R3前期:保育原理④

R3前期 保育原理 問4
 次の文は、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和 23 年厚生省令第 63 号)に関する記述である。(A)~( D )にあてはまる数値および語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • 「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」第 33 条によれば、保育所における保育士の数は、満1歳以上満3歳未満の幼児おおむね(A )人につき1人以上とされている。
  • 「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」第 34 条によれば、保育所における保育時間は、1日につき(B )時間を原則とするとされている。
  • 「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」第 36 条によれば、保育所の長は、常に入所している乳幼児の保護者と密接な連絡をとり、(C 保育の内容)等につき、その保護者の理解及び協力を得るよう努めなければならないとされている。
  • 「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」第6条では、児童福祉施設において、非常災害に対する具体的計画を立てるとともに、避難及び消火に対する訓練は、少なくとも毎月(D )回は行わなければならないとされている。

(組み合わせ)
AB C D

  1. 3 8 保育の内容 2
  2. 3 11 保護者の支援 2
  3. 3 8 保育の内容 1
  4. 6 11 保護者の支援 2
  5. 6 8 保育の内容 1  →〇

正答:5


R3前期:保育原理⑤

R3前期 保育原理 問5
 次の【Ⅰ群】の記述と、【Ⅱ群】の施設名を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】

  1. 野口幽香と森島峰が寄付を募って、1900(明治 33)年に設立された。 →イ 二葉幼稚園
  2. 園舎を持たない幼稚園で、1922(大正 11)年に橋詰良一によってはじめられた。 →エ 家なき幼稚園
  3. 日本の最初の官立「幼稚園」で、1876(明治9)年に開設された。 →ア 東京女子師範学校附属幼稚園

【Ⅱ群】
ア 東京女子師範学校附属幼稚園
イ 二葉幼稚園
ウ 愛珠幼稚園
エ 家なき幼稚園
正答:4 イ エ ア


R3前期:保育原理⑥

R3前期 保育原理 問6
 次の文は、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」の一部である。3歳以上児に関する記述をア、1歳以上3歳未満児に関する記述をイ、とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 様々なものに関わる中で、発見を楽しんだり、考えたりしようとする。 →イ
  2. 身近な環境に自分から関わり、発見を楽しんだり、考えたりし、それを生活に取り入れようとする。 →ア
  3. 身近な環境に親しみ、触れ合う中で、様々なものに興味や関心をもつ。 →イ
  4. 身近な事象を見たり、考えたり、扱ったりする中で、物の性質や数量、文字などに対する感覚を豊かにする。 →ア
  5. 走る、跳ぶ、登る、押す、引っ張るなど全身を使う遊びを楽しむ。 →イ

正答:4 イ ア イ ア イ


R3前期:保育原理⑦

R3前期 保育原理 問7
 次の文のうち、「保育所保育指針」第1章「総則」3「保育の計画及び評価」の一部として、下線部分が正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 全体的な計画は、保育所保育の全体像を包括的に示すものとし、これに基づく指導計画、環境計画、食育計画等を通じて、各保育所が創意工夫して保育できるよう、作成されなければならない。  →×
  2. 指導計画においては、保育所の生活における子どもの発達過程を見通し、生活の連続性、季節の変化などを考慮し、子どもの実態に即した具体的なねらい及び内容を設定すること。  →〇
  3. 保育士等は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化などに即して保育の過程を記録するとともに、これらを踏まえ、指導計画に基づく保育の内容の見直しを行い、改善を図ること。  →〇
  4. 保育士等による自己評価に当たっては、子どもの活動内容やその結果だけでなく、子どもの心の育ちや意欲、取り組む過程などにも十分配慮するよう留意すること。   →〇

正答:3 × ○ ○ ○


R3前期:保育原理⑧

R3前期 保育原理 問8
 次の文のうち、フレーベル(Fröbel, F.W.)に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 幼児教育における母親の役割と母性愛の重要性を説くとともに、子どもの知性への働きかけの方法として事物による教育が必要であるとして、直観教授を提唱した。  →×
  2. 「子どもの発見者」とも呼ばれ、代表作『エミール』を通して、子ども時代のもつ価値を説くとともに、自然主義の教育と消極的教育を主張した。 →×
  3. 幼児教育の教材・遊具として考案されたガーベ(Gabe)は、日本では明治期に「恩物」として紹介され、当時の幼稚園において広く活用された。 →〇
  4. 『人間の教育』、『母の歌と愛撫の歌』を出版するとともに、世界で最初の幼稚園(Kindergarten)を創設した。  →〇

正答:5 × × ○ ○


R3前期:保育原理⑨

R3前期 保育原理 問9
 次の文のうち、保育所における苦情解決に関する記述として、「保育所保育指針」に照らして、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 保育所は、苦情解決責任者である施設長の下に、苦情解決担当者を決め、苦情に対応するための体制を整備することが必要である。  →〇
  2. 苦情に関しての検討内容や解決までの経過を記録し、職員会議などで共通理解を図り、実践に役立てることが必要である。  →〇
  3. 施設長の責任の下で、保育所内で解決することが望ましいため、中立、公正な立場となる職員で構成される評価委員会を設置することが必要である。  →×
  4. 苦情は保護者等からの問題提起と受け止め、苦情解決を通して、自らの保育や保護者等への対応を謙虚に振り返り、保育を見直したり改善したりするための材料として捉えることが必要である。  →〇

正答:2 ○ ○ × ○


R3前期:保育原理⑩

R3前期 保育原理 問 10
 次の文のうち、「保育所保育指針」第5章「職員の資質向上」の一部として、正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 子どもの最善の利益を考慮し、人権に配慮した保育を行うためには、職員一人一人の倫理観、人間性並びに保育所職員としての職務及び責任の理解と自覚が基盤となる。 →〇
  2. 施設長は、保育所の保育課程や、各職員の職位等を踏まえて、体系的・計画的な研修機会を確保するとともに、職員の勤務体制の工夫等により、職員が計画的に外部研修に参加し、その専門性の向上が図られるよう努めなければならない。  →×
  3. 職員が日々の保育実践を通じて、必要な知識及び技術の修得、維持及び向上を図るとともに、保育の課題等への共通理解や協働性を高め、保育所全体としての保育の質の向上を図っていくためには、日常的に職員同士が主体的に学び合う姿勢と環境が重要であり、職場内での研修の充実が図られなければならない。 →〇
  4. 保育所においては、当該保育所における保育の課題や各職員のキャリアパス等も見据えて、初任者から管理職員までの職位や職務内容等を踏まえた体系的な研修計画を作成しなければならない。 →〇

正答:3 ○ × ○ ○


R3前期:保育原理⑪

R3前期 保育原理 問 11
 次の文のうち、乳児保育に関する記述として、「保育所保育指針」に照らして、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 乳児保育のねらい及び内容は、「健やかに伸び伸びと育つ」、「身近な人と気持ちが通じ合う」、「身近なものと関わり感性が育つ」といった3つの視点ごとに示されている。 →〇
  2. 指導計画は、一人一人の子どもの生育歴、心身の発達、活動の実態等に即して作成されるが、個別的な計画は必要に応じて作成する。  →×
  3. 保育士等との信頼関係に支えられて生活を確立していくことが人と関わる基盤となることを考慮して、子どもの多様な感情を受け止め、温かく受容的・応答的に関わることが必要である。 →〇
  4. 全員が同じ生活のリズムで一日を過ごしていけるよう、午睡についても全員が同じ時間に入眠し、同じ時間に起床できるようにしなければならない。  →×
  5. 玩具などは、音質、形、色、大きさなど子どもの発達状態に応じて適切なものを選び、その時々の子どもの興味や関心を踏まえるなど、遊びを通して感覚の発達が促されるものとなるように工夫する。 →〇

正答:2 ○ × ○ × ○


R3前期:保育原理⑫

R3前期 保育原理 問 12
次の表は、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」2「1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容」の一部である。保育の内容欄の(A )・(B )にあてはまる記述をア~オから選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

領域 保育の内容
健康 (A )
人間関係 (B )
環境 安全で活動しやすい環境での探索活動等を通して、見る、聞く、触れる、嗅ぐ、味わうなどの感覚の働きを豊かにする。
言葉 保育士等とごっこ遊びをする中で、言葉のやり取りを楽しむ。
表現 水、砂、土、紙、粘土など様々な素材に触れて楽しむ。

ア 近隣の生活や季節の行事などに興味や関心をもつ。
イ 音楽、リズムやそれに合わせた体の動きを楽しむ。
ウ 保育士等の愛情豊かな受容の下で、安定感をもって生活をする。 →A
エ 保育所の生活の仕方に慣れ、きまりがあることや、その大切さに気付く。 →B
オ 親しみをもって日常の挨拶に応じる。
(組み合わせ)
A B

  1. ア イ
  2. イ オ
  3. ウ エ →〇
  4. エ ウ
  5. オ ア

正答:3


R3前期:保育原理⑬

R3前期 保育原理 問 13
 次の文のうち、障害のある子どもの保育に関する記述として、「保育所保育指針」第1章「総則」(2)「指導計画の作成」に照らして、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 保育所では、障害など特別な配慮を必要とする子どもの保育を指導計画に位置付けることが求められている。 →〇
  2. 障害のある子どもとの関わりにおいては、個に応じた関わりと集団の中の一員としての関わりの両面を大事にしながら、職員相互の連携の下、組織的かつ計画的に保育を展開する。 →〇
  3. 保育所では、障害のある子どもを含め、全ての子どもが自己を十分に発揮できるよう見通しをもって保育することが必要であるため、必要に応じて個別の指導計画を作成し、クラス等の指導計画と関連付けておく。 →〇
  4. 障害など特別な配慮を必要とする子どもは、他の子どもに比べて発達や成長に時間を要することが多いため、個別の指導計画を作成する際には、短期間の計画ではなく、長期間の計画を作成することが必要である。  →×
  5. 障害や発達上の課題のある子どもが、他の子どもと共に成功する体験を重ね、子ども同士が落ち着いた雰囲気の中で育ち合えるようにするための工夫が必要である。 →〇

正答:1 ○ ○ ○ × ○


R3前期:保育原理⑭

R3前期 保育原理 問 14
 次の文のうち、3歳以上児の保育の内容の取扱いに関する記述として、「保育所保育指針」に照らして、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 自然の中で伸び伸びと体を動かして遊ぶことにより、体の諸機能の発達が促されることに留意し、子どもの興味や関心が戸外にも向くようにする。 →〇
  2. 一人一人を生かした集団を形成しながら人と関わる力を育てていくようにする。 →〇
  3. 子どもが自分の思いを言葉で伝え、他の子どもと言葉による伝え合いができるように、状況に関わらず保育士は仲立ちしないようにする。  →×
  4. 子どもが日常生活の中で、文字などを使いながら思ったことや考えたことを伝える喜びや楽しさを味わいながら、同時に文字を書けるように指導する。  →×
  5. 子どもの表現は、率直であり、直接的であるので、内容の面でも方法の面でも素朴に見えるときは、大人が考えるような形式を整えた表現方法を助言する。  →×

正答:2 ○ ○ × × ×


R3前期:保育原理⑮

R3前期 保育原理 問 15
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
H保育所の2歳児クラスのKくんは最近、担当のF保育士に対して自己主張をすることが多くなっている。ある日の昼食時のこと、その日はKくんの大好物のリンゴがデザートに出ていた。Kくんは食事の最後にリンゴを食べることを楽しみにしながら食事を終え、ようやくデザートのリンゴに手を伸ばした時、Kくんの手からリンゴが滑り、床に落ちてしまった。Kくんは悔しそうに「リンゴ落ちた、リンゴ落ちちゃった…」と涙声でつぶやき、落ちたリンゴを見つめている。この様子をF保育士はKくんの後方から見ていたが、そのことにKくんは気づいていない。
【設問】
この場面の直後におけるF保育士のKくんへの対応として、「保育所保育指針」第1章「総則」、第2章「保育の内容」に照らして、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. Kくんの傍らに行き「いつも先生の言うことを聞いてくれないからリンゴさんもKくんから逃げちゃったのかな。これからは先生の言うことを聞いてね」と諭す。  →×
  2. Kくんの傍らに行き「大好きなリンゴが落ちちゃったね、食べたかったのに残念だったね」と言いKくんの気持ちを受け止める。 →〇
  3. Kくんの傍らに行き「落ちちゃったから、食べられないね」と声をかけ、落ちたものを口に入れないように留意しながら、代わりのリンゴを用意する。 →〇
  4. 昼食時は次の午睡に向けた準備や着替えを控え、クラス活動の進行が時間通りに進むことに最も留意しなければならない時間帯なので、Kくんへの声かけなどの配慮はしない。  →×

正答:4 × ○ ○ ×


R3前期:保育原理⑯

R3前期 保育原理 問 16
 次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
進級したばかりの5歳児クラスでは、ときどきクラス全員でドッジボールを行っていた。積極的にボールをキャッチして投げる子どももいるが、普段からまったくボール遊びに興味を示さない子どももいた。
保育士は「5歳児クラスでは、例年、秋になるとドッジボールが盛り上がりを見せるようになる。
その時のために、今から投げられたボールを受け取る練習をしておけば、みんなが自信を持てるようになる。」と考えた。そこで、早速、登園後の好きな遊びを行う時間に、ドッジボールでボールに触りたがらない子ども3人を誘って、ボールを受け取る練習を始めた。そこでは、保育士も一緒に加わって、相手の投げたボールを受け取ると隣の子どもに投げ、その子どもがまた次の子どもに向かって投げることを順番に繰り返していた。参加している子どもたちの動きは緩慢で、表情もあまり楽しそうではなかった。
【設問】
この事例における保育士のボールに触りたがらない子どもたちへの対応や考え方として、「保育所保育指針」第1章「総則」、第2章「保育の内容」に照らして、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 保育士の援助として、これからの活動計画を見通した適切な援助である。特に、ボール遊びを苦手とする子どもに対しては、積極的に誘い、早めに練習させておくことが必要である。  →×
  2. 子どもが何かに取り組むには、子どもなりの必要感や「~したい」と思う気持ちが大切である。
    そのため、子ども自身が意欲をもつ前から早めに練習させておくという方法は適切ではない。 →〇
  3. ボールの受け取りをしている子どもたちの動きや表情から、子どもたちが積極的に参加していないことや楽しんでいない様子を理解し、保育士の見通しを保留して活動を変更する対応が必要である。 →〇

正答:3 × ○ ○


R3前期:保育原理⑰

R3前期 保育原理 問 17
 次のうち、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」(3)「家庭及び地域社会との連携」の一部として、(A )~(e)の下線部分が正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
子どもの(a )生活の連続性を踏まえ、家庭及び地域社会と連携して保育が展開されるよう配慮すること。その際、家庭や地域の機関及び団体の協力を得て、地域の(b  ×)小学校、高齢者や異年齢の子ども等を含む(c  〇)人材、行事、施設等の地域の(d 〇)資源を積極的に活用し、豊かな生活体験をはじめ(e  ×)保育環境の充実が図られるよう配慮すること。
正答:2 ○ × ○ ○ ×


R3前期:保育原理⑱

R3前期 保育原理 問 18
 次のうち、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」(2)「小学校との連携」の一部として、(A )~(e)の下線部分が正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
保育所保育において育まれた(a   ×)生きる力を踏まえ、(b   ×)義務教育が円滑に行われるよう、小学校教師との意見交換や合同の(c )研究の機会などを設け、(中略)「幼児期の終わりまでに育って欲しい姿」を(d 〇)共有するなど連携を図り、保育所保育と小学校教育との円滑な(e 〇)接続を図るよう努めること。
正答:5 × × ○ ○ ○


R3前期:保育原理⑲

R3前期 保育原理 問 19
 次の【Ⅰ群】の記述と、【Ⅱ群】の人名を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】

  1. 『学校と社会』(1899 年)を著し、フレーベル(Fröbel, F.W.)の遊びを重んじる精神を評価しながらもその象徴主義を批判し、現実的な生活における子どもの自発的な活動の必要性を主張した。 →〇
  2. 『新社会観』(1813 年)を著し、人間の性格は環境に根差すものであり、環境を改善すれば人間はより良く形成されるとする人間観を描いた。 →〇
  3. アメリカの婦人宣教師として、1889 年に頌栄幼稚園を開設し、頌栄保姆伝習所の初代所長に就任した。 →〇

【Ⅱ群】
ア デューイ(Dewey, J.)
イ オーエン(Owen, R.)
ウ ハウ(Howe, A.L.)
エ マクミラン(McMillan, M.)
(組み合わせ)
A B C

  1. ア イ ウ →〇
  2. ア ウ エ
  3. イ ア ウ
  4. イ エ ア
  5. エ イ ウ

正答:1


R3前期:保育原理⑳

R3前期 保育原理 問 20
次の表は、認定こども園の支給認定別在籍園児数を認定こども園類型ごとに示したものである。この表を説明した記述として、誤ったものを一つ選びなさい。
表 認定こども園 支給認定別在籍園児数 (人)

  類 型 1号認定

子ども

2号認定

子ども

3号認定

子ども

合計

 

31

幼保連携型 195,585 300,423 191,809 687,817
幼稚園型 110,209 30,807 10,458 151,474
保育所型 9,577 47,826 30,268 87,671
地方裁量型 1,088 1,972 1,263 4,323
合 計 316,459 381,028 233,798 931,285

30

幼保連携型 181,224 251,205 164,656 597,085
幼稚園型 100,280 25,534 9,044 134,858
保育所型 7,874 38,832 23,986 70,692
地方裁量型 1,044 1,703 1,239 3,986
合 計 290,422 317,274 198,925 806,621

出典:内閣府「認定こども園に関する状況について(平成 31 年4月1日現在)」(令和元年9月 27 日)

  1. 平成 31 年4月の認定こども園の在籍園児数の合計は、前年と比べて 10 万人以上多くなっている。 →〇
  2. 平成 31 年4月の認定こども園の在籍園児数は、1号認定、2号認定、3号認定のすべてにおいて前年と比べて多くなっている。 →〇
  3. 平成 31 年4月の認定こども園の在籍園児数が最も多いのは、幼保連携型の1号認定の子どもである。  →×
  4. 平成 31 年4月の認定こども園の在籍園児数を類型別にみると、幼保連携型の子どもが最も多く、地方裁量型の子どもが最も少ない。 →〇
  5. 平成 31 年4月の認定こども園の在籍園児数を支給認定別にみると、2号認定の子どもが最も多く、3号認定の子どもが最も少ない。 →〇

正答:3


R3前期:教育原理①

R3前期 教育原理 問1
 次の文は、「教育基本法」第2条の一部である。(A )~(C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
教育は、その目的を実現するため、(A 学問)の自由を尊重しつつ、次に掲げる目標を達成するよう行われるものとする。
一  幅広い知識と教養を身に付け、(B 真理)を求める態度を養い、豊かな情操と道徳心を培うとともに、健やかな身体を養うこと。
二  個人の価値を尊重して、その能力を伸ばし、創造性を培い、自主及び自律の精神を養うとともに、職業及び生活との関連を重視し、(C 勤労)を重んずる態度を養うこと。
(組み合わせ)
ABC

  1. 良心 正義 勤労
  2. 良心 真理 納税
  3. 学問 正義 努力
  4. 学問 真理 勤労 →〇
  5. 信教 正義 努力

正答:4


R3前期:教育原理②

R3前期 教育原理 問2
 次の文は、「学校教育法」第 11 条の一部である。(A)・(B)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
校長及び教員は、教育上必要があると認めるときは、文部科学大臣の定めるところにより、児童、生徒及び学生に(A 懲戒)を加えることができる。ただし、(B 体罰)を加えることはできない。
(組み合わせ)
A B

  1. 懲戒 差別的行為
  2. 懲戒 体罰 →〇
  3. 処罰 体罰
  4. 制裁 体罰
  5. 処罰 差別的行為

正答:2


R3前期:教育原理③

R3前期 教育原理 問3
 次の文のうち、「幼稚園教育要領」第1章「総則」第4「指導計画の作成と幼児理解に基づいた評価」の一部として、下線部分が正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 長期的に発達を見通した年、学期、月などにわたる長期の指導計画やこれとの関連を保ちながらより具体的な幼児の生活に即した週、日などの短期の指導計画を作成し、適切な指導が行われるようにすること。 →〇
  2. 幼児が様々な人やものとの関わりを通して、多様な体験をし、心身の調和のとれた発達を促すようにしていくこと。その際、幼児の発達を促進するため教師が中心となって活動を促し、幼児がより高度な学びを実現していくようにすること。  →×
  3. 言語に関する能力の発達と思考力等の発達が関連していることを踏まえ、幼稚園生活全体を通して、より高度な言語環境を整え、小学校教育との円滑な接続を見据えた言語活動の促進を図ること。  →×
  4. 行事の指導に当たっては、幼稚園生活の自然の流れの中で生活に変化や潤いを与え、幼児が困難を乗り越えられるようにすること。なお、それぞれの行事については、教師や保護者等に喜びの感情が沸き起こるようなものにすること。  →×

正答:3 ○ × × ×


R3前期:教育原理④

R3前期 教育原理 問4
 次の文のうち、「幼児期の教育と小学校教育の円滑な接続の在り方について(報告)」(平成 22年)に述べられた幼児期の教育に関するものとして、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 各教科、道徳、特別活動等といった区別がない。 →〇
  2. 「~ができるようにする」といった具体的な目標への到達を重視する。  →×
  3. 経験カリキュラムに基づき展開される。 →〇

正答:3 ○ × ○


R3前期:教育原理⑤

R3前期 教育原理 問5
 次の【Ⅰ群】の記述と、【Ⅱ群】の人物を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】

  1. ドイツの教育者。神と自然と人間を貫く神的統一の理念に基づき、「自己活動」と「労作」の原理を中心とした教育の理論を述べた。また、家庭教育の向上を図るため、『母の愛と愛撫の歌』を著した。 →〇
  2. スイスに生まれ、近代教育に重要な影響を与えた教育思想家・教育者。著書『隠者の夕暮』で、教育の場として家庭を重視した。「生活が陶冶する」という名言でも知られている。 →〇
  3. スイスで生まれフランスで活躍した思想家。子どもと大人の本質的な差異を認め、「子どもの発見者」と言われる。『エミール』の著者で、人間の本来の性は善であるが、伝統、歴史、社会、政治などにより悪くなっていくと主張した。 →〇

【Ⅱ群】
ア コメニウス(Comenius, J.A.)
イ ルソー(Rousseau, J.-J.)
ウ ペスタロッチ(Pestalozzi, J.H.)
エ フレーベル(Fröbel, F.W.)
正答:5 エ ウ イ


R3前期:教育原理⑥

R3前期 教育原理 問6
 次の文は、昭和 16 ~ 22 年にかけて保育者として働いていた女性が当時を思い出して書いた文の一部である。(   )に入る人物を一つ選びなさい。

  1. 関信三
  2. 倉橋惣三
  3. 城戸幡太郎 →〇
  4. 澤柳政太郎
  5. 中江藤樹

正答:3


R3前期:教育原理⑦

R3前期 教育原理 問7
 次の記述にあてはまる人物として、正しいものを一つ選びなさい。
ドイツの哲学者、教育学者。カントの後任としてケーニヒスベルク大学で哲学などの講座を受け持つ。教育の課題とは道徳的品性の陶冶であるとし、多方面への興味を喚起することが必要だと考え「教育(訓育)的教授」という概念を提示した。また、教授の過程は興味の概念に対応しており、「形式的段階」と呼ばれるようになった。この「形式的段階」概念は弟子たちに引き継がれ、「予備・提示・比較・総合・応用」の5段階へと改変された。

  1. ヘルバルト(Herbart, J.F.) →〇
  2. ペスタロッチ(Pestalozzi, J.H.)
  3. キルパトリック(Kilpatrick, W.H.)
  4. デューイ(Dewey, J.)
  5. コメニウス(Comenius, J.A.)

正答:1


R3前期:教育原理⑧

R3前期 教育原理 問8
 次の文は、ある国の教育制度について述べたものである。正しいものを一つ選びなさい。
州ごとに教育制度が定められている国の一つである。初等教育は、基礎学校で行われる。初等教育修了後、中等教育の進学先としては、ハウプトシューレ、実科学校、ギムナジウム等である。そのうちギムナジウムは、大学進学希望者が主に進む。

  1. スウェーデン
  2. イタリア
  3. フィンランド
  4. イギリス
  5. ドイツ →〇

正答:5


R3前期:教育原理⑨

R3前期 教育原理 問9
 次の文は、中央教育審議会答申「新しい時代を切り拓く生涯学習の振興方策について~知の循環型社会の構築を目指して~」(平成 20 年)の一部である。(A)・(B)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
変化の激しい社会においては、各個人が「自立した一人の人間として力強く生きていくための総合的な力」を身に付けるために、生涯にわたって学習を継続できるようにすることが求められている。特に技術の進展等が著しい中で、知識や(A 技能)等は陳腐化しないよう常に更新する必要がある。また、いわゆる狭義の知識・(A 技能)のみならず、他者との関係を築く力等の豊かな人間性を含む総合的な力は、学校教育の期間と場のみならず、ライフステージに応じて多様な場所や方法で学習し、(B 職業生活)やその他の社会における活動においてその成果を発揮することを経て身に付くものでもあり、成人の学習についても、このような国民の継続的な学習へのニーズに応えられる環境整備、すなわち学ぶ機会の充実とその成果を生かせる環境づくりが必要である。
(組み合わせ)
A B

  1. 判断力 私生活
  2. 思考力 私生活
  3. 思考力 職業生活
  4. 技能 私生活
  5. 技能 職業生活 →〇

正答:5


R3前期:教育原理⑩

R3前期 教育原理 問 10
 次の文は、中央教育審議会答申「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について」(平成 28 年)の一部である。(A)・(B)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
通級による指導を受ける児童生徒及び特別支援学級に在籍する児童生徒については、一人一人の教育的ニーズに応じた指導や支援が組織的・継続的に行われるよう、「個別の教育支援計画」や「個別の指導計画」を(A )作成することが適当である。
(中略)
障害者理解や交流及び共同学習については、グローバル化など社会の急激な変化の中で、多様な人々が共に生きる社会の実現を目指し、一人一人が、多様性を尊重し、協働して生活していくことができるよう、各教科等の特質に応じた「見方・考え方」と関連付けながら、学校の教育活動全体での一層の推進を図ることが求められる。さらに、学校の(B )としての学習活動にとどまらず、地域社会との交流の中で、障害のある子供たちが地域社会の構成員であることをお互いが学ぶという、地域社会の中での交流及び共同学習の推進を図る必要がある。
(組み合わせ)
A B

  1. 必要に応じて 教育課程上
  2. 必要に応じて 授業
  3. 全員 教育課程上 →〇
  4. 全員 授業
  5. ある特定の事例に対して 教育課程上

正答:3


R3前期:社会的養護①

R3前期 社会的養護 問1
 次の文のうち、「新しい社会的養育ビジョン」(平成 29 年 新たな社会的養育の在り方に関する検討会)において、2016(平成 28)年の改正児童福祉法の原則と原則を実現するための取り組みとして記された内容として、適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 全ての要保護児童に対して施設養育を原則とすることが示された。  →×
  2. 市区町村の子ども家庭総合支援拠点の全国展開が示された。 →〇
  3. 全小中学校にスクールソーシャルワーカーの配置が義務付けられた。  →×
  4. 永続的解決(パーマネンシーの保障)として特別養子縁組を推進していくことが示された。 →〇

正答:5B D


R3前期:社会的養護②

R3前期 社会的養護 問2
 次の文のうち、「都道府県社会的養育推進計画の策定要領」(厚生労働省)において都道府県が策定する社会的養育推進計画の記載事項に定められているものの正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 各年度における代替養育を必要とする子ども数の見込み →〇
  2. 各年度における保育所および保育所を利用する児童数の見込み  →×
  3. 小中学校と連携して行う、いじめ防止推進のための取組  →×
  4. 当事者である子どもの権利擁護の取組(意見聴取・アドボカシー) →〇

正答:3A D


R3前期:社会的養護③

R3前期 社会的養護 問3
 次の文のうち、里親制度に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 里親の種類には、養育里親、専門里親、養子縁組里親、親族里親がある。 →〇
  2. 里親希望者は、その者の居住地を所管する児童相談所において登録申請をする。 →〇
  3. 児童相談所は、里親希望者の家庭訪問を行い、里親の適否について調査を行う。 →〇
  4. 児童相談所が里親の認定を行うにあたっては、認定の適否につき要保護児童対策地域協議会の意見を聴く。  →×

正答:1 ○ ○ ○ ×