R3後期:保育原理⑭

R3後 保育原理 問 14
次の(a)~(d)の下線部分のうち、「保育所保育指針」第1章「総則」の1「保育所保育に関する基本原則」(2)「保育の目標」の一部として、正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
保育所は、入所する子どもの保護者に対し、その(a →〇)意向を受け止め、子どもと(b →×)保育士等の安定した関係に配慮し、保育所の特性や保育士等の(c →〇)専門性を生かして、その(d →×)指導に当たらなければならない。
正答:3 ○ × ○ ×


R3後期:保育原理⑮

R3後 保育原理 問 15
 次の文のうち、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」の1「乳児保育に関わるねらい及び内容」の「保育の実施に関わる配慮事項」に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 子どもの発達や成長の援助をねらいとした集団での活動の時間については、意識的に保育の計画等において位置付けて、実施することが重要であること。 →×
  2. 一人一人の子どもの生育歴の違いに留意しつつ、欲求を適切に満たし、特定の保育士が応答的に関わるように努めること。 →〇
  3. 保護者との信頼関係を築きながら保育を進めるとともに、保護者からの相談に応じ、保護者への支援に努めていくこと。 →〇
  4. 担当の保育士が替わる場合には、子どものそれまでの生育歴や発達過程に留意し、職員間で協力して対応すること。 →〇

正答:4 × ○ ○ ○


R3後期:保育原理⑯

R3後 保育原理 問 16
 次の文のうち、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」の2「1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容」に関する記述として、不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. この時期の発達の特徴を踏まえ、保育の「ねらい」及び「内容」については5つの領域ごとに示されている。 →〇
  2. 一人一人の発育に応じて、体を動かす機会を十分に確保し、自ら体を動かそうとする意欲が育つようにする。 →〇
  3. ゆったりとした雰囲気の中で食べる喜びや楽しさを味わい、進んで食べようとする気持ちが育つようにする。 →〇
  4. 思い通りにいかない場合等の子どもの不安定な感情の表出については、保育士等が受容的に受け止めるとともに、そうした気持ちから立ち直る経験へとつなげていけるように援助する。 →〇
  5. 数量や文字などに関しては、日常生活の中で子ども自身の必要感に基づく体験を大切にし、数量や文字などに関する興味や関心、感覚が養われるようにする。 →×

正答:5


R3後期:保育原理⑰

R3後 保育原理 問 17
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
Fさんは、2歳のPちゃんを保育所に預けて働いている。子育ても2人目なので戸惑う様子もなく、明るく子育てと仕事にはり切っていたが、最近表情が暗かったり、登園の時にあわただしく駆け込んできたりする様子が見られる。忘れ物が多かったり、こちらからの話しかけにも反応しなかったりする。Pちゃんも不安定になり落ち着かない様子である。
担当保育士が声をかけてみると、「朝から、力ずくで起こして、着替えさせて食べさせて、嫌がる子どもを無理やり車に押し込んで、保育所に預けています。預け終わるとほっとする自分がいて、こんな母親でいいのかなと、自己嫌悪です。仕事を辞めればいいのかな。でも生活が成り立たないし。いったいどうすればいいのか」と思っていたことを吐き出した。さらに「以前は、笑ったり泣いたりするかわいい赤ちゃんだったのに。ふと気付いたら、起きるのも食べるのもトイレに行くのも靴を履くのもなんでもイヤがって。Pちゃんは上の子の時とはまるで違っているんです。何か問題があるんでしょうか」と言う。
【設問】
担当保育士の保護者への対応として、「保育所保育指針」第4章「子育て支援」の1「保育所における子育て支援に関する基本的事項」に照らし、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「子育ては本当に大変ですね」と保護者に温かく共感する。さらに「でも、ここでFさんがあきらめず、Pちゃんのわがままを受け入れずに頑張ることが大切です」と励ます。 →×
  2. 保護者の話を傾聴し、仕事と2人の子育ての両立を頑張っている保護者の今の努力を認める。 →〇
  3. 保育所でも自己主張を成長のあらわれと捉え、Pちゃんを受け止めていることを伝える。 →〇
  4. 家族に気持ちや状況を話すなどして、あまり自分を責めなくてもよいと伝える。 →〇

正答:3 × ○ ○ ○


R3後期:保育原理⑱

R3後 保育原理 問 18
次の(a)~(d)の下線部分のうち、「保育所保育指針」第1章「総則」の3「保育の計画及び評価」(2)「指導計画の作成」の一部として、正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
障害のある子どもの保育については、一人一人の子どもの(a →×)発達段階や障害の状態を把握し、適切な環境の下で、障害のある子どもが他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう、指導計画の中に位置付けること。また、子どもの状況に応じた保育を実施する観点から、(b →〇)家庭や関係機関と連携した(c →×)療育のための計画を(d →〇)個別に作成するなど適切な対応を図ること。
正答:4 × ○ × ○


R3後期:保育原理⑲

R3後 保育原理 問 19
 次の【Ⅰ群】の記述と、【Ⅱ群】の人名を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】

  1. ドイツの思想家で、その著書『人間の教育』(1826 年)には、「かれらと共に生きよう。かれらをわれわれと共に生きさせよう。」の言葉が出てくる。 →〇イ フレーベル(Fröbel, F.W.)
  2. フランスの思想家で、『エミール』(1762 年)を著し、その中で、人間の本性を善とみて、「自然」を重視した教育論を主張した。 →〇エ ルソー(Rousseau, J.-J.)
  3. モラヴィア出身の思想家で、子どものラテン語教育のための挿し絵付きの本『世界図絵』(1658年)を著した。 →〇ア コメニウス(Comenius, J.A.)

【Ⅱ群】
ア コメニウス(Comenius, J.A.)
イ フレーベル(Fröbel, F.W.)
ウ デューイ(Dewey, J.)
エ ルソー(Rousseau, J.-J.)
(組み合わせ)
A B C
1 ア イ ウ
2 ア イ エ
3 イ ア ウ
4 イ エ ア →〇
5 イ エ ウ
正答:4


R3後期:保育原理⑳

R3後 保育原理 問 20
次の表は、年齢区分別の保育所等利用児童の人数と割合(保育所等利用率)を示したものである。この表を説明した記述として誤ったものを一つ選びなさい。ただし、ここでいう「保育所等」は、従来の保育所に加え、平成 27 年4月に施行した子ども・子育て支援新制度において新たに位置づけられた幼保連携型認定こども園等の特定教育・保育施設と特定地域型保育事業(うち2号・
3号認定)を含むものとする。

平成 31 年4月 平成 30 年4月
3歳未満児(0~2歳) 1,096,250 人(37.8%) 1,071,261 人(36.6%)
うち0歳児 152,780 人(16.2%) 149,948 人(15.6%)
うち1・2歳児 943,470 人(48.1%) 921,313 人(47.0%)
3歳以上児 1,583,401 人(53.7%) 1,543,144 人(51.4%)
全年齢児計 2,679,651 人(45.8%) 2,614,405 人(44.1%)

(保育所等利用率:当該年齢の保育所等利用児童数÷当該年齢の就学前児童数)
出典:厚生労働省「保育所等関連状況取りまとめ(平成 31 年4月1日)」(令和元年9月6日発表)

  1. 平成 31 年4月の全年齢児計の保育所等利用率は、前年と比べて高くなっている。 →〇
  2. 平成 31 年4月の保育所等利用率は、年齢区分別にみると、0歳児、1・2歳児、3歳以上児のすべてにおいて前年と比べて高くなっている。 →〇
  3. 平成 31 年4月の保育所等利用率において、前年と比べて比率が最も高くなったのは1・2歳児である。 →×
  4. 平成 31 年4月の3歳未満児の保育所等利用率は、同年の3歳以上児の保育所等利用率と比べて低い。 →〇
  5. 平成 31 年4月の全年齢児計の保育所等の利用児童数は、前年と比べて多くなっている。 →〇

正答:3


R3後期:教育原理①

R3後 教育原理 問1
 次の文は、「教育基本法」第 10 条の一部である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
父母その他の保護者は、子の教育について第一義的責任を有するものであって、生活のために必要な( A →〇習慣 )を身に付けさせるとともに、( B →〇自立心)を育成し、心身の調和のとれた発達を図るよう努めるものとする。
(組み合わせ)
A B
1 態度 自立心
2 技能 自立心
3 技能 社会性
4 習慣 社会性
5 習慣 自立心 →〇
正答:5


R3後期:教育原理②

R3後 教育原理 問2
 次の文は、「学校教育法」第 31 条の一部である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
小学校においては、(中略)教育指導を行うに当たり、児童の( A  →〇体験的)な学習活動、特にボランティア活動など社会奉仕体験活動、自然体験活動その他の体験活動の充実に努めるものとする。この場合において、( B  →〇社会教育)関係団体その他の関係団体及び関係機関との連携に十分配慮しなければならない。
(組み合わせ)
A B
1 体験的 社会教育 →〇
2 体験的 民間教育
3 実践的 社会教育
4 実践的 民間教育
5 抽象的 社会教育
正答:1


R3後期:教育原理③

R3後 教育原理 問3
 次の文は、「幼稚園教育要領」第1章「総則」第1「幼稚園教育の基本」の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
教師は、幼児との( A  →〇信頼関係)を十分に築き、幼児が身近な環境に( B  →〇主体的)に関わり、環境との関わり方や意味に気付き、これらを取り込もうとして、試行錯誤したり、考えたりするようになる幼児期の教育における見方・考え方を生かし、( C  →〇幼児と共に)よりよい教育環境を創造するように努めるものとする。
(組み合わせ)
AB C
1 人間関係 主体的 家庭や地域と共に
2 人間関係 積極的 幼児と共に
3 信頼関係 積極的 家庭や地域と共に
4 信頼関係 主体的 幼児と共に →〇
5 愛着関係 主体的 幼児と共に
正答:4


R3後期:教育原理④

R3後 教育原理 問4
 次の【Ⅰ群】の人物と、【Ⅱ群】の記述を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
A ロック(Locke, J.)
B コメニウス(Comenius, J.A.)
C フレーベル(Fröbel, F.W.)
【Ⅱ群】
ア 「汎知(pansophia)」を確立し、単線型の統一学校の構想を示した。 →〇B コメニウス(Comenius, J.A.)

イ 人間の精神は本来白紙(tabula rasa)のようなものであるとした。 →〇A ロック(Locke, J.)
ウ 遊びの重要性を説き、子どもが使って遊ぶための恩物(Gabe)を考案した。 →〇C フレーベル(Fröbel, F.W.)

(組み合わせ)
A B C
1 ア イ ウ
2 イ ア ウ →〇
3 イ ウ ア
4 ウ ア イ
5 ウ イ ア
正答:2


R3後期:教育原理⑤

R3後 教育原理 問5
 次の【Ⅰ群】の記述と、【Ⅱ群】の人物を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】

  1. 愛知県出身。欧州を数年旅した後、1875(明治8)年に東京女子師範学校の創設とともに英語教師として招かれる。翌年、東京女子師範学校附属幼稚園の開設に伴い初代監事に任じられた。 →〇エ 関信三
  2. 愛媛県出身の心理学者・教育学者。1936(昭和 11)年に保育問題研究会を結成し、その会長に就任。研究者と保育者の共同による幼児保育の実証的研究を推進した。 →〇オ 城戸幡太郎
  3. 兵庫県出身。東京女子師範学校卒業後、同校附属幼稚園の保母となる。その後、華族女学校附属幼稚園で保母をしながら、1900(明治 33)年に二葉幼稚園を設立した。 →〇イ 野口幽香

【Ⅱ群】
ア 松野クララ
イ 野口幽香
ウ 倉橋惣三
エ 関信三
オ 城戸幡太郎
(組み合わせ)
A B C
1 ア ウ イ
2 ウ エ ア
3 ウ エ イ
4 エ オ ア
5 エ オ イ →〇
正答:5


R3後期:教育原理⑥

R3後 教育原理 問6
 次の文章の著者は誰か。正しいものを一つ選びなさい。
1 小原國芳
2 羽仁もと子
3 澤柳政太郎
4 倉橋惣三 →〇
5 城戸幡太郎
著作権の関係により公表できません。
正答:4


R3後期:教育原理⑦

R3後 教育原理 問7
 次の文は、ある国の就学前教育についての記述である。どこの国のものか、正しいものを一つ選びなさい。
就学前教育は、3~4歳児を中心に幼稚園やプレイセンター、また、0~4歳児を対象とする多様な就学前教育機関において提供されている。また、マオリの言語・文化を教える機関「コハンガ・レオ」も設置されている。子どもの「今、ここにある生活」を重視し、実践者、研究者、マオリの人々の意見を集めて作られたカリキュラム「テ・ファリキ」により幼児教育が展開されている。
1 イタリア
2 アルゼンチン
3 フィンランド
4 ニュージーランド →〇
5 シンガポール
正答:4


R3後期:教育原理⑧

R3後 教育原理 問8
 次の文は、「学校における「いじめ防止」「早期発見」「いじめに対する措置」のポイント」(平成 25 年 10 月 文部科学省)の一部である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
早期発見の観点から、学校の設置者等と連携し、( A  →〇学校ネットパトロール)を実施することにより、ネット上のトラブルの早期発見に努める。また、児童生徒が悩みを抱え込まないよう、法務局・地方法務局におけるネット上の人権侵害情報に関する相談の受付など、関係機関の取組についても周知する。
パスワード付きサイトや SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)、携帯電話のメールを利用したいじめなどについては、より大人の目に触れにくく、発見しにくいため、学校における( B  →〇情報モラル教育)を進めるとともに、保護者においてもこれらについての理解を求めていくことが必要である。
(組み合わせ)
A B
1 SNS 等の検閲 道徳教育
2 SNS 等の検閲 IT 活用教育
3 SNS 等の検閲 情報モラル教育
4 学校ネットパトロール 道徳教育
5 学校ネットパトロール 情報モラル教育 →〇
正答:5


R3後期:教育原理⑨

R3後 教育原理 問9
 次の文は、「教育振興基本計画」(平成 30 年 閣議決定)で示された教育政策の目標を実現するために必要となる施策に関する記述である。( A )~( C )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • 地域の多様な関係者(学校、教育委員会、大学、企業、NPO、社会教育施設など)の協働による( A  →〇エ ESD )の実践を促進するとともに、学際的な取組などを通じて SDGs(持続可能な開発目標)の達成に資するような( A )の深化を図る。
  • 幼児期の教育から高等教育まで各学校段階を通じた体系的・系統的な( B  →〇ア キャリア教育)を推進する。初等中等教育段階においては、地域を担う人材育成に資するためにも、地元企業等と連携した起業体験、職場体験、インターンシップの普及促進を図るとともに、特色ある教育内容を展開する専門高校への支援と成果の普及に取り組む。
  • 女性が、結婚や出産等の様々な人生の節目も踏まえつつ、個性と能力を十分に発揮できるよう、大学等における( C  →〇イ リカレント教育)や各種の認定教育プログラム等を活用した能力開発など、学びを通じた主体的なキャリア形成を推進し、復職や再就職、起業等を円滑に成し遂げられる社会を実現する。

【語群】
ア キャリア教育  イ リカレント教育 ウ ICT 教育
エ ESD オ アクティブ・ラーニング  
(組み合わせ)
A B C
1 ア ウ イ
2 イ ア オ
3 イ オ ア
4 エ ア イ →〇
5 エ イ ウ
正答:4


R3後期:教育原理⑩

R3後 教育原理 問 10
 次の文は、中央教育審議会答申「子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた今後の幼児教育の在り方について」(平成 17 年)の一部である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • 幼稚園等施設において、小学校入学前の主に5歳児を対象として、幼児どうしが、教師の援助の下で、共通の目的・挑戦的な課題など、一つの目標を作り出し、協力工夫して解決していく活動を「( A  →〇協同的な学び)」として位置付け、その取組を推奨する必要がある。
  • 遊びの中での興味や関心に沿った活動から、興味や関心を生かした学びへ、さらに( B  →〇教科)等を中心とした学習へのつながりを踏まえ、幼児期から児童期への教育の流れを意識して、幼児教育における教育内容や方法を充実する必要がある。

(組み合わせ)
A B
1 協同的な学び 教科 →〇
2 協同的な学び 主体的な取組
3 人間性の涵養 教科
4 人間性の涵養 主体的な取組
5 プロジェクト学習 教科
正答:1


R3後期:社会的養護①

R3後 社会的養護 問1
 次の文は、「児童福祉法」の第2条の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • 全て国民は、児童が良好な環境において生まれ、かつ、社会のあらゆる分野において、児童の年齢及び発達の程度に応じて、その( A  →〇意見)が尊重され、その最善の利益が優先して考慮され、心身ともに健やかに育成されるよう努めなければならない。
  • 児童の保護者は、児童を心身ともに健やかに育成することについて( B  →〇第一義的責任)を負う。
  • ( C  →〇国及び地方公共団体)は、児童の保護者とともに、児童を心身ともに健やかに育成する責任を負う。

(組み合わせ)
A    B    C

  1. 意思  第一義的責任  児童福祉施設及び児童福祉事業を運営する団体
  2. 意思  民法上の義務        国及び地方公共団体
  3. 意思  民法上の義務  児童福祉施設及び児童福祉事業を運営する団体
  4. 意見  第一義的責任        国及び地方公共団体 →〇
  5. 意見  民法上の義務        国及び地方公共団体

正答:4


R3後期:社会的養護②

R3後 社会的養護 問2
 次のうち、「児童養護施設入所児童等調査(平成 30 年2月1日現在)」(厚生労働省)における社会的養護の現状についての記述として、最も不適切なものを一つ選びなさい。

  1. 児童養護施設入所児童のうち、被虐待経験のある子どもは6割を超える。
  2. 里親委託児童のうち、家族との交流がない子どもは7割を超える。
  3. 母子生活支援施設への入所理由では、「配偶者からの暴力」が最も多い。
  4. 障害児入所施設入所児童の心身の状況において「広汎性発達障害」が最も多い。 →×
  5. 自立援助ホームの入所児童等のうち、「LGBT」は1%程度である。

正答:4


R3後期:社会的養護③

R3後 社会的養護 問3
 次の文は、「里親及びファミリーホーム養育指針」(平成 24 年3月 厚生労働省)の「里親・ファミリーホームの理念」の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • 里親及びファミリーホームは、社会的養護を必要とする子どもを、養育者の家庭に迎え入れて養育する「( A  →〇ア 家庭養護)」である。
  • また、社会的養護の担い手として、( B  →〇エ 社会的)な責任に基づいて提供される養育の場である。
  • 社会的養護の養育は、家庭内の養育者が単独で担えるものではなく、家庭外の協力者なくして成立し得ない。(中略)家庭内における養育上の課題や問題を解決し或いは予防するためにも、養育者は協力者を活用し、養育のありかたをできるだけ「( C  →〇オ ひらく)」必要がある。

【語群】
ア 家庭養護  イ 家庭的養護  ウ 私的  エ 社会的
オ ひらく   カ とじる
(組み合わせ)
A B C
1 ア ウ カ
2 ア エ オ →〇
3 イ ウ オ
4 イ エ オ
5 イ エ カ
正答:2


R3後期:社会的養護④

R3後 社会的養護 問4
 次のうち、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和 23 年厚生省令第 63 号)において、児童自立支援計画の策定が義務づけられている施設として、正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 乳児院 →〇
  2. 児童厚生施設
  3. 児童家庭支援センター
  4. 児童心理治療施設 →〇

(組み合わせ)
1 A B
2 A C
3 A D →〇
4 B C
5 C D
正答:3


R3後期:社会的養護⑤

R3後 社会的養護 問5
 次の文は、「児童虐待の防止等に関する法律」の第 14 条の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
児童の親権を行う者は、児童の( A  →〇イ しつけ)に際して、体罰を加えることその他民法(明治 29 年法律第 89 号)第 820 条の規定による( B  →〇エ 監護)及び教育に必要な範囲を超える行為により当該児童を( C  →〇オ 懲戒)してはならず、当該児童の親権の適切な行使に配慮しなければならない。
【語群】
ア 指導  イ しつけ  ウ 保護  エ 監護  オ 懲戒  カ 訓告
(組み合わせ)
A B C
1 ア ウ オ
2 ア エ オ
3 ア エ カ
4 イ ウ カ
5 イ エ オ →〇
正答:5


R3後期:社会的養護⑥

R3後 社会的養護 問6
 次のうち、社会的養護におけるライフストーリーワークに関する記述として、最も適切なものを一つ選びなさい。

  1. ライフストーリーワークとは、子どもの痛みをやわらげるための、空想のストーリーの構築を支援することである。 →×
  2. ライフストーリーワークでは、写真等の画像は用いず、語ることを子どもに促す。 →×
  3. ライフストーリーワークは、子ども自身が自己の生い立ちを正しく理解するための支援である。 →〇
  4. ライフストーリーワークは、児童相談所の児童心理司が行うものである。 →×
  5. ライフストーリーワークの対象となる児童の年齢は、12 ~ 18 歳である。 →×

正答:3


R3後期:社会的養護⑦

R3後 社会的養護 問7
 次のうち、社会的養護に関わる専門職等とその職種が必置と定められている施設・機関の組み合わせとして、正しいものを一つ選びなさい。

  1. 児童委員 ――――――――― 福祉事務所 →×
  2. 児童福祉司 ―――――――― 児童相談所 →〇
  3. 個別対応職員 ――――――― 児童家庭支援センター →×
  4. 支援コーディネーター ――― 児童相談所の一時保護所 →×
  5. 里親支援専門相談員 ―――― 児童自立支援施設 →×

正答:2


R3後期:社会的養護⑧

R3後 社会的養護 問8
 次のうち、社会的養護関係施設における第三者評価及び自己評価の実施に関する記述として、適切なものを一つ選びなさい。

  1. 社会的養護関係施設は、第三者評価を5か年度毎に1回以上受審しなければならない。 →×
  2. 第三者評価は、各施設が独自に作成した基準を用いて実施される。 →×
  3. 利用者調査は、任意での実施とされている。 →×
  4. ファミリーホーム及び自立援助ホームの第三者評価の受審は努力義務とされている。 →〇
  5. 社会的養護関係施設は、第三者評価の受審年に限り、自己評価を行わなければならない。 →×

正答:4


R3後期:社会的養護⑨

R3後 社会的養護 問9
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
就職して間もないP保育士は、Qホーム(地域小規模児童養護施設)でもう1名のR保育士とS児童指導員で6名の子どもたちの養育を行っている。この6名の子どものうち、T君(中学2年生、男児)は、P保育士と全く話をしようとしない。P保育士は、何度かその後も声をかけ続けたが、無視される状態が続き、T君にどのように関わればよいかわからない状態であった。そこで、S児童指導員に相談をした。
【設問】
次のうち、S児童指導員からP保育士への対応として適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. T君が無視しているのだからP保育士も無視するように指示する。 →×
  2. P保育士の対応に問題があると指摘する。 →×
  3. なぜ無視をするのか、その背景にあるものを共に考える。 →〇
  4. S児童指導員が、T君に無視する理由について何気なく聞いてみようかと提案する。 →〇

(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ × ×
2 ○ × ○ ×
3 × ○ ○ ×
4 × × ○ ○ →〇
5 × × × ○
正答:4


R3後期:社会的養護⑩

R3後 社会的養護 問 10
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
夫からのDV被害により、Lちゃん(8歳、女児)と3か月前から母子生活支援施設に入所している母親のMさん(20 代)は、入所後に始めたアルバイトにも慣れ、家計のやりくりにも自信が持てるようになり、最近ようやく生活が落ち着いてきた。しかし、Mさんは今でも男性を見るとDV被害の場面を思い出して震えてしまうことがある。またMさんのストレスが高まった場面では、Lちゃんを怒鳴ることがあるが、こうした状況の後は必ず職員に「私は悪い親だ」と泣きながら話し、後悔している様子がうかがえる。Lちゃんは突然泣き出したりするなど情緒的に不安定な面が時折見られるが、小学校で仲の良い友人ができ、笑顔で過ごせるようになっている。
【設問】
次のうち、Mさん親子に対する母子生活支援施設の当面の支援として最も適切なものを一つ選びなさい。

  1. MさんのLちゃんに対する対応は、虐待であるとの自覚を強く促す。 →×
  2. 母子の自立支援の観点から、Mさんの就労支援を優先する。 →×
  3. DV被害による自己否定からの回復のため、Mさんにエンパワメントの取り組みを行う。 →〇
  4. Lちゃんを児童養護施設に措置する方向で児童相談所に連絡する。 →×
  5. 退所に向けて生活費の管理を母子支援員が行う。 →×

正答:3


R3後期:児童家庭福祉①

R3後 子ども家庭福祉 問1
 次のうち、法律における「児童」の年齢区分に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「児童手当法」で定められる「児童」とは、18 歳未満の者である。 →×
  2. 「児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律」で定められる「児童」とは、18 歳未満の者を指す。 →〇
  3. 「母子及び父子並びに寡婦福祉法」で定められる「児童」とは、20 歳未満の者である。 →〇

正答:3 × ○ ○


R3後期:児童家庭福祉②

R3後 子ども家庭福祉 問2
 次のA~Eは、第二次世界大戦後の日本における子ども家庭福祉に関する条約、法律等である。年代の古い順に並べた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「児童虐待の防止等に関する法律」の制定
  2. 「児童福祉法」の制定
  3. 「子ども・若者育成支援推進法」の制定
  4. 国際連合「児童の権利に関する条約」の批准
  5. 「児童憲章」の制定

(組み合わせ)
1 B→E→C→A→D
2 B→E→D→A→C →〇
3 C→B→E→D→A
4 E→B→C→A→D
5 E→B→D→A→C
正答:2


R3後期:児童家庭福祉③

R3後 子ども家庭福祉 問3
 次のうち、「児童憲章」に関する記述として、不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 「児童は、よい環境の中で育てられる。」と明記された。 →〇
  2. 「日本国憲法の精神にしたがい、児童に対する正しい観念を確立し、すべての児童の幸福をはかる」ために定められた。 →〇
  3. 「児童は、人として尊ばれる。」と明記された。 →〇
  4. 「児童は、権利の主体である。」と明記された。 →×
  5. 「すべての児童は、虐待・酷使・放任その他不当な取扱からまもられる。」と明記された。 →〇

正答:4