R2後期:保育原理⑬

令和2年度 後期試験 保育原理 問 13 
次の文のうち、「保育所保育指針」第1章「総則」の3「保育の計画及び評価」に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 全体的な計画に基づき、子どもの生活や発達を見通した長期的な指導計画と、より具体的な子どもの日々の生活に即した短期的な指導計画を作成しなければならない。 →〇
  2. 指導計画においては、保育所の生活における子どもの発達過程を見通し、生活の連続性、季節の変化などを考慮し、子どもの実態に即した具体的なねらい及び内容を設定する。 →〇
  3. 一日の生活リズムや在園時間が異なる子どもが共に過ごすことを踏まえ、活動と休息、緊張感と解放感等の調和を図るよう配慮する。 →〇
  4. 午睡は生活のリズムを構成する重要な要素であり、安心して眠ることのできる安全な睡眠環境を確保する。長時間にわたる保育等を考慮し、睡眠時間は一律に確保できるように配慮する。 →×

正答:1 ○ ○ ○ ×


R2後期:保育原理⑭

令和2年度 後期試験 保育原理 問 14 
次の文は、障害児保育についての記述である。「保育所保育指針」第1章「総則」の3「保育の計画及び評価」(2)「指導計画の作成」に照らして適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 保育所は、全ての子どもが、日々の生活や遊びを通して共に育ち合う場であるため、一人一人の子どもが安心して生活できる保育環境となるよう、障害や様々な発達上の課題など、状況に応じて適切に配慮する必要がある。 →〇
  2. 保育所では、障害のある子どもを含め、全ての子どもが自己を十分に発揮できるよう見通しをもって保育することが重要であり、障害のある子どもの指導計画はクラス等の指導計画に含めて作成するため、個別の計画を作成する必要はない。 →×
  3. 障害や発達上の課題のある子どもの理解と援助は、子どもの保護者や家庭との連携が大切であり、連携を通して保護者が保育所を信頼し、子どもについての共通理解の下に協力し合う関係を形成する。 →〇
  4. 障害のある子どもの保育にあたっては、専門的な知識や経験を有する地域の児童発達支援センターや児童発達支援を行う医療機関などの関係機関と連携し、互いの専門性を生かしながら、子どもの発達に資するよう取り組んでいくことが必要である。 →〇

正答:3 ○ × ○ ○


R2後期:保育原理⑮

令和2年度 後期試験 保育原理 問 15 
次の文は、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」の1「乳児保育に関わるねらい及び内容」の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • 乳児は( A 疾病)への抵抗力が弱く、心身の機能の未熟さに伴う( A )の発生が多いことから、一人一人の発育及び発達状態や健康状態についての適切な判断に基づく( B 保健的)な対応を行うこと。
  • 一人一人の子どもの( C 生育歴)の違いに留意しつつ、欲求を適切に満たし、特定の保育士が( D 応答的)に関わるように努めること。

(組み合わせ)
ABCD

  1. 疾病 保健的 生育歴 応答的 →〇
  2. 感染症 医療的 性格 指導的
  3. 疾病 医療的 生育歴 指導的
  4. 感染症 保健的 生育歴 指導的
  5. 疾病 医療的 性格 応答的

正答:1


R2後期:保育原理⑯

令和2年度 後期試験 保育原理 問 16 
次の文のうち、「保育所保育指針」第4章「子育て支援」に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「保育所における子育て支援に関する基本的事項」には、各地域や家庭の実態等を踏まえつつも、最終的には専門職である保育士の提案に保護者が従えるようにすることが記載されている。 →×
  2. 「保育所における子育て支援に関する基本的事項」の「子育て支援に関して留意すべき事項」には、子どもの利益に反しない限りにおいて、保護者や子どものプライバシーを保護し、知り得た事柄の秘密を保持することが記載されている。 →〇
  3. 「保育所を利用している保護者に対する子育て支援」には、保護者の就労と子育ての両立等を支援するため、保護者の多様化した保育の需要に応じて、病児保育事業など多様な事業を実施する場合には、保護者の就労事情を最優先に配慮した対応に努めることと記載されている。 →×
  4. 「地域の保護者等に対する子育て支援」には、地域の要保護児童への対応など、地域の子どもをめぐる諸課題に対して、関係機関等と連携及び協力して取り組むことに努めるよう記載されている。 →〇

正答:4 × ○ × ○


R2後期:保育原理⑰

令和2年度 後期試験 保育原理 問 17 
次の文のうち、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」の1「乳児保育に関わるねらい及び内容」の一部として、正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 伸び伸びと体を動かし、はう、歩くなどの運動をしようとする。 →〇
  2. 食事、睡眠等の生活のリズムの感覚が芽生える。 →〇
  3. 周囲の子ども等への興味や関心が高まり、関わりをもとうとする。 →×
  4. 身近な事象を見たり、考えたり、扱ったりする中で、物の性質や数量、文字などに対する感覚を豊かにする。 →×

正答:2 ○ ○ × ×


R2後期:保育原理⑱

令和2年度 後期試験 保育原理 問 18 
次の【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の語句を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】

  1. 1899(明治 32)年、文部省令として公布され、幼稚園の保育目的、編制、保育内容などに関して国として最初の基準を定めた。 →イ 幼稚園保育及設備規程
  2. 1926(大正 15)年、日本の幼稚園に関する最初の単独の勅令として公布された。 →エ 幼稚園令
  3. 1948(昭和 23)年に文部省から出された幼児教育の手引書で、幼稚園のみならず保育所や子どもを育てる母親を対象とする幅広い手引書となった →ア 保育要領
  4. 1951(昭和 26)年5月5日、「日本国憲法」の精神にしたがい、すべての児童の権利を保障し、幸福を図るために制定された。 →ウ 児童憲章

【Ⅱ群】
ア 保育要領
イ 幼稚園保育及設備規程
ウ 児童憲章
エ 幼稚園令
正答:4 イ エ ア ウ


R2後期:保育原理⑲

令和2年度 後期試験 保育原理 問 19 
次の文のうち、諸外国の幼児教育・保育に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「ラーニング・ストーリー」は、子どもたちの育ちや経験を観察し、写真や文章などの記録を通して理解しようとする方法であり、自らも保育者であったマーガレット・カー(Carr, M.)を中心にニュージーランドで開発された。 →〇
  2. 1965 年に、スウェーデンで開始された「ヘッド・スタート計画」は、主に福祉的な視点から、貧困家庭の子どもたちに適切な教育を与えて小学校入学後の学習効果を高めることを意図した包括的プログラムである。 →×
  3. イタリアのレッジョ・エミリア市では、第二次世界大戦後、ローリス・マラグッツィ(Malaguzzi, L.)のリーダーシップのもと、独創的な保育の取り組みが進められてきた。 →〇

正答:3 ○ × ○


R2後期:保育原理⑳

令和2年度 後期試験 保育原理 問 20
次の表は、平成 29 年4月の年齢区分別の保育所等利用児童数および待機児童数を示したものである。この表を説明した記述として、正しいものを一つ選びなさい。ただし、ここでいう「保育所等」は、従来の保育所に加え、平成 27 年4月に施行した子ども・子育て支援新制度において新たに位置づけられた幼保連携型認定こども園等の特定教育・保育施設と特定地域型保育事業(うち2号・3号認定)を含むものとする。

表 年齢区分別の保育所等利用児童数および待機児童数

平成 29 年利用児童数 平成 29 年待機児童数
低年齢児(0~2歳) 1,031,486 人 (40.5%) 23,114 人 (88.6%)
★うち0歳児 146,972 人  (5.8%) 4,402 人 (16.9%)
★うち1・2歳児 884,514 人 (34.7%) 18,712 人 (71.7%)
3歳以上児 1,515,183 人 (59.5%) 2,967 人 (11.4%)
全年齢児計 2,546,669 人(100.0%) 26,081 人(100.0%)

出典:厚生労働省「保育所等関連状況とりまとめ(平成 29 年4月1日)」

  1. 平成 29 年の保育所等の利用児童数は、3歳以上児よりも低年齢児(0~2歳)の方が多い。 →×
  2. 平成 29 年の保育所等の待機児童数は、3歳以上児が最も多い。 →×
  3. 平成 29 年の保育所等の待機児童数は、2万6千人を超えており、そのうち低年齢児(0~2歳)が8割以上を占めている。 →〇
  4. 平成 29 年の保育所等の利用児童数の割合は、低年齢児(0~2歳)が約4割であり、待機児童数は低年齢児(0~2歳)が3歳以上児よりも少なくなっている。 →×
  5. 平成 29 年の保育所等の利用児童数の割合は、3歳以上児が約6割であり、待機児童数は3歳以 上児が年齢児(0~2歳)よりも多くなっている。 →×

正答:3


R2後期:教育原理①

令和2年度 後期試験 教育原理 問1 
次の文は、「日本国憲法」第 13 条の条文である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
すべて国民は、( A  個人)として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、( B  公共の福祉)に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。
(組み合わせ)
A B

  1. 個人 公共の福祉 →〇
  2. 個人 法の遵守
  3. 人間 公共の福祉
  4. 人間 法の遵守
  5. 社会人 公共の利益

正答:1


R2後期:教育原理②

令和2年度 後期試験 教育原理 問2 
次の文は、「学校教育法」の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
第 22 条  幼稚園は、義務教育及びその後の教育の基礎を培うものとして、幼児を保育し、幼児の健やかな成長のために適当な( A )を与えて、その心身の発達を( B 助長 )することを目的とする。
第 29 条  小学校は、心身の発達に応じて、義務教育として行われる普通教育のうち基礎的なものを( C 施す)ことを目的とする。
(組み合わせ)
AB C

  1. 環境 援助 施す
  2. 教材 援助 教授する
  3. 教材 助長 施す
  4. 環境 助長 施す →〇
  5. 環境 援助 教授する

正答:4


R2後期:教育原理③

令和2年度 後期試験 教育原理 問3 
次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」に関する記述である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
平成 29(2017)年の改正では、保育所は「( A 幼児教育)を行う施設」として新たに明示され、共有すべき事項として「育みたい資質・能力」が示された。その内容として、「保育所においては、生涯にわたる生きる力の基礎を培うため、資質・能力を( B 一体的)に育むよう努めるものとする」とされた。
(組み合わせ)
A B

  1. 幼児教育 一体的 →〇
  2. 幼児教育 領域別
  3. 幼児教育 総合的
  4. 養護 一体的
  5. 養護 領域別

正答:1


R2後期:教育原理④

令和2年度 後期試験 教育原理 問4 
次の文は、ある教育方法についての記述である。この教育方法を何というか、正しいものを一つ選びなさい。
18 世紀末から 19 世紀初頭にかけてのイギリスでは、大量の貧しい民衆を相手に教育しなければならなかった。そのため、数百人の生徒を一つの教場に収容できるような大規模校舎の建設が進められ、その上で、生徒集団の中から優秀な生徒を助教(モニター)として任用し、助教が教師の指示を他の生徒に伝えるという方法をとった。この方法が一斉授業の起源ともいわれている。

  1. シュタイナー教育
  2. レッジョ・エミリア・アプローチ
  3. プロジェクト・メソッド
  4. モンテッソーリ教育
  5. ベル・ランカスター法 →〇

正答:5


R2後期:教育原理⑤

令和2年度 後期試験 教育原理 問5 
次の【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の人物を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】

  1. 江戸時代に幼児教育や家庭教育の大切さを指摘した。『和俗童子訓』を著した。ア 貝原益軒
  2. 機関紙『教育問題研究』の中で、実践例等を紹介した。成城小学校を創設した。ウ 澤柳政太郎

【Ⅱ群】
ア 貝原益軒
イ 森有礼
ウ 澤柳政太郎
正答:2 ア ウ


R2後期:教育原理⑥

令和2年度 後期試験 教育原理 問6 
次の【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の人物を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】

  1. 教育学は、子どもの発達の昨日にではなく、明日に目を向けなければならない。その時にのみ、それは発達の最近接領域にいま横たわっている発達過程を教授の過程において現実によび起こすことができる。 →ウ ヴィゴツキー(Vygotsky, L.S.)
  2. どの教科でも、知的性格をそのままにたもって、発達のどの段階のどの子どもにも効果的に教えることができる。 →ア ブルーナー(Bruner, J.S.)

【Ⅱ群】
ア ブルーナー(Bruner, J.S.)
イ デューイ(Dewey, J.)
ウ ヴィゴツキー(Vygotsky, L.S.)
エ キルパトリック(Kilpatrick, W.H.)
オ スキナー(Skinner, B.F.)
正答:4 ウ ア


R2後期:教育原理⑦

令和2年度 後期試験 教育原理 問7 
次の文のうち、日本の学校教育制度に関するものとして、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 1945(昭和 20)年、「日本国憲法」と「教育基本法」が施行された。 →×
  2. 2006(平成 18)年、「教育基本法」が改正され、義務教育は「9年の普通教育」から「12 年の普通教育」へと変更になった。 →×
  3. 現行の「学校教育法」では、学校を「幼稚園、保育所、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学及び高等専門学校」と定めている。 →×

正答:5 × × ×


R2後期:教育原理⑧

令和2年度 後期試験 教育原理 問8 
次の文の(  )にあてはまる語句として、最も適切なものを一つ選びなさい。
(  )とは、主として学校において、子どもたちが学校の文化ひいては近代社会の文化としての価値、態度、規範や慣習などを知らず知らず身につけていく一連のはたらきのことである。無意図的に、目に見えない形ではあるが、子どもたちに影響を及ぼし、その発達を方向づけていく。

  1. 融合カリキュラム
  2. 経験カリキュラム
  3. 潜在的カリキュラム →〇
  4. 顕在的カリキュラム
  5. コア・カリキュラム

正答:3


R2後期:教育原理⑨

令和2年度 後期試験 教育原理 問9 
次の【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の人物を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】

  1. ユネスコ(UNESCO)の成人教育推進国際委員会において、「生涯にわたって統合された教育」(lifelong integrated education)を提唱した。 →ウ ラングラン(Lengrand, P.)
  2. 成人の教育の目的を、人間的になることとして、すべての制度をその実現のために方向づけるように価値の転換に成功した社会を「学習社会」(learning society)と呼んだ。 →ア ハッチンス(Hutchins, R.M.)
  3. 子どもに対する教育学である「ペダゴジー」(pedagogy)に対して、成人の学習を支援する教育学として「アンドラゴジー」(andragogy)という造語で成人教育学を提唱した。 →エ ノールズ(Knowles, M.S.)

【Ⅱ群】
ア ハッチンス(Hutchins, R.M.)
イ エリクソン(Erikson, E.H.)
ウ ラングラン(Lengrand, P.)
エ ノールズ(Knowles, M.S.)
オ クラントン(Cranton, P.)
正答:4 ウ ア エ


R2後期:教育原理⑩

令和2年度 後期試験 教育原理 問 10 
次の文のうち、「いじめ防止対策推進法」第3条の一部として、下線部分が正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. いじめの防止等のための対策は、いじめが全ての児童等に関係する問題であることに鑑み、児童等が安心して学習その他の活動に取り組むことができるよう、学校内ではいじめが行われなくなるようにすることを旨として行われなければならない。 →×
  2. いじめの防止等のための対策は、全ての児童等がいじめを行わず、及び他の児童等に対して行われるいじめを認識しながらこれを放置することがないようにするため、いじめが児童等の心身に及ぼす影響その他のいじめの問題に関する児童等の理解を深めることを旨として行われなければならない。 →〇
  3. いじめの防止等のための対策は、いじめを受けた児童等の生命及び心身を保護することが特に重要であることを認識しつつ、国、地方公共団体、学校、地域住民、家庭その他の関係者の連携の下、いじめの問題を克服することを目指して行われなければならない。 →〇

正答:4 × ○ ○


R2後期:社会的養護①

令和2年度 後期試験 社会的養護 問1 
次の文のうち、「児童福祉法」第3条の2の一部として、(a)~(c)の下線部分が正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
国及び地方公共団体は、児童が家庭において心身ともに健やかに養育されるよう、(a →〇)児童の保護者を支援しなければならない。ただし、児童及びその保護者の心身の状況、これらの者の置かれている環境その他の状況を勘案し、児童を家庭において養育することが困難であり又は適当でない場合にあつては児童が(b →×)できる限り良好な家庭的環境において継続的に養育されるよう、児童を家庭及び当該養育環境において養育することが適当でない場合にあつては児童が(c →×)家庭における養育環境と同様の養育環境において養育されるよう、必要な措置を講じなければならない。
正答:3 ○ × ×


R2後期:社会的養護②

令和2年度 後期試験 社会的養護 問2 
次の文は、「児童福祉法」第 25 条の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句および数値の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
要保護児童を発見した者は、これを市町村、都道府県の設置する( A 福祉事務所)若しくは児童相談所又は( B 児童委員)を介して市町村、都道府県の設置する( A )若しくは児童相談所に通告しなければならない。ただし、罪を犯した満( C 14)歳以上の児童については、この限りでない。この場合においては、これを家庭裁判所に通告しなければならない。
(組み合わせ)
       A           B      C

  1. 児童家庭支援センター     児童委員     16
  2.    福祉事務所       児童委員     14 →〇
  3. 児童家庭支援センター  児童虐待対応協力員  16
  4.    福祉事務所     児童虐待対応協力員  16
  5.    福祉事務所     児童虐待対応協力員  14

正答:2


R2後期:社会的養護③

令和2年度 後期試験 社会的養護 問3 
次の文は、里親制度に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「社会的養育の推進に向けて」(平成 31 年1月 厚生労働省)によると、平成 30 年3月末の里親及び小規模住居型児童養育事業(ファミリーホーム)への社会的養護を利用する児童全体に占める委託率は約4割である。 →×
  2. 小規模住居型児童養育事業(ファミリーホーム)は、「社会福祉法」に定める第一種社会福祉事業である。 →×
  3. 都道府県知事は、児童を里親に委託する措置をとった場合には、児童福祉司、知的障害者福祉司、社会福祉主事のうち一人を指定して、里親の家庭を訪問して、必要な指導をさせなければならない。 →〇

正答:5 × × ○


R2後期:社会的養護④

令和2年度 後期試験 社会的養護 問4 
次の文は、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和 23 年厚生省令第 63 号)に定められた児童福祉施設の一般原則の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • 児童福祉施設は、入所している者の人権に十分配慮するとともに、一人一人の( A 人格)を尊重して、その運営を行わなければならない。
  • 児童福祉施設は、( B 地域社会)との交流及び連携を図り、児童の保護者及び( B )に対し、当該児童福祉施設の運営の内容を適切に説明するよう努めなければならない。
  • 児童福祉施設は、その運営の内容について、自ら評価を行い、その結果を( C 公表)するよう努めなければならない。

(組み合わせ)
   A    B    C
1 個性  地域社会  活用
2 個性  地域社会  公表
3 個性  関係機関  活用
4 人格  関係機関  活用
5 人格  地域社会  公表 →〇
正答:5


R2後期:社会的養護⑤

令和2年度 後期試験 社会的養護 問5 
次の文は、乳児院に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 乳児院は、保育所等訪問支援事業の訪問対象の施設である。 →〇
  2. 乳児院の長は、施設の所在する地域の住民につき、児童の養育に関する相談に応じ、及び助言を行うよう努めなければならない。 →〇
  3. 乳児院は、「児童福祉法」に定める「乳児」のみを対象とした施設である。 →×
  4. 「児童養護施設入所児童等調査結果(平成 30 年2月1日現在)」(令和2年1月 厚生労働省)によると、被虐待経験のある乳児院入所児が受けた虐待の種類は、「ネグレクト」が最も多い。 →〇

正答:1 ○ ○ × ○


R2後期:社会的養護⑥

令和2年度 後期試験 社会的養護 問6 
次の文のうち、「社会的養育の推進に向けて」(平成 31 年1月 厚生労働省)に関する記述として、適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 社会的養護の対象となっている児童は、約1万5千人である。 →×
  2. 児童養護施設は、約 600 か所ある。 →〇
  3. 委託里親数は、1万世帯を超える。 →×
  4. 自立援助ホームは、約 400 か所ある。 →×
  5. 地域小規模児童養護施設は、約 100 か所ある。 →×

正答:2


R2後期:社会的養護⑦

令和2年度 後期試験 社会的養護 問7 
次の文は、「児童養護施設運営指針」(平成 24 年3月 厚生労働省)の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。社会的養護のもとで養育される子どもにとって、その子にまつわる( A カ 事実)は、その多くが重く、困難を伴うものである。しかし、子どもが未来に向かって歩んでいくためには、自身の( B イ 過去)を受け入れ、自己の( C エ 物語)を形成することが極めて重要な課題である。
【語群】
ア 現在  イ 過去  ウ 家族  エ 物語  オ 人間関係  カ 事実
正答:5 カ イ エ


R2後期:社会的養護⑧

令和2年度 後期試験 社会的養護 問8 
次の文は、「児童養護施設運営指針」(平成 24 年3月 厚生労働省)の「社会的養護の原理」の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
社会的養護を必要とする子どもには、その子どもに応じた成長や発達を支える支援だけでなく、虐待体験や( A ア 分離)体験などによる悪影響からの癒しや( B エ 回復)をめざした専門的ケアや( C カ 心理的ケア)などの治療的な支援も必要となる。
【語群】
ア 分離  イ 貧困  ウ 克服  エ 回復  オ 医療的ケア  カ 心理的ケア
正答:3 ア エ カ


R2後期:社会的養護⑨

令和2年度 後期試験 社会的養護 問9 
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
児童養護施設に勤務するJ保育士(25 歳、男性)は、実父からの激しい身体的虐待が原因で入所したK君(17 歳、男児)を担当している。ある日、職員不在の場面でK君が同じ施設に入所している同室のL君(16 歳、男児)の携帯電話を無理矢理に取り上げ、使い始めた。取り返そうとしたL君に対して押し倒し、3回蹴飛ばした。L君は悲痛な表情でJ保育士に事情を伝えに来た。すぐにJ保育士はK君とK君の自室で2人で話をすることにした。J保育士の注意に対してK君は悪びれる様子もなく、「あいつ、うざいんだよ。職員に言いつけやがって。今度殺してやる。」と話した。日頃から他児に対して暴力を振るうことが多かったK君に対してJ保育士は腹を立て、K君の胸ぐらをつかみ、「自分がしていることを分かっているのか。反省しろ。」と怒鳴った。その後、罰としてK君にその日の夕食を与えないこととした。
【設問】
J保育士のこの対応の説明として、適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「民法」により親権者の懲戒権は認められており、時には子どもの行動を正すために、胸ぐらをつかみ、怒鳴ったり、食事を与えない程度であればしつけとして認められている。 →×
  2. K君の行動は実父からの虐待が要因として考えられるため、J保育士のこうした対応は暴力を肯定することにつながるとともに、フラッシュバックを生じさせる可能性がある。 →〇
  3. K君の行動は実父からの虐待が要因として考えられるため、J保育士はK君の暴力を肯定するべきであった。 →×
  4. J保育士のこの対応は、被措置児童等虐待にあたる可能性があるため、K君を含めこの状況を発見した者は児童相談所等に通告することとされている。 →〇

正答:4 B D


R2後期:社会的養護⑩

令和2年度 後期試験 社会的養護 問 10 
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
児童養護施設に入所する前に父親から身体的虐待を受けていたX君(10 歳、男児)は、今後、家庭復帰となる予定である。X君の父母は離婚し、親権は父親にある。父親はX君に家庭に戻ってきてほしいと強く思っており、X君もまた、父親と暮らすことを強く望んでいる。施設による支援の結果、父親の養育に対する姿勢が変化したため、児童相談所は家庭復帰を決めたが、虐待のリスクはいまだ残されており、今後地域における関係機関の連携のもと、この親子の支援を行っていかなければならないとされた。
【設問】
今後、この親子を地域で支えていく際に利用できる社会資源として、適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 要保護児童対策地域協議会 →〇
  2. 自立支援計画策定等支援事業 →×
  3. 養育支援訪問事業 →〇
  4. 児童自立生活援助事業 →×

正答:2 A C


R2後期:子ども家庭福祉②

令和2年度 後期試験 子ども家庭福祉 問2 
次のA~Eは、日本の少子化対策と子育て支援に関する法制度と取り組みである。これらを年代の古い順に並べた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「子ども・子育てビジョン」の策定
  2. 「少子化社会対策基本法」の施行
  3. 「ニッポン一億総活躍プラン」の閣議決定
  4. 「待機児童解消加速化プラン」の実施
  5. 「新エンゼルプラン」の策定

(組み合わせ)

  1. B→A→E→C→D
  2. B→A→E→D→C
  3. B→E→A→C→D
  4. E→B→A→D→C →〇
  5. E→B→D→A→C

正答:4


R2後期:子ども家庭福祉③

令和2年度 後期試験 子ども家庭福祉 問3 
次の文のうち、仕事と育児の両立支援策に関する記述として、不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」では、短時間勤務制度や所定外労働の制限の義務が規定されている。 →〇
  2. 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」では、父親が配偶者の出産後8週間以内に育児休業を取得した場合に育児休業を再度取得できることが規定されている。 →〇
  3. 「平成 29 年度 雇用均等基本調査」(厚生労働省)によると、男性の育児休業取得率は 2017(平成 29)年度で約2割であった。 →×
  4. 「平成 29 年度 雇用均等基本調査」(厚生労働省)によると、女性の育児休業取得率は 2017(平成 29)年度で約8割であった。 →〇
  5. 国立社会保障・人口問題研究所「第 15 回出生動向基本調査」によると、2010 ~ 2014 年の第1子出産後において女性が就業を継続した割合は約5割であった。 →〇

正答:3