〇
  4. 保育士や看護師、栄養士等の専門性を有する職員が配置されていることを生かして、保護者が子どもの成長に気付けるようにする。 →〇
  5. 保護者の保育参観や保育体験への参加の機会は、他の子どもの家庭の状況がわかることから子育ての支援としては行わない。 →×

正答:3 ○ × ○ ○ ×


R2後期:保育原理⑪

令和2年度 後期試験 保育原理 問 11 
次の【Ⅰ群】の記述と、【Ⅱ群】の法律・省令を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】

  1. すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。 →エ 日本国憲法
  2. 乳児及び幼児は、心身ともに健全な人として成長してゆくために、その健康が保持され、かつ、増進されなければならない。 →ウ 母子保健法
  3. 保育所における保育は、養護及び教育を一体的に行うことをその特性とし、その内容については、厚生労働大臣が定める指針に従う。 →イ 児童福祉施設の設備及び運営に関する基準(昭和 23 年厚生省令第 63 号)
  4. 保育士は、保育士の信用を傷つけるような行為をしてはならない。 →ア 児童福祉法

【Ⅱ群】
ア 児童福祉法
イ 児童福祉施設の設備及び運営に関する基準(昭和 23 年厚生省令第 63 号)
ウ 母子保健法
エ 日本国憲法
オ 子ども・子育て支援法
正答:4 エ ウ イ ア


R2後期:保育原理⑫

令和2年度 後期試験 保育原理 問 12 
次の【Ⅰ群】と【Ⅱ群】は、「保育所保育指針」第1章「総則」の4「幼児教育を行う施設として共有すべき事項」(1)「育みたい資質・能力」に関する記述である。【Ⅰ群】と【Ⅱ群】の記述を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】

  1. 学びに向かう力、人間性等 →イ 心情、意欲、態度が育つ中で、よりよい生活を営もうとする。
  2. 知識及び技能の基礎 →ア 豊かな体験を通じて、感じたり、気付いたり、分かったり、できるようになったりする。
  3. 思考力、判断力、表現力等の基礎 →ウ 気付いたことや、できるようになったことなどを使い、考えたり、試したり、工夫したり、表現したりする。

【Ⅱ群】
ア 豊かな体験を通じて、感じたり、気付いたり、分かったり、できるようになったりする。
イ 心情、意欲、態度が育つ中で、よりよい生活を営もうとする。
ウ 気付いたことや、できるようになったことなどを使い、考えたり、試したり、工夫したり、表現したりする。
エ してよいことや悪いことがわかり、自分の行動を振り返ったり、よりよい生活を営もうとする。
正答:2 イ ア ウ